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【NVIDIA】GeForce RTX 5070とは?性能・価格・1440pゲーミングを徹底解説

この記事のポイント

  • ① 1440p平均約133fpsのネイティブ性能。DLSS 4フレーム生成で200fps超も可能で、1440p 144Hzモニターに最適な一枚
  • ② RTX 4070 Superとのネイティブ1440p性能差は平均+1%。買い替え理由はDLSS 4・FP4 Tensorコア・PCIe Gen5対応であり、純粋なfps向上ではない
  • ③ MSRP 108,800円、実売95,000円台からのBlackwell入門として最もアクセスしやすい。RTX 3060/3070からの乗り換えで大幅な体感向上を得られる
  • ④ 12GB GDDR7はLLM 8Bモデルの推論に対応できるが、VRAMの制約でモデルサイズは限定的。AI推論重視ならRTX 5080の16GBを推奨
  • ⑤ TDP 250Wと省電力で750W電源から運用可能。ミドルレンジCPUとのバランスが良く、システム全体の投資を抑えられる
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

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Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


「1440pゲーミングを高画質で楽しみたい」「Blackwell世代のGPUを現実的な予算で手に入れたい」「DLSS 4やローカルAI機能にも興味がある」と考えていませんか?
NVIDIA GeForce RTX 5070は、GB205ダイにCUDA 6,144基と12GB GDDR7メモリを搭載し、1440pで平均約133fpsの実測性能をMSRP 108,800円で実現するBlackwell世代のミドルハイエンドGPUです。DLSS 4マルチフレーム生成に対応し、1440p 144Hzモニターとの組み合わせで滑らかなゲーミング体験を提供します。
本記事では、RTX 5070のベンチマーク実測値、RTX 5080やRTX 4070 Superとの詳細比較、推奨システム構成、ローカルAI推論の可否まで徹底的に解説します。

GeForce RTX 5070とは?

NVIDIA GeForce RTX 5070は、Blackwellアーキテクチャ(GB205ダイ)を搭載したミドルハイエンドゲーミングGPUです。6,144基のCUDAコア、12GBのGDDR7メモリ(672 GB/s帯域幅)、988 AI TOPSの処理能力を備え、1440pゲーミングで平均約133fpsの実測性能を発揮します。

RTX 5070
RTX 5070

前世代のRTX 4070(Ada Lovelace)と比較すると、GDDR6XからGDDR7への移行によりメモリ帯域幅が33%向上(504→672 GB/s)、AI処理能力は2.1倍(466→988 TOPS)に達しています。DLSS 4マルチフレーム生成への対応により、1440pゲーミングにおける実効フレームレートが大幅に向上しています。

ただし、ネイティブラスタライズ性能でのRTX 4070 Superとの差はわずか+1%(1440p 16タイトル平均)であり、NVIDIAが発売時にマーケティングで主張した「RTX 4090級の性能」はDLSS 4フレーム生成を含めた数値です。RTX 5070の価値はネイティブfps向上ではなく、DLSS 4、FP4 Tensorコア、PCIe Gen5といった世代的な機能進化にあると理解すべきです。

108,800円(実売95,000円台から)の価格帯で、Blackwell世代のDLSS 4とAI機能を利用できる点がRTX 5070の最大の強みです。上位モデルのRTX 5080(198,800円)RTX 5090(393,800円)と比較して、最もアクセスしやすいBlackwell入門モデルとして位置づけられています。

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GeForce RTX 5070の主な機能・特徴

RTX 5070のBlackwellアーキテクチャがもたらす技術革新と、1440pゲーミングを支える主要機能について解説します。

GeForce RTX 5070の性能
GeForce RTX 5070の性能

BlackwellアーキテクチャとGB205ダイ

RTX 5070は、TSMC 5nmプロセスで製造されたGB205ダイ(263 mm2)を搭載しています。上位のRTX 5080(GB203、10,752コア)やRTX 5070 Ti(GB203、8,960コア)よりも小型のダイを採用しており、消費電力と発熱を抑えながら1440pに最適化された性能を提供します。

以下の3つのコア技術が、RTX 5070の性能を支えています。

  • 第5世代Tensorコア
    FP4精度に対応し、DLSS 4マルチフレーム生成と988 AI TOPSの処理能力を実現しています。RTX 4070の466 TOPSから2.1倍の向上で、Blackwell世代のAI機能(DLSS 4、AI超解像、ニューラルレンダリング)を駆動します

  • 第4世代レイトレーシングコア
    Mega Geometry技術に対応し、1440p解像度でのパストレーシングを実用的なフレームレートで処理します。Metro ExodusではRT有効時にRTX 4070 Super比+4%(1440p)の向上が確認されていますが、Alan Wake 2ではRT有効時に−15%となるなど、タイトルによるばらつきがあります

  • 新世代ストリーミングマルチプロセッサ
    ニューラルシェーダーに最適化された設計で、CUDAコア6,144基(RTX 4070の5,888基から+4%)ながら、アーキテクチャの効率改善によりRTX 4070 Superと同等のネイティブ性能を実現しています

GDDR7メモリとエンコード・デコード性能

RTX 5070の12GB GDDR7メモリは、192bitバスで672 GB/sの帯域幅を実現しています。RTX 4070の12GB GDDR6X(504 GB/s)から33%の帯域幅向上により、1440p解像度でのテクスチャ転送やAI推論のスループットが改善されています。

エンコーダー・デコーダーは第9世代NVIDIA Encoder(NVENC)1基、第6世代NVIDIA Decoder(NVDEC)1基の構成です。RTX 5080の2基ずつと比較すると半数ですが、1440p動画のエンコードやシングルストリームの配信には十分な性能を提供します。

以下の表で、RTX 5070とRTX 4070のメモリ・エンコーダー仕様を比較します。

仕様 RTX 5070 RTX 4070 向上率
メモリ規格 GDDR7 GDDR6X 新世代
メモリ容量 12GB 12GB 同等
バス幅 192bit 192bit 同等
帯域幅 672 GB/s 504 GB/s +33%
NVENC 第9世代 x 1 第8世代 x 1 新世代
NVDEC 第6世代 x 1 第5世代 x 1 新世代

メモリ容量とバス幅は据え置きですが、GDDR7による帯域幅+33%が実務上の最大の違いです。12GBのVRAM容量は1440pゲーミングの大半をカバーしますが、一部の最新タイトル(4K最高設定のテクスチャパック)や大規模LLM(13B以上)では不足するケースがあります。

DLSS 4マルチフレーム生成とゲーミング機能

DLSS4
DLSS4

DLSS 4は、RTX 5070にとって最も重要な差別化要素です。RTX 4070 SuperはDLSS 3(フレーム生成1枚)までの対応ですが、RTX 5070はDLSS 4マルチフレーム生成(最大3フレーム追加)に対応しており、理論上最大4倍のフレームレート向上が可能です。

ネイティブ1440pでの性能がRTX 4070 Superと同等(+1%)であることを考えると、DLSS 4対応がRTX 5070を選ぶ最大の理由になります。DLSS 4対応タイトルでは、RTX 4070 Superでは実現できないフレームレートを達成でき、これが「RTX 4090級」というNVIDIAの主張の根拠です。

NVIDIA Reflex 2
NVIDIA Reflex 2

NVIDIA Reflex 2のフレームワープ機能も搭載しており、対戦型ゲームにおける入力遅延を削減します。1440p 144Hzモニターと組み合わせることで、競技ゲーミングに必要な応答性を実現します。

GeForce RTX 5070の技術的背景と市場ポジション

RTX 5070がミドルハイエンドGPU市場でどの位置にあるのか、競合製品との関係とともに解説します。

1440pゲーミングにおけるポジショニング

RTX 5070は、Blackwell世代において「1440pゲーミングの標準」を担う製品です。1440p解像度で平均約133fps(ネイティブラスタライズ)を達成しており、1440p 144Hzモニターのリフレッシュレートをほぼ使い切る性能を持っています。

ネイティブ性能でのRTX 4070 Superとの差がわずか+1%であるため、「前世代からの大幅な性能向上」を期待する場合は失望する可能性があります。しかし、RTX 3070やRTX 3060からのアップグレードであれば、GDDR7の帯域幅向上、DLSS 4対応、988 AI TOPSにより、大幅な体感向上が得られます。

4K解像度ではRTX 4070 Super比+6%とやや差が広がりますが、4Kを主戦場とするならRTX 5080(198,800円)のほうが適切です。RTX 5070は1440pに集中して投資効率を最大化するためのGPUです。

RTX 5080・RTX 4070との仕様比較

以下の表で、RTX 5070と上位モデルのRTX 5080、前世代のRTX 4070のスペックを比較します。

仕様 RTX 5070 RTX 5080 RTX 4070
GPU GB205 GB203 AD104
製造プロセス TSMC 5nm TSMC 4NP TSMC 4N
CUDAコア 6,144 10,752 5,888
ブーストクロック 2,512 MHz 2,617 MHz 2,475 MHz
メモリ 12GB GDDR7 16GB GDDR7 12GB GDDR6X
メモリバス幅 192bit 256bit 192bit
メモリ帯域幅 672 GB/s 960 GB/s 504 GB/s
AI TOPS 988 1,801 466
TDP 250W 360W 200W
NVENC 第9世代 x 1 第9世代 x 2 第8世代 x 1
NVDEC 第6世代 x 1 第6世代 x 2 第5世代 x 1
PCIe Gen5 x16 Gen5 x16 Gen4 x16
日本MSRP 108,800円 198,800円 販売終了

RTX 5080との最大の差はCUDAコア数(約1.75倍)、VRAM容量(16GB vs 12GB)、メモリ帯域幅(960 vs 672 GB/s)、NVENC/NVDEC数(2基 vs 1基)です。価格差は約90,000円で、4Kゲーミングやクリエイティブ作業の比重が大きい場合はRTX 5080が費用対効果で優位です。

RTX 4070からの進化は、メモリ帯域幅+33%、AI TOPS 2.1倍、DLSS 4対応が主な内容で、CUDAコア数の増加は+4%にとどまります。世代間の性能差はアーキテクチャ効率とAI機能の進化によるものです。

DLSS 4とAI PC

RTX 5070の988 AI TOPSは、DLSS 4マルチフレーム生成を動作させるための最低限を満たす水準です。前世代の466 TOPSではDLSS 4は動作しないため、DLSS 4対応は明確にBlackwell世代の特権です。

ローカルAI処理では、12GB VRAMの制約が最も大きな要因になります。LLM 8Bモデル(Q4量子化)は12GBに収まりますが、コンテキスト長やバッチサイズに制限が出ます。672 GB/sの帯域幅から推定すると、8B Q4モデルで約80〜90 tokens/sの生成速度が期待できます。13B以上のモデルや画像生成AIの高解像度生成ではVRAMが不足する可能性が高く、AI推論を本格的に行うなら16GBのRTX 5080を推奨します。

GeForce RTX 5070の料金・仕様

RTX 5070の価格設定、詳細なハードウェア仕様、推奨構成について解説します。

価格と購入状況

RTX 5070の日本におけるメーカー希望小売価格は108,800円(税込)です。2026年3月時点の実勢価格は以下のとおりです。

  • Founders Edition / 最安モデル
    95,000円台(セール時・在庫状況により変動)。発売後半年で一時82,000円台まで下落した実績があります

  • 主要AIBパートナーモデル
    110,000〜130,000円(MSI、ASUS、GIGABYTE、ZOTAC等の標準モデル)

  • ハイエンドOCモデル
    130,000〜150,000円(大型クーラー搭載、ファクトリーOC仕様)

DRAMコストの上昇により、2025年後半から価格が上昇傾向にあります。Blackwell世代の最もアクセスしやすい価格帯であり、RTX 5080(198,800円)の約半額で次世代ゲーミング技術を利用できます。主要販売パートナー(Amazon、ドスパラ、ツクモ、パソコン工房、アーク、ソフマップ等)から購入可能です。

詳細仕様一覧

以下の表で、RTX 5070の全仕様を整理します。

仕様項目 RTX 5070
GPU NVIDIA GB205
製造プロセス TSMC 5nm
ダイサイズ 263 mm2
CUDAコア 6,144基
ベースクロック 2,325 MHz
ブーストクロック 2,512 MHz
メモリ 12GB GDDR7
メモリバス幅 192bit
メモリ帯域幅 672 GB/s
Tensorコア 第5世代
RTコア 第4世代
AI TOPS 988
NVENC 第9世代 x 1基
NVDEC 第6世代 x 1基
TDP 250W
電源コネクタ 16ピン 12V-2x6
インターフェース PCIe Gen5 x16
DLSS DLSS 4対応
日本MSRP 108,800円(税込)

TDP 250Wは前世代RTX 4070の200Wから25%の増加ですが、RTX 5080(360W)やRTX 5090(575W)と比較すると大幅に省電力です。ミドルレンジのシステム構成でも無理なく導入でき、既存の650W以上の電源ユニットで動作可能なケースが多い点もメリットです。

推奨システム構成

RTX 5070の性能を引き出すための2026年3月時点の推奨構成です。250W TDPの効率的な運用と、ミドルレンジCPUとのバランスを重視します。

  • CPU
    Intel Core i5-14600K / AMD Ryzen 5 9600X以上。RTX 5070はミドルハイエンドGPUであり、ハイエンドCPUでなくてもボトルネックになりにくい設計です

  • メモリ
    DDR5-5600 16GB以上。DDR4環境でも動作しますが、DDR5のほうが帯域幅面で有利です。32GB以上はクリエイティブ作業やAI推論を行う場合に推奨します

  • 電源ユニット
    750W以上 80PLUS Gold認証。TDP 250W + CPU + その他コンポーネントで合計500W前後のシステム消費電力に対して、十分な余裕を確保します。NVIDIAの公式推奨も750Wです

  • マザーボード
    PCIe Gen5 x16スロット搭載が望ましいですが、Gen4 x16スロットでも実用上の性能差はわずかです。Intel B760 / AMD B650以降のミドルレンジマザーボードで十分です

  • ストレージ
    NVMe Gen3以上のSSD 1TB以上。ゲームの大容量化に対応するため、1TB以上を推奨します

前世代の記事で推奨されていたIntel Core i5-12600K(2021年)、AMD Ryzen 5 5600X(2020年)、DDR4-3200、650W電源は、現在のシステムバランスとしては古すぎます。新規に組む場合は現行世代のCPUとDDR5メモリを推奨します。ただし、既存のDDR4環境でGPUのみ交換する場合は、RTX 5070のメリット(DLSS 4、AI機能)を享受しつつ段階的にアップグレードする戦略も合理的です。

RTX 5080とのコストパフォーマンス分析

RTX 5070とRTX 5080の実質的な性能差を、投資額と対比します。

RTX 5080は1440pでRTX 5070比約30〜40%高い性能を発揮し、4K解像度ではさらに差が広がります。価格差は約90,000円(108,800円 vs 198,800円)で、4Kゲーミングやクリエイティブ作業、16GB VRAMが必要なAI用途を考慮するなら追加投資に見合う価値があります。

一方、1440pゲーミングに限定すれば、RTX 5070のDLSS 4フレーム生成により多くのタイトルで十分なフレームレートを実現できるため、90,000円の差額をモニターやCPU、メモリの強化に回すほうがシステム全体のバランスが良くなるケースもあります。

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GeForce RTX 5070の使い方・活用例

RTX 5070の性能を活かせる具体的なユースケースと、実測データに基づく活用方法を解説します。

1440pゲーミングの実測性能

RTX 5070は1440pゲーミングにおいて、多くのタイトルで120fps以上を達成します。以下は主要レビューサイトの実測データです。

指標(1440p最高設定) RTX 5070 対RTX 4070 Super
16タイトル平均(ラスタライズ) 約133fps +1%
DLSS Quality有効時平均 約135fps --
Hogwarts Legacy -- +21%
Metro Exodus(RT有効) -- +4%
S.T.A.L.K.E.R. 2 -- −9%
Alan Wake 2(RT有効) -- −15%
4K 平均(ラスタライズ) -- +6%

この実測データで最も重要なのは、タイトルごとのばらつきが非常に大きい点です。Hogwarts Legacyでは+21%の大幅優位を示す一方、S.T.A.L.K.E.R. 2では−9%、Alan Wake 2のRT有効時では−15%とRTX 4070 Superに劣るケースもあります。

平均+1%という数字は「ネイティブ性能での世代間進化がほぼない」ことを意味します。RTX 5070の真の価値はDLSS 4マルチフレーム生成にあり、対応タイトルではフレームレートが2〜4倍に跳ね上がります。DLSS 4をフルに活用する前提でGPUを選定するなら、RTX 5070は合理的な選択です。

1440p 144Hzモニターとの組み合わせでは、ネイティブ133fpsでほぼ常時144fps近辺を維持でき、DLSS 4有効時はさらに余裕が出ます。1440p 240Hzモニターを活用したい場合はDLSS 4が事実上必須です。

クリエイティブ作業での活用

RTX 5070はクリエイティブ作業においても実用的な性能を持っていますが、RTX 5080と比較して制約がある点は認識が必要です。

  • 1440p/4K動画編集
    第9世代NVENC 1基の搭載により、DaVinci ResolveやAdobe Premiere Proでのハードウェアエンコードが可能です。ただし、NVENC 1基のため、同時に複数ストリームのエンコードを行う場合はRTX 5080の2基構成が有利です

  • 3Dモデリング・レンダリング
    BlenderやCinema 4DでOptiXレイトレーシングを活用したGPUレンダリングが可能です。CUDAコア6,144基はRTX 5080の約57%ですが、個人プロジェクトや学習用途には十分な性能です

  • ライブ配信
    NVENC 1基でゲームプレイと配信を同時に実行できます。CPU負荷を抑えつつ品質の良い配信が可能で、NVIDIA Broadcastと組み合わせたAI背景除去やノイズ抑制も動作します

ローカルAI推論

RTX 5070の12GB GDDR7は、ローカルAI推論において「使えるが制約がある」ポジションです。

  • LLM推論
    8Bモデル(Q4量子化)は12GBに収まり、672 GB/sの帯域幅から推定で約80〜90 tokens/sの生成速度が期待できます。ただし、12GBのうちシステムオーバーヘッドで3〜5GBが使われるため、実質7〜9GBが利用可能です。13B以上のモデルは量子化しても収まりにくくなります

  • 画像生成AI
    Stable Diffusion 1.5クラスは快適に動作しますが、Stable Diffusion XLやFlux.1の高解像度生成ではVRAMが不足するケースがあります

  • AI推論重視なら16GB以上を推奨
    ローカルAI推論を日常的に行うなら、RTX 5080の16GBが圧倒的に余裕があります。RTX 5070の12GBは「たまにLLMを試す」程度の用途に適しており、本格的なAI開発・研究にはVRAMが足りません

GeForce RTX 5070の実測データと選定基準

ベンチマーク実測データに基づいて、RTX 5070の選定判断を支援します。

RTX 5070・RTX 5080・RTX 4070 Superの総合比較

以下の表で、3モデルの性能と特性を比較します。

指標 RTX 5070 RTX 5080 RTX 4070 Super
1440pラスタライズ平均 約133fps 対5070 +30〜40% 対5070 −1%
4K性能 限定的 平均114fps 限定的
LLM 8B推論(推定tok/s) 約80〜90 約120 約60〜70
DLSS 4対応 対応 対応 非対応
VRAM 12GB 16GB 12GB
TDP 250W 360W 220W
日本MSRP 108,800円 198,800円 在庫限り

このデータから見えるのは、RTX 5070とRTX 4070 Superのネイティブ性能がほぼ同等であり、差別化はDLSS 4対応と将来性にあるという点です。RTX 5080との性能差は30〜40%で、価格差90,000円に見合うかどうかが選定のポイントです。

アップグレード判断

RTX 5070の購入・乗り換えは、以下の条件に当てはまるかで判断すべきです。

  • RTX 5070を推奨するケース
    RTX 3060/3070/3080からのアップグレード。GDDR7帯域幅、DLSS 4、AI機能の恩恵が大きく、世代差による体感向上が確実です。また、新規にBlackwell世代のPCを組む場合、108,800円はシステム全体のコストを抑える合理的な選択です

  • RTX 5070を推奨しないケース
    RTX 4070 SuperやRTX 4070 Tiからの乗り換え。ネイティブ1440p性能でほぼ差がなく、DLSS 4のためだけに10万円以上の投資は費用対効果が低いと判断します。次世代(RTX 6000シリーズ)まで待つことを推奨します

  • RTX 5080を選ぶべきケース
    4Kゲーミングを主戦場とする場合、クリエイティブ作業で16GB VRAMが必要な場合、ローカルAI推論を日常的に行う場合。追加90,000円の投資に見合うだけの性能差(+30〜40%)と機能差(VRAM +4GB、NVENC/NVDEC倍増)があります

用途別の選定基準

以下の表で、用途別にRTX 5070・RTX 5080・RTX 4070 Superの適性を整理します。

用途 RTX 5070 RTX 5080 RTX 4070 Super
1440pゲーミング(144fps目標) 最適 オーバースペック 十分
4Kゲーミング(60fps目標) やや不足 最適 やや不足
1440p動画編集 十分 最適 十分
4K動画編集 制約あり 十分 制約あり
LLM推論(8B) 可能 十分 可能
LLM推論(13B+) VRAM不足 可能 VRAM不足
Stable Diffusion XL 制約あり 十分 制約あり
コストパフォーマンス 最優秀 良好 良好

1440pゲーミングに集中するならRTX 5070のコストパフォーマンスが最も高く、用途が4Kやクリエイティブ作業に広がるならRTX 5080への投資が正当化されます。RTX 4070 SuperはDLSS 3世代にとどまりますが、在庫価格次第ではコスト面で魅力的な選択肢になる可能性もあります。

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GeForce RTX 5070のまとめ

NVIDIA GeForce RTX 5070は、Blackwellアーキテクチャ(GB205ダイ)に6,144 CUDAコアと12GB GDDR7メモリ(672 GB/s)を搭載し、1440pで平均約133fpsの実測性能をMSRP 108,800円で実現するミドルハイエンドGPUです。

ネイティブラスタライズ性能でのRTX 4070 Superとの差は1440p平均でわずか+1%であり、純粋なfps向上を目的とした買い替えは推奨できません。RTX 5070の価値は、DLSS 4マルチフレーム生成対応、FP4精度対応の第5世代Tensorコア(988 AI TOPS)、PCIe Gen5対応という世代的な機能進化にあります。

RTX 5080(198,800円)と比較した場合、VRAM 4GB減(12GB vs 16GB)、NVENC/NVDEC半減、ネイティブ性能30〜40%減という差がありますが、価格は約90,000円安くなります。1440pゲーミングに用途を集中するなら、その差額をモニターやCPU、メモリの強化に回すほうがシステム全体の満足度は高くなります。

RTX 3060やRTX 3070からのアップグレード先としては、GDDR7帯域幅+33%以上、DLSS 4対応、AI TOPS 2倍以上の向上により、大幅な体感改善が得られます。TDP 250Wで750W電源から運用でき、ミドルレンジCPUとのバランスも良いため、システム全体の投資を10〜15万円台に抑えたいユーザーにとって、現時点で最も合理的なBlackwell入門モデルです。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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