AI総合研究所

SHARE

X(twiiter)にポストFacebookに投稿はてなブックマークに登録URLをコピー

Nano Banana Proとは?使い方や料金、回数制限について解説!【無料】

この記事のポイント

  • Nano Banana Pro (Gemini 3 Pro Image)は、Gemini 3 ProベースのGoogle最新画像生成・編集モデル
  • 高度な推論と世界知識を活用し、文脈を理解した「役に立つ」インフォグラフィックなどを生成
  • 多言語対応の高精度テキストレンダリングで、画像内の文字を自然に生成・翻訳可能
  • 最大14枚の画像を統合し、人物の一貫性を維持。最大4K解像度のスタジオ品質コントロールに対応
  • GeminiアプリやAPI、Vertex AIで利用可能。無料プランでも制限付きでアクセスできる
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

Googleが2025年11月20日に発表した「Nano Banana Pro」(正式名称:Gemini 3 Pro Image)は、同社の最先端画像生成・編集モデルです。Gemini 3 Proをベースに構築されたこのモデルは、高度な推論能力と実世界の知識を活用し、これまでにない精度と品質で画像を生成できます。

本記事では、Nano Banana Proの機能詳細から実際の使い方、プロンプティングのベストプラクティスまで、包括的に解説します。

✅Gemini 3の軽量・高速モデル「Gemini 3 Flash」については、こちらの記事をご覧ください。
Gemini 3 Flashとは?特徴・料金・使い方、Proとの違いをわかりやすく解説【2025年最新】

目次

Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)とは

前モデル (Nano Banana)からの主な進化点

Nano Banana Proの主な機能と特徴

Gemini 3 ProとGoogle検索の連携

日本語も崩れない「高精度なテキスト描写」

プロの現場で使える「詳細な編集・調整機能」

Nano Banana Proの使い方

【注意】Geminiアプリのモードと Nano Banana / Nano Banana Pro の関係

Geminiアプリ

クリエイティブ・ビジネス向け(Flow・Workspace・Google Ads等)

開発者向け (Gemini API・Google AI studio・Vertex AI)

クリエイティブツール (Adobe・Figma)

Nano Banana Proの料金プラン

モデルごとの生成回数上限(日次)

API料金体系

Nano Banana Proを無料で使えるサービス

Nano Banana Proのプロンプトのコツ

【基本】プロンプトを構成する5つの必須要素

【応用】クオリティを高める詳細設定(構図・照明・文字)

【実践】そのまま使える6つの活用テクニック

【改善】よくある失敗パターンと修正のコツ

Nano Banana Proの透かし・AI生成画像の識別機能について

GeminiアプリでのAI生成検証

可視的な透かし(ウォーターマーク)

業界標準「C2PA」への全面対応

Nano Banana Proの商用利用について

関連する公式規約

Nano Banana Proの制限事項・今後のロードマップ

「文字」と「細部」の描画精度

専門的なデータや事実の正確さ

多言語対応と文化的な壁

画像合成とキャラクターの統一感

Googleの取り組みと展望

まとめ:画像生成AIは「実験」から「実務」へ

Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)とは

Nano Banana Proは、Google DeepMindが開発した最新の画像生成および編集モデルです。正式名称は「Gemini 3 Pro Image」であり、数ヶ月前にリリースされた軽量モデル「Nano Banana (Gemini 2.5 Fash Image)」の上位モデルとして位置付けられています。

Nano Banana Proは先日発表されたGemini 3 Proの高度な推論能力と世界知識を基盤としており、単なる画像生成の枠を超え、デザイン、データ可視化、マーケティング素材作成といったプロフェッショナルなタスクを遂行するために設計されています。

https://youtu.be/UQsJIo46ZR8?si=qxRxcaZEhXLmlH4G

前モデル (Nano Banana)からの主な進化点

前モデルのNano Banana(Gemini 2.5 Fash Image)は、リリースから4日間で1,300万人の新規ユーザーを獲得するほどの人気を誇っており、セルフィーを3Dフィギュアに変換する使い方などその機能性でも話題となりました。

Nano Banana Proでは以下の点が大幅に改善され、プロフェッショナルな制作現場でも使用できる品質を実現しました。

Nano Bananaの性能・進化点

AI Agent Hub1


Nano Banana Proの主な機能と特徴

Nano Banana Proは、従来の画像生成AIとは一線を画す3つの革新的機能を搭載しています。

「Google検索と連携したリアルタイム情報の視覚化**」「多言語対応の高精度テキストレンダリング」、そしてプロ向けの「詳細なクリエイティブコントロール」です。

これらの機能により、カジュアルなソーシャルメディア投稿からエンタープライズレベルの広告制作まで、幅広い用途に対応できます。

Nano Banana Proの主な機能と特徴

Gemini 3 ProとGoogle検索の連携

Gemini 3 Proの推論能力により、Nano Banana Proは単に美しい画像を生成するだけでなく、事実に基づいた「役に立つ」コンテンツを作成できます。

最大の特徴は、Google検索とのリアルタイム連携です。
AIが自ら最新情報を検索・理解し、それを画像に反映させることで、インフォグラフィックや教材作成において圧倒的なパフォーマンスを発揮します。

実現可能な用途

区分 内容
リアルタイム情報の視覚化 天気予報、試合結果、株価など「今」のデータを反映
教育コンテンツの生成 正確な科学図解や、歴史的事実に基づいた資料作成
レシピの視覚化 料理名だけで、手順や分量を含む解説画像を自動生成
データドリブンなビジュアル 統計データや研究結果を、直感的なグラフや図で表現


以下で、実際の生成例とプロンプトをみていきましょう。

実例1.レシピの作成

例えば、「エライチチャイの作り方を示すインフォグラフィックを作成して」というシンプルなプロンプトから、Nano Banana Proは以下を自動生成します。

  • Google検索で取得したレシピ情報
  • 手順ごとの視覚的な説明
  • 材料リストと分量
  • 調理時間や温度などの詳細情報

エライチチャイの作り方を示すインフォグラフィック
エライチチャイの作り方を示すインフォグラフィック。レシピや現実の情報を視覚化 (参考:Google)


従来の画像生成AIでは、ユーザーが全ての情報を詳細に指定する必要がありました。

しかし、Nano Banana Proは推論とGoogle検索により、必要な情報を自動的に収集・整理し、視覚化した画像を生成していることがわかります。

実例2.写真一枚から作る植物図鑑

次は、観葉植物の写真をアップロードし、「この植物について興味深い情報に焦点を当てたインフォグラフィックを作成」とだけ指示した場合の生成例です。
観葉植物のインフォグラフィック生成
写真をアップロードするだけで、科学的な分類や育成方法を含む詳細な図解を自動生成 (参考:Google)


生成された画像には以下の情報が含まれます。

  • 原産地
  • 育成の基本(水やり、日光、土壌など)
  • 成長パターンと特徴
  • 科学的な分類情報


このように、ユーザーが詳細を指定しなくても、Nano Banana Proが自動的に関連情報を調査し、視覚的に魅力的なインフォグラフィックを作成します。


日本語も崩れない「高精度なテキスト描写」

Nano Banana Proの最も注目すべき進化が、画像内に直接レンダリングされるテキストの精度です。

従来の画像生成AIが苦手としていた「画像内のテキスト」を、明瞭で読みやすく、さらに多言語で生成できるようになりました。

特に、日本語の描写精度は劇的に向上しています。以下のGoogle Japanの例をみてみましょう。


これまで、画数の多い漢字や、ひらがな・カタカナが混在する日本語は、AIにとって最も生成が難しい言語の一つであり、文字が崩れたり謎の記号になったりしてしまうことがほとんどでした。

しかし、Nano Banana Proはこの壁を突破しました。上記の例を見てわかるように、単に文字を置くだけでなく、「食品の素材感」を再現しながら、ひらがなと漢字を正しく書き分けるという驚異的な能力を見せています。

一瞬で仕上がる「絵コンテ」

映画制作やアニメーション制作の現場で、「このシーンのストーリーボードを作成」とだけ指示すると、以下のような白黒の絵コンテスケッチが自動生成されます。

ストーリーボード
プロンプトのみで、カメラワークの指示(POV、クローズアップ等)を含む本格的な絵コンテを生成 (参考:Google)


生成される内容:

  • 確立ショット(Establishing Shot):シーン全体を示す広角ショット
  • ミディアムショット(Medium Shot):キャラクターの上半身
  • クローズアップ(Close-up):顔のアップ
  • POVショット(POV Shot):キャラクターの視点からの風景


各パネルには撮影指示のテキストが明瞭に表示され、プロフェッショナルな制作現場でそのまま使用できる品質です。

風景に溶け込む「建築タイポグラフィ」

「明るい晴れた日のベルリンの居心地の良い通りの風景。古い家屋は『BERLIN』という文字のような形をしており、青、赤、白、黒で着色されている」という指示を出すと、建築とタイポグラフィが融合したアート作品のような画像が生成されます。

建築タイポグラフィ
建物としてのリアリティを保ちながら、「BERLIN」の文字を形成する建築タイポグラフィ (参考:Google)


「BERLIN」という文字が、複数の建物にまたがって自然に表現され、家屋としての機能性を保ちながら、視覚的に文字を形成します。テキストと建築の境界を曖昧にする、独創的なビジュアルが実現できます。

意味を体現する「ロゴデザイン」

「8つのミニマリスティックなロゴを作成。それぞれが表現力豊かな単語で、文字が視覚的にメッセージや音を伝える」という指示により、意味に触発された書道のような作品が生成されます。

ロゴデザイン
「CRASH(破壊)」や「DRIP(滴る)」など、単語の意味を視覚的な質感や形状で表現したロゴ群 (参考:Google)


生成されたロゴの特長:

  • CRASH:割れたような、破壊的なフォント
  • WHOOSH:流れるような動きのあるフォント
  • DRIP:垂れ落ちるようなテクスチャ
  • ROAR:荒々しく力強いフォント
  • SHIVER:震えるような繊細な線
  • BANG:爆発的な印象のフォント
  • SQUEEZE:圧縮されたような形状
  • WOBBLE:揺れるような不安定な形


それぞれの単語が、その意味や音を視覚的に表現するデザインで生成されます。これは、より多様な質感やフォントで表現力豊かなテキストを生成する能力を示しています。

パッケージの「多言語展開」」

「3つの黄色と青の缶に書かれている英語のテキストをすべて韓国語に翻訳し、他はすべてそのまま」という指示だけで、飲料キャンペーンの多言語展開が瞬時に完成します。

製品パッケージの多言語展開
デザインや色味を完全に維持したまま、缶のパッケージテキストのみを英語から韓国語へ自然に翻訳 (参考:Google)


実現される内容:

  • デザインレイアウトは完全に保持
  • 色、グラフィック、ロゴは変更なし
  • テキストのみが自然な韓国語に翻訳
  • フォントサイズや配置も適切に調整


従来は、デザイナーが各言語版を手作業で作成する必要がありましたが、Nano Banana Proを使用すれば、数秒で複数言語版のパッケージデザインを作成できます。

時代感を再現する「レトロデザイン」

「『TYPOGRAPHY』という文字を、レトロなシルクスクリーン印刷の質感で表現。鮮やかな青とホットピンクの3D効果、ハーフトーンドットパターン」という指示により、1960〜70年代のポスターを思わせるデザインが生成されます。

タイポグラフィ
「シルクスクリーン印刷」「ハーフトーン」などの指示を反映した、レトロな質感のグラフィックデザイン (参考:Google)


生成されるビジュアル:

  • 大胆でブロック状の凝縮されたフォント
  • 鮮やかな青とホットピンクの重なり
  • ハーフトーンドットによるレトロな質感
  • オフホワイト背景で視認性を確保


このように、特定の時代やスタイルを指定することで、ノスタルジックで洗練されたグラフィックデザインを簡単に作成できます。

言葉遊びの「ビジュアル化」

「『ウッドチャックが木を投げられるなら、どれだけの木を投げるだろうか』という英語の早口言葉を、ウッドチャックが投げた木材で表現」という指示により、言葉遊びとビジュアルが融合した作品が生成されます。

テキストとテクスチャの融合
早口言葉の内容に合わせて、文字そのものを「投げられた木材」の質感で表現したクリエイティブな作品 (参考:Google)


木こりのシーンにフレーズを取り入れ、文字が木材の質感で表現されます。テキストとテクスチャを創造的に融合させた、ユーモラスで視覚的に魅力的な作品です。

従来の画像生成AIでは、このような抽象的で創造的な指示を理解することは困難でしたが、Nano Banana Proの高度な推論能力により、言葉の意味とビジュアル表現を自然に結びつけることができます。


プロの現場で使える「詳細な編集・調整機能」

Nano Banana Proが「Pro」たる所以は、その細やかな制御機能にあります。

カメラワーク、照明、色調整など、これまで専門ソフトで行っていた作業を、自然言語のプロンプトだけで完結させることができます。

一貫性のあるデザイン制作

複数の素材を統合しながら、ブランドアイデンティティやキャラクターの一貫性を維持する能力が飛躍的に向上しました。これにより、広告キャンペーンや製品ラインナップの統一感を保ちながら、多様なビジュアルを効率的に作成できます。

最大14枚の画像統合

製品画像、背景素材、スタイルの参照画像など、最大14枚もの画像を読み込み、それらを矛盾なく1つのシーンに統合できます。
14枚の画像統合
最大14の入力を含む複雑な構成でも、複数のキャラクターの一貫性を維持 (参考:Google)

最大5人の人物維持

グループ写真やカタログ作成において、最大5人までのモデルの顔立ちや特徴(アイデンティティ)を維持したまま、ポーズや服装を変更できます。
最大5人の画像を組み合わせる
最大5人の人物のアイデンティティを維持したまま、プロのファッション撮影のようなビジュアルを生成(参考:Google)

媒体に合わせたアスペクト比と4K出力

Web用の1:1や9:16から、映画制作のような16:9まで多様な比率に対応。最大4K解像度(3840×2160px)での出力が可能で、大判印刷にも耐えうる品質を提供します。
プラットフォームに応じたアスペクト比の最適化
1枚の画像から、構図を崩さずにInstagram用(1:1)やYouTube用(16:9)など各媒体へ最適化(参考:Google)

ブランディングの一貫性

希望する視覚的なルック&フィールをモックアップに簡単に適用でき、すべてのタッチポイントでブランディングがシームレスで一貫性を保つことができます。

マネキンの画像と背景素材を合成
マネキンの画像と背景素材を合成し、ブランドの世界観を統一した自然なライフスタイル画像を生成

スケッチからのレンダリング

手書きのラフスケッチや設計図を読み込ませ、それをフォトリアルな製品画像や3Dレンダリング映像へと変換できます。

詳細なクリエイティブコントロール

画像の特定部分を選択・編集し、様々な視覚効果を適用できます。撮影監督やフォトグラファーのような細かい調整が、プロンプトだけで実現できます。

カメラコントロール

カメラアングルの調整(ローアングル、ハイアングルなど)、フォーカスの変更、被写界深度の調整など、プロの撮影現場で行われるようなカメラワークを自在にコントロールできます。
alt text
「花にフォーカス」の指示のみで、一眼レフカメラのような被写界深度と背景ボケを自然に表現(参考:Google)

ライティングコントロール

シーン照明の変換(昼から夜への変更など)、ボケ効果の作成、高度な照明効果(キアロスクーロなど)を適用できます。
ライティングコントロール
昼間のシーンを夜へ変換。単なる色調変更ではなく、物理的に正しい光源と影のシミュレーションを実行(参考:Google)

ローカライズ編集

画像の一部分だけを選択して、精密に変更・変換できます。背景はそのまま維持しながら、被写体だけを調整するといった細かい編集が可能です。

画像全体を作り直すことなく、必要な部分だけをピンポイントで修正できます。

カラーグレーディング

洗練されたカラーグレーディングを適用し、映画のような色調や特定のムードを作り出せます。

シネマティックな青とオレンジのコントラスト、ノスタルジックなセピア調、モダンなハイコントラストなど、様々な色彩表現を自然言語で指示できます。


Nano Banana Proの使い方

Nano Banana Proは、ユーザーのニーズに応じて様々なGoogle製品やサービスで利用できます。カジュアルなクリエイターから開発者、エンタープライズまで、それぞれに最適化されたアクセス方法が用意されています。

ここでは、各プラットフォームの特徴と利用方法を詳しく解説します。

Nano Banana Proの使い方

【注意】Geminiアプリのモードと Nano Banana / Nano Banana Pro の関係

Geminiアプリで画像生成をするときは、テキスト側で選んだモード(高速/思考/Pro)に応じて、だいたい次のような組み合わせでモデルが使われていると考えると整理しやすくなります。

モード名 テキスト側モデルのイメージ 画像側モデルのイメージ 主な使い分け
高速モード(Fast) Gemini 3 Flash Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image) ラフ案・サムネ・簡単なイラストをサクッと量産したいとき
思考モード(Thinking) Gemini 3 Flash(Thinking付き) Nano Banana Pro 文脈を理解したインフォグラフィックや、説明図・看板など「意味」が大事な画像
Proモード(Pro) Gemini 3 Pro(Thinking付き) Nano Banana Pro 4K出力やブランド案件など、細部まで作り込みたい本番用クリエイティブ


現時点では、高速モードは「旧モデル(Nano Banana)」寄りの軽量画像生成、思考モード/Proモードは「Nano Banana Pro」寄りの高品質画像生成と捉えると、どのモードで画像を作るべきか判断しやすくなります。

なお、実際の内部ルーティングや上限は今後も調整される可能性があるため、細かい仕様は公式ヘルプでの最新情報もあわせて確認してください。

【関連記事】
▶︎Gemini 3の思考モード・Proモード・高速モードの違い、上限を解説!

Geminiアプリ

Geminiアプリでは、無料ユーザーでもNano Banana Proを1日あたり最大3枚まで利用でき、上限に達した場合は自動的に標準モデル(Nano Banana)へ切り替わります。
有料プラン(Google AI Pro / Google AI Ultra)では、1日あたりの上限が大きく増加し、より多くの試行錯誤が可能です。

実際の使用例(Geminiアプリ

  1. GeminiアプリでNano Banana Proを使用するには、「思考モード」を選択し、ツールバーから「🍌画像を作成」を選択します。
    nano Banana ProのGeminiアプリでの使い方


プロンプトを入力し、生成ボタンを押すと、数秒ほどで画像が生成されます。
画像の生成


実際に生成された画像は以下のとおりです。

実際に生成された画像


まず驚かされるのが「文字の可読性」と「画数の多い漢字の正確さ」です。
海鮮居酒屋 北斎」や、「BAR 琥珀」といった複雑な漢字が、線の一本一本まで正確に描画されています。

従来の画像生成AIでは、こうした漢字はつぶれてしまったり、謎の象形文字になったりするのが一般的でしたが、Nano Banana Proでは完全にクリアされています。

また、単に文字が合っているだけでなく、その「質感」の表現も見事です。

  • 海鮮居酒屋 北斎」:使い込まれた木の看板に書かれた筆文字の墨の滲みや凹凸感。
  • カラオケ パラダイス」:ネオン管特有の光の拡散と、プラスチックカバーの質感。
  • BAR 琥珀」:高級感のあるバックライト照明の光り方。


これらが、雨の湿気を含んだ空気感や、濡れたアスファルトへの反射といった環境光と完全に調和しており、不自然な「合成感」が一切ありません。

「日本語を含む看板」は画像生成AIにとって鬼門とされてきましたが、Nano Banana Proはついにその壁を突破したと言えるでしょう。


クリエイティブ・ビジネス向け(Flow・Workspace・Google Ads等)

Nano Banana Proは、Googleの広範なプロダクトエコシステムにも深く統合されています。

プレゼンテーション作成、映画制作、広告運用といったプロフェッショナルな業務フローを中断することなく、使い慣れたツールの中で直接、高度な画像生成を活用できます。

Flow(AI映画制作ツール)

動画生成AI「Veo」と統合された映画制作ツールです。Nano Banana Proは、シーンの詳細なセットアップやキャラクターの一貫性維持、絵コンテ(ストーリーボード)の作成に使用されます。

【関連記事】
▶︎【Google】Flowとは?使い方や料金、クレジットの仕組みを解説!

Google Workspace (Slides & Vids)

プレゼンテーションツールのGoogle Slidesと、動画作成アプリのGoogle Vidsに統合されました。
スライド用のコンセプト図作成や、動画のストーリーボード作成をAIが支援し、ビジネス資料の表現力を高めます。

広告主向けにグローバル展開されています。製品画像のバリエーション作成、多言語バナーの展開、A/Bテスト用のクリエイティブ生成などが自動化され、従来数日かかっていた制作工程を数分に短縮します。

NotebookLM

Nano Banana Proのローンチに合わせて、ソース資料から「インフォグラフィック」と「スライドデッキ」を生成する機能が追加されました。

アップロードした文献の内容を要約した高品質なビジュアルや、プレゼンテーション資料(スライド)を自動生成できます。

【関連記事】
▶︎Notebook LMとは?使い方や料金、活用事例を徹底解説!【日本語対応】


開発者向け (Gemini API・Google AI studio・Vertex AI)

開発者は、REST APIや最新のプラットフォームを通じて、アプリケーションにNano Banana Proの高度な画像生成機能を組み込むことができます。

Gemini API

REST APIを通じて、アプリケーションにNano Banana Pro(モデル名: 「gemini-3-pro-image-preview」)を実装できます。

特に「Google検索グラウンディング」機能を利用することで、リアルタイムの情報を反映した画像生成が可能です。

API仕様

  • モデル名:gemini-3-pro-image-preview
  • コンテキストウィンドウ:最大100万トークン
  • サポート解像度:1K、2K、4K
  • 主な機能:Text-to-Image、Image-to-Image、複数画像統合

▼技術仕様と旧モデル比較
コスト効率の良いNano Banana(Flash)と、最高品質のProを要件に応じて選択できます。

項目 Gemini 2.5 Flash Image Gemini 3 Pro Image
特徴 高速・低コスト 最高品質・高推論
解像度 1024px 最大 4K
テキスト 標準 最高精度
推論 基本 高度

Google AI Studio

コードを書かずに検証できるプロトタイピング環境です。
Googleは、Nano Banana Proの「テキスト描画」「検索連携」「画像変換」といった能力を実証する多彩なデモアプリ(ショーケース)を公開しており、これらをRemix(再利用)して開発をスタートできます。

Google AI Studioで公開されてるデモアプリページ

主なデモアプリの例:

  • Link 2 Ink (実用・可視化)
    GitHubリポジトリを解析してインタラクティブな「設計図(ブループリント)」に変換したり、Web記事を要約してプロフェッショナルなインフォグラフィックに自動変換する視覚的インテリジェンスツールです。

  • One shot arcade (エンタメ・ゲーム)
    ユーザーの写真をNano Banana Proで「8ビットのスプライト」に変換し、実際に遊べるレトロな迷路ゲームのキャラクターとして登場させる体験型デモです。

  • InfoGenius (検索連携・教育)
    Google検索と連携(Grounding)し、トピックについて調査した上で、検証済みの正確なデータに基づいたインフォグラフィックを生成します。

  • Infinite Heroes (コミック・一貫性)
    高度なテキストレンダリングとローカライズ機能を活用し、一貫性のあるキャラクターが登場するコミックブックを生成します。

  • Product Mockup Visualization (ビジネス・デザイン)
    アップロードした素材やAIが生成したアセットを合成し、フォトリアルな製品モックアップを作成するプロ仕様のデザインスタジオです。

【関連記事】
▶︎【無料】Google AI Studioとは?使い方や料金、商用利用について解説!【日本語対応】

Google Antigravity

Antigravityは、Googleの新しいエージェント型開発プラットフォームです。

Antigravityでは、コーディングエージェントがNano Banana Proを直接活用して、ユーザーレビュー用の詳細なUIモックアップを生成したり、コードに実装する前に新しいビジュアルアセットを作成したりできます。

【関連記事】
▶︎【Google】Antigravityとは?主要機能や使い方、料金体系を解説

Vertex AI

企業システムや大規模な商用利用に向けて、Vertex AIを通じたスケーラブルな実装環境が提供されています。



主なエンタープライズ機能:

  • SLA保証とサポート:ビジネス利用に耐えうるサービスレベル保証と専用サポート。
  • セキュリティとコンプライアンス:企業基準のデータ保護要件に対応。
  • ファインチューニング:将来的には、自社ブランドや特定ドメインに合わせたカスタムモデルの調整にも対応予定です。


Vertex AIについては、以下の記事をご覧ください。
▶︎Vertex AIとは?主要機能・料金体系・他Googleサービスとの違いを徹底解説【2025年最新】

クリエイティブツール (Adobe・Figma)

AdobeやFigmaといった業界標準のクリエイティブツールにおいても、Nano Banana Proが利用可能です。

デザイナーやクリエイターは、使い慣れた制作環境を離れることなく、ワークフローの中でシームレスに最新の生成・編集機能を活用できます。

Adobe製品

Adobe FireflyおよびPhotoshopアプリ内で、Gemini 3 (Nano Banana Pro) を直接選択・利用できます。

  • Photoshop
    「生成塗りつぶし (Generative Fill)」のエンジンとして採用されました。
    テキストプロンプトによる照明の変更(昼から夜へ等)、カメラアングルの調整、高解像度化といった高度な編集を、レイヤーワークフローを維持したまま実行できます。

  • Adobe Firefly
    画像内への自然なテキスト生成(文字入れ)や、最大6枚の参照画像をマージした一貫性のある画像生成に対応しています。

  • irefly Boards
    コンセプト作成やムードボードの構築において、Nano Banana Proを用いたビジュアル化が可能です。

参考:Create with unlimited generations using Google Gemini 3 (Nano Banana Pro) in Adobe Firefly (Adobe Blog)

Figma

Figmaの有料プランユーザー向けに、Nano Banana Proの機能が全製品(Figma Design、Figma Slides、Figma Buzz)で順次利用可能になります。

  • 一貫性の保持 (Visual DNA):
    ブランドのカラーパレット、ロゴ、構図を維持しながら、ソーシャルアセットのバリエーション生成や、ダークモード用に照明を変更するといった高度な編集が可能です。

  • Figma WeaveとVeoの連携
    複数の画像やテキスト素材を合成(コンポジット)してシーンを作り上げ、さらにGoogleの動画生成モデルVeoと連携させて動きをつけることも可能です。

  • 高精度な修正
    画像内のテキストのローカライズや書き換え、被写体(人物)の類似性を保ったままのアングル変更など、精密な修正作業をツール内で行えます。


参考:Creativity meets precision with Google's Nano Banana Pro (Figma)


Nano Banana Proの料金プラン

Nano Banana Proの料金プラン

GeminiアプリでのNano Banana / Nano Banana Proの利用回数は、プラン別・モデル別に異なり、かつ頻繁に変更されます。

ここでは2025年12月11日時点の公式ヘルプにもとづいた目安を整理します。

プラン 月額料金 初回特典 生成枚数 透かし
無料プラン ¥0 - 2枚 /日 あり
Google AI Pro ¥2,900 初月無料 100枚 /日 あり
Google AI Ultra ¥36,400 3ヶ月間半額 1,000枚 /日 なし


「透かし」の詳細については、以下のセクションをご覧ください。
【Nano Banana Proと同時展開】AI生成画像の識別機能

モデルごとの生成回数上限(日次)

プランごとの1日あたりの生成上限は、使用するモデルによって細かく設定されています。(参考:Google Apps Help)

プラン Nano Banana Pro Nano Banana
無料プラン 最大 3枚 /日 最大 100枚 /日
Google AI Pro 最大 100枚 /日 最大 1,000枚 /日
Google AI Ultra 最大 1,000枚 /日 最大 1,000枚 /日

API料金体系

開発環境「Google AI Studio」および「Vertex AI」では、プレビュー版モデル「gemini-3-pro-image-preview」を通じてNano Banana Proの機能を利用できます。

1. 画像生成(出力)の料金

料金は消費トークン数($120 / 100万トークン)に基づいて計算されますが、画像解像度ごとに消費トークン数が固定されているため、実質的な単価は以下のようになります。

出力解像度 消費トークン 1枚あたりの料金 (USD) 日本円目安
標準 (1K / 2K)
1024px ~ 2048px
1,120 tokens $0.134 約 20円
高画質 (4K)
最大 4096px
2,000 tokens $0.240 約 36円

2. 入力(プロンプト)の料金

画像を生成するために送信するテキストや画像の入力にも料金が発生します。

  • テキスト入力: $2.00 / 100万トークン
  • 画像入力: $0.067 / 枚(または560トークン分)

Nano Banana Proを無料で使えるサービス

Google公式のGeminiアプリ(無料版)では「1日3枚」という厳しい制限がありますが、Nano Banana Proのリリースを記念して、連携するAIプラットフォーム各社が「無制限」や「大規模配布」のキャンペーンを展開しています。

「3枚では足りない」「もっと試行錯誤してみたい」という方は、以下のサービスを併用することで、実質的に無料で大量の画像生成が可能になります。

サービス名 無料キャンペーン概要 リンク
Genspark 1,000枚まで無料 (2週間限定)
※有料プランは年末まで無制限
公式サイト
Felo 7日間無料 (Gemini 3含む) 公式サイト
Lovart 完全使い放題 (11/24 9時まで) 公式サイト
Hailuo AI 無料プランは50枚/日
※有料会員は12/3まで無制限
公式サイト


Genspark (ジェンスパーク)

検索エージェント「Genspark」では、**全ユーザーに「2週間、無料で1,000枚まで」**という破格の生成枠を提供しています。
1,000枚あれば、プロンプトの微調整やスタイルの実験も十分に行えるでしょう。

なお、Plus & Proユーザーであれば、2025年12月31日まで無制限で利用可能です。

Felo (フェロ)

AI検索エンジン「Felo」では、Nano Banana Proだけでなく、最新言語モデル**「Gemini 3」もを7日間無料**で開放しています。
画像生成だけでなく、Googleの最新AIモデルの性能をまとめて体験できるのが大きな魅力です。

Lovart (ラブアート)

AIデザインツール「Lovart」の日本上陸を記念したキャンペーンです。
11月24日(月)午前9時までの期間限定ですが、期間中は誰でも無料で使い放題となります。

さらに、11月30日までに有料プラン(Basic以上)へ加入すると、会員期間中は最大365日、Nano Banana Proが無制限で利用できる特典も用意されています。

Hailuo AI

Hailuo AIでは無料プランで1日50枚まで生成可能です。Gemini公式の無料枠(3枚/日)と比べても十分な枚数ですが、さらに有料会員になれば12月3日まで無制限で利用できるキャンペーンを実施しています。


Nano Banana Proのプロンプトのコツ

Nano Banana Proから最高の結果を得るためには、効果的なプロンプトの書き方が重要です。
AIは指示された言葉を忠実に再現しようとするため、曖昧さを減らし、具体的なイメージを言語化することが成功への近道となります。

ここでは、基本的な要素から高度なテクニックまで、実践的なプロンプティング方法を解説します。具体的なプロンプト例とともに、どのような画像が生成されるかをイメージしながら読み進めてください。

【基本】プロンプトを構成する5つの必須要素

プロンプトには以下の5つの要素を含めることで、より正確で意図した結果が得られます。

全ての要素を毎回含める必要はありませんが、具体的であればあるほど、AIはあなたの意図を正確に汲み取ることができます。

プロンプトの5大要素

1. 被写体(Subject):誰が・何が

まずは画像の主役を明確に定義します。単に「猫」とするのではなく、外見、特徴、感情なども含めて詳しく記述することで、ありきたりな画像を避けることができます。

  • 良い例:「青く光る目を持つストイックなロボットバリスタ」
  • 悪い例:「ロボット」


被写体が決まったら、次はその被写体を「どのように切り取るか」を決めましょう。

2. 構図(Composition):フレーミング

カメラアングルや画角を指定します。写真や映画の撮影用語を使用すると、劇的にクオリティが向上します。被写体との距離感や視点の高さは、見る人に与える印象を大きく左右します。

構図タイプ 説明 使用例
クローズアップ 顔や物の一部を大きく ポートレート、製品ディテール
ミディアムショット 腰から上 対話シーン、インタビュー
ワイドショット 全身または広い範囲 風景、集合写真
ローアングル 下から見上げる ダイナミックな構図、威厳の表現
アイレベル 目線の高さ 自然な視点、親近感


このように構図を指定することで、意図したストーリーを視覚的に伝えることができます。

3. アクション(Action):何が起こっているか

動きや行為を具体的に記述します。静止画であっても、動詞を含めることで「その瞬間」を切り取ったような躍動感のある描写が可能になります。

  • :「コーヒーを淹れている最中」「魔法の呪文を唱えて光の玉を作り出す」「日差しの中を駆け抜けている」

4. 場所(Location):どこで

シーンの舞台となる場所を詳しく描写します。単なる背景としてではなく、時代設定、雰囲気、環境光(天気や時間帯)なども含めると、被写体がその場に実在しているようなリアリティが生まれます。

  • :「火星の未来的なカフェ、透明なドームの中」「ゴールデンアワーの太陽に照らされた草原」

5. スタイル(Style):全体的な美学

最後に、画像のトーンや媒体(画風)を指定します。これによって出力される画像が「写真」になるのか「絵画」になるのかが決まります。

  • アート:水彩画、油絵、デジタルアート
  • 写真:ポートレート、ストリートスナップ、シネマティック
  • デザイン:ミニマリスト、フラットデザイン、3Dレンダリング

【応用】クオリティを高める詳細設定(構図・照明・文字)

プロフェッショナルな品質の画像を得るには、さらに詳細な指定が必要です。

Nano Banana Proは物理的な光のシミュレーションやカメラの光学特性を理解しているため、撮影監督やフォトグラファーのように技術的な要素を指定することが可能です。

クオリティを高める詳細設定

構図とアスペクト比の指定

キャンバスのサイズと形状を明確に定義することで、SNS用、ポスター用、映画用など、用途に合わせた画像を生成できます。

プロンプト例
9:16の縦型ポスターとして、中央に被写体を配置
21:9のシネマティックワイドショット、画面左に人物、右に風景


このようにアスペクト比を指定することで、後からトリミングする手間を省き、構図を最大限に活かしたレイアウトが可能になります。

カメラとライティングの技術的指定

物理的なカメラの設定や照明技法を指定することで、写真の「空気感」をコントロールできます。

プロンプト例

  • ▼カメラ設定(被写界深度など)
    一眼レフカメラのようなボケ味を出したい場合は、絞り値(F値)やフォーカスを意識した指示を加えます。
    浅い被写界深度(f/1.8)のローアングルショット、背景は美しくボケており、被写体だけが鮮明

  • ▼ライティング(時間と雰囲気)
    光の質は写真の印象を決定づけます。時間帯や光の色温度を指定しましょう。
    ゴールデンアワーの逆光で長い影を作る、温かみのあるオレンジ色の光

テキスト統合の明確な指定

Nano Banana Proの強みであるテキスト描画を活用する場合、内容だけでなくフォントスタイルや配置も詳しく指定することで、デザインツールを使わずに完成度の高いバナーなどを作成できます。

プロンプト例
上部に太字の白いサンセリフフォントで「URBAN EXPLORER」という見出しを表示。フォントサイズは大きく、読みやすく配置

事実制約(図解・インフォグラフィック用)

正確性が求められる図解では、AIに対して創造性よりも正確性を優先させるよう指示します。「科学的に正確」「歴史的に正確」といったキーワードが有効です。

プロンプト例
科学的に正確な人間の心臓の断面図。主要な血管と心室を明確にラベル付け


【実践】そのまま使える6つの活用テクニック

ここでは、Nano Banana Proの特徴的な機能を活かした、具体的な活用シナリオとプロンプトを紹介します。

これらを応用することで、単なる画像生成を超えた実務的なタスクをこなすことができます。

そのまま使える6つの活用テクニック

テクニック1:ストーリーボード作成

映画やアニメーション制作において、カメラワークの指示を含めた絵コンテを自動生成します。これにより、撮影前のイメージ共有がスムーズになります。

プロンプト例

映画シーンのストーリーボードを作成。白黒スケッチスタイル、各パネルに撮影指示を明記

- 確立ショット(Establishing Shot):都市の全景
- ミディアムショット(Medium Shot):主人公の上半身
- クローズアップ(Close-up):主人公の表情
- POVショット(POV Shot):主人公の視点から見たビル群

テクニック2:製品パッケージの多言語展開

1つのデザインから、デザイン性を損なわずに複数言語版を作成します。従来はデザイナーが手作業で修正していた工程を、AIが一瞬で処理します。

プロンプト例
3つの黄色と青の缶に書かれている英語のテキストをすべてフランス語に翻訳。デザイン、色、レイアウトは完全に維持

テクニック3:教育的インフォグラフィック

Google検索(Grounding)を活用し、最新の正しい情報に基づいた手順書を作成します。リサーチとデザインを同時に行う効率的な手法です。

プロンプト例
自転車のメンテナンス方法に関するインフォグラフィックを作成。対象読者は初心者。Google検索で最新の推奨方法を調べて反映

テクニック4:ブランド統一デザインの展開

ロゴを作成し、それを各種グッズへ一貫性を持って展開するフローです。一度生成したロゴの形状や色を維持したまま、異なる材質(布、陶器など)に合成します。

プロンプト例

  • Step 1: ロゴ作成
    1960〜70年代のサイケデリックスタイルにインスパイアされた「WAVE」というロゴを作成。柔らかく流れるような文字で、波の形を表現。

  • Step 2: モックアップ展開

このロゴを使用して、以下の10種類のモックアップを作成
1. トートバッグ / 2. Tシャツ / 3. マグカップ ...(略)
それぞれ16:9フォーマットで、1つずつ生成

テクニック5:スタジオライティングコントロール

既存の画像の雰囲気をガラリと変えるテクニックです。撮影し直しができない状況でも、AIによるレタッチで全く異なるシチュエーションを作り出せます。

プロンプト例

  • ▼昼から夜への変換
    このシーンを夜に変更。月明かりと星空を追加。雪は青みがかった色調に。全体的に神秘的な雰囲気

  • ▼劇的な照明効果(キアロスクーロ)
    強いキアロスクーロ効果を適用。上からやや左からの強い指向性の光。顔に深く明確な影を落とす。目と頬骨だけを照らし、残りは深い影に


【改善】よくある失敗パターンと修正のコツ

意図通りの画像が出ない場合、その原因の多くはプロンプトに含まれる「曖昧さ」や「矛盾」にあります。AIは指示された言葉を忠実に処理しようとするため、人間ならなんとなく察してくれる部分でも、明確に言語化する必要があります。

よくある3つの失敗パターンとその修正アプローチを見ていきましょう。

失敗パターンと修正のコツ

1. 情報量が不足している(曖昧すぎる)

最も多い失敗は、指示がシンプルすぎることです。例えば単に「猫の絵を描いて」とだけ伝えた場合、AIは学習データの中から「最も平均的な猫」を出力してしまい、個性のない画像になりがちです。

あなたの頭の中にあるイメージを具体化するために、種類、場所、画風などを補足しましょう。

  • 悪い例:猫の絵を描いて
  • 改善例:ふわふわのオレンジ色のメインクーン猫。窓辺に座って外を眺めている。水彩画スタイル、暖色系の優しい色調

2. 指示が矛盾している(形容詞の衝突)

「シンプルだけど豪華に」「ミニマリストで装飾的な」といった矛盾する指示は、AIを混乱させます。相反する概念が入力されると、AIはどちらを優先すべきか判断できず、結果として特徴のない中途半端な画像が出力されてしまいます。

実現したいスタイルの優先順位を決め、矛盾する要素は「排除」するよう指示するのがコツです。

  • 悪い例:ミニマリストで装飾的なデザイン
  • 改善例:ミニマリストデザイン。シンプルな幾何学図形のみを使用。装飾的な要素は排除

3. 物理的に不可能なカメラ設定

Nano Banana Proは、現実のカメラの光学特性や物理法則を理解しています。

そのため、「被写体に超接近しているのに、遠くの背景まで完璧にピントが合っている」といった物理的に不可能な指示を出すと、合成感の強い不自然な画像(CGっぽさ)が出てしまいます。

現実の撮影手法に基づいた用語を使うことで、リアリティが増します。

  • 悪い例:前景と背景の両方にフォーカスを合わせて(※マクロ撮影などで)
  • 改善例:パンフォーカス(全体にフォーカス)で、風景写真スタイル

Nano Banana Proの透かし・AI生成画像の識別機能について

Googleは、最新の画像生成モデル「Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)」の発表と合わせ、AI生成コンテンツの透明性を担保するための重要なアップデートを行いました。

生成される画像の品質が飛躍的に向上し、実写と見分けがつかなくなる中で、ユーザーがコンテンツの出所を容易に確認できる環境を整備しています。

AI生成画像の識別機能

GeminiアプリでのAI生成検証

2025年11月20日より、Nano Banana Proなどで生成された画像が「GoogleのAIによって作られたものか」を、Geminiアプリ内で直接確認できるようになりました。

これまでもGoogleは、不可視のデジタル透かし「SynthID」を200億以上のコンテンツに適用してきましたが、これを一般ユーザーが対話形式で利用できるようになったのが大きな変化です。

AI識別機能の使用例
AI識別機能の使用例 (参考:Google)


この機能は現在画像のみに対応していますが、今後は動画や音声にも拡張される予定です。


可視的な透かし(ウォーターマーク)

SynthIDの不可視の透かしに加えて、無料プランおよびGoogle AI Proプランのユーザーが生成した画像にはウォーターマークが表示されます。

これにより、一目でAI生成画像であることが分かります。
ウォーターマークの表示
ウォーターマークの表示

ユーザー層 透かし表示
無料ユーザー Geminiスパークルの透かしあり
Google AI Proユーザー Geminiスパークルの透かしあり
Google AI Ultraユーザー 透かしなし(プロフェッショナル用途を考慮)
API利用 透かしなし

業界標準「C2PA」への全面対応

Nano Banana Proは、コンテンツの信頼性を担保するグローバル標準規格「C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)」に完全対応しています。これにより、画像の「デジタル履歴書」とも言える透明性が確保されます。

Nano Banana Proでの実装状況

2025年11月20日の週より、以下のサービスで生成された画像に対して、自動的にC2PAメタデータの埋め込みが開始されています。

区分 内容
対象サービス Geminiアプリ / Vertex AI / Google Ads
生成日時 正確なタイムスタンプ
使用モデル Gemini 3 Pro Image
生成パラメータ 解像度、アスペクト比など
編集履歴 生成後に加えられた変更のログ

今後のロードマップとエコシステム

Googleは自社製品への適用拡大だけでなく、他社ツールとの相互検証も視野に入れています。Geminiアプリの検証機能は、将来的にはGoogle以外のAIツールで生成された画像も判定可能になる予定です。

フェーズ 対象プラットフォーム / ツール
Google製品の拡張 Workspace (Slides, Vids)、Flow (映画制作)、NotebookLM
外部ツールの検証
(将来対応予定)
OpenAI (DALL-E)
Adobe (Firefly)
Midjourney
Stability AI (Stable Diffusion)


これにより、特定の企業に閉じない、AI画像エコシステム全体での透明性向上を目指します。


Nano Banana Proの商用利用について

Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)自体については、2025年11月の公開時点で商用利用に関する公式な記載は確認できていません。

ただし、前身モデルである**Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)については、2025年9月12日の公式note「Gemini の Nano Banana で、画像生成をもっと楽しく、自由自在に!」で以下のように明記されています。

※ 広告利用を含む商業利用でNano Bananaを利用する場合は、Google Workspace with Gemini もしくは Vertex AI をご利用ください。


この条件は、後継モデルであるNano Banana Proにも同様に適用されると考えるのが妥当です。
そのため、広告や販促物、顧客向けコンテンツ、商品素材などビジネス利用を前提とする場合は、Workspace経由またはVertex AI経由が最も安全な選択肢となります。

【関連記事】
▶︎Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)の商用利用は可能?規約を徹底調査

関連する公式規約

商用利用を検討する際には、以下の規約も確認しておくと安心です。

  • Google Cloud Terms of Service
    Vertex AIなどGoogle Cloud経由で利用する場合に適用される基本規約です。エンタープライズ利用におけるセキュリティやコンプライアンス面が整理されています。

  • Gemini API 追加利用規約
    Gemini APIを直接利用する場合に適用される追加規約です。利用可能な用途や制限が明記されており、商用開発では必読となります。

  • Google APIs Terms of Service
    Googleが提供する全APIに共通して適用される一般規約です。AI StudioやDeveloper向けのGemini API利用もこの規約に準拠します。

Nano Banana Proの制限事項・今後のロードマップ

Nano Banana Proはかつてない高度な生成能力を備えていますが、技術的な限界が完全に解消されたわけではありません。
Googleは透明性を最優先事項とし、現在認識されている課題と、それらがどのように改善される予定かを公開しています。

Nano Banana Proの制限事項

「文字」と「細部」の描画精度

Nano Banana Proは生成画像の精度を極限まで高めていますが、非常に細かいディテールや、デザインとして厳密さが求められるテキスト描写においては、まだ課題があります。

テキスト描写

  • 現状の課題: 8pt以下の極小文字がつぶれる、筆記体や複雑な装飾フォントで可読性が下がる、スペルミスが発生する場合がある。

  • 今後の計画: 次期バージョンでのレンダリングエンジン刷新により、文字の鮮明さを大幅に向上予定。

微細な質感

  • 現状の課題: 髪髪の毛の流れ、布地の織り目、機械の噛み合わせなどが正確に再現されない場合がある。

  • 今後の計画: 物理ベースの理解を深め、ディテールの再現性を強化。


現状では、生成された画像のテキスト部分に関しては、スペルチェックを必ず行うことをお勧めします。

特に専門用語や長い文章を含む場合は、生成後に画像編集ソフトでテキストを打ち直すか、プロンプトで「シンプルで短いフレーズ」を指定する方が堅実な結果が得られます。

専門的なデータや事実の正確さ

Gemini 3の広範な知識ベースを活用していますが、生成AIは本質的に「確率に基づいて画像を生成」するため、厳密なデータベースとは挙動が異なります。特に科学や歴史の分野では注意が必要です。

図解とグラフ

  • 現状の課題: 化学式の一部が欠けていたり、グラフの数値と見た目の比率が合っていないことがある。


    今後の計画: Google検索によるグラウンディング(事実確認)機能の精度を向上させ、数値データの反映率を高める。

歴史的考証

  • 現状の課題: 歴史的な衣装の細部が間違っていたり、その時代にない物が描かれる(アナクロニズム)ことがある。

  • 今後の計画: 専門的な知識データベースとの統合を強化し、時代考証の精度を改善。


教育資料や学術的なプレゼンテーションで使用する場合、生成された図解はあくまで「イメージ図」として扱い、最終的な数値や構造の正確性については、必ず人間の専門家によるファクトチェックを行ってください。

多言語対応と文化的な壁

多言語対応はNano Banana Proの強みですが、言語は単なる文字の置き換えではなく、文化的背景やレイアウト構造も含むため、完璧なローカライズには課題が残ります。

文脈とニュアンス

  • 現状の課題: 直訳調で不自然だったり、地域特有の慣用句が反映されないことがある。

  • 今後の計画: 多言語学習データの拡充により、文化的コンテキストの理解を深める。

レイアウト

  • 現状の課題: アラビア語など右から左へ書く言語(RTL)での表示崩れ、言語によるテキスト長の変動への対応不足。

  • 今後の計画: レイアウトエンジンの最適化を進め、多様な言語構造に柔軟に対応させる。


海外向けのクリエイティブを作成する際は、ネイティブスピーカーによるレビューを挟むのが最も安全です。特に文化的に繊細なトピックを扱う場合は、AIの出力をそのまま使用せず、必ず人間の監修を入れてください。

画像合成とキャラクターの統一感

複数の画像を組み合わせたり、キャラクターを維持したままシーンを変更したりする機能は強力ですが、物理的な整合性を保つにはコツが必要です。

画像の統合

現状の課題: 光の当たり方が違う写真を混ぜると、影の向きや色味がチグハグになり、合成感が出てしまう。


今後の計画: 光学的な整合性を自動調整する「ライティング・ハーモナイゼーション」機能の開発。

キャラの維持

現状の課題: 同じ人物を生成し続ける際、表情や年齢感、指の描写などがカットごとに微妙に変化してしまう。


今後の計画: キャラクター一貫性アルゴリズム(Character Consistency)のさらなる強化。


複数の画像を合成する場合は、元画像のライティング条件(順光、逆光、色味など)を可能な限り揃えておくことで、AIが処理しやすくなり、より自然な仕上がりになります。

また、キャラクター生成時は最大14枚の参照画像をフル活用することで、一貫性の精度を高めることが可能です。

Googleの取り組みと展望

Googleは「責任あるAI」の原則に基づき、これらの制限事項を隠すことなく公開し、ユーザーと共に技術を進化させていくアプローチをとっています。

開発チームは、ユーザーからのフィードバックやA/Bテストの結果を分析し、月次のマイナーアップデートと四半期ごとのメジャーアップデートを通じて、これらの課題を順次解決していく予定です。


まとめ:画像生成AIは「実験」から「実務」へ

Nano Banana Proの登場により、画像生成AIは「面白い画像を作るおもちゃ」から、**「ビジネスの現場で使える実用ツール」**へと完全に進化しました。

これまでは「AIで作った画像は文字が崩れるから使えない」「修正が思うようにいかない」といった課題がありましたが、Gemini 3 Proの推論能力がそれらを過去のものにしました。
特に「文字レンダリング」と「情報に基づいた図解生成」は、プレゼン資料やSNS運用、広告制作の現場で即戦力となる機能です。

また、開発者にとっては、新プラットフォーム**「Google Antigravity」**を通じたUI生成の自動化や、Adobe/Figma連携が、開発・デザイン工数を劇的に削減する可能性があります。同時に、SynthIDやC2PAへの対応により、企業が安心して導入できる「信頼性」も担保されました。

まずはGeminiアプリで「Thinking」モデルを選択し、あるいはGoogle AI StudioでAPIを試して、その「プロ仕様」の実力を体感してみてください。あなたの想像力が、かつてない精度で現実になる瞬間を目撃できるはずです。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

関連記事

AI導入の最初の窓口

お悩み・課題に合わせて活用方法をご案内いたします
お気軽にお問合せください

AI総合研究所 Bottom banner

ご相談
お問い合わせは
こちら!