AI総合研究所

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Microsoft 365 Copilot研修おすすめ10選!助成金・補助金活用法も紹介

この記事のポイント

  • 全社員はMicrosoft Learnで基礎を固め、Viva Learning環境がある組織ではCopilot Academyも併用、IT管理者にはAB-900、業務リーダーにはAB-730を割り当てるのが2026年の最適解
  • 10選は伴走支援型と短時間講習型に大別される。定着率重視ならソフトバンク・SCSK Minoriの6か月伴走型が第一候補
  • 人材開発支援助成金(最大75%)は2026年度が制度の最終年度。デジタル化・AI導入補助金との併用可否を申請前に必ず確認すべき
  • Copilot Cowork時代の研修では、プロンプト習得に加え、承認フロー設計とカスタムスキル運用が今後重要になるスキル
  • 研修後の利用率を上げる鍵は研修翌週の1人1件適用ルールとMicrosoft 365管理センターでの月次可視化
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

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Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

Microsoft 365 Copilotを導入したものの、現場で使いこなされず利用率が伸びない——この壁を越えるには、目的に合った研修プログラムの選定が要になります。

2026年は、新認定資格AB-900・AB-730・AB-731の公開、IT導入補助金から「デジタル化・AI導入補助金」への名称変更、Frontier版のCopilot Coworkなど、Copilot研修を取り巻く環境が大きく変わった節目の年です。

本記事では、対象者別の選定軸、法人向け研修10選、Microsoft公式のラーニングリソース、新認定資格の使い分け、費用相場と助成金・補助金の組み合わせ、定着のための実践ポイントまで、2026年6月時点の最新情報で体系的に整理します。


✅Microsoft 365 Copilotの最新エージェント機能「Copilot Cowork」については、以下の記事をご覧ください。
Copilot Coworkとは?機能や料金、Claude Coworkとの違いを解説

目次

Microsoft 365 Copilot研修とは?2026年に押さえるべき4つの変化

2026年のCopilot研修を取り巻く4つの変化

法人向けMicrosoft 365 Copilot研修おすすめ10選

【ソフトバンク】Microsoft 365 Copilot定着化支援サービス

【SCSK Minoriソリューションズ】伴走型支援

【Avanade(アバナード)】Copilot Adoption Accelerator

【リコージャパン】Microsoft 365 Copilot関連サービス

【GETT Proskill(プロスキル)】Microsoft 365 Copilotセミナー

【リスキル(Recurrent)】Microsoft Copilot対話式研修

【スキルアップAI】Microsoft Copilot Studio講座

【IIMヒューマン・ソリューション】FAQ構造化ワークショップ

【ウチダスペクトラム(内田洋行系)】3回シリーズ

【ソフトクリエイト】Softcreate Premium Workshop

Microsoft公式のCopilotラーニングリソース

Microsoft Learnの活用ステップ

Copilot Academyとの組み合わせ運用

公式ワークショップ(Agent in a Day / Copilot Studio in a Day)

Copilot研修の選び方——5つの判断軸

受講者層と研修レベルを揃える

業務シナリオに即した演習があるか

提供形式の柔軟性

助成金・補助金の対応可否

フォローアップ体制

2026年新設のCopilot認定資格と対応研修

AB-900の位置づけと対応研修

AB-730の位置づけと対応研修

AB-731の位置づけと対応研修

Copilot Studio開発者向け:PL-7008

Copilot研修の費用相場と助成金・補助金の使い分け

研修費用の相場(2026年6月時点)

人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)

助成金と補助金の使い分け方

Copilot研修を成果に変える——失敗パターンと導入事例

よくある失敗パターン

定着率を上げる3つの実践ポイント

日本企業の導入事例から見える成果

導入判断で詰まる論点

AI総合研究所のCopilot研修プログラム

2トラック構成——全社導入と管理者層を分けて支援

5つの設計領域を一気通貫で整備

6つの活用場面で業務時間を短縮

研修で学んだCopilotスキルを業務の仕組みに変えるなら

まとめ

Microsoft 365 Copilot研修とは?2026年に押さえるべき4つの変化

Microsoft 365 Copilot研修は、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsに組み込まれた生成AIアシスタントを業務に定着させるためのプログラムです。

プロンプト設計の基礎から、部門別の業務シナリオ、Copilot Studioによるエージェント開発までを目的別に分けて設計するのが一般的な構成になります。
  Microsoft 365 Copilot研修とは 2026年に押さえるべき4つの変化

ライセンスだけ配って研修を省略すると、最初の2〜3週間で利用率が伸び悩み、その後ほぼ触られない「死蔵ライセンス」状態に陥るケースが多く見られます。

AI総研の導入支援現場でも、研修を挟まなかった企業と挟んだ企業では、3か月後の利用率に大きな差が出る傾向があります。

AI Agent Hub1

2026年のCopilot研修を取り巻く4つの変化

2026年に入ってから、Copilot研修の前提条件そのものが変わりました。研修選定の前に押さえておくべき変化は次の4点です。

新ABシリーズ認定資格の登場

2026年時点でAB-900(Copilotとエージェント管理の基礎)、AB-730(AI Business Professional)、AB-731(AI Transformation Leader)の3資格がMicrosoft Learnで公開されています。

Microsoft LearnのMS-4004(1日コース)などの既存Copilot研修コースは引き続き公開されており、ABシリーズ認定と併用して学習設計する流れが出ています

デジタル化・AI導入補助金への名称変更

従来のIT導入補助金が「デジタル化・AI導入補助金」に再編され、AIを含むITツール導入支援の位置づけが強調されています。

Microsoft 365/Copilotを活用する場合は、2026年の登録ITツール・IT導入支援事業者検索で個別に対象可否を確認する必要があります

Copilot CoworkとWork IQ時代の到来

2026年3月発表のMicrosoft 365 Copilot CoworkはFrontierプログラム経由でのプレビュー提供が進み、5月にはiOS/Androidのモバイル対応が追加されました。

さらに2026年6月のMicrosoft Partner Center発表で、Work IQ APIが2026年6月16日にGA予定、Copilot Creditsによる従量課金で利用する形になることが明らかになっています。研修側でも「プロンプトを書く」から「タスクを委任して承認する」運用への移行を扱う必要が出ています

Copilot CoworkのUI
Microsoft 365 Copilot Coworkのホーム画面(出典:Microsoft Learn

Copilot Businessによる中小企業層の急拡大

Copilot Businessは300名以下の組織向けに、Business Basic + Copilot Businessバンドルがユーザーあたり月21ドル、Copilot Business単体アドオンがユーザーあたり月18ドルで提供されています(Microsoft Partner Centerの2026年6月発表、いずれも年契約・年額請求が条件で2026年12月31日まで延長)。

加えて2026年7月1日からは、Business Standard with Copilot・Business Premium with CopilotがプロモーションSKUから恒久SKUに切り替わるため、中堅・中小企業はバンドル前提でのライセンス設計がしやすくなります。中小企業のCopilot研修需要が一気に立ち上がり、研修各社も中小企業向けの短時間プログラムを増やしています


こうした変化を踏まえると、2026年のCopilot研修は「操作方法を教える単発講習」から「資格取得・補助金活用・Cowork対応を含めた中期計画」へと位置づけが変わりつつあります。

研修会社や無料リソースを比較する前に、自社が何を目指す研修なのかを言語化しておくと、選定がぶれにくくなります。


法人向けMicrosoft 365 Copilot研修おすすめ10選

ここからは、2026年6月時点で法人向けにMicrosoft 365 Copilot研修を提供している10社・サービスを、伴走支援型と短時間講習型に分けて整理します。

法人向けMicrosoft 365 Copilot研修おすすめ10選

以下の表で、10社の特徴を一覧で比較しました。価格は税込で記載しており、個別見積もりや無料のものはその旨を記しています。

# 提供元 形式 期間・時間 料金 強み
1 ソフトバンク 伴走支援 6か月 個別見積もり 7割超の定着率実績、職種別プロンプト集
2 SCSK Minoriソリューションズ 伴走支援 個別 個別見積もり 環境・教育・情宣・データ・業務適用の5本柱
3 Avanade 伴走支援 6週間程度 個別見積もり Accenture/Microsoftの3社連合、グローバル展開実績
4 リコージャパン 導入支援+セミナー 個別 個別見積もり Copilot関連サービスを常設、リコーグループでの実践経験を反映
5 GETT Proskill 集合/ライブ/eL 2日間 38,500円〜 自社AIチャット作成・Copilot Studio・Webアプリまで
6 リスキル 集合/オンライン 4時間 料金一律 カスタマイズと人数変更が追加料金なし
7 スキルアップAI オンラインライブ 7時間 個別見積もり Copilot Studioに特化したローコード開発研修
8 IIMヒューマン・ソリューション 集合/オンライン 90分 無料 15名定員のFAQ構造化ワークショップ
9 ウチダスペクトラム(内田洋行系) オンデマンド 全3回 要確認 内田洋行共催、基礎→チャット→各アプリの3段構成
10 ソフトクリエイト 集合 半日〜 無料 Microsoft Top Partner Engineer Award受賞講師の実機ハンズオン


無料リソースを上手く組み合わせれば全社員の基礎研修コストはほぼゼロに抑えられる一方、定着率を本気で取りに行く場合は伴走型の有料サービスが選択肢になるという構造です。

ここから先は、各サービスの中身を順番に整理していきます。

【ソフトバンク】Microsoft 365 Copilot定着化支援サービス

ソフトバンクは、Microsoft 365 Copilotを「導入したのに使われない」状態から脱却させる6か月の伴走型プログラムを提供しています。3段階構成で、環境設定→生成AI理解促進→効果検証の流れを1パッケージで進められます。

ソフトバンクのMicrosoft 365 Copilot定着化支援サービス

  • 環境設定フェーズ
    Copilot管理センターの初期設定とMicrosoft 365基礎研修

  • 活用促進フェーズ
    職種別プロンプト集、メールマガジン、社内コンテストの企画運用

  • 効果検証フェーズ
    アンケート設計と利用率レポートの作成


同社が公表している支援実績では、伴走型プログラムを完了した企業の定着率が7割を超えるとされています。社内に「Copilotチャンピオン」を育成する仕組みが組み込まれているため、研修後に施策が止まりがちな企業ほど効果が出やすい設計です。

料金は個別見積もりで、企業規模と支援スコープに応じて変動します。

【SCSK Minoriソリューションズ】伴走型支援

SCSK Minoriソリューションズは、Microsoft 365 Copilotの導入検討から本番運用、活用促進までを一気通貫で支援するサービスを展開しています。特徴は、環境管理・教育・情宣活動・データ管理・業務適用の5領域をカバーする点です。

SCSK Minoriソリューションズの伴走型支援

  • 環境管理
    テナント設定とクライアント準備

  • 教育・人材育成
    マニュアル提供、勉強会、ワークショップ

  • 情宣活動支援
    利用状況報告、アンケート、活用ポータル運用

  • データ管理
    SharePoint Onlineのアクセス権アセスメント、データ移行支援

  • 業務適用
    チャットボット・AIエージェント開発までサポート


SharePoint権限管理を含むデータ整備までスコープに入っているのが他社サービスとの差です。Copilotの応答精度はテナント内のデータ整備状況に依存するため、「Copilot導入と同時にSharePointの権限見直しもしたい」企業に向いています。

実際にSCSK本体はMicrosoft 365 Copilotを全社導入し、AIエージェントの自社業務適用と外販を同時に進めている事例を公開しており、その実装ノウハウが研修側にも反映されています。

【Avanade(アバナード)】Copilot Adoption Accelerator

Avanadeは、AccentureとMicrosoftの合弁会社で、Copilot導入支援をグローバル規模で展開しています。提供サービスは大きく「Vision and Value Evaluation」と「Deployment & Adoption Accelerator」の2階層構成です。

Avanade アバナードのCopilot Adoption Accelerator


グローバル本社と日本拠点が連携するため、海外拠点を含む全社展開を視野に入れる企業に向いています。アクセンチュア・マイクロソフト・アバナードの3社連合としての発表もあり、AI導入のリードを担える人材を社内に残すまで含めた支援を受けやすいのが強みです。

料金は個別見積もりで、グローバル展開の規模に応じて変動します。海外子会社まで含めた一斉展開を計画している企業の第一候補になります。

【リコージャパン】Microsoft 365 Copilot関連サービス

リコージャパンは、Microsoft 365 Copilotのライセンス販売だけでなく、業務での利活用を促進する生産性向上サービスを2024年8月から提供開始しています。準備・導入・展開・活用にわたる一連のサービスで、リコーグループ社内の実践経験をもとに法人を支援する形態です。

  • 導入支援+運用ノウハウ
    リコーグループ社内での実践経験をもとに、準備・導入・展開・活用を一連で支援

  • 業務特化型サービス
    「営業サポートのAI」など、商品情報・キャンペーン情報をCopilotに連携させる業務特化型ソリューション


セミナー単体ではなく、ライセンス販売・導入支援・業務特化ソリューションを組み合わせて提案できるのが、複合機・ITインフラの営業基盤を持つリコーならではの強みです。

最新のCopilot関連サービスメニューや個別オンラインセミナーの開催情報は同社のサービスページで確認できます。

【GETT Proskill(プロスキル)】Microsoft 365 Copilotセミナー

GETT Proskillが提供するMicrosoft 365 Copilotセミナーは、未経験者でも2日間で一通り理解できる構成になっており、東京・名古屋・大阪の会場受講に加えてライブウェビナー・eラーニングからも選べます。

GETT Proskill プロスキル のMicrosoft 365 Copilotセミナー

  • 1日目
    生成AIの概要、AIの基本、Copilotによる業務効率化、実践テクニック

  • 2日目
    最新技術、自社独自のAIチャット作成、Copilot Studioでの業務自動化、Webアプリ開発


1日目で基礎を、2日目で応用と開発を扱う構造のため、社員研修と開発者向け研修を1本のプログラムで賄えるのがメリットです。料金は会場受講・ライブ38,500円(税込)、eラーニング29,700円(税込)と公表されているため、社内稟議も通しやすい価格帯です。

会場・オンライン・eラーニングを横断で選べる柔軟性があるため、地方拠点と本社で受講形式を分けたい企業にも向いています。

【リスキル(Recurrent)】Microsoft Copilot対話式研修

リスキルの「Microsoft Copilot研修 対話式Copilot編」は、生成AIの基本概念とプロンプト設計を体系化した4時間プログラムです。新入社員から管理職まで全従業員を対象にしており、内容のカスタマイズと人数変更が無料という料金一律制度を採用しています。

リスキル Recurrent のMicrosoft Copilot対話式研修

  • 基本概念
    CopilotとChatGPTの位置づけの違い、生成AIの全体像

  • プロンプト設計
    役割設定、文脈共有、制約条件、Few-shotプロンプティング

  • 応用機能
    画像生成、社内情報活用、AIエージェント作成


料金一律制度のため、参加人数が予定より増減しても追加費用が発生しません。「とりあえず全社員に1度Copilotを触らせる」フェーズで使いやすい構造です。

研修時間は4時間が標準ですが、企業の状況に応じて短縮・延長も対応するため、半日研修と1日研修のどちらでも組みやすい点が他社との差です。

【スキルアップAI】Microsoft Copilot Studio講座

スキルアップAIが提供するMicrosoft Copilot Studio講座は、ローコードでのAIエージェント開発に特化した7時間プログラムです。Zoomでのライブ配信形式で、ハンズオン2回を含む実践型カリキュラムが組まれています。

スキルアップAIのMicrosoft Copilot Studio講座

  • 序章〜第1章
    Copilot Studioの概要と基本操作

  • 第2〜3章
    トピック設計、ナレッジ統合、エンティティ抽出のハンズオン

  • 第4章
    部門別ユースケース設計

  • 付録
    Web検索を活用したチャットボット開発


Microsoft 365有償ライセンスを前提条件とし、対話型生成AI基礎知識を持つ受講者を対象にしているため、現場の業務理解がある情シス・DX担当・業務リーダーを集中的に育成したい場合に向いています。

Copilot Studioでカスタムエージェントを構築する流れをひと通り体験できる構成のため、社内エージェントを内製化したい企業のキックオフ研修としても活用できます。

【IIMヒューマン・ソリューション】FAQ構造化ワークショップ

IIMヒューマン・ソリューションは、「Copilot『とりあえず導入』の限界 全社展開を阻む壁を突破する実践ワークショップ」を90分・無料・定員15名で開催しています。月次開催・ハイブリッド形式で、東京都千代田区の会場とZoomの両方から参加できます。

IIMヒューマン ソリューションのFAQ構造化ワークショップ

  • 問い合わせ業務の整理
    部門ごとの社内問い合わせを構造化

  • FAQ構造化演習
    AIで処理しやすい形に整える方法

  • AI適合診断
    Copilot Studioに乗せる業務の優先順位付け

  • 持ち帰り成果物
    自社の導入計画ドラフト


無料セミナーでありながら、製品説明ではなく業務整理の演習に踏み込むのが特徴です。社内稟議に向けて具体的な計画書ドラフトが必要な情シス・DX担当者にとって、参加コストに対するリターンが高い設計といえます。

15名定員のため申込競争率は高めですが、月次で複数日程が用意されているため、調整しやすい構造です。

【ウチダスペクトラム(内田洋行系)】3回シリーズ

ウチダスペクトラム株式会社は、株式会社内田洋行と共催で「はじめよう!Microsoft 365 Copilot〜AIで仕事が楽になる〜」全3回シリーズをオンデマンド形式で提供しています。基礎→チャット→各アプリの段階構成で、初学者にも進めやすいラインナップです。

ウチダスペクトラム 内田洋行系 の3回シリーズ

  • 第1回
    Copilotの基本理解、機能、他のAIとの違い、ライセンス整理

  • 第2回
    Copilot Chatの実践活用、導入支援メニューの紹介

  • 第3回
    Outlook・Word・Excel・PowerPoint・Teamsでの各アプリ活用


オンデマンド形式のため、視聴のタイミングを社員ごとに調整できます。1回ずつ視聴して社内でディスカッションを挟む、といった自走型の運用がしやすい設計です。

内田洋行は教育市場・公共市場の導入実績が豊富で、自治体・教育機関での導入を視野に入れている組織は相談しやすい窓口になります。

【ソフトクリエイト】Softcreate Premium Workshop

ソフトクリエイトが提供するSoftcreate Premium Workshopは、Microsoft 365 Business Premium・Copilot・Copilot Studio・Intune・Power Automate・Purviewまでカバーする実機ハンズオン形式の無料イベントです。1,000社以上の導入実績を背景に、運用相談まで含めて指導を受けられます。

ソフトクリエイトのSoftcreate Premium Workshop

  • Microsoft Top Partner Engineer Award受賞講師
    1,000社以上の導入実績を持つエンジニアによる指導

  • オリジナルマニュアル
    受講後に持ち帰り可能な実機ハンズオン用テキスト

  • その場での運用相談
    講師に対する個別質問・自社運用シナリオの相談が可能


無料ワークショップでありながら、Copilot単体だけでなくIntune・Purviewなどガバナンス系製品まで扱う構成のため、情シスが「Copilot導入の前提となる管理基盤も同時に把握したい」ときに有効です。

なお、同業他社および個人申込は不可で、ユーザー企業限定での開催になります。


Microsoft公式のCopilotラーニングリソース

研修会社のサービスを使う前に、まずMicrosoft公式のラーニングリソースを使い倒すのが2026年の鉄則です。

Microsoft Learnのようにアカウントがあれば無料で使えるものと、Copilot AcademyのようにViva Learning環境が前提になるものがあり、自社の保有ライセンスに合わせて組み合わせを設計します。

Microsoft公式のCopilotラーニングリソース

以下の表で、2026年6月時点で利用できる主要な公式リソースを整理しました。すべてMicrosoftまたはMicrosoft関連の公式チャネルから提供されています。

# リソース名 形式 対象 用途
1 Microsoft Learn(Copilotパス) セルフ学習 全社員 基礎理解・モジュール演習
2 Microsoft Copilot Academy(Viva Learning) 構造化ラーニングパス 全社員 管理者による割り当て・組織展開
3 Agent in a Day(Microsoft公式) 講師主導ワークショップ 情シス・開発 エージェント開発実践
4 Copilot Studio オンラインワークショップ セルフ学習+演習 情シス・開発 Copilot Studio基礎習得
5 Microsoft Virtual Training Days オンラインライブ 全社員 日本語ライブセッション
6 365塾(Microsoft for business) 解説コンテンツ 中小企業向け 業務適用のヒント
7 Copilot Adoption Hub ドキュメント・動画 DX推進 導入計画・成功事例


AI総研の支援現場での推奨は、まずMicrosoft Learn(1番)で各社員に基礎モジュールを終わらせ、その後Copilot Academy(2番)で管理者が部門別のラーニングパスを割り当てる流れです。この2つだけでも、有料の基礎研修1日相当をカバーできます。

開発者・情シス向けの実践強化には、Agent in a Day(3番)とCopilot Studioオンラインワークショップ(4番)の組み合わせが効きます。実際に手を動かしてエージェントを作れる構成のため、PoCの立ち上がりが大きく早まります。

Microsoft Learnの活用ステップ

Microsoft Learnの活用ステップ

Microsoft Learnは、Microsoftが公式提供する学習プラットフォームで、Copilot関連だけで20以上のラーニングパスが用意されています。日本語コンテンツも充実しており、進捗管理機能で受講状況を可視化できます。

Microsoft 365 Copilotラーニングモジュール
Microsoft Learnの「Microsoft 365 Copilotの概要」モジュールページ(出典:Microsoft Learn

実務で効果が出やすい流れは「Copilotの概要モジュール → 各Officeアプリでの活用モジュール → Copilot Studio入門 → AB-900学習ガイド」の順です。社内で「これを完了したらCopilotを使ってよい」という最低ラインに設定する企業も増えています。

Copilot Academyとの組み合わせ運用

Copilot Academyとの組み合わせ運用

Microsoft Copilot Academyは、Viva Learning上で展開される構造化されたラーニングパスです。Microsoft 365ユーザーがViva Learning経由で参照できますが、管理者がMicrosoft 365 Copilotライセンスユーザーに利用範囲を制限することが可能で、コンテンツの複製・カスタマイズにはViva Suite/Viva Learningライセンスが必要です。

管理者が部門・役職に応じて学習パスを割り当てられるため、組織展開と相性が良い設計になっています。

Microsoft Copilot Academyのホーム画面
Microsoft Copilot Academy(Viva Learning)のホームページ(出典:Microsoft Learn

Microsoft Learnを「個人の自走学習」、Copilot Academyを「組織の管理学習」と役割を分けると、進捗管理と質の担保を同時に実現できます。

公式ワークショップ(Agent in a Day / Copilot Studio in a Day)

Microsoftは「Agent in a Day」「Copilot Studio in a Day」と呼ばれる無料の講師主導ワークショップを案内しています。ハンズオンを通じて1日でAIエージェントを1つ完成させるカリキュラム構成です。

Microsoft Agent in a Day 公式ワークショップページ
Microsoft Agent in a Day オンラインワークショップのラーニングパス(出典:Microsoft Learn

開催情報はMicrosoft Learnのワークショップページに随時掲載されるため、Copilot Studio研修の入口として参加するメリットが大きい無料リソースです。社内のDX推進担当・情シスに少人数で参加させ、社内に持ち帰って横展開する運用が効率的です。


Copilot研修の選び方——5つの判断軸

Copilot研修の選定で外せないのが、対象者・目的・予算・提供形式・フォローアップ体制の5つです。判断軸を明確にしないまま研修会社を比較すると、似たような提案を並べて選択疲れを起こします。

Copilot研修の選び方 5つの判断軸

受講者層と研修レベルを揃える

「全社員向け基礎研修」と「IT管理者向け運用研修」を同じ日程で実施するのは避けるべき設計です。同じCopilot研修でも、対象者ごとに必要な内容がまったく異なります。

受講者層と研修レベルを揃える

以下の表で、対象者別の推奨研修レベルを整理しました。

対象者 推奨レベル 学ぶべき内容
全社員(非エンジニア) 基礎(半日〜1日) Office各アプリでのCopilot基本操作、プロンプト設計
営業・事務など業務部門 応用(1日) 議事録自動化、提案書ドラフト、データ分析シナリオ
IT管理者 管理者向け(1日) テナント設定、セキュリティ、AB-900対応
DX推進担当 戦略(1〜2日) 全社展開計画、KPI設計、社内チャンピオン育成
開発者・情シス 開発(1〜2日) Copilot Studio、エージェント設計、PL-7008対応


受講者の階層を分けない研修は「自分の業務に関係ない」と感じる社員のモチベーションを下げ、利用率の伸びにも直結して跳ね返ってきます。基礎は無料リソースで揃え、上位層の研修にこそ予算を振る配分が現実的です。

業務シナリオに即した演習があるか

汎用的なCopilot操作説明だけの研修では、受講者が「自分の業務にどう適用するか」をイメージできません。研修選定時には、自社の業務に近いシナリオでの演習が含まれているかを必ず確認してください。

たとえば営業部門向けなら「Teams商談録画からの議事録抽出と次のアクション提案」、経理部門向けなら「月次レポート自動生成」など、実際の業務フローに沿った演習があるかで、研修後の現場適用速度が大きく変わります。

提供形式の柔軟性

提供形式は集合型・オンラインライブ・eラーニング・伴走型の4種に大別されます。

提供形式の柔軟性

  • 集合型
    講師の熱量が高く、定着率も高い。会場移動コストが課題

  • オンラインライブ
    地方拠点を巻き込みやすい。発言量にバラツキが出やすい

  • eラーニング
    自走学習向きで全社展開に強い。質問対応の窓口設計が必要

  • 伴走型
    数か月のサポート、定着率重視。コストは最も高い


本社中心の少人数なら集合型、全社展開ならeラーニング+ハイブリッドの組み合わせが現実的です。研修1本ではなく「無料リソース+eラーニング+上位層への集合研修+伴走型サポート」を組み合わせる発想に切り替えると、コストと効果のバランスが取れます。

助成金・補助金の対応可否

研修会社が「人材開発支援助成金の申請サポートまで対応するか」は、見落としやすいが影響の大きい論点です。中小企業の場合、最大75%の助成が受けられるため、研修費用の自己負担が4分の1になる計算です。

申請には研修実施前に計画届を管轄の労働局へ提出する必要があり(電子申請にも対応)、提出可能期間は訓練開始日の6か月前から1か月前までです。受講開始の1か月前までには研修会社と申請計画をすり合わせ、最新の提出窓口は管轄労働局・ハローワークで必ず確認してください。

フォローアップ体制

研修は受けて終わりではなく、現場での定着が本番です。フォローアップ体制として確認すべき項目は次のとおりです。

フォローアップ体制

  • 研修後の質問対応窓口(メール・チャット)
  • 一定期間後のフォローアップセッション
  • 社内展開用の資料・マニュアルの提供
  • アーカイブ動画の視聴可否
  • 利用状況レポートのテンプレート提供


AI総研の経験では、研修直後に「1人1件の業務適用」を義務化し、1〜2週間後にフォローアップセッションで成功事例と課題を共有するサイクルが、定着率を最も押し上げます。


2026年新設のCopilot認定資格と対応研修

Microsoftは2026年時点で、AI関連の新認定資格「ABシリーズ」をMicrosoft Learnで公開しています。

ABシリーズ認定が加わり、MS-4004(1日コース)などの既存Copilot研修コースと組み合わせて学習設計する流れが出ています。研修選定時にも、どの資格を目指すかで方向性が変わります。

2026年新設のCopilot認定資格と対応研修

以下の表で、3資格の位置づけを整理しました。

資格 正式名称 主な対象者 試験範囲の重点
AB-900 Microsoft 365 認定: Copilot とエージェント管理の基礎 IT管理者 テナント設定、データ保護、エージェント管理
AB-730 AI Business Professional コードを書かないビジネスユーザー プロンプト管理(35〜40%)、ビジネスコンテンツ生成
AB-731 AI Transformation Leader 経営層・DX推進リーダー AI導入戦略、責任あるAI、組織変革


3資格は対象者が明確に分かれているため、「IT管理者にAB-900・業務リーダーにAB-730・経営層にAB-731」のように層別に割り当てる運用が標準的になりつつあります。合格スコアは3資格とも700点(1000点満点)です。

AB-900の位置づけと対応研修

AB-900はMicrosoft 365のコア機能とCopilot・エージェント管理を理解しているかを測る基礎資格です。Exchange Online・SharePoint・Teams・Microsoft Entra・Microsoft Purviewといった既存のM365ワークロードを前提に、Copilotの展開と統制を理解しているかを問います。

AB-900認定資格 公式ページ
Microsoft 365 認定: Copilot とエージェント管理の基礎(出典:Microsoft Learn

対応研修は、エディフィストラーニング・富士通ラーニングメディア・トレノケートなど、Microsoft認定パートナーが既に学習コースを公開しています。AB-900学習ガイド(Microsoft公式)と練習評価の組み合わせで、独学合格も十分狙えます。

AB-730の位置づけと対応研修

AB-730は「コードを書かないビジネスユーザー」向けの資格で、生成AIの基礎理解とプロンプト管理が中心です。試験範囲の35〜40%が「プロンプトと会話の管理」に割かれており、責任あるAIのリスク(ファブリケーション、プロンプトインジェクション、過度な依存)まで問われます。

AB-730 AI Business Professional 公式ページ
Microsoft Certified: AI Business Professional(出典:Microsoft Learn

業務部門のリーダー層に取得させる位置づけが想定されており、AB-900との重複は少ないため、社内で同時並行で進めても混乱しにくい設計です。

AB-731の位置づけと対応研修

AB-731は経営層・DX推進リーダー向けの「AI Transformation Leader」資格で、AI導入戦略・組織変革・Microsoft Foundryまでスコープに入ります。試験範囲の3領域は「生成AIのビジネス価値(35〜40%)」「Microsoft AI製品(35〜40%)」「導入戦略(20〜25%)」です。

AB-731 AI Transformation Leader 公式ページ
Microsoft Certified: AI Transformation Leader(出典:Microsoft Learn

Azure AI Search・Microsoft Foundryのスコープも含まれるため、Microsoft Foundryの理解を併せて持っておくと有利です。AB-730よりも上位のレイヤーをカバーするため、経営層・部門長が取得することで、社内のAI推進方針が言語化されやすくなる効果があります。

Copilot Studio開発者向け:PL-7008

エージェント開発の現場では、別途PL-7008(Microsoft Copilot Studioでカスタムエージェントを作成)が新設されています。情シス・開発者がCopilot Studioを使ってカスタムエージェントを構築するスキルを認定するもので、PL-7008対応研修はエディフィストラーニング・トレノケートが代表的な提供元です。

AI研修


Copilot研修の費用相場と助成金・補助金の使い分け

Copilot研修への投資は、助成金と補助金を組み合わせることで自己負担を大幅に圧縮できます。

2026年は人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)が制度の最終年度にあたるため、活用を見送ると次年度以降は同水準の助成が受けられない可能性が高い状況です。

Copilot研修の費用相場と助成金 補助金の使い分け

研修費用の相場(2026年6月時点)

以下の表で、形式別の費用感を整理しました。研修費用とは別にMicrosoft 365 Copilotのライセンス費用が発生する点には注意が必要です。

研修形式 1人あたり費用の目安 向いている企業
eラーニング 数千円〜3万円 全社一斉展開、予算重視
半日〜1日の集合研修 2万円〜10万円 基礎固め、短期間で成果
カスタマイズ集合研修 個別見積もり(50万円〜) 業務シナリオに即した演習が必要
伴走型支援(6か月) 個別見積もり(数百万円〜) 定着率を本気で取りに行く


Copilotそのもののライセンスは、エンタープライズ向けのCopilotアドオンがユーザーあたり月30ドル、300名以下向けのBusiness Basic + Copilot Businessバンドルがユーザーあたり月21ドル、Copilot Business単体アドオンがユーザーあたり月18ドルです(2026年6月のMicrosoft Partner Center発表で、後者2つは年契約・年額請求が条件で2026年12月31日までプロモーション延長)。

研修費用とライセンス費用は別予算で確保するのが標準的な構成になります。

人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)

人材開発支援助成金(厚生労働省)は、従業員のスキルアップ研修に対して費用の一部を助成する制度です。Copilot研修も「事業展開等リスキリング支援コース」の対象になります。

人材開発支援助成金 事業展開等リスキリング支援コース

以下の表で、中小企業と大企業の助成率を整理しました。

項目 中小企業 大企業
経費助成率 最大75% 最大60%
賃金助成(1人1時間あたり) 1,000円 500円
対象期間 令和4年度〜令和8年度(2026年度まで) 同左


中小企業が1人あたり10万円の研修を20名に実施した場合、総額200万円のうち最大150万円(75%)が助成されます。実質的な自己負担は50万円となるため、無料・低価格リソースと組み合わせれば、上位層の集合研修まで含めても自己負担を抑えやすい構造です。

申請には研修実施前に「職業訓練実施計画届」を管轄の労働局へ提出する必要があり、提出可能期間は訓練開始日の6か月前から1か月前までです(電子申請にも対応)。さらに令和8年5月14日改正により、支給申請時には「受講料等の価格設定に関する疎明書」の提出も必要になっており、研修会社からの内訳資料も併せて準備する必要があります。

研修選定と並行で申請計画を進めるのが推奨で、最新の提出窓口・受付方法は管轄労働局またはハローワークで確認してください。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)

2026年(令和8年度)から、従来の「IT導入補助金」は「デジタル化・AI導入補助金」に再編されました。中小企業・小規模事業者がITツールを導入する際の費用を補助する制度で、対象可否は採択済みのIT導入支援事業者・ITツール検索で個別に確認する仕組みです。

デジタル化 AI導入補助金 旧IT導入補助金

  • 補助額
    1者あたり最大450万円

  • 補助率
    通常枠は原則1/2以内、一定の条件を満たす場合は2/3以内。4/5は複数者連携デジタル化・AI導入枠など別枠の条件付きで適用

  • AI機能の扱い
    AIを含むITツール導入支援が制度名で強調されており、ITツール検索でも対象ITツールを確認できる


過去にはMicrosoft 365+Copilotが補助対象ITツールとして登録された実績があるものの、2026年の対象可否はIT導入支援事業者・ITツール検索で個別に確認する必要があります。研修費用そのものは補助対象外の場合があるため、ライセンス導入と研修を分けて費用設計するのが安全です。

助成金と補助金の使い分け方

実務上は「研修費用には人材開発支援助成金(厚労省)」「ライセンス導入にはデジタル化・AI導入補助金(中小企業庁)」と分けて活用するのが、組み合わせやすい型です。

助成金と補助金の使い分け方

両者は管轄が異なるため、同一案件への併用可否は申請前に必ず管轄機関に確認してください。AI総研でも、研修プログラム設計と合わせて助成金活用の相談を承っています。

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AI研修おすすめ15選|費用・事例・助成金活用をご紹介


Copilot研修を成果に変える——失敗パターンと導入事例

研修を受けても「現場で使われない」状態は珍しくありません。

逆に、研修と業務適用の設計が噛み合った企業は、3か月〜半年で投資回収が見える水準まで到達しています。本セクションでは、失敗パターンと成功事例を対比しながら、研修を成果に変えるポイントを整理します。

Copilot研修を成果に変える 失敗パターンと導入事例

よくある失敗パターン

研修が空回りするケースには、いくつかの典型パターンがあります。

よくある失敗パターン

  • 全員に同じ研修を一括実施
    営業と情シスでは必要なスキルが異なります。同じ内容で全員に受講させると、半数以上が「自分の業務に関係ない」と感じてモチベーションが下がります

  • 研修後のフォローアップが空白
    研修直後は意欲が高くても、1週間後には元の業務パターンに戻ります。研修→実践→振り返りの循環がないと、投資の半分以上が消えます

  • 操作方法だけで業務シナリオがない
    ボタン位置とプロンプト構文を教えるだけでは、受講者は自分の業務にどう適用するかをイメージできません。業務シナリオに基づく演習が不可欠です

  • 資格取得を目的化して終わる
    AB-900を取得した瞬間が達成感のピークになってしまい、社内展開が止まる例があります。資格は通過点と捉え、取得後の展開計画とセットで設計する必要があります

定着率を上げる3つの実践ポイント

研修効果を業務の定着につなげるための実践ポイントは次のとおりです。

定着率を上げる3つの実践ポイント

  • 研修翌週の「1人1件適用」ルール
    研修後1週間以内に、各受講者が自分の業務でCopilotを1件実適用するタスクを設定します。小さな成功体験が継続利用の起点になります

  • 部門ごとのCopilotチャンピオン任命
    各部門に1名、Copilot活用のリーダーを置き、部門内の相談窓口にします。全社ヘルプデスクより、同じ業務文脈を理解する身近な人の方が現場の質問を解消しやすい設計です

  • Microsoft 365管理センターでの月次可視化
    Microsoft 365管理センターのCopilot利用状況レポートで部門別の利用率を月次で経営層へ報告します。可視化されると追加研修の優先順位を判断しやすくなります

日本企業の導入事例から見える成果

研修と業務適用の設計が噛み合った企業の成果は、すでに具体的な数値で公開されています。

日本企業の導入事例から見える成果

学情(Gakujo Corporation)は、Microsoft 365 Copilotの全社導入と研修を組み合わせ、3か月で5,004時間の業務時間削減と約1,305万円のコスト削減を達成し、アクティブユーザー率100%を実現しました。

OBCは、2026年2月時点で1,115ライセンスを展開し、月間利用率は90%前後を維持しています。過去6か月の支援価値は約5.75億円、同期間のライセンス費用は約3.22億円で、ROIは約178%との試算が公開されています。

OBC Microsoft 365 Copilot導入事例
OBCのMicrosoft 365 Copilot全社展開事例(出典:Microsoft Customer Stories

三井物産では、2024年12月の全社展開以降、約5,000ユーザーが利用し、MAU(月間稼働率)は96〜100%を維持しています。先行する日本製鉄も4,400シートのCopilot導入で、月2万件のTeams会議AIメモ、約4,500件のメール要約を実現し、年間数万時間規模の業務効率化を見込んでいます。

導入事例の数字を整理して見えてくるのは、利用率を80〜90%帯まで押し上げる過程で、研修・チャンピオン・利用率可視化の3点を組み合わせて運用している企業が目立つ点です。

導入判断で詰まる論点

研修と関連する意思決定の現場で詰まりやすい論点も整理しておきます。

導入判断で詰まる論点

「まず研修か、まずライセンスか」

Copilotライセンスがないと研修中のハンズオン演習ができません。10〜20名のパイロットチームにライセンスを配布し、研修と効果検証を経てから全社展開を判断するルートが、リスクを抑えやすい型です。

パイロットで利用率が伸びない場合は全社展開を見送る判断ができ、無駄な大量ライセンスを抱えずに済みます。

「無料リソースだけで十分か、有料研修が必要か」

Microsoft Learnなどの無料コンテンツと、Viva Learning環境で使えるCopilot Academyを組み合わせれば、個人の自習には十分な品質を確保できます。

ただし「全社的な行動変容」を起こすには、講師による対面指導・業務シナリオ演習・組織的なフォローアップが含まれた有料研修の方が効果的です。公式リソースだけで利用率が伸びない場合は、伴走型研修の導入を検討するタイミングです。

「eラーニングと集合研修、どちらが効果的か」

定着率は集合研修の方が高い傾向ですが、コストと展開速度はeラーニングが優位です。

実務的なベストプラクティスは「eラーニングで基礎知識をインプット → 集合研修で業務シナリオ演習 → 伴走型で定着支援」のブレンド型です。1つの形式に偏らず、フェーズに応じて使い分ける発想が現実的です。


AI総合研究所のCopilot研修プログラム

AI総合研究所では、Microsoft 365 Copilot法人向け研修・導入支援を提供しています。

「配って終わり」を回避するため、業務設計・データ設計・権限設計・教育設計・効果測定設計の5領域を伴走で整備し、Copilotを全社業務の標準ツールに引き上げることを目的にしています。

AI総合研究所のCopilot研修プログラム

2トラック構成——全社導入と管理者層を分けて支援

研修は対象者に応じて2トラック構成にしています。同じ研修に全員を入れず、業務部門と管理者層を最初から分けるのがAI総研の推奨です。

2トラック構成 全社導入と管理者層を分けて支援

  • TRACK A:全社導入向け
    従業員全員がWord・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsを業務シナリオに合わせて使いこなすための実務研修。部門別の標準プロンプト、安全な使い方、情報漏えい防止までを習得します

  • TRACK B:管理者・リーダー層向け
    情シス・セキュリティ・部門リーダー向けの設計研修。Sensitivity Labels・Conditional Access・Restricted SharePoint Search・Copilot Studio承認フローまでを設計し、ガバナンス基盤を整えます


2トラック並行で進めることで、現場の利用率を上げる施策とガバナンス設計が同じタイミングで揃います。

5つの設計領域を一気通貫で整備

研修+導入支援では、定着に必要な5つの領域をひとつのロードマップで整備します。

5つの設計領域を一気通貫で整備

# 設計領域 担当範囲
01 業務設計 部門別の業務棚卸し、Word/Excel/Outlook/Teamsの使い分け、標準プロンプト整備
02 データ設計 Microsoft Graph・SharePointの参照範囲、Copilot Connectorsの方針
03 権限設計 Sensitivity Labels付与方針、Restricted SharePoint Search、Conditional Access連携
04 教育設計 部門別ハンズオン、プロンプト集の配布、Copilot Studioエージェント研修
05 効果測定設計 Copilot Dashboardでの利用率可視化、未利用者フォロー、PoC拡大・縮小判断


個別の研修を切り出さず、5領域を3か月で接続して回すのが、配布後の停滞を回避する最短ルートです。

6つの活用場面で業務時間を短縮

業務側の活用シーンは6つに分けて演習を組み立てます。

6つの活用場面で業務時間を短縮

  • Word:ドラフト・要約
    提案書・議事録・社内告知の下書きをCopilotが生成

  • Excel:分析・集計
    数式・グラフ・ピボット・シミュレーションを自然言語で指示

  • PowerPoint:資料作成
    Word文書や指示からデザイン整ったプレゼンを自動生成

  • Outlook・Teams:要約・整理
    未読メール・会議要約・タスク抽出を即整理

  • Copilot Studio:社内エージェント
    Microsoft 365 Copilot Chatを含むFAQ応答・申請受付・社内検索エージェントをノーコードで構築

  • 全社業務の自動化
    SharePoint・Teams・Outlookを横断した業務自動化を現場主導で実装


各場面で「Before(手作業や依頼)→ After(Copilot活用)」のセットで演習する設計のため、研修後すぐに業務へ当てはめられます。

金融機関・製造業・建設/不動産・商社/小売・情報通信・医療/ヘルスケア・官公庁/自治体・教育機関と、業界横断で研修と導入支援を実施してきました。守秘義務上、個別の社名は非公開となるケースが多いものの、業種ごとの規制要件・業務慣行を踏まえた設計が可能です。

サービス詳細・実施フォーマット・見積もりは本セクション冒頭のサービスページで紹介しています。
具体的なご要件がある場合はお問い合わせください


研修で学んだCopilotスキルを業務の仕組みに変えるなら

Copilot研修の成果を最大化するには、学んだスキルが「実際に動くAIエージェント」に変わるところまで設計しておく必要があります。研修で身につけたCopilot StudioやプロンプトのスキルをPoCで止めず、本番運用まで一気通貫で進められる基盤があるかどうかが、投資回収のスピードを大きく左右します。

AI Agent Hubは、Copilot Studio研修で身につけたノーコード開発スキルをそのまま活かせるエンタープライズAI基盤です。研修で作ったプロトタイプを本番用エージェントに昇格できる設計のため、ツール切り替えの空白期間を作らずに済みます。

  • 研修→PoC→全社展開を同じ基盤で一気通貫
    Copilot Studio研修で触れたノーコード環境がそのまま本番Agent構築に使えます。研修後にツールを乗り換える手間がなく、学んだ知識がそのまま実装に直結します。

  • 部門別の研修シナリオをAgent単位で即実装
    営業部門のTeams活用研修ならCRM連携Agent、管理部門のExcel研修なら承認フローAgent。研修で扱った業務シナリオごとに専用のAIエージェントを構築し、研修内容を実務で動く仕組みに変えます。

  • 使い慣れたMicrosoft環境をそのまま活用
    Teamsなど既存のMicrosoftツールの延長でAIエージェントが動作。新しいツールの学習コストはゼロです。

  • データは100%自社テナント内に保持
    AIの学習対象から完全除外。Azure Managed Applicationsとして自社テナント内で動作が完了する設計です。



AI総合研究所の専任チームが、設計から運用まで伴走支援します。まずは無料の資料で、自社の業務にどう活用できるかご確認ください。

研修の成果を動くAIエージェントに変える

AI Agent Hub

Copilot研修からAgent実装まで一気通貫

研修で学んだCopilot Studioのスキルを、Teams上で動くAIエージェントの構築・全社展開に直結。研修→PoC→本番運用を同じ基盤で支援します。

まとめ

2026年のMicrosoft 365 Copilot研修は、新ABシリーズ認定資格・デジタル化AI導入補助金・Copilot Cowork時代という3つの変化を踏まえて選定する局面に入りました。

研修選びの最短ルートは、まずMicrosoft Learnで基礎を固め、Viva Learning環境がある組織ではCopilot Academyも併用したうえで、上位層には伴走型・カスタマイズ集合研修を組み合わせる2段構えです。10選で挙げたソフトバンク・SCSK Minoriソリューションズ・アバナードのような伴走型は定着率重視、リスキル・GETT Proskillのような集合型は短期間で全社員のリテラシーを底上げするのに向いています。

人材開発支援助成金は2026年度が制度の最終年度のため、活用を検討している企業は早めに「職業訓練実施計画届」や受講料等の価格設定に関する疎明書など、申請に必要な書類の準備を進めるのが安全策です。

最後に、自社のCopilot活用状況を月次で可視化し、利用率が低い部門を特定するところから着手すれば、研修の優先順位は自然と決まります。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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