この記事のポイント
Google Antigravityは、AIエージェントとの協働を前提に設計された新しいIDE
最新AI「Gemini 3」を搭載し、AIが自律的に計画・実行・検証を行う「Agentic Development」を実現
同期的な「Editor View」と非同期な「Manager View」を使い分け、AIとの並列開発が可能
Trust, Autonomy, Feedback, Self-improvementの4つの設計思想に基づき、AIとの信頼性の高い協働を目指す
パブリックプレビュー期間中は個人プランが無料で利用でき、Gemini 3だけでなくClaudeやGPT-OSSも選択可能

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。
Googleは、次世代のソフトウェア開発プラットフォーム「Google Antigravity」を発表しました。これは従来の統合開発環境(IDE)の延長線上にあるだけでなく、AIが自律的にタスクを計画・実行する「エージェントファースト」な世界への扉を開くものです。
本記事では、この「Google Antigravity」について、その全貌を徹底的に解説します。
最新モデル「Gemini 3」を搭載し、開発者の役割を「コーダー」から「指揮官」へと変えるAntigravity。その核心的な設計思想、使い方、料金、そして衝撃的な対応モデルまで、詳しくご紹介します。
✅Gemini 3の軽量・高速モデル「Gemini 3 Flash」については、こちらの記事をご覧ください。
Gemini 3 Flashとは?特徴・料金・使い方、Proとの違いをわかりやすく解説【2025年最新】
目次
【Google】 Antigravity (アンチグラビティ) とは?
開発のニューパラダイム「Agentic Development」
【Google】 Antigravity (アンチグラビティ) とは?
Antigravity(アンチグラビティ)とは、Googleが発表した、AIエージェントとの協働を前提に設計された新しいソフトウェア開発プラットフォームです。
一言で言えば、「AIがコードを書き、ターミナルで実行し、ブラウザで動作確認まで行うツール」といえます。
従来のAIエディタ(CursorやCopilot)が「人間の入力をAIが補助する」ものだったのに対し、Antigravityは「AIが主体となって開発を進める」点が決定的に異なります。
開発のニューパラダイム「Agentic Development」
「Agentic Development」とは、AIモデルが単発のプロンプトに答えるだけでなく、長期間にわたって介入なしで自律的に動作し、複数のツールや画面を行き来してタスクを完遂する開発スタイルです。

| 従来の開発 (Cursor等) | Agentic Development (Antigravity) |
|---|---|
| 人間がコマンドを実行 | AIがターミナルを操作・実行 |
| 人間がブラウザで確認 | AIがブラウザを開き、動作を目視確認 |
| エディタの中にAIがいる | AIエージェントの中に開発環境がある |
これを可能にしているのが、Googleの最新モデル「Gemini 3」です。高い推論能力を持つGemini 3により、単発のコード生成だけでなく、「サーバーを立ち上げてエラーが出たら修正し、再度テストする」といった一連のタスクを自律的に完遂します。
Antigravityは、このGemini 3の能力を最大限に引き出すための、新しいユーザーインターフェース(UI)そのものと言えます。
Google Antigravityの4つの核心
Antigravityは、単に高機能なIDEではありません。人間とAIエージェントの協働を成功させるために、以下の4つの設計思想(Tenets)に基づいて構築されています。

1. Trust(信頼):ブラックボックスからの脱却
AIに仕事を任せる際、最大の障壁となるのが「AIが裏で何をしているかわからない」という不信感です。これまでのツールの多くは、プロセスのすべてをログとして見せるか、逆に結果のコードしか見せないかのどちらか極端でした。
Antigravityは、タスクレベルでの抽象化を行い、人間が理解しやすい「Artifacts(成果物)」としてプロセスを提示します。
- 実装計画書(Implementation plans)
- タスクリスト
- 作業手順のウォークスルー
- 検証時のスクリーンショットやブラウザ録画
これにより、ユーザーはAIが「正しく意図を理解し、正しく検証したか」を一目で確認でき、エージェントへの信頼(Trust)を築くことができます。
2. Autonomy(自律性):ブラウザ操作とエンドツーエンド実行
現在のAIコーディングツールの多くは、エディタという箱の中に閉じ込められています。しかし、実際の開発作業はエディタの外(ターミナルやブラウザ)でも行われます。
Antigravityのエージェントは、以下のような操作を自律的に(Autonomously)行います。
- 新しいフロントエンド機能のコードを書く
- ターミナルを操作して「localhost」 を立ち上げる
- ブラウザを操作して、新機能が正しく動くかテストする
Gemini 3のような高度なモデルにより、エージェントは複数のサーフェス(エディタ、ターミナル、ブラウザ)を自律的に行き来し、タスクを完遂します。
3. Feedback(フィードバック):非同期での協調
AIは完璧ではありません。80%の完成度で提出された成果物を、人間が残りの20%へと導く必要があります。
Antigravityでは、エージェントの作業プロセスを止めることなく、直感的なフィードバックが可能です。
例えば、エージェントが作成した「実装計画書(テキスト)」に対してGoogleドキュメントのようにコメントを入れたり、「検証用スクリーンショット(画像)」の特定箇所を選択して修正指示を出したりできます。
このフィードバックは、即座にエージェントの実行プロセスに取り込まれ、軌道修正されます。
4. Self-improvement(自己改善):使えば使うほど賢くなる
Antigravityは「学習」をプロダクトの核心機能として位置づけています。エージェントの活動はすべてナレッジベースに蓄積され、過去の作業から学び続けます。
これには、有用なコードスニペットのような明示的な情報だけでなく、「特定のサブタスクを成功させるための手順」といった抽象的なノウハウも含まれます。使えば使うほど、あなたのチームの開発スタイルに特化したエージェントへと進化していくのです。
コードを書く「Editor」と、AIを指揮する「Manager」
Antigravity最大の特徴は、開発スタイルに合わせて使い分ける2つのインターフェース(サーフェス)を持っている点です。

これを「現場(Editor)」と「司令室(Manager)」の関係で理解すると分かりやすくなります。
| 特徴 | Editor View (現場) | Manager View (司令室) |
|---|---|---|
| 役割 | コードを書く、修正する | エージェントに指示を出す、進捗管理 |
| AIの動き | 同期的 (Synchronous) あなたと一緒に作業する |
非同期 (Asynchronous) 裏側で自律的に動く |
| イメージ | AI搭載のVS Code | 複数の部下を管理するSlack/Trello |
| 得意なこと | 詳細な実装、デバッグ、リファクタリング | リサーチ、プロトタイプ作成、テスト実装 |
【Editor View】同期的な「AI搭載IDE」体験
「Editor View」は、VS Codeなどの既存のエディタに慣れ親しんだ開発者にとって直感的、同期的(Synchronous)な作業画面です。
ここではユーザーが主体となり、AIは強力なアシスタントとして機能します。

Editor Viewの画面
主な機能は以下の通りです。
| 機能 | 概要 |
|---|---|
| Supercomplete | ファイル全体にわたる高度なコード補完。変数名の一括変更や、複数の関数定義を同時に更新することも可能です。 |
| Tab-to-Jump | 次に編集すべき箇所へ瞬時にカーソルをジャンプさせる流れるようなナビゲーション機能。 |
| Tab-to-Import | 未インポートの依存関係を検出し、Tabキーで即座にインポート文を追加します。 |
| Command機能(Cmd+I / Ctrl+I) | エディタ内で自然言語で指示を出し、その場でコードを生成・修正。ターミナルでも複雑なシェルコマンドを生成できます。 |
| Agent Side Panel | チャット形式で質問や対話を行う、従来型のAIアシスタント。ファイル変更やターミナルプロセスをリアルタイムで追跡できます。 |
ここでは、これまでのAIエディタの「最高峰」の体験が提供されます。キーボードショートカット「Cmd + E」(Mac)または「Ctrl + E」(Windows/Linux)で、いつでもManager Viewへ切り替え可能です。
【Manager View】非同期な「エージェント管制塔」
一方、「Manager View」はAntigravityの真骨頂とも言える、非同期(Asynchronous)な管理画面です。
これまでの「エディタの中にAIがいる」という常識を覆し、「++AIエージェントの中に開発環境が埋め込まれている**」という逆転の発想で設計されています。

Manager Viewの画面
ユーザーはここで、複数のエージェントを指揮する「ミッションコントロール(管制塔)」の役割を果たします。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| Workspace管理 | 複数のプロジェクトやリポジトリを同時に開き、それぞれで独立した会話を展開できます。 |
| Playground | 本格的なワークスペースを作らずに、アイデアを素早く試せる軽量な実験環境。後から正式なワークスペースへ移行することも可能です。 |
| Inbox | すべての会話を一元管理し、ターミナルコマンドの承認待ち、ブラウザ操作の確認待ち、実装計画のレビュー待ちなどを見逃しません。 |
| Background Agents | リサーチ、バグ修正、バックログ消化などのルーチンワークをエージェントに任せ、自分のフロー(集中)を守ります。 |
| Panes(パネルシステム) | ファイル、Artifacts、Knowledge Itemsなどを自由に分割・配置できる柔軟なパネルシステム。会話ごとに配置を保存できます。 |
例えば、「裏で新しいライブラリのドキュメントを読んでおいて」とManager Viewで指示を出し、自分はEditor Viewで実装を続ける、といった並列開発が可能になります。
Manager ViewからEditor Viewへは、ワークスペースのドロップダウンから「Focus Editor」を選択するか、「Cmd + E」で切り替えられます。
Google Antigravityの使い方
ここでは、実際にAntigravityを使って開発を進める基本的なワークフローと各機能の使い方を解説します。
インストールと初期設定
まずはGoogle Antigravityをダウンロードして、開発環境を整えましょう。基本的なナビゲーション方法も合わせて解説します。
システム要件
Google Antigravityは、以下のOSに対応しています。
| OS | 要件 |
|---|---|
| macOS | バージョン12(Monterey)以降。 Appleセキュリティアップデートがサポートされているバージョン(通常は最新版と過去2バージョン)。 ※ X86アーキテクチャは非対応 |
| Windows | Windows 10(64bit) |
| Linux | glibc >= 2.28、glibcxx >= 3.4.25 (例:Ubuntu 20、Debian 10、Fedora 36、RHEL 8) |
インストール手順
-
公式サイトからインストーラーをダウンロードします。

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インストール後、次のような画面が表示されるので、「Next」を選択します。

-
セットアップフローを選択します。1から設定する他に、VScodeやCusorのワークスペースをインポートすることも可能です。
今回は、「Start fresh」を選択しました。

-
カラーテーマを選択します。

-
エージェントにどれくらいの権限と自律性を与えるかを選択するウィザードが表示されます。
※ここで選択した内容は、後から設定で変更可能です。

【画像左側の項目】
- Agent-driven development(エージェント主導)
エージェントが自律的に作業を進め、レビューをほとんど求めません。ターミナルコマンドも自動実行されます。エージェントを完全に信頼し、素早く結果を得たい場合におすすめです。
- Agent-assisted development(エージェント補助)※推奨
バランスの取れた設定で、エージェントが必要に応じてレビューを求めます。
Terminal execution policyは「Auto」、Review policyは「Agent Decides」に設定されています。初めて使う方や、エージェントと協調しながら開発したい場合に最適です。
- Review-driven development(レビュー主導)
人間が常に確認しながら進めます。エージェントは頻繁にレビューを要求します。すべてのステップを自分で確認したい慎重派の方におすすめです。
Custom configuration(カスタム設定)
すべての設定を自分で細かくカスタマイズできます。Antigravityに慣れていて、独自のワークフローを構築したい場合に選択してください。
【画像右側の項目】
-
Terminal execution policy(ターミナル実行ポリシー)
エージェントがターミナルコマンドをどのように実行するかを制御します。
「Auto」では、エージェントが各コマンドを自動実行するか判断します。後から設定で変更可能です。
-
Review policy(レビューポリシー)
エージェントが実装計画のレビューを求めるタイミングを制御します。
「Agent Decides」では、エージェントが状況に応じてレビューを要求するかを判断します。これも後から変更できます。
-
Use the default allowlist for the browser(ブラウザのデフォルト許可リストを使用)
チェックを入れると、一般的な開発用のウェブサイト(GitHub、Stack Overflowなど)が事前に許可リストに登録されます。初回セットアップ時にチェックを入れておくことをおすすめします。
- エディタ環境の初期設定を行います。

- Keybindings:
- Normal: 一般的なキー操作(VS Codeライク)。
- Vim: Vimのキーバインドを愛用している場合はこちらを選択。
- Extensions:
- 主要なプログラミング言語(Python, JS/TSなど)の拡張機能を一括インストールします。
- 重要: 「一部のエージェント機能に必須」であるため、チェックを入れたまま(Install 7 Extensions)にすることを強く推奨します。
- Command Line:
- ターミナルから 「agy」コマンドでAntigravityを起動できるようにします。
- VS Codeの 「code」 コマンドと同様に、「agy .」でカレントディレクトリを開けるようになり便利です。
-
Googleアカウントでサインインします。

-
サインインが完了すると、利用規約の画面が表示されます。
ここでは、Antigravityのセキュリティ上の制限について以下の警告が表示されます。
Antigravityには特定のセキュリティ上の制限があることが知られています。ユーザーは、データ流出や潜在的なコード実行を含む潜在的なリスクを認識する必要があります。機密性の高いデータの処理は避け、エージェントが実行するすべてのアクションを検証してください。
また、Googleがあなたのインタラクションデータを収集・使用することへの同意を求められます。データは、Google及びAlphabetの研究、製品、サービス、機械学習技術の評価・開発・改善を目的として使用されます。
同意は後からアカウント設定で撤回するか、Antigravity Supportへメール送信することで撤回可能です。

利用規約に同意してチェックボックスをオンにし、「Next」をクリックすれば、初期設定は完了です。
基本ナビゲーション
- Editor → Manager への切り替え:
画面上部のボタン、または「Cmd + E」(Mac)/ 「Ctrl + E」(Windows/Linux)
- Manager → Editor への切り替え:
ワークスペースのドロップダウンから「Focus Editor」を選択、または「Cmd + E」
Antigravityの日本語化の手順
Antigravityのデフォルト言語は英語ですが、VS Code互換の拡張機能をインストールすることで日本語化が可能です。
-
Editor Viewを開き、左サイドバーの拡張機能アイコン(四角いブロック)をクリックします。

-
検索バーに 「Japanese」 と入力し、「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」 (Microsoft製) を選択します。

-
Installボタンをクリックすると、次のような警告画面が出ます。問題がなければ「Trust Publisher & Install」をクリックします。

-
インストール完了後、下に「Restart」ボタンが表示されるのでクリックして再起動します。

-
すると、メニューやUIが日本語化されます。(一部の表記は英語のままの場合があります。)
AIモデルの切り替え
Antigravityでは、タスクの難易度やコスト、求められる推論能力に応じて、最適なAIモデルを柔軟に切り替えることができます。
会話プロンプトボックスの下にあるモデル選択ドロップダウンから、使用するAIモデルを選択できます。

| 利用可能なモデル | 特徴 |
|---|---|
| Gemini 3 Pro(High) | Antigravityの中核モデル。最も高い自律性と推論能力を持ち、長時間の介入なしでのタスク実行が可能。 |
| Gemini 3 Pro(Low) | 軽量なタスク向けのコスト効率の良いバージョン。 |
| Claude Sonnet 4.5 | Anthropic社の高いコーディング能力と安全性で定評のある最新モデル。 |
| Claude Sonnet 4.5(Thinking) | 深い思考プロセスを伴うバージョン。 |
| GPT-OSS | OpenAIの技術に基づくオープンモデル。 |
エージェントモードと詳細設定
新しい会話を開始する際のエージェントの振る舞いや、ターミナル実行権限などの詳細なカスタマイズ項目について解説します。

エージェントモードの選択
新しい会話を開始する際、以下の2つのモードから選択できます。

Planning(計画重視)
- 用途: 深いリサーチ、複雑な作業、または共同作業。
- 特徴: エージェントはタスクを実行する前に計画を立て、タスクグループに作業を整理し、Artifactsを作成します。徹底的に調査・検討を行ってから実装に移ります。
Fast(速度重視)
- 用途: 変数名の変更、数回のBashコマンド実行など、シンプルで局所的なタスク。
- 特徴: エージェントは計画を立てずに直接タスクを実行します。スピードが重要で、品質低下のリスクが少ない場合に最適です。
エージェント動作のカスタマイズ
設定ペインの「エージェント」タブで、エージェントの動作をカスタマイズできます。

【主な設定項目一覧】
| カテゴリ | 設定項目名 | 設定内容 |
|---|---|---|
| レビュー | Artifact Review Policy | 実装計画書の承認頻度(常に承認 / AI判断 / 毎回確認) |
| ターミナル | Terminal Auto Execution | コマンドの自動実行権限(許可のみ / AI判断 / 全実行) |
| ファイル | Non-Workspace File Access | ワークスペース外ファイルへのアクセス許可 |
| ファイル | Agent Gitignore Access | .gitignore 対象ファイルの閲覧・編集許可 |
| 自動化 | Agent Auto-Fix Lints | エージェントによるLintエラーの自動修正 |
| 自動化 | Auto-Continue | 回答制限時の自動継続 |
| Web | Enable Agent Web Tools | Web検索機能の有効化 |
1. Artifact Review Policy
エージェントが作成する「アーティファクト(実装計画書などのドキュメント)」に対し、ユーザーのレビューをどの頻度で求めるかを指定します。

| 設定 | 動作 |
|---|---|
| Always Proceed | エージェントはレビューを求めず、作成した計画を即座に実行に移します。 |
| Agent Decides | エージェント自身が、タスクの複雑さなどに基づいてレビューが必要か判断します(ハイブリッド)。 |
| Request Review | エージェントは必ずレビューを求め、ユーザーの承認があるまで実行を待機します。 |
2. Terminal
エージェントによるターミナルコマンドの自動実行権限を設定します。

Terminal Command Auto Execution
| 設定 | 動作 |
|---|---|
| Off | 許可リスト(Allowlist)にあるコマンド以外は、自動実行しません。 |
| Auto | エージェントがその都度、自動実行しても安全かを判断します。 |
| Turbo | 拒否リスト(Denylist)にあるコマンド以外は、すべて自動実行します。 |
Terminal Command Allow/Deny List
自動実行の許可・拒否ルールを詳細にカスタマイズできます。拒否リスト(Deny List)は許可リストよりも優先されます。
-
Unix Shell (Bash/Zsh):
コマンドの先頭部分(Prefix)が一致する場合にマッチします。(例: 「npm test」 を許可すれば 「npm test --watch」 も許可される)
-
PowerShell:
コマンドの一部(連続するサブシーケンス)が含まれていればマッチします。
File Access
エージェントのファイルアクセス権限や、エディタの挙動に関する設定です。

Agent Gitignore Access:
有効にすると、エージェントが 「.gitignore」に指定されたファイルも閲覧・編集できるようになります。
Agent Non-Workspace File Access:
有効にすると、現在のワークスペース外のファイルも閲覧・編集可能になります。
Auto-Open Edited Files:
有効にすると、エージェントが作成または編集したファイルをバックグラウンドで自動的に開きます。
Automation
エージェントの自動修正や継続動作に関する設定です。

Agent Auto-Fix Lints:
有効にすると、エージェントは自身の編集によって生じたLintエラーを認識し、ユーザーの指示なしで自動修正を試みます。
Auto-Continue:
有効にすると、エージェントの回答が制限(呼び出し上限)に達しても、確認を求めずに自動で続きを生成します。
General
エージェントの基本機能に関する設定です。

Enable Agent Web Tools:
有効にすると、エージェントはWeb検索を行ったり、貼り付けられたURLの内容を読み取ったりできます。
Open Agent on Reload:
ウィンドウのリロード時に、自動的にエージェントパネルを開きます。
Advanced settings

Enable Demo Mode (Beta)
デモ用途向けにUIを微調整するモードです。通常の使用では推奨されません。コマンドパレットから 「Antigravity: Start Demo Mode」で切り替え可能です。
Editor Viewでの開発
Editor Viewでは、従来のIDEに近い感覚で、AIの強力な補完・生成機能を活用できます。

Supercomplete:ファイル全体への提案
Supercompleは、カーソル位置付近だけでなく、ファイル全体にわたってコード提案を行う高度な補完機能です。
- 複数箇所の同時変更:
変数名の一括変更や、別々の関数定義を同時に更新することが可能です。
- 受け入れ方法:
Tabキーを押すと変更が適用されます。
Tab-to-Jump:次の編集箇所へジャンプ
Tab-to-Jumpは、次に編集すべき論理的な場所へカーソルを瞬時に移動させる流れるようなナビゲーションツールです。
- 動作:
「Tab to jump」アイコンが表示され、Tabキーを押すと次の編集箇所へ即座にジャンプします。
- 効率化:
キーボードから手を離さずに、効率的にコードを編集できます。
Tab-to-Import:自動インポート
Tab-to-Importは、未インポートの依存関係を検出し、フローを中断することなく処理します。
- 検出:
インポートされていないクラスや関数を入力すると、Antigravityがインポートを提案します。
- アクション:
Tabキーを押すと、単語補完と同時にファイルの先頭にインポート文が追加されます。
Command機能:自然言語での指示
Command機能は、自然言語でコードやターミナルコマンドを生成できる強力な機能です。
使用方法:
-
「Cmd + I」(Mac)または「Ctrl + I」(Windows/Linux)を押します。
-
カーソル位置にテキスト入力ボックスが表示されるので、自然言語で指示を入力します(例:「この関数にエラーハンドリングを追加して」)。

- エディタでの使用例:
ボイラープレートコードの生成、複雑な関数のリファクタリング、ドキュメントの作成など。
- ターミナルでの使用例:
「ポート3000でリッスンしているすべてのプロセスを見つけて終了して」など、複雑なシェルコマンドの生成。
Agent Side Panel:会話とファイル変更の追跡
Editor右側のパネルでは、エージェントと直接対話できます。

- 新しい会話の開始
- 画像の添付
- エージェントモードの切り替え
- モデルの選択
会話が進むにつれて、入力欄上部のツールバーで以下を追跡できます。
- 開いているファイルの変更
- 実行中のターミナルプロセス
- 作成されたArtifacts

Review Changes + Source Control
エージェントがコードを書き始めると、Agent Panelの下部ツールバーに「Review Changes」セクションが表示されます。
-
差分レビュー:
すべてのファイル変更をスクロールしてレビューできます。

-
コメント機能:
Artifactsと同様に、ファイル差分に直接コメントを残してエージェントとコミュニケーションできます。

-
Source Control:
変更されたファイルのステージング、アンステージング、コミットが可能です。

設定のカスタマイズ
設定画面で、以下の項目をカスタマイズできます(以下は設定の一例です)。
- 各機能の有効/無効: Autocomplete、Tab-to-Jump、Supercomplete、Tab-to-Importを個別にオン/オフ。
- Tab Speed: 提案の応答速度(Slow / Default / Fast)。
- Highlight Inserted Text: Tab経由で挿入されたテキストをハイライト表示。
- Clipboard Context: クリップボードの内容を補完精度向上に使用。
- Allow Gitignored Files: 「.gitignore」にリストされたファイルでもTab機能を有効化(gitがインストールされている場合のみ)。
Manager Viewでの開発
Manager Viewでは、複数のエージェントやプロジェクトを統括し、非同期での開発を実現します。

Workspaceと複数会話の管理
Manager Viewでは、複数のワークスペースを同時に操作できます。
- 新しいワークスペースを開く:
左サイドバーのボタンを選択し、開始フォルダーを指定します。

- ワークスペース間の切り替え:
左サイドバーから任意のワークスペースを選択します。
- 新しい会話の開始:
「Start Conversation」タブから目的のワークスペースを選択するか、サイドバーのワークスペース名横の「+」ボタンをクリックします。
Playground:軽量な実験環境
Playgroundは、正式なワークスペースを作成するオーバーヘッドなしに、アイデアを素早く試せる独立した環境です。

-
Playgroundの作成:
「Start Conversation」ページで、入力ボックス下の「Use Playground」ボタンをクリックします。
-
作業の保存:
Playground内で行った作業を正式なワークスペースへ移行できます。上部バーの移動ボタンをクリックすると、会話履歴と作成されたファイルがすべて保存されます。

Inbox:全会話の一元管理
Inboxは、すべての会話を一箇所で追跡するための中央管理画面です。

- 承認待ちのタスク表示:
ターミナルコマンドの実行、ブラウザ操作、実装計画のレビューなど、承認待ちの会話を一目で確認できます。
- 検索機能:
フォルダー名や会話タイトルで検索し、関連する会話に素早くアクセスできます。
- Pending切り替え:
承認待ちの会話のみに絞り込むことも可能です。
Inboxから会話を選択すると、その会話へ直接ジャンプし、作業を再開できます。
タスクグループとサブタスク
エージェントが「計画」モードで大規模で複雑なタスクに取り組む場合、作業は「タスクグループ」に分解されます。

-
タスクグループの構成:
包括的な目標の説明、変更のサマリー、編集されたファイルのセクションが含まれます。
-
サブタスクの表示:
タスクグループ内で、エージェントは必要な変更をモジュール化するサブタスクを特定します。デフォルトでは詳細は非表示ですが、トグルで展開可能です。

-
保留中のステップ:
ブラウザの設定や承認が必要なターミナルコマンドなど、保留中のステップはタスクグループの最後に特別なセクションで表示されます。
Panes:分割可能なパネルシステム
Manager内で、ファイル、Artifacts、Knowledge Itemsなどを直接開いてパネル(Pane)として表示できます。

- パネルを開く方法:
クイックピッカー(「Cmd + P」または「Ctrl + P」)を開き、リソースを選択します。または、会話ヘッダーの「+」ボタンをクリックします。
- パネルの操作:
リサイズ、分割、ドラッグ&ドロップが可能です。ワークフローに合わせて自由に配置できます。
- 新しいパネルで開く:
「Cmd + Click」または「Cmd + Enter」(Mac)、「Ctrl + Click」または「Ctrl + Enter」(Windows/Linux)を使用すると、現在のパネルを置き換えずに新しいパネルで開けます。
Changes Sidebar:変更の追跡
Editor ViewのAgent Panelと同様に、Managerでも作業を簡単にレビューできます。
-
Review Changesペイン:
会話に入った後、右上のボタンから「Review Changes」ペインを開けます。会話内で行われたすべてのファイル差分をスクロールしてコメントを残せます。
-
Source Controlタブ:
変更されたファイルの確認、ステージング/アンステージング、上流へのコミットが可能です。 -
Changes Sidebar:
Artifactsとファイル変更を一目で確認できるサイドバー。リソースをクリックするとパネル内にその内容が開きます。未レビューの変更には専用のアイコンが表示されます。
Terminal:ターミナル統合
Manager Viewでもターミナルをサポートしています。
- 起動方法:
「Cmd + J」または「Ctrl + J」でManager下部のペインを開きます。
- 制限:
ローカルワークスペース専用です。エージェントが使用するターミナルはEditor Viewで実行されます。
Files:ファイルへのコメント
Manager内でファイルパネルを開いた際、特定のポイントをハイライトするためにエージェントへコメントを残せます。
Artifacts(成果物)
Artifactsは、エージェントが作成する様々な形式の成果物です。タスクレベルで抽象化され、人間が理解しやすい形で提示されます。

Task List(タスクリスト)
調査、実装、検証などに関連する項目のマークダウンリストです。
エージェントがユーザーの包括的な目標を維持するために使用されるため、通常、ユーザーが直接操作する必要はありません。

タスクリスト
Implementation Plan(実装計画書)
エージェントがコードベースへの変更を設計するために作成するArtifactです。必要な修正に関する技術的詳細が含まれます。

Implementation Plan
- レビュー:
アーティファクトレビューポリシーが「常に進めてください」に設定されていない限り、エージェントは通常、実装計画のレビューを要求します。
> - 承認:
会話内またはArtifactヘッダーの「Proceed」ボタンをクリックすると、エージェントの計画で即座に続行できます。
> - フィードバック:
計画がユーザーの意図と若干異なる場合、Artifactへ直接コメントを残してフィードバックできます。変更範囲の縮小、異なる技術スタックの使用、エージェントの誤りの修正などが可能です。
> - レビュー後の選択肢:
コメントを残した後、「Proceed」で続行するか、「Review」ボタンでコメントを確認してメッセージとしてフィードバックを送信できます。
Walkthrough(作業内容のサマリー)
エージェントがタスク実装を完了した際に作成するArtifactです。 行われた変更の簡潔なサマリーが含まれます。
エージェントの作業を厳密に追っていなかった場合でも、コードベースの現状を素早く把握できます。
ブラウザタスクの場合は、スクリーンショットやスクリーンレコーディングが含まれることが多く、エージェントがブラウザで構築した内容を視覚的に確認できます。

Walkthrough
Screenshots
ブラウザサブエージェントは、開いているページやページ上の要素のスクリーンショットを撮影できます。エージェントがページの状態をレビューしてほしい場合に使用されます。
ユーザー側から「このページのスクリーンショットを撮って」とプロンプトすることも可能です。
また、すべてのスクリーンショットは画像Artifactとして保存され、コメントを残してエージェントにフィードバックできます。

スクリーンショット機能
Browser Recordings
ブラウザサブエージェントがブラウザで操作を行うたびに、レビュー用のレコーディングを生成することがあります。
スクリーンショットと同様にユーザー側の指示で作成することも可能で、ブラウザステップUIの下部で再生可能です。
また、すべてのブラウザレコーディングはレコーディングArtifactとして保存されます。このビューはブラウザエージェントのアクションをループ再生します。

ブラウザサブエージェント
エージェントがブラウザと対話する必要がある場合、専用の「ブラウザサブエージェント」を呼び出します。

ブラウザサブエージェントの仕組み
- 専用モデル:
Antigravity管理ブラウザ内で開いているページを操作するための専用モデル(Gemini 2.5 Pro UI Checkpoint)を実行します。これはメインエージェントで選択したモデルとは異なります。
- 利用可能なツール:
クリック、スクロール、タイピング、コンソールログの閲覧、DOMキャプチャ、スクリーンショット、マークダウン解析、動画撮影など。
- 視覚的フィードバック:
エージェントがページを操作している間、青い枠のオーバーレイと実行中のアクションの短い説明が表示されます。この間、ページへの操作はできません。
- バックグラウンド動作:
フォーカスされていないタブでも動作するため、他のタブを開いて自由に使用できます。
Manager ViewでのBrowser Subagent View
Manager Viewには、エージェントの作業を展開して詳細に調べるための専用サイドパネルがあります。
-
展開方法:
通常のManager会話ビューで、展開ボタンをクリックするとサブエージェントビューが表示されます。
-
表示内容:
すべてのサブエージェントアクション(クリック、スクロール、ナビゲーションなど)、クリックが発生した正確な位置を示す視覚的フィードバック、各ステップでキャプチャされたスクリーンショット。 -
視覚検査機能:
クリックなどのブラウザアクションを生成したツール呼び出しには、その瞬間のブラウザのスクリーンショットを開くボタンがあり、エージェントがブラウザで行った操作を赤い点で示します。
Chrome拡張機能
AntigravityのChrome拡張機能は、Antigravity Agentがウェブにアクセスするために必須です。
- 機能:
エージェントがウェブサイトを見て対話し、開発目標を達成できるようにします。また、ブラウザから現在の会話をキャンセルしたり、エージェントが作業しているウェブからAntigravityへフォーカスを切り替えたりできます。

インストール手順:
初めてブラウザエージェントを使用する際、Chrome Web Storeへ誘導され、拡張機能をインストールするよう促されます。
手動でのインストール方法は以下の通りです。
-
Antigravity内のChromeアイコンをクリック(AntigravityユーザープロファイルでChromeが開きます)。
- Editor:右上にあります。
- Manager:左下にあります。

-
次のようなURLが開くので、「Install Extension」をクリックします。

-
拡張機能ページに移動するので、「Chromeに追加」を選択すれば完了です。

Allowlist / Denylist:URL制御
ブラウザは、アクセス可能なURLを制御するための2層のセキュリティシステムを使用しています。
1. Denylist(拒否リスト)
- 管理方法:
Google SuperrootsのBadUrlsCheckerサービスを使用してサーバー側で維持・強制されます。
- 動作:
ブラウザがURLへナビゲートしようとすると、ホスト名がRPC経由でサーバー側の拒否リストと照合されます。
2. Allowlist(許可リスト)
ローカルのテキストファイルで、ユーザーが編集可能です。
ブラウザが許可リスト外のURLへナビゲートしようとすると、「常に許可」ボタンが表示されます。クリックするとURLが許可リストに追加され、ブラウザがそのページを開いて対話できるようになります。
独立したChromeプロファイル
ブラウザを通常のブラウジングから分離するため、Antigravityは独立したChromeプロファイルで動作します。
-
分離:
Chromeプロファイルは分離されているため、通常のブラウジングプロファイルからCookieやサインイン情報は共有されません。
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永続性:
すべてのサインインは永続化されるため、将来ブラウザを開いた際もアカウントはそのまま残ります。このプロファイルにはChrome Extensionのインストールも含まれるため、通常のブラウジングプロファイルは完全に影響を受けません。
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外観:
通常のChromeが開いている状態でこのプロファイルを起動すると、別のDockアイコンとして表示され、別のアプリケーションとみなされます。Chromeが事前に開いていなかった場合、このアプリケーションはデフォルトプロファイルと同じように見えます。デフォルトプロファイルに戻るには、アプリケーションを終了してChromeを再起動する必要があります。
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設定変更:
ブラウザプロファイルが作成される場所を変更したい場合は、設定のブラウザセクションで変更できます。
メモリーシステム・MCP連携
Antigravityには、開発効率をさらに高める高度な機能が搭載されています。永続的なメモリーシステムと外部ツール連携について見ていきましょう。

Knowledge Items:永続的なメモリーシステム
Knowledge Itemsは、コーディングセッションから重要な洞察、パターン、ソリューションを自動的にキャプチャして整理する、Antigravityの永続的なメモリーシステムです。
- 構成:
特定のトピックに関連する情報のコレクション。各Knowledge Itemには、内容を説明するタイトルとサマリー、トピックに関する情報を提供するArtifactsのコレクションが含まれます。
- Artifactsの例:
自動生成されたドキュメント、コード例、ユーザー指示の永続的なメモリーなど。
エージェントと対話していると、Antigravityは自動的に会話を分析して情報を抽出し、その情報を使って新しいKnowledge Itemsを作成したり、既存のものを更新したりします。
表示方法
Antigravity Agent Manager内でKnowledge Itemsを閲覧できます。

エージェントによる使用
- 利用可能性:
すべてのKnowledge Itemsのサマリーがエージェントに提供されます。
- 動作:
エージェントは会話に関連するKnowledge Itemを特定すると、自動的にそのKnowledge Item内のArtifactsを学習し、該当する情報を使用します。
MCP統合:外部ツール・DB連携
AntigravityはModel Context Protocol(MCP)をサポートしており、エディターがローカルツール、データベース、外部サービスと安全に接続できる標準です。
MCPストアでは現在、以下のような主要サービスとの統合が可能です。
| カテゴリ | 対応サービス例 |
|---|---|
| 開発・インフラ | GitHub, Heroku, Netlify, Harness, SonarQube |
| データベース | Supabase, Neon, MongoDB, Redis, Prisma, Pinecone |
| プロジェクト管理 | Linear, Notion, Atlassian (Jira等), Airtable |
| デザイン・決済 | Figma (Dev Mode), Locofy, Stripe, PayPal |
| その他 | Perplexity Ask, CodeMind, Dart, Sequential Thinking |
その他、CodeMind, Dart, Sequential Thinkingなどもサポートされています。
1. コンテキストリソース
AIは接続されたMCPサーバーからデータを読み取り、提案を促します。
- 例(SQLクエリ):
AntigravityはライブのNeonやSupabaseスキーマを検査し、正しいテーブル名やカラム名を提案します。
- 例(デバッグ):
NetlifyやHerokuの最近のビルドログを取得できます。
2. カスタムツール
MCPは、接続されたサーバーによって定義された特定かつ安全なアクションをAntigravityが実行することを可能にします。
- 例: 「このTODOのためにLinearのissueを作成してください。」
- 例: 「NotionまたはGitHubで認証パターンを検索してください。」
接続方法
-
MCPストアへのアクセス: Editor側パネル上部の「...」ドロップダウンから、「MCP Servers」を開きます。

-
閲覧・インストール:
サポートされているサーバーのいずれかを選択し、「インストール」をクリックします。(画像はGitHub MCPの例)

-
認証:
画面上の指示に従って、該当する場合はアカウントを安全に連携します。
インストール後、サーバーからのリソースやツールは自動的にエディターで利用可能になります。
カスタムMCPサーバーの接続
-
「...」からMCPストアを開きます。
-
「Manage MCP Servers」をクリックします。

-
「view raw config」をクリックします。

-
カスタムMCPサーバー設定で、「mcp_config.json」を変更してください。

Google Antigravityの料金体系
現在、Google AntigravityはPublic preview(公開プレビュー)として提供されており、利用できるプランは次の3つです(12月23日時点)。
| プラン | 提供経路 | 料金 | 利用枠の更新 | 利用上限の目安 |
|---|---|---|---|---|
| Individual plan | Individual | $0/month | 週次 | 「十分に使える」週次枠 |
| Developer plan | Google One(Google AI Pro / Ultra) | ¥2,900(初回1ヶ月無料) / ¥36,400(初回3ヶ月 ¥18,000) ※Antigravityの追加料金なし | 5時間ごと | Pro:高め / Ultra:最も高い |
| Team plan | Google Workspace(Google Workspace AI Ultra for Business) | ¥33,203 / 月(最初の3ヶ月:¥17,818 / 月、50.78% オフ) | 5時間ごと | 最も高い(Ultra for Business) |

全プラン共通で使えるもの
すべてのプランで、次の内容は共通です。
- コアのエージェントモデルとして Gemini 3 Pro / Gemini 3 Flash およびその他の「Vertex Model Garden」提供モデルを利用可能
- タブ補完が無制限(Tab completions)
- コマンド実行リクエストが無制限(Command requests)
- Agent Manager やブラウザ連携など、すべてのプロダクト機能へアクセス可能
各プランの概要
Individual plan(Public preview)
料金は $0 / month です。ダウンロードして利用できます。
エージェントモデルとして Gemini 3 Pro & Flash、Claude Sonnet & Opus 4.5、gpt-oss-120b にアクセスできます。タブ補完とコマンド実行リクエストは無制限です(利用枠は週次で更新)。
Developer plan(via Google One)
Antigravity 自体は $0 / month です。別途 Google AI Pro / Ultra のサブスクリプションが前提です。
Individual plan の内容をすべて含みmIndividual planより寛大な利用上限が付与されます(利用枠は5時間ごとに更新)。
Team plan(via Google Workspace)
ソフトウェア開発チーム向けのプレビューです。利用には Google Workspace AI Ultra for Business が必要です。
料金は ¥33,203 / 月で、最初の3ヶ月は **¥17,818 / 月(50.78% オフ)**です。Individual plan の内容をすべて含みます。利用枠は 5時間ごとに更新されます。
Organization plan(via Google Cloud)
大規模組織向けの “fully enterprise-grade(エンタープライズ品質)” ソリューションとして予告されています。
現時点では「Notify me when available(提供開始時に通知)」の受付のみです。料金や開始時期は未公開です。
レートリミット(どれくらい使えるか)
レートリミット(利用上限)は、主に提供側のキャパシティの範囲で設定されます。乱用を防ぐための仕組みでもあります。
内部的には「やりとり回数」ではなく、エージェントが実行した 作業量(work done) と相関して消費されます。タスクが単純で素早く完了するほど、同じ枠でもより多くの指示をこなせます。逆に、重いタスクが続くと早めに上限に達します。
- Google AI Ultra / Google Workspace AI Ultra for Business
最も高く、最も寛大な利用上限です。利用枠は 5時間ごとに更新されます。
- Google AI Pro
高く、寛大な利用上限です。利用枠は 5時間ごとに更新されます。
- Google AI プランを利用していないユーザー:
十分に使える利用上限とされています。利用枠は 週次で更新されます。
Antigravityのセキュリティとプライバシー
Google Antigravityは強力なツールですが、利用にあたっては以下の4つの規約・ポリシーが適用されます。これらを総称して「本契約(Agreement)」と呼びます。
- Google 利用規約(Universal Terms)
- Google Antigravity 追加利用規約(Google Antigravity Terms)
- Google プライバシー ポリシー
- 生成 AI の追加利用規約
特に企業での利用や機密情報を扱うプロジェクトにおいて、エンジニアが押さえておくべき重要なポイントを解説します。

参考:Google Antigravity Additional Terms of Service
データの収集とAI学習への利用
Google Antigravity追加利用規約(Google Antigravity Additional Terms of Service)によると、サービス利用中のユーザーデータ、インタラクションデータ、関連メタデータ、フィードバックはGoogleによって記録・保存されます。
これらのデータは以下の目的で使用されると明記されています。
- GoogleおよびAlphabetの研究、製品、サービス、機械学習技術の評価、開発、改善。
- Googleの従業員や請負業者がインタラクション(対話データ)を閲覧・レビューする可能性があります。
なお、設定からデータの使用設定を変更するか、「antigravity-support@google.com」へリクエストを送ることで、インタラクションデータの削除を申請することが可能です。
AIエージェントの行動に対する責任
Antigravityの最大の特徴は「自律的なエージェント(AI Agents)」ですが、規約上、エージェントが行ったアクションに対する全責任はユーザー(あなた)にあります。
規約では、ユーザーは以下の点について単独で責任を負うとされています。
- エージェントの行動とタスク: AIが勝手にファイルを削除したり、本番環境を壊したりしても、それはユーザーの責任となります。
- 適合性の判断: そのタスクにAIエージェントを使うのが適切かどうかの判断。
- アクセス権限の承認: エージェントにどのデータやシステムへのアクセスを許可するか。
- 監視と判断: 潜在的な危害を避けるために、特に本番環境などで使用する場合は、人間が適切に判断・監視すること。
「AIが勝手にやった」という言い訳は通用しないため、特に rm コマンドや外部APIへの書き込み処理などを許可する際は、必ず人間のレビュー(Review-driven developmentモードなど)を挟む運用が求められます。
サードパーティモデル(Claude等)の規約
AntigravityではGoogleのGeminiモデル以外に、Anthropic社のClaudeモデルやオープンソースモデルを選択できます。
これらをメインのエージェントモデルとして選択した場合、そのモデル提供元の規約に従う必要があります。
特にAnthropic社のモデル(Claude)を使用する場合、Anthropicの商用利用規約に同意したものとみなされます。Googleの規約だけでなく、使用するモデルの権利関係にも注意を払う必要があります。
Google Antigravityでの開発事例
Antigravityの自律性と生産性は、Webアプリにとどまらず、ハードウェア制御や複雑なシステム構築でも実証されています。
以下は、実際にAntigravityを使って構築されたプロジェクトの事例です。
1. 自動演奏ピンボールマシン
ロボット工学の研究者がAntigravityに挑戦し、ピンボールマシンを自動でプレイするシステムを構築しました。
物理的なハードウェアと連携する複雑な制御ロジックも、エージェントの支援によって実現可能です。
2. フライトトラッカーアプリ
Antigravity内の「Nano Banana」を使用して、フライト追跡アプリのデザインを反復的(イテレーション)に改善しました。
UI/UXの調整においても、エージェントとの対話が威力を発揮します。
3. 倒立振子コントローラー
こちらもロボット工学の事例です。倒立振子(Inverted Pendulum)のバランスを保つための制御コントローラーを構築しました。
高度な物理演算やリアルタイム性が求められるタスクにおいても、Antigravityは信頼できるパートナーとなります。
4. 共同ホワイトボードアプリ
Antigravityの真骨頂である「並列エージェントの指揮(Orchestration)」を活用した事例です。
複数のエージェントを同時に走らせることで、リアルタイムの共同編集機能を持つホワイトボードアプリに、短期間で多数の機能を追加することに成功しました。
まとめ
Google Antigravityの登場は、IDEが「テキストエディタ」から「AI開発部隊の司令室」へと進化したことを意味します。
今回の発表の要点を改めて整理します。
- Gemini 3搭載: Google最強のモデルが、コーディングだけでなくブラウザ操作まで自律的に行う。
- 2つのビュー: 集中して書く「Editor」と、部隊を指揮する「Manager」の融合。
- モデルの自由: Google製品でありながら、Claude Sonnet 4.5やGPT-OSSも利用可能。
- 無料で利用可能: 個人プランは現在無料で、誰でも「Liftoff(離陸)」を体験できる。
これまでの「AIにコードを書かせる」体験とは一線を画す、AIが自律的に動き回る未来の開発体験。
まだプレビュー版ですが、エンジニアであれば今すぐ触れておくべきツールと言えるでしょう。















