AI総合研究所

SHARE

X(twiiter)にポストFacebookに投稿はてなブックマークに登録URLをコピー

Google AI Proとは?できることや料金、制限について解説!【2025年最新】

この記事のポイント

  • Google AI Proは、仕事や学習の生産性向上を目的とした月額2,900円の有料プラン(初回1ヶ月無料)
  • 2025年11月発表の最新モデル「Gemini 3 Pro」をフル活用でき、高品質画像生成「Nano Banana Pro」も利用可能
  • 動画生成「Veo 3.1 Fast」にもアクセス可能し、毎月1,000クレジット分のクリエイティブ生成が可能
  • GmailやドキュメントなどGoogle Workspaceアプリ内で直接Gemini 3 Proを呼び出せる連携機能が最大の魅力
  • 契約者だけでなく、最大5人のファミリーメンバーもAI特典を追加料金なしで共有できる
  • 特典として2TBの大容量ストレージやGoogle Oneの追加機能も付属する
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入DX推進を支援。


「無料版Geminiを使ってみたけど、もっと本格的に活用したい」「仕事や学習の生産性をAIで劇的に上げたい」
そんな方に最適なのが、Googleの有料プラン「Google AI Pro」です。高性能なAI機能と普段使いのGoogleアプリとの連携が、月額2,900円で利用できると話題ですが、具体的に何ができるのか、その価値は本当にあるのか気になりますよね。

本記事では、この「Google AI Pro」について、その全貌を徹底的に解説します。
Proプランで解放される全機能、料金体系、利用制限、そして無料版や最上位のUltraプランとの違いまで、詳しくご紹介します。

✅2025年12月12日に発表された最新モデル、「GPT-5.2(ChatGPT 5.2)」については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎GPT-5.2(ChatGPT 5.2)とは?その性能や使い方、料金体系を徹底解説!

Google AI Proとは

「Google AI Pro」とは、無料版Geminiの能力を最大限に引き出し、特に仕事や学習における生産性を劇的に向上させることを目的とした月額制の有料プランです。

Googleの最も高性能なAIモデルへのアクセス権、Gmailやドキュメントといった普段使いのアプリとの連携機能、そして2TBの大容量ストレージなどが一つになった、コストパフォーマンスに優れたパッケージです。

特に注目すべきは、**「AI特典のファミリー共有」**に対応している点です。一人が契約すれば、家族(最大5人)も追加料金なしで高性能なAI機能を利用できるため、実質的なコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。


Google AI Proでできること

Proプランにアップグレードすると、具体的に何ができるようになるのか。提供されるすべての機能と特典を、一つずつその魅力と共に詳しく解説します。

Google AI Proでできること

【Geminiアプリの強化】「Gemini 3 Pro」や動画生成をフル活用

AIとの対話の根幹をなす「Geminiアプリ」の能力が大幅に向上します。2025年11月発表の最新モデル「Gemini 3」により、無料版では物足りなかった、より高度で専門的なタスク、特に複雑な推論が必要な問題に対応できるようになります。
具体的には、以下の点が強化されます。

最新モデル「Gemini 3 Pro」をフル活用

無料版では回数制限のある、Googleの最新かつ最高性能モデル「Gemini 3 Pro」を、Proプランでは1日100回まで気兼ねなく利用できます。

長文の読解や複雑な論理的思考、マルチモーダル(テキスト、画像、音声の統合処理)能力に優れており、特に推論タスクにおいて圧倒的な性能を発揮します。
▶︎Gemini 3とは?使い方や料金、Antigravityなど新機能を徹底解説!

高度な調査機能「Deep Research」

信頼性の高い情報源を横断的に分析し、深く掘り下げたレポートを生成する機能です。市場調査や論文のリサーチなど、情報の正確性が求められる場面で真価を発揮します。

Proプランでは1日20レポートまで作成可能です(無料版は月5レポート)。

【関連記事】
▶︎Gemini Deep Researchとは?使い方や料金、活用事例を徹底解説!

動画生成「Veo 3.1 Fast」へのアクセス

テキストの指示から、アイデアを素早く映像化できる最新の動画生成モデル「Veo 3.1 Fast」を試用できます。無料版の制限を受けず、より多くの動画生成が可能です。

【関連記事】
▶︎Veo 3.1とは?主な特徴や使い方、料金体系をわかりやすく解説!


【画像・動画生成ツール】:「Nano Banana Pro」や「Flow」「Whisk」でクリエイティブ制作を実現

Proプランには、クリエイティブ制作に必要なツールが充実しています。
特に2025年11月20日に発表された最新の画像生成・編集モデル「Nano Banana Pro」により、Google AI Proでも高品質な画像生成が可能になりました。

加えて、毎月「1,000 AIクレジット」が付与されます。これを利用して、「Flow」や「Whisk」などのより高度なクリエイティブ制作に挑戦できます。

以下で、クレジットを活用できる主なツールをご紹介します。

Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)による高品質画像生成

2025年11月20日に発表された最新の画像生成・編集モデル「Nano Banana Pro」により、Google AI Proでも高品質な画像生成が可能になりました。

従来のNano Banana(標準版)よりも大幅に性能が向上しており、以下の特徴があります。

  • 解像度:最大4K(3840×2160px)で出力可能
  • テキストレンダリング:多言語対応の高精度テキスト生成が可能
  • 画像統合:最大14枚の画像を組み合わせてコンテンツ作成が可能
  • Google検索連携:最新情報を反映した「役に立つ」インフォグラフィック生成
  • 人物一貫性:最大5人の人物の一貫性を維持しながら画像を生成


Proプランでは毎月最大100枚のNano Banana Pro画像を生成でき、品質と効率のバランスを取ることができます。

詳細な使い方やプロンプティングのコツは、以下の記事を参照してください。
▶︎Nano Banana Proとは?主な特徴や使い方、料金体系をわかりやすく解説

Flow

テキストで詳細な情景を描写するだけで、映画のようなストーリー性のある動画を生成できるAI映像制作ツールです。
無料プランでも利用可能ですが、Proプランでは利用上限が増加します。

▶︎Flowとは?GoogleのAI動画生成ツールの使い方・料金を徹底解説
Flowの利用イメージ
Flowの利用イメージ


Whisk

1枚の画像とテキスト指示を基に、Veo 3モデルを活用してアニメーション動画を作成できます。静的なアイデアに命を吹き込むことが可能です。

画像生成機能のみを使うこともできます。

▶︎【Google】Whiskとは?主要機能や料金、使い方を徹底解説【画像生成AI】
Whiskの利用画面
Whiskの利用イメージ


これらのツールとAIクレジットを組み合わせることで、専門的なスキルがなくても、アイデアを視覚的なコンテンツとして表現する楽しさを体験できます。

【タスク効率化・コーディング】「NotebookLM」と「Jules」でリサーチ・開発を加速

特定の専門分野におけるリサーチや開発作業を、AIが強力にバックアップします。

Proプランで上限が拡大される専門ツールは以下の通りです。

NotebookLM

アップロードした資料(PDF、Webサイトなど)の内容だけを情報源として質疑応答を行う、AIリサーチアシスタントです。
Proプランでは利用上限が無料版の5倍になり、音声で概要を説明する機能なども強化されます。
▶︎Notebook LMとは?使い方や料金、活用事例を徹底解説!【日本語対応】
Notebook LMの利用イメージ
Notebook LMの利用イメージ

Jules

ソフトウェア開発者向けのコーディング支援に特化したAIエージェントです。
複雑なコードの生成やデバッグ作業をサポートし、Proプランでは利用上限が拡大されます。
▶︎【Google】Jules(ジュール)とは?主な特徴や使い方、他ツールとの違いを解説
Julesの利用イメージ
Julesの利用イメージ


これらの専門ツールは、特定の分野での深い知識探求や、高度な開発作業を強力にサポートし、専門家たちの生産性をさらに高めます。

【Googleアプリ連携】GmailやドキュメントでGeminiを利用

Proプランの価値を最も実感できるのが、この連携機能です。
個人のGoogleアカウント(@gmail.com) で利用しているGmail、Googleドキュメント、スプレッドシートなどのアプリ内から、直接Geminiを呼び出すことができます。

  • Gmail: 受信メールの要約や、返信文のドラフト作成
  • Googleドキュメント: 記事の執筆、校正、アイデア出し
  • Googleスライド: プレゼン資料の構成案や画像の生成


アプリを行き来する手間が省け、作業効率が劇的に向上します。

AI以外の特典:2TBストレージとファミリー共有

Google AI Proのコストパフォーマンスを支える重要な特典です。

AI特典のファミリー共有(最大5人)

これがProプラン最大のメリットの一つです。契約者だけでなく、Google Oneのファミリーグループに追加されたメンバー(最大5人)も、追加料金なしでGemini Advancedの機能を利用できます。

2TBの大容量ストレージ

Googleフォト、ドライブ、Gmailで共通して利用できる2TBのクラウドストレージが付属します。
その他、Google Meetのプレミアム機能(長時間通話、ノイズキャンセリング)や、Google Home Premium(Standard)なども利用可能です。


Google AI Proの料金体系

Google AI Proの料金体系


Google AI Proの月額料金は2,900円で、最初の1ヶ月間は無料で全ての機能を試すことができます。

機能 / 特典 無料プラン Google AI Pro Google AI Ultra
月額料金 ¥0 ¥2,900 (1ヶ月無料) ¥36,400 (3ヶ月半額)
Gemini 3 Pro 明記なし・上限は日々変更 最大100回/日 最大500回/日
Nano Banana Pro 2枚/日 100枚/日 1,000枚/日
Veo 3.1 - Fast (3本/日) フルモデル (5本/日)
Deep Research 5レポート/月 20レポート/日 200レポート/日
Googleアプリ連携 -
ストレージ 15 GB 2 TB 30 TB
毎月のAIクレジット - 1,000 クレジット 25,000 クレジット
NotebookLM 基本利用 利用上限5倍 利用上限最大
開発支援
(CLI / Code Assist / Jules)
- 上限 拡張 上限 最大
ファミリー共有 - AI特典も共有可 AI特典も共有可

【関連記事】
▶︎Geminiの料金プランを比較!無料・有料版の違いと選び方【2025年最新】


この表を基に、Proプランが無料版からどう進化し、Ultra版とはどう違うのかを詳しく見ていきましょう。

無料版との違い

「無料版でもGemini 3 Proが使えるなら、有料版はいらないのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、Proプランには**「お試し」から「実用」へ**と体験を変える決定的な違いがあります。

  1. 画像生成数が30倍以上に: 無料版では1日2枚しか生成できない高品質な「Nano Banana Pro」画像が、Proプランなら1日100枚まで生成可能です。仕事やSNS運用で本格的に使うなら必須の量です。

  2. 思考の深さと回数:
    無料版では1日5回しか使えない最高性能モデル「Gemini 3 Pro」が、Proプランなら1日100回まで利用可能です。仕事で何度も推論を繰り返す場合、無料版の制限は大きなストレスになります。
    また、

  3. アプリ連携による時短:
    無料版ではブラウザのGeminiを開いてコピペする必要がありますが、ProプランならGmailやドキュメント内で直接AIを動かせます。 この「アプリを行き来しない」快適さは、一度使うと手放せません。

  4. クリエイティブの自由:
    無料版では制限の多い動画・画像生成が、1,000 AIクレジットにより自由度高く行えます。

  5. 家族全員で使える:
    自分だけでなく、家族のGoogleアカウントでも高性能AIが使えるようになるため、家計全体で見れば非常に高コスパです。

【総評:実益を求めるならPro一択】

つまり、無料版が「高性能なAIチャットボット」であるのに対し、Proプランは「仕事や生活のOSをアップグレードする統合ツール」と言えます。
単にAIと会話するだけでなく、メール処理の自動化や資料作成の時短、家族でのストレージ共有といった**「実生活でのメリット」**を考慮すれば、月額2,900円は十分に元が取れる投資となるはずです。

Ultra版との違い

最上位のGoogle AI Ultra(月額36,400円)には、推論を極めた「Deep Think」(米国・英語のみ)や、プロ品質の動画生成「Veo 3.1 フルモデル」、そして30TBストレージやYouTube Premiumが含まれます。

しかし、これらは映像制作のプロや研究者向けの機能です。
一般的なビジネスパーソンや学生、クリエイターにとっては、月額2,900円でGemini 3 ProやVeo 3.1 Fastが使え、さらに家族とも共有できる「Google AI Pro」が最もバランスの取れた選択肢となります。


Google AI Proの利用制限まとめ

Proプランにおける、主な機能の利用制限の目安は以下の通りです。

項目 利用上限 (Google AI Pro)
Gemini 3 Proのプロンプト数 最大100回/日
Nano Banana Pro (画像生成) 最大100枚/日
Veo 3.1 Fast (動画生成) 最大3本/日
Deep Research 最大20レポート/日
動的ビュー 最大250回/日
AIクレジット (月間) 1,000 クレジット
(Flow/Whiskで利用)


無料プランと比較して制限は大幅に緩和されており、日常的な利用で上限に達することは稀です。高負荷な動画生成などを集中的に行いたい場合のみ、クレジット残量を気にする必要があります。


Google AI Proの登録手順と支払い方法

興味が湧いたら、まずは気軽に試せるのがGoogle AI Proの魅力です。ここでは、無料トライアルの登録手順と、万が一のための解約手順を解説します。

登録手順

以下の簡単なステップで、すぐにProプランを試すことができます。

  1. Google Oneの公式サイトにアクセスします。

  2. 「Google AI Pro」プランの「Google AI Proを入手する」ボタンをクリックします。
    Google AI Proを入手する

  3. 支払い方法(トライアル終了後から課金)を登録します。
    支払い方法の登録

  4. 登録が完了すれば、すぐにProの全機能が利用可能になります。


手続きは数分で完了し、複雑な設定は不要です。

サブスクリプションの解約方法

解約はいつでもGoogleアカウントの管理画面から簡単に行えます。トライアル期間中に解約すれば、料金は一切発生しません。

  1. Google Oneにアクセスします。
    Google Oneトップページ

  2. 設定画面を開き、「メンバーシップを解約」を選択します。
    メンバーシップを解約

  3. 確認画面が表示されるので、再度「メンバーシップを解約」を選択すれば完了です。
    確認画面

よくある質問(FAQ)

Q1. 以前の「AIプレミアムプラン」とは何が違うのですか?
A1. 「Google AI プレミアムプラン」は、「Google AI Pro」に名称が変更されたものです。機能や特典は基本的に同じ内容を引き継いでいます。

Q2. 家族とAI特典を共有することはできますか?
A2. はい、Google Oneのファミリープラン設定を利用することで、AI関連の特典や機能を家族メンバーと共有することが可能です(一部機能を除く)。

Q3. 会社のGoogle Workspaceアカウントで申し込めますか?
A3. いいえ、Google AI Proプランは個人のGoogleアカウントのみが対象です。企業向けのGoogle Workspaceアカウントの場合は、別途「Gemini for Google Workspace」アドオンの契約が必要になります。


まとめ

この記事では、Google AI Proの料金から全機能、具体的な活用事例までを網羅的に解説しました。

2025年11月に発表された最新モデル「Gemini 3 Pro」と高品質画像生成「Nano Banana Pro」により、Google AI Proの価値はさらに高まりました。最新の推論能力、毎月100枚の高品質画像生成(Nano Banana Pro)、動画生成「Veo 3 Fast」に加え、Gmailやドキュメントとのシームレスな連携、2TBの大容量ストレージ、そして毎月1,000 AIクレジットがセットになったGoogle AI Proは、月額2,900円以上の価値を十分に提供してくれる強力な生産性向上ツールです。

特に、クリエイティブワークを含むビジネスや学習に携わる方にとって、Nano Banana Proの高品質画像生成機能は、制作効率を大幅に向上させる可能性があります。

もしあなたが日々の業務や学習に少しでも非効率を感じているなら、まずは1ヶ月の無料トライアルで、その効果をご自身で体験してみることを強くお勧めします。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入DX推進を支援。

関連記事

AI導入の最初の窓口。

お悩み・課題に合わせて活用方法をご案内いたします。
お気軽にお問合せください。

AI総合研究所 Bottom banner

ご相談
お問い合わせは
こちら!