AI総合研究所

SHARE

X(twiiter)にポストFacebookに投稿はてなブックマークに登録URLをコピー

【NVIDIA】GeForce RTX 5080とは?性能・価格・コスパを徹底解説

この記事のポイント

  • ① 4K平均114fpsの実測性能を持ち、DLSS 4フレーム生成で200fps超も可能。4Kゲーミングの主力GPUとして十分な一枚
  • ② RTX 4080 Superとのネイティブ4K性能差は平均+9%、タイトル別では最大+41%。同じ$999帯なら世代交代でRTX 5080を選ぶべき
  • ③ RTX 5090比で30〜40%低い性能だが価格は半額の198,800円。32GB VRAMが不要なら、コストパフォーマンスでRTX 5080が圧倒的に有利
  • ④ 16GB GDDR7(960 GB/s)でLLM 8Bモデル約120 tokens/sの推論速度。ローカルAI推論用途でも実用的なGPU
  • ⑤ TDP 360Wに対し推奨電源は850W以上。DDR5-6000メモリとPCIe Gen5マザーボードで帯域幅を最大限活用すべき
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


「4Kゲーミングを快適に楽しみたいが、RTX 5090の40万円は予算オーバー」「ゲームとクリエイティブ作業を一枚のGPUで両立したい」と考えていませんか?
NVIDIA GeForce RTX 5080は、Blackwellアーキテクチャ(GB203ダイ)にCUDA 10,752基と16GB GDDR7メモリを搭載し、4K解像度で平均114fpsの実測性能をMSRP 198,800円で実現するハイエンドGPUです。DLSS 4マルチフレーム生成により200fps超のフレームレートも可能で、RTX 5090の約半額ながら多くのユーザーにとって十分な4K性能を提供します。
本記事では、RTX 5080のベンチマーク実測値、RTX 5090やRTX 4080 Superとの詳細比較、推奨システム構成、ローカルAI推論性能まで徹底的に解説します。

GeForce RTX 5080とは?

NVIDIA GeForce RTX 5080は、Blackwellアーキテクチャ(GB203ダイ)を搭載した次世代ハイエンドゲーミングGPUです。10,752基のCUDAコア、16GBのGDDR7メモリ(960 GB/s帯域幅)、1,801 AI TOPSの処理能力を備え、4Kゲーミングで平均114fpsの実測性能を発揮します。

GeForce RTX 5080

前世代のRTX 4080(Ada Lovelace)と比較すると、GDDR6XからGDDR7への移行によりメモリ帯域幅が34%向上(717→960 GB/s)、AI処理能力は2.3倍(780→1,801 TOPS)に達しています。同価格帯($999)の後継モデルとして、ゲーミング性能はネイティブ4Kで平均+9%の向上を果たしています。

RTX 5090(MSRP 393,800円)の約半額でありながら、16GB VRAMで対応可能な4Kゲーミングやクリエイティブ作業では実用上十分な性能を提供します。RTX 5090の32GB VRAMと512bitバスが必要になるのは、大規模LLMの推論や8K編集など限定的なユースケースであり、多くのユーザーにとってRTX 5080がコストパフォーマンスで最適な選択肢です。RTX 5090の詳細はこちらの記事で解説しています

GeForce RTX 5080の主な機能・特徴

RTX 5080のBlackwellアーキテクチャがもたらす技術革新と、4Kゲーミング・クリエイティブ作業を支える主要機能について解説します。

主な特徴
主な特徴

BlackwellアーキテクチャとGB203ダイ

RTX 5080は、TSMC 4NPプロセスで製造されたGB203ダイを搭載しています。上位モデルのRTX 5090(GB202ダイ、21,760コア)と比較するとCUDAコア数は約半分の10,752基ですが、ブーストクロックは2,617 MHzとRTX 5090の2,407 MHzを上回っており、シングルスレッド寄りの処理では効率的に動作します。

以下の3つのコア技術が、RTX 5080の性能を支えています。

  • 第5世代Tensorコア
    FP4精度に対応し、DLSS 4マルチフレーム生成と1,801 AI TOPSの処理能力を実現しています。RTX 4080の780 TOPSから2.3倍の向上で、AIベースの超解像やフレーム生成を実用レベルで駆動します

  • 第4世代レイトレーシングコア
    Mega Geometry技術に対応し、パストレーシング有効時の性能が前世代から大幅に向上しています。Cyberpunk 2077のパストレーシング4Kでは45fps(ネイティブ)を記録し、DLSS 4フレーム生成を組み合わせると110fpsに達します

  • 新世代ストリーミングマルチプロセッサ
    ニューラルシェーダーに最適化された設計で、従来のグラフィックス処理にAI機能を統合しています。シェーダー実行効率の改善により、CUDAコア数が前世代とほぼ同等(10,752 vs 10,240)でありながら、ネイティブラスタライズ性能で+9%の向上を達成しています

高速GDDR7メモリとエンコード・デコード性能

RTX 5080の16GB GDDR7メモリは、256bitバスで960 GB/sの帯域幅を実現しています。RTX 4080の16GB GDDR6X(717 GB/s)から34%の帯域幅向上により、4K解像度でのテクスチャ転送やAI推論のスループットが改善されています。

エンコード・デコード性能も大幅に強化されています。第9世代NVIDIA Encoder(NVENC)を2基、第6世代NVIDIA Decoder(NVDEC)を2基搭載しており、RTX 4080のNVENC 2基・NVDEC 1基構成からデコーダーが倍増しています。4K動画のリアルタイムエンコードと複数ストリームの同時デコードが高速化され、動画編集やライブ配信の効率が向上しています。

以下の表で、RTX 5080とRTX 4080のメモリ・エンコーダー仕様を比較します。

仕様 RTX 5080 RTX 4080 向上率
メモリ規格 GDDR7 GDDR6X 新世代
メモリ容量 16GB 16GB 同等
バス幅 256bit 256bit 同等
帯域幅 960 GB/s 717 GB/s +34%
NVENC 第9世代 x 2 第8世代 x 2 新世代
NVDEC 第6世代 x 2 第5世代 x 1 倍増

メモリ容量とバス幅は据え置きですが、GDDR7の採用で帯域幅が34%拡大している点が実務上の最大の違いです。16GBのVRAM容量は4Kゲーミングとクリエイティブ作業の大半をカバーしますが、大規模LLM(70Bパラメータ以上)の推論や8K動画編集では不足するケースがあります。そのような用途にはRTX 5090の32GBが必要です。

DLSS 4マルチフレーム生成とゲーミング機能

DLSS 4は、RTX 5080のゲーミング性能を大きく引き上げる技術です。従来のDLSS 3(フレーム生成1枚)に対し、DLSS 4はマルチフレーム生成(最大3フレーム追加)に対応しており、ネイティブレンダリングの理論上最大4倍のフレームレートを実現します。

Cyberpunk 2077のパストレーシング4Kを例にとると、ネイティブ45fps → DLSS 4フレーム生成で110fps以上と、2.4倍以上のフレームレート向上を確認できます。DLSS 4対応タイトルではRTX 5090に迫る体感性能を得られるケースもあり、コストパフォーマンスの観点からRTX 5080の価値を大幅に高めています。

NVIDIA Reflex 2のフレームワープ機能も搭載しており、入力遅延をさらに削減します。対戦型ゲームにおいて、高フレームレートと低レイテンシーの両立を実現する重要な技術です。

GeForce RTX 5080の技術的背景と市場ポジション

RTX 5080がハイエンドGPU市場でどの位置にあるのか、競合製品との関係とともに解説します。

4Kゲーミングにおけるポジショニング

RTX 5080は、ハイエンドGPU市場において「4Kゲーミングの実用ライン」を担う製品として位置づけられています。フラッグシップのRTX 5090は4K/8Kの限界性能を追求する製品ですが、RTX 5080は4K解像度で平均114fpsという十分な性能を約半額で提供します。

RTX 4080 Superの後継としては、同じ$999(日本MSRP 198,800円)の価格帯でネイティブ4K性能が平均+9%向上しています。タイトルによっては+20%以上の差が出るケースもあり、Blackwellアーキテクチャへの最適化が進んだゲームエンジンでは顕著な改善が見られます。

一方、RTX 4090からの乗り換えについては、RTX 5080が4Kネイティブで約20%低い性能となるため、性能向上目的のアップグレードとしては推奨できません。RTX 4090ユーザーがBlackwell世代に移行するなら、RTX 5090を検討すべきです。

RTX 5090・RTX 4080 Superとのスペック比較

以下の表で、RTX 5080と上位モデルのRTX 5090、前世代同価格帯のRTX 4080 Superのスペックを比較します。

仕様 RTX 5080 RTX 5090 RTX 4080 Super
GPU GB203 GB202 AD103
製造プロセス TSMC 4NP TSMC 4NP TSMC 4N
CUDAコア 10,752 21,760 10,240
ブーストクロック 2,617 MHz 2,407 MHz 2,550 MHz
メモリ 16GB GDDR7 32GB GDDR7 16GB GDDR6X
メモリバス幅 256bit 512bit 256bit
メモリ帯域幅 960 GB/s 1,792 GB/s 717 GB/s
AI TOPS 1,801 3,352 780
TDP 360W 575W 320W
PCIe Gen5 x16 Gen5 x16 Gen4 x16
日本MSRP 198,800円 393,800円 オープン(在庫限り)

RTX 5090との性能差の最大要因はCUDAコア数(約2倍)とメモリバス幅(512bit vs 256bit)です。4Kゲーミングではタイトルにより30〜40%の性能差が出ますが、価格は約2倍のため、フレームあたりのコストではRTX 5080が有利です。32GB VRAMが必要なAI開発や8K編集でなければ、RTX 5080が合理的な選択です。

RTX 4080 Superとの比較では、CUDAコア数の差はわずか5%(10,752 vs 10,240)ですが、GDDR7への移行による帯域幅+34%、AI TOPS 2.3倍、PCIe Gen5対応、DLSS 4対応という世代的な進化が大きなメリットです。

DLSS 4とAI PC

RTX 5080の1,801 AI TOPSは、AI PCとしての実用性を支える基盤です。DLSS 4のマルチフレーム生成にはTensorコアの高い処理能力が不可欠であり、前世代の780 TOPSでは動作しないDLSS 4が、1,801 TOPSで初めて実用化されています。

ローカルAI処理の観点では、LLM 8Bモデル(Q4量子化、llama.cpp)で約120 tokens/sの推論速度を発揮します。16GB VRAMの制約から13Bパラメータ程度までのモデルが実用的で、Stable Diffusion XLなどの画像生成AIもローカルで快適に動作します。RTX 5090の32GB VRAMに比べるとモデルサイズの上限は低いですが、8B〜13Bクラスのモデルを日常的に使う個人ユーザーやプロトタイプ開発には十分な性能です。

GeForce RTX 5080の料金・仕様

RTX 5080の価格設定、詳細なハードウェア仕様、推奨構成について解説します。

価格と購入状況

RTX 5080の日本におけるメーカー希望小売価格は198,800円(税込)です。2026年3月時点の実勢価格は以下のとおりです。

  • Founders Edition / 最安モデル
    170,000円台(セール時、ツクモなどで169,980円の実例あり)

  • 主要AIBパートナーモデル
    198,000〜220,000円(MSI、ASUS、GIGABYTE、ZOTAC等の標準モデル)

  • ハイエンドOCモデル
    220,000〜250,000円(大型クーラー搭載、ファクトリーOC仕様)

RTX 5090(MSRP 393,800円、実勢398,000〜480,000円)と比較して約半額の投資で導入できるため、4Kゲーミング目的のハイエンドGPUとして最もアクセスしやすい価格帯に位置しています。主要販売パートナー(Amazon、ドスパラ、ツクモ、パソコン工房、アーク、ソフマップ等)から購入可能です。

詳細仕様一覧

以下の表で、RTX 5080の全仕様を整理します。

仕様項目 RTX 5080
GPU NVIDIA GB203
製造プロセス TSMC 4NP
CUDAコア 10,752基
ベースクロック 2,295 MHz
ブーストクロック 2,617 MHz
メモリ 16GB GDDR7
メモリバス幅 256bit
メモリ帯域幅 960 GB/s
Tensorコア 第5世代
RTコア 第4世代
AI TOPS 1,801
NVENC 第9世代 x 2基
NVDEC 第6世代 x 2基
TDP 360W
電源コネクタ 16ピン 12V-2x6
インターフェース PCIe Gen5 x16
DLSS DLSS 4対応
日本MSRP 198,800円(税込)

TDP 360Wは前世代RTX 4080の320Wから13%の増加ですが、RTX 5090の575Wと比較すると大幅に扱いやすい消費電力です。実際のゲーミング時の消費電力は300〜330W程度で、重負荷時でも350W前後に収まるケースが多いとレビューで報告されています。

推奨システム構成

RTX 5080の性能を引き出すための2026年3月時点の推奨構成です。TDP 360Wの安定運用と、PCIe Gen5・DDR5の帯域幅を活かすことが重要です。

  • CPU
    Intel Core i7-14700K以上 / AMD Ryzen 7 9700X以上。RTX 5080のGPU性能を引き出すには、ゲーミングIPCの高い現行世代CPUが推奨です

  • メモリ
    DDR5-6000 32GB以上。DDR4環境ではCPU-GPU間の帯域幅がボトルネックになる可能性があります

  • 電源ユニット
    850W以上 80PLUS Gold認証。TDP 360W + CPUその他で合計600W以上のシステム消費電力を安定供給するために、850Wが最低ラインです。過渡的な電力スパイクへの余裕を持たせたい場合は1,000Wも検討に値します

  • マザーボード
    PCIe Gen5 x16スロット搭載(Intel Z790 / AMD X670E以降)。Gen4 x16スロットでも動作しますが、帯域幅が半減するためGen5環境が推奨です

  • ストレージ
    NVMe Gen4以上のSSD 1TB以上。ゲームのロード時間とテクスチャストリーミングの観点から高速SSDを推奨します

前世代の構成で推奨されていたIntel Core i5-13600K、DDR4-3200、750W電源、PCIe 4.0は、RTX 5080の性能を十分に引き出せません。特に電源ユニットは750Wでは過渡電力スパイク時にシステムが不安定になるリスクがあり、850W以上を必ず選択してください。

RTX 5090とのコストパフォーマンス分析

RTX 5080のコストパフォーマンスをRTX 5090と比較します。

4Kゲーミングにおいて、RTX 5090はRTX 5080比で30〜40%高い性能を発揮しますが、価格は約2倍(393,800円 vs 198,800円)です。1fpsあたりのコストで計算すると、RTX 5080は約1,742円/fps(198,800円 / 114fps)であり、フレームあたりのコスト効率ではRTX 5080が大幅に優位です。

32GB VRAMが必要なユースケース(70B以上のLLMローカル推論、8K動画編集、複数4Kストリームの同時処理)に該当しない限り、RTX 5080のコストパフォーマンスが圧倒的に有利です。RTX 5090は「最高性能が必要」か「VRAMが足りない」場合にのみ選択すべき製品です。

GeForce RTX 5080の使い方・活用例

使い方・活用例
使い方・活用例

RTX 5080の性能を活かせる具体的なユースケースと、実測データに基づく活用方法を解説します。

4Kゲーミングの実測性能

RTX 5080は4Kゲーミングにおいて、多くのタイトルで60fpsを大幅に超える性能を発揮します。以下は主要タイトルの実測データです。

タイトル(4K最高設定) RTX 5080 対RTX 4080 Super
13タイトル平均(ラスタライズ) 114fps +9%
Cyberpunk 2077(ラスタライズ) 72fps +41%
Cyberpunk 2077(パストレーシング) 45fps --
Marvel Rivals 108fps +16%
Final Fantasy XIV 112fps --
Alan Wake 2 49fps +12〜14%
Space Marine 2 -- +21%
S.T.A.L.K.E.R. 2 -- +9%

この実測データから分かるのは、タイトルによって+9%から+41%まで大きなばらつきがある点です。Cyberpunk 2077のようにBlackwellアーキテクチャへの最適化が進んだタイトルでは顕著な性能向上が見られますが、S.T.A.L.K.E.R. 2のように差が小さいタイトルもあります。

パストレーシング有効時はネイティブ45fpsとやや重くなりますが、DLSS 4マルチフレーム生成を有効にすることで110fps以上に到達します。DLSS 4対応タイトルではネイティブ性能以上に体感性能が向上するため、RTX 5080の真価はDLSS 4との組み合わせで発揮されます。

3DMark合成ベンチマークでは、Fire Strike Ultraで21,658点(RTX 4080 Super比+24%)、Time Spy Extremeで16,069点(同+16%)を記録しており、GPU全体の処理能力としては確実に世代分の向上があります。

クリエイティブ作業での活用

クリエイティブ作業

RTX 5080はクリエイティブ作業においても高い実用性を持っています。

  • 4K動画編集
    第9世代NVENC 2基の搭載により、DaVinci ResolveやAdobe Premiere Proでの4Kエンコード速度が前世代から向上しています。H.265/AV1のハードウェアエンコードに対応し、リアルタイムエフェクト適用中のプレビューも滑らかです

  • 3Dレンダリング
    Blender、Cinema 4D、MayaなどでOptiXレイトレーシングを活用したGPUレンダリングが可能です。CUDAコア10,752基とRTコアの組み合わせにより、フォトリアリスティックなシーンのレンダリング時間を短縮します

  • ライブ配信
    NVENC 2基により、ゲームプレイ中の高品質配信がCPU負荷をほぼかけずに実行できます。NVIDIA Broadcastと組み合わせることで、AI背景除去やノイズ抑制も同時に動作します

ローカルAI推論

RTX 5080の16GB GDDR7と1,801 AI TOPSは、ローカルAI推論の実用的な基盤を提供します。

  • LLM推論
    llama.cppで8Bモデル(Q4量子化)を実行した場合、約120 tokens/sの生成速度を発揮します。13Bパラメータまでのモデルであれば16GB VRAMに収まり、実用的な速度で動作します

  • 画像生成AI
    Stable Diffusion XLやFlux.1などの画像生成モデルをローカルで実行できます。960 GB/sの帯域幅によりバッチ生成の効率も良好です

  • 第5世代TensorコアのFP4対応
    BlackwellのTensorコアはFP4精度をネイティブサポートしており、量子化モデルの推論効率が前世代から大幅に向上しています。TensorRT-LLMでFP4パスを利用した場合、小型モデル(6〜7B)では1,000 tokens/s超の推論速度も報告されています

16GB VRAMの制約上、70B以上の大規模モデルは実行できません。大規模LLMのローカル推論にはRTX 5090(32GB)または複数GPU構成が必要です。

GeForce RTX 5080の実測データと選定基準

ベンチマーク実測データに基づいて、RTX 5080の選定判断を支援します。

RTX 5080・RTX 5090・RTX 4080 Superの総合比較

以下の表で、3モデルの実測性能とスペックを総合的に比較します。

指標 RTX 5080 RTX 5090 RTX 4080 Super
4Kラスタライズ平均 114fps 対5080 +30〜40% 対5080 −9%
Fire Strike Ultra 21,658 -- 17,005
Time Spy Extreme 16,069 -- 13,622
Cyberpunk 2077 4K PT 45fps -- --
LLM 8B推論(tok/s) 約120 約213 約80
DLSS 4対応 対応 対応 非対応
VRAM 16GB 32GB 16GB
日本MSRP 198,800円 393,800円 在庫限り

このデータから見えるのは、RTX 5080が4KゲーミングとローカルAI推論の双方で「実用的な性能を約半額で提供する」ポジションにあるという点です。RTX 5090は全指標で上回りますが、2倍の価格に見合う2倍の性能は出ません。

RTX 4080 Superからの乗り換え判断

RTX 4080 SuperからRTX 5080への乗り換えは、以下の条件に当てはまるかで判断すべきです。

  • 乗り換えを推奨するケース
    DLSS 4対応タイトルを主にプレイしている、PCIe Gen5環境への移行を予定している、ローカルAI推論(Stable Diffusion、LLM)を日常的に使うなどの場合。DLSS 4のマルチフレーム生成による体感性能の向上は、ネイティブ+9%以上のインパクトがあります

  • 乗り換え不要なケース
    ネイティブ4K性能で+9%の向上に19〜20万円の投資が見合わない場合。RTX 4080 Superは4K 60fps以上を多くのタイトルで達成しており、DLSS 3のフレーム生成も利用可能です。次世代(RTX 6000シリーズ)まで待つ選択も合理的です

RTX 4090からの乗り換えは原則として推奨しません。RTX 5080は4KネイティブでRTX 4090より約20%低い性能であり、世代は新しいもののダウングレードになります。

用途別の選定基準

以下の表で、用途別にRTX 5080・RTX 5090・RTX 4080 Superの適性を整理します。

用途 RTX 5080 RTX 5090 RTX 4080 Super
4Kゲーミング(60fps目標) 最適 オーバースペック 十分
4Kゲーミング(144fps目標) DLSS 4で対応可 最適 不足
4K動画編集 十分 最適 十分
8K動画編集 VRAM不足 最適 VRAM不足
LLM推論(8〜13B) 十分 最適 可能
LLM推論(70B+) VRAM不足 推奨 VRAM不足
Stable Diffusion XL 十分 最適 十分
コストパフォーマンス 最優秀 低い 良好

この選定基準で明確に言えるのは、32GB VRAMを必要とする用途(大規模LLM、8K編集)以外では、RTX 5080のコストパフォーマンスがRTX 5090を上回るという点です。4Kゲーミングにおいても、DLSS 4フレーム生成を活用すれば144fps以上を多くのタイトルで達成可能であり、実質的にRTX 5090との体感差は縮小します。

下位モデルのGeForce RTX 5070も選択肢に入りますが、VRAMが12GBに減少するため、4Kゲーミングの安定性やAI推論のモデルサイズに制約が出ます。16GB VRAMが必要な用途であれば、RTX 5080が最適な選択肢です。

ハイエンドGPUの理解を業務でのAI活用に結びつけるなら

RTX 5080のDLSS 4やAI処理性能を把握できたなら、その知識はAIワークロードのインフラ選定にも役立ちます。GPU性能の見極め方は、ローカルLLM運用やAI推論環境の構築で直接活きてくるスキルです。

AI総合研究所では、GPU基盤の選定を含むAI業務自動化の実践手法を220ページのガイドにまとめています。ハードウェアの理解を業務のAI化に結びつけたい方は、ぜひご活用ください。

ハイエンドGPUの理解を業務でのAI活用に結びつける

AI業務自動化ガイド

AI業務自動化ガイド

RTX 5080のAI処理性能を把握したなら、そのGPUパワーを業務のAI化にも活かせます。AI総合研究所のAI業務自動化ガイドでは、Microsoft環境でのAI業務自動化から運用設計まで、220ページで実践手法をまとめています。

GeForce RTX 5080のまとめ

NVIDIA GeForce RTX 5080は、Blackwellアーキテクチャ(GB203ダイ)に10,752 CUDAコアと16GB GDDR7メモリ(960 GB/s)を搭載し、4K平均114fpsの実測性能をMSRP 198,800円で実現するハイエンドGPUです。

RTX 4080 Superからの世代交代として、ネイティブ4K性能+9%、AI TOPS 2.3倍(780→1,801)、DLSS 4マルチフレーム生成対応という進化を同じ$999の価格帯で提供しています。特にDLSS 4対応タイトルではフレームレートが2倍以上に向上するケースもあり、実際のゲーミング体験における改善幅はネイティブ性能差以上です。

RTX 5090(393,800円)と比較した場合、4Kゲーミング性能は30〜40%低いものの、価格は半額です。フレームあたりのコスト効率ではRTX 5080が大幅に優位であり、32GB VRAMが不要なユースケースではコストパフォーマンスで圧倒的に有利です。

ローカルAI推論においても、LLM 8Bモデルで約120 tokens/s、13Bまでのモデルが16GB VRAMに収まるため、個人の開発・研究用途としても実用的です。TDP 360WはRTX 5090の575Wと比較して扱いやすく、850W電源・DDR5-6000・PCIe Gen5マザーボードの組み合わせで性能を最大限引き出せます。

4Kゲーミングとクリエイティブ作業を一枚のGPUで両立したい、ローカルAI推論にも活用したい、しかしRTX 5090の40万円は投資対効果に見合わないと考えるユーザーにとって、RTX 5080は現時点で最もバランスの取れた選択肢です。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

関連記事

AI導入の最初の窓口

お悩み・課題に合わせて活用方法をご案内いたします
お気軽にお問合せください

AI総合研究所 Bottom banner

ご相談
お問い合わせは
こちら!