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Gemini 3の思考モード・Proモード・高速モードの違い、上限を解説!

この記事のポイント

  • 高速モード(Fast)はGemini 3 Flashを利用し、日常的な検索や要約に適した低遅延・低コストな標準モード
  • 思考モード(Thinking)はGemini 3 Flash Thinkingを採用し、推論ステップを踏むことで複雑なロジックや長文読解の精度を向上
  • Proモード(Pro)はフラッグシップのGemini 3 Proを使用し、コーディングやマルチモーダル解析など難易度の高いタスクに特化
  • 思考モードとProモードは利用回数上限を共有しており、無料プランでは回数が厳しく制限されるが、Google AI Proなどで拡張可能
  • 基本は高速モードをデフォルトとし、正確性が求められる場面や専門タスクでのみ思考・Proモードに切り替える運用が推奨される
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


Geminiアプリでは現在、「高速モード」「思考モード」「Proモード」の3つからモデルを選択できますが、それぞれの裏側で動いているモデル(Gemini 3 Flash / Proなど)や、具体的な得意分野の違いは一見分かりにくいものです。

本記事では、各モードと内部モデルの対応関係、料金プランごとの利用制限、そして日常利用から専門的なタスクまで、ユーザーの目的に応じた最適なモードの選び方を体系的に解説します。

目次

Gemini 3の「高速」「思考」「Pro」モードとは?

旧仕様との違い:以前は「高速 = Gemini 2.5 Flash」「思考 = Gemini 3 Pro」

画像生成モデル(Nano Banana / Nano Banana Pro)の扱い

Geminiアプリの各モードの特徴

高速モード(Gemini 3 Flash)の特徴

思考モード(Gemini 3 Flash(Thinking付き))の特徴

Proモード(Gemini 3 Pro(Thinking付き))の特徴

Google AI Pro / Ultraとモードの関係

個人向けプランの全体像(無料/Google AI Pro/Google AI Ultra)

モード別の利用回数上限

【ユースケース別】高速モード/思考モード/Proモードの使い分けガイド

日常の調べもの・要約・ブレインストーミングなら高速モード

複雑なロジック・長文の読み込みには思考モード

コーディング・高度な分析・マルチモーダル処理にはProモード

チーム利用時のおすすめ運用パターン(Fastベース+要所でThinking/Pro)

よくある誤解とQ&A:思考モードとProモードで迷いやすいポイント

Q1. 一番賢いのはどのモード? 思考モードとProモードの違いは?

Q2. Proモードを選べば、いつでもDeep Thinkになる?

Q3. 無料ユーザーでもGemini 3 Proは使える?

Q4. 回数制限にすぐ当たってしまうのはどんな使い方?

まとめ:あなたはどのモードをデフォルトにすべきか

ペルソナ別・おすすめデフォルトモード

今後のアップデートへの備え方

Gemini 3の「高速」「思考」「Pro」モードとは?

Gemini 3の「高速/思考/Pro」モードとは?

現在、Geminiアプリで使える3つのモード「高速モード/思考モード/Proモード」は、おおよそ次のような役割分担になっています。

モード名 内部モデル 速度感 推論力
高速モード(Fast) Gemini 3 Flash 最速クラス 高い(ただしThinking/Proより軽量)
思考モード(Thinking) Gemini 3 Flash Thinking Fastよりやや遅い より深い推論
Proモード(Pro) Gemini 3 Pro Thinkingより重め 最高水準


ここで示した対応は、GoogleでGeminiアプリを担当している VP の一人である Josh Woodward 氏がポストしています。


この前提を押さえておくと、のちほど説明する「回数制限」「料金プランとの関係」「ユースケース別の使い分け」といった話が整理しやすくなります。


旧仕様との違い:以前は「高速 = Gemini 2.5 Flash」「思考 = Gemini 3 Pro」

Gemini3のモードの対応関係
Gemini 3 Flash が登場する前は、内部的にはだいたい次のような対応になっていました。

  • 高速モード:Gemini 2.5 Flash
  • 思考モード:Gemini 3 Pro


この構成だったため、「高速モード = 2.5 Flash で軽い処理」「思考モード = 3 Pro で重い処理」という押し分けで使っていた人が多かったはずです。

Gemini 3 世代では、この役割分担が次のように整理されています。

  • 高速モード:Gemini 3 Flash で、スピードとコスト重視
  • 思考モード:Gemini 3 Flash (with thinking) で、Flashベースのまま推論を厚くしたモード
  • Proモード:Gemini 3 Proで、必要に応じてより深い思考(Deep Think など)を効かせられる


つまり、以前は「高速 = 2.5 Flash」「思考 = 3 Pro」という2階建て構造だったのが、いまは「Flashベースの2モード(高速/思考)」と「Gemini 3 ProベースのProモード」からなる3階建て構造 に変わった、という整理になります。

画像生成モデル(Nano Banana / Nano Banana Pro)の扱い

画像生成モデル(Nano Banana / Nano Banana Pro)の扱い
テキスト側では「高速 = Gemini 3 Flash」「思考 = Gemini 3 Flash Thinking」「Pro = Gemini 3 Pro Thinking」という3階建て構造になりましたが、画像生成まわりは少し事情が異なります。

画像ツールの内部モデルは、ざっくり次のように整理できます。

  • 高速モード:旧世代モデルの Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image 相当)
  • 思考モード:Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)
  • Proモード:Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)


高速モードでの画像生成は軽く速い一方で、文字のつぶれや細部の表現は Nano Banana Pro に比べて精度が落ちやすくなります。ラフ案やイメージスケッチを量産したいときは高速モードでも十分ですが、

  • 日本語テキスト入りの広告バナー
  • プレゼン資料用のスライド画像
  • UIモックなど、細部まで見せたいビジュアル


といった用途では、思考モードまたはProモードから画像生成を実行し、Nano Banana Pro 側で描画させるほうが安心です。


Geminiアプリの各モードの特徴

ここからは、上で整理した「Fast / Thinking / Pro」の対応関係を前提に、それぞれのモードをどのような用途で使い分けるとよいかを具体的に見ていきます。

日常利用のデフォルトに向くモードと、「ここぞ」という場面で使いたいモードを切り分けるのが狙いです。

Geminiアプリの各モードの特徴

高速モード(Gemini 3 Flash)の特徴

高速モードは、Gemini 3 Flashを裏側で利用する、日常利用の標準モードです。

Gemini 3 Flashは、Gemini 3 Proに近い推論力を保ちながら、レイテンシとコストを抑えた「スピード重視」のモデルとして設計されています。

具体的には、次のようなタスクで高速モードが向いています。

  • WebページやPDFの要約
  • アイデア出しやブレインストーミング
  • 日常的なQ&A(調べ物、豆知識レベルの質問)
  • 短めのメールや資料のたたき台作成


このレベルの用途であれば、高速モードをデフォルトにしておくことで、応答速度と回数上限の両方を意識しながら効率よく利用できます。

思考モード(Gemini 3 Flash(Thinking付き))の特徴

思考モードは、Gemini 3 Flashをベースに「思考機能(thinking)」を有効にしたモードです。速度と推論のバランスを取りながら、より複雑な問題を扱えるようにした設定だと考えると分かりやすくなります。

たとえば、次のようなケースでは思考モードを優先したほうが安心です。

  • 条件が多い文章問題や、ロジックが入り組んだ仕様の整理
  • 契約書や規約など、長文を前提にした解釈・リスク整理
  • 複数案を比較しながら、メリット・デメリットを整理する検討作業
  • 難関試験の記述問題で、解答の構造や採点ポイントを解説してほしいとき


高速モードでもかなりの推論はできますが、「少しでも解釈ミスのリスクを減らしたい」「途中の考え方も合わせて確認したい」という場面では、思考モードを選んだほうが納得感の高いアウトプットになりやすくなります。

Proモード(Gemini 3 Pro(Thinking付き))の特徴

Proモードは、Gemini 3 Proに思考機能を組み合わせた、最上位クラスのモードです。Gemini 3 Proは、高度な推論力とマルチモーダル性能(テキスト・画像・動画・コードなどをまとめて扱う能力)を備えたモデルとして位置づけられています。

特に、次のような用途で真価を発揮します。

  • 大規模なコードベースの理解・リファクタリング・テストコード生成
  • 長文資料やPDF、スライド、画像、動画をまとめた総合的な分析
  • 数学・統計・アルゴリズム問題の解法や検証
  • 画像生成モデルや動画生成モデルと組み合わせた高度なクリエイティブ制作


Proモードは「ここは外したくない」「人がレビューする前提でも、まずはしっかり考えた案を出してほしい」という場面で使う“切り札”のような位置づけと考えると、上限とのバランスを取りやすくなります。


Google AI Pro / Ultraとモードの関係

この章では、Google AIの料金プランと、Gemini 3の各モードとの関係を整理します。

どのプランでどこまで使えるのかを把握することで、「無料で試す」「Proにする」「Ultraまで上げる」の判断軸が明確になります。

個人向けプランの全体像(無料/Google AI Pro/Google AI Ultra)

個人向けに提供されている主なプランは、次の3つです。ここでは日本向けの料金イメージを中心に整理します。

プラン 月額料金(税込、日本) 主な特徴(2025年12月時点の例)
無料プラン ¥0 Geminiアプリの基本利用、高速モード(Gemini 3 Flash)、思考モード・Proモードへの限定的なアクセス
Google AI Pro ¥2,900 高性能モデル(Gemini 3 Pro)への高いアクセス、Nano Banana Pro・Veo 3.1 Fast・Deep Researchなどの上限拡大、2TBストレージ
Google AI Ultra 約¥36,400前後 Proの内容に加え、Deep Thinkやフル機能のVeo 3、Gemini Agentなど、最上位のAI機能と大容量ストレージ


各プランの詳細や料金体系については、以下の記事で詳しく解説しています。
Geminiの料金プランを比較!無料・有料版の違いと選び方【2025年最新】

モード別の利用回数上限

モード別の利用回数上限
Geminiアプリでは、利用プランごとに「高速モード」「思考モード」「Proモード」の利用上限が決まっています。

ここで重要なのは、思考モードとProモードは同じ使用量プールを共有しているという点です。

まずは、概念的な違いを表にまとめます。ここでの「上限」は、あくまで考え方の整理のためのものであり、実際の数値は非公開もしくは変更される可能性があります。

モード 上限の考え方(イメージ) 備考
高速モード(Gemini 3 Flash) プランごとに「日常利用に十分な一般的な上限」が設定 Fast専用の上限プールを持つイメージ
思考モード(Gemini 3 Flash Thinking) Proモードと共通の上限プールを消費 Thinkingで使ってもProで使っても同じ枠を削る
Proモード(Gemini 3 Pro) 思考モードと共通の上限プールを消費 重要なタスクに絞って使う設計が現実的


無料プランでは、この「思考+Pro」の枠がかなり限定的で、一定回数を超えると自動的に高速モードに切り替わる動作になるケースが多いです。
Google AI Pro / Ultraにアップグレードすると、この共有プールが大きくなり、「Thinking with 3 Pro」を1日にかなり多く使えるようになります。

【関連記事】
Geminiの回数制限は?無料/Pro/Ultraの上限をプラン別に徹底解説


【ユースケース別】高速モード/思考モード/Proモードの使い分けガイド

この章では、「どんなときにどのモードを選ぶべきか」を具体的なユースケースごとに整理します。実際の業務での使い方をイメージしながら読んでください。

【ユースケース別】高速モード/思考モード/Proモードの使い分けガイド

日常の調べもの・要約・ブレインストーミングなら高速モード

日常的な調べものや、軽めの文章生成では、高速モード(Gemini 3 Flash)をデフォルトとして使うのがおすすめです。高速モードは、速度とコストのバランスに優れ、ほとんどの一般的なタスクには十分な性能を発揮します。

たとえば、次のような用途は高速モードで問題ありません。

  • ニュース記事やレポートの要点まとめ
  • 会議議事録からのToDo抽出
  • ブログやSNS投稿のたたき台作成
  • 旅行プランや学習計画のたたき台の整理


このレベルのタスクであれば、「思考モードに切り替えたから劇的に結果が変わる」というケースは多くありません。まずは高速モードを基準にし、必要に応じて他のモードを呼び出す運用が現実的です。

複雑なロジック・長文の読み込みには思考モード

論点が多い議論や、長文の契約書・技術仕様書などを扱う場合は、思考モード(Gemini 3 Flash Thinking)を優先すると安心です。高速モードでも処理はできますが、「抜け漏れ」や「解釈のずれ」を減らしたい場面では、思考モードのほうが向いています。

具体例として、次のようなケースが挙げられます。

  • 仕様書やRFP(提案依頼書)から要件を整理し、優先度をつける
  • 契約書の条文を比較して、リスクや変更点を洗い出す
  • 複数の選択肢(ツール・サービス・構成案)を比較し、意思決定をサポートする
  • 難関試験の記述問題で、解答の構造や採点ポイントを解説してもらう


思考モードは、推論のステップや前提条件を丁寧に追ってほしい場面に向いています。プロンプトで「考えた過程も説明してください」「ステップごとに論点を整理してください」と指示すると、よりメリットを感じやすくなります。

コーディング・高度な分析・マルチモーダル処理にはProモード

プログラミングや高度なデータ分析、画像や動画を含む複合的なタスクでは、Proモード(Gemini 3 Pro)の出番です。特に、コードベースが大きい場合や、PDF・スライド・画像・動画などをまとめて扱う場合、Proモードの広いコンテキストと推論力が有効です。

たとえば、次のようなシーンです。

  • 既存のコードリポジトリを読み込ませ、設計意図や依存関係を整理してもらう
  • ログファイルやCSVデータを解析し、異常検知や要因分析の仮説を出してもらう
  • PDF資料・スライド・スクリーンショットをセットで投げて、「要点」「リスク」「質問すべき点」を整理してもらう
  • Nano Banana Proで生成した画像を前提に、広告バナー案やプレゼン資料を作ってもらう


Proモードは、「ここは外したくない」「あとで人間がレビューする前提でも、まずはしっかり考えた案を出してほしい」という場面の“切り札”として使うイメージで運用すると、上限とのバランスが取りやすくなります。

チーム利用時のおすすめ運用パターン(Fastベース+要所でThinking/Pro)

チームでGeminiを利用する場合は、「基本は高速モード」「要所だけ思考/Pro」というルールを持っておくと、上限とコストを管理しやすくなります。ここでは、簡単なパターン表をイメージとして示します。

文章で整理すると、次のような運用イメージです。

  • 企画書や提案書は、まず高速モードでたたき台を作る
  • 重要な章(リスク・見積・契約条件など)だけを、思考モードで精査する
  • コーディングや技術検証が絡む部分はProモードを使い、コードレビューを支援してもらう
  • 上限が近づいているメンバーがいれば、「今日はFast中心」「明日はPro多め」などをSlackやチャットで共有する


このように、「どのタスクをどのモードに投げるか」をチーム内で共有しておくと、利用上限やコストを意識しながらも、Gemini 3の性能を引き出しやすくなります。


よくある誤解とQ&A:思考モードとProモードで迷いやすいポイント

最後から二番目の章では、Gemini 3のモード選択でよくある誤解や疑問をQ&A形式で整理します。細かいモヤモヤをここで解消しておくと、実際の運用で迷いにくくなります。

Q1. 一番賢いのはどのモード? 思考モードとProモードの違いは?

「一番賢いのはどのモードか」という問いに対しては、**推論力とマルチモーダル性能の総合力で見ればProモード(Gemini 3 Pro)**が最上位と考えるのが素直です。ただし、「どのモードが一番役に立つか」は、タスクの種類や制約条件によって変わります。

  • 論理的な一貫性や、長文・複数ソースをまたいだ分析が必要なときはProモードが有利
  • 中〜重めのロジックであれば、思考モードでも十分なケースが多い
  • 「返答までの速度」と「上限」を重視するなら、高速モードが実務的に最適なことも多い

そのため、「最も賢い=常にProを使う」ではなく、「タスクに対して適切なモードを選ぶ」という視点が重要になります。

Q2. Proモードを選べば、いつでもDeep Thinkになる?

現時点では、Proモードを選んだからといって、すべての対話が自動的にDeep Thinkになるわけではありません。 Deep Thinkは、Google AI Ultraなどの上位プランで提供される、より重い推論モードやツールと紐づけられている機能です。

Proモードは、あくまでGemini 3 Proを利用するモードであり、Deep Thinkの有無は「プラン(Ultraかどうか)」や「設定・UI側の操作」によって決まります。そのため、Deep Thinkを前提とした検証やPoCを行う場合は、プラン条件と利用可能な画面・設定を別途確認する必要があります。

Q3. 無料ユーザーでもGemini 3 Proは使える?

無料ユーザーでも、GeminiアプリからProモードを選ぶことで、限定的な回数・トークン上限の範囲でGemini 3 Proにアクセスできます。 ただし、この回数は「お試し」レベルにとどまることが多く、頻繁に使うとすぐに上限に到達します。

このため、無料ユーザーは次のような使い分けを意識するとよいでしょう。

  • 日常的なチャット・要約・アイデア出し:高速モード
  • たまに発生する重要なタスク(コードレビュー、契約書チェックなど):Proモード
  • Proモードの利用回数が明らかに足りないと感じたら、Google AI Proへのアップグレードを検討する

Proモードを「常用する」のではなく、「ここぞという場面で使う」位置づけにしておくと、無料プランでも有効に活用しやすくなります。

Q4. 回数制限にすぐ当たってしまうのはどんな使い方?

回数制限に頻繁にぶつかるケースとしては、次のようなパターンが挙げられます。

  • Proモードで長文のやり取りを1日に何十件も行っている
  • 思考モードで、同じテーマについて試行錯誤を繰り返している
  • 画像・動画・ファイルを多用し、大きなコンテキストを連続して投げている

こうした使い方をしている場合は、次の対策が有効です。

  • まず高速モードで粗い案を作り、重要な部分だけを思考/Proモードに絞って再度投げる
  • 1つのチャットでダラダラと試すのではなく、「検証用のチャット」「本番用のチャット」を分ける
  • 必要であればGoogle AI Pro / Ultraにアップグレードし、上限の枠を増やす

Geminiアプリ側の通知を活用し、「上限が近づいてきたらモードを切り替える」「明日はFast中心にする」といった運用で、上限と品質のバランスを取りやすくなります。


まとめ:あなたはどのモードをデフォルトにすべきか

最後に、本記事の内容を踏まえて「自分はどのモードをデフォルトにすべきか」を整理します。ここでは、代表的なペルソナ別におすすめのモードをまとめます。

ペルソナ別・おすすめデフォルトモード

この表は、あくまで「初期設定としてのおすすめ」です。実際には、業務内容や上限の感覚に合わせて柔軟に調整してください。

ペルソナ 主な用途 デフォルト推奨モード 必要に応じて使うモード
一般ユーザー(無料) 調べ物、要約、日常チャット 高速モード 思考モード/Proモード
個人のプロフェッショナル(Google AI Pro) 企画・資料作成・学習 高速モード or 思考モード Proモード
エンジニア・アナリスト コーディング、データ分析 Proモード(重要タスク) 高速モード/思考モード
チーム・部門での利用 社内文書作成、業務支援 高速モード 思考モード/Proモード(レビューや重要案件)

このように、「基本は高速モード」「難しいところだけ思考/Pro」という方針を持っておくと、回数制限やコストを意識しながらも、Gemini 3の性能を使い切りやすくなります。

今後のアップデートへの備え方

Gemini 3のモード構成や料金プラン、Deep ThinkやGemini Agentのような追加機能は、今後もアップデートされていくと考えられます。そのため、次のような情報源を定期的に確認しておくと安心です。

  • Geminiアプリの公式ヘルプ(利用上限・年齢制限・モード説明)
  • Google AIプランの公式ページ(料金・特典・キャンペーン)
  • Google公式ブログや各種アップデート情報(Gemini 3 Flash / Proの新機能紹介)

本記事で整理した「高速=Gemini 3 Flash」「思考=Gemini 3 Flash Thinking」「Pro=Gemini 3 Pro」という対応関係と、ユースケース別の使い分け方針をベースにしておけば、今後のアップデートが来ても、自分なりの判断軸を持ったうえでGemini 3を使いこなしていけるはずです。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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