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Azure Portalとは?ログイン方法や使い方、料金を徹底解説!

この記事のポイント

  • Azure Portalは統合されたWebインターフェースでAzureリソースを一元管理
  • 2024年10月以降、多要素認証(MFA)によるサインインが必須
  • AIと機械学習、分析ツールなど幅広いサービスにアクセス可能
  • Role-Based Access Control (RBAC)とMicrosoft Entra IDでセキュリティを強化
  • Azure Arcによるハイブリッドクラウドとマルチクラウド環境をサポート
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

Azure Portalは、Microsoft Azureのリソースを管理するための統合Webプラットフォームです。
ブラウザからアクセスでき、仮想マシンの構築からAIサービスの設定、セキュリティの管理まで、あらゆるAzure操作を一元的に行えます。

本記事では、Azure Portalのログイン方法、操作画面、主要機能、セキュリティ、ハイブリッド・マルチクラウド対応までを網羅的に解説します。
Microsoft Azureの基本知識についてはこちらの記事をご覧ください。
✅Microsoft 365 Copilotの最新エージェント機能「Copilot Cowork」については、以下の記事をご覧ください。
Copilot Coworkとは?機能や料金、Claude Coworkとの違いを解説

Azure Portalとは

Azure Portalは、Microsoftが提供するクラウドプラットフォームAzureを管理するための統合Webプラットフォームです。ブラウザからアクセスでき、仮想マシンの構築、アプリケーションのデプロイ、データベースの設定、ネットワークの管理など、Azureのあらゆるリソースに関するタスクを直感的に操作できます。

Azure Portal画面
Azure Portal画面

Azure Portalを利用することで、異なるサービスやリソースの管理を1つの画面に集約し、クラウド環境の全体像を効率的に把握できます。


Azure Portalの利用方法

Azure Portalを利用するには、Microsoftアカウントと Azureアカウントが必要です。このセクションでは、アカウントの作成方法とログイン方法を順に解説します。

アカウントの作成

Azureアカウントの作成には、Microsoftアカウントクレジットカードが必要です。事前にMicrosoftアカウントを準備してから作成に進んでください。

Azureアカウントの作成手順

Azureの無料アカウントページから「無料で始める」をクリックします。Microsoftアカウントでサインインし、基本情報を入力してください。

基本情報を入力
基本情報を入力

基本情報を入力し、Microsoftの顧客契約に同意します。クレジットカードの支払い情報の登録が求められますが、無料期間中かつクレジット内であれば課金されず、自動請求もありません

無料の特典
無料の特典

学生プランの「Azure for Students」であれば、クレジットカード情報の入力も不要です。

Azureの無料アカウントの特典や詳しい条件については、こちらの記事をご覧ください。

【関連記事】
Azureの無料アカウントとは?作成方法やできることを徹底解説!

Microsoftアカウントを持っていない方

Microsoftアカウントがない場合は、先にアカウントの作成が必要です。メールアドレスとパスワード、生年月日を入力してください。登録したメールアドレスに確認コードが届きます。

アカウント作成画面
アカウント作成画面


Azure Portalへのログイン方法

Azureアカウント作成後、Portalにログインする手順を解説します。2024年10月以降、Azure Portalへのサインインには多要素認証(MFA)が必須となっています。

  1. ご自身のアカウントを選択します。

アカウントの選択
アカウントの選択

  1. サインインが要求されるため、スマートフォンのMicrosoft Authenticatorアプリを開き、表示されている番号を入力します。

Authenticatorの要求
Authenticatorの要求

スマートフォン自体のパスワードや顔認証を求められるため、必要に応じて認証を行います。

スマホでのサインイン
スマホでのサインイン


  1. Azure Portalにログインが完了しました。

Azure Portal画面
Azure Portal画面


Azure Portalの操作画面の説明

Azure Portalの画面は主に3つのエリアで構成されています。

ポータルメニュー

「ポータルメニュー」から、主要な機能とリソースの種類にすばやくアクセスできます。メニュー内の「ホーム」をクリックするとトップ画面に戻ります。

メニューバー画像
メニューバー画像

ダッシュボード

「ダッシュボード」をクリックすると、自身の重要なリソースが一覧表示されます。ダッシュボードは自由にカスタマイズでき、利用頻度の高いリソースを配置できます。

ダッシュボード画面
ダッシュボード画面

すべてのサービスページ

「すべてのサービス」をクリックすると、Azureが提供する全サービスの一覧が表示されます。カテゴリ別の絞り込みや検索で、必要なサービスをすぐに見つけられます。

すべてのサービスページ
すべてのサービスページ


Azure Portalの主なメリット

Azure Portalの使用には多くのメリットがあります。以下の表で主なメリットを整理します。

メリット 説明
一括管理 AzureのあらゆるリソースとサービスをAzure Portalから一元管理できる
リソース監視 リアルタイムでリソースの状態を可視化し、迅速な対応を可能にする
リソース間連携 仮想マシン、ストレージ、データベース等のリソース間連携を簡単に設定できる
RBACによるアクセス制御 ユーザーのアクセス権限を詳細に設定し、セキュリティを強化
柔軟なID管理 Microsoft Entra IDで組織内外のアクセス制御を柔軟に設定できる
カスタマイズ性 ダッシュボードを自由にカスタマイズし、利用頻度の高いリソースへのアクセスを容易にする

これらのメリットは、ビジネスの生産性向上、セキュリティ強化、コスト削減に大きく寄与します。以下で各項目を詳しく解説します。

サービスの一括管理

Azure Portalでは、Azureのサービス、アプリケーション、リソースを一か所で管理できます。開発者、IT管理者、データアナリストは、仮想マシン、Webアプリ、データベース、ストレージアカウントなどを一目で把握し、管理操作を迅速に実行できます。

【関連記事】
Azureのリソースグループとは?作成や移動、アクセス権限の管理を解説

リソース監視

ダッシュボードをカスタマイズして、ビジネスに不可欠なリソースの状態をリアルタイムで把握できます。メトリクスとアラートを設定しておくことで、パフォーマンスの問題や異常を即座に検知し、迅速な対応が可能です。

リソース間の連携

Azure Portalはリソース間の相互作用を促進します。たとえば、仮想ネットワーク内で仮想マシンをデプロイする際に、既存のストレージアカウントやデータベースとの連携を簡単に設定でき、システムアーキテクチャの設計と実装が柔軟に行えます。

Role-Based Access Controlによるアクセス制御

Azure Portalは「Role-Based Access Control(RBAC)」を提供し、組織内のユーザーに適切なアクセスレベルを割り当てることができます。IT管理者は、特定のリソースグループや個々のサービスに対して、開発者、オペレーター、監査担当者などに必要最小限のアクセス権限を付与できます。

【関連記事】
Azure RBACとは?設定手順やカスタムロールをわかりやすく解説!

柔軟なID管理

Microsoft Entra ID(旧Azure Active Directory)により、特定のプロジェクトや時間限定のアクセス制御など、ビジネスの変化に応じた柔軟なID管理を構成できます。外部ベンダーや一時的なコントラクターに対するアクセス設定にも役立ちます。

カスタマイズ性

ユーザーは自分のニーズに応じてダッシュボードを柔軟にカスタマイズできます。利用頻度の高いツールやリソースを配置し、日常の管理業務を効率化できます。


Azure Portalのコンピューティングサービス

Azure Portalから、仮想マシンやアプリケーションサービス、コンテナインスタンスなどのコンピューティングリソースを作成・設定・管理できます。主なサービスを紹介します。

Azure Virtual Machines

Azureの仮想マシンは、クラウド上でサーバーの役割を果たします。必要に応じてさまざまなサイズ、OS、カスタム構成のVMを作成し、スケールアップやスケールアウトが可能です。

Azure App Service

Azure App Serviceは、WebアプリケーションやAPIのホスティングに最適なフルマネージドサービスです。自動スケーリング、複数の言語とフレームワークのサポートが特徴で、開発者はアプリケーション開発に集中できます。

コンテナーとKubernetes

コンテナーとKubernetes
コンテナーとKubernetes

Azure Container Instances(ACI)やAzure Kubernetes Service(AKS)により、Dockerコンテナの実行やKubernetesクラスターの管理が可能です。コンテナ指向の開発やマイクロサービスアーキテクチャの採用に適しています。


Azure Portalのデータベースサービス

Azure Portalでは、複数のデータベースサービスを管理できます。目的やデータの特性に応じて最適なサービスを選択できます。

【関連記事】

Azureで使えるデータベース一覧!その特徴やメリット、料金体系を解説 | AI総合研究所

Azureのデータベースサービスを2026年最新情報で網羅的に解説。SQL Database、Managed Instance、Cosmos DB、PostgreSQL、MySQL、Managed Redisの特徴や選定基準、料金体系、廃止サービスの移行先まで詳述。

https://www.ai-souken.com/article/azure-database-services-introduction

Azure SQL Database

Azure SQL Databaseは、エンタープライズグレードのフルマネージドリレーショナルデータベースです。自動バックアップ、パッチ適用、スケーリングなどの管理が自動化されており、ビジネスの成長に合わせたリソース調整が可能です。

CREATE TABLE Users (
    UserID INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
    Name VARCHAR(100),
    Age INT,
    Email VARCHAR(100)
);
UserID Name Age Email
1 AI太郎 30 aitaro.doe@example.com
2 AI花子 20 ai.doe@example.com

データ格納イメージ

Azure Cosmos DB

Azure Cosmos DBは、グローバルに分散されたマルチモデルデータベースサービスです。複数のAPI(NoSQL、MongoDB、Apache Cassandra、Apache Gremlin、Table)に対応しており、高可用性と低遅延を実現します。

以下はNoSQLデータベースのデータ格納イメージです。

{
  "_id": "507f191e810c19729de860ea",
  "name": "AI 花子",
  "age": 20,
  "email": "ai.doe@example.com",
  "address": {
    "street": "123 Elm Street",
    "city": "Tokyo",
    "zip": "12345"
  },
  "interests": ["reading", "cycling", "technology"]
}

名前やメールアドレス、住所、趣味などの構造化・非構造化データを柔軟に格納でき、スループットとストレージ要件に合わせたスケーリングが可能です。

データベース移行サービス

Azure Database Migration Service(DMS)を利用すると、オンプレミスや他のクラウドからAzureのデータベースサービスへの移行を効率化できます。Azure Portalから移行プロセスの設定と監視が可能です。


Azure PortalのAI・機械学習サービス

AIとMachine Learningのサービス

Azure Portalでは、AIと機械学習のサービスに簡単にアクセスできます。主なサービスを紹介します。

Azure Machine Learning

Azure Machine Learningは、機械学習モデルの構築、トレーニング、デプロイを行うフルマネージドサービスです。Azure Portalから、データの準備からモデルのデプロイまで全ワークフローを一元管理できます。

Azure AI services(旧Azure Cognitive Services)

Azure AI servicesは、ビジョン、言語、音声認識などの事前構築されたAI機能をAPIとして提供するサービス群です。コーディング不要でアプリケーションにAI機能を組み込めます。

Azure AI Search(旧Azure Cognitive Search)

Azure AI Searchは、アプリケーションに高度な検索機能を追加するためのフルマネージド検索サービスです。Azure OpenAI Serviceと組み合わせたRAG構成にも活用されています。

Azure AI Bot Service

Azure AI Bot Serviceを使用すると、インテリジェントな会話型インターフェースを構築してアプリケーションに統合できます。以下はLINEとAzure Bot Serviceを連携した例です。

LINEとAzure Bot Serviceを繋げた例
LINEとAzure Bot Serviceを連携した例


Azure Portalの分析サービス

Azureはデータ駆動型の意思決定を支援するための分析ツールを提供しています。Azure Portalから以下の分析サービスにアクセスできます。

Microsoft Fabric(旧Azure Synapse Analytics)

Microsoft Fabricは、データウェアハウス、データエンジニアリング、リアルタイム分析、データサイエンスを統合した分析プラットフォームです。Azure Synapse Analyticsの後継として、データの集約からAI活用までを一貫して行えます。

Power BI

Power BIは、ビジネスデータの可視化・共有のためのデータビジュアライゼーションツールです。Azure Portalから直接連携でき、幅広いデータソースからダッシュボードを構築して組織内の意思決定を支援します。


Azure Portalのセキュリティとガバナンス

セキュリティとガバナンスはクラウド管理において重要な要素です。Azure Portalは、リソースの安全な運用を確保するための複数のセキュリティ機能を提供しています。

Microsoft Defender for Cloud(旧Azure Security Center)

Microsoft Defender for Cloudは、クラウドワークロードのセキュリティ態勢を継続的に評価し、脅威の防御・検出・対応を支援する統合セキュリティサービスです。Azureだけでなく、オンプレミス環境や他のクラウドプロバイダーの資産も保護できます。

Azure Policy

Azure Policyでは、組織のリソースに対するガバナンスポリシーを作成・割り当て・管理できます。ポリシーの適用状況を監視し、リソースが企業のコンプライアンス要件や業界基準に準拠しているかを確認できます。

Azure RBAC

Azure RBAC(Role-Based Access Control)は、ユーザー、グループ、サービスプリンシパルへの適切なアクセスレベルを設定するための仕組みです。リソースへのアクセス権を精密に管理し、セキュリティを保ちながら必要な担当者にのみアクセスを許可します。

Azure Roleの割り当てイメージ
Azure Roleの割り当てイメージ

Azure Monitor

Azure Monitorは、アプリケーションとインフラストラクチャのパフォーマンスを監視するサービスです。ログデータやメトリクスを収集し、問題の特定やトラブルシューティングを支援します。アラートの設定やダッシュボードのカスタマイズもAzure Portalから行えます。


Azure Portalのハイブリッド・マルチクラウド機能

多くの企業では、オンプレミスとクラウドの両方を活用するハイブリッドクラウド環境や、複数のクラウドを組み合わせたマルチクラウド戦略を採用しています。Azure Portalでは、これらの環境を統合的に管理する機能が提供されています。

Azure Stack

Azure Stackは、企業の自社データセンターでAzureサービスを実行できるハイブリッドクラウドプラットフォームです。オンプレミス環境でもAzureと同じAPI、サービス、DevOpsツールチェーンを利用でき、アプリケーションをクラウドとオンプレミスの間で一貫してデプロイ・運用できます。

Azure Arc

Azure Arcは、任意のインフラ上でAzureサービスの実行と管理を一括で行えるサービスです。オンプレミス、エッジ、マルチクラウド環境において一貫したガバナンスと管理を実現します。

クラウド間の統合と相互運用性

AzureはAmazon Web Services(AWS)やGoogle Cloud Platform(GCP)との連携も強化しており、Azure Portalを中心にして複数のクラウド環境にまたがるインフラとアプリケーションの統合管理が行えます。

VPNとExpressRoute

Azure Portalから、VPN GatewayやExpressRouteを構成することで、オンプレミスネットワークとAzure間の安全で高速な専用接続を確立できます。

仮想ネットワークイメージ
仮想ネットワークイメージ

Azureの仮想ネットワーク解説記事


Azure Portalの開発者向けツール

Azure Portalは開発者の生産性を向上させるツールを多数提供しています。

Azure DevOps

Azure DevOpsは、コード共有、バージョン管理、自動ビルド、テスト、デプロイを支援する統合開発環境です。Agileプランニング、リポジトリ管理、CI/CDパイプライン、リリース管理などの機能で開発から運用までのデリバリーを迅速化できます。

GitHub統合

GitHubとの統合により、ソースコードの管理、コラボレーション、プルリクエストのレビューがスムーズに行えます。Azure PortalからGitHubリポジトリへのアクセスが容易です。

【関連記事】
Azure DevOpsとGitHubを連携させる方法をわかりやすく解説!

VS Code for the Web

VS Code for the Webは、ブラウザからアクセスできるコードエディタです。Azure Portalから直接コードを編集でき、拡張機能によるカスタマイズも可能です。

ARM テンプレートとBicep

Azure Resource Manager(ARM)テンプレートやBicepを使用すると、インフラストラクチャをコードとして定義し、必要なAzureリソースの一括作成と構成が可能です。環境の再現性と管理効率が向上します。

Azure CLI・PowerShell

Azure CLIとPowerShellを使用して、スクリプトからAzureリソースを管理できます。Azure Portal内のCloud Shell機能を使えば、ブラウザ上でコマンドを実行することも可能です。


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まとめ

本記事では、Azure Portalの概要、ログイン方法、操作画面、主要機能について解説しました。

Azure Portalは、Azureのあらゆるリソースを一元管理できる統合Webプラットフォームです。コンピューティング、データベース、AI・機械学習、分析、セキュリティ、ハイブリッド・マルチクラウドまで、幅広いサービスにブラウザからアクセスできます。2024年10月からはMFA(多要素認証)が必須となり、セキュリティも強化されています。

まずはAzureの無料アカウントを作成し、Azure Portalから各サービスを体験してみてください。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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