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GPT-5.5-Cyberとは?使い方・料金・Daybreak拡張による最新版を解説

この記事のポイント

  • 6/22のフル版アップデートで「permissive only」から「permissive AND capable」へ進化し、CyberGym 85.6%を記録
  • GPT-5.5には3ティア構成があり、多くの防御業務は「GPT-5.5 with TAC」で十分。Cyber版は red teaming等の許可済み高リスク業務向け
  • Daybreak拡張で「脆弱性発見→パッチ適用」への方針転換が明確化、Codex Security・Patch the Planetと統合運用される設計
  • 2026年6月1日以降、最もcyber-capable/permissiveなモデルにアクセスするTAC個人メンバーにはAdvanced Account Securityの有効化が必須化
  • 公式価格は非開示。$10M Cybersecurity GrantとPatch the Planet経由のChatGPT Pro・APIクレジットが付帯リソース
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

GPT-5.5-Cyber(ジーピーティーファイブポイントファイブ・サイバー)は、OpenAIが2026年5月7日に限定プレビューを開始し、6月22日にフル版を投入したサイバーセキュリティ特化モデルです。

初回プレビューは「許容度(permissiveness)の調整」を主目的にしていましたが、6月22日のアップデートで「より許容度が高く、より性能も高い」モデルへと進化し、同日にOpenAIのサイバー防御イニシアチブ「Daybreak」も大幅拡張されました。

本記事では、GPT-5.5の3ティア構成、6/22アップデートの中身、ベンチマーク性能、申請フロー、料金、GPT-5.4-Cyber・Claude Mythosとの比較を、2026年6月時点の公式情報で体系的に解説します。

GPT-5.5-Cyberとは?

GPT-5.5-Cyberとは
は、OpenAIが提供するサイバーセキュリティ防御特化モデルです。

汎用フラグシップGPT-5.5をベースに、サイバー領域の拒否境界を選択的に下げた「cyber-permissive」設計を採用し、脆弱性発見からパッチ生成までを長尺ワークフローで支援します。

AI Agent Hub1


GPT-5.5の3ティア構成(default / with TAC / Cyber)

GPT-5.5の3ティア構成と使い分け

GPT-5.5-Cyberを理解するうえで最初に押さえるべきは、OpenAIがGPT-5.5世代を「アクセスレベル×拒否境界」で3つのティアに分けている点です。

OpenAI公式が公開している3ティア構成を整理すると、それぞれのモデルが想定する読者像と使えるユースケースが明確に違うことが分かります。

アクセスレベル 何が変わるか 想定ユースケース
GPT-5.5(default) 一般用途向けの標準セーフガード 一般業務、開発者向け、ナレッジワーク
GPT-5.5 with Trusted Access for Cyber 認可済み環境で防御業務向けに調整されたより精密なセーフガード セキュアコードレビュー、脆弱性トリアージ、マルウェア解析、検知エンジニアリング、パッチ検証
GPT-5.5-Cyber 認可された特殊ワークフロー向けの最も許容度が高い挙動。検証強化とアカウント単位の管理が前提 認可済みレッドチーミング、ペネトレーションテスト、コントロールド・バリデーション(TAC上位ティア向けの限定リリース/追加承認制)


この表で重要なのは、「3つは段階的なグレード」ではなく、それぞれが異なる業務シーンを想定した別ラインになっている点です。

ほとんどの防御業務担当者にとって、エントリーポイントは「GPT-5.5 with TAC」です。

OpenAI自身が「ほとんどのdefenderにとって、GPT-5.5 with TACが正しい出発点」と公式に明言しており、GPT-5.5-Cyberはあくまで「TAC経由でも拒否されてしまう、高リスクだが正規の業務」のための上位ティアと位置づけられています。

GPT-5.5 (default) で済む業務

GPT-5.5 defaultで済む業務

GPT-5.5(default)は、Plus・Business・Enterpriseなどの一般プランで使えるフラグシップモデルです。標準のセーフガードが効いた状態で、一般的なナレッジワーク・開発支援・コーディングに対応します。

セキュリティ関連の業務でも、概念整理・ポリシー作成・社員教育用の解説生成・SAST結果の要約・既知CVEの一般的な解説など、攻撃寄りの再現を含まない業務は default のままで十分処理できます。

OpenAI公式の3ティア表では、defaultは「general-purpose, developer, and knowledge work」と位置づけられており、サイバー特化用途であってもまずはここで足りるかを判断するのが出発点です。

GPT-5.5 with Trusted Access for Cyber が推奨される業務

GPT-5.5 with Trusted Access for Cyberが推奨される業務

OpenAI公式は、ほとんどの防御業務にはこのティアを推奨しています。authenticatedされた防御担当者に対してClassifierベースの拒否が下がり、以下のような業務で「正規の業務なのに止められる」摩擦が減ります。

  • セキュアコードレビュー
    社内コード・OSSの依存パッケージに対する脆弱性レビュー。

  • 脆弱性トリアージ
    スキャナー結果・バグバウンティ報告・アドバイザリの優先度付けと深掘り。

  • マルウェア解析
    検体の挙動要約、IOC抽出、難読化スクリプトの意味解釈。

  • 検知エンジニアリング(Detection Engineering)
    SIEM/EDR向けの検知ルール草案、脅威モデルの整理。

  • パッチ検証
    公開済みパッチの安全性・副作用評価、回帰テスト観点の洗い出し。


これらは「攻撃の再現」までは踏み込まないが、汎用モデルでは安全側に倒されて止められがちなワークフローです。GPT-5.5 with TACのレイヤーで、業務の大半はカバーできるとOpenAIは説明しています。

GPT-5.5-Cyber が必要になる業務

GPT-5.5-Cyberが必要になる業務

GPT-5.5-Cyberは、TACに通っても拒否されてしまう、より高リスクな許可済み業務のためのモデルです。具体的には次のような領域が想定されます。

  • 認可済みレッドチーミング(Authorized Red Teaming)
    契約範囲が明示された顧客環境での攻撃シミュレーション、社内環境を対象とした内製レッドチーム演習。

  • ペネトレーションテスト(Penetration Testing)
    許可済みターゲットへの侵入テスト、エクスプロイト経路の検証。

  • エクスプロイト検証(Exploit Validation)
    発見した脆弱性の悪用可能性をPoC(概念実証)コードで実機検証、整合性とパッチ効果のテスト。

  • コントロールド・セキュリティテスト(Controlled Security Testing)
    隔離環境での挙動再現、攻撃チェーンの組み立て検証。


OpenAIのアルファテスト段階の報告では、GPT-5.5-Cyberはすでに重要システムに対する自動レッドチーミングのスケールアップや、高深刻度脆弱性の検証に投入されており、結果は責任ある開示プロセスの完了後に技術的ディープダイブとして公開予定とされています。

依然として制限される行為

依然として制限される行為

3ティアいずれにも共通する前提として、以下のような攻撃寄りの利用は GPT-5.5-Cyber でも引き続きブロックされる仕様です。

  • 認証情報の窃取(credential theft)
  • 持続化(persistence)・隠蔽(stealth)
  • マルウェアの新規作成・配布(malware deployment)
  • 認可されていない第三者システムへの攻撃(exploitation of third-party systems)
  • データ窃取・破壊的テスト


「Cyber版なら何でも答えてくれる」モデルではありません。あくまで「防御目的のdefenderが正規の業務で詰まらないようにする」設計であり、利用にあたってはOpenAIの利用規約準拠が前提になります。


GPT-5.5-Cyber 6/22アップデートが示す方向転換

GPT-5.5-Cyber 6 22アップデートが示す方向転換

GPT-5.5-Cyberは5月7日の初回プレビュー時点と、6月22日のフル版リリース時点で、設計の力点が大きく変わっています。実務でこのモデルを評価する際に、5月時点の情報だけで判断するとミスリードになるため、6/22アップデートが示した3つの方向転換を整理します。

「permissive only」から「permissive AND capable」へ

permissive onlyからpermissive AND capableへ

5月7日の初回プレビューは、OpenAI公式が「サイバー領域の不要な拒否を減らすことが主目的で、GPT-5.5を有意に上回ることは意図していない」と明言していました。性能ではなく許容度の調整がメインだったということです。

6月22日のアップデートでは、この前提が変わりました。OpenAI公式は今回のフル版を「より許容度が高く、より性能も高い、これまでで最強の脆弱性発見・修正支援モデル」と位置づけています。

GPT-5.5の汎用知性と長尺タスクをこなす能力を保ったまま、大規模コードベースを横断する深い分析、到達可能性の追跡、隔離環境での検証、パッチ開発とテスト、ヒトレビュー用エビデンスの整備までを一貫して支援できる、というのが6月時点の公式の打ち出し方です。

つまり、5月時点で「permissivenessだけ調整したGPT-5.5」だったGPT-5.5-Cyberは、6月22日に「性能面でも汎用GPT-5.5を明確に超える」専用モデルとして再ポジショニングされたと言えます。

パッチ適用がボトルネックという新認識

パッチ適用がボトルネックという新認識

OpenAIは6/22のDaybreak拡張のなかで、サイバー防御のボトルネックが「脆弱性を見つけること」から「脆弱性を修正すること」に移行したという認識を明確に示しました。

公式の発表では「過去には深刻な脆弱性を発見すること自体が稀有な専門性と時間を要する仕事だった。今は、モデルが大規模コードベースをナビゲートし、攻撃経路を推論し、仮説を検証し、見えにくいセキュリティ問題を表面化できる」と前置きしたうえで、「脆弱性レポートそれ自体は誰も守らない。価値は、問題を検証し、影響を理解し、パッチを開発・テストし、開示を調整し、チームに修正をデプロイさせるところから生まれる」と整理しています。

この方針転換に合わせて、GPT-5.5-Cyber単体ではなく「Daybreakの4要素」(GPT-5.5-Cyber/Codex Security/Daybreak Cyber Partner Program/Patch the Planet)が同時にアップデートされ、find(発見)からfix(修正)までを一気通貫で支援する設計に組み替えられています。

Daybreak 4要素の同時アップデート

Daybreak 4要素の同時アップデート

6月22日に発表されたDaybreak拡張は、以下の4要素を同日に動かす大型リリースでした。

構成要素 役割 6/22アップデート内容
GPT-5.5-Cyber 高度防御業務向けcyber-permissiveモデル 5月のpreviewからフル版へ。CyberGym 85.6%等の性能向上
Codex Security コードベース全体の脆弱性スキャン+パッチ生成 プラグインがアップデートされ、深層スキャン・パッチ生成・脅威モデリングが Codex CLI/Appから直接利用可能に
Daybreak Cyber Partner Program セキュリティベンダーが自社製品にGPT-5.5 with TACを組み込むためのパートナー枠 Accenture、Akamai、Cisco、Cloudflare、CrowdStrike、IBM、Palo Alto Networks、SentinelOne、Wiz、Zscalerに加え、日本からはSoftBankも参画し、30社規模で発足
Patch the Planet Trail of Bits・HackerOne・Calif と共同のOSS脆弱性修正イニシアチブ 19のOSSプロジェクトでTrail of BitsがCodex+GPT-5.5-Cyberを稼働させ、数百件のissueを特定し、数十件のパッチをマージ。初期参加はcURL・NATS Server・pyca/cryptography・Sigstore・aiohttp・Go・freenginx・Python・python.org


表の特徴は、すべての要素が「単発の機能リリース」ではなく、「脆弱性発見→検証→パッチ開発→開示調整→修正デプロイ」という防御サイクル全体を埋める形で配置されている点です。

GPT-5.5-Cyberはこの中で「最も高度な認可済み業務向けエンジン」を担い、汎用部分はGPT-5.5 with TAC、量産的なコードスキャン・パッチ生成はCodex Security、ベンダー連携はPartner Program、OSS現場はPatch the Planet、という役割分担になっています。

Codex Securityはすでに大規模実績を持つ

Daybreak 4要素のなかで、Codex Securityは2026年3月のリサーチプレビュー開始以降、すでに大規模な実績を積み上げている要素です。

Codex Security実績スタッツ(30K Repos scanned・30M+ Commits scanned・500K+ Fixed findings)
Codex Securityのリサーチプレビュー以降の累積実績(出典:OpenAI

スタッツの内訳は、3万コードベースのスキャン、3000万コミット以上のレビュー、50万件以上のfindingsが自動的に修正済みと判定、そして7万件以上が人手レビューで修正済みとマークされた件数です。GPT-5.5-Cyberが「高リスクな専門ワークフロー向けの上位ティア」を担う一方、Codex Securityは「日常的なコードレビュー・パッチ生成を量産的にこなす土台」を担う、という役割分担が数字で見える形になっています。

Codex Securityプラグインのスキャン設定画面(juice-shopコードベースをスキャン)
Codex Securityプラグインのスキャン設定UI。コードベース単位・ブランチ単位でスキャン範囲を指定可能(出典:OpenAI

スキャン設定画面では、Codebase(コードベース全体)/Changes(PR・コミット・パッチ単位)の切り替え、Deep scan(時間がかかるが網羅的)の有無、対象ブランチ、コミットIDまでが1画面で指定できます。Codex CLIやCodex Appから直接呼び出せるため、開発者がIDE内で完結してスキャン・修正提案を回せる設計です。

Daybreak Cyber Partner Programには30社規模が参画

ベンダー連携を担うDaybreak Cyber Partner Programには、発表時点で30社規模のセキュリティ事業者・コンサルティング企業が参画しています。

Daybreak Cyber Partner Program 初期パートナー30社のロゴクラウド
Daybreak Cyber Partner Programの初期パートナー30社(出典:OpenAI

ラインナップは、グローバルSI事業者(Accenture・Capgemini・Cognizant・EY・IBM・KPMG・PwC)、エンドポイント・XDR系(CrowdStrike・SentinelOne・Sophos・Trend AI)、ネットワーク・WAF系(Akamai・Cato Networks・Check Point・Cisco・Cloudflare・Fortinet・Palo Alto Networks・Zscaler)、SIEM・脆弱性管理系(Elastic・Tenable・Wiz)、ID系(Okta)、コンサル・専門ベンダー(Darktrace・GUIDEPOINT Security・NCC Group・Palantir・Proofpoint・SpecterOps)、そして日本企業としてSoftBankが含まれます。

日本企業の参画は、後段の各国政府連携と合わせて「Daybreakが日本市場でも実装フェーズに入っている」という見立ての裏付けになります。重要インフラ事業者・大手SIerは、これらのDaybreak Partner経由でGPT-5.5 with TACを組み込んだ防御製品を利用する選択肢が現実的に増えていきます。


GPT-5.5-Cyberの性能評価

GPT-5.5-Cyberの性能評価

6/22のフル版で公式が公開したベンチマーク数値と、英国AI Security Institute(AISI)の独立評価を整理します。

性能評価を見るうえで重要なのは、「サイバー特化版だから無条件に汎用GPT-5.5より強い」のではなく、領域ごとに勝ち負けが分かれている点です。

CyberGym 85.6%——OpenAI計測の単一モデル最高スコア

CyberGym 85.6% OpenAI計測の単一モデル最高スコア

サイバーセキュリティの代表的ベンチマーク「CyberGym」は、エージェントが既知の脆弱性をテスト環境で再現できるかを測る評価系です。

OpenAI公式が公開した結果を整理します。

モデル CyberGymスコア
GPT-5.5-Cyber(6/22フル版) 85.6%
GPT-5.5 81.8%
Claude Mythos Preview(参考) 83%前後


OpenAIはこの85.6%を「我々がこれまで計測した中で、単一モデルとしての最高スコア」と公表しています。Claude Mythos Previewが第三者比較で示している水準と並ぶか、わずかに上回るレンジに達したことになります。

5月時点のGPT-5.5-Cyberプレビューが81.9%と汎用GPT-5.5(81.8%)とほぼ同等だったことを踏まえると、6/22のアップデートで明確に性能が伸びたことが分かります。

ExploitGym 39.5%・SEC-bench Pro 69.8%

ExploitGym 39.5% SEC-bench Pro 69.8%

CyberGymに加えて、OpenAIは2つの実務寄りベンチマークでもGPT-5.5-Cyberの数値を公開しました。

ベンチマーク 評価対象 GPT-5.5-Cyber GPT-5.5
ExploitGym 既知脆弱性を実働するエクスプロイトに変換できるか 39.5% 25.95%
SEC-bench Pro 長期視点での脆弱性発見とPoC生成を複雑なターゲットで評価 69.8% 63.1%


ExploitGymの差は特に大きく、汎用GPT-5.5の25.95%に対してGPT-5.5-Cyberは39.5%と、約13.5ポイントの差をつけています。

実務的には「脆弱性の発見・分類は汎用モデルでも一定可能だが、それを実働エクスプロイトに落とし込んで再現する力には明確な差がある」ことを示す数値です。

SEC-bench Proは長尺タスクでの粘り強さを測るベンチマークで、ここでもGPT-5.5-Cyberが約6.7ポイント上回っています。長時間にわたるコードベース分析を伴うレッドチーム演習で差が出るタイプの評価です。

英国AISIによる独立評価——Expert級71.4%

英国AISIによる独立評価 Expert級71.4%

第三者の独立評価として、英国AI Security Institute(AISI)がGPT-5.5(早期チェックポイント)のサイバー能力を評価し、結果を公表しています。

AISI Advanced CTF Performance by Model(モデル公開日順にPractitioner/Expert級成功率を散布図でプロット)
AISIによるAdvanced CTF評価。横軸がモデル公開日、縦軸が平均成功率、点①〜⑩がモデル世代。GPT-5.5(点⑩)はExpert級・Practitioner級ともに右上に位置(出典:UK AISI

散布図の右上に位置するのが最新世代で、GPT-5.5(点⑩)はExpert級成功率で71.4%(±8.0%)に達しています。同じ評価系で、Claude Mythos Previewが68.6%(±8.7%)、前世代GPT-5.4が52.4%(±9.8%)であり、汎用GPT-5.5の時点でMythos Previewと拮抗、GPT-5.4比では+19ポイントの大幅な向上です。

評価項目 GPT-5.5 Claude Mythos Preview GPT-5.4
Expert級タスク成功率 71.4%(±8.0%) 68.6%(±8.7%) 52.4%(±9.8%)
The Last Ones(32ステップ企業ネットワーク攻撃) 10回中2回成功 10回中3回成功 データなし


表の数値だけだと「拮抗」が抽象的ですが、AISIは32ステップ企業ネットワーク攻撃シミュレーション「The Last Ones」での実演グラフも公開しています。

AISI The Last Ones評価(モデル別の累積トークン vs 達成マイルストーン)
M1(Initial reconnaissance)からM9(Full network takeover)までの9マイルストーンで、累積トークンに対する達成度をモデル別にプロット。GPT-5.5(赤線)とMythos Preview(黒線)が最右上で他モデルを大きく引き離す(出典:UK AISI

グラフの読みどころは「どのマイルストーンまで到達できたか」で、GPT-5.5(赤)はM6(C2 reverse engineering and crypto analysis)まで進み、Mythos Previewが僅差で続きます。GPT-5.4-Cyberはその下、Claude Opus 4.7・GPT-5.3-Codex・Claude Sonnet 4.5・GPT-4oが順に続く構図です。

つまりGPT-5.5は「タスク単位の成功率」だけでなく「長尺攻撃シナリオでの粘り強さ」でもMythos Previewと並ぶ最先端帯にあることが、第三者評価で確認できます。

ただしAISIが評価したのは汎用GPT-5.5側であり、6/22フル版のGPT-5.5-Cyberではない点には注意が必要です。汎用GPT-5.5の時点で既にMythos Previewと拮抗する水準にあり、その上に位置するGPT-5.5-Cyberがさらに性能を伸ばしたという公式数値(CyberGym 85.6%)を併せて見ると、サイバー能力の最先端帯でOpenAIとAnthropicが拮抗状態にあると読み解けます。

AISIは「急速な改善が、より広範な自律性向上の副産物である可能性がある」と評価しており、近い将来さらなる能力向上が予想される、と総括しています。


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GPT-5.5-Cyberへのアクセス条件と申請フロー

GPT-5.5-Cyberへのアクセス条件と申請フロー

GPT-5.5-Cyberは、通常のChatGPTやOpenAI APIのように契約すれば即使えるモデルではありません。Trusted Access for Cyber(TAC)の承認を経て、さらにその中の上位ティアに到達する必要があります。

ここでは、個人defender向け・企業向けの申請フロー、6月1日に必須化されたAdvanced Account Security、各国政府との連携の3点を整理します。

個人defender向けのフロー

個人defender向けのフロー

個人のセキュリティ専門家は、OpenAIが用意する専用ポータルchatgpt.com/cyberから申請し、identity verification(身元確認)を受けます。

OpenAI公式で公開されているフローを整理すると、次のとおりです。

  • chatgpt.com/cyberからの個人申請
    身元確認を経て、TACのデフォルトティア(GPT-5.5 with TAC)にアクセス可能になる。

  • GPT-5.5-Cyberへの追加申請
    TAC承認後、より上位の cyber-permissive モデルへの関心表明(interest expression)を行う必要がある。GPT-5.5-Cyberは現時点では追加承認制で、TAC上位ティア向けの限定リリース(continued limited release)として運用されている。

  • 正規の防御目的であることの提示
    「legitimate / defensive / authorized security purposes」に該当する利用であることを説明できる材料の準備が必要。


具体的な審査項目(バックグラウンドチェックの詳細、CVE実績の扱いなど)は公開一次ソースでは明らかにされていません。申請者側では「自分の業務がどの拒否境界に当たっていて、防御目的でどう使いたいか」をOpenAIに提示できる形で準備しておくのが現実的です。

企業・組織向けのフロー

企業・組織向けのフロー

企業やセキュリティチームは、個人フローではなくEnterprise Trusted Access for CyberフォームからOpenAI representative経由で申請します。

  • OpenAI representative経由のenterprise申請
    個人フォームとは別ルートで、組織単位のアクセス権付与を相談する。

  • 段階的な導入
    公式に「limited, iterative deployment」と説明されており、初期は小規模な検証から始まる前提。

  • GPT-5.5-Cyberはさらに上位ティアでの個別調整
    既存TACユーザーであっても、Cyber版へのアクセスは別途関心表明と追加審査が必要。


社内ロール設計(誰がアクセスできるか、招待フロー、管理者権限など)の具体仕様は公開されていないため、契約段階でOpenAIから提示される条件に沿って設計するのが安全です。

Advanced Account Security の必須化(2026年6月1日〜)

Advanced Account Securityの必須化

OpenAIは2026年6月1日以降、TACの個人メンバーで最もcyber-capableかつpermissiveなモデルにアクセスする利用者には、Advanced Account Security(フィッシング耐性を持つアカウントセキュリティ保護)の有効化を必須としました。

組織アカウントの場合は、SSO(Single Sign-On)ワークフローの中でフィッシング耐性のある認証が実装されていることをattest(自己宣誓)することで代替可能です。

これは6/22アップデート前から始まっていた運用強化策ですが、GPT-5.5-Cyberのフル版リリースに合わせて、アクセス権を保持するための条件として明確に位置づけられました。

申請時点ではTACに通っていても、6月1日以降にAdvanced Account Securityが有効化されていない個人アカウントは、cyber-permissiveモデルへのアクセスが制限される可能性があります。実務では、申請と同時にハードウェアキー・パスキー等の準備を進めておくのが現実的です。

各国政府との連携——日本・米・英・EUなど

各国政府との連携 日本・米・英・EUなど

GPT-5.5-Cyberおよびその関連プログラムは、各国政府との連携が急速に進んでいます。OpenAI公式は、6/22発表で「過去1ヶ月の間に、Trusted Access for Cyberパートナーシップを以下と樹立した」として、以下の国・機関を列挙しています。

  • 米国政府
    Center for AI Standards and Innovation(CAISI)と、GPT-5.5および5.5-Cyberの事前デプロイテストで継続協力。Office of the National Cyber Director(ONCD)、Office of Science and Technology Policy(OSTP)と、2026年6月の大統領令「Promoting Advanced Artificial Intelligence Innovation and Security」の実装で連携。

  • 欧州・主要先進国
    オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、日本、韓国、EU機関(ENISA)。

  • 英国
    継続的なサイバー・テスト評価連携。前述のAISIによる独立評価もこの一環。


日本政府の関与は明示的に名指しされている点に注意してください。重要インフラ事業者・金融機関・大手SIerは、自国政府がOpenAIとTAC連携を進める枠組みに乗ることで、自社単独で申請するよりも早期にアクセスを得られる可能性があります。


GPT-5.5-Cyberの参加費と関連コスト

GPT-5.5-Cyberの参加費と関連コスト

GPT-5.5-Cyberは、2026年6月時点でOpenAI公式の価格表には掲載されておらず、標準商品としての公開価格は存在しません。

実務的な「いくらかかるのか」は、TACの審査・案内フローの中でOpenAI representativeから個別に提示される形になります。ここでは公開情報で確認できる範囲のコスト関連項目を整理します。

公式価格表には非掲載

通常のGPT-5.5・GPT-5.5 ProはOpenAI APIの公式pricingにトークン単価が掲載されていますが、GPT-5.5-Cyberはそこに含まれていません。

これは「誰でも契約できる標準商品」として販売されていないためで、TACの上位ティアに承認された顧客に対してのみ提供される構造です。月額・トークン単価・契約期間などの具体的な料金体系は、公開一次ソースでは未開示です。

Enterprise Trusted Access for Cyberフォーム経由でOpenAIに問い合わせ、申請プロセスの中で個別見積を受け取る流れが基本となります。

Cybersecurity Grant Program——$10M API credits

Cybersecurity Grant Program $10M API credits

OpenAIはTACの立ち上げに合わせて、防御目的の利用を支援するために $10M(約15億円相当)のAPI credits を Cybersecurity Grant Programとして提供しています。

  • 対象
    OSSや重要インフラの脆弱性発見・修正実績を持つチーム

  • 形式
    API利用クレジットの形で提供。直接のキャッシュ給付ではない

  • 申請窓口
    OpenAIのCybersecurity Grant Programフォーム


このグラント自体はGPT-5.5-Cyber専用ではありませんが、TACに通った組織がGPT-5.5 with TAC・Codex Securityなどを継続利用するための原資として有効活用できます。TAC周辺のAPI利用・関連ワークフローのコスト負担を下げる可能性がある枠組みとして、申請検討の価値があります。

Patch the Planet経由の付帯リソース

Patch the Planet経由の付帯リソース

OSSプロジェクトのメンテナーが対象となるPatch the Planetに参加する場合、付帯リソースとして次のものが提供されます。

  • ChatGPT Pro
    プロジェクト関係者向けの個人プラン提供

  • Codex Security への条件付きアクセス
    Codex Security cloudやプラグインを使った脆弱性スキャンの利用権

  • API credits
    コア開発・メンテナー自動化・リリースワークフロー向けの利用クレジット


初期参加プロジェクトには cURL・Go・Python・Sigstore・pyca/cryptography が含まれ、これらのメンテナーは付帯リソースを通じてOpenAIのフロンティアモデルにアクセス可能になっています。

付帯リソースの具体的な活用例として、Trail of Bitsは初期スプリントで「Historical CVE Variant Analysis」と呼ばれる再利用可能パイプラインを構築しました。

Trail of Bits Historical CVE Variant Analysisパイプライン図(4フェーズ構成)
Patch the Planet初期スプリントでTrail of Bitsが構築した過去CVE派生脆弱性発見パイプライン(出典:Trail of Bits

パイプラインは4フェーズで構成されます。Input and orchestrationフェーズでは過去CVEフィード(historical-cves.json)をOrchestratorが読み込み、phased AgentFlow DAGを構築。Issue fanoutフェーズではCodex(Goal mode・high-reasoning model)が「同じ根本原因の関連issueを見つけよ」というゴールで各CVEを展開、Issue gateで「skip / no_variant / found」を判定。False-positive checksフェーズではPass 1 judge(独立した妥当性検証)とPass 2 judge(影響範囲特化・再現性必須)の2段で偽陽性をフィルタ。Reporting gateフェーズで重複チェックを通った検証済みfindingだけがメンテナーに届く設計です。

この設計の肝は「Pass 1とPass 2の2段判定で、両方が合意した場合のみメンテナー報告に上げる」ことで、AIモデルが量産する偽陽性をメンテナーに渡さない仕組みになっています。Patch the Planet付帯リソースは、こうしたパイプラインを「OSSメンテナーが自分のプロジェクトでも組み立てられるように」配布するための原資としても機能しています。

ただし、Patch the Planetは「招待制のOSSメンテナー支援プログラム」であり、GPT-5.5-Cyber自体をプロジェクトとして直接運用する枠組みではありません。GPT-5.5-Cyber本体の利用はあくまでTAC経由のdefenderチームに限定される設計です。

関連コスト——Advanced Account Security と運用ガバナンス

関連コスト Advanced Account Securityと運用ガバナンス

公式の利用料金とは別に、GPT-5.5-Cyberを使うために自社側で発生する関連コストも見落とせません。

  • Advanced Account Security の実装
    ハードウェアキー(YubiKey等)・パスキー対応・SSOのフィッシング耐性認証への移行コスト

  • 利用ログ保全・監査ログ基盤
    TACレベルでのcyber-permissive利用は、利用者ロール設計・プロンプトログ保管・不正利用検知の運用が前提

  • 教育・運用ルール整備
    「Cyber版でも依然制限される行為」の周知、ガイドライン整備、レビュー体制の構築


SIerとしての支援経験から見ると、これら自社側の運用コストはAPI利用料金そのものより重くなることが多く、本契約前に「利用者数・ロール構成・ログ保全期間・監査要件」を社内で明文化しておくのが、結果的に総コストを抑える近道です。


GPT-5.4-Cyber・Claude Mythos との位置づけ比較

GPT-5.4-Cyber・Claude Mythosとの位置づけ比較

GPT-5.5-Cyberを評価する際に、前世代のGPT-5.4-Cyber、および同時期に登場したClaude Mythos Previewとの比較を整理しておくと、選定軸が明確になります。

GPT-5.4-Cyberとの世代差

GPT-5.4-Cyberとの世代差

GPT-5.4-Cyberは2026年4月14日にOpenAIが発表したcyber-permissiveモデルの初代版です。GPT-5.5-Cyberとの主な差分を整理します。

観点 GPT-5.4-Cyber GPT-5.5-Cyber
発表日 2026年4月14日 2026年5月7日プレビュー → 6月22日フル版
ベースモデル GPT-5.4 GPT-5.5(汎用フラグシップ)
設計思想 cyber-permissive(拒否境界を下げる) permissive AND capable(許容度+性能の両方向上)
主目的 拒否摩擦の低減 拒否摩擦の低減+脆弱性発見/修正能力の強化
統合枠組み TAC(単独運用) Daybreak(GPT-5.5-Cyber/Codex Security/Partner Program/Patch the Planetの4要素)
Advanced Account Security 2026年6月1日前は明示要件なし 2026年6月1日以降、TAC個人メンバーで最もcyber-capable/permissiveなモデルにアクセスする利用者には必須


表の中核は、GPT-5.4-Cyberが「拒否摩擦を下げるための調整版」だったのに対し、GPT-5.5-Cyberが「拒否摩擦の低減+性能向上+エコシステム統合(Daybreak)」という3つを同時に達成した点です。

すでにGPT-5.4-CyberでTAC承認を受けている組織は、GPT-5.5-Cyberへの追加関心表明を出すことで上位ティアに移行できる流れになっています。最新の防御業務を行う組織は、6月22日以降は GPT-5.5-Cyber 中心の設計に切り替えていくのが自然です。

Claude Mythos Previewとの設計思想の違い

Claude Mythos Previewとの設計思想の違い

AnthropicのClaude Mythos Previewは、2026年4月7日に発表されたサイバー能力の高い未公開フロンティアモデルで、業界横断イニシアチブ「Project Glasswing」を通じて限定提供されています。設計思想の違いを整理すると次のとおりです。

観点 GPT-5.5-Cyber Claude Mythos Preview
公式の位置づけ TAC上位ティア向けの cyber-permissive モデル gated research preview、一般公開計画なし
提供形態 Trusted Access for Cyber + Daybreakパートナー経由 Project Glasswing経由(当初は約50組織、2026年6月2日に約150の新規組織へ拡大)
アクセス門戸 個人defenderにも開かれている コンソーシアム形式、個人defenderには事実上閉じている
主な強み 統合エコシステム(Daybreak)でfindからfixまで支援 自律的なエクスプロイトチェーン構築、深いコードベース分析
ベンチマーク(CyberGym) 85.6% 83%前後
Anthropicの後継 Mythos 5・Fable 5は2026年6月12日(米国時間)にアクセス停止が公表され、Anthropicは復旧作業中と説明


表から見える両者の根本的な違いは、「提供スタンス」にあります。OpenAIはTAC+Daybreakで個人defenderを含めて広く防御業務に届ける方向。Anthropicは選定された組織と一緒に「使い方そのものを設計する」研究プレビュー方向で、2026年6月2日のProject Glasswing拡大で15か国超・電力・水道・医療・通信・ハードウェア領域へカバレッジを広げています。

ベンチマーク単体ではGPT-5.5-CyberがClaude Mythosを上回るレンジに達しましたが、深いコードベース分析や自律的エクスプロイトチェーン構築のような特定のサブ領域では、Mythosの強みが残っているとの第三者比較もあります。

選定の考え方

選定の考え方

「結局、自社はどれを使えばいいのか」の判断軸を、ケース別に整理します。

  • すでにOpenAI製品(ChatGPT Enterprise・Codex)を業務利用している
    TAC申請→GPT-5.5 with TAC→必要に応じてGPT-5.5-Cyber、というルートが最も実装が早い。既存のクレデンシャル・利用者ロールがそのまま使える。

  • OSSメンテナー・脆弱性研究者として実績がある
    Patch the Planet または Cybersecurity Grant Program 経由で、フロンティアモデルへのアクセスを得る選択肢が現実的。

  • Project Glasswingのローンチパートナー・追加組織に該当する
    Claude Mythos Previewへのアクセスを通じて、深いコードベース分析・自律エクスプロイト構築の領域で先行検証できる。

  • どのプログラムにも該当しない場合
    まずは一般提供されているGPT-5.5・Claude Opus系で運用設計と業務適合性を固め、「通常モデルでは業務にならない」領域が特定できた段階でTAC申請に進む方が、コストと審査負荷のバランスが取りやすい。

  • 重要インフラ事業者・金融機関の防御チーム
    日本を含む各国政府のTACパートナーシップが進んでいるため、自国政府ルート経由で組織アクセスを得られる可能性も視野に入れる。


SIerとしての支援経験から見ても、GPT-5.5-Cyberの導入は「モデルの能力」ではなく「自社の業務がそのモデルを必要としているか」で判断するのが現実的です。AIによる拒否境界に悩んでいない業務でCyber版を導入しても、運用負荷だけが増えて投資対効果は出にくくなります。

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まとめ

本記事では、GPT-5.5-Cyberの定義・3ティア構成・6/22アップデートの中身・性能評価・アクセス条件・参加費と関連コスト・GPT-5.4-CyberおよびClaude Mythosとの比較までを解説しました。

  • GPT-5.5-Cyberは、OpenAIが2026年5月7日に限定プレビュー、6月22日にフル版を投入したcyber-permissiveモデル
  • GPT-5.5には3ティア構成があり、多くの防御業務はGPT-5.5 with TACで十分。GPT-5.5-Cyberは認可済みレッドチーミング・ペネトレーションテスト・エクスプロイト検証等の高リスク業務向け
  • 6/22のフル版アップデートで「permissive only」から「permissive AND capable」へ進化し、CyberGym 85.6%・ExploitGym 39.5%・SEC-bench Pro 69.8%を記録
  • Daybreak拡張で「脆弱性発見→パッチ適用」への方針転換が明確化し、Codex Security・Daybreak Cyber Partner Program・Patch the Planetと統合運用される設計
  • 2026年6月1日以降、最もcyber-capable/permissiveなモデルにアクセスするTAC個人メンバーにはAdvanced Account Securityの有効化が必須
  • 公式価格は非開示。$10M Cybersecurity GrantとPatch the Planet経由のChatGPT Pro・APIクレジットが付帯リソース
  • GPT-5.4-Cyberとの世代差はDaybreak統合と性能向上の両軸、Claude Mythos Previewとの違いは提供スタンス(広くdefenderに届けるOpenAI vs コンソーシアム形式のAnthropic)


次の一歩としては、まず自社の防御業務で「今のAIでは拒否される業務」を棚卸しし、それがGPT-5.5 with TACで解けるのか、GPT-5.5-Cyberまで必要なのかを見極めるところから始めるのがおすすめです。

その上でTAC申請に必要な運用ルール・ログ体制・利用者ロール・Advanced Account Security対応を整え、Daybreak全体(Codex Security・Patch the Planet)も視野に入れて設計しておけば、6月22日以降のサイバー防御AIエコシステムをフル活用できる体制に近づいていけます。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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