この記事のポイント
2,000席以上の組織は4月15日までにライセンス配分を見直すべき。Officeアプリ内Copilotが使えなくなる
2,000席未満なら当面は現状維持で問題ないが、高需要時制限に備えてCopilot Chatアプリへの移行準備を推奨
OfficeアプリでCopilotを常用する部門には、M365 Copilot($30/月)のライセンス付与が第一候補
Copilot Chatアプリ・Outlook・Teamsは対象のM365契約を持つユーザーなら引き続き無料。代替手段として十分機能する
7月のM365ベースライセンス値上げも踏まえ、Copilot導入はトータルコストで判断すべき

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。
2026年4月15日まであと約2週間。Microsoft 365 Copilot Chatの利用範囲が大きく変わります。
2,000席以上の組織では、ライセンスを持たないユーザーがWord・Excel・PowerPoint内でCopilotを利用できなくなります。
一方、2,000席未満の組織では引き続き利用可能ですが、高需要時に制限がかかる場合があります。
本記事では、変更の詳細・組織規模別の影響・料金プラン・管理者と一般ユーザーの対応策を網羅的に解説します。
目次
Copilot Chatの2026年4月アクセス制限変更とは
Microsoft 365 Copilot($30/ユーザー/月)
Microsoft 365 Copilot Business
Copilot Chatの2026年4月アクセス制限変更とは
2026年3月17日、MicrosoftはCopilot Chatの利用範囲を4月15日から変更することをパートナー向けに発表しました。この変更により、Microsoft 365 Copilotライセンスを持たないユーザーが、Word・Excel・PowerPoint内でCopilotを使えなくなるケースが生じます。

もともとCopilot Chatは、2025年9月にMicrosoft 365アプリ内へ無料で展開された機能です。Word文書の作成支援やExcelでの分析補助など、ライセンスの有無にかかわらず利用できていました。しかし今回の変更で、一部の組織ではこの無料利用が制限されることになります。
ポイントは組織の規模(席数)によって影響が異なる点です。2,000席以上の組織と2,000席未満の組織では適用される制限が違い、すべてのユーザーが一律に影響を受けるわけではありません。
なお、この変更は管理者によるアクション不要で自動適用されます。ライセンスを保有しているユーザーの体験には一切変更はありません。
そもそもCopilot Chatとは
Copilot Chatは、対象のMicrosoft 365サブスクリプション(E3/E5/Business Basic/Standard/Premium等)を持つEntraアカウントユーザーに追加料金なしで提供されているAIチャット機能です。2025年9月にMicrosoft 365アプリ内へ展開され、Webグラウンデッドチャット・ファイルアップロード分析・Copilot Pagesでの共同編集などが使えます。
有料のMicrosoft 365 Copilot($30/月)との違いは、組織内データ(Microsoft Graph)を横断検索する「Work IQ」機能の有無です。Copilot Chatは外部Web情報とアップロードファイルをもとに回答する一方、M365 CopilotはメールやTeams会議録、SharePoint上のファイルまで参照できます。
なぜCopilot Chatの利用範囲が変わるのか

この変更の背景について、Microsoftは公式に理由を詳述していません。ただし、一連の価格・パッケージ変更を見る限り、有料版との差別化が強まっている傾向が読み取れます。
2025年9月、MicrosoftはCopilot ChatをMicrosoft 365アプリ(Word・Excel・PowerPoint・OneNote・Outlook)内に無料で組み込みました。これはCopilotの認知拡大と利用促進を狙った施策であり、Microsoft 365 Copilotの有料ライセンスへの橋渡し的な位置づけでした。
その後、Officeアプリ内のCopilot体験については、有料ライセンスの付加価値としての位置づけが強まる方向に変化しています。
以下の一連の動きが、この傾向を裏付けています。
- 2025年12月
MicrosoftがMicrosoft 365の価格改定と新パッケージを発表。Copilot Businessの新設やM365各プランの値上げ(2026年7月施行)を含む大型再編
- 2026年3月9日
「Frontier Suite」としてMicrosoft 365 E7バンドルを発表。Microsoft 365 E5・Microsoft 365 Copilot・Agent 365・Microsoft Entra Suiteを統合した月額99ドル/ユーザーのパッケージ
- 2026年3月17日
今回のCopilot Chatアクセス制限変更を発表。4月15日施行
これらの動きを見る限り、無料のCopilot Chat体験を入口として提供しつつ、Officeアプリ内の本格的なCopilot体験は有料ライセンスに集約する方向性が見えてきます。
この変更はMicrosoft 365 Copilotの2026年アップデート全体の一部として位置づけられています。
Copilot Chatの具体的な変更内容

2026年4月15日に施行される変更の内容を、機能別に整理します。
Word・Excel・PowerPointでの制限

Microsoft 365 Copilotライセンスを持たないユーザーは、これらのOfficeアプリ内でのCopilot利用が制限されます。具体的には、Wordでの文章生成支援、Excelでのデータ分析補助、PowerPointでのスライド作成支援といった機能が対象です。
なお、OneNoteについては一部の報道で制限対象に含まれるとされていますが、Microsoft Supportの公開ドキュメントでは引き続きCopilot Chatの利用面として案内されており、公式の取り扱いが確定していません。本記事では公開ドキュメントで確認できる範囲を基準にしています。
ただし、この制限の適用範囲は組織の規模によって異なります(次のセクションで詳述)。
Outlookは引き続き利用可能
Outlook内のCopilot(受信トレイの要約やカレンダー連携)は、4月15日以降も変更されません。ライセンスを持たないユーザーでも、OutlookでのCopilot Chat機能は引き続き使えます。
Microsoftがこの例外を設けた理由は明示されていませんが、メール処理はCopilot Chatの最も頻繁な利用場面の一つであり、主要な利用面を維持する判断だと見られます。
Copilot Chatアプリ自体に変更なし
Microsoft 365 Copilotアプリ(旧M365アプリ)でのCopilot Chat機能は、対象のMicrosoft 365サブスクリプションを持つEntraアカウントユーザーであれば引き続き利用できます。Web版(m365.cloud.microsoft/chat)やデスクトップ・モバイルアプリからのチャットは制限されません。
なお、TeamsについてもMicrosoft LearnおよびMicrosoft SupportでCopilot Chatの利用面として案内されており、今回の制限対象には含まれていません。
変更前後の比較

以下の表で、4月15日前後のCopilot Chat利用範囲の違いを整理しました。ライセンスなしユーザーに対する変更点のみを記載しています。
| 機能 | 4月15日以前 | 4月15日以降(2,000席以上) | 4月15日以降(2,000席未満) |
|---|---|---|---|
| Word内Copilot | 利用可能 | 利用不可 | 利用可能(高需要時制限あり) |
| Excel内Copilot | 利用可能 | 利用不可 | 利用可能(高需要時制限あり) |
| PowerPoint内Copilot | 利用可能 | 利用不可 | 利用可能(高需要時制限あり) |
| Outlook内Copilot | 利用可能 | 変更なし | 変更なし |
| Teams内Copilot Chat | 利用可能 | 変更なし | 変更なし |
| Copilot Chatアプリ | 利用可能 | 変更なし | 変更なし |
| Word/Excel/PPT内エージェント | 利用可能 | 変更なし | 変更なし |
この表から分かるのは、制限の対象はWord・Excel・PowerPoint内のCopilotに限定されているという点です。Copilot Chatアプリ・Outlook・Teams経由のチャットは引き続き利用できるため、「Copilot Chatがすべて使えなくなる」わけではありません。ただし2,000席以上の組織では、Officeアプリ内での業務支援が実質的に有料化されることになります。
ライセンス制限に左右されないAI業務基盤
自社テナント内で運用するAIエージェント基盤
Copilotのライセンス変更に左右されず、自社テナント内でAIエージェントが業務を自動実行。ライセンス管理の複雑さから解放されます。
組織規模別のCopilot Chatへの影響

今回の変更で最も重要な分岐点は組織の席数が2,000以上か未満かです。なお、「席数」の正確な定義(割り当て済みライセンス数か購入済み総数か等)は公開ドキュメントで明示されていないため、Microsoft 365管理センターで自社テナントの状況を確認してください。
2,000席以上の組織
2,000席以上の組織では、Microsoft 365 Copilotライセンスを持たないユーザーに対してWord・Excel・PowerPoint内のCopilotが利用不可になります。
一部の管理センター通知では、該当するユーザーのCopilot体験に「Copilot Chat (Basic)」のラベルが付与されると報じられています。ただし、このラベル体系は公開ドキュメントでは正式に文書化されていないため、実際の表示は変わる可能性があります。
2,000席未満の組織
2,000席未満の組織では、ライセンスなしユーザーも引き続きWord・Excel・PowerPoint内のCopilotを利用できます。ただし、高需要時にはレスポンスの制限がかかる場合があります。
一部の報道では、該当するユーザーに「M365 Copilot (Basic)」のラベルが表示されるとされていますが、公開ドキュメントでの正式発表は確認されていません。
以下の表で、組織規模による違いを比較しました。
| 項目 | 2,000席以上 | 2,000席未満 |
|---|---|---|
| Word/Excel/PPT内Copilot | 利用不可 | 利用可能(高需要時制限あり) |
| ラベル表示(※) | Copilot Chat (Basic) | M365 Copilot (Basic) |
| Copilot Chatアプリ | 利用可能 | 利用可能 |
| Outlook Copilot | 利用可能 | 利用可能 |
| 管理者アクション | 不要(自動適用) | 不要(自動適用) |
| 推奨対応 | ライセンス追加購入を検討 | 当面は現状維持可能 |
※ラベル名は一部の管理センター通知やパートナー向け情報に基づくものであり、公開ドキュメントで正式に文書化されていません。実際の表示は変わる可能性があります。
実務で判断が分かれるのは2,000席未満の組織です。当面はOfficeアプリ内Copilotを使い続けられますが、「高需要時の制限」の具体的な頻度や程度はMicrosoftから明示されていません。業務に不可欠な用途で利用している場合は、安定性の観点からライセンス購入を検討する価値があります。
一方、2,000席以上の組織は即座に影響を受けるため、ライセンス未保有ユーザーへの対応が急務です。全員にライセンスを付与するか、Copilot Chatアプリ・Outlook・Teams経由の代替利用を案内するかの判断が必要になります。
導入判断で詰まる論点
この変更に対する対応を決める際、多くの管理者が以下の3点で判断に迷います。
- 「高需要時の制限」がどの程度なのか分からない
2,000席未満の組織にとって最大の不確定要素です。Microsoftは「標準アクセス」として高需要時にレスポンスが制限される可能性を示していますが、具体的な頻度や影響度は公表されていません。業務で日常的にOfficeアプリ内Copilotを使っている部門がある場合、制限の影響が出てからライセンスを手配するのでは遅い可能性があります。先行して主要部門だけでもライセンスを確保しておくのが安全です
- 全員にライセンスを配るべきか、部門単位で絞るべきか
M365 Copilot($30/月)を全社展開すると1,000人規模で年間36万ドルのコストになります。住友商事のように9,000人全社で展開し年間約12億円の削減効果を出すケースもありますが、まずはOfficeアプリ内Copilotの利用頻度が高い部門(営業企画・マーケティング・経営管理など)から段階的に配布し、効果測定してから拡大する方がリスクが低い
- 7月のベースライセンス値上げを待つべきか
7月1日にE3が$36→$39、E5が$57→$60に改定されます。Copilotライセンスの追加を検討する場合、ベースライセンスの値上げ分も含めたトータルコストで判断する必要があります。4月15日の制限開始から7月1日の値上げまでの間に、パイロット導入で効果を検証しておくのが合理的です
「うちは2,000席未満だから当面は大丈夫」と判断する組織も多いですが、Microsoftのライセンスポリシーは段階的に厳格化する傾向があります。現時点で社内のCopilot利用状況を把握し、ライセンス配分の検討材料を整えておくことが、次の変更に振り回されないための備えになります。
Copilot Chatの新ラベル体系

一部の管理センター通知やパートナー向け情報では、ライセンスを持たないユーザー向けに2種類の新しいラベルが導入されると報じられています。ただし、このラベル体系は2026年4月時点で公開ドキュメント(Microsoft LearnやMicrosoft Support)では正式に文書化されていません。以下の情報は制限付き通知ベースの内容であり、正式リリース時に変更される可能性があります。
以下の表で、報じられている新しいラベル体系を整理しました。
| ラベル | 対象(報道ベース) | 利用可能な機能 |
|---|---|---|
| Copilot Chat (Basic) | 2,000席以上の組織でライセンスなし | Copilot Chatアプリ、Outlook、Teams |
| M365 Copilot (Basic) | 2,000席未満の組織でライセンスなし | 上記に加え、Word・Excel・PowerPoint内Copilot(高需要時制限あり) |
報じられている情報によると、「Copilot Chat (Basic)」と「M365 Copilot (Basic)」の違いは、Officeアプリ内Copilotの利用可否です。組織規模によって提供される体験が異なるため、名称が分かれるとされています。
なお、Microsoft 365 Copilotライセンス保有者については、今回の変更による影響はなく、従来と同じフル機能を引き続き利用できます。
公開ドキュメントが更新され次第、本記事の情報も更新します。
Copilot Chatの料金プランと有料版移行の選択肢

Officeアプリ内のCopilot体験を維持・拡張したい場合、Microsoft 365 Copilotのライセンスを購入する必要があります。2026年4月時点で選べるプランは以下のとおりです。
Copilot Chat(無料)

対象のMicrosoft 365サブスクリプション(E3/E5/Business Basic/Standard/Premium等)を持つEntraアカウントユーザーに自動的に含まれます。
利用できる機能は以下のとおりです。
- Webベースのチャット
大規模言語モデルを搭載したWebグラウンデッドチャット。Web情報をもとにした回答を生成
- Copilot Chatアプリ
Microsoft 365 Copilotアプリ(Web・デスクトップ・モバイル)でのチャット
- Copilot Pages
チャットで生成したコンテンツを永続的なキャンバスに展開し、チームで共同編集
- ファイルアップロード
Word文書やPDF、Excelファイルをアップロードして分析・要約
- エンタープライズデータ保護(EDP)
プロンプトと応答がモデルのトレーニングに使用されないことを保証
無料版でも十分な機能がありますが、組織内のデータ(Microsoft Graph)を横断して検索・分析する機能はライセンス保有者に限定されます。
Microsoft 365 Copilot($30/ユーザー/月)

エンタープライズ向けのアドオンライセンスです。前提として、Microsoft 365 E3/E5やOffice 365 E3/E5等のベースライセンスが必要です。
無料のCopilot Chatに加えて、以下の機能が利用できます。
- Work IQ(組織データ連携)
Microsoft Graphを通じて、メール・ファイル・Teams会議・カレンダーなど組織内のデータを横断的にCopilotが参照
- Officeアプリ内Copilot(フル機能)
Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teams内でのCopilot利用。高度な推論やモデル選択を含む
- エージェント作成
Copilot Studioを使ったカスタムエージェントの構築
このライセンスを持つユーザーは、今回の変更による影響を受けません。
Microsoft 365 Copilot Business
300ユーザー以下の中小規模組織向けのプランです。年間契約で月額21ドル/ユーザー、月次契約では月額25.20ドル/ユーザーです。なお、年間契約の場合は2026年6月30日まで月額18ドル/ユーザーの導入プロモーション価格が適用されます。
機能はエンタープライズ版のMicrosoft 365 Copilotと同等で、Officeアプリ内のフルCopilot体験を含みます。前提としてMicrosoft 365 Business Basic/Standard/Premiumのいずれかが必要です。
Microsoft 365 E7($99/ユーザー/月)
2026年3月9日に発表された新しいバンドルプランです。Microsoft 365 E5・Microsoft 365 Copilot・Agent 365・Microsoft Entra Suiteをひとつにまとめたパッケージで、個別に購入するよりもコストを抑えられます。詳細はMicrosoft 365 E7の解説記事を参照してください。
大規模組織でCopilotとエージェント機能を全社展開する場合に有利なプランです。
以下の表で、各プランの比較を示します。
| プラン | 月額(/ユーザー) | 対象規模 | Officeアプリ内Copilot | 組織データ連携 |
|---|---|---|---|---|
| Copilot Chat(無料) | $0 | 全規模 | 制限あり(4/15以降) | なし |
| M365 Copilot | $30 | エンタープライズ | フル機能 | あり |
| M365 Copilot Business | $21/年契約(プロモ$18)、$25.20/月次 | 300席以下 | フル機能 | あり |
| M365 E7 | $99 | エンタープライズ | フル機能 | あり(+Agent 365+Entra Suite) |
選び方のポイントは、Officeアプリ内のCopilot体験が業務にどれだけ不可欠かです。Copilot ChatアプリやOutlookの利用で十分な場合は無料版のまま運用できます。一方、Word・Excel・PowerPointでの日常的なCopilot利用を必要とするユーザーには、ライセンスの付与が必要です。
なお、これらの料金は2026年4月時点の情報です。7月1日にはMicrosoft 365のベースライセンス自体の価格改定も予定されており、E3(Enterprise)が36ドル→39ドル、E5(Enterprise)が57ドル→60ドルに改定されます(いずれも年契約・ユーザーあたり月額)。Copilotライセンスの導入を検討する場合は、ベースライセンスの値上げも含めたトータルコストで判断することをおすすめします。
ライセンス制限に左右されないAI業務基盤
自社テナント内で運用するAIエージェント基盤
Copilotのライセンス変更に左右されず、自社テナント内でAIエージェントが業務を自動実行。ライセンス管理の複雑さから解放されます。
管理者が今取るべきCopilot Chat対応アクション

今回の変更は管理者によるアクション不要で自動適用されますが、影響範囲の把握と社内コミュニケーションは必要です。以下のステップで対応を進めてください。
影響範囲の確認

まず、自社のテナント席数が2,000以上か未満かを確認します。Microsoft 365管理センターの「ライセンス」ページで総席数を把握できます。
2,000席以上の場合は、次にCopilotライセンスの配布状況を確認します。ライセンスを持たないユーザーのうち、Word・Excel・PowerPoint内のCopilotを業務で活用しているユーザーを特定することが重要です。
Microsoft 365管理センターの「Copilotコントロールシステム」ページにある使用状況レポートを活用すれば、アクティブユーザー数やプロンプト送信数を確認できます。
ライセンス配分の検討

影響を受けるユーザーに対して、以下の選択肢を検討します。
- ライセンスの追加購入
Officeアプリ内Copilotが業務に不可欠なユーザーには、M365 Copilotライセンスの付与が最も確実な対応
- 代替利用の案内
Copilot Chatアプリ(Web・デスクトップ・モバイル)・Outlook・Teams経由であれば引き続き利用可能。ファイルアップロード機能を使えば、Copilot Chatアプリ上でもWord文書やExcelファイルの分析は可能
- 段階的な導入
まず業務影響の大きい部門(営業企画、マーケティング、経営管理など)から優先的にライセンスを配布し、効果を検証してから全社展開する方法も有効
住友商事のようにグローバル9,000人全社でCopilotを展開し年間約12億円の削減効果を出している企業もあれば、学情のように3カ月で5,004時間の業務削減・1,305万円のコスト削減効果を達成した中堅企業の事例もあります。Copilot活用ガイドも参考にしてください。
社内周知

4月15日以降、ライセンスなしユーザーがOfficeアプリ内でCopilotボタンを押しても動作しなくなる可能性があります。ユーザーからの問い合わせを防ぐため、以下の内容を事前に社内周知することをおすすめします。
- 変更日と影響範囲
4月15日以降、Officeアプリ内のCopilotが制限されること
- 代替手段
Copilot Chatアプリ(m365.cloud.microsoft/chat)・Outlook・Teamsからは引き続き利用可能であること
- ラベル変更の可能性
一部の管理センター通知では、表示が「Copilot Chat (Basic)」または「M365 Copilot (Basic)」に変わる可能性があると案内されていること(公開ドキュメント未確定)
- 問い合わせ先
ライセンスの追加が必要な場合の申請方法
一般ユーザーができる対応
管理者だけでなく、一般ユーザー自身でも以下の準備ができます。
- Copilot Chatアプリをブックマーク
m365.cloud.microsoft/chat をブックマークまたはデスクトップに追加しておけば、Officeアプリ内のCopilotが使えなくなっても同等のチャット機能にすぐアクセスできます
- ファイルアップロード分析に慣れておく
Copilot Chatアプリではファイルをアップロードして分析・要約できます。Word文書やExcelファイルの分析は、Officeアプリ内Copilotと同等の結果が得られるケースが多いため、今のうちに操作に慣れておくと移行がスムーズです
- Teamsからの利用を試す
Teams内のCopilot Chatも制限対象外です。会議の要約やチャットベースの作業はTeams経由で継続できます
Officeアプリ内のCopilotが使えなくなっても、業務のすべてが止まるわけではありません。代替手段を把握しておけば、ライセンスが付与されるまでの間も生産性を維持できます。
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Copilotのライセンス変更に左右されず、AI業務自動化を進めるなら
Copilot Chatのアクセス制限は今後も変わり得ます。ライセンス変更のたびに利用範囲が変動するリスクを抱えず、自社テナント内で安定稼働するAI業務基盤を持つという選択肢があります。
AI Agent Hubは、自社のAzureテナント内にAIエージェント基盤を構築するソリューションです。Copilot Studioでの構築も活用しつつ、ライセンスポリシーの変動に左右されない業務自動化を実現します。
- ライセンス変更後もAI業務自動化は止まらない
今回のようなアクセス制限やStandard/Priority Accessの区分変更が起きても、自社テナント内で稼働するAgentには一切影響がありません。Officeアプリ内Copilotが制限されても、Teams上のAIエージェントが承認フロー判定・社内規定チェック・データ入力を継続実行します。
- Copilot ChatアプリとAIエージェントの併用で投資効率を最大化
無料で使えるCopilot Chatアプリ(調査・要約)と、AI Agent HubのAIエージェント(定型業務の自動実行)を組み合わせることで、有料ライセンスを最小限に抑えつつAI活用範囲を広げられます。全員にM365 Copilotを配る以外の選択肢が生まれます。
- 使い慣れたMicrosoft環境をそのまま活用
Teamsなど既存のMicrosoftツールの延長でAIエージェントが動作。新しいツールの学習コストはゼロです。
- データは100%自社テナント内に保持
AIの学習対象から完全除外。Azure Managed Applicationsとして自社テナント内で動作が完了する設計です。
AI総合研究所の専任チームが、設計から運用まで伴走支援します。まずは無料の資料で、自社の業務にどう活用できるかご確認ください。
ライセンス制限に左右されないAI業務基盤
自社テナント内で運用するAIエージェント基盤
Copilotのライセンス変更に左右されず、自社テナント内でAIエージェントが業務を自動実行。ライセンス管理の複雑さから解放されます。
まとめ
2026年4月15日施行のCopilot Chatアクセス制限変更は、Officeアプリ内のCopilot体験を有料ライセンスの付加価値として位置づける動きの一つです。
変更のポイントは3つあります。第一に、2,000席以上の組織ではWord・Excel・PowerPoint内のCopilotが有料ライセンス必須になること。第二に、2,000席未満の組織は当面影響が小さいものの、高需要時の制限が入ること。第三に、Copilot Chatアプリ・Outlook・Teamsは対象のM365契約を持つユーザーが引き続き利用可能であること。
管理者がまず着手すべきは、Microsoft 365管理センターで自社テナントの席数とCopilot利用状況レポートを確認することです。2,000席以上の組織なら、4月15日までにOfficeアプリ内Copilotを常用している部門を洗い出し、ライセンス追加と代替手段の案内を並行して進めてください。2,000席未満の組織でも、「高需要時の制限」が業務に影響する可能性がある以上、利用頻度の高い部門だけでも先行してライセンスを確保しておくのが安全です。
7月にはM365ベースライセンスの価格改定も控えているため、4月15日から7月1日までの約2カ月半をパイロット期間と位置づけ、効果を検証したうえでトータルコストを踏まえた全社方針を決めるのが合理的な進め方です。








