この記事のポイント
多くの中小〜中堅企業にはBusiness Standard(年契1,600円/月)が第一候補。2TBストレージとGemini高性能モデルのバランスが決め手
Microsoft 365 Business Standardは7月以降に値上げ予定(米ドルベースで+12%)。Geminiが追加費用なしで使えるGWSのコスト優位がさらに拡大
50名規模でGWS StandardとM365 Standardの年間コスト差は約30万円。AI機能の追加費用を含めると差はさらに拡大
セキュリティ要件が高い組織はBusiness Plus(年契2,500円/月)を選ぶべき。VaultとLDAP連携がPlus以上で解禁
年間契約で約16%のコスト削減が可能。ただしダウングレードには制約があるため、まずフレキシブルプランで検証してから切り替えるのが安全

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。
Google Workspaceの料金は、2025年3月のGemini標準搭載に伴い改定されました。10名以下の小規模組織向けにも2025年7月7日から新価格の適用が始まり、年間契約・固定期間契約のユーザーも更新時に順次移行しています。
一方、Microsoft 365も2026年7月にAI・セキュリティ・IT管理を含むパッケージ変更に伴う値上げを予定しており、グループウェアのコスト構造は大きく変わりつつあります。
本記事では、Google WorkspaceのBusiness 3プラン+Enterprise 2エディションの料金・機能差分を徹底比較し、Microsoft 365とのコスト差や社員規模別のシミュレーション、契約時の注意点までを解説します。
目次
Google Workspaceの料金プラン一覧【2026年最新】
Business Starter — 最低限のクラウド環境を安価に整えたい組織向け
Business Standard — 多くの企業にとって最もバランスの良いプラン
Business Plus — セキュリティ・コンプライアンス重視の企業向け
Enterprise Standard / Enterprise Plus — 大規模組織・規制産業向けのフラッグシップ
Google Workspace vs Microsoft 365の料金・機能比較
Google Workspaceの社員規模別 料金シミュレーション
AI Ultra Access(旧 Google AI Ultra for Business)
Google Workspaceの料金プラン一覧【2026年最新】
Google Workspaceのビジネスプランは、1〜300名向けの「Business」エディション3種と、ユーザー数無制限の「Enterprise」エディション2種(Standard / Plus)で構成されています。2025年3月のGemini標準搭載に伴い料金が改定され、2026年4月時点では以下の価格体系になっています。

プラン別の料金比較表
以下の表で、各プランの価格とストレージ・会議機能の概要を整理しました。年間契約と月契約(フレキシブルプラン)の両方の料金を比較しています。
| 項目 | Business Starter | Business Standard | Business Plus | Enterprise Standard | Enterprise Plus |
|---|---|---|---|---|---|
| 月額(年間契約) | 800円 | 1,600円 | 2,500円 | 3,060円 | 3,980円 |
| 月額(フレキシブル) | 950円 | 1,900円 | 3,000円 | 3,670円 | 4,760円 |
| ストレージ | 30GB/ユーザー | 2TB/ユーザー | 5TB/ユーザー | 5TB/ユーザー | 5TB/ユーザー |
| Meet参加人数 | 100名 | 150名 | 500名 | 500名 | 1,000名 |
| 会議録画 | 非対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| AIモデル | 基本 | 高性能 | 高性能 | 高性能 | 高性能 |
| Vault | 非対応 | 非対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
年間契約を選ぶとフレキシブルプランに対して約16%のコスト削減が可能です。一方、フレキシブルプランはいつでも解約・ユーザー数の増減ができるため、繁忙期だけユーザーを増やしたい業態や、導入検証期間中の利用に向いています。
上記はすべて税抜価格で、2026年4月時点のGoogle公式料金ページに基づいています。Businessプランは300ユーザーが上限で、それを超える場合はEnterpriseエディションが必要です。
2025〜2026年の値上げ経緯

Google Workspaceの料金は、生成AI「Gemini」の全プラン標準搭載を理由に2025年3月17日に改定されました。改定の概要は以下のとおりです。
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Business Starter
680円 → 800円(約18%増)
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Business Standard
1,360円 → 1,600円(約18%増)
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Business Plus
2,040円 → 2,500円(約23%増)
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10名以下の組織
改定当初は猶予期間が設けられていましたが、2025年7月7日から新価格の適用が開始されています。月契約のユーザーは即時適用、年間契約・固定期間契約のユーザーは契約更新時に順次移行する形です。
値上げ幅は各プラン120〜460円ですが、従来は月額2,260円の別売りだったGeminiアドオンが全プランに無料で含まれるようになったため、AI機能を活用する前提であれば実質的にはコストパフォーマンスが向上しています。
支払い方法とユーザー数の考え方
料金を試算する前に、課金単位と支払い手段のルールを押さえておきましょう。
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1ユーザーの定義
個人用メールアドレス(taro@example.com など)1つにつき1ユーザーとして課金されます。
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メールエイリアスは無料
sales@やsupport@のようなグループアドレスやエイリアスは追加料金なしで作成でき、ユーザー数にはカウントされません。
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支払い方法
クレジットカード決済が基本です。拠点によっては口座振替や手動支払い(事前入金)にも対応しています。
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契約形態
年間プラン(1年契約・月払い)とフレキシブルプラン(月契約)の2種類があります。年間プランは単価が約16%安い代わりに、途中解約時は残月分の料金が発生します。
たとえば社員3名で利用する場合は「3ユーザー分のみ課金」となり、問い合わせ窓口用のinfo@や部署共通のsales@は無料のエイリアスとして追加できます。
Google Workspaceのプラン別機能比較

ここからは、5つのエディションの機能差分を「AI・通信・ストレージ・セキュリティ」の4軸で整理します。単なる機能一覧ではなく、業務にどう影響するかという観点で解説します。
Business Starter — 最低限のクラウド環境を安価に整えたい組織向け

独自ドメインのGmail、カレンダー、30GBのドライブ、チャットなど基本ツールが揃うエントリープランです。Geminiアプリ(基本モデル)でのチャットやGmail・ドキュメントでの下書き生成も利用できます。
ただし、会議録画・ノイズキャンセリング・ブレイクアウトルームには非対応で、チャットスペースへの外部ゲスト招待もできません。電子署名やカスタムブランディングも使えないため、社外向けの業務がある組織にはやや制約が大きいプランです。
個人事業主やスタートアップ初期で「メールとカレンダーさえ動けばよい」という段階であれば、コストパフォーマンスは高いといえます。
Business Standard — 多くの企業にとって最もバランスの良いプラン

Starterのほとんどの制限が外れ、オンライン会議・共同編集・AI活用のすべてが業務レベルで使えるようになるプランです。以下の点がStarterとの決定的な違いです。
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ストレージ 2TB/ユーザー
Starterの約65倍。メール・資料・動画を含めても通常のオフィスワークで容量不足になることはほぼありません。
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Gemini高性能モデル
長文要約・高度な文書作成・複雑な表計算のサポートなど、実務で使える品質に引き上がります。NotebookLMの生成回数も1日3件から20件に拡張されます。
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会議機能フル対応
録画・ノイズキャンセリング・挙手・ブレイクアウトルーム・Q&A・共同主催者まで揃い、ウェビナー運営にも耐えられます。
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予約スケジュールページ
社外との日程調整をURLの共有だけで完結でき、メールの往復を削減できます。
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電子署名・ブランディング
契約締結をオンラインで完結できるほか、テンプレートに自社ロゴを適用して資料の統一感を出せます。
社内外のオンライン会議が日常的にあり、AIを業務の中心に据えたい中小〜中堅企業にとっては、このプランが最も現実的な選択肢です。
Business Plus — セキュリティ・コンプライアンス重視の企業向け

Standardの機能に加え、法務・内部統制・監査対応まで必要な企業向けのプランです。
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Vault(データ保持・eDiscovery)
メールやチャットを法的要件に沿って保持・検索・書き出しできます。訴訟リスクや内部監査に備えた長期アーカイブが可能です。
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高度なエンドポイント管理
紛失した社用端末のリモートワイプ、アプリ配布、ポリシー設定に対応します。
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セキュアLDAP
既存のオンプレミスActive DirectoryやLDAPベースの認証基盤との連携が可能です。
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ストレージ 5TB/ユーザー
動画コンテンツや設計データなど、大容量ファイルを扱う部門でも安心です。
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出欠状況レポート
Meet会議の入退室記録を出力でき、研修やウェビナーの受講管理に活用できます。
情報システム部門があり、デバイス管理やメールアーカイブを厳格に行いたい100〜数百名規模の組織に向いています。
Enterprise Standard / Enterprise Plus — 大規模組織・規制産業向けのフラッグシップ

ユーザー数無制限で、最上位のセキュリティ・コンプライアンス・データ分析機能を含むプランです。EnterpriseにはStandard(年契3,060円/月)とPlus(年契3,980円/月)の2エディションがあり、以下の機能はエディションによってカバー範囲が異なります。
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DLP(データ損失防止)
個人情報や機密情報を自動検知してブロックするポリシーを設定できます。Standard・Plus共通です。
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S/MIME暗号化
メールの送受信を暗号化し、金融・医療・公共分野の規制要件に対応できます。Enterprise Plusで利用可能です。
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データリージョン指定
データの保存先を特定の地域に限定でき、データ主権への対応が可能です。Enterprise Plusで利用可能です。
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大規模会議・ライブ配信
Enterprise Standardは最大500名、Enterprise Plusは最大1,000名のMeet会議に対応します。ドメイン内ライブストリーミングで全社集会やタウンホールにも対応できます。
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BigQuery連携
高度なデータ分析との連携で、全社的なデータ活用基盤を構築できます。
数百〜数万ユーザーの大規模環境で、規制産業レベルのセキュリティを求める企業が対象です。DLP・Vaultまでで足りる組織はEnterprise Standard、S/MIME・データリージョン指定・1,000名会議まで必要な組織はEnterprise Plusが選択肢になります。
Google Workspace vs Microsoft 365の料金・機能比較

Google Workspaceの料金を検討する際、比較対象として最も多いのがMicrosoft 365です。2026年はM365がAI・セキュリティ・IT管理を含むパッケージ変更に伴う値上げを控えており、コスト差が拡大する局面にあります。
料金比較(2026年4月時点+7月改定予定)
以下の表は、両サービスの主要プランを月額料金で比較したものです。M365の7月以降の日本円価格はMicrosoftから正式発表されていないため、米ドルベースの値上げ率から推計した参考値です。実際の日本円価格は為替レートや地域調整により異なる可能性があります。
| 比較項目 | GWS Business Standard | M365 Business Standard |
|---|---|---|
| 月額(年間契約) | 1,600円 | 現行1,874円(7月以降+12%予定) |
| ストレージ | 2TB/ユーザー(プール型) | 1TB/ユーザー(サイロ型) |
| AI機能 | Gemini 全プラン標準搭載 | Copilot Chat(限定)込み / Microsoft 365 Copilot別途$21/月 |
| 会議録画 | 対応 | 対応 |
現時点でも月額の差は約270円ありますが、7月以降の値上げでさらに拡大する見込みです。M365でMicrosoft 365 Copilot(アプリ統合版)を全社展開する場合、1ユーザーあたり月額$21(約3,200円)の追加ライセンスが必要です。なお、M365のベースプランにはCopilot Chat(Web版・限定的なAI機能)が含まれていますが、Outlook・Excel・PowerPointなどのアプリ内で深く統合されたAI支援を利用するにはMicrosoft 365 Copilotライセンスが別途必要です。GWSではGeminiが全プランに標準搭載されているため、AI活用を前提とした総コストではGWSが優位に立ちます。
ストレージモデルの違い

Google Workspaceはプール型ストレージを採用しており、組織全体でストレージを共有します。50ライセンスのBusiness Standardであれば、50 × 2TB = 100TBのストレージプールを全員で利用できます。動画を大量に扱う部門と事務系部門が混在する組織では、この柔軟性が活きます。
一方、M365はサイロ型で1ユーザーあたり1TBが固定です。ユーザー間の融通がきかないため、大容量を必要とするユーザーにはSharePointの追加ストレージ購入が必要になります。
AI機能の比較(Gemini vs Copilot)

Geminiは全ビジネスプランに標準搭載されており、Gmail要約・ドキュメント下書き・スプレッドシート分析・Meet文字起こしなどが追加費用なしで利用できます。Gemini料金プランの詳細は関連記事を参照してください。
M365のベースプランにはCopilot Chat(Web版・限定的なAI機能)が含まれていますが、Outlook・Excel・PowerPointなどのアプリ内で深く統合されたMicrosoft 365 Copilotを利用するには、Business向け月額$21/ユーザー、Enterprise向け月額$30/ユーザーの追加ライセンスが必要です。M365 Copilotの料金については関連記事で詳しく解説しています。
M365の2026年7月値上げ

Microsoft 365は2026年7月1日から主要プランの価格を改定します。AI・セキュリティ・生産性・IT管理を含むパッケージ全体の価値向上がその理由とされています。
以下は米ドルベースの公表値上げ率です。日本円の新価格はMicrosoftから正式発表されておらず、為替レートや地域調整(local market adjustments)により異なる可能性があるため、参考値として記載しています。
| プラン | 現行日本価格 | 米ドル値上げ率 | 日本円推計 |
|---|---|---|---|
| Business Basic | 899円 | +16.7% | 約1,049円 |
| Business Standard | 1,874円 | +12.0% | 約2,099円 |
| Business Premium | 3,298円 | +7.6% | 約3,548円 |
| E3 | 5,197円 | +7.7% | 約5,597円 |
中小企業が多く利用するBasic・Standardの値上げ幅が大きい点が特徴です。日本円の正式価格はMicrosoft公式の価格ページで確認してください。M365からGWSへの乗り換えを検討する場合は、この価格差を踏まえたうえで移行コストとの比較が必要です。
Google Workspaceの社員規模別 料金シミュレーション

「結局いくらかかるのか」を把握するため、Business Standardプラン(年間契約1,600円/月)を基準に、社員規模別の年間コストを試算しました。M365側は7月以降の推計価格(現行1,874円に+12%を適用した約2,099円)で計算しています。日本円の正式価格は未発表のため、あくまで参考値です。
| 規模 | GWS Standard 年額 | M365 Standard 年額(7月〜推計) | 年間コスト差(推計) |
|---|---|---|---|
| 10名 | 192,000円 | 約251,880円 | 約6万円 |
| 50名 | 960,000円 | 約1,259,400円 | 約30万円 |
| 100名 | 1,920,000円 | 約2,518,800円 | 約60万円 |
50名規模で年間約30万円、100名規模で約60万円のコスト差が生じる計算です。これはあくまでグループウェアのライセンス費用のみの比較であり、M365でMicrosoft 365 Copilotを全社導入する場合の追加費用(100名 × 月$21 × 12か月 = 約384万円/年)は含んでいません。
AI機能を本格的に活用する前提で比較すると、GWSとM365のトータルコスト差はさらに大きくなります。「ツールの月額だけでなく、AI活用を含めた年間の総投資額で判断すべき」というのが実務的なポイントです。
社員10名以下の小規模組織であれば、Starterプラン(年間契約 800円 × 10名 = 年間96,000円)からスタートし、AI活用ニーズが高まった段階でStandardにアップグレードするのも有効です。
Google Workspaceのアドオンと拡張オプション
基本プランだけではカバーしきれないニーズには、アドオン(追加オプション)で拡張が可能です。


AI Ultra Access(旧 Google AI Ultra for Business)

AI Ultra Accessは、AI機能とモデルを最大限に活用したい企業向けのWorkspaceアドオンです。IT部門がWorkspace管理コンソールから一元管理でき、ガバナンスを保ちながら先端AIを現場に提供できます。
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Gemini 3 Pro Deep Think
Googleの最も高度な推論モードにアクセスできます。
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Veo 3.1
最新の動画生成モデルを利用した映像制作が可能です。
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Flow(AI映像制作ツール)
使用量上限が拡大し、プレミアム動画素材を活用した本格的な映像制作に対応します。
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NotebookLM強化
最大の使用量上限と最新モデルでの高度なリサーチ機能が利用可能です。
料金はビジネス向けの場合、管理コンソールまたは販売パートナー経由での見積もりとなります。個人向けGoogle AI Ultraは月額$249.99(約36,400円税込)ですが、ビジネス向けは契約内容により異なります。
「生成AIを一部業務で試す」のではなく、「研究開発やクリエイティブの中核に据えたい」企業に適したオプションです。
Google Meetハードウェア
オンライン会議の品質を引き上げるための専用デバイスです。

Series Oneのデバイスイメージ (参考:Google)
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Series Oneデバイス
デスクトップ向け「Desk 27」や会議室用「Board 65」などをラインナップしており、自動フレーミングやノイズ除去などのAI機能で発言者の顔と声をクリアに届けられます。
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コンパニオンモード
会議室の大型ディスプレイに接続しつつ、手元のPCから挙手・アンケート・Q&A・チャットに参加でき、リモートメンバーとの公平性を確保できます。
ハイブリッドワークを本格導入している企業にとっては、会議室側の環境整備の決定打となるハードウェアです。
Chrome Enterprise
SaaSやWebアプリ中心の業務では、ブラウザ自体の管理とセキュリティが重要になります。Chrome Enterpriseは、ChromeブラウザとChromeOSデバイスをエンタープライズ向けに管理・保護するためのサービスです。
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Chrome Enterprise Core
ブラウザの設定・拡張機能・ポリシーを管理コンソールから一元管理できます。
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Chrome Enterprise Premium
DLP(データ損失防止)やゼロトラストアクセス制御で、ブラウザ経由の情報漏えいリスクを軽減します。
Workspaceと組み合わせることで、ID〜ブラウザ〜デバイスまで含めたエンドツーエンドのセキュリティ設計がしやすくなります。
Google Workspaceの料金を抑える方法

Google Workspaceの年間コストを最適化するために、実務で使える4つの手法を紹介します。
年間契約による約16%のコスト削減
最もシンプルで効果の大きい方法です。Business Standardの場合、フレキシブルプラン(1,900円/月)から年間契約(1,600円/月)に切り替えるだけで、1ユーザーあたり年間3,600円の削減になります。50名規模であれば年間180,000円の節約です。
ただし年間契約は途中解約時に残月分の料金が発生するため、導入初期はフレキシブルプランで検証し、継続利用を確認してから切り替えるのが安全です。
アカウント数の見直し
退職者や長期休職者のアカウントを放置していると、不要な課金が続きます。特に100名を超える組織では、四半期ごとのアカウント棚卸しが有効です。info@やsupport@のような共通アドレスはGoogleグループ(無料)で運用でき、ユーザーライセンスを消費しません。
代理店経由の割引
Google認定の販売パートナー(代理店)を経由して契約すると、初回割引やボリュームディスカウントが適用される場合があります。50名以上の組織で新規導入する場合は、直接契約と代理店見積もりの両方を比較するのがおすすめです。
プランの適正化
全社員を同一プランにする必要はありません。管理コンソールでユーザー単位のプラン割り当てが可能なため、経営層やIT部門はBusiness Plus、一般社員はBusiness Standardという組み合わせも有効です。Vault(データ保持)が必要なユーザーだけPlusにすることで、全体コストを抑えられます。
Google Workspace契約・プラン変更時の注意点

料金プランを決める前に、契約やプラン変更に関する注意点を把握しておきましょう。ここを見落とすと、想定外のコスト増や運用トラブルにつながります。
アップグレードとダウングレードの非対称性

プランのアップグレード(Starter → Standard など)は管理コンソールから即座に実行でき、新機能もすぐに利用できます。一方、ダウングレードは年間契約の更新タイミングでしか実行できず、途中でのプラン引き下げには制約があります。
「とりあえずPlusにして、不要ならStandardに下げよう」という運用は想定どおりにいかない可能性があるため、まずStandardで始めてからアップグレードを検討する方が安全です。
10名以下の組織に対する新価格適用
2025年3月の料金改定では、10名以下の既存ユーザーに猶予期間が設けられていました。この猶予は2025年7月7日に終了し、月契約のユーザーには新価格が即時適用されています。年間契約・固定期間契約のユーザーは、契約更新時に順次新価格へ移行します。旧価格(Starter 680円、Standard 1,360円)で利用していた組織は、更新時に約18〜23%の値上げとなります。
14日間の無料トライアル
すべてのBusinessプランには14日間の無料トライアルが用意されています。支払い情報を登録済みの場合、トライアル終了後に有料契約へ自動移行します。支払い情報を登録していなければ、トライアル終了時にアカウントが停止されます。導入検証の段階で想定外の課金を避けるには、支払い設定のタイミングに注意しましょう。
導入判断で詰まる論点

Google Workspaceのプラン選定では、以下の3点で判断が分かれることが多いです。
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StarterかStandardか
ストレージ30GBで足りるかが最初の分岐点です。Gmail・ドライブ・バックアップを合算すると30GBは想像以上に早く埋まります。会議録画やGemini高性能モデルが不要であればStarterで十分ですが、1人でもAI活用を本格化したいユーザーがいるならStandardを選ぶべきです。
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StandardかPlusか
セキュリティ要件が判断基準です。Vault(データ保持)とセキュアLDAPが必要かどうかで決まります。IPO準備中の企業や、取引先からISMS認証を求められている企業はPlusを検討すべきです。
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GWSかM365か
既存のIT資産が判断の軸になります。ExcelマクロやAccessなどMicrosoft固有の業務システムに深く依存している場合、GWSへの完全移行はリスクが高くなります。逆に、ブラウザベースの業務が中心でAIを全社展開したいなら、Gemini標準搭載のGWSがコスト面で有利です。
Google Workspaceの料金比較から、AI業務自動化の全体設計へ
Google Workspaceの料金プランをここまで詳しく比較されたということは、業務ツールへの投資を真剣に検討されている段階でしょう。プランを選んだ後に重要になるのは、そのツール環境にAIをどう組み込み、どの業務から自動化を始めるかという設計です。ツール導入はゴールではなく、業務効率化の出発点にすぎません。AI総合研究所では、AI導入の段階設計から部門別のユースケースまでを網羅した実践ガイドを無料で提供しています。
SaaS投資の最適化からAI業務自動化へ
ツール選定の先にあるAI導入の全体設計
Google Workspaceの料金プランを比較検討されている方へ。AI業務自動化ガイドでは、AIツールへの投資を業務改善の成果に直結させるための段階的な導入手順を紹介しています。
まとめ
Google Workspaceの料金は、2025年3月のGemini標準搭載を経て現在の体系に落ち着いています。2026年4月時点のプラン選定では、以下の判断軸が有効です。
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Starter(800円/月)
独自ドメインメール+最低限のクラウド環境を安価に揃えたい個人事業主・スタートアップ向け
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Standard(1,600円/月)
AI・会議・共同編集を実務レベルでフル活用したい、多くの中小〜中堅企業に最適
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Plus(2,500円/月)
Vault・LDAP連携など、セキュリティとコンプライアンス要件が高い組織向け
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Enterprise Standard(3,060円/月)/ Enterprise Plus(3,980円/月)
数百〜数万ユーザー規模で、規制産業レベルの要件を満たしつつ全社データ活用も進めたい企業向け。S/MIMEやデータリージョン指定が必要ならPlus
M365との比較では、Gemini標準搭載のGWSがAI活用を含むトータルコストで優位に立ちます。特にBusiness Standardは、M365 Business Standard(7月以降+12%値上げ予定)との月額差がさらに拡大する見込みであり、Microsoft 365 Copilotの追加費用差を含めるとコスト差はより大きくなります。
まずはBusiness Standardの14日間無料トライアルから始め、実際の業務フローに乗せたうえで、Starterで十分かPlusが必要かを検討するのがおすすめです。すでにM365を利用している組織も、7月の値上げ前にGWSとのコスト比較を行っておく価値は十分にあります。













