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NVIDIA Omniverseが拓くサイバニクス空間と人協調型ロボティクスの未来:筑波大学の取り組みインタビュー

NVIDIA Omniverseが拓くサイバニクス空間と人協調型ロボティクスの未来:筑波大学の取り組みインタビュー

AI総合研究所は、筑波大学サイバニクス研究センターにおけるNVIDIA Omniverse活用に関するインタビューの実施をサポートしました。本記事では、その様子や背景についてご紹介します。

## NVIDIA Omniverseが拓くサイバニクス空間と人協調型ロボティクスの未来:筑波大学の取り組みインタビュー

筑波大学が推進する「サイバニクス」研究

筑波大学サイバニクス研究センターの上原皓助教は、「テクノロジーで誰も取り残さない社会」というビジョンのもと、人・ロボット・AI・情報系を融合/複合させた新領域「サイバニクス」の研究を進めています。

特に、神経筋疾患で自立した生活が困難な方々への支援を起点とし、その技術を健常者や高齢者などにも応用することを目指しています。

研究課題:物理空間とサイバー空間の融合

研究の大きな課題は、物理空間とサイバー空間をリアルタイムで連携させ、人が両方の空間を自由に行き来できる「サイバニクス空間」を構築することでした。

これを実現するためには、多様なロボットやIoTデバイスと連携できる拡張性を持ち、かつ個人情報などを扱うため学内サーバーで安全に運用できる高性能な計算基盤が必要でした。

NVIDIA Omniverseによる解決策と成果

この課題解決のために導入されたのが、3Dシミュレーションプラットフォーム「NVIDIA Omniverse」です。Omniverseは以下の点で評価されました。

  • 高い拡張性・連携性: ROSやUnityなど既存のツールと容易に連携でき、柔軟な開発が可能。
  • GPUによる高性能処理: 高品質な3Dレンダリングと高速な数値計算を両立。
  • セキュアなオンプレミス環境: 学内のサーバーで運用できるため、患者情報などを安全に取り扱える。


このプラットフォームを活用し、研究棟の精密な3Dモデルを仮想空間上に構築。物理空間のロボットとリアルタイムで連携させることに成功し、約6〜7ヶ月という短期間で「サイバニクス空間」の原理検証を達成しました。

社会実装への展望:新産業「サイバニクス産業」の創出へ】**

上原助教の研究は、技術開発だけでなく、その先の社会実装を見据えています。将来的には、自宅での予防から病院でのリハビリまでをシームレスに繋ぐ「包括的メディカル・ヘルスケア」を実現し、公的保険の適用なども目指しています。さらに、ルール整備や人材育成も同時に進めることで、ロボット産業、IT産業に続く新産業「サイバニクス産業」を創出し、社会全体へ貢献することを目標としています。

本インタビューの詳細については、以下の記事をご覧ください。
【NVIDIA Omniverse™が拓くサイバニクス空間と人協調型ロボティクスの未来】~デジタルツインで実現する誰も取り残さない社会~

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編集者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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