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Gemini 3とは?使い方や料金、利用上限について解説【無料】

この記事のポイント

  • Gemini 3は、推論能力とマルチモーダル理解で世界最高峰の性能を誇るGoogleの最新AIモデル
  • 新機能「Deep Think」モードを搭載し、複雑な難問解決能力が飛躍的に向上
  • Google検索に「Generative UI」を導入し、その場でツールやシミュレーションを生成可能に
  • Geminiアプリ、Google検索、APIで2025年11月18日より順次提供開始。一部機能はUltraサブスクライバー向け
  • 無料ユーザーでも利用可能、Google AI Pro以上に加入でさらに上限が緩和
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

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Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


「Gemini 3がついに発表されたけど、何がすごいの?」「Deep ThinkモードやAntigravityって何?」
2025年11月18日、Googleは最新AIモデル「Gemini 3」を発表しました。CEOのSundar Pichai氏が「あらゆるアイデアを実現する(bring any idea to life)」と語るこのモデルは、単なる性能向上にとどまらず、AIが「空気を読み、自律的に行動する」エージェント時代への扉を開くものです。

本記事では、この「Gemini 3(Gemini 3 Pro)」について、公式発表された情報に基づき、その全貌を徹底的に解説します。
圧倒的な推論能力を持つ「Deep Think」、検索体験を一変させる「Generative UI」、そして開発者のための新プラットフォーム「Google Antigravity」まで、詳しくご紹介します。

✅Gemini 3の軽量・高速モデル「Gemini 3 Flash」については、こちらの記事をご覧ください。
Gemini 3 Flashとは?特徴・料金・使い方、Proとの違いをわかりやすく解説【2025年最新】

Gemini 3とは?

Gemini 3とは、Googleが2025年11月18日に発表した、同社史上最も知的な最新AIモデルです。
Google DeepMindのCEOであるDemis Hassabis氏は、これを「推論(Reasoning)におけるステート・オブ・ジ・アート(最先端)」と位置づけています。

従来のモデルがテキストや画像を「読む」ことに優れていたのに対し、Gemini 3は「コンテキストや意図(行間/空気)を読む」ことができるよう進化しました。これにより、クリエイティブなアイデアの機微を察知したり、複雑な問題の層を剥がして核心に迫ったりすることが可能になっています。

https://youtu.be/98DcoXwGX6I?si=q7zaLje-5k_yi6jb

最新画像生成AI「Nano Banana Pro」も発表

Nano Banana Proのイメージ
参考:Google


Gemini 3の発表に合わせて、2025年11月20日には最新の画像生成・編集モデル「Nano Banana Pro(正式名称:Gemini 3 Pro Image)」も公開されました。

これはGemini 3の高度な推論能力をクリエイティブ領域に応用したもので、従来のモデルでは難しかった「画像内の正確な文字生成」や「複雑なロジックを伴うインフォグラフィック作成」が可能になっています。

AI Agent Hub1


Gemini 3の性能と主要なアップデート

Gemini 3 Proは、従来のAIの限界を「推論」「思考」「知覚」のすべての面で突破しました。

ここでは、競合モデルを圧倒するベンチマーク結果と、それを支える核心的な機能について詳しく解説します。

Gemini3の性能・主要アップデート

圧倒的なベンチマークスコア

Gemini 3 Proは、主要なAIベンチマークのすべてにおいて、前モデル(Gemini 2.5 Pro)はもちろん、OpenAIのGPT-5.1やAnthropicのClaude Sonnet 4.5といった競合の最新モデルをも大幅に上回るスコアを記録しています。

以下は、Gemini 3 ProとGPT-5.1、Claude Sonnet 4.5、Gemini 2.5 Proとの主要ベンチマークにおける性能比較です。

Gemini 3 Pro ベンチマーク比較
Gemini 3 Proは主要なベンチマークで前モデルおよび競合モデルを大きく上回る性能を発揮

推論能力の圧倒的な差

そして、上記の表にあるMathArena Apex(超難関数学コンテスト問題)のスコアにご注目ください。

  • GPT-5.1: 1.0%
  • Claude Sonnet 4.5: 1.6%
  • Gemini 3 Pro: 23.4%


競合が1%台で苦戦する超難問において、Gemini 3 Proは20倍以上のスコアを叩き出しています。これが、Googleが「State-of-the-art reasoning(最先端の推論)」と自信を持って主張する根拠です。

また、LMArena Leaderboardでは1501 Eloというスコアを獲得し、全AIモデル中でトップの座を獲得しています。
Eloレーティングはチェスなどで使われる実力指標で、1501という数値は、6ヶ月以上トップだったGemini 2.5 Proをも上回る史上最高スコアです。


「Deep Think」モードの進化

Gemini 2.5で導入され好評を博した「Deep Think」モードが、Gemini 3でさらに強化されました。

これは、応答する前に思考時間を長く取ることで、モデルの推論能力を極限まで引き上げる機能です。

Gemini 3 Deep Think ベンチマーク
Gemini 3 Deep Thinkは通常のGemini 3 Proを上回り、競合モデルを大きく引き離す

Gemini 3 Deep Thinkは、通常のGemini 3 Proをさらに上回る性能を発揮し、科学、数学、コーディングといった難問に対し、驚異的なスコアを記録しています。

また、未知の課題解決能力を測る「ARC-AGI-2」では、「45.1%」という前例のない数値を達成しました。


Generative UI (動的ビュー)

さらに、Gemini 3の登場と共に発表されたのが、「Generative UI(動的ビュー)」という革新的な技術です。

これは、AIがテキストで答える代わりに、ユーザーのニーズに合わせた最適な「ツール」や「画面」をその場で動的にプログラミングして生成する機能です。

Generative UI
Generative UIのイメージ


これまでは、既存のWebサイトやアプリの画面を探して使うしかありませんでしたが、これからはAIが「あなた専用のアプリ」を瞬時に作ってくれるようになります。この技術は、Google検索とGeminiアプリの両方に実装され、私たちのデジタル体験を根本から変えようとしています。

Googleの研究チームによる評価では、このGenerative UIによる結果は、専門家がデザインしたWebサイトに次いで高い評価を得ており、標準的なLLMのテキスト出力よりも強く好まれることが示されています。

【関連記事】
▶︎Geminiの動的ビューとは?2つの形式と使い方、料金体系を解説!


マルチモーダル推論の進化

Gemini 3はテキストやコードだけでなく、画像、空間、動画の理解においても「世界最高」の性能を発揮します。

100万トークンのコンテキストウィンドウと組み合わせることで、以下のような高度な処理が可能になりました。

視覚的推論 (Visual Reasoning)

Gemini 3 Proは、単純な文字認識(OCR)の枠を超え、複雑な文書の構造や意味内容まで推論して理解します。

MMMU-Pro(画像推論ベンチマーク)において新記録を樹立しており、図表を含む学術論文や手書きのメモなどを高精度に解析できます。これにより、画像だけからインタラクティブなWeb体験を生成するといった高度な応用が可能になりました。

https://youtu.be/Avx2m5Igugo?si=oVLf42KmWGNAzi67


空間的推論 (Spatial Reasoning)

画面上の「どこに何があるか」という空間的な配置を理解する能力も飛躍的に向上しました。これは、自動運転やロボティクス、XRデバイスといった身体性を伴うタスクで威力を発揮します。

また、この能力はコンピュータ操作エージェントの性能向上にも直結しています。
例えば、ユーザーが画面上のファイルに対して「手書きで取り消し線(ストライク)」を描くと、AIがそれを「削除したい」という意図として理解し、実際にファイルを削除する操作を行うことができます。

https://youtu.be/nrfpu7mor6g?si=YVriPN6FGmz1oJC0


ビデオ推論 (Video Reasoning)

動画理解においては、高速なアクションを捉えるフレームレート処理と、長時間の文脈を記憶する能力を両立しました。

何時間にも及ぶ映像の中から特定のシーンを一瞬で特定したり、物語全体の流れを要約したりすることが可能です。


Google検索の進化:思考する検索エンジンへ

Google検索は、Gemini 3の統合によって過去最大の進化を遂げました。

従来、最新モデルが検索機能に統合されるまでにはタイムラグがありましたが、Gemini 3はモデルの発表と同時にGoogle検索へ導入される初めてのケースとなります。
この最新モデルの搭載により、「AI Mode」は単なるキーワード検索を超え、ユーザーの思考を深く理解しサポートするパートナーへと進化しました。

https://youtu.be/uYQGrK55gxQ?si=1dw4ofKULbr7XOU0


最大の変化は、検索エンジンが「ユーザーの意図(Intent)とニュアンス」を深く理解できるようになった点です。これにより、最も難しい質問に対しても、的確で深みのある回答を提供できるようになりました。

「Generative UI」:その場でツールを生成

最大の特徴は、「Generative UI(生成ユーザーインターフェース)」です。
Gemini 3は、検索クエリの内容を理解し、その質問に答えるために最適な「視覚的なレイアウト」や「インタラクティブなツール」をその場で動的にコーディングして表示します。

以下のデモ動画のように、検索結果の中で動的なシミュレーションが展開されます。

https://youtu.be/ut52Ys6u-S0?si=F8QpKKSKqMdNdHYC


検索精度の裏側:Query fan-outとルーティング

Gemini 3の推論能力は、検索の裏側の仕組み(バックエンド)にも革新をもたらしています。

Query fan-out(クエリの展開)のアップグレード

Gemini 3は、ユーザーの検索意図を深層まで理解し、関連する複数のクエリを展開して広範囲に情報を探索します。

これにより、従来の手法では埋もれてしまっていた、信頼性が高く関連性の深いコンテンツまで網羅的に発見できるようになりました。


インテリジェントなモデル選択(ルーティング)

今後数週間以内に、検索クエリの難易度に応じて使用するAIモデルを自動で切り替える機能が実装される予定です。
たとえば、難解な質問には高性能な「Gemini 3」を、単純なタスクには高速な軽量モデルを適用することで、速度と精度のバランスを最適化します。

また、この機能は「AI Mode」だけでなく、「AI Overviews」にも適用されるとのことです。


Geminiアプリの新機能

Geminiアプリ(Web版・モバイル版)も大幅に進化しました。

今回のアップデートは、単なるデザインの変更にとどまりません。AIが画面そのものを動的に生成する「Generative Interfaces」の導入に加え、500億以上の商品を網羅するショッピング機能の統合、そしてユーザーの代わりにタスクを完遂する実験機能「Gemini Agent」の搭載など、アプリは「会話する相手」から「生活をサポートするエージェント」へと変貌を遂げています。

アプリで体験する「Generative Interfaces」

先ほど紹介したGoogle検索と同様に、Geminiアプリにもこの「Generative UI」技術が導入されています。検索が「実用的なツールの生成」に焦点を当てていたのに対し、アプリではより没入感のある探索体験を提供します。

現在、以下の2つの実験的機能がロールアウトされています。


Visual Layout(ビジュアルレイアウト)

没入感のある雑誌のようなレイアウトを生成する機能です。

たとえば、「来年の夏、ローマへの3日間の旅行を計画して」と頼むと、写真やモジュールを組み合わせた、探索可能な旅程表が表示されます。

ビジュアルレイアウトのイメージ
ビジュアルレイアウトのイメージ (参考:Google)


Dynamic View (ダイナミックビュー)

Geminiのコーディング能力を使い、リアルタイムでカスタムUIを作成する機能です。

「各作品の背景情報付きでゴッホのギャラリーを解説して」と頼むと、タップやスクロールで学べるインタラクティブな専用アプリのような画面が生成されます(静的なテキストではありません)。

ダイナミックビューのイメージ
ダイナミックビューのイメージ 参考:Google


実験的機能「Gemini Agent」

Gemini agentの利用イメージ

Gemini Agent(ジェミニ・エージェント)」は、「Project Mariner」のプロトタイプから得た知見を活かし、複数の手順が必要なタスクを自律的に実行する機能です。

Deep ResearchやGoogle Workspace(Gmail, Calendar)と連携し、以下のようなタスクをこなします。


▼【活用例】旅行のレンタカー予約

ユーザー:

「来週の旅行のために、メールの詳細を元に予算80ドル以下の中型SUVを予約して」

Gemini Agent:

(メールからフライト日時を特定し、予算内で条件に合うレンタカー会社を比較・検索。予約フォームの入力準備まで完了させてから…)
「条件に合うA社のSUVが見つかりました。予約を確定しますか?」


このように、情報の検索から実行準備までをAIが自律的に行います。


デザイン刷新と学習・ショッピング機能

アプリのインターフェースもモダンになり、生成した画像やレポートを保存する「My Stuff」フォルダが追加されました。

また、学習(Learn)やショッピングの機能も強化されています。

  • Learn(学ぶ):

    • 手書きのレシピ画像を読み取り、翻訳してデジタル化。
    • ピックルボールの試合動画を解析し、フォームの改善点を指摘。

  • Shopping:

    • Google Shopping Graph(500億以上の商品リスト)と連携し、比較表や価格情報を直接表示します。

【開発者向け】AntigravityとVibe Coding

今回の発表で開発者コミュニティに最大の衝撃を与えたのが、新プラットフォームとコーディング能力の進化です。

Google AI StudioプロダクトリードのLogan Kilpatrick氏は、「Gemini 3はあらゆるアイデアを実現する」と語ります。

新プラットフォーム「Google Antigravity」

Googleは、エージェントファーストの開発プラットフォーム(IDE)「Google Antigravity」を発表しました。
Antigravityは、エージェントの自律性が高まった「Gemini 3時代」のために再設計された開発環境です。

https://youtu.be/E-Sk9ypHVgI?si=_-bm5mJy8VmNB1po

従来の「エディタにAIが組み込まれている」状態から、「エージェントの中にエディタやブラウザが組み込まれている」状態へとパラダイムシフトを目指しています。

【関連記事】
【Google】Antigravityとは?主要機能や使い方、料金体系を解説


Agentic Coding:複雑なタスクを完遂する自律性

Gemini 3 Proは、単なるコード補完を超え、開発者のように自律的に振る舞う「Agentic Coding(エージェンティック・コーディング)」において、新たな基準を打ち立てました。

以下のグラフは、ターミナルを通じてコンピュータを操作する能力を測る「Terminal-Bench 2.0」の結果です。

Terminal-Bench 2.0のグラフ
Terminal-Bench 2.0

このように、Gemini 3 Proは競合を大きく引き離しており、コーディングエージェントの性能を測るSWE-bench Verifiedにおいても**76.2%**という高スコアを記録しました。

長期的なタスクと文脈維持

AIコーディングツール「Cline」のAI責任者Nik Pash氏は、Gemini 3について次のように述べています。

「Gemini 3 Proは、コードベース全体にわたる複雑で長期的な(long-horizon)タスクを処理できます。複数ファイルにまたがるリファクタリングやデバッグ、機能の実装においても文脈を維持し、他の主要モデルが躓くような問題も解決しました。」

「Vibe Coding」の強化

一方、より直感的な開発スタイルとして「Vibe Coding(バイブ・コーディング)」の能力が大幅に強化されました。

Gemini 3 Proは高い指示追従性と推論能力により、たった一つのプロンプトから「レトロな3D宇宙船ゲーム」のような動作するアプリを一発で生成可能です。

https://youtu.be/Edol3PGrQQE?si=0l3Lx1xWwlwLz2Fh


この能力により、WebDev Arenaリーダーボードにおいて1487 Eloを獲得し、首位に立ちました。


APIの新機能:Bash toolとGrounding

APIには、エージェント開発を支援する新しいツールも追加されています。

  • Bash tool: クライアントサイドおよびサーバーサイドでのシェルコマンド実行をサポート。
  • Grounding with Google Search: 構造化出力(Structured outputs)と組み合わせて利用可能になり、正確なデータを特定のフォーマットで抽出できます。
  • Multimodal: 画像編集モデル「Nano Banana (Gemini 2.5 Image)」や動画編集エージェント「Agent Opus」での活用(速度32%向上)が進んでいます。

Gemini 3の使い方

Gemini 3は、2025年11月18日(発表日)より、無料ユーザーを含むすべてのユーザーが利用可能です。

ここでは、各プラットフォームでの利用開始手順を解説します。

Geminiアプリ・Web版での使い方

  1. Geminiアプリを開きます。

  2. チャット欄右下のモデルセレクターをタップします。

モデルセレクター

  1. 一覧から「思考モード」を選択します。
    思考モードの選択

Google検索(AI Mode)での使い方

  1. Google検索を使用し、「AI Mode」に入ります。



2. ドロップダウンメニューから「*Thinking」を選択します。
AIモードでの利用
AIモードでの利用 (参考:Google)

Google AI Studioでの使い方

  1. Google AI Studioにアクセスし、「Chat with models」または「Try Gemini 3」を選択します。
    ▶︎Google AI Studio
    Google AI studioにアクセス

  2. 右側のモデルセレクターから「Gemini 3 Pro Preview」を選択すれば、すぐに利用できます。
    Google AI Studioのモデルセレクター

Gemini CLIでの使い方

  1. Gemini CLIを開き、以下のコマンドを実行します。
    /settings

  2. 次のような画面が開くので、「Preview Features」の項目を"True"に設定します。
    Gemini CLIの設定

  3. /model コマンドを実行し、「Auto」もしくは「Pro」を選択すれば設定は完了です。
    優先的に「gemini-3-pro-preview」が動作しますが、制限に達した場合はGemini 2.5 Proに切り替わります。
    Auto もしくはPro の選択

Antigravityでの使い方

Google Antigravity は、Gemini 3を搭載した次世代のAI開発プラットフォーム(IDE)です。以下の手順で起動できます。

  1. 公式サイトからインストーラーをダウンロードします(Mac/Windows/Linux対応)。
  2. インストール後、セットアップウィザードに従い、開発スタイルを選択します(初心者は「Agent-assisted development」推奨)。
  3. Antigravityを起動し、AIエージェントに自然言語で指示を与えます。


Gemini 3 Proは、自然言語の指示から自律的にコード生成・実行・デバッグを行い、開発効率を飛躍的に向上させます。


Geminiアプリの「高速/思考/Pro」モードと内部モデルについて

ここでは、Geminiアプリで選べる3つのモードが「どのモデルに対応しているか」と「画像側のNano Bananaとの関係」だけを簡潔に整理します。

テキストモードの対応関係(Fast / Thinking / Pro)

テキスト処理まわりでは、現在のモードと内部モデルは次のように対応しています。

モード名 内部モデル ざっくりした位置づけ
高速モード Gemini 3 Flash 旧「Gemini 2.5 Flash」後継の軽量・高速モデル
思考モード Gemini 3 Flash Thinking Flashベースで推論を厚くしたモード
Proモード Gemini 3 Pro 推論・マルチモーダルともに最上位の上位モデル(Deep Thinkもここから利用)


Gemini 3登場前は「高速 = Gemini 2.5 Flash/思考 = Gemini 3 Pro」という2段構成でしたが、いまは Flash側に“思考付き”モードが増え、Proは独立した最上位モードになった というイメージです。

詳細な比較やユースケース別の使い分けは、モード解説記事にまとめています。
▶︎Gemini 3の思考モード・Proモード・高速モードの違い、上限を解説!

画像生成モデル(Nano Banana / Nano Banana Pro)の対応関係

画像生成まわりでは、モードごとに使われる画像モデルが少し異なります。こちらは次のような整理になります。

画像側のモード 内部モデル 世代
高速モード Nano Banana Gemini 2.5 Image 系(旧世代の高速モデル)
思考モード Nano Banana Pro Gemini 3 Pro Image
Proモード Nano Banana Pro Gemini 3 Pro Image


つまり、画像に関しては「高速 = 旧モデル(Nano Banana)」「思考/Pro = Nano Banana Pro」 という押し分けです。
ラフ案やざっくりした構図なら高速モード、日本語テキスト入りバナーやスライドなど仕上げ用の画像は思考/Proモードから生成する、という使い方が現実的です。


Gemini 3の料金・回数制限について

Gemini 3は、無料版および有料のGoogle AIサブスクリプションプランを通じて利用できます。

個人向けプラン

プラン 利用可能モデル 備考
Google AI Ultra Gemini 3 Pro / Deep Think / Agent 全機能への早期アクセスが可能(Deep Thinkは数週間後)
Google AI Pro Gemini 3 Pro 検索でのAI Mode利用(米国)など
無料版 Gemini 3 Pro 基本アクセス

法人・ビジネス向けプラン(Google Workspace)

法人でGeminiの機能を業務(Gmail、ドキュメント、会議など)に統合して利用する場合は、Google WorkspaceのBusiness Standard以上のプランへの加入が必要です。

現在は割引キャンペーンが適用されており、通常よりも導入しやすい価格設定となっています。

プラン名 月額料金(1ユーザー) 特徴・AI機能
Business Standard ¥800 (通常 ¥1,600) ・GmailやドキュメントでのGemini AIアシスタント
・NotebookLMの拡張機能
・ストレージ 2TB
Business Plus ¥1,750 (通常 ¥2,500) ・Standardの全機能
・高度なセキュリティ(Vault)
・ストレージ 5TB
Enterprise 要問い合わせ ・Plusの全機能
・データ損失防止(DLP)など高度な管理機能

【関連記事】
▶︎Google Workspaceの料金体系を徹底比較!支払い方法やプラン別の違いを紹介

回数制限について

Gemini 3の利用には、プランごとに以下の回数制限(レートリミット)が設定されています。
無料プランでも1日5回までは利用可能です。

プラン Gemini3(思考モード) の利用制限
Google AI プランなし(無料) 1日あたり最大 5件 のプロンプト
Google AI Pro 1日あたり最大 100件 のプロンプト
Google AI Ultra 1日あたり最大 500件 のプロンプト


【関連記事】
Geminiの回数制限は?無料/Pro/Ultraの上限をプラン別に徹底解説

API価格(Gemini API)

Gemini 3 ProのAPI利用料は以下の通りです。Google AI StudioおよびVertex AI経由で利用できます。

モデル 入力トークン (Input) 出力トークン (Output) 条件
Gemini 3 Pro $2.00 / 100万トークン $12.00 / 100万トークン プロンプトが20万トークン以下の場合


この価格設定は、高性能モデルとしては非常に競争力のあるものです。
また、Google Antigravityはパブリックプレビュー期間中は無料で利用でき、Google AI Studioでもレート制限付きの無料枠が提供されています。

Antigravity・Google AI Studio

開発環境の無料利用枠は、ツールによって異なります。

Google Antigravity (新IDE):

パブリックプレビュー期間中は、**無料かつ寛大な利用枠(Generous Rate Limits)**で提供されます。
詳細は、Google Antigravityの料金とプランをご覧ください。

Google AI Studio (Webツール)

無料枠が用意されていますが、こちらは通常のレート制限が適用されます。


Gemini 3の安全性への取り組み

Gemini 3は、Google史上最も安全なモデルとして設計されており、これまでにない包括的な安全性評価を受けています。
Googleは自社の「Frontier Safety Framework」に基づき、重要なドメインでの内部テストを徹底しています。

さらに、信頼性を高めるために、以下のような外部の専門機関や業界のリーダーと提携し、独立した評価を実施しています。

  • UK AISI(英国AI安全研究所): 早期アクセスを提供し、評価を実施。
  • Apollo, Vaultis, Dreadnode: 業界の専門家による独立したアセスメント。


これらの評価の結果、Gemini 3はシコファンシー(迎合的な回答)の減少、プロンプトインジェクションへの耐性強化、およびサイバー攻撃による悪用に対する保護能力の向上が確認されています。


まとめ

Gemini 3の登場は、AIが単に「読む・書く」ツールから、「文脈を理解し、計画し、行動するパートナー」へと進化したことを示しています。

今回の発表の要点を整理すると以下のようになります。

  • 思考力: 「Deep Think」モードによる、難問解決に特化した圧倒的な推論能力。
  • 表現力: 「Generative UI」による、検索結果の動的なツール化とシミュレーション生成。
  • 実行力: 新IDE「Antigravity」と「Agent」機能による、タスクの自律的な完遂。

GoogleのSundar Pichai CEOが語る「Gemini時代の新たな章」は、まさに今日から始まります。まずはGeminiアプリやGoogle AI Studioで「Thinking」モードを選択し、その進化した知性を体感してみてください。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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