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Gensprakとは?AIブラウザの使い方、スライドの作成方法、PerplexityAIとの違いを解説!

この記事のポイント

  • Gensparkは複数LLMとツールを統合したマルチエージェント型AI Workspaceで、検索・資料作成・動画生成・通話代行まで自然言語で指示するだけで実行
  • 2026年1月のWorkspace 2.0でSpeakly(AI音声入力)やAI Inbox 2.0を追加。Series B累計3億ドル調達、ARR1億ドル突破
  • Free/Plus/Pro/Teamの4プラン構成。クレジット制で用途に応じた柔軟な料金設計
  • AIブラウザのAutopilotモードとMCP Store(700以上のツール連携)でブラウジング中の作業も自動化
  • Perplexity AIやChatGPTとの比較で、エージェント実行型プラットフォームとしてのGensparkの独自性を解説
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

Genspark(ジェンスパーク)は、複数のAIモデルと80以上のツールを統合したマルチエージェント型のAI Workspaceです。2026年1月にはWorkspace 2.0を発表し、音声入力アプリSpeaklyやAI Inbox 2.0などの新機能を追加。Series Bで累計3億ドルを調達し、ARR(年間経常収益)は9カ月で1億ドルを突破しました。

情報検索からスライド作成、動画生成、通話代行まで、Super Agentが自然言語の指示だけで複数タスクを並列実行します。さらに、デスクトップ向けのAIブラウザではAutopilotモードや700以上のツールと連携するMCP Storeを搭載し、ブラウジング中の作業も自動化できます。

本記事では、Gensparkの主要機能、使い方、料金体系(Free/Plus/Pro/Teamの4プラン)、Perplexity AIやChatGPTとの違い、活用例、注意点までを網羅的に解説します。

Genspark スーパーエージェントとは?主要機能や使い方、料金を解説

Genspark(ジェンスパーク)とは

Gensparkとは、複数の大規模言語モデル(LLM)と80以上の外部ツールを組み合わせて動作する**マルチエージェント型のAI Workspace(ワークスペース)**です。ユーザーが自然言語で指示を与えるだけで、複数のAIエージェントが同時に動き、情報検索・レポート作成・スライド生成・予約手配・ファイル操作などを自律的に実行します。

ジェンスパークのエージェント機能
ジェンスパークのエージェント機能

Gensparkの最大の特徴は、**「検索するAI」ではなく「代行して動くAIエージェント」**という設計思想にあります。複雑な業務タスクをAIが並列処理し、統合された成果物として提示するため、情報収集から意思決定支援までを一気通貫で効率化できるのです。

Gensparkの誕生とAI検索からの進化

Gensparkは2023年に、元Microsoft Bing創設メンバーのEric Jing氏と元Baiduのテクノロジー幹部Kay Zhu氏によって共同設立されました。本社は米国カリフォルニア州パロアルトの親会社Mainfuncのもとに置かれ、シンガポールと日本にもオフィスを展開しています。

当初はAI検索エンジンとして登場し、複数の情報源から関連データを収集・統合してカスタムページ(Sparkpages)を生成するサービスでした。従来のGoogle検索がリンク一覧を表示する形式だったのに対し、GensparkはAIが質問の意図を理解し、構造化された1ページの回答を生成するという点で差別化を図っていました。

しかし2025年以降、Gensparkはその立ち位置を大きく転換します。検索結果の提示にとどまらず、タスクの自律実行が主軸となり、スライド作成・表計算・画像生成・通話代行といった実務的な作業をAIエージェントが代行するAI Workspaceへと進化しました。つまり、現在の Gensparkは「AI検索エンジン」という枠組みを超えた次世代のAI作業パートナーとして位置づけられているのです。

Genspark 2.0とAI Workspace(2026年最新)

2026年1月28日、GensparkはAI Workspace 2.0を正式に発表しました。同時に、Series Bの資金調達を累計3億ドル(約450億円)に積み増し、年間経常収益(ARR)はわずか9カ月で1億ドルを突破するという急成長を遂げています。

Workspace 2.0で追加された主な新機能は以下のとおりです。

  • Speakly(スピークリー)
    macOS・Windows対応のAI音声入力アプリ。話すだけでリアルタイムにフォーマット済みテキストを生成し、音声でエージェントを起動することも可能です。タイピングの約4倍の速度で入力できるとされています

  • AI Inbox 2.0
    メールのトリアージ(振り分け)や一括整理などの定型業務を自動化するワークフローエンジンです

  • AI Slides Creative Mode
    シンプルなプロンプトからアーティスティックなプレゼンテーション資料を自動生成する新モードです

  • AI Media Agents
    画像・動画・音声・音楽といったメディア素材の制作を、複数の生成AIモデルを組み合わせて行うエージェント機能です

こうした新機能の追加により、Gensparkはコンサルティング・広告・メディアなど1,000以上の組織で導入が進んでおり、日本国内にも専任チームによるサポート体制が整備されています。


Gensparkの主要機能

Gensparkは検索エンジンの枠を超え、業務支援に必要な機能を包括的に備えたAI Workspaceです。以下では、2026年3月時点で利用可能な主要機能を解説します。

Super Agent(マルチエージェント実行)

Super Agentは、Gensparkの中核機能です。複数のLLM(GPT-5.2、Claude Sonnet 4.6、Gemini 3.1 Proなど)と80以上の外部ツールを統合し、ユーザーの指示に応じて最適なエージェントが自律的にタスクを実行します。

情報収集、要約、分析、資料作成、外部サービスとの連携など、各エージェントが独立して動作しながら協調するため、複雑な業務タスクも短時間で処理できます。たとえば「○○業界の最新動向を調査してスライドにまとめて」と指示するだけで、調査・構成設計・スライド生成までが自動で完了します。

AIスライド(プレゼン資料の自動生成)

スライド生成
スライド生成

Gensparkには、情報をもとにプレゼンテーション資料を自動作成するAIスライド機能が搭載されています。2026年のWorkspace 2.0で追加されたCreative Modeにより、デザイン性の高い資料も生成可能になりました。

主な特徴は以下のとおりです。

  • 指示に応じたスライド構成の自動設計
  • 要点をまとめた箇条書きや図表の自動挿入
  • テンプレートの選択やドラッグアンドドロップ編集
  • ワンクリックのファクトチェック機能
  • PowerPoint(.pptx)形式またはPDF形式での出力

たとえば「○○に関する市場調査を5枚のスライドにまとめて」といった指示に対して、構成・内容・図解を含んだスライドが自動で生成されます。

生成後に編集、ダウンロードも可能
生成後に編集、ダウンロードも可能

他のAIスライド作成ツールとの比較については、以下の記事も参考にしてください。

【関連記事】
おすすめのAIパワポ・スライド作成ツールを徹底解説!選択のポイントも紹介

AIシート・AIドキュメント

Gensparkでは、ExcelやPDFなどのファイルをアップロードし、必要な情報を抽出・加工することが可能です。AIシートはYouTubeの動画指標やWebデータなどを自動収集してテーブル化する機能で、Jupyterノートブックによるデータの可視化コードも自動生成されます。

AIドキュメントでは、収集した情報をもとにレポートや報告書を構造化して出力できます。報告書・計算表・ダッシュボードの作成支援にも活用できるため、データ処理にかかる時間を大幅に削減できます。

Deep Research(高精度な調査・分析)

GensparkのDeep Researchモードでは、最大30分をかけて1,000以上の情報源から100万語を超えるテキストを収集・分析します。業界動向の市場レポート、論文の横断比較、製品の競合分析など、人手では困難な規模の情報整理をAIが効率的に代行します。

ChatGPTのDeep ResearchがGPTモデル単体で動作するのに対し、Gensparkは複数のLLMとツールを併用する**Mixture of Agents(MoA)**アーキテクチャを採用している点に特徴があります。収集された情報は構造化されたレポートとして出力され、意思決定や資料作成の土台として活用可能です。

GensparkのAIブラウザとAutopilotモード

自動的にフリー画像の収集
自動的にフリー画像の収集

Genspark AIブラウザは、macOSとWindowsに対応したデスクトップ向けAIブラウザです。従来のWebブラウザとは異なり、AIエージェントがページの内容を解析し、自動的に情報を抽出・要約・比較する機能が組み込まれています。

以下の表に、AIブラウザの主要機能をまとめました。

機能 概要
Autopilotモード データ収集、フォーム送信、アカウントログイン、複数ステップのワークフローを自律実行
オンデバイスAI 169のオープンウェイトモデル(DeepSeek、Gemmaなど)をローカルで実行し、プライバシーを保護
Super Agent(ページ内) ECサイトでの最安値検索、YouTube動画の要約と文字起こしなど、閲覧ページに応じたアシスト
広告ブロック バナー広告やポップアップを自動的にブロックし、快適なブラウジングを実現
MCP Store 700以上のツール(Discord、GitHub、Slackなど)との連携によるワークフロー自動化

ここで注目すべきは、AIブラウザが単なるWebブラウザではなく、閲覧しながら作業を自動化するエージェント型プラットフォームとして設計されている点です。Autopilotモードを活用すれば、情報収集から他ツールへの転記まで人手を介さずに完了できます。

Speakly(AI音声入力)

Speaklyは、Genspark 2.0で追加されたmacOS・Windows対応のAI音声入力アプリです。ダブルタップで起動し、話した内容がリアルタイムでフォーマット済みテキストに変換されます。

主な特徴は以下のとおりです。

  • タイピングの約4倍の速度で入力可能
  • 日本語・英語・中国語・韓国語・スペイン語など17言語以上に対応
  • 文中で言語を切り替えても自動検出
  • 翻訳モード、CLIモード、ワークプレースモードを搭載
  • 音声コマンドでGensparkのエージェントを直接起動可能
  • Chrome拡張機能としても利用可能
  • エンタープライズ向けにはゼロデータ保持で運用

単なる音声入力にとどまらず、AIが文脈を理解してフォーマットする点が、従来の音声認識ツールとの大きな違いです。

Call for Me Agent(通話代行)

Gensparkには、ユーザーに代わって電話をかけるCall for Me Agentが搭載されています。レストランの予約、施設への問い合わせ、自動音声案内(IVR)の操作など、AIが電話対応を自動で行い、結果を文字起こしと要約で返します。

電話による予約や問い合わせが多い業務では、大幅な時間短縮につながる実用的な機能です。

AI画像・動画生成

Gensparkは、複数の生成AIモデルを統合したImage Studio動画生成機能を提供しています。テキストプロンプトから画像を生成するだけでなく、動画やウェブサイトの自動再現にも対応します。

利用可能な生成モデルには、FLUX、Veo 3.1、Kling、Runwayなどが含まれます。Plus・Proプランでは、AI画像生成が2026年12月31日までクレジット消費なしで利用できる特典も提供されています。

ファクトチェックエージェント

AIスライドやSparkpagesで生成されたコンテンツに対して、ワンクリックでファクトチェックを実行する機能です。複数のエージェントが情報源を照合し、裏付けのある主張と出典不明の記述を区別して表示します。

生成AIの回答には事実と異なる情報(ハルシネーション)が含まれる場合がありますが、この機能を活用することで、生成コンテンツの信頼性を事前に確認したうえで業務に活用できます。

MCP Store(700以上のツール連携)

GensparkのAIブラウザには、MCP(Model Context Protocol)Storeが統合されています。Discord、GitHub、Slack、Notionなど700以上のツールと接続でき、ブラウザ内から直接ワークフローを自動化することが可能です。

たとえば、調査結果をSlackのチャンネルに自動投稿したり、GitHubのIssueを作成したりといった連携が、専用のプラグインやAPIキー設定なしに行えます。


Gensparkの使い方

Gensparkは基本的な検索機能であればログイン不要で利用できますが、Super AgentやAIスライドなどのエージェント機能はアカウント登録が必要です。ここでは、登録方法から基本的な操作手順を解説します。

アカウント登録とログイン

Gensparkの公式ページにアクセスし、右上のメニューまたは画面右下のポップアップからサインアップ画面に進みます。

サインアップ前の画像
どちらかお好きな方をクリックしてください

Google、Microsoft、またはメールアドレスでアカウントを作成できます。

サインアップ画面
Google, Microsoft, メールでのサインアップが可能です

Googleアカウントでログインすると、特に複雑な手順を踏むことなくトップページに戻ります。これで登録は完了です。ログイン後は、過去の会話履歴や生成物が自動保存され、AIエージェントによるパーソナライズされた支援が利用可能になります。

基本的な検索とSparkpages

検索窓にキーワードや質問を入力すると、AIが回答を生成します。従来のWebサイトリンクに加え、AIが複数の情報源から統合した回答(Sparkpage)も同時に表示されます。

AI総合研究所の検索結果
AI総合研究所の検索結果

この例では、「AI総合研究所」と検索した結果、公式ホームページへのリンクとともに、事業内容やサービス概要をAIがまとめたSparkpageが生成されています。各情報には出典URLが付与されており、信頼性を確認しながら情報収集を進められます。

Sparkpagesは、リアルタイムで生成されるカスタムページで、Wikipediaのような目次構造を持ちながら、対話的にさらに深掘りできる点が特徴です。広告やSEOの影響を受けない中立的な情報提供を目指しています。

エージェント機能の使い方

検索窓の下に表示される「スライド」「ディープリサーチ」などの項目をクリックすると、対応するエージェント機能が起動します。たとえば「スライド」を選択してテーマを入力すれば、AIが自動的に情報を収集し、プレゼンテーション資料を生成します。

Super Agentを利用する場合は、検索窓にタスクの指示を自然言語で入力するだけです。「○○の競合を5社調査して比較表を作って」「来週の東京出張のホテルを3件比較して」といった具体的な指示を与えると、複数のエージェントが協調して成果物を生成します。

処理の途中経過はリアルタイムで表示されるため、エージェントがどのような手順で作業を進めているかを確認しながら待つことができます。


Gensparkの料金体系

Gensparkは、個人の無料利用から法人チームでの本格活用まで対応できる4つの料金プランを提供しています。多くの操作はクレジット消費制で、用途に応じた柔軟な料金設計となっています。


料金体系画像
料金体系画像

プラン一覧と比較

以下の表に、2026年3月時点の各プランの主な違いをまとめました。

項目 Free Plus Pro Team
月額料金 無料 $24.99 $249.99 $30/席
年払い月額 - $19.99 $199.99 -
クレジット 100/日 10,000/月 125,000/月 12,000/月/席
ストレージ 1 GB 50 GB 1 TB -
AIチャット 一部制限 無制限(0クレジット) 無制限(0クレジット) 無制限(0クレジット)
AI画像生成 制限あり 無制限(0クレジット) 無制限(0クレジット) 無制限(0クレジット)
エージェント 限定的 全エージェント優先アクセス 全エージェント優先アクセス 全エージェント
利用可能モデル 一部 GPT-5.2、Claude Sonnet 4.6、Gemini 3.1 Proなど 同左 同左
動画生成 利用不可 Kling、Veo 3.1、Runwayなど 同左 同左

ここで注目すべきは、Plus・ProプランではAIチャットとAI画像生成がクレジット消費なしで利用できる点です(2026年12月31日までのプロモーション)。通常のAI対話や画像生成を頻繁に行うユーザーにとっては、クレジットをエージェント機能やスライド生成に集中投下できるため、コストパフォーマンスが高い設計といえます。

年払いを選択すると、Plusプランは月額$19.99(年額約$240)、Proプランは月額$199.99(年額約$2,400)となり、約20%の割引が適用されます。

クレジットの仕組みと消費目安

Gensparkでは、AIエージェントの稼働やコンテンツ生成にクレジットを消費します。クレジットは、サーバーに負荷のかかるタスク(エージェントの実行、スライド生成、動画生成など)に対して必要となる仕組みです。

以下は主なアクションのクレジット消費目安です。

アクション 消費クレジット目安
Sparkpages(調査ページ生成) 30〜80
AIスライド生成 250〜450
ランディングページ生成 600〜1,200
AIチャット(Plus/Pro) 0(2026年12月まで)
AI画像生成(Plus/Pro) 0(2026年12月まで)

消費クレジット数はタスクの複雑さや使用するモデルによって変動します。この表からわかるように、Freeプランの100クレジット/日ではSparkpages1〜2件程度が目安となるため、エージェント機能を日常的に使用する場合はPlusプランへのアップグレードが推奨されます。

Teamプラン(法人向け)

Teamプランは、2〜150人の組織を対象とした法人向けプランです。1席あたり月額$30で、以下の機能が含まれます。

  • 1席あたり12,000クレジット/月
  • 一元管理ダッシュボード(メンバーロール、利用分析)
  • SSO / SAML認証対応
  • 請求書払い・コネクタ管理
  • AIチャット・AI画像生成が無制限(0クレジット、2026年12月まで)

150人を超える大規模組織向けには、問い合わせベースのEnterpriseプランも用意されています。コンサルティングや広告業界を中心に、1,000以上の組織がGensparkを業務に導入しています。


GensparkとPerplexity AI・ChatGPTの比較

Gensparkは複数のAIモデルとツールを統合した「エージェント実行型」のプラットフォームですが、AI活用ツールとしてはPerplexity AIやChatGPTと比較されることが多くあります。ここでは、それぞれの特徴と違いを整理します。

GensparkとPerplexity AIの比較

以下の表で、GensparkとPerplexity AIの主な違いを比較しました。

比較項目 Genspark Perplexity AI
基本コンセプト エージェント実行型AI Workspace AI回答エンジン(ソース引用型)
出力形式 Sparkpage(構造化ページ)、スライド、シート、動画 引用付きの構造化回答
AIモデル 複数LLMを統合(GPT-5.2、Claude、Geminiなど) 独自モデル + Pro SearchでGPT-5.2等を選択
エージェント機能 Super Agent、通話代行、ファクトチェック、ブラウザ操作 Perplexity Assistantによる限定的なエージェント機能
検索速度 やや時間を要する(構造化に注力) 高速(即時回答に特化)
無料プラン 100クレジット/日 無制限基本検索 + 5回/日のPro検索
有料プラン Plus $24.99/月〜 Pro $20/月〜
広告 なし なし
向いている用途 調査→資料作成→実行まで一貫して行いたい場合 素早く正確な回答と出典を得たい場合

Perplexity AIは「速く正確に答える」ことに特化しており、各情報に出典リンクが付く透明性の高さが強みです。一方Gensparkは、検索結果をそのまま資料やスライドに変換できる実行力に優位性があります。つまり、「調べるだけ」ならPerplexity、「調べて、まとめて、作る」までならGensparkという使い分けが有効です。

GensparkとChatGPTの比較

ChatGPTは、OpenAIのGPTモデルを基盤とする汎用AIアシスタントです。Gensparkとは設計思想やターゲットユーザーが異なります。

以下の表で両者の違いを整理しました。

比較項目 Genspark ChatGPT
基本コンセプト マルチモデル統合型AI Workspace 汎用AIアシスタント(OpenAIモデル中心)
利用モデル GPT-5.2 + Claude + Geminiなど複数を自動選択 GPTモデル(プランによりモデルが異なる)
エージェント機能 Super Agent、通話代行、AIブラウザなど多数 ChatGPTエージェントモード(Deep Researchなど)
資料作成 AIスライド、AIシート、AIドキュメントをネイティブ搭載 Canvas機能でドキュメント編集は可能だがスライド生成は非対応
ブラウザ 専用AIブラウザ(Autopilot + MCP Store) ChatGPTアプリ内のブラウジング機能
無料プラン 100クレジット/日(エージェント機能は限定的) GPT-5.2が利用可能(回数制限あり)
有料プラン Plus $24.99/月〜 Go $8/月、Plus $20/月、Pro $200/月
向いている用途 調査・資料作成・メディア生成を一元化したい場合 汎用的なAI対話、コーディング、画像生成

ChatGPTは幅広いタスクに対応できる汎用性の高さが魅力ですが、Gensparkは複数のAIモデルを横断的に活用しながら、成果物の生成まで一貫して行える点が差別化ポイントです。Gensparkの**Mixture of Agents(MoA)**アーキテクチャは、複数のモデルに同時に回答させたうえで最良の要素を統合するため、単一モデルでは得られない回答品質が期待できます。

ManusやSkywork AI・Feloとの違い

ManusSkywork AIもAIエージェントとして知られていますが、Gensparkとはアーキテクチャや対象ユーザーが異なります。Manusは汎用的なタスク自動化エージェント、Skywork AIは低コストの生成AIプラットフォームとしての特徴を持っています。

AI検索・調査分野ではFeloも注目されており、日本語対応のAI検索ツールとして比較されることがあります。それぞれのツールの特性を理解し、用途に合わせて使い分けることが重要です。


Gensparkの活用例

Gensparkは単なる検索ツールではなく、AIエージェントが情報の収集・分析・文書化・実行までを担う実用的な業務支援AIプラットフォームです。以下では、具体的な活用シーンを紹介します。

1. 専門リサーチと調査レポートの自動化

Deep Research機能を活用することで、医療・法律・金融などの分野における高度な調査・分析レポートをAIが自動生成できます。エージェントは1,000以上の信頼性の高い情報源を横断的に検索・要約し、約30分で1本のレポートにまとめます。

  • 最新論文・統計・市場動向の収集と構造化
  • 学術レビューの横断比較と要約
  • 専門用語の定義や比較表の自動生成

2. プレゼンテーション・提案資料の作成

AIスライド機能により、収集した情報をもとにPowerPoint形式のスライドを自動作成します。Creative Modeではデザイン性の高いプレゼンテーションも可能です。

  • マーケティング提案資料
  • 社内説明用の要点スライド
  • レポート概要のビジュアル化

3. 旅行計画やライフスタイル支援

日常の意思決定にもGensparkは有効です。旅行先の比較・交通手段の提案に加え、Call for Me Agentによるレストランや施設への電話予約代行まで対応します。

  • 目的地に応じた宿泊・観光プランの提案
  • 最適ルートの検索と比較
  • 電話予約の自動代行

4. 製品選定・比較調査の効率化

希望条件(価格帯、性能、メーカーなど)を指定すると、複数の候補をAIが比較し、表やスライド形式で整理されたレコメンデーションを出力します。

  • 家電・ソフトウェア・クラウドサービスの比較
  • 条件に応じた長所・短所の一覧化
  • 購入判断支援のための要約資料

5. 技術サポートやコード支援

Gensparkはソフトウェア開発支援にも対応しており、AI Developer機能によるエラー解析やコード改善提案が可能です。複数のエージェントがエラー内容や関連ドキュメントをもとに最適な修正案を提示します。

  • PythonやJavaScriptなどのバグ修正提案
  • APIドキュメントの検索と要約
  • 既存コードの構造化と説明

6. ビジネス分析と意思決定支援

競合分析、業界トレンド、投資対象の評価など、意思決定に必要なデータをGensparkが整理・可視化します。AIシートやAIスライドとの連携により、データがそのまま意思決定資料として活用可能です。

  • 市場シェア・価格帯の比較分析
  • ビジネスKPIの分析とレポート出力
  • 投資検討資料の作成補助

このように、Gensparkは単なる検索や会話型AIにとどまらず、実務の一部を任せられるAI Workspaceとして多様な場面で活用が広がっています。

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Gensparkの注意点と制限事項

Gensparkは多機能なAI Workspaceですが、利用にあたって知っておくべき制限や注意点があります。導入を検討する際には、以下のポイントを踏まえたうえで判断してください。

クレジット消費と無料プランの制限

Freeプランは1日100クレジットが上限で、Sparkpagesの生成で30〜80クレジット、AIスライドで250〜450クレジットを消費するため、エージェント機能を本格的に使うには有料プランが実質的に必要です。

また、クレジット消費はタスクの複雑さや使用モデルによって変動するため、大規模な調査やスライド生成を連続して行うと、Plusプランの月10,000クレジットでも不足する場合があります。利用パターンに応じたプラン選択が重要です。

情報精度と検証の必要性

Gensparkは複数のLLMとエージェントを組み合わせて情報を収集・統合しますが、生成AIの特性上、事実と異なる情報(ハルシネーション)が含まれる可能性は排除できません。

ファクトチェック機能が搭載されているとはいえ、ビジネス上の重要な判断に使用する場合は、出力された情報を公式ソースで裏取りする習慣が不可欠です。特に数値データや法的根拠を含む情報は、必ず一次ソースで検証してください。

プライバシーとデータの取り扱い

AIブラウザのオンデバイスAI(169モデル)はローカル実行のためプライバシーが保護されますが、Super AgentやDeep Researchはクラウド上で処理されるため、機密性の高いデータの取り扱いには注意が必要です。

Speaklyはエンタープライズ向けにゼロデータ保持(音声データをサーバーに残さない)を提供しています。個人プランでのデータ取り扱いについては、公式ヘルプセンターで最新のプライバシーポリシーを確認することを推奨します。


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まとめ

本記事では、Gensparkの進化の経緯、主要機能、使い方、料金体系、競合ツールとの比較、活用例、注意点までを幅広く解説しました。

Gensparkは、かつてのAI検索エンジンからマルチエージェント型のAI Workspaceへと大きく進化を遂げています。2026年1月のWorkspace 2.0リリースにより、Speakly(AI音声入力)やAI Inbox 2.0、Creative Modeといった新機能が加わり、業務効率化の幅がさらに広がりました。

Series Bで累計3億ドルを調達し、ARRは9カ月で1億ドルを突破するなど、市場での存在感も急速に高まっています。Free/Plus/Pro/Teamの4プラン体制により、個人の情報収集から法人のチーム業務まで幅広く対応できる点も、GensparkがAIツール市場で注目される理由のひとつです。

AI活用の幅を広げたいと考えている方にとって、Gensparkは検討すべき有力な選択肢です。まずはFreeプランで操作感を試し、用途に応じてプランをアップグレードしていくのがおすすめです。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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