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Nano Banana Proの商用利用は可能?利用方法別の可否・条件を解説

この記事のポイント

  • Nano Banana Proの商用利用は可能だが、利用するプラットフォームによって規約の明確さと安全性が大きく異なる
  • Google WorkspaceとVertex AIは商用利用が明確に許可されており、データ学習も行われないため企業利用に最適
  • API有料枠やGoogle AI Studio(課金後)は規約上の禁止記載はないが、公式の推奨案内がないため事前確認が望ましい
  • Geminiアプリ(無料・有料含む)は商用利用に関する公式案内が一切なく、ビジネス用途での利用は推奨されない
  • 全サービス共通で、18歳未満向けサービスでの使用禁止や欧州ユーザーへの制限といった厳格なポリシー遵守が求められる
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


2025年11月にリリースされたGoogleの最新画像生成AI「Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)」は、その高品質な出力からビジネス活用への期待が高まっています。一方で、旧モデルとは異なり商用利用に関する公式の明確な案内が見当たらず、導入を迷う企業や開発者も少なくありません。

本記事では、Googleの各種規約を徹底的に調査し、現時点で判明しているNano Banana Proの商用利用ルールと、各サービスの安全性について解説します。
確実に商用利用が可能な推奨ルートから、注意が必要なグレーゾーンまで、ビジネスで安全に利用するための判断基準をご紹介します。

ChatGPTの新料金プラン「ChatGPT Go」については、以下の記事をご覧ください。
ChatGPT Goとは?料金や機能、広告の仕様、Plus版との違いを解説

Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)の商用利用は可能!ただし条件あり

Nano Banana Proの商用利用について


Nano Banana Proは商用利用可能ですが、どのサービスを選ぶかによって安全性が大きく異なります。以下の表で各サービスの商用利用可否を比較します。

サービス 商用利用の明確さ データ保護 コスト 推奨度
Google Workspace ◎ 明確に許可 高(学習なし) ★★★★★
Vertex AI ◎ 明確に許可 高(学習なし) ★★★★★
Gemini API有料枠 △ 明言なし 中(学習なし) ★★★☆☆
Google AI Studio(課金後) △ 明言なし 中(学習なし) ★★★☆☆
Geminiアプリ(全プラン) × 不明確 低〜中 低〜高 ★☆☆☆☆


この表から分かるように、商用利用が明確に許可されているのはGoogle WorkspaceとVertex AIのみです。以下、各サービスの詳細を解説します。

1. 【最推奨】Google Workspace with Gemini / Vertex AI

【最推奨】Google Workspace with Gemini / Vertex AI


ビジネス用途(マーケティング、広告、顧客向けサービス等)で利用する場合、「Google Workspace with Gemini」または「Vertex AI」経由が規約上最も安全です。

これらは企業・ビジネス利用を前提としたサービスであり、旧モデル(Gemini 2.5 Flash Image)の公式noteでは以下のように明記されていました。

広告利用含む商業利用でNano bananaを利用する場合は、Google Workspace with Gemini もしくは Vertex AI をご利用ください

新モデル(Nano Banana Pro)についても、この方針が引き続き適用されると考えられます。したがって、商用利用を検討する場合は、これらのサービスを選択することを強く推奨します。

このサービスを選ぶべき具体的なケース:

  • 企業のマーケティング資料や広告クリエイティブの制作
  • 商用Webメディアでの画像利用
  • 顧客向けサービスへの画像生成機能の組み込み
  • SLA(品質保証)が必要な大規模システム(Vertex AI)

関連規約:

2. 【要確認】Gemini API有料枠 / Google AI Studio(課金設定済み)

【要確認】Gemini API有料枠 / Google AI Studio(課金設定済み)

開発者向けのツールです。Nano Banana Proを利用するには「有料枠」(Cloud請求先アカウントの有効化)が必須です。

コストパフォーマンスは良いものの、商用利用について規約上の明言がないため「グレーゾーン」となっています。現状、利用規約に「商用利用禁止」という記載はありませんが、旧モデルの公式noteのような積極的な推奨案内もありません。

利用に際しての注意

商用利用を前提とする場合は、必ず事前にGoogleへ確認することを推奨します。 確実な商用利用の許可を求める場合は、Google WorkspaceまたはVertex AIの利用を検討してください。

関連規約:

3. 【非推奨】Geminiアプリ(無料・Plus・Pro・Ultra)

Geminiアプリ
ブラウザやスマホアプリから誰でも簡単に使えるサービスです。無料ユーザーでもNano Banana Proを一定枠まで利用できますが、商用利用については公式の明確な案内が一切ありません。

前述の通り、旧モデルの公式noteでは以下のように記載されています。

広告利用含む商業利用でNano bananaを利用する場合は、Google Workspace with Gemini もしくは Vertex AI をご利用ください

つまり、個人向けプラン(Geminiアプリ)での商用利用は推奨されていませんでした。新モデル(Nano Banana Pro)においても、最上位のGoogle AI Ultra(月額36,000円)を含め、商用利用が明確に許可されているという公式案内はありません。

推奨される用途・避けるべき用途

  • おすすめ(○): 個人的な趣味、非商用での利用、試し使い
  • 避けるべき(×): ビジネス全般、広告・マーケティング資料、アフィリエイト、顧客向けサービス


商用利用を検討する場合は、Google WorkspaceまたはVertex AIの利用をおすすめします。

関連規約:


【参考情報】API無料枠と一般規約の補足

その他の重要な情報として、API無料枠の制限と一般規約について補足します。

Gemini API無料枠について

Nano Banana Proはこの枠では利用できませんが、Googleのサービス全体像を理解するために以下の制限を知っておくことは重要です。

Gemini API 追加利用規約の「無料サービス」セクションには、以下のように記載されています。

Google AI Studio の直接操作や Gemini API の無料枠など、 無料で提供されるサービスはすべて 無料サービス(「本無料サービス」)です。

本無料サービス(Google AI Studio や Gemini API の無料枠など)を使用する場合、 Google は使用者が本サービスに送信したコンテンツと生成された回答を使用し、 Google のプライバシー ポリシーに従って、 Google のプロダクト、サービス、機械学習技術 (Google の企業向けの機能、プロダクト、サービスを含む)の 提供、改良、開発を行います。


つまり、無料枠ではデータが学習に使用されます。

Google利用規約とサービス固有の追加規約の関係

Google 利用規約には、組織によるサービス利用について以下のように記載されています。

組織またはビジネスの代理としてこれらのサービスを使用する場合:

  • その組織またはビジネスがこれらの利用規約を承諾します。
  • 組織またはビジネスの管理者が、ユーザーおよびエンドユーザーに Google アカウントの割り当てを行う場合があります。

つまり、Google全体としてはビジネス利用を否定していません。


ただし、Gemini API 追加利用規約のように、「Google利用規約に加えて、個別の規約が適用されるサービス」も存在します。

「一般規約でビジネス利用が想定されているから大丈夫」と判断せず、必ず各サービスの個別規約を確認してください。
▶︎参考:Google の利用規約とサービス固有の追加規約およびポリシーを使用するサービス


よくある質問(FAQ)

Nano Banana Proの商用利用に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q1: Nano Banana Proは無料で使える?

A:
Geminiアプリでは無料ユーザーでも一定枠まで使用可能です。ただし、枠を超えると通常版(Nano Banana)に切り替わります。

Google AI StudioやGemini APIで使う場合は、Cloud請求先アカウントの有効化(課金設定)が必須で、完全無料では利用できません。

【関連記事】
▶︎Nano Banana Proの料金プラン

Q2: Geminiアプリの有料プラン(Plus/Pro/Ultra)で商用利用できる?

A:
明確な公式案内がないため、推奨できません。旧モデルでは個人向けプランでの商用利用は推奨されていませんでした。新モデルでも最上位のGoogle AI Ultra(月額36,000円)を含め、商用利用が許可されているという公式発表はありません。

商用利用を検討する場合は、Google WorkspaceまたはVertex AIの利用を強く推奨します。

Q3: 生成した画像の著作権は誰に帰属する?

A:
各サービスで著作権の扱いが規定されています。いずれも生成されたコンテンツの所有権はGoogleには帰属せず、利用者に帰属するという点では共通しています。

Gemini API / Google AI Studio の場合

Gemini API 追加利用規約の「生成されたコンテンツの使用」セクションには以下のように記載されています。

本サービスの一部では、使用者によるオリジナル コンテンツの生成が許可されています。Google がそのコンテンツに対する 所有権を主張することはありません。使用者は、Google が同一または類似のコンテンツを他者に対して生成すること、および そのために必要なすべての権利を留保することに同意するものとします。

Vertex AI / Google Workspace の場合

Google Cloud Terms of Serviceの第5.1条には以下のように記載されています。

As between the parties, Customer retains all Intellectual Property Rights in Customer Data and Customer Applications, and Google retains all Intellectual Property Rights in the Services and Software.
(和訳:当事者間において、顧客は顧客データおよび顧客アプリケーションにおけるすべての知的財産権を保持し、Googleはサービスおよびソフトウェアにおけるすべての知的財産権を保持します。)


つまり、顧客が生成したデータ(画像を含む)の知的財産権は顧客に帰属します。

Geminiアプリの場合

Google 利用規約の「Google サービス内のコンテンツ」セクションには以下のように記載されています。

Google の一部のサービスは、ユーザーによるオリジナル コンテンツの生成を許可しています。Google がそのコンテンツに対する所有権を主張することはありません。


ただし、同じプロンプトで同一または類似のコンテンツが他のユーザーにも生成される可能性がある点は、すべてのサービスで共通です。

Q4: どのサービスが一番おすすめ?

A:
利用目的によって異なります。

  • 商用利用(企業・ビジネス): Google Workspace or Vertex AI(明確に許可されている)
  • 個人開発・スタートアップ: Gemini API有料枠(ただし事前確認推奨)
  • 個人的な趣味・試用: Geminiアプリ(ただし商用利用は避ける)

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まとめ

Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)の商用利用は、利用するサービスによって安全性が大きく異なります。

商用利用が明確に許可されているのは、Google WorkspaceとVertex AIのみです。 これらのサービスはデータ保護も手厚く、企業利用において最も安全な選択肢です。

一方、Gemini APIやGoogle AI Studioの有料枠は、規約上の明言がないため「グレーゾーン」です。個人事業主やスタートアップでの使用は可能ですが、必ず事前にGoogleへ確認することをおすすめします。

Geminiアプリ(無料・有料問わず)は、商用利用について公式案内が一切なく、特に避けるべきです。個人的な趣味や試用には適していますが、ビジネス用途には使用しないようにしましょう。

重要: 本記事の情報は2025年11月時点のものです。規約は随時更新される可能性があるため、最新情報は必ず各サービスの公式規約をご確認ください。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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