この記事のポイント
マネージドディスクのリサイズはAzureポータル・PowerShell・Azure CLIの3つの方法に対応
Ultra DiskとPremium SSD v2はNVMeコントローラー利用時にダウンタイムなしでライブリサイズが可能(2025年GA)
Windows環境はDiskPart・ディスクマネージャー、Linux環境はgrowpart・resize2fs・xfs_growfsでボリューム拡張
ディスクは拡張のみ可能で縮小は不可。OSディスクの最大サイズは4,095 GiB
Standard HDD OSディスクは2028年9月8日に廃止予定。早期の移行計画が必要

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。
Azure仮想マシンのディスク容量が不足した場合、マネージドディスクのサイズ変更とOS上のボリューム拡張という二段階のプロセスで対応できます。
2025年にはUltra DiskとPremium SSD v2のライブリサイズ(ダウンタイムなし拡張)が一般提供され、運用中のVMでもサービスを止めずにストレージを増やせるようになりました。
本記事では、Azureポータル・PowerShell・Azure CLIの3つの変更手順から、Windows・Linux両環境でのOS拡張方法、マネージドディスク5種の性能比較と料金体系、拡張時の注意点までを体系的に解説します。
Azure仮想マシンのディスク拡張とは
Azure仮想マシン(VM)のディスク拡張とは、VMに接続されたマネージドディスクの容量を増やし、OSに追加スペースを認識させる操作のことです。アプリケーションのデータ増加やログの蓄積によりストレージが逼迫した場合、新しいディスクを追加する方法もありますが、既存のドライブをそのまま拡張できれば運用がシンプルになります。
拡張作業は以下の二段階のプロセスで構成されます。
- Azure側のリサイズ
Azureポータル・PowerShell・Azure CLIのいずれかで、マネージドディスクのプロビジョニングサイズを変更します。
- OS側のボリューム拡張
Azure側の変更だけではOSが新しい領域を認識しないため、OS内部でパーティションやファイルシステムを拡張する追加操作が必要です。Windows環境ではDiskPartやディスクマネージャー、Linux環境ではgrowpartやresize2fsなどのコマンドを使います。
なお、マネージドディスクは拡張のみ可能で、縮小はサポートされていません。サイズを小さくする操作はデータ損失につながるため、Azureの仕様として禁止されています。拡張前に必要な容量を慎重に見積もることが大切です。
Azureマネージドディスクの種類と選び方
ディスク拡張を行う前に、現在使用しているディスクの種類を確認しておくことが重要です。Azureのマネージドディスクは用途と性能に応じて5種類が提供されており、ディスクタイプによって拡張時の挙動やダウンタイムの有無が異なります。
ディスクタイプ5種の比較
以下の表は、2026年3月時点のAzureマネージドディスク5種の主要スペックをまとめたものです。
| ディスクタイプ | 媒体 | 最大IOPS | 最大スループット | 最大サイズ | OSディスク対応 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Ultra Disk | SSD | 400,000 | 10,000 MB/s | 65,536 GiB | 非対応 | SAP HANA、大規模DB、トランザクション負荷の高いワークロード |
| Premium SSD v2 | SSD | 80,000 | 1,200 MB/s | 65,536 GiB | 非対応 | 本番環境、低レイテンシが求められるワークロード全般 |
| Premium SSD | SSD | 20,000 | 900 MB/s | 32,767 GiB | 対応 | 本番環境のミッションクリティカルなアプリケーション |
| Standard SSD | SSD | 6,000 | 750 MB/s | 32,767 GiB | 対応 | Webサーバー、軽負荷の業務アプリ、開発・テスト環境 |
| Standard HDD | HDD | 2,000 | 500 MB/s | 32,767 GiB | 対応(2028年9月廃止予定) | バックアップ、アクセス頻度の低いデータ |
この表で特に注目すべき点は、Ultra DiskとPremium SSD v2の2種類はOSディスクとしては利用できないということです。OSディスクにはPremium SSD以下のタイプを選択し、高性能が求められるデータディスクにはUltra DiskやPremium SSD v2を使うのが一般的な構成です。
また、Standard HDDのOSディスク利用は2028年9月8日に廃止が予定されています。現在Standard HDDをOSディスクとして使用している場合は、早めにStandard SSD以上への移行を計画してください。
用途別の選び方
ディスクタイプの選択は、ワークロードの特性とコストのバランスで判断します。
- IOPSとスループットが最重要(DB、SAP HANA)
Ultra Diskが最適です。IOPS・スループット・容量を個別に調整でき、24時間以内に最大4回までパフォーマンスを変更できます。
- コストと性能のバランスを取りたい(汎用的な本番ワークロード)
Premium SSD v2が有力な選択肢です。固定ティアではなく1GiB単位で容量を設定でき、IOPS・スループットも個別調整が可能なため、無駄なコストを抑えられます。
- 安定した性能を手軽に確保したい(Webアプリ、業務システム)
Premium SSDのティア固定型はシンプルで管理しやすく、OSディスクにも対応しています。
- 開発・テスト環境やコスト最優先
Standard SSDまたはStandard HDDが適しています。ただしStandard HDDをOSディスクに使っている場合は廃止予定に注意してください。
ディスクタイプの変更は、既存のディスクを直接変換する方法(Premium SSD v2への変換は2024年Q4から一般提供)のほか、スナップショットから新しいタイプのディスクを作成する方法もあります。
【関連記事】
Azureのパフォーマンス低下の原因は?よくある要因と対策を徹底解説
ディスク拡張が必要になるタイミング

Azure仮想マシンのディスク拡張が必要になる場面は、大きく3つのパターンに分かれます。いずれも放置するとアプリケーションの停止やパフォーマンス低下に直結するため、兆候が見えた段階での対応が重要です。
ストレージ容量の不足
アプリケーションのデータ量が増加し、現在のディスク容量では対応できなくなるケースです。データベースが成長して既存のディスクスペースを使い切った場合や、ファイルサーバーのコンテンツが急増した場合などが該当します。
容量不足はアプリケーションのエラーや書き込み失敗の原因になるため、Azure Monitorのディスクメトリクスで使用率を監視し、80%を超えたあたりで拡張を検討するのが目安です。
新しいアプリケーションやサービスの導入
新たなアプリケーションやミドルウェアを仮想マシン上にインストールする際、そのソフトウェア自体のサイズと運用データの両方でストレージを消費します。ビッグデータ処理基盤や動画配信サービスなど、大量のデータを扱うワークロードを追加する場合は、事前にディスクの拡張が必要です。
バックアップやログファイルの増加
定期的なバックアップやシステムログの蓄積が、ディスク容量を圧迫するケースも少なくありません。特に長期間にわたるログの保持ポリシーを設定している環境では、ストレージ使用量が段階的に増加し続けます。
ログの保持期間やローテーション設定を見直した上で、それでも不足する場合はディスクの拡張で対応します。Azure Backupの別途構成によりVM本体のディスク負荷を軽減する方法も有効です。
マネージドディスクのサイズ変更手順
ディスク拡張の第一段階として、Azure側でマネージドディスクのプロビジョニングサイズを変更します。変更方法はAzureポータル・PowerShell・Azure CLIの3つがあり、いずれも同じ結果になります。
ダウンタイムなしで拡張できる条件
2025年第3四半期に、Ultra DiskとPremium SSD v2のNVMeコントローラーを利用したライブリサイズが一般提供(GA)されました。これにより、対象ディスクはVMを停止せずに容量を拡張できます。
ダウンタイムなしで拡張するための条件は、ディスクタイプによって異なります。
- Ultra Disk・Premium SSD v2
NVMeコントローラーを使用するVMに接続されたデータディスクであれば、対応リージョンでダウンタイムなしの拡張が可能です。バックグラウンドでスナップショットからのデータコピーが進行中のディスクは対象外になります。
- Premium SSD・Standard SSD・Standard HDD
データディスクのみ対応で、共有ディスクは非対応です。4 TiB以下のディスクを4 TiBを超えるサイズに拡張する場合は、VMの割り当て解除とディスクのデタッチが必要です。すでに4 TiBを超えているディスクの拡張はVMの停止なしで実行できます。
- OSディスク
ディスクタイプにかかわらず、OSディスクの拡張にはVMの停止(割り当て解除)が必要です。
上記の条件を確認した上で、以下の手順に進みます。ダウンタイムなし拡張の条件を満たさない場合は、VM停止の手順を含めて実行してください。
Azureポータルでの変更手順
Azureポータルを使用してマネージドディスクのサイズを変更する方法を、ステップごとに解説します。
- 仮想マシンの停止
Azureポータルで対象の仮想マシンを選択し、「停止」をクリックしてVMの割り当てを解除します。
- ディスクの選択
左側メニューから「設定」→「ディスク」を選択し、拡張したいディスクを「ディスク名」から選びます。
- サイズとパフォーマンスの設定
「設定」メニューの「Size + performance」を選択し、希望するディスクサイズを指定します。新しいサイズは既存のサイズより大きくする必要があります。
- サイズ変更の確定
ページ下部の「サイズ変更」ボタンをクリックして変更を確定します。変更後、VMが停止中であれば起動します。
PowerShellでの変更手順
スクリプトを使って効率的にディスクサイズを変更したい場合は、PowerShellが適しています。複数のVMに対して一括でサイズ変更を行うこともできます。
- Azureアカウントにサインインし、サブスクリプションを選択
Connect-AzAccount
Select-AzSubscription -SubscriptionName 'my-subscription-name'
- リソースグループ名、VM名、ディスク名を変数に設定
$rgName = 'my-resource-group-name'
$vmName = 'my-vm-name'
$diskName = 'my-disk-name'
- VMへの参照を取得
$vm = Get-AzVM -ResourceGroupName $rgName -Name $vmName
- ディスクのサイズを変更する前にVMを停止
Stop-AzVM -ResourceGroupName $rgName -Name $vmName
- マネージドディスクのサイズを変更(例: 1,023 GBに設定)
$disk = Get-AzDisk -ResourceGroupName $rgName -DiskName $diskName
$disk.DiskSizeGB = 1023
Update-AzDisk -ResourceGroupName $rgName -Disk $disk -DiskName $disk.Name
- VMを起動
Start-AzVM -ResourceGroupName $rgName -Name $vmName
PowerShellでの変更が完了したら、VMにリモート接続してOS側のボリューム拡張を行います。
Azure CLIでの変更手順
Azure CLIを使えば、Linux環境やmacOS環境からもコマンド一つでディスクサイズを変更できます。
- VMの割り当てを解除
az vm deallocate --resource-group myResourceGroup --name myVM
- リソースグループ内のディスク一覧を確認
az disk list \
--resource-group myResourceGroup \
--query '[*].{Name:name,Size:diskSizeGB,Tier:sku.tier}' \
--output table
- ディスクサイズを変更(例: 200 GBに拡張)
az disk update \
--resource-group myResourceGroup \
--name myDataDisk \
--size-gb 200
- VMを起動
az vm start --resource-group myResourceGroup --name myVM
マネージドディスクのサイズを変更すると、プロビジョニングサイズは直近の上位ティアに繰り上げ丸めされます。たとえばPremium SSDで200 GBを指定した場合、P20(512 GiB)のティアに繰り上げられ、そのティアの料金が課金されます。
OS上でのボリューム拡張手順
Azure側でマネージドディスクのサイズを変更しただけでは、OS内部のパーティションやファイルシステムは元のサイズのままです。追加された領域をOSに認識させるための作業が必要です。
Windows環境(DiskPart)
DiskPartはコマンドラインでパーティションを管理するWindows標準ツールです。シンプルな操作で迅速にパーティションを拡張したい場合に適しています。
- RDP接続を開く
仮想マシンにRDP(リモートデスクトッププロトコル)で接続します。
- コマンドプロンプトを開く
コマンドプロンプトを開き、diskpart と入力してDiskPartを起動します。
- ボリュームの確認
DiskPartのプロンプトで list volume と入力し、拡張したいボリュームを確認します。
- ボリュームの選択
select volume <ボリューム番号> と入力して拡張対象のボリュームを選択します。
- ボリュームの拡張
extend と入力すると、利用可能なすべての空き領域を使ってボリュームが拡張されます。特定のサイズだけ拡張したい場合は extend size=<MB単位のサイズ> と入力します。
Windows環境(ディスクマネージャー)
ディスクマネージャーはGUI(グラフィカルインターフェース)でパーティションを管理するツールです。コマンド操作に慣れていない場合や、視覚的にディスク状態を確認しながら作業したい場合に適しています。
- RDP接続を開く
仮想マシンにリモートデスクトップで接続します。
- ディスク管理を開く
「スタート」メニューを右クリックし、「ディスクの管理」を選択します。
- ボリュームの拡張
拡張対象のパーティション(例: Cドライブ)を右クリックし、「ボリュームの拡張」を選択します。
- ウィザードに従って拡張を完了
ボリュームの拡張ウィザードが表示されるので、画面の指示に従って拡張を確定します。完了後、ドライブの容量が更新されていることを確認します。
Windows環境では、コマンドで素早く対応したい場合はDiskPartを、視覚的に管理したい場合はディスクマネージャーを使い分けてください。
Linux環境でのパーティション拡張
Linux環境でのボリューム拡張は、ディストリビューションやファイルシステムの種類によって手順が異なります。ここでは代表的な手順を解説します。
Ubuntu(16.x以降)の場合は、cloud-initにより再起動するだけでOSディスクのパーティションとファイルシステムが自動的に拡張されます。VM再起動後に df -Th コマンドでサイズが反映されていることを確認してください。
SUSE・Red Hat系の場合は、以下の手順で手動拡張を行います。
- ディスクのリスキャン(ダウンタイムなし拡張の場合)
ライブリサイズを行った場合、OSが新しいサイズを自動認識しないことがあります。以下のコマンドでリスキャンを実行します。
echo 1 | sudo tee /sys/class/block/sda/device/rescan
- パーティションの拡張
growpartコマンドでパーティションをディスク全体に拡張します。
sudo growpart /dev/sda 4
- ファイルシステムの拡張
ファイルシステムの種類に応じてコマンドを使い分けます。
# ext4の場合
sudo resize2fs /dev/sda4
# XFSの場合
sudo xfs_growfs /
- 拡張結果の確認
df -Th
Red Hat系でLVM(論理ボリュームマネージャー)を使用している環境では、growpart → pvresize → lvresize の順にコマンドを実行する必要があります。詳細はMicrosoft LearnのLinux VMディスク拡張ガイドを参照してください。
ディスク拡張時の注意点

Azure仮想マシンのディスク拡張は比較的シンプルな操作ですが、事前に確認すべきポイントがいくつかあります。計画不足のまま進めるとデータ損失やサービス停止につながるリスクがあるため、以下の注意点を確認してください。
バックアップの作成
ディスク拡張はシステムの根幹に関わる操作です。不測の事態に備え、拡張前にディスクのスナップショットを必ず作成してください。スナップショットはディスクのある時点の状態を丸ごと保存するもので、万が一の場合に元のサイズ・状態に復元できます。
Azure Backupとスナップショットの違いを理解した上で、用途に合った方法でバックアップを取得しておくと安心です。
ダウンタイムの考慮
前述のとおり、ディスクタイプと拡張先のサイズによってはVMの停止が必要になります。特に以下のケースでは事前にメンテナンスウィンドウを確保してください。
- OSディスクの拡張(ディスクタイプにかかわらずVM停止が必要)
- 4 TiB以下のPremium SSD・Standard SSD・Standard HDDを4 TiBを超えるサイズに拡張する場合
- 共有ディスクの拡張
Ultra DiskやPremium SSD v2のライブリサイズでも、OS内でサイズが反映されるまで最大10分程度かかる場合があります。反映が遅い場合はOSのリスキャン操作を行うか、VMの再起動で対応してください。
ディスクサイズの上限と制約
ディスク拡張に関する主な制約を以下にまとめます。
- OSディスクの最大サイズ 4,095 GiB。VHD BLOB自体はこれ以上大きくできますが、OSが認識できるのは4,095 GiBまでです
- MBRパーティション デフォルトでMBRが使用されている場合、利用可能なサイズは2 TiBに制限されます。2 TiBを超える場合はGPTへの変換が必要です
- 縮小は不可 マネージドディスクは拡張のみ対応しており、サイズを小さくする操作はサポートされていません
- ティアへの丸め Premium SSD・Standard SSD・Standard HDDは、指定したサイズが直近上位のティアに繰り上げ丸めされます。たとえば200 GBを指定してもP20(512 GiB)相当のティアが適用されます
これらの制約を踏まえ、必要な容量を事前に見積もった上で拡張作業を実施してください。
Standard HDD OSディスクの廃止予定
Microsoftは、Standard HDDをOSディスクとして使用する機能を2028年9月8日に廃止すると発表しています。該当するVMを運用している場合は、Standard SSD以上のディスクタイプへの移行計画を早期に策定することを推奨します。
現在Standard HDDをOSディスクに使用しているかどうかは、AzureポータルのVMのディスク設定画面、またはAzure CLIの az disk list コマンドで確認できます。OSディスクのタイプがStandard HDDであった場合は、ディスクタイプの変更(Standard SSD以上への変換)が必要です。
【無料DL】AI業務自動化ガイド(220P)
Microsoft環境でのAI活用を徹底解説
Microsoft環境でのAI業務自動化・AIエージェント活用の完全ガイドです。Azure OpenAI、AI Agent Hub、n8nを活用した業務効率化の実践方法を詳しく解説します。
Azureマネージドディスクの料金体系
Azureマネージドディスクの料金は、ディスクタイプによって課金方式が異なります。拡張時にはサイズだけでなくコストへの影響も確認しておくことが重要です。
ティア固定型(Premium SSD・Standard SSD・Standard HDD)
Premium SSD・Standard SSD・Standard HDDは、プロビジョニングしたディスクサイズに対応するティアの月額固定料金で課金されます。使用量ではなく割り当てサイズに基づく課金のため、実際のデータ使用量が少なくてもティア分の料金が発生します。
以下は2026年3月時点のJapan East(東日本)リージョンにおける代表的なティアの月額料金です。
| ティア | サイズ | Premium SSD(LRS) | Standard SSD(LRS) | Standard HDD(LRS) |
|---|---|---|---|---|
| 32 GiB | P4 / E4 / S4 | $6.07 | $2.40 | $1.54 |
| 128 GiB | P10 / E10 / S10 | $22.67 | $9.60 | $5.89 |
| 512 GiB | P20 / E20 / S20 | $84.20 | $38.40 | $21.76 |
| 1,024 GiB | P30 / E30 / S30 | $155.44 | $76.80 | $40.96 |
| 4,096 GiB | P50 / E50 / S50 | $569.99 | $307.20 | $163.84 |
指定したサイズは直近上位のティアに繰り上げ丸めされます。たとえば200 GBを指定した場合はP20(512 GiB)のティアが適用されるため、ティアの境目を意識してサイズを決めると、コストを最適化しやすくなります。
課金は時間単位で計算されます。月額料金を730時間(1か月分)で割った値が1時間あたりの料金となり、ディスクを使用した時間分だけ課金される仕組みです。
従量型(Ultra Disk・Premium SSD v2)
Ultra DiskとPremium SSD v2は、容量・IOPS・スループットの3要素がそれぞれ独立して課金される従量制です。固定ティアではないため、必要な性能だけを割り当ててコストを細かく制御できます。
以下はJapan East(東日本)リージョンにおけるUltra Diskの課金単価です(2026年3月時点)。
| 課金項目 | 単価(1時間あたり) | 月額換算(730時間) |
|---|---|---|
| プロビジョニング容量 | $0.000238/GiB | 約$0.174/GiB |
| プロビジョニングIOPS | $0.000099/IOPS | 約$0.072/IOPS |
| プロビジョニングスループット | $0.000545/MBps | 約$0.398/MBps |
たとえばUltra Diskで100 GiB・3,000 IOPS・125 MBpsの構成を選択した場合、月額の目安は約$284になります(容量$17.4 + IOPS$216.8 + スループット$49.7の合計)。IOPSの比重が大きいため、必要以上のIOPSを設定しないことがコスト管理のポイントです。
Premium SSD v2も同様の3要素課金ですが、ベースラインとして3,000 IOPSと125 MB/sのスループットが無料で含まれる点が異なります。ベースライン内で収まるワークロードであれば、容量分のコストだけで運用できます。
最新の料金はAzureマネージドディスクの料金ページまたはAzure料金計算ツールで確認してください。
【関連記事】
Azure仮想マシン(Azure VM)のコストを安くする方法を解説!
まとめ
本記事では、Azure仮想マシンのディスク拡張について、マネージドディスクの種類選びからサイズ変更手順、OS上でのボリューム拡張、注意点、料金体系までを解説しました。
ポイントを整理すると、ディスク拡張はAzure側のリサイズとOS側のボリューム拡張の二段階で構成されること、Ultra DiskとPremium SSD v2はライブリサイズでダウンタイムなしの拡張が可能であること、そしてディスクは拡張のみ可能で縮小はできないという制約があることの3点が特に重要です。
ディスク容量の不足に気づいてから対応するのではなく、Azure Monitorのディスクメトリクスで使用率を定期的に確認し、80%を超える前に拡張計画を立てておくのが安全な運用方法です。まずは現在のVMのディスクタイプとサイズをAzureポータルで確認するところから始めてみてください。











