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Sonar by Perplexity(Perplexity Sonar)とは?主な特徴や料金、使い方を解説

この記事のポイント

  • 事実性重視の情報検索APIならSonar by Perplexityが第一候補。SimpleQAで主要LLMを上回るスコアを記録している
  • 軽量FAQ応答にはSonar、複雑な調査にはSonar Pro、多段階リサーチにはDeep Researchを選ぶべき
  • まずSonar APIで検証を始め、段階的にSonar Pro・Deep Researchへ移行するアプローチが有効
  • 検索モードのHigh・Medium・Low切り替えでコスト最適化すべき。引用トークン課金の廃止で実質コストも下がっている
  • 既存ワークフローへのAPI組み込みで週8時間の調査時間削減が実証済み(Copy AI事例)
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

Sonar by Perplexityは、リアルタイムWeb検索に基づく高精度な回答を生成するAPIサービスです。軽量高速なSonar、複雑なクエリに対応するSonar Pro、多段階調査に特化したSonar Deep Researchの3モデルを提供しています。本記事では、各モデルの特徴・料金体系・導入事例を解説します。

Sonar by Perplexityとは?

「Sonar by Perplexity」は、Perplexityが提供するリアルタイムのWeb検索に基づいた高精度な回答を生成するAPIサービスです。
軽量・高速・低コストな「Sonar API」と、より複雑なクエリに対応し、詳細な調査やマルチステップのタスクに最適な「Sonar Pro API」の2種類を提供しています。


事実性に関するベンチマークであるSimpleQAにおいて、Sonar Proは85.8、Sonarは77.3という高いスコアを獲得しています。

これは、主要な検索エンジンやLLMを凌駕する結果であり、Sonar by Perplexityが生成する回答の正確性と信頼性の高さを証明しています。

SimpleQAベンチマーク
ベンチマークスコア (参考;Perplexity 公式X

Sonar APIとSonar Pro API の違い

Sonar by Perplexityは、用途に合わせて選択できる2つのAPI「Sonar API」と「Sonar Pro API」を提供しています。

ここでは、それぞれのAPIの違いを明確にし、どのようなケースに適しているのかを解説します。

機能比較表

項目 Sonar API Sonar Pro API
ユースケース 軽量なQ&A、シンプルな検索 複雑なクエリ、詳細な調査、マルチステップタスク
検索回数/リクエスト 1回 複数回(必要に応じ)
引用数 少なめ 多め (Sonar APIの平均2倍)
コンテキストウィンドウ 127kトークン 200kトークン
速度 高速 Sonar APIよりは遅いが、十分高速
料金 安価 (定額) Sonar APIより高価 (従量課金、検索回数による変動あり)
モデル sonar sonar-pro
データプライバシー 顧客データを用いたトレーニングは行わない 顧客データを用いたトレーニングは行わない
セルフサービス 対応 対応
対象 スピードとコストを最適化したい企業 トップクラスの処理能力と深い理解を求める企業


ユースケース別の推奨API

  • Sonar API
    シンプルなQ&Aシステムや、FAQの自動応答など、軽量で高速な処理が求められる場合に適しています。
    例えば、ウェブサイトに設置するチャットボットなどで、ユーザーからの質問に対して、迅速かつ的確に回答を提供できます。

  • Sonar Pro API
    より複雑なクエリや、詳細な調査が必要な場合に適しています。
    例えば、市場調査レポートの自動生成や、競合分析など、複数の情報源から得られた情報を総合的に判断し、より深い洞察を得たい場合に有効です。

さらに、2025年後半にはマルチステップの調査・分析に特化したSonar Deep Researchが追加されました。複数の情報源を自律的に検索・評価・統合し、包括的なレポートを生成できるモデルです。

このように、Sonar APIシリーズは用途に応じた3つのモデルを提供しています。自社のニーズや目的に合わせて、最適なモデルを選択することが重要です。


Sonar by Perplexity の主な特徴

ここでは、Sonar by Perplexityの主要な機能について詳しく解説します。

リアルタイムWeb検索

Sonar by Perplexityの最大の特徴は、リアルタイムのWeb検索に基づいた回答を生成できる点です。
従来のAIモデルのように、学習データに依存するのではなく、常に最新の情報を取得して回答を生成します。

これにより、情報の鮮度が重要となるビジネスシーンにおいても、常に最新の動向を踏まえた意思決定を支援できます。

引用付き回答

Sonar by Perplexityが生成する回答には、情報の根拠となる引用元が明示されます。

これにより、ユーザーは回答の信頼性を確認し、必要に応じて元の情報源を参照できます。情報の正確性が求められる場面で、特に有効な機能です。

高い事実性

前述の通り、Sonar by Perplexityは事実性に関するベンチマークであるSimpleQAにおいて、非常に高いスコアを記録しています。

これは、Sonar by Perplexityが、事実に基づいた正確な回答を生成すること、つまりRAG技術を高度に活用していることを示しています。

高度な情報検索 (Sonar Pro API)

Sonar Pro APIでは、ユーザーのクエリに対して、複数のWeb検索を実行し、それらの結果を統合して回答を生成します。

これにより、単一の検索結果だけでは得られない、より深く、多角的な情報を提供できます。複雑な調査や、専門性の高い情報収集に効果を発揮します。

セルフサービスAPIアクセス

Sonar by Perplexityは、API経由で簡単に利用できます
開発者は、APIキーを取得し、ドキュメントを参照することで、すぐにアプリケーションに組み込めます。

データプライバシー保護

Sonar by Perplexityは、顧客データを用いてモデルのトレーニングを行いません
ユーザーのデータは厳重に保護され、プライバシーが侵害される心配はありません。


Sonar by Perplexity の使い方

Sonar by Perplexityを利用するには、まずAPIキーを取得し、APIリクエストを送信する必要があります。

Perplexity APIの利用を開始するにあたり、まずは公式のクイックスタートガイドを参照することをお勧めします。
Perplexity API クイックスタートガイド

このガイドでは、APIキーの取得方法から、簡単なAPIリクエストの例まで、基本的な手順がわかりやすく解説されています。

1.APIキーの取得
APIキーは、Perplexityのウェブサイトでアカウントを作成し、ダッシュボードから取得できます。

具体的な手順は、クイックスタートガイドの「Initial Setup」のセクションを参照してください。

2.APIリクエストの送信
APIキーを取得したら、APIリクエストを送信して、Sonar by Perplexityの機能を活用できます。
クイックスタートガイドでは、簡単なAPIリクエストの例が紹介されています。


Sonar by Perplexity の料金体系

Sonar by Perplexityは、3つの料金プランを提供しています。

  • Sonar API: 軽量で高速な処理に適したプランです。入力したトークン量に関わらず定額制の料金体系を採用しています。
  • Sonar Pro API: より複雑なクエリや、高度な情報検索に対応したプランです。


ここでは、それぞれのプランの詳細と、料金の計算方法について解説します。

料金比較表

モデル インプットトークン (100万トークンあたり) 出力トークン (100万トークンあたり) 1000回検索あたりの価格
Sonar 1ドル 1ドル 5ドル
Sonar Pro 3ドル 15ドル 5ドル
Sonar Deep Research 2ドル 8ドル 5ドル

Sonar Pro APIの料金詳細 (従量課金制)

Sonar Pro APIは、従量課金制の料金は、以下の3つの要素に基づいて計算されます。

  • 入力トークン
    100万トークンあたり3ドル
    入力トークンは、「プロンプトトークン(ユーザープロンプト)」と「引用トークン(実行中の検索から処理されたトークン)」で構成されます。

  • 出力トークン
    100万トークンあたり15ドル

  • 検索クエリ
    1000回検索あたり5ドル
    Sonar Pro APIでは、詳細な回答を提供するために、必要に応じてユーザープロンプトに加えて複数の検索を実行します。
    例えば、1つのリクエストで3回の検索を行う場合、検索クエリの料金は 0.015ドル ( = 5ドル/1000回 x 3回) となります。


    合計金額

リクエストごとの合計価格は、上記の「入力トークン」「出力トークン」「検索クエリ」の3つの要素の合計金額となります。


Sonar Pro APIは、Sonar APIと比べて、より多くのトークンと検索回数を使用する傾向にあるため、1リクエストあたりの料金は高くなることに注意が必要です。

しかし、その分、より複雑なクエリに対応し、より詳細な回答を得られるため、高度な情報検索を必要とする場合には、Sonar Pro APIが適しています

なお、2026年現在、SonarおよびSonar Proではcitation tokens(引用トークン)の課金が廃止されており、実質的なコスト削減が実現しています。また、検索精度とコストのバランスを調整できるHigh・Medium・Lowの3段階の検索モードも提供されています。

自社のニーズや利用頻度に合わせて、最適なプランと検索モードを選択することが重要です。


Sonar by Perplexity の導入事例

ここでは、Sonar by Perplexityを実際に導入し、ビジネスに活用している企業の事例を紹介します。

Zoom

ビデオ会議プラットフォームを提供するZoomは、AI機能「AI Companion 2.0」にSonar Pro APIを導入しました。

この導入により、Zoomユーザーは、ビデオ会議を中断することなく、会議に関連する情報をリアルタイムで検索できるようになりました。
例えば、会議中に話題になった製品や企業について、Sonar Pro APIを使ってその場で調べ、情報を共有できます。

ZoomのAI製品および責任あるAI担当シニアプロダクトマネージャーであるWill Siegelin氏は、「PerplexityはZoomをその4つの壁を越えて知識へと開放する」と述べており、Sonar Pro APIがZoomの利便性向上に大きく貢献していることが伺えます。

導入の背景
Zoomは、Zoom WorkplaceをネイティブAI機能を備えたオールインワンプラットフォームへと変革することを目指していました。
その中で、ユーザーがアプリを離れて別の検索エンジンに移動する代わりに、プラットフォーム内で検索できる機能を求めていました。

しかし、当時のZoom AI Companionは内部ドキュメントからのみ情報を取得しており、外部データにアクセスできないという課題がありました。

導入による効果
Perplexity APIの導入により、Zoomは以下のような効果を得られました。

  • ワークフローの効率化
    ユーザーはビデオ会議を中断することなく、必要な情報をZoom Workplace内で得られるようになり、コンテキストの切り替えを減らし、無駄な時間を大幅に削減。
  • 情報検索の高速化
    AI Companionが、Perplexityを活用してWeb検索を要約し、引用を事前に提供するため、ユーザーは自分で大量の情報を分類する必要がなくなった。
  • ユーザーの信頼獲得
    Perplexity APIは柔軟に拡張でき、個人の勤務時間でより多くの責任を引き受け、人々が抱く可能性のある質問に対して「根拠のある回答」を提供。
  • データセキュリティの確保
    Perplexityは、AIモデルのトレーニングに顧客データを使用しないため、Zoomのユーザーデータは安全に保たれる。
  • 誤情報の防止
    Perplexityは通常のLLMの幻覚に悩まされる傾向が少ないため、Zoomユーザーは、間違った答えが厳然たる事実として描かれていることを心配する必要がなくなった。


Perplexity APIの導入により、Zoomはユーザーワークフローを全面的に合理化することに成功しました。また、Zoomは、AI検索を早期に実装することで、AIに慣れ始めたばかりのユーザーとの信頼関係を構築できました。

Copy AI

Perplexity Enterprise Proと同様にビジネス用途でPerplexityを活用する企業の一つであるCopy AIは、営業およびマーケティングチーム向けのAIライティングツールを提供しています。Copy AIはSonar APIを活用して、ターゲット企業調査の効率化を実現しています。

Copy AIを使うことで、営業担当者は、見込み顧客となる企業について、ウェブサイトやニュース記事などの複数の情報源から、関連情報を迅速に収集できます。

Sonar APIの導入により、担当者あたり週に8時間の研究時間を削減し、スループットを20%向上させることに成功しました。

Doximity

医師向けのソーシャルネットワークサービスを提供するDoximityは、Sonar APIを使って、医師に最新の医学情報を提供しています。

医師は、Doximityのプラットフォーム上で、診療ガイドラインの変更や保険の償還に関する質問など、様々な医学的疑問を投げかけられます。Sonar APIは、それらの質問に対して、医学雑誌などの信頼できる情報源から、関連する情報を引用付きで回答します。

特に、医療の分野では情報の正確性が非常に重要です。Doximityは、Sonar APIの引用付き回答機能を活用することで、医師に対して、信頼性の高い最新情報を提供し、診療の質向上を支援しています。

これらの事例から、Sonar by Perplexityが、情報検索の効率化意思決定の迅速化信頼性の高い情報提供など、様々なビジネスシーンで活用できることがわかります。

AI駆動開発

検索AIの導入から業務プロセス全体のAI化に進むなら

Sonar by Perplexityが示すように、リアルタイムWeb検索と引用付き回答を組み合わせたAIは、情報収集・調査業務の精度と速度を大きく変えます。この検索AIの導入効果を、調査業務だけでなく社内の他の業務プロセスにも横展開する余地は十分にあります。

AI総合研究所では、検索AIの業務活用から社内プロセス全体のAI化まで、段階的な導入ステップをまとめた実践ガイドを無料で提供しています。どの業務領域にAIを広げるべきか、具体的な計画の立て方を確認してみてください。

リアルタイム検索AIの活用を業務全体のAI化に広げる

AI業務自動化ガイド

AI業務自動化ガイド

Sonar by Perplexityのようなリアルタイム検索AIは、情報収集業務の効率化に直結します。検索AIの導入から業務プロセス全体のAI化まで、段階的に進めるための実践ステップをガイドにまとめました。


まとめ

Sonar by Perplexityには、大きく3つの価値があります。

1つ目は、リアルタイムWeb検索と引用付き回答により、常に最新かつ根拠のある情報を取得できる点です。SimpleQAベンチマークで主要LLMを凌駕するスコアを記録しており、事実性の高さが実証されています。

2つ目は、Sonar・Sonar Pro・Sonar Deep Researchの3モデルから用途に応じて選択できる点です。軽量なFAQ応答から複雑な市場調査レポートの自動生成まで、幅広いユースケースに対応できます。

3つ目は、Zoom・Copy AI・Doximityなどの導入事例が示すように、既存のワークフローにAPI経由で組み込むことで、情報検索の効率化と意思決定の迅速化を実現できる点です。

まずはPerplexity APIのクイックスタートガイドでAPIキーを取得し、自社の情報検索ワークフローで最も時間がかかっている業務を対象にSonar APIの検証を始めてください。検索モードの切り替えでコストを最適化しながら、段階的にSonar ProやDeep Researchへの移行を検討するアプローチが有効です。

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監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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