この記事のポイント
Apps in ChatGPTは、会話の中でSpotifyやCanvaなどの外部アプリを直接呼び出して利用できる新機能
ユーザーの会話文脈に応じてChatGPTが最適なアプリを提案し、チャット内でタスクが完結する
Freeプランを含む全てのログインユーザーが追加料金なしで利用可能(一部地域を除く)
Booking.com, Canva, Expedia, Figma, Spotifyなど7社のパイロットパートナーから提供開始
開発者はオープンソースの「Apps SDK」を使い、8億人以上のユーザーに向けたアプリを開発できる

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。
「ChatGPTでアプリが使えるようになったって本当?」「SpotifyやCanvaが直接使えるってどういうこと?」
2025年9月、OpenAIはChatGPT内で直接外部アプリを操作できる新機能「Apps in ChatGPT」を発表しました。これは、AIとの対話体験を根本から変える、大きな進化です。
本記事では、この新しい「アプリ」機能について、その全貌を徹底的に解説します。
Apps in ChatGPTの仕組み、具体的な使い方、料金体系、対応アプリ、そして開発者向けの「Apps SDK」まで、公式発表された最新情報を詳しくご紹介します。
ChatGPTの新料金プラン「ChatGPT Go」については、以下の記事をご覧ください。
ChatGPT Goとは?料金や機能、広告の仕様、Plus版との違いを解説
Apps in ChatGPTとは?使い方や料金、SDKについて最新情報を解説
「ChatGPTでアプリが使えるようになったって本当?」「SpotifyやCanvaが直接使えるってどういうこと?」
OpenAIは、ChatGPT内で直接操作できる新世代の「Apps in ChatGPT」と、開発者向けの「Apps SDK」を同時に発表しました。これにより、会話の流れで自然に外部サービスと連携し、スライド作成やホテル予約、プレイリスト作成などがチャット内で完結するようになります。
本記事では、この新しい「アプリ」機能の具体的な使い方から料金、対応アプリ、そして開発者向け情報まで、発表された内容を徹底的に解説します。
ポイント
- ChatGPTとの会話の中で、SpotifyやCanvaなどの外部アプリを直接呼び出して利用できる新機能
- 全てのプラン(無料版含む)で追加料金なしで利用可能
- 開発者はオープンスタンダードな新しい「Apps SDK」で8億人以上のユーザーに向けたアプリ開発が可能に
- 初回パートナーとしてBooking.com、Figma、Spotifyなど7社が参加
Apps in ChatGPTとは?
Apps in ChatGPTは、ChatGPTとの会話の中に自然に溶け込む形で利用できる、全く新しい世代のアプリ機能です。
ユーザーがChatGPTに話しかけると、その文脈に最適なアプリをChatGPTが提案したり、ユーザーが名前を呼ぶことでアプリを直接起動したりできます。これにより、単なるテキストの応答だけでなく、地図やプレイリスト、スライドデッキといったインタラクティブなUIをチャット内で直接操作できるようになります。
これまでのGPTsやプラグインとの違い
これまでの拡張機能と異なり、「Apps in ChatGPT」はより会話と一体化したシームレスな体験を提供します。
| 機能名 | 主な目的 | 操作方法 | 拡張性 |
|---|---|---|---|
| Apps in ChatGPT | 会話内でのインタラクティブなタスク実行 | 対話・GUI操作 | 高 (SDKで自由にUI/ロジックを開発) |
| GPTs | 特定の目的に特化したChatGPTのカスタマイズ | 対話 | 中 (プロンプトとActionベース) |
| プラグイン (Plugin) | 外部APIとのデータ連携 | 対話 | 低 (API連携が主) |
Apps in ChatGPTの主な特徴 (できること)
この新機能によって、具体的にどのようなことが可能になるのか、会話の文脈理解から具体的な連携アプリまで、その核心的な特徴を解説します。
1. 会話の文脈に応じた最適なアプリの提案
これまでのChatGPTは、例えば「今の気分にあうプレイリストを作って」というリクエストに対し、おすすめの曲をテキストの一覧で回答していました。ユーザーはその後、自分で音楽アプリを開き、そのリストを元に手動でプレイリストを作成する必要がありました。
Apps in ChatGPTでは、このプロセスが根本的に変わります。ChatGPTは「プレイリストを作りたい」というユーザーの最終目的を理解し、最適なアプリ(Spotifyなど)を自動で利用します。
その結果、推奨曲のテキストリストではなく、すぐに再生できる「Spotifyのプレイリスト」そのものがチャット内に生成されます。

参考:OpenAI
2. 多様な外部サービスとのシームレスな連携
これまで別々のウィンドウで操作していた様々なサービスを、ChatGPTの中で直接、対話を通じて利用できます。
例えば、箇条書きのアイデアを伝えるだけで「Canva」アプリがそれを基にしたスライドデッキを生成したり、「Coursera」アプリで講座のビデオを見ながら、その内容についてChatGPTに質問したりすることが可能になります。

Canvaの利用イメージ (参考:OpenAI
【現在対応中のアプリ】
- Booking.com
- Canva
- Coursera
- Expedia
- Figma
- Spotify
- Zillow
今後の予定として、AllTrails, Peloton, OpenTable, Target, theFork, Uberなど、さらに11社のパートナーが年内に参加を予定しています。

今後登場予定のパートナーロゴ
Apps in ChatGPTの使い方
ユーザーが実際にどのようにアプリを利用するのか、具体的な操作方法を2つの主要なパターンに分けて解説します。
アプリ名を指定して直接呼び出す
利用したいアプリの名前をメッセージに含めて送信することで、直接アプリを起動できます。
例: 「Spotify、金曜のパーティー用のプレイリストを作って」
このように話しかけるだけで、ChatGPTがSpotifyアプリをチャット内に表示し、文脈に合ったプレイリスト作成を手伝ってくれます。
会話の流れでChatGPTから提案してもらう
特定のアプリ名を指定しなくても、会話の流れに応じてChatGPTが最適なアプリを提案してくれます。提案されたアプリをクリックすることで、シームレスにタスクを開始できます。
Apps in ChatGPTの料金
Apps in ChatGPTは、現在Freeプラン、Plusプラン、Proプランのユーザーが利用できます。
※Business, Enterprise, Eduプランへの提供は年内に開始される予定です。
【関連記事】
ChatGPT料金プランを比較!無料・有料プランの違いと選び方【2025年最新】
【開発者向け】Apps SDKとは?
今回のもう一つの大きな発表である、開発者向けの「Apps SDK (Software Development Kit)」について解説します。これは、ChatGPT上で動くアプリを自作するための公式ツールキットです。
Apps SDKの主な特徴
Apps SDKは、「Model Context Protocol (MCP)」というオープンスタンダードなプロトコルを基盤に構築されています。
これにより、開発者は独自のコードでアプリのロジックとUIを自由に設計でき、既存のバックエンドと直接接続して、顧客のログインやプレミアム機能へのアクセスを提供することも可能です。
アプリ開発の始め方
開発者は本日より、公開されたドキュメントやサンプルリポジトリを参考に、アプリの開発とテストを開始できます。
年内には、開発したアプリの申請受付が開始され、審査を経て公開できるようになる予定です。また、アプリの収益化に関する詳細も近日中に発表される見込みで、これにはChatGPT内での即時決済を可能にする新しいオープンスタンダード「Agentic Commerce Protocol」のサポートも含まれます。
AI導入でお悩みの方へ
まとめ
「Apps in ChatGPT」と「Apps SDK」の登場は、AIとの関わり方を大きく変える可能性を秘めています。
- ユーザーにとっては、ChatGPTが単なる対話相手から、様々なタaskをシームレスに実行してくれる、より強力でインタラクティブなパートナーへと進化します。
- 開発者にとっては、8億人を超える巨大なユーザーベースにリーチし、対話という新しいインターフェースを通じてサービスを提供する、全く新しい機会が生まれます。
これはChatGPTにおけるアプリの始まりに過ぎず、今後さらに多くのアプリが登場することで、その可能性は無限に広がっていくでしょう。








