AI総合研究所

SHARE

X(twiiter)にポストFacebookに投稿はてなブックマークに登録URLをコピー

ChatGPT 4.5(GPT-4.5)とは?使い方や料金、4oとの比較を解説!

この記事のポイント

  • GPT-4.5は2025年7月にAPI提供が終了し、GPT-5に後継されたレガシーモデル。2026年4月現在はChatGPT上で選択不可
  • GPT-4.5が示した教師なし学習のスケーリング・高EQ・ハルシネーション低減の技術はGPT-5シリーズに引き継がれている
  • 2026年4月時点でハルシネーション低減や共感性を重視するならGPT-5.4($2/$8 per 1M tokens)が後継の選択肢
  • GPT-4.5のAPI料金($75/$150 per 1M tokens)は当時のモデルの中で最高額だったが、GPT-5世代では大幅にコスト低減
  • 本記事はプレビューモデルの歴史的資料。最新のGPT-5シリーズについてはGPT-5.4解説記事を参照
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

GPT-4.5(ChatGPT 4.5)は、2025年2月にOpenAIがリリースした教師なし学習特化の大規模モデルです。高いEQ(共感性)とハルシネーション低減で注目されましたが、2025年7月にAPI提供が終了し、GPT-5に後継されました。

本記事では、GPT-4.5の性能・料金・使い方・安全性をアーカイブとして解説します。

最新モデルについては以下をご覧ください。
GPT-5.4とは?使い方や料金を徹底解説 / ChatGPT Goとは?

ChatGPT 4.5(GPT-4.5)とは?

GPT-4.5は、従来のGPT-4やGPT-4oに比べ、規模と性能が飛躍的に向上したOpenAIが発表したAIモデルです。ChatGPTで利用することができます。

特に、「教師なし学習のスケールアップ」に力を入れており、AIは膨大なデータから自らパターンや関係性を学習し、より高度な知識と創造的な洞察を提供できるようになりました。

初期テストでは、GPT-4.5との対話がより自然で、ユーザーの意図を汲み取る能力が向上していることが確認されています。
また、進化した「EQ(感情知能)」により、実用的な問題解決や文章作成、プログラミングの支援において、より高いパフォーマンスを発揮しています。

EQとは、感情知能(Emotional Intelligence)の指標であり、自分や他者の感情を理解し、適切に管理・活用する能力を測るものです。IQ(知能指数)が論理的思考力や学習能力を示すのに対し、EQは対人関係や自己管理能力に関係する知能を表します。

ChatGPT研修

AI Agent Hub1

GPT-4.5 Previewの提供終了について

本記事で解説している「GPT-4.5 Preview」は、2025年7月14日をもってAPIでの提供を終了した、旧世代のモデルです。

元々「GPT-4.1」への移行が予定されていましたが、その後の2025年8月7日に、後継となる次世代AIモデル「GPT-5」が正式に発表されました。
これにより、「GPT-4o」や「GPT-4.1」を含む全ての旧モデルが、主要モデルとしての役割を終えています。

そのため本記事は、開発途上のプレビューモデルに関する、歴史的資料(アーカイブ)として公開を継続しています。
この記事を読むことで、現在の最新モデル「GPT-5」が、どのような試行錯誤や進化を経てきたのか、その背景をご理解いただければと思います。

最新の「GPT-5」に関する情報は、以下の記事で詳しく解説しています。
GPT-5(ChatGPT-5)とは?主な特徴や使い方、料金など最新情報を解説!

さらに2026年4月現在の最新モデルについてはGPT-5.4とは?使い方や料金、GPT-5.2との違いを徹底解説もあわせてご覧ください。


ChatGPT 4.5(GPT-4.5)の性能詳細

GPT-4.5は、具体的にどのような特徴を持つモデルなのでしょうか?ここでは、GPT-4.5の性能面も含めた詳細な特徴を、GPT-4oなどとの比較を交えながら解説します。

教師なし学習のスケーリング

スケーリングイメージ
スケーリングイメージ

GPT-4.5の最大の特徴は、教師なし学習のスケーリングに重点を置いている点です。

教師なし学習
大量のデータ (テキスト、画像、音声など) から、AI自身がパターンや関係性を学習する手法。

  • メリット: 教師データ (正解ラベル付きのデータ) を用意する必要がないため、大量のデータを活用できる。
  • デメリット: 学習の方向性を制御するのが難しい、AIの判断根拠が分かりにくい (ブラックボックス化)。

スケーリング
計算資源(コンピューターの性能)やデータ量を増やすことで、AIモデルの性能を向上させることです。

  • 一般的に、計算資源やデータ量を増やすほど、AIモデルの性能は向上する (スケーリング則)。
  • しかし、スケーリングには限界があり、単純に規模を大きくするだけでは、性能が頭打ちになることもある。


GPT-4.5では、計算資源(コンピューターの性能)やデータ量を増やす「スケーリング」に加え、モデルの構造や学習方法を工夫することで、教師なし学習の効果を最大限に引き出しているとされています。

より自然な会話

GPT-4.5は、初期テストにおいて、GPT-4oよりも「より自然に感じられる」会話ができることが示されています。
これは、以下によると物だと考えられます。

  • より広い知識ベース
  • ユーザーの意図を汲み取る能力の向上
  • 進化した「EQ (心の知能指数)」

高いEQ (共感力)

GPT-4.5は、人間の感情や意図を理解し、共感的な応答を生成する能力 (EQ) が高いとされています。

例えば、ユーザーがテストに失敗して落ち込んでいる場合、GPT-4oは具体的なアドバイスを長々と提示するのに対し、GPT-4.5は、まずユーザーの気持ちに寄り添い、共感的な言葉をかけ、話を聞く姿勢を示します。

実際に、GPT-4oと比較した結果は以下のようになっています。
EQテストの結果
EQテストの結果。(GPT4.5とGPT-4oの回答を比較した際の、GPT4.5の勝率) (参考:OpenAI
グラフの項目は以下を意味しています。Everyday queriesは日常的な質問、Professional queriesは専門的な質問、Creative intelligenceは創造的な質問をそれぞれ指しています。

GPT-4.5は、状況に応じて、適切な応答 (アドバイス、励まし、雑談など) を選択できる、より人間らしいAIであると言えます。

事実性の向上 (ハルシネーションの低減)

ハルシネーションとは、LLMが事実とは異なる情報を生成してしまう現象のことです。

GPT-4.5は、SimpleQAにおいて、GPT-4oやo1モデルよりも低いハルシネーション率を記録しています。

ハルシネーション率
ハルシネーションレート。割合が低いほど良い。 (参考:OpenAI


これは、教師なし学習のスケーリングにより、より正確な「世界モデル」 (現実世界の知識) を獲得できたためと考えられます。
ハルシネーションの低減は、AIの信頼性を高める上で非常に重要な要素です。

知識ベース

SimpleQA は、LLM (大規模言語モデル) の事実性 (知識の正確さ) を測定するためのベンチマークです。単純ながらも難易度の高い知識問題が出題されます。

GPT-4.5は、SimpleQAにおいて、他のモデルを凌駕する高い正答率を記録しています。

SimpleQAベンチマーク
SimpleQAベンチマーク (参考:OpenAI

リーズニング能力 (学術ベンチマーク)

GPT-4.5は、リーズニング (推論) 能力を測る学術ベンチマークでも、GPT-4oを上回る結果を示しています。
科学、数学、多言語、マルチモーダル、コーディングなど、様々な分野のベンチマークで高い性能を発揮しています。

以下はGPT-4.5、GPT-4o、OpenAI o1、o3-miniの学術ベンチマーク比較です。

学術ベンチマーク結果
これらの結果から、GPT-4.5は、GPT-4oをはじめとする既存のモデルと比較して、知識の正確性、事実性、共感性、推論能力など、様々な面で優れた性能を持つことが示唆されます。

制御性 (Controllability) の向上

GPT-4.5では、より小規模なモデルから得られるデータを活用し、大規模かつ高性能なモデルを効率的にトレーニングするための新たなスケーラブルな技術が導入されています。

これにより、GPT-4.5の制御性 (応答のスタイルやトーンなどを制御できること) が向上しています。

GPT-4.5の安全性評価の結果は、付属のシステムカードでも公開されています。


ChatGPT 4.5(GPT-4.5)の料金

GPT-4.5は当初ChatGPT Pro($200/月)専用でリリースされ、その後ChatGPT Plus($20/月)にも提供が拡大されました。2025年7月14日のAPI終了をもって、GPT-4.5はChatGPT上でも選択できなくなっています。

ChatGPT4.5(GPT-4.5)のAPI料金(当時)

GPT-4.5は非常に大規模で計算負荷の高いモデルだったため、GPT-4oや推論特化のOpenAI oシリーズと比較してAPI料金が高額に設定されていました。以下は当時の料金です。

モデル 入力 (通常) 入力 (キャッシュ利用時) 出力
gpt-4.5-preview $75.00 $37.50 $150.00


その他の主要モデルと比較した表は以下の通りです。

API料金表 (100万トークンあたり)

モデル 入力 (通常) 入力 (キャッシュ利用時) 出力
GPT-4.5 $75.00 $37.50 $150.00
GPT-4o $2.50 $1.25 $10.00
OpenAI o1 $15.00 $7.50 $60.00
OpenAI o3-mini $1.10 $0.55 $4.40

GPT-4.5は教師なし学習に重点を置いたモデルであり、推論に特化したoシリーズとは設計思想が異なるため、単純な料金比較は難しい面がありました。

2026年4月現在、GPT-4.5のAPIは終了しています。後継モデルのGPT-5.4($2/$8 per 1M tokens)は、GPT-4.5と比較して大幅にコストが低減されつつ性能も向上しています。推論用途ではo3($2/$8)やo4-mini($1.10/$4.40)が選択肢となります。


ChatGPT4.5(GPT-4.5)の実際の使い方

以下は、GPT-4.5が提供されていた当時の使い方です。2026年4月現在、GPT-4.5はChatGPT上で選択できず、APIも終了しています。同等の機能はGPT-5シリーズで利用可能です。

ChatGPTサービスでの使い方

ChatGPTサービスでの使い方
ChatGPTサービスでの使い方

GPT-4.5の利用は従来と同様にモデルを選択することで利用が可能できます。

加えて、GPT-4.5は、チャットの他に以下の機能を利用できます。

GPT-4.5提供当時は、音声モード、動画、画面共有などの機能には対応していませんでした。これらの機能は後継のGPT-5シリーズで対応しています。

Azure AI Foundryでの利用

Azure AI Foundry画面
Azure AI Foundry画面

2025年2月28日現在、Azure AI FoundryでGPT-4.5はリリースされているもののアクセスリクエストが必要です。

アクセスリクエスト画面
アクセスリクエスト画面

時間を要することもあるので利用を希望する場合は早めに申請しましょう。

APIでの利用方法 (開発者向け)

GPT-4.5は、以下のAPIを通じて利用できます。

Chat Completions API

  • チャット形式のインターフェースで、GPT-4.5と対話できます。
  • 様々なアプリケーション (チャットボット、文章作成ツール、翻訳ツールなど) に組み込むことができます。

Assistants API

  • GPT-4.5を、特定のタスクを実行するアシスタント (エージェント) として利用できます。
  • 例えば、顧客対応アシスタント、データ分析アシスタント、プログラミングアシスタントなど。

Batch API

  • 大量のテキストデータを一括処理できます。
  • 例えば、大量のドキュメントの要約、翻訳、分類など。

GPT-4.5のAPIは、

  • 関数呼び出し
  • 構造化出力
  • ストリーミング
  • システムメッセージ
  • 画像入力 (ビジョン機能)

といった機能に対応しています。


AI研修

ChatGPT4.5(GPT-4.5)の安全性について

GPT-4.5のような高性能なAIモデルは、社会に大きな利益をもたらす可能性がある一方で、悪用されたり、意図しない結果を引き起こしたりするリスクも伴います。
ここでは、GPT-4.5の安全性に関する取り組みについて解説します。

学習データの調整 (新たな監督手法)

GPT-4.5の学習には、新たな監督手法が取り入れられています。

  • 従来の教師ありファインチューニング (SFT): 人間が作成した正解データ (例: 質問と回答のペア) を用いて、モデルを学習させる手法。
  • 人間のフィードバックを活用した強化学習 (RLHF): 人間のフィードバック (例: どちらの回答が良いか) を報酬として、モデルを学習させる手法。
  • 新たな監督手法: GPT-4.5では、SFTやRLHFに加え、より小規模なモデルから得られるデータを活用し、大規模かつ高性能なモデルを効率的にトレーニングするための、新たなスケーラブルな技術が導入されています。

これらの技術により、GPT-4.5は、より人間の価値観に沿った、安全な応答を生成できるようになると期待されています。

安全性テスト (Preparedness Framework)

GPT-4.5は、公開前に、OpenAIのPreparedness Framework に基づく一連の安全性テストを受けています。

  • Preparedness Framework: OpenAIが開発した、AIモデルの安全性評価フレームワーク。

  • 安全性テストでは、GPT-4.5が、

    • 有害なコンテンツ (差別的な発言、暴力的な表現など) を生成しないか
    • 誤った情報 (ハルシネーション) を生成しないか
    • 悪意のある利用 (詐欺、スパムなど) に繋がる可能性があるか

などを評価します。


ChatGPT4.5(GPT-4.5)の活用事例

GPT-4.5は、その高い性能と多様な特徴を活かし、様々な分野で活用できる可能性があります。ここでは、具体的なユースケース (活用例) をいくつか紹介します。

  • SVGの作成(モデルごとの比較あり)

  • AIエディターCursorに搭載

  • 日本語回文チャレンジ

  • ゲームの作成

比較に使用されているClaude 3.7 Sonnetは、当時のAnthropic社の主力モデルでした。2026年4月現在の最新はClaude 4.6シリーズです。

AI総合研究所

https://www.ai-souken.com/article/what-is-claud-3-7-sonnet

文章作成支援

  • ブログ記事、レポート、メール、小説、詩、脚本、企画書、プレゼン資料など、様々な文章の作成を支援します。
  • アイデア出し、構成案作成、文章校正、要約、翻訳など、文章作成のあらゆるプロセスをサポートします。
  • ユーザーの指示 (テーマ、キーワード、文体、文字数など) に応じて、最適な文章を生成します。

プログラミング支援

  • コードの自動生成、補完、デバッグ、リファクタリングなどを支援します。
  • 自然言語による指示から、コードを生成することができます (例: 「Pythonで、1から100までの数字を合計する関数を書いて」)。
  • コードの誤りを指摘し、修正案を提示します。
  • コードの可読性や保守性を高めるための提案を行います。

学習支援 (コーチング)

  • 個人の学習をサポートする、AIコーチとして活用できます。
  • ユーザーのレベルや目標に合わせて、学習プランを作成したり、問題を出題したり、解説を行ったりします。
  • モチベーションを維持するための励ましや、アドバイスも提供します。
  • 語学学習、プログラミング学習、資格試験対策など、様々な学習分野に応用できます。

ブレインストーミング

  • 新しいアイデアを生み出すための、ブレインストーミングの相手として活用できます。
  • ユーザーのアイデアに対して、様々な視点から意見や質問を提示します。
  • 関連する情報を提供したり、アイデアを組み合わせたりすることで、新たな発想を促します。
  • 一人では思いつかないような、斬新なアイデアが生まれる可能性があります。

最新AIモデルの性能を組織の業務改善の視点で捉える

GPT-4.5の性能や特徴を理解したことで、AIモデルが何をどこまでできるかの最新動向が掴めたはずです。次に検討すべきは、こうしたAIの能力を自社の業務プロセスにどう組み込み、段階的に成果を出していくかの導入設計です。

AI総合研究所では、Microsoft環境でのAI業務自動化を段階設計する実践ガイド(220ページ)を無料で提供しています。部門別のBefore/After付きユースケースや、経営陣向けの効果説明方法まで、実務に即した内容を網羅しています。

AI総合研究所が、最新AI技術の知見を組織の業務改善に結びつける導入計画を支援します。

最新モデルの理解を組織のAI戦略に

AI業務自動化ガイド

Microsoft環境でのAI業務自動化ガイド

GPT-4.5の性能向上を踏まえ、組織としてAIを業務に導入する段階的な設計方法を解説する220ページの実践ガイドです。


まとめ

本記事では、2025年2月にリリースされたGPT-4.5について、当時の性能・料金・使い方・安全性を解説しました。GPT-4.5は教師なし学習のスケーリングにより、知識ベース・事実性・EQ(共感力)・創造性が向上したモデルとして注目されましたが、2025年7月にAPI提供が終了し、GPT-5シリーズに後継されています。

GPT-4.5が実証した「教師なし学習のスケールアップによる性能向上」という方向性は、GPT-5以降のモデルに引き継がれています。2026年4月現在、同等以上の性能を持つGPT-5.4が大幅に低い料金で利用可能です。

メルマガ登録

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

関連記事

AI導入の最初の窓口

お悩み・課題に合わせて活用方法をご案内いたします
お気軽にお問合せください

AI総合研究所 Bottom banner

ご相談
お問い合わせは
こちら!