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Microsoft 365 Copilot Pagesとは?使い方やチーム活用法を解説

この記事のポイント

  • AIチャットの回答を「使い捨て」にせず組織ナレッジとして蓄積したいなら、Copilot Pagesが最適解
  • 企画書やアジェンダの初稿はPagesで生成→正式ドキュメントはWordに変換する「2段階運用」が最も効率的
  • Copilotライセンスなしの相手にもリンク共有で閲覧・編集可能。全社員にライセンスを配布せずとも部門横断の共同作業が実現
  • Copilot Business期間限定プロモ価格(¥2,698/月〜、2026年6月末まで)で導入ハードルが下がった今、まず少人数のライセンスで試すのが現実的
  • Pages・Notebooks・Loopは補完関係。短期コンテンツはPages、深掘りリサーチはNotebooks、プロジェクト管理はLoopと使い分けるべき
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


Copilot Pagesは、Microsoft 365 CopilotのAI回答を編集可能なページとして保存し、チームでリアルタイム共同編集できる機能です。
2024年9月に法人向け、2025年4月に個人向けがリリースされ、2026年にはCopilot Notebooksとの統合体験が強化されています。

本記事では、Copilot Pagesの使い方からWord・Loop・OneNote・Notebooksとの違い、ストレージ管理、2026年4月時点の料金体系まで詳しく解説します。
Copilot Business期間限定プロモ価格(¥2,698/月〜)やコンテナアーカイブによるストレージコスト削減など、最新の変更点も反映しています。

Microsoft 365 Copilot Pagesとは

Copilot Pagesは、Microsoft 365 CopilotのAI回答を編集可能な「ページ」として保存し、チームでリアルタイムに共同編集できる機能です。従来のAIチャットでは回答が会話の流れの中に埋もれてしまい、後から参照しにくいという課題がありました。Copilot Pagesはこの課題を解決し、AIが生成したコンテンツを永続的なドキュメントとして活用できるようにします。

Microsoft 365 Copilot Pagesとは

AI Agent Hub1

基本的な仕組み

基本的な仕組み

Copilot Pagesは、Microsoftの公式サポート情報でも、Copilotの回答を編集・共有できるコラボレーション機能として案内されています。ユーザーがCopilotチャットで得た回答を「ページで編集」することで、AIの出力を起点としたドキュメント作成・編集・共有の一連のワークフローが実現します。

Copilot Pagesの主な特徴は以下のとおりです。

  • 永続性
    AIチャットの回答は通常、セッションが終了すると流れてしまいますが、Pagesに変換することで編集可能な独立したドキュメントとして保存されます。

  • マルチプレイヤー編集
    作成したページをチームメンバーと共有し、全員がリアルタイムで内容を確認・編集できます。各メンバーの編集内容はリアルタイムで反映されます。

  • AIとの継続的な対話
    ページ内でCopilotに追加の質問やリライトを依頼でき、コンテンツの一部または全体を拡張・改善できます。

リリース経緯

リリース経緯

Copilot Pagesは段階的にリリースされてきました。以下の表で、主なリリースの流れを整理しました。

時期 内容
2024年9月 Microsoft 365 Copilot Wave 2で法人向けに発表・展開開始
2025年4月 個人向け(Microsoft 365 Personal/Family/Premium)に展開
2025年9月 PagesからPowerPointプレゼンテーションを作成する機能を追加
2025年後半〜2026年 リッチアーティファクト(フローチャート、コードブロック等)対応
2026年2月 Copilot Notebooksの刷新(3カラムUI)でPagesとの統合体験を強化


法人向けと個人向けではアクセス方法や利用できる機能に一部差異があり、法人向けは組織内のSharePoint・OneDriveとの連携が強化されている点が特徴です。

Copilot Notebooksとの関係

Copilot Notebooksとの関係

2026年2月、MicrosoftはCopilot Pagesと密接に連携するCopilot Notebooksの刷新を発表しました。Notebooksは、複数のファイル・チャット・Pagesをまとめて参照しながらAIに分析や要約を依頼できる「リサーチ特化」のスペースです。

Microsoftの公式比較ページでは、Pagesを「AIの回答を素早く編集・共有するキャンバス」、Notebooksを「複数のソースを横断して調査・分析するAIワークスペース」、Loopを「リアルタイムのチーム共同作業プラットフォーム」と位置づけています。Pagesで作ったコンテンツはNotebooks内でも参照でき、両者は補完関係にあります。さらに、AIがバックグラウンドでタスクを自律実行するCopilot Tasksや、マルチステップの作業を委任できるCopilot Coworkも加わり、Microsoft 365のAIエコシステムは急速に拡大しています。


Copilot Pagesの主な機能

Copilot Pagesは単なるメモ帳ではなく、AIと人間が協力してコンテンツを作成・改善するための多機能なキャンバスです。ここでは、2026年4月時点で利用できる主要機能を紹介します。

Copilot Pagesの主な機能

リッチアーティファクト

Copilot Pagesでは、テキストだけでなく視覚的なコンテンツも生成・表示できます。

リッチアーティファクト

Microsoft 365 Copilotの更新情報では、以下のようなリッチアーティファクト対応が順次拡張されています。

  • インタラクティブなフローチャート
    業務プロセスや意思決定フローを視覚的に表現できます。Copilotに「営業プロセスのフローチャートを作って」と依頼するだけで、編集可能なフローチャートが生成されます。

フローチャート生成
Copilotへの指示から業務フローを可視化したフローチャートが生成された画面

  • コードブロック
    プログラミングコードをシンタックスハイライト付きで表示し、チームで共有・レビューできます。

コードブロック表示
シンタックスハイライト付きでコードブロックが表示された画面

  • PowerPointプレゼンテーションの作成
    2025年9月から追加された機能で、Copilot Pagesで作成したコンテンツをそのままPowerPointのプレゼンテーションに変換できます。企画書の下書きをPagesで作り、完成度を高めてからスライド化するワークフローが実現します。

PowerPoint変換
Copilot Pagesの内容をPowerPointプレゼンテーションに変換する画面

Copilot Libraryとの連携

Copilot Libraryは、ユーザーがCopilotで作成したコンテンツを一元管理するハブです。Copilot Pagesで作成したページや画像、インフォグラフィックスが自動的にLibraryに保存され、後からいつでもアクセスできます。

Copilot Libraryには、Copilot Pagesで作成したページや画像、インフォグラフィックスなどが自動的に保存され、一覧画面から管理できます。

Copilot Library画面
Copilotで作成したページや画像がLibraryに一覧表示された画面

さらに検索・フィルタ機能を使えば、過去に作成したコンテンツをキーワードや種類ですばやく絞り込めます。

検索・フィルタ
検索やフィルタ機能で過去のコンテンツを絞り込んだ画面

Copilot Libraryの存在により、「あの時Copilotで作った資料はどこにあったか」と探す手間がなくなり、過去のAI生成コンテンツを効率的に再利用できるようになりました。


Copilot Pagesの使い方

Copilot Pagesの作成方法は2通りあります。新規ページの作成と、既存のチャット回答のページ化です。ここでは、Microsoftの公式サポートページの手順に基づいて解説します。

Copilot Pagesの使い方

新規作成する方法

新しいページをゼロから作成する手順は以下のとおりです。

  1. Microsoft 365 Copilotアプリ(Web版またはTeams)を開き、「+」を選択する
    Copilotアプリを開く
    Microsoft 365 Copilotアプリのトップ画面で「+」アイコンを選択する画面

  2. Copilot Chatの入力欄にある「Pages」アイコンを選択する
    Pagesアイコンを選択
    Copilot Chatの入力欄から「Pages」アイコンを選択して新規ページの作成を開始する画面

  3. Copilotに指示を出してコンテンツを生成する(例:「来週のチーム会議のアジェンダを作成して」)
    Copilotに指示
    Copilot Chatの入力欄に指示を入力し、ページの下書きを生成する画面

  4. ページが全画面で開き、右側にCopilotのチャットパネルが表示される
    全画面ページ表示
    生成されたページが全画面表示され、右側にCopilotのチャットパネルが並んだ画面

  5. 生成されたコンテンツを手動で編集・追記する

Copilot Pagesを新規作成する方法

チャットから作成する方法

チャットから作成する方法

既存のCopilotチャットの回答をページに変換する手順です。

  1. Copilot Chatで通常どおり質問や指示を出す
    Copilot Chatでの通常の回答
    Copilot Chatに質問を入力し、回答が生成された画面

  2. Copilotの回答の下に表示される「ページで編集」ボタンを選択する
    ページで編集ボタン
    回答の下に表示された「ページで編集」ボタンを選択する画面

  3. 回答がページとして展開され、全画面の編集モードに切り替わる
    ページに展開された編集モード
    チャットの回答がページとして展開され、全画面の編集モードに切り替わった画面

  4. 必要に応じてCopilotに追加の指示を出し、内容を拡張・改善する

チャットから作成する方法は、AIの回答をベースにしてドキュメントを肉付けしていくワークフローに適しています。たとえば、市場調査の概要をチャットで生成し、それをページに展開してからチームメンバーと共同で詳細を追記するといった使い方が効果的です。

共有する方法

共有する方法

作成したページはチームメンバーと簡単に共有できます。

  • リンク共有
    ページの共有ボタンから、OneDrive/SharePointと同様のリンク共有が可能です。共有相手はCopilotライセンスがなくても閲覧・編集できます。

  • Teams・Outlookへの埋め込み
    ページをTeamsのチャットやチャネル、Outlookのメールにインタラクティブなコンポーネントとして埋め込めます。ただし、この機能を使うにはLoop componentsが組織で有効化されている必要があります。

  • Word・PowerPointへの変換
    ページのコンテンツをWordドキュメントやPowerPointプレゼンテーションに変換し、より正式なドキュメントとして保存することも可能です。

共有する際は、まずページ右上にある「共有」ボタンを選択します。リンク共有やアクセス権限の設定はここが入口です。

共有ボタンをクリック
ページ右上の「共有」ボタンから共有メニューを開く画面

「共有」ボタンを押すと、OneDriveやSharePointでおなじみの共有ダイアログが開きます。ここで共有リンクのスコープや閲覧・編集権限を設定します。

リンク共有ダイアログ
リンク共有ダイアログで閲覧・編集などのアクセス権限を設定する画面

共有時に重要な点として、ページの受信者はページのコンテンツにのみアクセスでき、元のCopilotチャットセッションへのアクセスは提供されません。プライバシーが保護された状態で、必要な情報だけをチームに共有できる仕組みです。


Copilot PagesとWord・OneNote・Loop・Notebooksの違い

Microsoft 365には複数のドキュメント作成・管理ツールがあり、Copilot Pagesとの使い分けに迷うケースがあります。ここでは、各ツールの特徴と適した利用シーンを比較します。

Copilot PagesとWord・OneNote・Loop・Notebooksの違い

5ツール比較表

以下の表で、5つのツールの主な違いを整理しました。Copilot Notebooksは2026年2月に大幅刷新された注目の機能です。

機能 Copilot Pages Copilot Notebooks Word OneNote Loop
主な用途 AIコンテンツの編集・共有 複数ソースの横断調査・分析 正式なドキュメント作成 個人メモ・情報整理 チームの共同作業
AI統合 ページ内でCopilotと直接対話 参照ファイル+Pages+チャットの3カラム統合 Copilot機能あり 限定的 Copilot対応
リアルタイム共同編集 あり あり(2026年2月〜共有機能強化) あり あり あり
書式・レイアウト シンプル 参照パネル+コンテンツ+チャットの3分割 高度な書式設定 自由なキャンバス コンポーネントベース
出力形式 .page / .loop Notebooks固有 .docx .one .loop
ストレージ SharePoint Embedded SharePoint Embedded OneDrive/SharePoint OneDrive SharePoint Embedded
ライセンス要件 SharePoint/OneDriveがあれば作成可。M365 Copilotでページ内AI対話がフルに利用可能 法人: M365 Copilot要。個人: Personal/Family/Premium Microsoft 365基本ライセンス Microsoft 365基本ライセンス Microsoft 365基本ライセンス

使い分けのガイドライン

使い分けのガイドライン


この比較から、各ツールの適した場面が明確になります。

  • Copilot Pagesが向いている場面
    AIに下書きを生成させてからチームで肉付けしたい場合、ブレインストーミングの結果をまとめたい場合、会議のアジェンダや企画書の初稿を素早く作りたい場合に適しています。

  • Copilot Notebooksが向いている場面
    複数の資料やデータソースを横断して調査・分析し、インサイトを引き出したい場合に最適です。オンボーディング資料の作成や、プロジェクトの全体像を把握するリサーチ作業に向いています。

  • Wordが向いている場面
    正式な報告書、契約書、提案書など、複雑なレイアウトや書式設定が必要なドキュメントにはWordが適しています。Copilot PagesからWordに変換して仕上げるワークフローも有効です。

  • OneNoteが向いている場面
    個人のメモ、学習ノート、自由なレイアウトで情報を整理したい場合はOneNoteが向いています。AIとの連携は限定的です。

  • Loopが向いている場面
    プロジェクト管理、タスクの共同編集、複数のアプリに埋め込み可能なコンポーネントが必要な場合はLoopが適しています。Copilot Pagesとストレージ基盤(SharePoint Embedded)は共通ですが、用途が異なります。

つまり、Copilot Pagesは「AIの出力を起点としたチームコラボレーション」に特化したツールです。深掘り調査はNotebooks、正式ドキュメントはWord、プロジェクト管理はLoopという組み合わせで、Microsoft 365内の情報活用サイクルが完成します。また、Researcher・AnalystのようなAIエージェント機能と組み合わせれば、調査結果をそのままPagesに展開して共有するワークフローも実現できます。


Copilot Pagesのチームコラボレーション活用法

Copilot Pagesの真価は、AIとチームメンバーが同時にコンテンツを作り上げる「マルチプレイヤーコラボレーション」にあります。ここでは、業務での具体的な活用パターンを紹介します。

Copilot Pagesのチームコラボレーション活用法

会議の準備を効率化する

会議の準備を効率化する

会議のアジェンダ作成は、Copilot Pagesの代表的な活用シーンです。

まず、主催者がCopilotに「来週の四半期レビュー会議のアジェンダを作成して。前回の議事録はSharePointにある」と指示します。Copilotが過去の議事録やメールの内容を参照してアジェンダの下書きを生成し、それをページに展開します。その後、参加者にページのリンクを共有し、各自が自分の報告項目を追記していきます。

従来は主催者が1人でアジェンダを作成し、メールで配布・修正を繰り返すプロセスでしたが、Copilot Pagesを使うことで作成から合意形成までをリアルタイムで完結できます。

市場調査をチームで共同作成する

市場調査をチームで共同作成する

市場調査レポートの作成も、Copilot Pagesの強みが発揮される場面です。

  1. リサーチ担当者がCopilotに業界動向のサマリーを生成させ、ページに展開する
  2. 営業担当者が顧客からのフィードバックや現場の知見を追記する
  3. マネージャーが全体の方向性を確認し、Copilotに追加分析を依頼する
  4. 完成したレポートをPowerPointに変換して社内プレゼンに使用する

このように、AIの出力を土台にして複数の視点を組み合わせることで、1人で作成するよりも質の高いドキュメントが短時間で完成します。

ナレッジベースを構築する

社内FAQや業務マニュアルの作成にもCopilot Pagesは活用できます。各部門の担当者がCopilotに自部門のナレッジを整理させ、ページとして蓄積していくことで、組織横断的なナレッジベースが自然と形成されます。作成したページはCopilot Libraryに保存されるため、後から検索・再利用も容易です。

Microsoft 365 Copilotの導入効果(企業事例)

Microsoft 365 Copilotの導入効果

Copilot PagesはMicrosoft 365 Copilotの一機能であり、Pages単体の導入事例は公開されていません。ただし、M365 Copilot全体の導入効果として、日本企業でも具体的な成果が報告されています。

企業 導入規模 主な効果
デンソー 300人→30,000人展開 月12時間/人の業務時間削減、設計品質向上
日本製鉄 4,400シート 1ヶ月でTeams AI Memo 2万件、メール要約4,500件
住友商事 グローバル全社導入 日本企業初のグローバル全社展開


Forrester社のTEI調査では、M365 Copilot導入組織が3年間で116%のROI(投資利益率)と**$19.7Mの正味現在価値**を達成したと報告されています。Copilot Pagesはこの生産性向上の一翼を担う機能であり、チーム間の情報共有コストを削減する効果が期待できます。さらにPagesで蓄積したナレッジをCopilotエージェント業務自動化の基盤として活用することで、情報共有の先にある業務プロセス改善まで視野に入れることが可能です。


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Copilot Pagesの管理とストレージ

IT管理者やセキュリティ担当者にとって重要な、Copilot Pagesのストレージ構成とデータ管理について解説します。Microsoftの公式ドキュメントに基づいた情報です。

Copilot Pagesの管理とストレージ

SharePoint Embeddedストレージ

Copilot Pagesは、SharePoint Embeddedというインフラ上に保存されます。各ユーザーに1つのユーザー所有コンテナが割り当てられ、そのコンテナ内にCopilot PagesとCopilot Notebooksが格納されます。

SharePoint Embeddedストレージ

以下の表で、ストレージの主要な仕様を整理しました。

項目 仕様
保存先 SharePoint Embedded(ユーザー所有コンテナ)
コンテナの最大サイズ 25 TB
ストレージ割り当て 組織のSharePointストレージクォータに含まれる
コンテナ名 Microsoft 365 Copilotアプリから作成すると「Pages」、Loopアプリから作成すると「My workspace」
ファイル形式 .page / .loop

ここで注意すべきは、Copilot PagesのストレージがSharePointの組織全体のクォータに含まれる点です。大規模な組織でPagesの利用が拡大すると、SharePoint全体のストレージ消費に影響する可能性があります。

なお、2026年2月からSharePoint Embeddedのコンテナアーカイブ機能が利用可能になりました。使用頻度の低いコンテナをアーカイブすることで、ストレージコストを最大75%削減できます。Pagesの利用が拡大した組織では、このアーカイブ機能を活用してコスト管理を行うことが推奨されます。

ユーザー退職時のデータ管理

ユーザーが組織を離れた場合のデータ管理は、IT管理者が事前に把握しておくべき重要なポイントです。

ユーザー退職時のデータ管理

Copilot Pagesのコンテナは、OneDriveと同じクリーンアップスケジュールに従います。ユーザーアカウントが削除されると、コンテナは30日間アクティブ状態を維持した後、ソフト削除されます。ソフト削除から93日後に完全に削除されます。管理者はソフト削除期間中であれば、SharePoint管理センターまたはPowerShellを使ってコンテナ全体を復元できます。

ただし、2026年2月時点では退職者のコンテンツを別のユーザーに恒久的に移管するワークフローは未提供です(Microsoft Roadmap ID 421612で計画中)。重要なPagesコンテンツがある場合は、退職前にWordやPowerPointに変換して共有ドキュメントとして保存しておくことが推奨されます。

管理者による制御

IT管理者は、Cloud Policyの設定を通じてCopilot Pagesの作成・利用を組織単位で制御できます。Copilot PagesとCopilot NotebooksはLoopとは独立して有効化・無効化できるため、Loopを使わずにPagesのみを導入するといった柔軟な運用が可能です。

ただし、Loop componentsが無効化されている環境では、TeamsやOutlookへのPages埋め込み機能が利用できません。Microsoft 365 Copilotアプリ内でのみインタラクティブな操作が可能となる点に注意が必要です。


Copilot Pages利用の注意点

Copilot Pagesを活用する際に把握しておくべき制限事項と注意点を整理します。

Copilot Pages利用の注意点

機能上の制限

  • レイアウトのカスタマイズは限定的
    Copilot Pagesのレイアウトはシンプルなドキュメント形式に限られます。複雑な段組みやヘッダー・フッター、ページ番号といったWordの高度な書式設定には対応していません。正式な報告書として仕上げる場合は、Wordに変換してから書式を調整する必要があります。

  • 大規模ページでのパフォーマンス
    コンテンツ量が多くなると、ページのレスポンスが低下する可能性があります。1つのページに大量の情報を集約するよりも、テーマごとにページを分けて管理する方が実用的です。

  • Copilot Notebooksにはリサイクルビンがない
    Copilot PagesとともにSharePoint Embeddedに保存されるCopilot Notebooksには、Microsoft公式ドキュメントによるとエンドユーザー向けのリサイクルビンが存在しません。誤って削除した場合、管理者でも個別のNotebookを復元することはできないため、重要なコンテンツは定期的にバックアップすることが推奨されます。

セキュリティに関する注意

  • 共有範囲の確認
    ページの共有リンクを「組織内の全員」に設定すると、意図しない範囲にコンテンツが公開される可能性があります。機密情報を含むページは、共有先を「特定のユーザー」に限定することが推奨されます。

  • Copilotのアクセス範囲
    Copilot Pagesで利用するCopilotは、ユーザーがアクセス権を持つMicrosoft 365内のコンテンツ(SharePoint、OneDrive、Outlookメール、Teamsチャット等)を参照できます。組織のセキュリティポリシーに基づき、Copilotが参照するデータソースの範囲を事前に確認しておくことが重要です。

導入判断で詰まる3つの論点

導入判断で詰まる3つの論点

Copilot Pagesの導入検討では、「結局どう使い分ければいいのか」が見えなくなる場面があります。以下の3つの論点を整理しておくと、判断がつきやすくなります。

論点1: 全社員にCopilotライセンスを配布すべきか

Copilot Pagesの作成自体はSharePoint/OneDriveのストレージがあれば可能で、Microsoft 365 Copilotライセンスは必須ではありません。M365 Copilotライセンスがあると、ページ内でCopilotに追加の質問やリライトを依頼するAI対話機能をフルに利用できます。つまり、各部門に数名の「AI対話担当」を配置し、その担当者がAIで下書きを作成→チーム全体で共同編集する運用なら、全社員にCopilotライセンスを配布する必要はありません。まずは10〜20名規模でパイロット導入し、利用頻度と効果を測定してから拡大するのが現実的です。

論点2: PagesとNotebooksのどちらから始めるべきか

会議アジェンダや企画書の下書きなど「短期的なコンテンツ作成」が主目的ならPagesから始めるのが適切です。一方、複数のプロジェクト資料を横断して調査・分析する業務が多い場合は、Notebooksの方が即効性があります。迷う場合は、Pagesの方が操作がシンプルなので先に試し、調査・分析の需要が出てきたらNotebooksに広げるのがスムーズです。

論点3: ストレージコストの見積もり方

Copilot PagesはSharePointの組織クォータに含まれるため、大量のページを作成すると既存のSharePointストレージを圧迫します。2026年2月から利用可能になったコンテナアーカイブ機能(最大75%コスト削減)を活用しつつ、導入前にSharePointの残容量を確認しておくことを推奨します。


Copilot Pagesに必要な料金体系

Copilot Pagesを利用するために必要なライセンスと料金を整理します。利用者の種類(法人・個人)によって必要なプランが異なります。

Copilot Pagesに必要な料金体系

利用に必要なライセンス

Copilot Pagesの利用に必要なライセンス

2026年4月時点で、Copilot Pagesの利用に関連するライセンスは以下のとおりです。2025年12月にMicrosoftがCopilot Businessの価格改定を発表し、法人向け(300名以下)の導入ハードルが下がりました。

対象 プラン 月額費用(2026年4月時点) Copilot Pages利用
法人(300名以下) Microsoft 365 Copilot Business ¥2,698/月(年払い・期間限定プロモ〜2026/6/30)。通常¥3,148/月 Pages作成+AI対話機能
法人(301名以上) Microsoft 365 Copilot Enterprise $30/ユーザー/月(年払い) Pages作成+AI対話機能
法人 Microsoft 365(基本ライセンスのみ) ベースライセンス料金のみ SharePoint/OneDriveがあればPages作成・閲覧・編集可。ページ内AI対話のフル機能にはM365 Copilotが必要
個人 Microsoft 365 Personal / Family / Premium サブスクリプション料金 Pages作成・利用可(Notebooks含む)
個人 Microsoft Copilot(copilot.microsoft.comからサインイン) 無料〜 Pages作成・利用可(公式案内を参照)


※Business ¥2,698は2025年12月〜2026年6月30日の期間限定プロモーション価格(初年度のみ適用)です。プロモ終了後は¥3,148/月(年払い)に戻ります。
※為替・契約形態・地域価格・改定時期で変動します。公式の最新価格を必ず確認してください。

ここで重要なのは、Copilot Pagesの作成自体にMicrosoft 365 Copilotライセンスは必須ではない点です。Microsoft公式サポートによると、法人ユーザーはSharePointまたはOneDriveストレージがあればPages作成が可能で、Copilotライセンスがないユーザーも含まれます。Microsoft 365 Copilotライセンスがある場合は、ページ内でCopilotに追加の質問やリライトを依頼できるAI対話機能をフルに利用できます。

つまり、Copilotライセンス保有者がAIでページの下書きを生成し、非保有者がそのページを編集・加筆する運用はもちろん、非保有者が自分でページを作成して手動で内容を書くこともできます。全社員にCopilotライセンスを配布しなくても、組織全体でPagesを活用できる設計です。

Copilot Businessの期間限定プロモ価格(¥2,698/月〜、2026年6月末まで)を活用すれば、まず少人数にAI対話機能付きのライセンスを配布し、効果を測定してから拡大する段階的導入がしやすくなっています。

なお、2026年4月15日以降、2,000シート以上の組織ではCopilotアドオンなしの場合にOffice内Copilot機能に制限が入るとの報道があります。大規模組織でCopilot Pagesの展開を計画している場合は、ライセンス動向を注視しておくことを推奨します。

【関連記事】
Microsoft 365 Copilotの料金プランを解説!購入条件やCopilot Proとの違いも紹介


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まとめ

Copilot Pagesの要点を整理します。

  • Copilot Pagesは、AIチャットの回答を編集可能な永続ドキュメントに変換し、チームでリアルタイム共同編集できる機能。Copilotライセンスなしの相手にもリンク共有で閲覧・編集させられる
  • 2026年4月時点では、Pages・Copilot Notebooks・Loopが補完関係。短期コンテンツはPages、深掘りリサーチはNotebooks、プロジェクト管理はLoopが適切
  • Copilot Business期間限定プロモ価格(¥2,698/月〜、2026年6月末まで・初年度のみ)により、中小組織でも少人数から試験導入しやすい環境が整っている
  • ストレージはSharePoint Embeddedで組織クォータに含まれるが、コンテナアーカイブ(最大75%コスト削減)で管理負荷を軽減できる

Copilot Pagesの活用を始めるために、今日からできる3つのステップがあります。

  1. Copilotチャットで「ページで編集」を1回試す まずは日常のCopilotチャットの回答を1つだけPagesに展開してみてください。操作感を把握するには実際に触るのが最も早い方法です
  2. 「毎週作成している定型資料」を1つリストアップする 会議アジェンダ、週次報告、進捗まとめなど、Pagesで自動化できそうな業務を1つ特定してください
  3. 少人数のライセンス配布で効果を測定する 全社展開の前に、各部門2〜3名にCopilotライセンスを配布し、Pages作成→チーム共有の運用を1ヶ月試すことを推奨します。Microsoft 365 Copilotの活用ガイドも参考に、自社に合った運用パターンを見つけてください
監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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