この記事のポイント
2026年のClaude Codeアップデートをカテゴリ別・月別に日本語で全項目解説
MCPツール検索の自動モード化やコンテキスト管理改善など、AI基盤の進化を時系列で把握可能
新タスク管理システムやバックグラウンドエージェントなど、マルチエージェント機能の進化を追える
2月Opus 4.6/Agent Teams、3月effort/loop、4月Opus 4.7のxhigh/ultrareview、5月agent view進化
月次で更新中。最新のClaude Code動向を日本語で継続的にキャッチアップ可能

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。
Claude Codeは毎週のようにGitHub Releasesで新機能や改善が発表されていますが、英語ベースで更新頻度も高く、追いかけ続けるのは大変です。
「Opus 4.6のFastモードって何?」「Agent Teamsはどこまで進化した?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、2026年1月〜5月のClaude CodeアップデートをAIモデル・エージェント・MCP・IDE連携などカテゴリ別・月別に整理し、GitHub Releasesの全項目を日本語で解説します。毎月更新していきますので、ブックマークしてご活用ください。
目次
2026年5月 - Fast mode Opus 4.7ほか4件
2026年4月 - Opus 4.7 xhigh対応ほか4件
2026年3月 - Opus 4.6デフォルトeffortの変更ほか5件
2026年2月 - Opus 4.6対応追加とFastモードほか2件
2026年1月 - MCPツール検索の自動モードデフォルト化ほか2件
2026年3月 - /loopコマンドとcronスケジューリングほか4件
2026年2月 - Agent Teams リサーチプレビュー公開ほか4件
2026年3月 - VS Code: MCP管理ダイアログほか5件
2026年2月 - HTTP Hooksの追加とセキュリティ強化ほか3件
2026年1月 - スラッシュコマンドとスキルの統合ほか3件
2026年4月 - PowerShell tool展開ほか5件
2026年3月 - VS Code: セッション一覧とプラン表示ほか4件
2026年2月 - VS Code: リモートセッション対応ほか3件
2026年1月 - VS Code: Chrome統合の有効化ほか3件
2026年2月 - 長時間セッション向けメモリリーク一斉修正ほか4件
2026年1月 - React Compilerによるレンダリング性能改善ほか3件
2026年3月 - Claude APIスキルとBash自動承認拡充ほか5件
2026年2月 - 自動メモリとRemote Controlほか3件
2026年1月 - Bashモード履歴ベースオートコンプリートほか3件
2026年3月 - 音声モードの多言語対応と安定性向上ほか4件
Claude Codeアップデートまとめ
Claude Codeは、Anthropicが提供するターミナルベースのAIコーディングエージェントです。ファイル操作、コード生成・編集、Git操作、マルチエージェント連携まで、開発ワークフロー全体をターミナルからAIで支援するツールとして急速に進化しています。
AnthropicはGitHub Releasesでバージョンごとの変更点を随時公開していますが、更新頻度が非常に高く英語ベースのため、日本語環境の開発者にとってはすべてを追いかけ続けるのが負担になりがちです。
そこで本記事では、Claude CodeのGitHub Releasesをソースとして、2026年のアップデートをカテゴリ別・月別に整理して日本語で解説します。AIモデル・コンテキスト管理からエージェント機能の進化、MCP連携、IDE統合、パフォーマンス改善まで、全項目を網羅した上で実務でのインパクトも添えています。
毎月更新していきますので、ブックマークしてご活用ください。
Claude Code 月別アップデートサマリー
Claude Codeは週に数回のペースでリリースが行われており、AIモデル・コンテキスト管理の改善、エージェント機能の拡充、MCP連携の強化、IDE統合の深化、パフォーマンス最適化など、多岐にわたるアップデートが実施されています。
このセクションでは、各月のアップデートをカテゴリ別の件数・注目トピックとともにサマリーテーブルで一覧しています。
テーブル内のリンクから、該当カテゴリの詳細セクションに直接ジャンプできますので、気になる機能をすぐに確認できます。
2026年5月

5月は5月28日時点でClaude Code v2.1.126からv2.1.153まで、計23回のリリースが行われた月です。agent viewと/goalコマンドの追加でマルチセッション管理が大きく進化し、背景セッションの永続化やPowerShellの主シェル化、/code-reviewの刷新など、運用設計と日常開発の両面で重要な基盤強化が続いています。
5月28日時点で全7カテゴリで合計40件の注目アップデートが発表されました。以下の表にカテゴリごとの件数と注目トピックをまとめました。
| カテゴリ | 件数 | 注目トピック | 主なバージョン |
|---|---|---|---|
| AIモデル・コンテキスト管理 | 5件 | Fast mode Opus 4.7 | v2.1.126〜v2.1.153 |
| エージェント・マルチエージェント | 6件 | agent view追加 | v2.1.139〜v2.1.153 |
| MCP・プラグイン・拡張機能 | 6件 | Skill再読込と制限 | v2.1.129〜v2.1.153 |
| IDE連携・セキュリティ | 6件 | PowerShell主シェル化 | v2.1.126〜v2.1.153 |
| パフォーマンス・安定性 | 6件 | 起動timeout短縮 | v2.1.132〜v2.1.153 |
| 開発ツール・ワークフロー | 6件 | /code-review刷新 | v2.1.126〜v2.1.152 |
| ターミナルUI・入力・音声 | 5件 | Markdown表示改善 | v2.1.126〜v2.1.153 |
5月はマルチエージェント運用が最大のテーマで、agent viewによる複数セッションの可視化、/goalによる完了条件ベースのループ実行、背景セッションの永続化など、複数のClaude Codeを同時に走らせる運用基盤が大きく前進しました。MCP・プラグイン、IDE連携、パフォーマンス、開発ツールがそれぞれ6件と最多で、組織導入と日常運用の両面で広範囲のアップデートが入った月です。
2026年4月

4月はClaude Code v2.1.89からv2.1.123まで、計27回のリリースが行われた月です。Claude Opus 4.7のxhighレベル追加と1時間プロンプトキャッシュ、/ultrareviewと/powerupなど新コマンド群、MCP alwaysLoadやプラグイン依存管理、CLIのネイティブバイナリ化など、モデル・ツール・基盤の全方位で大型機能が入った月です。
全7カテゴリで合計39件の注目アップデートが発表されました。以下の表にカテゴリごとの件数と注目トピックをまとめました。
| カテゴリ | 件数 | 注目トピック | 主なバージョン |
|---|---|---|---|
| AIモデル・コンテキスト管理 | 5件 | Opus 4.7 xhigh対応 | v2.1.92〜v2.1.122 |
| エージェント・マルチエージェント | 5件 | /ultrareview追加 | v2.1.98〜v2.1.121 |
| MCP・プラグイン・拡張機能 | 6件 | MCP alwaysLoad | v2.1.91〜v2.1.121 |
| IDE連携・セキュリティ | 6件 | PowerShell tool展開 | v2.1.92〜v2.1.119 |
| パフォーマンス・安定性 | 6件 | Native binary移行 | v2.1.89〜v2.1.121 |
| 開発ツール・ワークフロー | 6件 | /powerup追加 | v2.1.90〜v2.1.118 |
| ターミナルUI・入力・音声 | 5件 | Vim visual mode | v2.1.97〜v2.1.121 |
4月はClaude Opus 4.7のxhigh effort追加と1時間プロンプトキャッシュにより、モデル選択と長時間文脈の扱いが大きく前進しました。Bash/PowerShell権限、サンドボックス、管理ポリシーの修正が多く、組織導入時の安全運用に直結する更新が目立った月です。MCP alwaysLoad、プラグイン依存管理、フック出力置換など、拡張機能をチームで管理するための基盤も厚くなっています。
2026年3月

3月はClaude Code v2.1.66からv2.1.87まで、3月29日時点で計21回のリリースが行われています。Opus 4.6まわりの設定簡素化と出力上限拡大、--channels や --bare を含むエージェント運用機能、MCP OAuthやmanaged settingsの強化、PowerShellやサンドボックス関連の改善、起動メモリ削減と音声モード安定化まで、基盤から日常運用まで広い範囲で更新が続きました。
3月29日時点で全7カテゴリで合計39件の注目アップデートが発表されました。以下の表にカテゴリごとの件数と注目トピックをまとめました。
| カテゴリ | 件数 | 注目トピック | 主なバージョン |
|---|---|---|---|
| AIモデル・コンテキスト管理 | 6件 | Opus 4.6デフォルトeffortの変更 | v2.1.68〜v2.1.77 |
| エージェント・マルチエージェント | 5件 | /loopコマンドとcronスケジューリング | v2.1.69〜v2.1.83 |
| MCP・プラグイン・拡張機能 | 6件 | VS Code: MCP管理ダイアログ | v2.1.69〜v2.1.85 |
| IDE連携・セキュリティ | 5件 | VS Code: セッション一覧とプラン表示 | v2.1.69〜v2.1.84 |
| パフォーマンス・安定性 | 6件 | 大規模メモリリーク修正群 | v2.1.69〜v2.1.85 |
| 開発ツール・ワークフロー | 6件 | Claude APIスキルとBash自動承認拡充 | v2.1.69〜v2.1.85 |
| ターミナルUI・入力・音声 | 5件 | 音声モードの多言語対応と安定性向上 | v2.1.69〜v2.1.83 |
3月後半はAIモデル・コンテキスト管理、MCP・プラグイン、パフォーマンス、開発ツールの各カテゴリで更新が厚く、単なる小修正ではなく運用設計や組織配布に直結する機能が増えました。特に managed-settings.d/、modelOverrides、CLAUDE_CODE_SUBPROCESS_ENV_SCRUB などは、チーム導入時の扱いやすさを大きく引き上げるアップデートです。
2026年2月

2月はClaude Code v2.1.30からv2.1.63まで、計26回のリリースが行われた月です。Opus 4.6の追加とSonnet 4.6の導入、Agent Teamsのリサーチプレビュー公開、Remote Controlの展開拡大、自動メモリ機能の導入、そして全カテゴリにわたる大規模なメモリリーク修正とパフォーマンス改善が目立ちます。Windows対応の拡充も加速した月です。
全7カテゴリで合計28件の注目アップデートが発表されました。以下の表にカテゴリごとの件数と注目トピックをまとめました。
| カテゴリ | 件数 | 注目トピック | 主なバージョン |
|---|---|---|---|
| AIモデル・コンテキスト管理 | 3件 | Opus 4.6対応追加とFastモード | v2.1.32, v2.1.36, v2.1.50 |
| エージェント・マルチエージェント | 5件 | Agent Teams リサーチプレビュー公開 | v2.1.32, v2.1.33, v2.1.47, v2.1.50, v2.1.51 |
| MCP・プラグイン・拡張機能 | 4件 | HTTP Hooksの追加とセキュリティ強化 | v2.1.30, v2.1.51, v2.1.63 |
| IDE連携・セキュリティ | 4件 | VS Code: リモートセッション対応 | v2.1.33, v2.1.38, v2.1.51 |
| パフォーマンス・安定性 | 5件 | 長時間セッション向けメモリリーク一斉修正 | v2.1.47, v2.1.49, v2.1.50, v2.1.63 |
| 開発ツール・ワークフロー | 4件 | 自動メモリとRemote Control | v2.1.30, v2.1.32, v2.1.51, v2.1.59 |
| ターミナルUI・入力・音声 | 3件 | CJKワイド文字レイアウト修正 | v2.1.32, v2.1.39, v2.1.47 |
パフォーマンス・安定性とエージェント・マルチエージェントがそれぞれ5件と最多で、長時間セッションのメモリ安定化とAgent Teams機能の基盤整備が2月の中心テーマでした。IDE連携ではVS Codeのリモートセッション対応やプラン表示の改善が進み、エディタ内でのClaude Code体験がさらに充実しています。
2026年1月

1月はClaude Code v2.0.76からv2.1.29まで、計20回以上のリリースが行われた月です。MCPツール検索の自動モードデフォルト化、新タスク管理システムの導入、React Compilerによる描画性能改善、日本語IME対応など、基盤機能の大幅強化が進みました。セキュリティ面ではコマンドインジェクション脆弱性の修正や権限バイパスの対策も実施されています。
全7カテゴリで合計25件の注目アップデートが発表されました。以下の表にカテゴリごとの件数と注目トピックをまとめました。
| カテゴリ | 件数 | 注目トピック | 主なバージョン |
|---|---|---|---|
| AIモデル・コンテキスト管理 | 3件 | MCPツール検索の自動モードデフォルト化 | v2.1.7, v2.1.14, v2.1.20 |
| エージェント・マルチエージェント | 3件 | 新タスク管理システム | v2.1.16, v2.1.20 |
| MCP・プラグイン・拡張機能 | 4件 | スラッシュコマンドとスキルの統合 | v2.1.3, v2.1.9, v2.1.14 |
| IDE連携・セキュリティ | 4件 | VS Code: Chrome統合の有効化 | v2.1.2, v2.1.19, v2.1.27 |
| パフォーマンス・安定性 | 4件 | React Compilerによるレンダリング性能改善 | v2.1.2, v2.1.15 |
| 開発ツール・ワークフロー | 4件 | Bashモード履歴ベースオートコンプリート | v2.1.6, v2.1.14, v2.1.27 |
| ターミナルUI・入力・音声 | 3件 | 全角数字入力対応(日本語IME) | v2.1.6, v2.1.20, v2.1.21 |
MCP・プラグイン関連とIDE連携・セキュリティがそれぞれ4件と多く、プラグインエコシステムの成熟とVS Code統合の深化が加速している月です。パフォーマンス面ではReact Compilerの導入やメモリリーク修正により、長時間セッションの安定性が大幅に向上しました。
AIモデル・コンテキスト管理
Claude Codeでは、AnthropicのClaudeモデル(Opus 4.6、Sonnet 4.6など)を使用してコーディング支援を行います。
コンテキストウィンドウの管理、セッション圧縮、MCPツール検索の最適化など、AIモデルの能力を最大限に引き出すための基盤機能がこのカテゴリに含まれます。
2026年1月はMCPツール検索の自動モードデフォルト化、2月はOpus 4.6の追加とFastモード・1Mコンテキスト対応、3月はeffort設定の簡素化、コンテキスト診断、クラウドプロバイダ別のモデル制御まで整備が進みました。4月はOpus 4.7のxhigh effortと1時間プロンプトキャッシュ、5月はFast modeのOpus 4.7化と1Mコンテキストの自動圧縮修正など、最新世代モデルの運用基盤が固められています。
2026年5月 - Fast mode Opus 4.7ほか4件

5月はFast modeの既定モデルがOpus 4.7へ更新され、/model選択の既定保存、ANTHROPIC_BASE_URL利用時のgatewayモデル検出、skill/agentのeffort反映の安定化、1M contextモデルの上限判定修正など、Opus 4.7前提のモデル運用と1Mコンテキストの扱いが整理された月です。
Fast mode Opus 4.7
v2.1.142では、Fast modeがデフォルトでOpus 4.7を使うように更新されました。以前はOpus 4.6が使われていたこともリリースノートに記載されています。
同リリースでは、CLAUDE_CODE_OPUS_4_6_FAST_MODE_OVERRIDE=1を設定するとFast modeをOpus 4.6に固定できることも示されています。
/model既定保存改善
v2.1.153では、/modelが選択内容を新規セッションのデフォルトとして保存するようになりました。リリースノートでは、IDEと同じ挙動に揃えた変更として説明されています。
同リリースでは、model pickerでsを押すと現在のセッションだけのモデル切り替えになることも記載されています。既存のmodelPicker:setAsDefault keybindingはmodelPicker:thisSessionOnlyへ名前変更が必要です。
Gatewayモデル検出
v2.1.126では、ANTHROPIC_BASE_URLがAnthropic互換gatewayを指している場合、/model pickerがgatewayの/v1/models endpointからモデルを一覧できるようになりました。
v2.1.129では、このgateway /v1/models discoveryが自動ではなく、CLAUDE_CODE_ENABLE_GATEWAY_MODEL_DISCOVERY=1によるopt-inへ変更されました。本文では、この2段階の挙動変更に限定します。
参考:v2.1.126 リリースノート / v2.1.129 リリースノート
effort反映の安定化
v2.1.133では、Hooksがactive effort levelをeffort.level JSON入力とCLAUDE_EFFORT環境変数で受け取れるようになり、Bash tool commandsもCLAUDE_EFFORTを読めるようになりました。
v2.1.145では、status barがユーザーのbaseline /effort設定ではなく、skillやagentのfrontmatterで適用されたeffort levelを表示するよう修正されています。
参考:v2.1.133 リリースノート / v2.1.145 リリースノート
1M context修正
v2.1.128では、1M context modelsでautocompact windowが小さく設定されている場合に、実際のAPI上限へ到達する前にPrompt is too longでブロックされる問題が修正されました。
v2.1.144では、BedrockとVertexユーザーが/model pickerからOpus 1M contextを選択できないregressionが修正されています。どちらも1M contextモデルの選択や上限判定に関する修正です。
参考:v2.1.128 リリースノート / v2.1.144 リリースノート
2026年4月 - Opus 4.7 xhigh対応ほか4件

4月はClaude Opus 4.7にxhigh effortが追加され、effort既定値がmediumからhighへ引き上げられました。1時間プロンプトキャッシュの環境変数、recapとaway summaryによるセッション復帰の文脈補強、BedrockとVertexのセットアップ強化など、最新モデル前提の文脈・推論基盤が拡張された月です。
Opus 4.7 xhigh対応
v2.1.111では、Claude Opus 4.7 xhighが利用可能になり、速度と知能のバランスを調整するためにeffortを使うことが示されています。xhigh effortはOpus 4.7向けに追加され、highとmaxの間に位置づけられています。
同リリースでは、xhighを /effort、--effort、モデルピッカーから利用できることも記載されています。他のモデルではhighにフォールバックするため、利用対象はOpus 4.7が中心です。
effort既定値の変更
v2.1.94では、API key、Bedrock、Vertex、Foundry、Team、Enterpriseユーザーのデフォルトeffortがmediumからhighへ変更されました。v2.1.117では、Pro/Max加入者のOpus 4.6とSonnet 4.6のデフォルトeffortもmediumからhighへ変更されています。
リリースノートでは、effortは /effort で制御できることが明記されています。v2.1.117ではモデルピンやプロジェクト設定とモデル選択の表示改善も同時に扱われています。
参考:v2.1.94 リリースノート / v2.1.117 リリースノート
1時間プロンプトキャッシュ
v2.1.108では、API key、Bedrock、Vertex、Foundryで1時間のプロンプトキャッシュTTLを有効化するためのENABLE_PROMPT_CACHING_1H環境変数が追加されました。同時に、5分TTLを強制するFORCE_PROMPT_CACHING_5Mも追加されています。
同リリースでは、Bedrock向けの旧環境変数ENABLE_PROMPT_CACHING_1H_BEDROCKは非推奨だが引き続き有効とされています。キャッシュの利用条件は、リリースノートに記載された環境変数設定に限定されます。
セッション復帰文脈強化
v2.1.108では、セッションへ戻ったときに文脈を提供するrecap機能が追加され、/configで設定できること、/recapで手動実行できることが記載されています。v2.1.110では、telemetryが無効なユーザーにもsession recapが有効化されました。
v2.1.110では、CLAUDE_CODE_ENABLE_AWAY_SUMMARY=0でopt outできることも示されています。本文では、リリースノートにあるrecapとaway summaryの設定範囲に限定して扱います。
参考:v2.1.108 リリースノート / v2.1.110 リリースノート
Bedrock/Vertex設定強化
v2.1.92では、ログイン画面から利用できる対話型Bedrock setup wizardが追加されました。v2.1.98では、Google Vertex AI setup wizardも追加されています。
v2.1.122では、ANTHROPIC_BEDROCK_SERVICE_TIER環境変数が追加され、Bedrock service tierとしてdefault、flex、priorityを選べるようになりました。リリースノートでは、この値がX-Amzn-Bedrock-Service-Tierヘッダーとして送信されることが説明されています。
参考:v2.1.92 リリースノート / v2.1.98 リリースノート / v2.1.122 リリースノート
2026年3月 - Opus 4.6デフォルトeffortの変更ほか5件

3月はOpus 4.6のデフォルトeffort設定の変更と旧モデルの整理に加え、クラウドプロバイダ別のモデル既定値、/effort や /context の改善、最大出力トークン拡張まで進みました。モデル運用の標準化とコンテキスト管理の実務性が一段上がっています。
Opus 4.6デフォルトeffortの変更と旧モデル整理
Opus 4.6のデフォルトeffortがMaxおよびTeamプランのユーザーに対してmediumに設定されました。mediumは速度と精度のバランスに優れ、多くのタスクで十分な品質を発揮する設定です。必要に応じて/modelコマンドから変更でき、ultrathinkキーワードで次のターンだけhigh effortに切り替えることも可能です。
同時にOpus 4およびOpus 4.1がファーストパーティAPI上のClaude Codeから削除され、これらのモデルを固定していたユーザーは自動的にOpus 4.6に移行されました。モデル選択がシンプルになり、最新のOpus 4.6に統一されることで、サポートやドキュメントの負担も軽減されています。
プロンプトキャッシュの安定化とコンテキスト最適化
MCPサーバーが初回ターン後にinstructions付きで接続した場合にプロンプトキャッシュが無効化される問題が修正されました。また、--resumeでセッションを再開する際にスキル一覧が毎回再注入されていた問題が修正され、再開1回あたり約600トークンの節約が実現しています。
コンパクション(圧縮)処理では画像を保持したままサマライザーリクエストを送信するようになり、プロンプトキャッシュの再利用が可能になったことで、圧縮処理がより高速かつ低コストに実行されるようになっています。日常的にセッションの再開やコンパクションを多用するユーザーにとって、トークン消費の削減効果は累積的に大きなインパクトがあります。
参考:v2.1.69 リリースノート / v2.1.70 リリースノート
Opus 4.6の最大出力トークン64k拡大
Opus 4.6のデフォルト最大出力トークン数が64kへ引き上げられ、上限は128kまで扱えるようになりました。長いコード生成や複数ファイルにまたがるリファクタリングで、途中切断されにくくなっています。
特に大規模な差分作成や長い設計ドキュメント生成では、1ターンで返せる情報量が増える効果が大きく出ます。途中で追加プロンプトを挟む回数が減るため、作業の連続性とトークン効率の両面で恩恵があります。
Bedrock・Vertex・FoundryでOpus 4.6を既定化
AWS Bedrock、Google Vertex AI、Microsoft Foundryで、Opus系のデフォルトモデルがOpus 4.1からOpus 4.6へ切り替わりました。合わせてmodelOverrides設定が追加され、モデルピッカーの各エントリをカスタムプロバイダのモデルIDにマッピングできるようになっています。
Bedrockの推論プロファイルARNのような固有IDを明示的に紐づけられるため、企業の標準モデル構成をClaude Codeへ反映しやすくなりました。サブエージェントがクラウドプロバイダ環境で旧モデルにダウングレードされるバグも同時に修正され、複数環境でのモデル一貫性が高まっています。
effortレベル簡素化と/effortコマンド
effortレベルがlow medium highの3段階へ簡素化され、従来のmaxが廃止されました。UI上の記号も ○ ◐ ● に整理され、現在の推論強度を把握しやすくなっています。
さらに/effortコマンドが正式追加され、/effort autoで既定値へのリセットも可能になりました。スキルやスラッシュコマンドのfrontmatterでもeffort指定に対応したため、タスクごとに適切な推論コストを宣言的に切り替えられます。
参考:v2.1.72 リリースノート / v2.1.76 リリースノート
/contextコマンド強化とautoMemoryDirectory
/contextコマンドに、コンテキスト消費量の多いツールや肥大化したメモリを検出して、具体的な改善提案を返す機能が追加されました。容量警告だけでなく、どこを削減すべきかまで案内されるようになっています。
同時にautoMemoryDirectory設定が追加され、自動メモリの保存先を任意ディレクトリへ変更できるようになりました。チームで共有したいメモリの置き場所を制御しやすくなり、プロジェクト構成やポリシーに合わせたメモリ運用が可能です。
2026年2月 - Opus 4.6対応追加とFastモードほか2件

2月はClaude Opus 4.6の対応追加とSonnet 4.6の導入という、モデル世代交代が最大のトピックです。Opus 4.6にはFastモードと1Mコンテキストウィンドウ対応が順次追加され、コスト効率と処理能力の両面で大きく進化しました。
Opus 4.6対応追加とFastモード
Claude Opus 4.6がClaude Code上で利用可能になりました。v2.1.32で対応が追加され、続くv2.1.36ではOpus 4.6向けのFastモードが追加されています。Fastモードはeffortレベルを下げて応答速度を優先するモードで、定型的なタスクやシンプルな質問に対して素早い応答が得られます。
v2.1.50ではOpus 4.6のFastモードでも1Mコンテキストウィンドウがフルに利用可能になりました。従来は速度優先のモードではコンテキスト容量が制限されるケースがありましたが、この改善により大規模なコードベースでもFastモードの高速応答と長大なコンテキストを両立できるようになっています。
参考:v2.1.32 リリースノート / v2.1.36 リリースノート / v2.1.50 リリースノート
Sonnet 4.6の追加とモデルUI改善
Claude Sonnet 4.6がClaude Codeに追加されました。v2.1.49では、1Mコンテキスト対応のSonnet 4.5がMaxプランでfrontier Sonnet 4.6へ置き換えられる案内が出ており、v2.1.69ではPro/Max/Team PremiumのSonnet 4.5ユーザーもSonnet 4.6へ自動移行されています。つまり、1MコンテキストはSonnet 4.6のフロンティア提供に紐づく形で展開されており、利用可能範囲はプランやモデル指定に依存します。
/modelコマンドのUIも改善され、固定されたモデルバージョンに対して人間が読みやすいラベル(例: Sonnet 4.5)が表示されるようになり、より新しいバージョンが利用可能な場合にはアップグレードのヒントも表示されるようになりました。モデル選択の体験がより直感的になっています。
参考:v2.1.45 リリースノート / v2.1.49 リリースノート / v2.1.51 リリースノート / v2.1.69 リリースノート
tree-sitterメモリ管理の継続改善
長時間セッションでtree-sitterのWASMメモリが無制限に増加する問題に対し、定期的にパーサーをリセットする仕組みが導入されました。1月のパースツリー解放修正に続く対策で、WASMの線形メモリが縮小されない根本的な問題に対処しています。さらにYoga WASMの線形メモリについても同様の問題が修正されています。
これらの修正により、数時間にわたるコーディングセッションでもメモリ使用量が安定して推移するようになっています。特に複数のファイルを頻繁に行き来する開発スタイルでは、tree-sitterのパース回数が膨大になるため、メモリ管理の安定化は実用面で大きな効果を発揮します。
2026年1月 - MCPツール検索の自動モードデフォルト化ほか2件

1月はMCPツール検索の自動モード化とコンテキスト管理の精度向上が中心です。MCPツールの説明がコンテキストウィンドウの10%を超える場合に自動で遅延読み込みに切り替わる仕組みが全ユーザーにデフォルト適用され、多数のMCPサーバーを接続しているユーザーのコンテキスト消費が大幅に削減されました。
MCPツール検索の自動モードデフォルト化
MCPツール検索の自動モードが全ユーザーにデフォルトで有効化されました。MCPツールの説明がコンテキストウィンドウの10%を超える場合、ツール情報は事前に読み込まれず、必要なときにToolSearchツール経由で動的に検索・読み込みされます。
多数のMCPサーバーを接続している環境では、ツール説明だけでコンテキストの大部分を消費してしまうケースがありました。自動モードにより、実際に使用するツールの情報だけがコンテキストに載るようになるため、長いセッションでもコンテキストの枯渇を防ぎやすくなっています。無効化したい場合は、settings.jsonのdisallowedToolsにMCPSearchを追加します。
コンテキストウィンドウ管理の改善
コンテキストウィンドウのブロッキング制限に関する2つの重要な修正が行われました。v2.1.7では、ブロッキング制限の計算が最大出力トークンを考慮していなかった問題が修正され、有効コンテキストウィンドウに基づく正確な制限値に改善されています。
続くv2.1.14では、ブロッキング制限が意図した約98%ではなく約65%で発動してしまうリグレッションが修正されました。この問題により、コンテキストにまだ余裕があるにもかかわらずユーザーがブロックされるケースが発生していました。並行して、サブエージェント実行時のメモリ問題によるクラッシュも修正されており、複雑なマルチエージェントタスクの安定性が向上しています。
参考:v2.1.7 リリースノート / v2.1.14 リリースノート
セッション圧縮の安定性向上
セッション圧縮(auto-compact)に関連する複数の改善が行われました。v2.1.15およびv2.1.16では、/compactを実行しても「コンテキスト残り」の警告が消えない不具合が修正されています。v2.1.20では、セッション圧縮後にリジュームすると圧縮サマリーではなく全履歴がロードされてしまう問題が修正されました。
v2.1.21では、出力トークン上限が大きいモデルで自動圧縮が早すぎるタイミングで発動する問題が修正されています。これらの改善により、長時間のコーディングセッションでもコンテキスト管理が安定して動作するようになり、セッション中断のリスクが低減しました。
参考:v2.1.15 リリースノート / v2.1.20 リリースノート / v2.1.21 リリースノート
エージェント・マルチエージェント
Claude Codeのエージェント機能は、タスクの分割・並列実行・バックグラウンド委任などを通じて、複雑な開発作業を自律的に進める仕組みです。2026年はマルチエージェント連携(Agent Teams)やサブエージェント関連機能の整備が進んでおり、タスク管理や権限制御の仕組みも強化されています。4月はクラウドレビューの/ultrareviewと外部ビルド向けforked subagents、5月はagent viewと/goalのResearch Preview公開や背景セッション永続化など、複数セッションの管理基盤が大きく前進しました。
2026年5月 - agent view追加ほか5件

5月はagent viewと/goalがResearch Previewとして追加され、背景セッションのpinned動作とidleからの復帰後のmodel/effort保持、claude agentsへのCLIフラグ拡張、worktree.baseRefとworktree.bgIsolationの追加、Agent toolのsubagent_type解決や成果物保持の修正など、複数セッション運用の基盤が広く強化された月です。
agent view追加
v2.1.139では、agent viewがResearch Previewとして追加されました。リリースノートでは、running、blocked on you、doneのClaude Code sessionsを単一リストで確認できる機能として説明されています。
起動方法はclaude agentsです。リリースノートには、agent viewの詳細ページとしてcode.claude.com/docs/en/agent-viewへのリンクも記載されています。
/goalコマンド
v2.1.139では、/goal commandが追加されました。リリースノートでは、completion conditionを設定し、達成されるまでClaudeがターンをまたいで作業を続ける機能として説明されています。
対応範囲として、interactive、-p、Remote Controlで機能すること、elapsed、turns、tokensをoverlay panelとして表示することも記載されています。
背景セッション永続化
v2.1.143では、background sessionsがidleから復帰した後も設定済みのmodelとeffort levelを保持するようになりました。また、backgrounded sessionsが現在のpermission modeを保持する修正も記載されています。
v2.1.147では、claude agents内でCtrl+Tによりpinしたbackground sessionsがidle時も維持され、Claude Code更新を適用するためにin placeで再起動され、memory pressure時にはnon-pinned sessionsの後に退避されるようになりました。
参考:v2.1.143 リリースノート / v2.1.147 リリースノート
claude agents拡張
v2.1.141では、claude agents --cwd pathが追加され、session listを特定ディレクトリに絞り込めるようになりました。v2.1.142では、claude agentsに--add-dir、--settings、--mcp-config、--plugin-dir、--permission-mode、--model、--effort、--dangerously-skip-permissionsが追加されています。
v2.1.145では、claude agents --jsonでlive Claude sessionsをJSONとして一覧できるようになりました。リリースノートでは、tmux-resurrect、status bars、session pickers向けの用途が示されています。
参考:v2.1.141 リリースノート / v2.1.142 リリースノート / v2.1.145 リリースノート
Worktree基盤改善
v2.1.133では、worktree.baseRef設定が追加され、--worktree、EnterWorktree、agent-isolation worktreesでorigin/defaultから分岐するfreshか、local HEADから分岐するheadかを選べるようになりました。
v2.1.143では、worktree.bgIsolation: none設定が追加され、worktreeが使いにくいrepoでbackground sessionsがworking copyを直接編集できるようになりました。同じリリースでは、Worktree cleanupがgit worktree remove失敗時にrm -rfへfallbackしないよう変更されています。
参考:v2.1.133 リリースノート / v2.1.143 リリースノート
Agent tool安定化
v2.1.140では、Agent toolのsubagent_type matchingがcase-insensitiveかつseparator-insensitiveになり、Code Reviewerのような値をcode-reviewerへ解決できるようになりました。
v2.1.153では、Agent toolでsubagent_type: claudeを指定した場合に、未文書化のtemporary worktreeで実行され、gitignored pathに書かれた成果物が失われる可能性がある問題が修正されています。
参考:v2.1.140 リリースノート / v2.1.153 リリースノート
2026年4月 - /ultrareview追加ほか4件

4月はクラウド上で並列マルチエージェントの包括レビューを実行する/ultrareview、外部ビルドやSDKでもフォーク型サブエージェントを有効化できるCLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=1、EnterWorktreeへのpathパラメータ追加と古いworktreeまわりの修正、Agent Teamsの権限ダイアログクラッシュ修正、Remote Controlでの/autocompactや/contextなどのコマンド利用と関連修正など、マルチエージェントの利用範囲と安定性が広がった月です。
/ultrareview追加
v2.1.111では、/ultrareviewが追加されました。リリースノートでは、並列マルチエージェント分析と批評を使い、クラウドで包括的なコードレビューを実行する機能として説明されています。
同リリースでは、引数なしで現在のブランチをレビューできること、/ultrareview PR番号で特定のGitHub PRを取得してレビューできることも示されています。
Forked subagents
v2.1.117では、CLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=1を設定することで外部ビルドでもforked subagentsを有効化できるようになりました。v2.1.121では、SDKとclaude -pの非対話セッションでも同じ環境変数が機能することが記載されています。
対象は、リリースノートに記載された外部ビルド、SDK、claude -pの非対話セッションです。本文では、これら以外の挙動は補足しません。
参考:v2.1.117 リリースノート / v2.1.121 リリースノート
Worktree分離強化
v2.1.105では、現在のリポジトリの既存worktreeへ切り替えるために、EnterWorktree toolへpathパラメータが追加されました。同じリリースでは、古いagent worktreeの整理処理も改善されています。
v2.1.117では、Agent toolでisolation: worktreeを使ったときに古いworktreeを再利用してしまう問題や、分離worktree内のファイルに対するRead/Editアクセスが拒否される問題が修正されています。
参考:v2.1.105 リリースノート / v2.1.117 リリースノート
Agent Teams権限修正
v2.1.98では、agent team membersがdangerously-skip-permissions使用時にleaderのpermission modeを継承しない問題が修正されました。v2.1.114では、agent teams teammateがツール権限を要求した際にpermission dialogがクラッシュする問題が修正されています。
どちらもAgent Teams周辺の権限処理に関する修正です。リリースノートでは機能追加ではなく、不具合修正として記載されています。
参考:v2.1.98 リリースノート / v2.1.114 リリースノート
Remote Control連携強化
v2.1.110では、/autocompact、/context、/exit、/reload-pluginsがRemote Controlのmobile/webクライアントから使えるようになりました。同じリリースでは、Remote Controlの古いセッションで汎用エラーではなく再ログインを促す修正も行われています。
v2.1.113では、Remote Controlセッションがサブエージェントのtranscriptをストリーミングしない問題と、Claude Code終了時にRemote Controlセッションがアーカイブされない問題が修正されています。
参考:v2.1.110 リリースノート / v2.1.113 リリースノート
2026年3月 - /loopコマンドとcronスケジューリングほか4件

3月はエージェントの定期実行と自律的な繰り返し作業に加え、--channels、--bare、frontmatterでの初期プロンプト設定など、セッションの起動方法そのものが広がりました。対話型だけでなくイベント駆動やスクリプト実行まで見据えた拡張が進んでいます。
/loopコマンドとcronスケジューリング
/loopコマンドが追加され、プロンプトやスラッシュコマンドを指定した間隔で繰り返し実行できるようになりました。例えば「/loop 5m check the deploy」と入力すると、5分ごとにデプロイの状態を確認するプロンプトが自動実行されます。同時にcronスケジューリングツールも追加され、セッション内で定期的なプロンプト実行をスケジュール設定できます。
デプロイの監視、テスト結果の定期確認、ログのウォッチなど、従来は手動で繰り返し実行していたタスクを自動化できるようになりました。セッションを開いたまま別の作業を進めながら、バックグラウンドで定期チェックを走らせるワークフローが可能になっています。
サブエージェントのレポート効率化と通知修正
マルチエージェントタスクでのサブエージェント最終レポートがより簡潔になり、トークン使用量が削減されました。複数のサブエージェントを並列で稼働させる環境では、各エージェントの完了レポートが累積してコンテキストを圧迫するケースがありましたが、レポートの簡潔化によりこの問題が緩和されています。
また、バックグラウンドエージェントの完了通知に出力ファイルパスが含まれていなかった問題が修正されました。この修正により、コンテキスト圧縮後でも親エージェントがバックグラウンドエージェントの結果を正確に回収できるようになっています。ネストされたチームメイトの生成を防止する修正も行われ、マルチエージェント環境の安定性が向上しました。
参考:v2.1.69 リリースノート / v2.1.71 リリースノート
--channelsリサーチプレビュー
MCPサーバーからClaude Codeセッションへメッセージをプッシュできる--channelsフラグが、リサーチプレビューとして追加されました。外部サービス側で発生したイベントを、Claude Code側へリアルタイムに流し込むための新しい連携基盤です。
続くバージョンでは、チャネルサーバーへの権限リレーも追加されています。監視システム、CI、社内ワークフローなどからセッションへ通知を差し込めるため、対話主導だったClaude Codeがイベント駆動型の運用にも広がり始めています。
参考:v2.1.80 リリースノート / v2.1.81 リリースノート
--bareフラグによる軽量実行
スクリプトから-pでClaude Codeを呼び出す用途向けに、--bareフラグが追加されました。フック、LSP、プラグイン同期をすべてスキップし、最小構成で高速に起動できます。
CI/CDパイプラインやバッチ処理では、インタラクティブ向けの初期化処理がかえってオーバーヘッドになります。--bareにより、必要最低限の推論だけを素早く呼び出せるため、自動化ジョブへの組み込みやすさが大きく向上しました。
initialPromptフロントマターとモデル指定の復活
Agentツールでモデル指定パラメータが復活し、呼び出しごとにopus sonnet haikuなどを再度切り替えられるようになりました。frontmatterではinitialPromptの宣言にも対応し、エージェント起動時に初期指示を自動で差し込めます。
これにより、用途ごとに役割が明確なサブエージェントをテンプレート化しやすくなりました。毎回手で初期プロンプトを入力する手間が減り、モデル選択も含めてエージェント定義を再利用可能な部品として扱いやすくなっています。
参考:v2.1.72 リリースノート / v2.1.83 リリースノート
2026年2月 - Agent Teams リサーチプレビュー公開ほか4件

2月はAgent Teamsのリサーチプレビュー公開が最大のトピックです。複数エージェントの協調作業を実現する基盤の整備が進み、エージェント定義のカスタマイズ性やワークツリー分離機能も追加されています。
Agent Teams リサーチプレビュー公開
マルチエージェント協調機能であるAgent Teamsがリサーチプレビューとして公開されました。環境変数CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS=1を設定することで利用可能になります。トークン消費量が多い機能のため、実験的な位置づけでの公開です。
Agent Teamsは複数のClaude Codeエージェントが並行して作業し、互いにコミュニケーションしながら大規模なタスクに取り組む仕組みです。フロントエンドとバックエンドの同時開発、大規模リファクタリングの分担など、単一エージェントでは時間がかかるタスクを並列化できる可能性を持っています。v2.1.33ではtmux経由でのメッセージ送受信の修正も行われ、基盤が安定化しました。
参考:v2.1.32 リリースノート / v2.1.33 リリースノート
エージェント定義のカスタマイズ強化
エージェント定義ファイル(.claude/agents/*.md)に複数の新機能が追加されました。memoryフロントマターフィールドにより、user、project、localスコープでの永続メモリが利用可能になっています。また、Taskのagent_type構文を使用して、生成可能なサブエージェントの種類を制限できるようになりました。
worktreeフィールドにisolation: worktreeを指定することで、エージェントがGitワークツリーで分離して作業することを宣言的に定義できるようになっています。これらの改善により、エージェントの動作をより細かく制御でき、エンタープライズ環境での安全な運用が容易になりました。
参考:v2.1.33 リリースノート / v2.1.50 リリースノート
バックグラウンドエージェントの制御改善
バックグラウンドエージェントのライフサイクル制御が改善されました。Ctrl+Fで全バックグラウンドエージェントを一括停止できるようになり、従来のESCダブルプレスに代わるより明確な操作方法が提供されています。ESCキーはメインスレッドのキャンセルに専念し、バックグラウンドエージェントは影響を受けずに稼働を継続します。
Ctrl+CとESCがバックグラウンドエージェント稼働中にメインスレッドがアイドル状態のとき無視される問題も修正され、3秒以内に2回押すことで全バックグラウンドエージェントを停止できるようになりました。エージェントのライフサイクル管理がより直感的になり、意図しないエージェント停止のリスクが軽減されています。
参考:v2.1.47 リリースノート / v2.1.49 リリースノート
ワークツリーセッション分離の安定化
--worktreeオプションによるエージェントのGitワークツリー分離機能が安定化されました。WorktreeCreateおよびWorktreeRemoveフックイベントが追加され、ワークツリーの作成・削除時にカスタムVCSセットアップや後処理を実行できるようになっています。
初回起動時に--worktreeが無視される問題や、ワークツリーからのセッション再開時にシンボリックリンクが原因でセッションが見えなくなる問題が修正されました。ワークツリー内でのバックグラウンドタスクがリモートURL解決に失敗する問題も解消されており、複数ブランチでの並行開発がより安定して行えるようになっています。
参考:v2.1.50 リリースノート / v2.1.53 リリースノート
タスク完了ステータスの改善
TaskStopツールが停止したコマンドやタスクの説明を結果行に表示するようになり、汎用的な「Task stopped」メッセージの代わりに具体的な情報が確認できるようになりました。完了したタスクのメモリ管理も改善され、タスク完了後に出力やステータスオブジェクトがメモリから解放されるようになっています。
タスクツールの結果にはトークン数、ツール使用回数、実行時間のメトリクスも追加され、バックグラウンドタスクのコスト把握が容易になりました。これらの改善により、マルチエージェント環境でのタスク管理の可視性と効率性が大幅に向上しています。
参考:v2.1.30 リリースノート / v2.1.50 リリースノート
2026年1月 - 新タスク管理システムほか2件

1月はタスク管理システムの刷新と、バックグラウンドエージェントの権限管理強化が注目ポイントです。マルチエージェント環境での作業を効率化する基盤が整備された月です。
新タスク管理システム(依存関係トラッキング付き)
タスク管理システムが刷新され、タスク間の依存関係をトラッキングする機能が新たに追加されました。従来のタスクシステムでは個々のタスクが独立して管理されていましたが、新システムではタスクAの完了を待ってからタスクBを開始するといった依存関係の定義が可能になっています。
複数のサブエージェントを並列で稼働させる際に、作業の順序制御や前提条件の管理が容易になり、大規模なリファクタリングや機能実装の分割作業がより効率的に進められます。VS Code向けにはネイティブのプラグイン管理機能も同時に追加されました。なお、v2.1.19で追加された環境変数CLAUDE_CODE_ENABLE_TASKSをfalseに設定することで、従来のシステムを一時的に使い続けることもできます。
参考:v2.1.16 リリースノート / v2.1.19 リリースノート
バックグラウンドエージェントの権限事前確認
バックグラウンドエージェントの起動時に、ツール使用の権限確認が事前に行われるようになりました。従来はエージェントが実行中に権限プロンプトを表示するため、ユーザーが他の作業をしている間にエージェントが停止してしまうケースがありました。
この改善により、バックグラウンドに委任する前に必要な権限をまとめて確認・承認できるようになっています。エージェントをバックグラウンドで稼働させながら別の開発作業を進める運用スタイルとの相性が大幅に向上しました。権限ルールとしてBash(*)と記述した場合はBashと同等に扱われるようになる変更も同時に行われています。
チームメイトメッセージのリッチMarkdown対応
Agent Teamsのチームメイトからのメッセージが、リッチMarkdownフォーマットで表示されるようになりました。従来はプレーンテキストで表示されていたため、コードブロックやリスト、太字などの構造化された情報が読みにくい状態でした。
太字、コードブロック、リストなどのMarkdownフォーマットがそのままレンダリングされるようになり、チームメイトエージェントからの報告や提案の可読性が大幅に向上しています。複数のエージェントが並行して作業する環境では、各エージェントの出力を素早く理解できることが作業効率に直結するため、実用面で大きな改善です。
MCP・プラグイン・拡張機能
MCP(Model Context Protocol)は、Claude Codeが外部ツールやデータソースにアクセスするための標準プロトコルです。プラグインシステムはスキル(Markdownベースのカスタムコマンド)やHooks(ツール実行前後のカスタム処理)と連携して、Claude Codeの機能を拡張します。
2026年1月はスラッシュコマンドとスキルの統合、2月はHTTP Hooksの追加とMCP OAuth認証の安定化、3月はVS Code内でのMCP管理に加えてElicitation、OAuthポリシー、永続状態管理まで拡張エコシステムの成熟が加速しています。4月はMCP alwaysLoadとプラグイン依存管理・Hook出力置換、5月はSkill再読込やプラグイン詳細表示・Plugin取得方式拡張など、拡張機能をチームで扱うための制御と可視化が一段と厚くなっています。
2026年5月 - Skill再読込と制限ほか5件

5月は/reload-skillsとdisallowed-toolsによるスキル制御、plugin detailsでの構成要素とトークンコスト表示、zip URLやHTTPS優先・skipLfsなどプラグイン取得方式の拡張、MCPページングや接続まわりの修正、プラグイン依存強制とSkill露出の改善など、プラグイン・スキル・MCPの管理機能が幅広く強化された月です。
Skill再読込と制限
v2.1.152では、/reload-skills commandが追加され、セッションを再起動せずにskill directoriesを再スキャンできるようになりました。同じリリースでは、skillsとslash commandsがfrontmatterでdisallowed-toolsを設定し、skill有効中にモデルからツールを除外できるようになっています。
SessionStart hooksがreloadSkills: trueを返すことで、hookによりインストールされたskillsを同一セッション内で利用可能にする更新もv2.1.152に含まれています。
Plugin詳細とコスト
v2.1.139では、claude plugin details nameが追加され、pluginのcomponent inventoryとprojected per-session token costを表示できるようになりました。同じリリースでは、/plugin installed-plugin detailsでhook event namesとMCP server namesを整理して表示する改善も記載されています。
v2.1.145では、/plugin DiscoverとBrowse screensで、install前にpluginのcommands、agents、skills、hooks、MCP/LSP serversを表示するようになりました。
参考:v2.1.139 リリースノート / v2.1.145 リリースノート
Plugin取得方式拡張
v2.1.129では、--plugin-url url flagが追加され、pluginのzip archiveをURLから取得して現在のセッションで使えるようになりました。v2.1.141では、CLAUDE_CODE_PLUGIN_PREFER_HTTPSが追加され、GitHub plugin sourcesをSSHではなくHTTPSでcloneできるようになっています。
v2.1.153では、githubとgitのplugin marketplace sourcesにskipLfs optionが追加され、cloneやupdate時にGit LFS downloadsをスキップできるようになりました。公開Issue #19200では、Git LFSファイルを含むmarketplace cloneが不要なLFS objectを取得する問題が要望として説明されていました。
参考:v2.1.129 リリースノート / v2.1.141 リリースノート / v2.1.153 リリースノート
MCPページング修正
v2.1.147では、MCP serversのpaginationでpage 1以降のresources、templates、promptsが落ちる問題が修正されました。また、PowerShell toolやplugin hooksなどの修正と同じリリースに含まれています。
同リリースでは、v2.1.146でも同種のMCP resources/list、resources/templates/list、prompts/listがpage 1以降を落とす修正が記載されています。本文では、MCPのページング結果欠落修正として扱います。
MCP接続安定化
v2.1.132では、MCP servers that connect but fail tools/listが0 toolsと黙って表示されるのではなく、一度retryし、/mcpでconnected・tools fetch failedとして表示されるようになりました。unauthorized claude.ai MCP connectorsがfailedではなくneeds authとして表示される修正も含まれています。
v2.1.142では、MCP_TOOL_TIMEOUTがremote HTTP and SSE MCP serversのfetch timeoutを引き上げない問題が修正されました。これにより、設定値にかかわらず60秒で打ち切られる問題が扱われています。
参考:v2.1.132 リリースノート / v2.1.142 リリースノート
Plugin依存とSkill露出
v2.1.143では、plugin dependency enforcementが追加され、あるenabled pluginに依存されているpluginをdisableしようとした場合に拒否し、disable-chain hintを表示するようになりました。enable時にはtransitive dependenciesをforce-enableすることも記載されています。
v2.1.142では、root-level SKILL.mdを持ちskills directoryを持たないpluginがskillとして表示されるようになりました。v2.1.144では、plugin manifestのskills entryがfile pathを指す場合に黙って失敗せず、エラーを表示する修正も行われています。
参考:v2.1.143 リリースノート / v2.1.142 リリースノート / v2.1.144 リリースノート
2026年4月 - MCP alwaysLoadほか5件

4月はMCPサーバーの全ツールをtool-search deferralなしで常時利用できるalwaysLoadオプション、MCP OAuthの再認証・client_secret・headersHelper周りの不具合修正、claude plugin tag/pruneによるプラグイン運用、PostToolUse hooksの出力置換とtype: mcp_tool、スキル検索・ソート・shell実行禁止などSkill制御の強化、複数MCPの並列接続と自動再試行など、MCPとプラグインの基盤運用機能が大きく拡張された月です。
MCP alwaysLoad
v2.1.121では、MCP server configにalwaysLoadオプションが追加されました。trueに設定すると、そのサーバーの全ツールがtool-search deferralをスキップし、常に利用可能になります。
この変更はMCPツールの公開タイミングに関する設定です。リリースノートでは、alwaysLoadがMCP server configのオプションであることが明記されています。
MCP OAuth安定化
v2.1.118では、MCP OAuth関連で、headersHelperを使うサーバーの認証操作が隠れる問題、expires_inを返さないトークン応答で毎時再認証が必要になる問題、token refresh関連の複数の不具合が修正されました。
v2.1.119では、MCP HTTP接続でOAuth discoveryが非JSON応答を返した場合のエラー、client_secret_postが必要なサーバーへclient secretが送られない問題などが修正されています。
参考:v2.1.118 リリースノート / v2.1.119 リリースノート
Plugin依存管理
v2.1.118では、claude plugin tagが追加され、pluginのrelease git tagをversion validation付きで作れるようになりました。v2.1.121では、claude plugin pruneとplugin uninstall --pruneが追加され、孤立した自動インストール済み依存関係を削除できるようになりました。
同じv2.1.121では、plugin install済みpluginに対して不足している依存関係を追加でインストールする改善も記載されています。本文では、リリースノートに記載されたtag、prune、依存関係解決の範囲に限定します。
参考:v2.1.118 リリースノート / v2.1.121 リリースノート
Hook出力置換
v2.1.121では、PostToolUse hooksがhookSpecificOutput.updatedToolOutputを使って全ツールの出力を置換できるようになりました。以前はMCPのみが対象だったこともリリースノートに記載されています。
v2.1.118では、Hooksがtype: mcp_toolでMCP toolsを直接呼び出せるようになりました。どちらも、フックがツール実行結果やMCPツール連携に関与する範囲を広げる更新です。
参考:v2.1.121 リリースノート / v2.1.118 リリースノート
Skill制御の強化
v2.1.91では、disableSkillShellExecution設定が追加され、skills、custom slash commands、plugin commandsでのinline shell executionを無効化できるようになりました。v2.1.105では、skill descriptionの扱いが改善され、listing capが250文字から1,536文字へ引き上げられています。
v2.1.111では、/skillsメニューで推定token countによるsortができるようになりました。これらはいずれもスキルの実行・表示・選択に関する更新です。
参考:v2.1.91 リリースノート / v2.1.105 リリースノート / v2.1.111 リリースノート
MCP起動と再接続改善
v2.1.116では、複数のstdio MCP serverが設定されている場合のMCP startupが高速化され、resources/templates/listが初回の@ mentionまで遅延されるようになりました。v2.1.117では、subagentとSDKのMCP server reconfigurationが直列ではなく並列接続になっています。
v2.1.121では、transient errorで起動に失敗したMCP serversが切断状態のままにならず、最大3回まで自動再試行するようになりました。
参考:v2.1.116 リリースノート / v2.1.117 リリースノート / v2.1.121 リリースノート
2026年3月 - VS Code: MCP管理ダイアログほか5件

3月はVS CodeでのネイティブMCPサーバー管理ダイアログの追加に加え、MCP Elicitation、OAuthポリシー制御、managed-settings.d/、プラグイン永続状態など運用面の強化が目立ちました。MCPの導入から配布、権限制御までをより組織的に扱いやすくなっています。
VS Code: MCP管理ダイアログ
VS Code拡張にネイティブのMCPサーバー管理ダイアログが追加されました。チャットパネルで/mcpと入力すると、MCPサーバーの有効化・無効化、再接続、OAuth認証の管理がVS Code内で完結できるようになっています。
従来はMCPサーバーの管理のためにターミナルに切り替える必要がありましたが、この改善によりエディタ内の操作だけでMCPサーバーの状態を把握し、問題が発生した場合の再接続やOAuth認証の更新も行えるようになっています。同月にはMCPバイナリコンテンツの処理も改善され、PDF、Officeドキュメント、音声ファイルなどを返すツールが正しいファイル拡張子でディスクに保存されるようになりました。
参考:v2.1.69 リリースノート / v2.1.70 リリースノート
スキルの自己参照変数とInstructionsLoadedフック
スキルファイル(SKILL.md)内で${CLAUDE_SKILL_DIR}変数が利用可能になり、スキル自身のディレクトリパスを参照できるようになりました。スキルが同じディレクトリ内のリソースファイルやテンプレートを参照する際に、絶対パスをハードコーディングする必要がなくなっています。
InstructionsLoadedフックイベントも追加され、CLAUDE.mdや.claude/rules/*.mdファイルがコンテキストに読み込まれた際にカスタム処理を実行できるようになりました。エンタープライズ環境でのルール適用の監査や、チーム固有の初期化処理の自動実行に活用できます。agent_idやagent_typeもフックイベントに追加され、サブエージェントやカスタムエージェントの識別が容易になっています。
プラグインの重複検出とアンインストール改善
プラグインが提供するMCPサーバーと手動設定されたMCPサーバーが重複する場合に自動的にスキップされるようになり、重複接続やツールセットの二重表示が防止されています。抑制されたサーバーは/pluginメニューに表示され、状況を確認できます。
/plugin uninstallの挙動も改善され、プロジェクトスコープのプラグインは.claude/settings.jsonではなく.claude/settings.local.jsonで無効化されるようになりました。これによりアンインストール操作がチームメイトの設定に影響を与えることがなくなっています。複数のClaude Codeインスタンスを同時実行した際にプラグインのインストールが失われる問題も修正されました。
MCP Elicitation対応
MCPサーバーがタスク実行中に、構造化された追加入力をユーザーへ要求できるElicitation機能がサポートされました。実行前に不足情報を埋めるための対話を、サーバー側から安全に差し込めるようになっています。
合わせてElicitationおよびElicitationResultフックイベントも追加され、入力要求の監査や独自処理の差し込みも可能になりました。MCPサーバーが静的なツール呼び出しだけでなく、途中で質問しながら進めるインタラクティブなワークフローを実現しやすくなっています。
MCP OAuthのRFC 9728対応とポリシー制御
MCP OAuthがRFC 9728のProtected Resource Metadataディスカバリーに準拠し、認証周りの標準準拠が進みました。さらに、組織ポリシーでブロックされたプラグインがマーケットプレイス上でも非表示になるようになっています。
deniedMcpServersがclaude.aiサーバーもブロック可能になり、CLAUDE_CODE_MCP_SERVER_NAME と CLAUDE_CODE_MCP_SERVER_URL の環境変数も追加されました。複数サーバーを扱う組織で、利用許可や接続先をより厳密に統制できるようになっています。
managed-settings.d/とプラグイン状態の永続化
managed-settings.d/ディレクトリが追加され、ポリシー設定を複数ファイルへ分割して管理できるようになりました。IT管理ツールから配布する際に、1つの巨大な設定ファイルを直接編集せずに済む構成です。
加えて${CLAUDE_PLUGIN_DATA}変数でプラグインが永続状態を保持できるようになり、frontmatterからeffort maxTurns disallowedToolsも指定可能になりました。企業配布とプラグイン運用の両面で、設定管理がかなり実務寄りに整備されています。
参考:v2.1.83 リリースノート / v2.1.78 リリースノート
2026年2月 - HTTP Hooksの追加とセキュリティ強化ほか3件

2月はHTTP Hooksの追加による拡張性の向上、MCP OAuth認証の改善、プラグインのnpmソース対応とセキュリティ強化が進みました。エンタープライズ環境での安全なプラグイン運用を支える機能が充実した月です。
HTTP Hooksの追加とセキュリティ強化
HooksにHTTPモードが追加され、シェルコマンドの代わりにURLにJSONをPOSTしてJSONレスポンスを受け取る方式が利用可能になりました。Webhook連携やクラウドサービスとの統合が、シェルスクリプトを介さずに直接行えるようになっています。
同時にHTTP Hooksのセキュリティも強化され、環境変数の展開にはallowedEnvVarsリストでの明示的な許可が必要になりました。サンドボックスが有効な場合、HTTP Hooksはネットワークプロキシを経由してドメイン許可リストが適用されます。加えてv2.1.49ではConfigChangeフックイベントが追加され、セッション中の設定ファイル変更を監査できるようになっています。
参考:v2.1.49 リリースノート / v2.1.51 リリースノート / v2.1.63 リリースノート
MCP OAuth認証の安定化
MCP OAuthトークンのリフレッシュ時に複数のClaude Codeインスタンスを同時実行するとレースコンディションが発生する問題が修正されました。また、MCP OAuth認証で自動のlocalhostリダイレクトが動作しない場合に、手動でコールバックURLを貼り付けて認証を完了できるフォールバック機能が追加されています。
事前設定されたOAuthクライアント認証情報のサポートも追加され、Dynamic Client Registrationに対応していないMCPサーバー(例: Slack)でも、--client-idと--client-secretオプションを使用してOAuth認証を設定できるようになりました。MCPサーバーの認証体験が全体的に安定化し、セットアップ時のトラブルが大幅に減少しています。
参考:v2.1.30 リリースノート / v2.1.59 リリースノート
プラグインのnpmソース対応とマーケットプレイス改善
プラグインのインストール元としてnpmレジストリがサポートされ、カスタムnpmレジストリや特定バージョンの固定インストールが可能になりました。また、プラグインマーケットプレイスのデフォルトgitタイムアウトが30秒から120秒に延長され、低速なネットワーク環境でのインストール失敗が減少しています。
プラグインが提供するコマンド、エージェント、フックがインストール直後から再起動なしで利用可能になる改善も行われました。プラグインの有効化・無効化についても、--scopeを指定しない場合に正しいスコープが自動検出されるようになり、操作ミスによるスコープの不整合が防止されています。
参考:v2.1.45 リリースノート / v2.1.49 リリースノート / v2.1.51 リリースノート
TeammateIdle・TaskCompletedフックイベント
マルチエージェントワークフロー向けにTeammateIdleおよびTaskCompletedフックイベントが追加されました。チームメイトエージェントがアイドル状態になったときやタスクが完了したときに、カスタム処理を実行できるようになっています。
あわせてv2.1.47では、last_assistant_messageフィールドがStopおよびSubagentStopフックに追加され、トランスクリプトファイルを解析せずに最終アシスタントレスポンスへアクセスできるようになりました。マルチエージェント運用時の観測性が向上しています。
参考:v2.1.33 リリースノート / v2.1.47 リリースノート
2026年1月 - スラッシュコマンドとスキルの統合ほか3件

1月はスラッシュコマンドとスキルの概念統合が最大のトピックです。ユーザーが個別に管理していた2つの概念が一本化され、よりシンプルなメンタルモデルで拡張機能を利用できるようになりました。
スラッシュコマンドとスキルの統合
スラッシュコマンドとスキルが統合されました。従来は「スラッシュコマンド」と「スキル」が別々の概念として管理されていましたが、動作に変更はなく、メンタルモデルがシンプルになる統合です。
実用面では、この統合によりスキルファイル(SKILL.md)で定義したカスタム処理がスラッシュコマンドとして自然に呼び出せるようになり、プラグインが提供するスキルもスラッシュコマンドメニューに統一的に表示されるようになっています。同時にリリースチャネル(stableまたはlatest)の切り替えが/configから可能になり、到達不能な権限ルールの検出・警告機能も追加されました。
PreToolUseフックのadditionalContext対応
HooksのPreToolUseイベントで、additionalContextをモデルに返せるようになりました。従来のHooksはツール実行の許可・拒否やログ出力が主な用途でしたが、additionalContext対応により、ツール実行前にモデルに追加の文脈情報を注入できるようになっています。
たとえば、ファイル編集前にコーディング規約を注入したり、Bash実行前に環境固有の注意事項を渡すといった活用が可能です。これにより、Hooksが単なるガードレールからモデルの行動を動的にガイドする仕組みへと進化しました。同時にClaude Session IDのスキル内での利用対応や、プランファイルの保存先カスタマイズ設定も追加されています。
プラグインのgit SHA固定・マーケットプレイス改善
プラグインを特定のgit commit SHAに固定してインストールする機能が追加されました。マーケットプレイスのエントリが正確なバージョンを指定してプラグインをインストールできるようになり、チーム全体で同一バージョンのプラグインを使用する運用が容易になっています。
エンタープライズ環境では、プラグインのバージョンを厳密に管理することがセキュリティポリシー上求められるケースが多く、SHA固定はその要件に直接応える機能です。併せてプラグインの検索機能の追加、@メンション時のフォルダナビゲーション改善、iTerm2のプログレスバーが終了時に残る問題の修正なども行われました。
ツールフックタイムアウト拡大 60秒から10分へ
ツールHooksの実行タイムアウトが60秒から10分に大幅に拡大されました。従来の60秒制限では、外部APIへの問い合わせやCI/CDとの連携処理など、時間のかかるフック処理がタイムアウトしてしまうケースがありました。
10分への拡大により、デプロイ前のテスト実行、セキュリティスキャン、外部承認システムとの連携など、エンタープライズワークフローで必要とされる重い処理もフック内で完結できるようになっています。プランファイルが/clearコマンド後も残り続ける問題や、サブエージェントの圧縮時に誤ったモデルが使用される問題の修正も同時に行われました。
IDE連携・セキュリティ
Claude CodeはVS Code拡張を通じたIDE統合を提供しており、エディタ内でのチャットパネル、セッション管理、差分プレビューなどの機能が利用可能です。セキュリティ面では、サンドボックスモードや権限管理システムにより、AIの操作範囲を安全に制御する仕組みが整備されています。
2026年1月はChrome統合やセキュリティ脆弱性修正、2月はリモートセッション対応やWindows ARM64サポート、3月はPowerShell、サンドボックス制御、URIハンドラーなどIDE連携と安全運用の両面が拡張されました。4月はPowerShell toolの段階展開とBash権限バイパス修正、サンドボックス強化、5月はWindowsでのPowerShell主シェル化、組織ログイン制限の強制、OAuth資格情報保護など、権限・サンドボックス・組織ポリシー周りの修正が継続しています。
2026年5月 - PowerShell主シェル化ほか5件

5月はWindowsでのPowerShell検出と主シェル扱い、cd関数やwildcard allowなどPowerShell権限のバイパス修正、git worktreeとmanaged sandbox設定の範囲修正、forceLoginOrgUUIDなどの組織ログイン制限を3P/API keyセッションへも適用する修正、OAuth refresh競合とgatewayへの資格情報送信修正、VS Code拡張のWindows起動失敗修正など、Windows・組織制御・認証まわりの安全運用に関する更新が並んだ月です。
PowerShell主シェル化
v2.1.126では、Windows上でPowerShell 7がMicrosoft Store、MSI without PATH、.NET global toolでインストールされている場合の検出が追加されました。同じリリースでは、PowerShell toolが有効な場合にClaudeがPowerShellをprimary shellとして扱うようになったことも記載されています。
この更新はWindows環境でのshell選択と検出に関するものです。リリースノートでは、PowerShell toolの有効化後の扱いとして説明されています。
PowerShell権限修正
v2.1.147では、PowerShell script invocationでYes, and do not ask againを選んだ際、次回以降に実際に一致するruleを書き込むよう修正されました。また、PowerShell toolがwingetやMicrosoft Storeで入ったpwshで失敗する問題も修正されています。
v2.1.149では、PowerShellのbuilt-in cd functionsが作業ディレクトリを検出されずに変更し、その後のcommandがworkspace外を読めるpermission bypassが修正されました。PowerShell prefix/wildcard allow rulesがnative executables and scriptsを事前承認しない問題も修正されています。
参考:v2.1.147 リリースノート / v2.1.149 リリースノート
Sandbox範囲修正
v2.1.126では、allowManagedDomainsOnlyとallowManagedReadPathsOnlyが、より高優先度のmanaged-settings sourceにsandbox blockがない場合に無視される問題が修正されました。
v2.1.149では、git worktrees内のsandbox write allowlistが共有.git directoryだけでなくmain repository root全体を覆ってしまう問題が修正されました。hooksとconfigは拒否対象として記載されています。
参考:v2.1.126 リリースノート / v2.1.149 リリースノート
Login制限の強制
v2.1.146では、forceLoginOrgUUIDとforceLoginMethod managed-settings policiesがthird-party-providerとAPI-key sessionsに対して強制されない問題が修正されました。v2.1.147でも同じ制限がthird-party-provider and API-key sessionsに適用される修正が記載されています。
この項目は、組織ログイン制限が一部の認証方式に適用されない問題の修正です。リリースノート上ではsecurity/managed settingsまわりの修正として扱われています。
参考:v2.1.146 リリースノート / v2.1.147 リリースノート
OAuth資格情報保護
v2.1.133では、parallel sessionsがrefresh-token raceによりshared credentialsを消してしまい、401でdead-endになる問題が修正されました。v2.1.153では、custom API gatewayがgateway自身のtokenではなくユーザーのAnthropic OAuth credentialを受け取るregressionが修正されています。
どちらもOAuth資格情報や認証トークンの扱いに関する修正です。本文では、リリースノートに明記されたrefresh-token raceとcustom API gateway regressionに限定します。
参考:v2.1.133 リリースノート / v2.1.153 リリースノート
VS Code/Windows修正
v2.1.131では、bundled SDKのcreateRequire polyfill bugによりVS Code extensionがWindowsでactivateに失敗する問題が修正されました。v2.1.153では、VS CodeをWindowsで閉じた際にClaude Code processesがcleanにshutdownせず、false unclean exit reportsやorphaned MCP serversを発生させる問題が修正されています。
v2.1.141では、VS Codeのin-chat micでマイク入力がsilenceのみだった場合にフィードバックが表示されない問題も修正されています。
参考:v2.1.131 リリースノート / v2.1.153 リリースノート / v2.1.141 リリースノート
2026年4月 - PowerShell tool展開ほか5件

4月はWindows向けPowerShell toolの段階展開、Bashのread-only判定・env接頭辞・リダイレクトの権限バイパス修正、CLAUDE_CODE_SUBPROCESS_ENV_SCRUB時のPID namespace isolationとdeniedDomains設定、rmやrmdirの危険パス判定強化、LSP which fallbackやBash表示のコマンド注入修正、blockedMarketplacesやforceRemoteSettingsRefreshなど管理ポリシー強制の改善など、権限とサンドボックスの安全運用が一段と厳格化された月です。
PowerShell tool展開
v2.1.111では、Windows向けPowerShell toolが段階的にロールアウトされることが記載されています。CLAUDE_CODE_USE_POWERSHELL_TOOLでopt inまたはopt outでき、LinuxとmacOSでもpwshがPATH上にあれば有効化できます。
同リリースでは、read-only Bash commandsに関するpermission prompt削減も記載されていますが、PowerShell tool自体はWindowsでの段階展開として扱われています。
Bash権限バイパス修正
v2.1.97では、Bash tool permissionsの修正と強化が行われ、env-var prefix、network redirect、permission.additionalDirectoriesなどに関する問題が修正されています。v2.1.98では、backslash-escaped flagによるread-only自動許可の悪用、compound Bash commandのpermission promptバイパス、env-var prefixの扱いが修正されています。
これらはBashコマンドの許可判定に関する修正です。リリースノートでは、明示的なask ruleやsafety checkを回避する問題も修正対象として記載されています。
参考:v2.1.97 リリースノート / v2.1.98 リリースノート
サンドボックス強化
v2.1.98では、CLAUDE_CODE_SUBPROCESS_ENV_SCRUB設定時にLinuxでPID namespace isolationを使うsubprocess sandboxingが追加されました。また、CLAUDE_CODE_SCRIPT_CAPSによりセッションごとのscript invocation数を制限できるようになっています。
v2.1.113では、sandbox.network.deniedDomains設定が追加され、allowedDomainsのワイルドカードで許可される場合でも特定ドメインをブロックできるようになりました。
参考:v2.1.98 リリースノート / v2.1.113 リリースノート
危険削除保護強化
v2.1.113では、macOSの/private/etc、/private/var、/private/tmp、/private/homeがBash rm allow ruleのdangerous removal targetsとして扱われるようになりました。同じリリースでは、Bash deny rulesがenv、sudo、watchなどのexec wrapperで包まれたコマンドにも一致するよう修正されています。
v2.1.116では、sandbox auto-allowがrmやrmdirで/、$HOME、その他critical system directoriesを対象にしたdangerous-path safety checkを回避しないよう修正されています。
参考:v2.1.113 リリースノート / v2.1.116 リリースノート
コマンド注入修正
v2.1.101では、LSP binary detectionで使われるPOSIX which fallbackのcommand injection vulnerabilityが修正されました。v2.1.113では、Bash toolで先頭行がコメントのmulti-line commandについて、transcriptに全コマンドを表示するよう修正され、UI spoofing vectorが閉じられています。
どちらもコマンド実行や表示に関連するセキュリティ修正です。本文では、リリースノートに明記されたwhich fallbackとBash transcript表示の範囲だけを扱います。
参考:v2.1.101 リリースノート / v2.1.113 リリースノート
管理ポリシー強制
v2.1.92では、forceRemoteSettingsRefresh policy settingが追加され、CLI起動時にremote managed settingsを新たに取得し、取得失敗時は終了するfail-closed動作が設定できるようになりました。v2.1.117では、managed-settingsのblockedMarketplacesとstrictKnownMarketplacesがplugin install、update、refresh、autoupdateで強制されるようになっています。
v2.1.119では、blockedMarketplacesがhostPatternとpathPatternを正しく強制するよう修正されました。これらは組織ポリシーとマーケットプレイス制限に関する更新です。
参考:v2.1.92 リリースノート / v2.1.117 リリースノート / v2.1.119 リリースノート
2026年3月 - VS Code: セッション一覧とプラン表示ほか4件

3月はVS Code拡張のセッション管理とプラン表示の強化に加え、URIハンドラー、PowerShellツール、サンドボックス設定の拡張まで行われました。IDE内の操作性と安全運用の両方が底上げされた月です。
VS Code: セッション一覧とプラン表示
VS Code拡張のアクティビティバーにスパークアイコンが追加され、すべてのClaude Codeセッションを一覧表示できるようになりました。各セッションはフルエディタとして開くことができ、複数のセッションを同時に参照しながら作業を進められます。
プラン表示も強化され、フルMarkdownドキュメントビューでの表示とコメント追加によるフィードバックが可能になりました。加えて同月には、コンパクション表示が折りたたみ可能な「Compacted chat」カードとして表示されるようになり、情報の可読性が向上しています。
参考:v2.1.69 リリースノート / v2.1.70 リリースノート
セキュリティ: スキル読み込みとサンドボックスの修正
ネストされたスキルの自動検出がgitignoreされたディレクトリ(node_modulesなど)からスキルを読み込んでしまうセキュリティ問題が修正されました。また、初回実行時にトラストダイアログが表示されずに.mcp.jsonの全サーバーが自動的に有効化されてしまう問題も修正され、サーバーごとの承認ダイアログが正しく表示されるようになっています。
シンボリックリンクを経由した書き込みでacceptEditsモードの作業ディレクトリを超えてファイルを作成できてしまう脆弱性も修正されました。allowManagedDomainsOnlyが有効な場合に、許可されていないドメインへのアクセスがユーザーへの確認なしに自動的にブロックされるようになっています。セキュリティ基盤の堅牢性が複数の観点から強化された月です。
PowerShellツールのWindowsプレビュー
Windows向けにPowerShellツールがopt-inプレビューとして追加されました。従来のBash前提だけでなく、PowerShellネイティブな環境でも適切なシェルを選んで操作できるようになります。
Windows管理スクリプトや既存のPowerShell資産を多く持つ現場では特に有効で、BashとPowerShellの使い分けが可能になったことでCLIの適用範囲が広がりました。サードパーティプロバイダ向けのモデル機能オーバーライド環境変数も同時に追加されています。
サンドボックス設定と環境隔離の強化
サンドボックスにallowRead設定が追加され、読み取りのみ許可したいパスをより細かく制御できるようになりました。さらにsandbox.failIfUnavailableで、サンドボックスが使えない環境では黙って無効化せずエラーにする運用も選べます。
CLAUDE_CODE_SUBPROCESS_ENV_SCRUB=1により、サブプロセスへ認証情報を渡さない構成も可能になりました。加えてサンドボックスがサイレントに無効化される脆弱性も修正されており、安全側へ倒すための制御がかなり明示的になっています。
参考:v2.1.77 リリースノート / v2.1.78 リリースノート / v2.1.83 リリースノート
VS Code URIハンドラーとAIセッションタイトル
vscode://anthropic.claude-code/open のURIハンドラーが追加され、prompt や session のクエリパラメータを使って外部からClaude Codeタブを開けるようになりました。ほかのツールや社内ポータルから、特定のプロンプト付きでVS Codeを呼び出す導線を作れます。
同時にVS Codeセッションは最初のメッセージに基づくAI生成タイトルを持つようになり、effortレベルも入力ボーダー上で確認できるようになりました。複数セッションを並行管理する際の視認性が上がり、IDE内の操作体験が整理されています。
参考:v2.1.72 リリースノート / v2.1.79 リリースノート
2026年2月 - VS Code: リモートセッション対応ほか3件

2月はVS Codeのリモートセッション対応やプラン表示の改善、Windows環境でのセキュリティ修正、サンドボックス関連の強化が多く行われました。エディタ統合とセキュリティの両面で着実な進化が見られます。
VS Code: リモートセッション対応
VS Code拡張でリモートセッションのサポートが追加されました。OAuthユーザーがclaude.aiからセッションを参照・再開できるようになり、ローカル環境とclaude.ai間でのセッション共有が実現しています。
セッションピッカーにはGitブランチ名とメッセージ数の表示が追加され、ブランチ名での検索も可能になりました。初回ロード時やセッション切り替え時のスクロール位置の問題も修正されています。VS Code上でのClaude Code体験がより統合的になり、デスクトップとWebの境界を意識せずに作業を継続できるようになりました。
VS Code: プラン表示の改善
VS Code拡張のプランプレビューが大幅に改善されました。Claudeがプランを反復的に更新すると自動的にプレビューが更新され、プランがレビュー可能な状態になったときだけコメント機能が有効化されるようになりました。プランを拒否してもプレビューが開いたままになるため、Claudeが修正版を作成する過程を追跡できます。
権限の保存先選択(プロジェクト・ユーザー・セッション)がセッション間で永続化されるようになり、毎回選び直す手間が解消されました。VS Codeでの/extra-usageコマンドサポートも追加され、使用量の確認がエディタ内で完結するようになっています。
参考:v2.1.45 リリースノート / v2.1.47 リリースノート
サンドボックスとセキュリティ修正
サンドボックスモード関連の複数の修正が行われました。sandbox.excludedCommandsやdangerouslyDisableSandboxで除外されたコマンドが、autoAllowBashIfSandboxed有効時にBash ask権限ルールをバイパスできてしまう問題が修正されています。.claude/skillsディレクトリへの書き込みがサンドボックスモードでブロックされるようになりました。
heredocデリミターの解析が改善され、コマンドスマグリングの防止が強化されています。Bashの権限マッチングにおいて、環境変数ラッパーを使用したコマンドの正確なマッチングも修正されました。Windowsでのフック実行がcmd.exeの代わりにGit Bashを使用するようになり、フックが正しく動作するようになっています。
参考:v2.1.34 リリースノート / v2.1.38 リリースノート / v2.1.47 リリースノート
Windows ARM64対応とクロスプラットフォーム修正
Windows ARM64(win32-arm64)ネイティブバイナリのサポートが追加されました。Surface Pro Xなどのarm64ベースのWindows端末でClaude Codeがネイティブに動作するようになり、パフォーマンスとバッテリー効率が向上しています。
Windows固有の問題修正も多数行われ、ターミナルでの改行処理(CRLF)によるレンダリング不具合、設定ファイルの同時書き込みによる破損、WSL2での画像貼り付け対応(BMP形式)などが解消されました。Linux環境ではglibc 2.30未満のシステム(RHEL 8など)でネイティブモジュールが読み込めない問題も修正されています。
参考:v2.1.41 リリースノート / v2.1.47 リリースノート / v2.1.50 リリースノート
2026年1月 - VS Code: Chrome統合の有効化ほか3件

1月はVS Code拡張の機能拡充とセキュリティ基盤の強化が並行して進みました。Chrome統合、セッションのフォーク・巻き戻し、Python仮想環境の自動検出など、開発体験を向上させる機能が追加されています。
VS Code: Chrome統合の有効化
VS Code拡張でChrome統合機能が有効化されました。VS CodeからChrome内のコンテンツやデバッグ情報にアクセスできるようになり、フロントエンド開発のワークフローが効率化されています。
Webアプリケーション開発において、ブラウザのDevToolsとエディタを行き来する手間が削減されます。同バージョンでは--from-prフラグによるPRリンクセッション機能も追加されており、gh pr createでセッションが自動的にPRにリンクされる仕組みも導入されました。
VS Code: セッションフォーク・巻き戻し
VS Code拡張でセッションのフォーク(分岐)と巻き戻し機能が全ユーザーに開放されました。会話の特定の時点から分岐させて別のアプローチを試したり、誤った方向に進んだ会話を特定のポイントまで巻き戻すことが可能になっています。
複数のアプローチを並行して検討する際に、新しいセッションを一から作り直す必要がなくなり、試行錯誤の効率が大幅に向上します。特にリファクタリングや設計判断の場面で、「こっちのアプローチも試してみたい」というニーズに応える機能です。同バージョンでは追加権限やフックを持たないスキルの承認なし利用も可能になりました。
VS Code: Python仮想環境の自動検出
VS Code拡張でPython仮想環境の自動検出・有効化機能が追加されました。pythonやpipコマンドを実行する際に、プロジェクトの仮想環境が自動的に検出され、正しいインタープリタが使用されます。
Python開発では仮想環境の有効化を忘れてグローバル環境にパッケージをインストールしてしまうミスが起きがちですが、この機能により自動的に正しい仮想環境が使用されます。claudeCode.usePythonEnvironment設定でカスタマイズも可能です。同バージョンでは読み取り・検索の進捗表示の改善も行われ、「Reading...」表示から完了時の「Read」表示への切り替えがスムーズになっています。
セキュリティ脆弱性修正(コマンドインジェクション・権限バイパス)
1月に複数の重要なセキュリティ修正が実施されました。v2.1.2ではBashコマンド処理におけるコマンドインジェクション脆弱性が修正され、不正な入力による任意コマンド実行のリスクが排除されています。
v2.1.6ではシェルの行継続(バックスラッシュ改行)を利用した権限バイパスの修正が行われ、ブロック対象のコマンドが行継続で分割されることで実行されてしまう問題が解消されました。v2.1.7ではワイルドカード権限ルールがシェル演算子を含む複合コマンドにマッチしてしまう脆弱性が修正されています。これらの修正は、Claude Codeをエンタープライズ環境で運用する際のセキュリティ基盤を強化する重要なアップデートです。
参考:v2.1.2 リリースノート / v2.1.6 リリースノート / v2.1.7 リリースノート
パフォーマンス・安定性
Claude Codeのパフォーマンスと安定性に関するアップデートです。ターミナルUIのレンダリング速度、メモリ使用量、長時間セッションでの安定性、インストール・アップデート方法の改善などが含まれます。
2026年1月はReact Compilerの導入、2月は全カテゴリ最多のメモリリーク一斉修正と起動速度改善、3月は起動メモリ削減、--resume 高速化、ネイティブBashパーサー化まで基盤レベルの最適化が継続的に行われています。4月はnative binary移行と大規模resume高速化、SSE/SDK性能改善、5月は起動timeoutの短縮や1M context・findのリソース消費修正など、長時間利用と大規模データ処理の安定性を底上げする更新が続いています。
2026年5月 - 起動timeout短縮ほか5件

5月はapi.anthropic.com到達不能時の起動side-channel timeout短縮、大きなファイル編集や差分表示のdiff rendering改善、stdio MCPのnon-protocol出力によるメモリ増大修正、transcript resumeや/usage集計のメモリ消費修正、terminal rendererのstyle pool再利用による長時間セッション安定化、macOSでの大規模findによるfile descriptor枯渇修正など、長時間運用と大規模処理の安定性が底上げされた月です。
起動timeout短縮
v2.1.144では、api.anthropic.comに到達できない場合のstartup hangが最大75秒に及ぶ問題が修正されました。リリースノートでは、captive portal、firewall、VPN issuesなどで到達不能な場合に、side-channel API callsを15秒でtimeoutするようになったと記載されています。
この更新は起動時の待機時間に関するものです。対象はリリースノートに記載されたside-channel API callsです。
Diff描画高速化
v2.1.146では、大きなファイル編集に対するdiff rendering performanceが改善されました。v2.1.147でも同じくlarge file editsのdiff rendering performance改善が記載されています。
この項目は、ファイル編集時のdiff表示に関する性能改善です。リリースノートでは具体的な数値は示されていないため、本文ではlarge file editsのdiff rendering改善に限定します。
参考:v2.1.146 リリースノート / v2.1.147 リリースノート
MCP stdoutメモリ修正
v2.1.132では、stdio MCP serverがnon-protocol dataをstdoutへ書いたとき、メモリ使用量が10GB超まで無制限に増える問題が修正されました。
同リリースでは、MCP servers that connect but fail tools/listの表示やretryも修正されていますが、この項目ではstdoutの非プロトコル出力によるメモリ増大修正に限定します。
resume/usageメモリ修正
v2.1.152では、/usage breakdownがlarge session filesを含むようになり、filesはstreaming readでscanされるためメモリ使用量がflatに保たれると記載されています。
v2.1.153では、多数のstored sessionsを持つマシンでtranscript file pathからsessionをresumeした際に複数GBの過剰メモリを使う問題が修正されています。
参考:v2.1.152 リリースノート / v2.1.153 リリースノート
Renderer長時間安定化
v2.1.152では、very long sessionsでterminal stylingが劣化する問題が、rendererのstyle pool再利用により修正されました。
同リリースでは、thinking表示やmarkdown table描画に関する複数の修正も記載されていますが、この項目ではterminal rendererの長時間セッション向け修正に限定します。
find/fd枯渇修正
v2.1.149では、Bash tool内のfindがmacOSのsystem file/vnode tableを使い尽くし、hostをcrashさせる問題が修正されました。
この修正は、大規模ディレクトリ探索時のfile descriptorやvnode tableの消費に関するものです。リリースノートではmacOSでの問題として記載されています。
2026年4月 - Native binary移行ほか5件

4月はCLIがplatform別native binaryを起動する方式への移行、40MB超セッションや全プロジェクトresumeの高速化、MCP再接続と画像処理のメモリ修正、SSE transportやSDK transcript writesのlinear time化、native build上でのbfsとugrep内蔵化、stalled API streamの5分abortと非ストリーミングfallback改善など、配布基盤・再開・検索・通信周りの性能と安定性が一気に強化された月です。
Native binary移行
v2.1.113では、CLIがbundled JavaScriptではなく、プラットフォーム別のoptional dependencyを経由してnative Claude Code binaryを起動する方式へ変更されました。
リリースノートでは、配布方式の変更として記載されています。性能値や影響範囲は示されていないため、本文ではnative binary起動方式への変更に限定します。
大規模resume高速化
v2.1.116では、/resume on large sessionsが最大67%高速化されたこと、40MB超のセッションや多数のdead-fork entriesを持つセッションをより効率的に扱うことが記載されています。
v2.1.90では、/resumeのall-projects viewでプロジェクトセッションを並列読み込みし、多数のプロジェクトを持つユーザーのロード時間を改善したことも記載されています。
参考:v2.1.116 リリースノート / v2.1.90 リリースノート
MCP/画像メモリ修正
v2.1.97では、MCP HTTP/SSE connectionsが再接続時に約50MB/時のbufferを解放しない問題が修正されました。v2.1.121では、セッション内で多数の画像を処理したときにmulti-GB RSSまで増えるunbounded memory growthが修正されています。
どちらも長時間セッションや大量データ処理時のメモリ使用に関する修正です。本文では、リリースノートに明記されたMCP再接続と画像処理のケースに限定します。
参考:v2.1.97 リリースノート / v2.1.121 リリースノート
SSE/SDK性能改善
v2.1.89では、SSE transportが大きなstreamed framesをlinear timeで処理するよう改善され、以前はquadraticだったことが記載されています。同じリリースでは、長い会話を持つSDK sessionsのtranscript writesもquadraticに遅くならないよう改善されています。
この項目は、v2.1.89のリリースノートにある性能改善に基づくものです。本文では、SSE transportとSDK transcript writesの2点に限定します。
検索ツール内蔵化
v2.1.117では、macOSとLinuxのnative buildsで、GlobとGrep toolsがBash toolから利用できるembedded bfsとugrepに置き換えられました。Windowsとnpm-installed buildsは変更なしと記載されています。
リリースノートでは、別のtool round-tripなしでより高速に検索できることが説明されています。対象はnative builds on macOS and Linuxに限定されています。
ストリーム停止対策
v2.1.105では、stalled API streamsが5分間データなしの場合にabortし、無期限にハングする代わりにnon-streamingでretryするよう改善されました。v2.1.110では、API到達不能時にnon-streaming fallback retriesが数分単位でハングする問題が修正されています。
同時期のリリースでは、streamやfallback retryの停止・待機に関する複数の修正が行われています。本文では、リリースノートで明記されたstalled API streamとnon-streaming fallback retryに限定します。
参考:v2.1.105 リリースノート / v2.1.110 リリースノート
2026年3月 - 大規模メモリリーク修正群ほか5件

3月は長時間セッションの安定性に直結するメモリリーク修正に加え、起動時メモリの大幅削減、--resume 高速化、Bashパーサーのネイティブ化まで進みました。長時間利用と日常の体感速度の両面で改善が積み上がっています。
大規模メモリリーク修正群
長時間セッションにおけるメモリ蓄積の根本原因となっていた複数のメモリリークが一斉に修正されました。React Compilerのmemocacheに古いメッセージ配列バージョンが蓄積する問題、REPLレンダースコープが1000ターンで約35MBまで蓄積する問題、インプロセスチームメイトが親エージェントの全会話履歴を保持し続ける問題、フックイベントが無制限に蓄積する問題がそれぞれ修正されています。
SDK/CCRの長時間セッションでも不要な会話メッセージが保持されるメモリリークが修正されました。/clearコマンドがセッションキャッシュを完全にクリアしない問題も解消され、メモリ保持の軽減が図られています。これらの修正の累積効果により、数時間から数日に及ぶ長時間セッションでの安定性が飛躍的に向上しています。
起動時間とメモリ使用量の削減
起動時のパフォーマンスが複数の観点から最適化されました。ネイティブ画像プロセッサの読み込みが初回使用時まで遅延されるようになり、Yoga WASMのプリロードの遅延により約16MBのベースラインメモリが削減されています。カスタムCA証明書を使用していないユーザーでは約426KBのメモリ削減も実現しました。
ノートPCのスリープ復帰後のブリッジセッション再接続が、最大10分待ちから数秒以内に改善されました。プロンプト入力時のUI再レンダリングが約74%削減され、スピナーアニメーションのパフォーマンスも改善されています。これらの最適化により、日常的な使用における体感速度が向上しています。
参考:v2.1.69 リリースノート / v2.1.70 リリースノート / v2.1.71 リリースノート
stdin凍結とUI停止の修正
長時間セッションでキーストロークの処理が停止し、プロセスは生存したままstdinが凍結する問題が修正されました。また、音声モードが有効なユーザーがシステムスリープ復帰後に5〜8秒の起動凍結を経験する問題は、CoreAudioの初期化がメインスレッドをブロックしていたことが原因と判明し、修正されています。
多数のclaude.aiプロキシコネクターが期限切れOAuthトークンを同時にリフレッシュする際に起動UIが凍結する問題も解消されました。これらの修正は、プロセスが応答しなくなるという最も深刻なユーザー体験の問題を解決するもので、日常的な安定性に大きく貢献しています。
起動時メモリの大幅削減
起動時メモリが複数回にわたって削減され、v2.1.79で約18MB、v2.1.80で大規模リポジトリ向けに約80MBの削減が入りました。合計でおよそ100MB規模の改善となり、特にメモリに余裕が少ない開発環境で効きます。
大規模リポジトリを頻繁に開き直すケースや、並行セッションを複数抱える使い方では、ベースラインの削減効果がそのまま安定性に繋がります。普段の起動時点から重さを感じていた環境ほど恩恵が大きい改善です。
参考:v2.1.79 リリースノート / v2.1.80 リリースノート
--resume高速化とバンドル削減
forkが多いセッションにおける--resumeが約45%高速化され、メモリ使用量も100〜150MB削減されました。合わせてバンドルサイズも約510KB削減され、起動・再開の両面で軽量化が進んでいます。
さらに、大きな会話で/compactが失敗する問題も後続バージョンで修正されました。長時間セッションを前提にした使い方で、再開や圧縮のストレスが目に見えて減る改善です。
参考:v2.1.72 リリースノート / v2.1.77 リリースノート / v2.1.85 リリースノート
Bashパーサーのネイティブ化とキャッシュ改善
Bashコマンドのパース処理がネイティブモジュールへ切り替わり、初期化速度の向上とメモリリーク解消が行われました。tree-sitterの解析もfind -exec、変数代入、コマンド置換などへ広く対応し、不要な権限プロンプトが減っています。
加えてSDKのquery()呼び出しでプロンプトキャッシュが無効化される問題も修正され、入力トークンコストが最大12倍削減されるケースが出ています。長時間利用時のCPU負荷改善も含め、内部基盤の効率が大きく上がったアップデートです。
2026年2月 - 長時間セッション向けメモリリーク一斉修正ほか4件

2月はメモリリーク修正が全カテゴリで最多の月です。長時間セッションでのメモリ蓄積を引き起こす原因が網羅的に特定・修正され、セッション安定性の基盤が大幅に強化されました。起動速度の改善やレンダリング最適化も並行して進んでいます。
長時間セッション向けメモリリーク一斉修正
2月全体を通じて、長時間セッションのメモリ安定性に関する大規模な修正が行われました。v2.1.50ではLSP診断データ、完了タスク出力、CircularBuffer、ChildProcess参照、TaskOutput、ファイル履歴スナップショットなど、10件以上のメモリリークが一斉に修正されています。v2.1.63ではMCPサーバーの各種キャッシュリーク、ブリッジポーリングのリスナーリーク、Bash権限キャッシュリークなど、さらに広範な修正が行われました。
これらの修正の累積効果は非常に大きく、特に複数のMCPサーバーを接続して長時間作業するユーザーや、マルチエージェント環境で多数のタスクを実行するユーザーにとって、セッションの安定性が劇的に向上しています。
参考:v2.1.50 リリースノート / v2.1.63 リリースノート
起動速度の改善
起動パフォーマンスが複数の観点から最適化されました。セッション履歴の統計キャッシュ用の先読み読み込みが廃止され、ヘッドレスモード(-pフラグ)ではYoga WASMとUIコンポーネントのインポートが遅延されるようになりました。SessionStartフックの実行も遅延され、操作可能になるまでの時間が約500ms短縮されています。
MCP認証失敗のキャッシュによる再試行回避、分析用トークンカウントのHTTPコール削減、MCPツールトークンカウントのバッチ化なども起動速度の向上に寄与しています。--resumeのメモリ使用量も68%削減され、多数のセッションを持つユーザーの再開操作がより軽快になりました。
参考:v2.1.30 リリースノート / v2.1.45 リリースノート / v2.1.47 リリースノート / v2.1.49 リリースノート
シェルコマンド出力のメモリ改善
大量の出力を生成するシェルコマンドの実行時に、RSSメモリが出力サイズに比例して無制限に増加する問題が改善されました。ビルドログやテスト結果など大容量の出力を頻繁に実行する環境で、メモリ使用量が安定して推移するようになっています。
ツール結果の永続化閾値も100Kキャラクターから50Kキャラクターに引き下げられ、より積極的にディスクに保存されるようになりました。コンテキストウィンドウの使用量が削減され、会話の持続時間が延長されています。APIストリームバッファやエージェントコンテキスト、スキル状態も使用後に解放されるようになり、全体的なメモリ効率が向上しました。
参考:v2.1.45 リリースノート / v2.1.47 リリースノート / v2.1.51 リリースノート
ターミナルレンダリング性能の改善
ターミナルレンダリングのパフォーマンスが全般的に改善されました。v2.1.39ではターミナル描画の根本的な性能改善が行われ、ターミナル画面境界での文字消失やバーボスモードでの空白行の問題が修正されています。
@ファイルメンション時の候補表示が、起動時のインデックス事前構築とセッションベースのキャッシュによって高速化されました。UIの応答性が全体的に向上し、特にファイル操作の多い作業フローでの体感速度が改善されました。
参考:v2.1.39 リリースノート / v2.1.47 リリースノート
クラッシュ修正とプラットフォーム安定性
Windows、macOS、Linuxの各プラットフォームにおけるクラッシュが複数修正されました。Windowsではswitch on corrupted valueパニック、多数のプロセス生成時のクラッシュ、WebAssemblyインタープリターのクラッシュ、ARM64での2分後のクラッシュなどが解消されています。
macOSではサンドボックスモードでの一時ファイル書き込み時のoperation not permittedエラーが修正されました。並列ファイル操作において、1つのファイル書き込みエラーが他の独立した書き込み操作をすべて中断してしまう問題も修正されています。PDFが大きすぎる場合にセッションが永久にロックされる問題も解消され、全体的な安定性が大幅に向上しました。
参考:v2.1.31 リリースノート / v2.1.45 リリースノート / v2.1.47 リリースノート / v2.1.53 リリースノート
2026年1月 - React Compilerによるレンダリング性能改善ほか3件

1月はレンダリング性能と長時間セッションの安定性に焦点を当てた改善が多数含まれています。React Compilerの導入はClaude CodeのUI描画アーキテクチャにおける大きな転換点です。
React Compilerによるレンダリング性能改善
Claude CodeのUI描画にReact Compilerが導入され、レンダリング性能が向上しました。React CompilerはReactコンポーネントの不要な再レンダリングを自動的に最適化する仕組みで、手動でのメモ化(useMemo、useCallbackなど)に依存することなく、効率的なUI更新が実現されています。
特に長いセッションでメッセージが多数蓄積した場合や、複数のツール呼び出しが並行して表示される場面でのレスポンス速度が改善されています。ターミナルベースのUIはWeb UIと比べてレンダリング制約が多いため、フレームワークレベルでの最適化はユーザー体験に直結する改善です。同バージョンではMCP stdioサーバーのタイムアウト時に子プロセスが終了されずUIがフリーズする問題の修正も行われました。
tree-sitterメモリリーク修正
tree-sitterのパースツリーが解放されずWASMメモリが無制限に増加するメモリリークが修正されました。tree-sitterはClaude Codeがソースコードの構文解析に使用するライブラリで、ファイルの読み取り・編集のたびにパースが実行されます。
長時間のセッションでは数百回以上のファイル操作が行われることがあり、パースツリーの未解放によるメモリ増加が累積してパフォーマンス低下やクラッシュの原因となっていました。この修正により、数時間にわたるコーディングセッションでもメモリ使用量が安定して推移するようになっています。
大容量ツール出力のディスク永続化
大容量のツール出力がトランケート(切り捨て)されずにディスクに保存されるようになりました。v2.1.2ではBashコマンドの大きな出力がディスクに保存される変更が行われ、その後のリリースでは大容量のツール出力全般がディスクに永続化されるようになっています。
従来は出力が一定サイズを超えるとトランケートされてしまい、ビルドログやテスト結果など重要な出力の全容を確認できないケースがありました。ディスク保存により、Claudeはファイル参照を通じて全文を読み取れるようになり、長大なログに基づく正確な判断が可能になっています。
npm非推奨通知・ネイティブインストーラー移行案内
npm経由のインストールに対する非推奨通知が追加され、ネイティブインストーラーへの移行が案内されるようになりました。claude installコマンドの実行、または公式ドキュメントに記載されたインストール方法への切り替えが推奨されています。
ネイティブインストーラーはnpm版と比較して起動速度が速く、バイナリサイズが小さく、依存関係の問題が発生しにくいメリットがあります。特にNode.jsのバージョン管理が複雑な環境(nvm、volta、asdfなど)では、ネイティブバイナリの方がトラブルの少ない安定した動作が期待できます。この更新は主にインストール経路の整理に関するもので、CLIの利用体験改善が主眼です。
開発ツール・ワークフロー
Claude Codeの開発ワークフローを効率化する機能群です。Bashモードでのコマンド補完、/statsや/configなどのビルトインコマンド、Git連携、PRワークフローの改善などが含まれます。
2026年1月はBashモードのオートコンプリート、2月は自動メモリ機能とRemote Controlの展開拡大、3月はトランスクリプト検索、conditional hooks、/branch や /plan など、開発体験を向上させる改善が毎月行われています。4月は/powerupと/tui fullscreen、/cost・/statsの/usage統合、/team-onboardingなどCLI操作と診断の刷新、5月は/code-reviewへの改名と--fix追加、/usage breakdown、project purgeなど、レビューと利用状況の可視化が一気に進みました。
2026年5月 - /code-review刷新ほか5件

5月は/simplifyから/code-reviewへの改名とeffort指定・PRコメント投稿対応、--fixによるworking tree反映、limits usageの内訳表示、/diffのキーボードスクロール、project単位のtranscript/設定削除CLI、auto-updaterと/doctorの導線改善など、レビュー・利用状況・更新作業の可視化が広く進んだ月です。
/code-review刷新
v2.1.147では、/simplifyが/code-reviewへ改名されました。リリースノートでは、/code-reviewが選択したeffort levelでcorrectness bugsを報告し、--commentでGitHub PRにinline commentsを投稿できることが記載されています。
同リリースでは、旧来のcleanup-and-fix behaviorが削除されたことも明記されています。本文では、名称変更、effort指定、PRコメント投稿、旧挙動削除の4点に限定します。
/code-review --fix
v2.1.152では、/code-review --fixが追加され、review後にreuse、simplification、efficiency suggestionsを含むfindingsをworking treeへ適用するようになりました。同じリリースでは、/simplifyが/code-review --fixを呼び出すことも記載されています。
この項目は、レビュー結果をworking treeへ反映するモードの追加です。リリースノートでは、対象のsuggestionsとしてreuse、simplification、efficiencyが挙げられています。
/usage内訳
v2.1.149では、/usageにlimits usageの原因をcategory別に表示するbreakdownが追加されました。リリースノートでは、skills、subagents、plugins、per-MCP-server costが対象として挙げられています。
この更新は、利用制限に影響する要因の可視化に関するものです。本文では、リリースノートに列挙されたカテゴリに限定します。
/diffキーボード操作
v2.1.149では、/diff detail viewをキーボードでスクロールできるようになりました。対応キーとして、arrows、j/k、PgUp/PgDn、Space、Home/Endがリリースノートに記載されています。
この項目は/diff詳細画面の操作性改善です。リリースノートでは、スクロール操作に関する改善として説明されています。
project purge
v2.1.126では、claude project purge pathが追加されました。リリースノートでは、transcripts、tasks、file history、config entryを含むClaude Code stateをプロジェクト単位で削除するCLIとして説明されています。
同リリースでは、--dry-run、-y/--yes、-i/--interactive、--allに対応することも記載されています。
updater/doctor改善
v2.1.146では、auto-updaterがtransient network failuresをretryし、失敗時に具体的なerror categoriesとOS error codesを報告し、現在のversionも表示するよう改善されました。
v2.1.153では、npm global installがauto-updateできない場合に一度だけnoticeを表示し、/doctorが修正方法を列挙するようになりました。同じリリースでは、claude doctorがlast update attemptの結果を表示することも記載されています。
参考:v2.1.146 リリースノート / v2.1.153 リリースノート
2026年4月 - /powerup追加ほか5件

4月はClaude Code機能をアニメーション付きレッスンで学ぶ/powerup、flicker-freeなfullscreen描画への切り替えを可能にする/tui、/costと/statsの/usageへの統合、/doctorの修復導線改善、チームメイト向けオンボーディング資料を生成する/team-onboarding、/release-notesのバージョン選択化など、CLI操作とセルフ診断の手段が広がった月です。
/powerup追加
v2.1.90では、/powerupが追加されました。リリースノートでは、Claude Code featuresをanimated demos付きのinteractive lessonsで学ぶためのコマンドとして説明されています。
対象はClaude Codeの機能学習です。リリースノートでは、具体的なレッスン内容までは列挙されていません。
/tui fullscreen
v2.1.110では、/tui commandとtui settingが追加されました。/tui fullscreenを実行することで、同じ会話のままflicker-free renderingへ切り替えられると記載されています。
同リリースでは、fullscreen modeのautoScrollEnabled設定やthinking spinner表示の変更も記載されています。本文では、/tui fullscreenで描画モードを切り替える点を中心に扱います。
/usage統合
v2.1.118では、/costと/statsが/usageへ統合されました。既存の/costと/statsは、関連するtabを開くショートカットとして残ることも記載されています。
この更新は、利用状況の表示入口を/usageへ集約するものです。本文では、リリースノートにある統合内容とショートカットの扱いに限定します。
/doctor修復導線
v2.1.105では、/doctorのlayoutが改善され、status iconsが追加され、fキーでClaudeに報告済みの問題を修正させられることが記載されています。v2.1.116では、Claudeが応答中でも現在のturn完了を待たずに/doctorを開けるようになりました。
v2.1.116では、MCP serverが複数config scopeで異なるendpointとして定義されている場合に/doctorが警告する改善も記載されています。
参考:v2.1.105 リリースノート / v2.1.116 リリースノート
/team-onboarding
v2.1.101では、/team-onboarding commandが追加されました。リリースノートでは、ローカルのClaude Code usageからteammate ramp-up guideを生成するコマンドとして説明されています。
この項目はチームメイト向けのオンボーディング資料生成に関するものです。リリースノートには、生成内容の詳細構造までは記載されていません。
/release-notes選択
v2.1.92では、/release-notesがinteractive version pickerになりました。これにより、コマンド実行時に対象バージョンを選択する形式へ変更されています。
同リリースでは、/tag commandの削除や/vim commandの削除も記載されています。本文では、/release-notesのバージョン選択化だけを扱います。
2026年3月 - Claude APIスキルとBash自動承認拡充ほか5件

3月はClaude APIスキルの追加、Bash自動承認リストの拡充、/debugコマンドの改善に加え、トランスクリプト検索、条件付きHooks、/branch と /plan の改善まで含まれました。細かな摩擦を減らすワークフロー改善が続いています。
Claude APIスキルとBash自動承認拡充
/claude-apiスキルが追加され、Claude APIとAnthropic SDKを使用したアプリケーション構築をClaude Code内で支援できるようになりました。APIの使い方やベストプラクティスがスキルとして組み込まれており、API連携アプリケーションの開発効率が向上しています。
Bash自動承認の許可リストにfmt、comm、cmp、numfmt、expr、test、printf、getconf、seq、tsort、prの11コマンドが追加されました。これらのユーティリティコマンドは安全性が高く、毎回の承認プロンプトなしで実行できるようになっています。日常的なデータ処理やスクリプト作業での操作効率が向上しました。
参考:v2.1.69 リリースノート / v2.1.71 リリースノート
Remote Control名前付きセッションとGit指示の制御
/remote-controlおよびclaude remote-controlに名前引数が追加され、claude.ai/codeで表示されるセッションタイトルをカスタマイズできるようになりました。複数のRemote Controlセッションを並行して使用する際に、各セッションの目的を一目で識別できます。
includeGitInstructions設定(およびCLAUDE_CODE_DISABLE_GIT_INSTRUCTIONS環境変数)が追加され、Claudeのシステムプロンプトから組み込みのコミット・PRワークフロー指示を除外できるようになりました。チーム独自のGitワークフローを使用している場合や、Claude Codeの標準的なGit操作指示が不要な場合に、不要な指示によるコンテキスト消費を抑えられます。
/debugの即時切り替えと/color resetの追加
/debugコマンドがセッション中にデバッグログの出力をオン・オフ切り替えできるようになりました。デバッグログはデフォルトでは書き込まれなくなったため、問題が発生したときだけ/debugで有効化するワークフローが自然に使えるようになっています。
/colorコマンドにdefault、gray、reset、noneのオプションが追加され、デフォルトカラーに戻す手段が提供されました。/renameコマンドもClaude処理中に即座に実行できるようになり、サイレントにキューイングされることがなくなっています。/security-reviewコマンドが古いバージョンのgitでmerge-baseオプション不明エラーになる問題も修正されました。
参考:v2.1.70 リリースノート / v2.1.71 リリースノート
トランスクリプト検索とdeep link拡張
トランスクリプトモードで/キーを押すと、その場で検索できるようになりました。スケジュールタスクのトランスクリプトにはタイムスタンプマーカーも追加され、後から長いログを追いやすくなっています。
deep linkのクエリ長は5,000文字まで拡張され、優先ターミナルで開くようにも改善されました。トークン表示も1.5mのような見やすい表記へ変わり、長いセッションや共有用リンクを扱うワークフローが使いやすくなっています。
参考:v2.1.83 リリースノート / v2.1.84 リリースノート / v2.1.85 リリースノート
conditional hooksと新フックイベント
Hooksにif構文が追加され、権限ルールと同じ書式で条件付き発火を宣言できるようになりました。特定のディレクトリ、ツール、イベント条件に応じて、必要なフックだけを動かせます。
あわせてCwdChanged、FileChanged、TaskCreated、WorktreeCreateなどのイベントも追加され、ディレクトリ移動やファイル更新に応じた自動処理が書きやすくなりました。PreToolUseフックがupdatedInputでAskUserQuestionを解決できるようになった点も、フック主体の運用では実務的です。
参考:v2.1.83 リリースノート / v2.1.84 リリースノート / v2.1.85 リリースノート
/branchリネームと/planの即時開始
/forkコマンドが/branchへリネームされ、既存エイリアスは維持されたまま、意図がより直感的な名前に整理されました。/planにはdescription引数が追加され、/plan fix the auth bugのように入力するとそのままプランモードへ入って実行を始められます。
セッション名もプラン内容から自動命名されるようになり、/configはEscapeでキャンセル、Enterで保存という自然な操作へ改善されました。小さい変更ですが、日常的な操作回数が多いコマンドほど体感差が出やすい領域です。
参考:v2.1.72 リリースノート / v2.1.77 リリースノート
2026年2月 - 自動メモリとRemote Controlほか3件

2月は自動メモリ機能の導入、Remote Controlの展開拡大、/copyコマンドや認証CLIサブコマンドの追加など、日常の開発体験を大きく向上させる機能が多数含まれています。
自動メモリとRemote Control
Claudeが作業中に有用なコンテキストを自動的にメモリに保存する自動メモリ機能が導入されました。保存されたメモリは/memoryコマンドで管理でき、プロジェクト固有の知識やユーザーの好みが自動的に蓄積されることで、セッションを重ねるごとにClaude Codeの応答品質が向上していきます。
Remote Control機能がより多くのユーザーに展開され、claude remote-controlサブコマンドが外部ビルドからも利用可能になりました。ローカル環境のサーブがすべてのユーザーに開放されています。「Summarize from here」機能も追加され、会話の特定のポイントから部分的な要約を作成できるようになり、長いセッションの振り返りが効率化されました。
参考:v2.1.32 リリースノート / v2.1.51 リリースノート / v2.1.59 リリースノート
/copyコマンドとPDF読み取りの強化
/copyコマンドが追加され、コードブロックが含まれるレスポンスでインタラクティブなピッカーが表示されるようになりました。個別のコードブロックまたは全レスポンスの選択コピーが可能で、「Always copy full response」オプションを選択すると、以降のコピー操作でピッカーをスキップして全文コピーが実行されます。
ReadツールにPDF向けのpagesパラメータが追加され、特定のページ範囲を指定して読み取れるようになりました。10ページを超える大きなPDFは@メンションされた際にコンテキストにインライン展開されるのではなく、軽量な参照として挿入されるようになっています。大量のドキュメントを扱う作業でのコンテキスト効率が向上しました。
参考:v2.1.30 リリースノート / v2.1.59 リリースノート
認証CLIサブコマンドの追加
claude auth login、claude auth status、claude auth logoutの各CLIサブコマンドが追加されました。認証状態の確認、ログイン、ログアウトがコマンドラインから直接実行できるようになり、スクリプトや自動化ワークフローでの認証管理が容易になっています。
AWS認証のリフレッシュが無限にハングする問題が3分のタイムアウト追加で修正されました。API接続エラーのメッセージも改善され、ECONNREFUSED、SSLエラーなど具体的な原因が表示されるようになっています。認証と接続に関する問題の診断が格段に容易になりました。
参考:v2.1.41 リリースノート / v2.1.33 リリースノート
/simplifyと/batchバンドルコマンド
/simplifyおよび/batchがバンドルスラッシュコマンドとして追加されました。スマートなBash権限提案も改善され、複合Bashコマンド(例: cd /tmp && git fetch && git push)に対して、全体を1つのコマンドとして扱うのではなく、サブコマンドごとのスマートなプレフィックス提案が行われるようになっています。
プロジェクト設定と自動メモリがGitワークツリー間で共有されるようになり、同じリポジトリの異なるワークツリーで作業しても一貫した設定体験が得られるようになりました。/modelコマンドでは現在アクティブなモデルがメニューに表示されるようになり、使用中のモデルを即座に確認できるようになっています。
参考:v2.1.59 リリースノート / v2.1.63 リリースノート
2026年1月 - Bashモード履歴ベースオートコンプリートほか3件

1月は日常の開発ワークフローを効率化する実用的な改善が複数含まれています。Bashモードのオートコンプリート、PRステータスの常時表示、PRリンクセッション、/statsコマンドの機能強化が注目です。
Bashモード履歴ベースオートコンプリート
Bashモード(!キーで起動)で、コマンド履歴に基づくオートコンプリートが利用可能になりました。部分的なコマンドを入力してTabキーを押すと、過去に実行したBashコマンドの履歴から候補が補完されます。
開発中は同じビルドコマンドやテストコマンドを繰り返し実行するケースが多く、毎回フルコマンドを入力する手間が削減されます。zshやfishシェルのヒストリ補完に近い体験がClaude CodeのBashモード内で実現されており、AIとの対話とシェル操作をシームレスに切り替える作業フローがさらにスムーズになっています。
PRレビューステータスのプロンプトフッター表示
現在のブランチのPRレビューステータスがプロンプトフッターに常時表示されるようになりました。承認済み、変更要求あり、レビュー待ち、ドラフトの各状態がカラーアイコンとクリック可能なリンクとして表示されます。
PRの状態を確認するためにGitHub画面やgitコマンドを実行する必要がなくなり、コーディング中でもPRの進捗を常に把握できます。マージ済みPRには紫色のステータスインジケーターが表示される変更も同月に追加されました。Claude Codeのプロンプトフッターは、コンテキスト使用量やタスク状況に加えてPRの状態も表示する情報ハブとしての役割を強めています。
--from-prフラグによるPRリンクセッション
--from-prフラグを使用して、特定のGitHub PR番号またはURLにリンクされたセッションを開始・再開できるようになりました。gh pr createでPRを作成すると、セッションが自動的にそのPRにリンクされる仕組みも同時に追加されています。
PRごとにセッションが紐づくことで、「このPRの作業を続きから再開したい」というニーズに直接応えます。複数のPRを並行して作業する際に、各PRの作業コンテキストを簡単に切り替えられる利便性は実務で大きなメリットです。同バージョンではコンテンツレベルのask権限がツールレベルのallow権限より優先される仕様変更も行われており、権限制御がより精密になっています。
/statsコマンド日付範囲フィルター
/statsコマンドに日付範囲フィルターが追加されました。rキーを押すことで「Last 7 days」「Last 30 days」「All time」を切り替えて、期間ごとの利用統計を確認できます。
月次のトークン消費量やツール使用回数を把握したり、特定の週の作業量を振り返る際に便利です。同バージョンでは/configコマンドに検索機能が追加され、設定項目をキーワードで素早くフィルタリングできるようになっています。/doctorコマンドにもアップデートセクションが追加され、自動更新チャネルや利用可能なnpmバージョンの情報が表示されるようになりました。
ターミナルUI・入力・音声
Claude Codeのターミナルインターフェース、テキスト入力処理、音声機能に関するアップデートです。国際化対応(CJK文字、IME入力)、キーボードプロトコルの互換性、UIレンダリングの改善などが含まれます。
2026年1月は日本語IMEの全角数字入力対応、2月はCJKワイド文字のレイアウト修正やタイ語対応、3月は音声モードの20言語対応に加えて画像チップ、RTL描画、/remote-control など入出力周辺の使い勝手が継続的に改善されています。4月はVim visual modeやfullscreen表示・折返しURL・貼り付けキー修正、5月はGFMタスクリスト・テーブル描画改善やWindows背景セッションのIME修正、画像ペースト強化など、ターミナル表示と入力の細部が継続的に整えられています。
2026年5月 - Markdown表示改善ほか4件

5月はGFM task list checkboxesの描画やmarkdown table cell borderの修正、Windows背景セッションのIME候補位置やCJK幅計算の不具合修正、WSL2・Windowsでの画像ペースト経路の強化、Vim NORMAL modeでのreverse history search、slash command/plugin/configなどのダイアログと補完UIの操作性改善など、ターミナル上の表示と入力周りが細部まで整えられた月です。
Markdown表示改善
v2.1.149では、Markdown出力でGFM task list checkboxesがplain bulletsではなくチェックボックスとして表示されるようになりました。同じリリースでは、markdown table cell bordersがinline codeの色を継承する問題なども修正されています。
v2.1.128では、OSC 8 hyperlink非対応terminalでMarkdown link labelsが失われる問題が修正され、labelとURLを表示する形式になりました。
参考:v2.1.149 リリースノート / v2.1.128 リリースノート
IME/CJK修正
v2.1.153では、Windowsのattached background sessionsでIME candidate windowがinput caretの横ではなく画面下部に表示される問題が修正されました。同じリリースでは、CJK contentを含むbackground session resultsでagent viewの行が古くなったり重複する問題も修正されています。
v2.1.141では、CJKやemojiによるvisual cell width計算の誤りでborder-embedded textがoverflowする問題が修正されています。
参考:v2.1.153 リリースノート / v2.1.141 リリースノート
画像ペースト改善
v2.1.126では、2000pxを超える画像をpasteするとsessionが壊れる問題が修正され、paste時に画像がdownscaleされ、履歴内のoversized imagesも削除してrequestをretryするようになりました。
v2.1.136では、WSL2でxclipやwl-pasteが画像データを読めない場合、Windows clipboardからPowerShell fallbackで画像pasteできるようになりました。
参考:v2.1.126 リリースノート / v2.1.136 リリースノート
Vim履歴検索
v2.1.152では、Vim modeのNORMAL modeで/を押すとbash/zsh vi-modeと同様にreverse history searchが開くようになりました。
この更新はVim modeの履歴検索操作に関するものです。リリースノートでは、Ctrl+Rと同様のreverse history searchとして説明されています。
Dialog/補完UI改善
v2.1.136では、slash command dialogs全体のvisual consistencyが改善され、footer hints、dialog spacing、arrow-key stylingが標準化されました。dialog frameもloading後ではなく即時表示されるようになっています。
v2.1.141では、plugin menu navigationが改善され、矢印やTabによるtab切り替え、tab headersやsearch boxのclick操作がfullscreen modeで使えるようになりました。
参考:v2.1.136 リリースノート / v2.1.141 リリースノート
2026年4月 - Vim visual modeほか4件

4月はVim modeにvisual modeとvisual-line modeが追加され、fullscreenのscrollやdialog overflow・折返しURL対応、CJKとIndic scriptsの表示・Kitty keyboard protocol関連の修正、bash/PowerShell/MCP出力内のbare URLのクリック維持、CRLF貼り付けやAlt系入力の不具合修正など、ターミナル操作の細部が広く整備された月です。
Vim visual mode
v2.1.118では、vim visual modeとvisual-line modeが追加されました。リリースノートでは、vとVでselection、operators、visual feedbackを使えるようになったと記載されています。
この更新はVim modeの選択操作に関するものです。本文では、v2.1.118で明記されたvisual modeとvisual-line modeの追加に限定します。
Fullscreen表示改善
v2.1.116では、VS Code、Cursor、Windsurf terminalsでfullscreen scrollingがより滑らかになり、/terminal-setupがeditorのscroll sensitivityを設定するようになりました。v2.1.121では、fullscreen modeで過去出力を読んでいるときにpromptへ入力しても最下部へジャンプしないようになり、overflowするdialogsがスクロール可能になっています。
v2.1.121では、fullscreen modeで折り返された長いURLのどの行をクリックしても完全なURLを開く修正も記載されています。
参考:v2.1.116 リリースノート / v2.1.121 リリースノート
CJK/Indic表示修正
v2.1.97では、NO_FLICKER mode on WindowsでKorean/Japanese/Unicode textがgarbledになる問題が修正されました。また、Japanese/Chinese input後に/や@補完を起動する改善も記載されています。
v2.1.116では、DevanagariなどIndic scriptsのterminal UI列揃えが壊れる問題、Kitty keyboard protocolを使うterminalでCtrl系キーが効かない問題が修正されています。
参考:v2.1.97 リリースノート / v2.1.116 リリースノート
折返しURL改善
v2.1.113では、responsesやbash output内の長いURLがterminalで折り返されても、OSC 8 hyperlinks対応terminalではclickableのままになることが記載されています。v2.1.118では、bash、PowerShell、MCP tool output内のbare URLsが行をまたいで折り返されてもclickableになる修正が行われました。
同じv2.1.118では、tmux内のxterm.js系terminalでhyperlinkクリック時にbrowser tabが2つ開く問題も修正されています。
参考:v2.1.113 リリースノート / v2.1.118 リリースノート
貼り付け/キー修正
v2.1.119では、Windows clipboardsやXcode console由来のCRLF contentを貼り付けた際に行間へ余分な空行が入る問題、kitty keyboard protocol sequenceを含むbracketed pasteでmulti-line pasteが改行を失う問題が修正されました。
v2.1.108では、ログインコードプロンプトでpasteが効かない問題、Ctrl+_によるundo、terminal escape codeがprompt inputへ混入する問題などが修正されています。
参考:v2.1.119 リリースノート / v2.1.108 リリースノート
2026年3月 - 音声モードの多言語対応と安定性向上ほか4件

3月は音声モードの多言語対応拡大と安定性向上に加え、画像チップ表示、行単位ストリーミング、RTL描画修正、/remote-control など入出力まわりの改善がまとまって入りました。ターミナルUIの扱いやすさがかなり底上げされています。
音声モードの多言語対応と安定性向上
音声STT(Speech-to-Text)対応言語が10言語追加され、合計20言語がサポートされるようになりました。新たにロシア語、ポーランド語、トルコ語、オランダ語、ウクライナ語、ギリシャ語、チェコ語、デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語が追加されています。
音声モードの操作性も改善され、voice:pushToTalkキーバインドがkeybindings.jsonで再設定可能になりました。デフォルトはスペースキーですが、meta+kのような修飾キー+文字の組み合わせを使用すればタイピングとの干渉がゼロになります。push-to-talkがvoiceEnabled: true設定時にセッション開始時にアクティベートされない問題や、Windowsネイティブバイナリで音声モードが動作しない問題も修正されています。
参考:v2.1.69 リリースノート / v2.1.70 リリースノート / v2.1.71 リリースノート
CJKテキストとRTLテキストの表示修正
Windows/WSLでのクリップボード操作で非ASCIIテキスト(CJK、絵文字)が破損する問題が修正され、PowerShellのSet-Clipboardを使用することで正確なコピー・ペーストが可能になりました。VS Code拡張ではRTLテキスト(アラビア語、ヘブライ語、ペルシャ語)がチャットパネルで逆に表示されるリグレッションも修正されています。
effortレベルの表示がロゴとスピナーに追加され、現在どのeffort設定が適用されているかが視覚的に確認できるようになりました。マイクが無音をキャプチャした際のエラーメッセージも改善され、「no speech detected」との区別が明確になっています。ターミナルUI全体の情報表示が整理され、作業状態の把握がより容易になっています。
参考:v2.1.69 リリースノート / v2.1.70 リリースノート
画像チップ表示と行単位ストリーミング
貼り付けた画像が[Image #N]チップとして入力欄に表示されるようになり、どの画像を参照しているかをセッション内で追いやすくなりました。画像を複数渡す作業でも、位置を明示しながら指示しやすくなっています。
レスポンステキストは行単位ストリーミングへ変わり、大きな出力でも表示が安定しました。大容量ファイルの差分表示でUIが凍結する問題も修正され、画像入力と長文出力の両方で体感の引っかかりが減っています。
参考:v2.1.78 リリースノート / v2.1.83 リリースノート
RTLテキスト修正と音声モード安定化
ヘブライ語やアラビア語などのRTLテキストが、Windows Terminal、conhost、VS Code統合ターミナルで正しく描画されるように修正されました。非ASCII環境での利用が増える中で、テキスト方向そのものの整合性が改善された形です。
音声モードでは入力ラグ、push-to-talk解放後のNo speech detected誤検出、送信後の古いトランスクリプト再充填、macOSネイティブバイナリのマイク権限問題が順次修正されました。regex OAuth JSON のような開発用語の転写精度も上がり、音声入力の実用性がかなり増しています。
参考:v2.1.72 リリースノート / v2.1.73 リリースノート / v2.1.74 リリースノート
/remote-controlコマンドとターン時間表示
VS Code向けの/remote-controlコマンドがリサーチプレビューとして追加され、外部からClaude Codeタブを制御する導線が増えました。あわせて--consoleフラグでAnthropic Console認証も使えるようになっています。
/configメニューにはShow turn durationトグルが加わり、各ターンにどれだけ時間がかかったかを表示できるようになりました。反応の速さや待ち時間を可視化できるため、音声やRemote Controlを含む対話体験のチューニングがしやすくなっています。
2026年2月 - CJKワイド文字レイアウト修正ほか2件

2月はCJKワイド文字のレイアウト修正、タイ語・ラオ語の表示対応、ターミナルUIの安定性向上が進みました。非ASCII言語環境での利用体験が継続的に改善されています。
CJKワイド文字レイアウト修正
CJKワイド文字がタイムスタンプやレイアウト要素のずれを引き起こす問題が修正されました。CJK文字は2カラム分の幅を占めるため、レイアウト計算が不正確だとUI要素の位置がずれてしまいます。この修正により、日本語・中国語・韓国語を含む出力でもタイムスタンプや各種UI要素が正しく配置されるようになりました。
Editツールがユニコードカーリークォート(左右二重引用符、左右一重引用符)を直線引用符に置換してしまう問題も修正されています。日本語や英語の文章内で使用される引用符が意図せず変換されることがなくなり、テキスト編集の正確性が向上しました。
タイ語・ラオ語の表示対応と入力改善
タイ語・ラオ語のスペーシング母音(สระ า、ำ)が入力フィールドで正しくレンダリングされない問題が修正されました。東南アジア言語の表示サポートが拡充され、より多くの言語環境でClaude Codeが正常に動作するようになっています。
/renameコマンドが引数なしで呼び出された場合に、会話のコンテキストからセッション名を自動生成するようになりました。ターミナルの狭い環境でのプロンプトフッターレイアウトも改善されています。スピナー表示がストリーミング開始前に「0 tokens」と表示される問題も修正され、UIの正確性が向上しました。
参考:v2.1.32 リリースノート / v2.1.41 リリースノート
ターミナルレンダリングの安定性向上
ターミナル画面境界でのスクロールバック境界付近のフリッカーが修正されました。ユーザー入力が送信後に一瞬消えてからメッセージとしてレンダリングされるUIフリッカーも解消されています。ターミナルレンダリングの根本的な性能改善と合わせて、視覚的な安定性が大幅に向上しました。
スピナー表示がストリーミングレスポンス中に表示・非表示を繰り返す際のレイアウトジッターも軽減されています。OSC 8ハイパーリンクがテキストが複数行に折り返される場合に最初の行でしかクリックできない問題も修正され、ターミナルUIの操作性が全般的に改善されました。
参考:v2.1.31 リリースノート / v2.1.39 リリースノート / v2.1.53 リリースノート
2026年1月 - 全角数字入力対応(日本語IME)ほか2件

1月は日本語をはじめとするCJK言語圏の開発者にとって重要な改善が複数含まれています。日本語IMEからの全角数字入力、ワイド文字のレンダリング修正、Kittyキーボードプロトコルの互換性修正が行われました。
全角数字入力対応(日本語IME)
日本語IMEからの全角(zenkaku)数字入力が選択プロンプトで正しく処理されるようになりました。v2.1.21ではオプション選択プロンプトでの全角数字入力に対応し、その後のv2.1.31(2月リリースですが1月末の開発成果に近いタイミング)ではチェックボックス選択での全角スペース入力にも対応しています。
日本語IMEで数字を入力する際、変換確定前の状態で全角数字が入力されることがあります。従来はこの全角数字が認識されず、選択肢を選べないケースがありましたが、この修正により半角・全角どちらの数字でも正しく動作するようになりました。日本語環境での日常的な操作ストレスが解消される実用的な改善です。
参考:v2.1.21 リリースノート / v2.1.31 リリースノート
CJK・絵文字のレンダリング修正
ワイド文字(絵文字、CJK文字)のレンダリングにおいて、文字が狭い文字に置き換えられた際に末尾の列がクリアされない問題が修正されました。CJK文字は通常2カラム分の幅を占めますが、置換時に前の文字の残像が表示されるアーティファクトが発生していました。
日本語・中国語・韓国語でコードやコメントを書く開発者にとって、表示の乱れはコードレビューや出力の確認に直接影響します。この修正により、CJK文字が含まれる出力でもレイアウトが崩れることなく正しく表示されるようになっています。JSON解析時の特殊Unicode文字によるエラーも同時に修正されました。
Kittyキーボードプロトコル修正
Kittyキーボードプロトコルを採用するターミナルエミュレータ(Ghostty、iTerm2、kitty、WezTermなど)での入力処理に関する複数の修正が行われました。v2.1.6ではテンキーのキーが文字ではなくエスケープシーケンスとして出力される問題と、Option+Returnで改行が挿入されない問題が修正されています。
v2.1.9ではCtrl+Zによるサスペンドが動作しない問題が修正されました。Kittyキーボードプロトコルは従来のVT100系プロトコルよりもキー入力を精密に表現できる新しい規格ですが、レガシーな入力処理との互換性問題が発生しやすい領域です。これらの修正により、最新のターミナルエミュレータでもClaude Codeの入力操作が安定して動作するようになっています。
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