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GPT-5.1とは?使い方や料金体系、GPT-5との違いを徹底解説!

この記事のポイント

  • GPT-5.1(ChatGPT 5.1)は、日常会話用の「Instant」と高度な問題解決用の「Thinking」という2つのコアモデルで構成される
  • 新技術「適応的推論」を搭載し、タスクの難易度に応じてAIが思考の深さを自動で調整
  • 指示追従性、専門的な内容の解説能力、共感性が飛躍的に向上し、より人間らしい対話を実現
  • AIのトーンやスタイルを直感的に設定できる新しいパーソナリティ機能で、より自分好みの対話が可能に
  • 有料プランユーザーから順次提供が開始され、旧GPT-5モデルも期間限定で利用可能
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


「GPT-5.1がついに発表されたけど、何がどう変わったの?」「モデルが2つあるみたいだけど、どっちを使えばいい?」
2025年11月13日、OpenAIはChatGPTに搭載される次世代AIモデル「GPT-5.1」ファミリーを正式に発表しました。これは単なる性能向上ではなく、AIとの関わり方そのものを変える可能性を秘めた、大きな進化です。

本記事では、この「GPT-5.1(ChatGPT 5.1)」について、公式発表された情報に基づき、その全貌を徹底的に解説します。
日常のパートナーとなる「Instant」と、思考の専門家である「Thinking」という2つの新モデルの役割、AIが自ら思考の深さを変える「適応的推論」という新技術、そしてAIの個性を自在に操る新しいパーソナリティ機能まで、詳しくご紹介します。

✅OpenAIが発表した最新の画像生成モデル「GPT Image 1.5」については、以下の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
GPT Image 1.5とは?使い方や料金、プロンプトのコツを徹底解説!

目次

GPT-5.1とは?

適応的推論とは?

開発者向けの第3のモデル「GPT-5.1-Codex-Max」

【何が変わったのか?】GPT-5.1 Instant と GPT-5.1 Thinking の違い

GPT-5.1 Instant:より暖かく、会話的になった「日常の相棒」

GPT-5.1 Thinking:より効率的で分かりやすくなった「思考の専門家」

GPT-5.1の性能と主要な進化点

1. 指示追従性の向上:AIを意のままに操れる感覚へ

2. 応答の明確化:専門家と対話しているかのような体験

3. 共感性の向上:作業ツールから、真のパートナーへ

4. コーディング性能の向上:より賢く、より速く、より柔軟に

GPT-5.1の使い方

Web版での使い方

APIでの使い方

Codexでの使い方

GPT-5.1の料金

GPT-5.1のAPI料金

旧モデル(GPT-5)の扱いについて

GPT-5.1の回数制限とコンテキストウィンドウについて

各プランの使用回数制限

GPT-5.1 Thinkingモデルの追加制限

コンテキストウィンドウのサイズ

【新機能】ChatGPTを自分専用に!パーソナリティ機能が進化

1. 8つのパーソナリティから対話スタイルを選択可能に

2. AIの性格を細かくカスタマイズ(実験的機能)

3. 会話の途中でもパーソナリティを切り替え可能に

【開発者向け】GPT-5.1のAPIアップデート情報

拡張プロンプトキャッシング

新ツール:apply_patchとshell

プリアンブル(Preambles)

移行期間と旧モデルの扱い

まとめ

GPT-5.1とは?

GPT-5.1(ChatGPT 5.1)とは、OpenAIが2025年11月13日に発表した、GPT-5世代の最新改良版となるAIモデルです。
これは、既存のGPT-5をベースに、対話の質と性能を大幅に向上させた、同世代内での改良版(マイナーバージョンアップ)として位置づけられています。

また、質問の難易度に応じて思考の深さを自動で調整する新技術「適応的推論(Adaptive Reasoning)」を搭載し、より賢く、より自然で人間らしい対話の実現を目指しています。

適応的推論とは?

適応的推論(Adaptive Reasoning)」とは、AIがユーザーの質問の複雑さを自ら判断し、より挑戦的な質問に対して応答前に追加の思考時間(計算リソース)を割り当てる技術です。
単純なタスクの速度を犠牲にすることなく、難しい問題に対する回答の質と正確性を向上させます。

適応的推論のイメージ
適応的推論のイメージ


これまでのように全ての質問に同じ熱量で応えるのではなく、思考の「ギア」を動的に切り替えることで、効率性と精度の両立という、長年の課題を解決するアプローチと言えるでしょう。

この技術の導入は、数学やコーディングのベンチマーク(AIME 2025、Codeforcesなど)で大幅な性能向上という形で成果を示しています。


開発者向けの第3のモデル「GPT-5.1-Codex-Max」

今回の発表では、一般ユーザー向けのInstantとThinkingに加え、開発者向けに特化した自律型(Agentic)モデル「GPT-5.1-Codex-Max」も登場しています。

これは、OpenAIのモデルとして初めてWindows環境での動作に対応し、コンテキスト(記憶)を自動で圧縮・整理しながら作業を継続する「Compaction(コンパクション)」機能を搭載しています。

  • 長時間稼働: 記憶を整理しながら、24時間を超えるような大規模なコーディングタスクを自律的に遂行可能。
  • 高効率: 従来モデルより少ない思考トークンで、より高いエンジニアリング性能を発揮。


Codex-Maxは、主にCLIやIDE拡張などの開発環境(Codex)向けに提供されます。

【関連記事】
▶︎GPT-5.1-Codex-Maxとは?主な特徴や使い方、料金体系を徹底解説!


【何が変わったのか?】GPT-5.1 Instant と GPT-5.1 Thinking の違い

次に、新しくなった2つのモデル、「Instant」と「Thinking」の個性と役割分担について、より具体的に見ていきましょう。それぞれのモデルがどのような場面で真価を発揮するのか、実際の会話例を交えて比較・解説します。

GPT-5.1 Instant と GPT-5.1 Thinking の違い

GPT-5.1 Instant:より暖かく、会話的になった「日常の相棒」

「GPT-5.1 Instant」は、ChatGPTで最も多く利用される標準モデルであり、日常的な会話や発想支援を担う“フロントラインAI”です。
今回のアップデートで、単に賢いだけでなく、人との会話を楽しめる存在へと進化しました。

その主な特徴は以下の3点です。

特徴 概要
デフォルトでより暖かいトーン 遊び心がありながらも明確で、親しみやすい応答を実現。
指示追従性の向上 ユーザーの意図を正確にくみ取り、期待通りの形式で応答。
適応的推論(Adaptive Reasoning) 質問内容に応じて“考える深さ”を調整し、速度と精度のバランスを最適化。


これらの進化が、実際の対話でどのように現れるのか、次の会話例をご覧ください。

▼【会話例】ストレス解消法に関するアドバイスに見る「人間味」

GPT-5

ここでは、ストレスを和らげるためのシンプルで効果的な方法をいくつか紹介します。(中略)深呼吸: 4-7-8メソッドを試してください...

GPT-5.1 Instant

了解しました、ロン — それは全く普通のことですよ、特に最近のあなたの状況を考えれば。(中略)ボックス呼吸: 4秒吸って、4秒止め、4秒吐いて...


GPT-5.1 Instantは、名前を呼びかけたり共感を示したりと、人間らしい会話の温度感を再現します。
AIと「話すこと」自体が楽しいと感じられるようになった点が大きな変化です。

GPT-5.1 Thinking:より効率的で分かりやすくなった「思考の専門家」

一方、「GPT-5.1 Thinking」は、複雑な問題解決や専門的な解説を得意とする、より高性能なモデルです。今回のアップデートでは、その応答の効率性と分かりやすさが大きく改善されました。

主な進化点は以下の3つです。

進化点 詳細
思考時間の動的調整 質問の難易度に応じて思考時間をより精密に調整可能に
専門用語の削減 応答がより明確になり、専門用語や定義のない言葉が減少
より共感的なトーン デフォルトのトーンがより暖かく、共感的に


特に「思考時間の動的調整」は、このモデルの効率性を象徴する重要な改善点です。
以下のグラフが示すように、GPT-5.1 Thinking(濃いピンク)は、簡単なタスクではGPT-5(薄いピンク)より57%も思考時間を短縮する一方、難しいタスクでは71%も長く思考します。

GPT-5.1の思考時間の変化を示すグラフ
GPT-5.1の思考時間の変化を示すグラフ。GPT-5.1は簡単なタスク(左)はより速く、難しいタスク(右)にはより時間をかけて応答する


これは、AIが思考リソースをインテリジェントに配分できるようになったことを意味します。

InstantとThinkingの選び方

2つのモデルは対立するものではなく、目的に応じて使い分ける補完関係にあります。

以下の表を参考に、自分の利用シーンに合ったモデルを選ぶと効果的です。

項目 GPT-5.1 Instant GPT-5.1 Thinking
コンセプト 日常の相棒 思考の専門家
得意なタスク 日常的な質問、発想支援、雑談、短文要約 複雑な問題解決、専門的分析、コーディング支援
応答スタイル 親しみやすく、柔らかく、遊び心がある 論理的で明快、かつ共感を忘れない
最適な使い方 すぐに答えが欲しい、軽快な会話をしたい時 深く考えてほしい、正確さを求めたい時


基本的には、特別な目的がない限りは「Instant」を使い、より深く、正確な分析が必要になった場面で「Thinking」に切り替える、という使い方が最も効果的でしょう。


GPT-5.1の性能と主要な進化点

GPT-5.1は、単なるベンチマークの向上にとどまらず、「対話の質」そのものが大幅に進化しています。

ここでは、実際の会話例を通じて、GPT-5からの飛躍を3つの観点で解説します。

GPT-5.1の性能と主要な進化点まとめ

1. 指示追従性の向上:AIを意のままに操れる感覚へ

GPT-5.1では、ユーザーが与えた具体的な指示を正確に守る能力が強化されました。

これにより、フォーマットや語数などの制約に忠実な出力が可能となり、思い通りの応答を得やすくなっています。

▼【会話例】「常に6ワードで答える」という制約

GPT-5

あなた: where should i travel this summer?

GPT-5: How about exploring Japan this summer? (7ワード)

GPT-5.1 Instant

あなた: where should i travel this summer?

GPT-5.1 Instant: Consider Japan, Italy, Greece, Canada, Iceland. (6ワード)


GPT-5が一度目の回答で指示を守れなかったのに対し、GPT-5.1 Instantは制約を正確に守り、より多くの選択肢を提示しています。これは、AIの信頼性と実用性が向上したことを示す好例です。

2. 応答の明確化:専門家と対話しているかのような体験

専門分野の解説でも無駄な専門用語を排し、構造的かつ平易に説明する能力が強化されました。

読解負荷を減らしつつ、重要な概念を的確に伝えることで、まるで「説明がうまい専門家」と話している感覚を実現します。

▼【会話例】野球の専門用語「BABIP」と「wRC+」の解説

GPT-5

BABIP (Batting Average on Balls In Play)
What it is: How often a ball put in play (excludes HRs and strikeouts) falls for a hit.
...(数式と専門的な解説が続く)

GPT-5.1 Thinking

Nice, nerd stat time 🧢
I’ll do each one in plain English, then add a bit of context.

1. BABIP – Batting Average on Balls In Play
What it is:
BABIP measures how often a ball put into the field of play falls in for a hit...
...(平易な言葉での説明と、「なぜ重要か」「どう使われるか」の解説が続く)


GPT-5.1 Thinkingは、親しみやすい導入+実用的な解説で、複雑な統計指標をわかりやすく噛み砕いて説明していることがわかります。

これは、AIが単なる知識提供者から、わかりやすく教える専門家へと進化したことを象徴しています。

3. 共感性の向上:作業ツールから、真のパートナーへ

そして最も注目すべき進化が、ユーザーの感情的な側面に寄り添う能力の向上です。単に解決策を提示するだけでなく、共感を示し、ユーザーを勇気づけるような応答をします。

▼【会話例】会議前にコーヒーをこぼしてしまった時の相談

GPT-5

Oof, that’s such a gut-punch feeling. I’m really sorry that happened...(論理的な説明と具体的な対処法を提示)

GPT-5.1 Thinking

Hey — no, they didn’t. You’re rattled, so your brain is doing that thing where it catastrophizes a tiny mishap into a character flaw. But honestly? People barely register this stuff.


GPT-5.1 Thinkingは、ユーザーの「恥ずかしい」という感情を“カタストロフ化(catastrophizing)”という心理概念で正確に言語化。さらに「あなたは大丈夫だ」と断言し、安心を与えています。

4. コーディング性能の向上:より賢く、より速く、より柔軟に

GPT-5.1は、GPT-5のコーディング能力をさらに強化し、より操縦しやすいコーディングパーソナリティ、過剰な思考の削減、コード品質の改善、ツール呼び出しシーケンス中のユーザー向け更新メッセージ(プリアンブル)の改善、そして特に低推論努力レベルでのより機能的なフロントエンドデザインを実現しています。

簡単なコーディングタスク(クイックコード編集など)では、GPT-5.1の高速化により、反復的な作業がより効率的になります。そして重要なのは、簡単なタスクでの速度向上が、難しいタスクでのパフォーマンスを損なわないという点です。

実際、SWE-bench Verifiedベンチマークにおいて、GPT-5.1はGPT-5よりもさらに長時間思考し、76.3%の精度を達成しています。

SWE-bench Verifiedのベンチマーク結果
SWE-bench Verifiedのベンチマーク結果


このグラフが示すように、GPT-5.1(濃い線)は推論努力レベルを上げるにつれて精度が向上し、「high」設定では76.3%という高い精度を達成しています。一方で、「none」設定でも約63%の精度を維持しており、速度と精度の両立を実現しています。


GPT-5.1の使い方

GPT-5.1はWeb版およびAPI、Codex経由で利用可能です。ここでは、実際に使い始めるための手順と、3つのモード(auto/Instant/Thinking)を効果的に活用する方法を解説します。

GPT-5.1の使い方

Web版での使い方

  1. ChatGPTにアクセスし、アカウントにログインします。有料プランユーザーは順次GPT-5.1が利用可能になります。

  2. 画面左上のモデルピッカーから、以下のいずれかを選択します。
    GPT-5.1のモデル選択画面
    GPT-5.1のモデル選択画面

モード 概要 推奨される使い方
auto(推奨) AIがタスクの複雑さを自動判断し、InstantとThinkingを動的に切り替え 特に理由がない限りこれを選択。手動切り替えの手間が不要
Instant 日常的な会話や素早い応答が必要な場合に最適 簡単な質問、雑談、アイデア出しなど
Thinking 複雑な問題解決や深い分析が必要な場合に最適 コーディング、データ分析、専門的な解説など



3. 通常通りメッセージを入力するだけで、選択したモード(またはautoによる自動選択)で応答します。


APIでの使い方

GPT-5.1をAPI経由で利用する場合も、用途に応じて選択できる複数のモデルが用意されています。

モデル 特徴 推奨用途
gpt-5.1 最新のフラッグシップモデル。複雑な推論、幅広い世界知識、コーディング、マルチステップのエージェントタスクに最適 最も複雑なタスク全般
gpt-5.1-chat-latest GPT-5.1 Instantに相当。会話・アプリUI向け 応答速度重視の会話アプリ
gpt-5.1-codex 長時間実行型のエージェント的コーディングタスクに最適化 Codex環境でのコーディング
gpt-5.1-codex-mini 軽量版のCodexモデル シンプルなコーディングタスク


通常の会話やアプリケーション開発には「gpt-5.1-chat-latest」を、高度な推論が必要な場合は「gpt-5.1」を、長時間実行するコーディングエージェントには「gpt-5.1-codex」を使用するのが効果的です。

reasoning_effortパラメータ

GPT-5.1では、「reasoning_effort」パラメータを使って、AIが思考に費やす時間をコントロールできます。このパラメータにより、速度とコスト、精度のバランスを柔軟に調整可能です。

説明 推奨される使用場面
none 推論なし。最速の応答(GPT-5.1のデフォルト) レイテンシ重視のリアルタイムアプリ、チャットボット
low 軽い推論 やや複雑なタスク、簡単なコード生成
medium 中程度の推論 一般的な問題解決、標準的なコーディングタスク
high 深い推論 高度な数学問題、複雑なアルゴリズム設計、精度最優先の場面

verbosityパラメータ

「verbosity」パラメータは、出力トークン数を制御します。トークン数を減らすことで全体的なレイテンシを削減できます。

説明 推奨される使用場面
low 簡潔な回答。最小限のコメント付きの短いコード 簡潔な回答やシンプルなコード生成(SQLクエリなど)
medium バランスの取れた出力(デフォルト) 一般的なタスク
high 詳細な説明。インライン解説付きの長く構造化されたコード ドキュメントの詳細な説明や大規模なコードリファクタリング


コード生成時、「medium」と「high」の詳細度では、インライン解説付きのより長く構造化されたコードが生成される一方、「low」では最小限のコメント付きの短く簡潔なコードが生成されます。

Codexでの使い方

OpenAI Codexは、ChatGPT Plus/Pro/Team/Enterpriseユーザーが追加料金なしで利用できる、AIコーディングエージェントです。

ChatGPTのサイドバーから「Codex」ボタンをクリックし、GitHubリポジトリを接続するだけで利用を開始できます。「Code」モードで実装タスクを、「Ask」モードでコードベースへの質問を行えます。

【関連記事】
▶︎【OpenAI】Codexとは?主な特徴や使い方、料金体系を解説!


GPT-5.1の料金

GPT-5.1は有料プランのユーザーから段階的に提供が開始されます。ロールアウトは数日かけて行われるため、すぐに利用できない場合があります。

プラン 提供開始時期 備考
Pro, Plus, Go, Business 発表日から順次 有料プランのユーザーが先行して利用可能になります。
Free (無料) 有料ユーザーへの展開後 詳細な日時は後日発表される見込みです。
Enterprise, Edu 発表日から7日間、早期アクセストグルを提供 7日間の猶予期間の後、GPT-5.1がデフォルトになります。


ChatGPTの各有料プランの料金体系については、以下の記事をご覧ください。
▶︎ChatGPT料金プランを比較!無料・有料プランの違いと選び方【2025年最新】

GPT-5.1のAPI料金

GPT-5.1のAPI料金は、GPT-5と同じ価格設定です。100万トークンあたりの料金は以下の通りです。

モデル Input Cached input Output
gpt-5.1 $1.25 $0.125 $10.00
gpt-5.1-chat-latest $1.25 $0.125 $10.00
gpt-5.1-codex $1.25 $0.125 $10.00
gpt-5.1-codex-mini $0.25 $0.025 $2.00

旧モデル(GPT-5)の扱いについて

従来のGPT-5(Instant/Thinking)は、発表日から3か月間は有料ユーザー向けにレガシーモデルとして引き続き利用可能です。
この期間中に比較・検証を行い、開発者やユーザーがスムーズにGPT-5.1へ移行できるよう配慮されています。


GPT-5.1の回数制限とコンテキストウィンドウについて

GPT-5.1は全てのChatGPTプラン(無料・有料含む)で利用可能ですが、プランによって使用回数制限とコンテキストウィンドウのサイズが異なります。ここでは、各プランの詳細な制限について解説します。

GPT-5.1の回数制限・利用上限の概要

各プランの使用回数制限

GPT-5.1の使用回数制限は、プランによって以下のように設定されています。

プラン GPT-5.1の使用制限 制限到達後の動作 備考
Free(無料) 5時間ごとに10メッセージまで mini版モデルに自動切り替え 制限リセット後、再びGPT-5.1が利用可能に
Plus 3時間ごとに160メッセージまで mini版モデルに自動切り替え ※一時的な増加。近い将来、以前の制限に戻る予定
Business 無制限 悪用防止ガードレール適用
Pro 無制限 悪用防止ガードレール適用

【関連記事】
▶︎ChatGPTの回数制限とは?無料版・有料版の上限と対処法を解説

GPT-5.1 Thinkingモデルの追加制限

有料プラン(PlusまたはBusiness)のユーザーは、モデルピッカーからGPT-5.1 Thinkingを手動選択できますが、以下の追加制限があります。

項目 制限内容
週次制限 週あたり最大3,000メッセージまで
制限到達後 モデルピッカーでGPT-5.1 Thinkingが選択不可になる
自動切り替え GPT-5.1 InstantからThinkingへの自動切り替えは週次制限にカウントされない

コンテキストウィンドウのサイズ

GPT-5.1では、モデルとプランによってコンテキストウィンドウ(一度に処理できるテキスト量)のサイズが異なります。

GPT-5.1 Instant(Fast)のコンテキストウィンドウ

プラン コンテキストウィンドウ
Free(無料) 16K トークン
Plus / Business 32K トークン
Pro / Enterprise 128K トークン

GPT-5.1 Thinking のコンテキストウィンドウ

プラン コンテキストウィンドウ
全有料ティア 196K トークン


Thinkingモデルは全ての有料プランで196Kという大容量のコンテキストウィンドウを提供するため、長文ドキュメントの分析や複雑なコーディングタスクに適しています。


【新機能】ChatGPTを自分専用に!パーソナリティ機能が進化

GPT-5.1のリリースは、AIの個性をユーザーがデザインする時代の幕開けでもあります。会話スタイルをより直感的にカスタマイズできる機能が大幅に強化されました。

ChatGPTのパーソナライズ機能のアップデート

1. 8つのパーソナリティから対話スタイルを選択可能に

まず、これまでのトーン設定が改良され、より実用的で多彩な選択肢が追加されました。

パーソナライズ設定画面のUI
パーソナライズ設定画面のUI

新たに追加されたスタイルを含む、主な選択肢は以下の通りです。

スタイル 説明 推奨される使用場面
デフォルト バランスの取れた標準的スタイル。明確でニュートラルな対話。 初期設定として推奨。汎用的な利用に最適。
プロフェッショナル
(✅NEW)
洗練されて丁寧に編纂。フォーマルな言葉遣いと専門的な文書作成規則を使用。 ビジネス文書や社内報告、職場でのコミュニケーション。
フレンドリー 温かくてフレンドリー。穏やかな明瞭さと軽いユーモアで、あなたの考えを反映。 日常的な相談や雑談、意思決定のサポート。
率直
(✅NEW)
率直でポジティブ。明確な次のステップとともに正直なフィードバックを提供。 計画や下書きの客観的評価、遠慮のない意見が必要な場面。
個性的
(✅NEW)
お気軽で想像力豊か。ユーモアと予想外のアイデアで質問を探求。 ブレインストーミング、創造的な執筆、「もしも」の探求。
無駄がない 簡潔でわかりやすい。余分な言葉を省き、直接的な回答を提供。 技術的なタスク、コードのウォークスルー、トラブルシューティング。
探究心が強い
(✅NEW)
探究心が強く、好奇心旺盛。概念を明確に説明しながら、知識と発見を楽しむ。 新しいトピックの学習、深掘り、創造的な問題解決、思考実験。
皮肉っぽい
(✅NEW)
皮肉っぽい。皮肉とドライなウィットで率直なヘルプを提供。しばしばからかうが、重要な場面では直接的で実用的な回答を提供。 皮肉な返答を楽しみたい時、エッジの効いた声が許容される創造的なブレインストーミング。


ユーザーは用途や気分に応じてトーンを切り替え、AIとの会話体験を自分らしくカスタマイズできるようになりました。

2. AIの性格を細かくカスタマイズ(実験的機能)

一部ユーザー向けに実験的に、応答の特性をより細かく調整できる機能の提供が開始される予定です。

これには、以下のような項目が含まれる予定です。

  • 応答の簡潔さ
  • 暖かさ
  • 絵文字の使用頻度


この機能が本格的に導入されれば、プリセットを選ぶだけでなく、自分だけのAIの性格を細かく作り上げることが可能になります。

#keep4o運動との関係

今回の「応答特性の細かい調整機能」は、2025年にSNS上で話題となった 「#keep4o運動」 と間接的に関連している可能性があるとも考えられます。

この運動は、GPT-4oの「自然で温かい話し方」や「人間味のある共感的な応答」を好んでいたユーザーたちが、後継モデルでそうした“会話の雰囲気”が変わったことに反応した動きでした。

つまり、ユーザーの中には「精度よりも対話体験を重視する層」が一定数存在することが浮き彫りになり、今回のアップデートはそうした声を反映した方向性とも受け取れるという見方もあります。

3. 会話の途中でもパーソナリティを切り替え可能に

そして、地味ながら重要な改善点として、パーソナリティの設定やカスタム指示の変更が、進行中の会話を含むすべてのチャットに即座に反映されるようになりました。

これまでのChatGPTでは、トーン設定やカスタム指示を変更しても、新しいチャットでしか反映されませんでした。GPT-5.1では、この仕組みが改善され、設定の変更が現在進行中の会話にも即時反映されます。

これにより、途中でAIの話し方や性格を切り替えても、スムーズに会話が継続できるようになります。


【開発者向け】GPT-5.1のAPIアップデート情報

GPT-5.1の登場にあわせて、APIの構成やモデル指定方法も刷新されました。開発者は用途に応じて、より柔軟にモデルを選択できるようになります。

GPT-5.1のAPI関連アップデート情報
GPT-5.1のAPIアップデート情報

拡張プロンプトキャッシング

GPT-5.1では、プロンプトキャッシングの保持期間が最大24時間に拡張されました。
これまでは数分間しか保持されませんでしたが、この改善により、同じコンテキストを繰り返し使用する場面で、大幅なコスト削減と応答速度の向上が実現します。

保持期間が長くなることで、マルチターンでの会話やコーディングセッション、知識検索といった長時間にわたる対話において、より多くのフォローアップリクエストがキャッシュを活用できるようになり、レイテンシの低減とスムーズなパフォーマンスを提供します。

主なメリット:

  • キャッシュされた入力トークンは通常価格の90%オフ
  • フォローアップ質問の応答が高速化
  • キャッシュの書き込みや保存に追加料金は不要


使用方法は、ResponsesまたはChat Completions APIに「prompt_cache_retention='24h'」パラメータを追加するだけです。詳細については、プロンプトキャッシングのドキュメントをご確認ください。

新ツール:apply_patchとshell

GPT-5.1では、コーディング作業を強化する2つの新ツールが導入されました。これらはResponses APIで利用できます。

apply_patchツール

「apply_patch」ツールは、構造化されたdiffを使用してコードベース内のファイルを作成、更新、削除できるツールです。従来のようにモデルが編集を提案するだけでなく、アプリケーションが適用可能なパッチ操作を出力するため、反復的なマルチステップのコード編集ワークフローが実現します。

これはGPT-5.1で新たに導入されたツールタイプで、カスタムツール記述を書く必要がありません。内部的には、JSON形式ではなくフリーフォームの関数呼び出しを使用しており、テストではこの実装により失敗率が35%減少したとのことです。

参考:Apply patch(OpenAI Platform)

shellツール

shellツールは、モデルが制御されたコマンドラインインターフェイスを介してローカルコンピュータと対話できるツールです。モデルがシェルコマンドを提案し、開発者の統合がそれを実行して結果を返すことで、シンプルな「計画→実行」ループを作成します。

この仕組みにより、モデルはシステムを検査し、ユーティリティを実行し、タスク完了に必要なデータを収集できるようになります。

参考:Shell (OpenAI Platform)

プリアンブル(Preambles)

プリアンブルは、GPT-5.1がツールや関数を呼び出す前に生成する、簡潔なユーザー向けの説明です。モデルの意図や計画(例:「なぜこのツールを呼び出すのか」)を概説し、思考の連鎖の後、実際のツール呼び出しの前に表示されます。

プリアンブルは、モデルの推論過程に透明性を提供し、デバッグ性、ユーザーの信頼性、細かい操縦性を向上させます。GPT-5.1が各ツール呼び出し前に「考えを声に出す」ことで、推論のオーバーヘッドを増やすことなく、ツール呼び出しの精度(および全体的なタスク成功率)が向上します。

詳細については、GPT-5.1プロンプティングクックブックをご確認ください。

移行期間と旧モデルの扱い

GPT-5シリーズ(Instant/Thinking)は、リリース後3か月間は「旧GPT-5」モデルと併用可能です。
この期間中は、既存の「gpt-5 エンドポイント」も引き続き利用できますが、将来的には段階的に廃止(サンセット)される予定です。

OpenAIは、モデルの切り替え前に十分な告知期間を設け、開発者がコードや環境を安全に移行できるようサポートを行うとしています。
また、サンセットのスケジュールは公式ドキュメントやシステムカードで順次公開予定です。


まとめ

GPT-5.1の登場は、AIが単なる「賢い対話相手」から、実務を安心して任せられる「信頼できる仕事のパートナー」へと、その役割を決定的に進化させたことを示すものです。

今回のアップデートの要点を改めて整理します。

  • より人間らしい対話: 暖かみと共感性を備えた応答で、作業ツールから真のパートナーへ。
  • より高い信頼性: 向上した指示追従性と、タスクに応じた思考の深さで、意のままに操れる感覚を実現。
  • より深いパーソナライズ: 自分だけの対話スタイルを簡単にデザインし、AIを自分だけの存在に。

これらが三位一体となることで、GPT-5.1はこれまでの「対話」や「指示」のレベルを超え、複雑なタスクを安心して任せられる「自律的な実行役」としての地位を確立しました。

GPT-5.1は、より賢く、より使いやすく、そして何より「話すのが楽しくなる」AIです。この進化した対話体験が、あなたの仕事や日常に新たな創造性をもたらすことは間違いないでしょう。ぜひ、その違いを体感してみてください。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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