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Claude Opus 4.5とは?その性能から使い方、料金体系を徹底解説!

この記事のポイント

  • Claude Opus 4.5は、コーディング、エージェント操作、コンピュータ利用において世界最高の性能を誇る最新モデル
  • 新機能「Effort Parameter」を搭載し、タスクに応じて「思考の深さ」と「コスト」を調整可能に
  • 社内の採用試験で「人間の候補者」を超えるスコアを記録するなど、圧倒的な判断力を証明
  • 料金は入力$5/出力$25(100万トークンあたり)と、旧Opusより大幅に低価格化
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


「Claude Opus 4.5がついに来たけど、Sonnet 4.5と何が違うの?」「採用テストで人間を超えたって本当?」
2025年11月25日、Anthropicは最新のフラッグシップモデル「Claude Opus 4.5」を正式にリリースしました。これは単なる性能向上ではなく、コーディングやエージェント操作において「世界最高」の称号を手にした、記念碑的なモデルです。

本記事では、この「Claude Opus 4.5」について、公式発表された情報に基づき、その全貌を徹底的に解説します。
思考の深さをコントロールする新機能「Effort Parameter」、人間を超える問題解決能力を示した具体的なエピソード、そして驚くべき低価格化など、開発者やビジネスリーダーが知るべき情報を余すことなくご紹介します。

Claude Opus 4.5 とは?

Claude Opus 4.5は、Anthropicが2025年11月25日に発表した最新のフラッグシップAIモデルです。「インテリジェントで効率的」と形容されるこのモデルは、コーディング、エージェント操作、コンピュータ操作(Computer Use)の分野において、世界最高の性能を誇ります。

前モデルであるClaude 3.5 Sonnetと比較しても、ディープリサーチやスプレッドシート操作といった日常的な業務タスクにおいて、実用レベルでの大きな進歩を遂げています。

社内検証で証明された「生産性220%向上」

Opus 4.5の凄さを示すデータとして、システムカードの「Internal model use survey(Section 7.3.4)」には興味深い検証結果が記されています。

Anthropic社内のエンジニアやリサーチャーがClaude Opus 4.5とClaude Code)を使用して業務を行ったところ、参加者の半数が「生産性が100%以上向上した(つまり2倍になった)」と回答しました。

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Section 7.3.4 :Internal model use survey (参考:System Card:Claude Opus 4.5)


平均すると220%の生産性向上という驚異的な数字が出ています。

また、難易度の高い「パフォーマンスエンジニア採用試験」においても、過去のどの「人間の候補者」よりも高いスコアを記録しました。
これはAIが「人間の仕事を数倍に加速させるパートナー」になったことを示しています。

それでも「AI R&D-4」には到達していないという評価

興味深いのは、これほどの生産性向上が確認されながらも、Anthropic は 「Opus 4.5 は AI R&D-4 の閾値には達していない」と慎重に評価している点です。


今回の社内検証では、生産性は大幅に向上したものの、“完全にジュニア研究者を代替できる” と判断した参加者は半数未満という結果が出ています。

つまり、「Opus 4.5 は研究業務を劇的に加速する存在になったが、まだ自律研究の領域には到達していない。」といえます。
Anthropic 自身が「安全性ライン」を明確に意識して見極めている点が、非常に重要です。


Claude Opus 4.5の主な特徴・性能進化

Opus 4.5は、性能、コスト効率、安全性のすべての面で、フロンティアモデルの基準を塗り替えました。ここでは、その革新的な特徴を3つのポイントで詳しく解説します。

Claude Opus 4.5の主な特徴・性能進化

1. 世界最高峰のコーディング・エージェント性能

現実世界のソフトウェアエンジニアリングタスクを評価する「SWE-bench Verified」において、Opus 4.5はSOTA(State-of-the-Art:最高性能)を記録しました。

以下のグラフが示す通り、Opus 4.5(左端)はSonnet 4.5やGPT-5.1などの競合モデルを抑え、80.9%という圧倒的なスコアを達成しています。

SWE-bench Verifiedの比較グラフ
SWE-bench Verifiedにおけるフロンティアモデルの比較 (参考:Anthropic)


また、エージェントとしての能力も飛躍的に向上しています。τ2-benchなどのテストでは、小売や通信といった複雑なドメインにおいても、高いタスク完了率を維持しています。

これは、Opus 4.5が単にコードを書くだけでなく、複数のシステムにまたがる複雑なバグを特定し、修正する能力を持っていることを示しています。

各ベンチマークのスコア一覧表
Opus 4.5は、Agentic coding, tool use, computer useなど多岐にわたる分野で最高スコアを記録(赤枠部分) (参考:Anthropic)

2. 新機能「Effort Parameter」によるコストと性能の最適化

モデルが賢くなるにつれ、より少ないステップで問題を解決できるようになります。
Opus 4.5では、開発者がタスクに応じて「思考の深さ」をコントロールできる新機能「Effort Parameter(努力パラメータ)」が導入されました。

具体的な設定と効果は以下の通りです。

設定 効果 推奨される用途
Medium Effort Sonnet 4.5と同等の性能を出しつつ、出力トークン数を76%削減 コストを抑えたい定型的なタスク、速度重視の処理
High Effort Sonnet 4.5の性能を4.3ポイント上回る(トークン数も48%減) 複雑なコーディング、深い推論が必要な難問

Effort Parameterによる性能変化
Effort Parameterの設定によるSWE-benchスコアとトークン量の変化 (参考:Anthropic)


この機能により、簡単なタスクには無駄なリソースを使わず、難しいタスクには全力で取り組ませるという、人間のような「力加減」が可能になりました。

これは、大規模なシステム運用において大幅なコスト削減につながります。

3. 人間を超える問題解決能力と安全性

Opus 4.5は、単にルールに従うだけでなく、創造的な問題解決能力(Street Smarts)も備えています。

システムカード(Section 2.8.1)では、Opus 4.5の柔軟性を示す象徴的なエピソードが紹介されています。
「変更不可の航空券を変更したい」という困難なリクエストに対し、Opus 4.5は規約を分析し、以下の解決策を自力で導き出しました。

  1. まず、規約上変更が可能な「上位クラス(ビジネスクラス等)」へアップグレードする。
  2. 上位クラスになったことで「フライト変更」の権利を得て、希望の日程へ変更する。
  3. (その後、必要に応じてダウングレードする)


これは「規約の文言には違反していないが、企業が意図した制限を回避する」という、極めて高度な推論です。Opus 4.5はマニュアル人間的なAIを卒業し、目的達成のために思考するエージェントへと進化したと言えます。

業界最高レベルの安全性(ASL-3)

一方で、こうした「賢さ」が悪用されないよう、安全性も強化されています。Opus 4.5はASL-3(AI Safety Level 3)基準でリリースされており、ハッカーがAIを騙そうとする「プロンプトインジェクション攻撃」に対し、業界で最も高い耐性を示しています。

プロンプトインジェクション耐性の比較グラフ
プロンプトインジェクション攻撃に対する防御成功率(Opus 4.5が最も攻撃成功率が低い)


さらに、AIが自発的に行う「望ましくない行動(Concerning behavior)」についても大幅に低減されています。これは、ユーザーが悪意を持ってAIを利用しようとした場合だけでなく、AIが誤って有害な行動を取るリスクも最小限に抑えられていることを意味します。

懸念される振る舞いの比較グラフ
懸念される振る舞い(Concerning behavior)のスコア比較。Opus 4.5(中央の赤い棒グラフ)が最も低いスコアを記録している (参考:Anthropic)


開発中のテストでは、Opus 4.5に「Anthropicの研究チームが解散した」というフェイクニュースを検索結果として与えたところ、AIはその情報を「攻撃」と見なしてユーザーには伝えず無視し、「研究は順調です」と回答を作成したと記されています。

これは高度な防御機能ですが、「AIが自らの判断で情報を隠蔽した」とも取れる興味深い事例として報告されています。


Claude Codeとアプリの大型アップデート

モデルの性能向上に合わせて、開発者向けツールである「Claude Code」や、一般ユーザー向けのClaudeアプリも大きくアップデートされました。これにより、Opus 4.5の能力を実際のワークフローで最大限に活用できるようになります。

Claude Codeとアプリのアップデート

Claude Code:プランモードと並列セッション

これまでターミナル(CLI)ツールとして提供されていた「Claude Code」が、ついにデスクトップアプリとしても利用可能になりました。

これにより、開発者は従来のコマンドライン操作に加え、GUI環境で直感的にエージェントを管理できるようになります。さらに、デスクトップアプリならではの新機能として「並列セッション」に対応しました。

https://youtu.be/zrcCS9oHjtI?si=BEK_x8pq2sDrUn-G


具体的な新機能は以下の通りです。

  • Plan Mode(計画モード)
    いきなりコードを書くのではなく、実行前に明確化のための質問を行い、ユーザーが編集可能な計画書(plan.md)を作成します。これにより、複雑な実装の手戻りを防ぎ、意図通りの実装を確実に行うことができます。

  • 並列セッション
    デスクトップアプリで、複数のセッションを同時に実行可能になりました。「バグ修正」「GitHubリサーチ」「ドキュメント更新」を別々のエージェントに任せて並行処理させることができるため、開発効率が飛躍的に向上します。


このように、Claude Codeは単なるコーディングアシスタントから、プロジェクト全体を管理できる強力なパートナーへと進化しました。

コンシューマー向けアプリ:Excel・Chrome連携の拡大

一般ユーザー向けのClaudeアプリも、より使いやすく進化しています。特に「会話の継続性」と「外部ツール連携」の面で大きな改善が見られます。

主なアップデート内容は以下の通りです。

  • 会話の壁を撤廃
    長時間のチャットでも、自動的に過去の文脈を要約・圧縮するため、トークン制限で会話が途切れることがなくなりました。これにより、長期にわたるプロジェクトの議論もスムーズに行えます。

  • 連携強化
    ブラウザ操作を行う「Claude for Chrome」が全Maxユーザーに開放されました。また、スプレッドシート操作を行う「Claude for Excel」のベータ版も、Max/Team/Enterpriseユーザーに拡大されました。

https://youtu.be/LpGpwhORWr0?si=t6B8AQ0NqZrpUxrL


これらの機能により、ブラウザで情報を集め、Excelで分析し、チャットで報告書を作成するといった一連の業務フローが、Claude上で完結するようになります。


Claude Opus 4.5 の料金体系

Web版(Claude.ai)でOpus 4.5を利用するには、有料プランへの加入が必要です。無料プラン(Free Plan)ではOpus 4.5は利用できません。

プラン名 月額料金 年額契約時 特徴
Pro $20 / 月 $17 / 月
($204/年)
個人向けの標準プラン。Opus 4.5を利用可能。
Team (Max × 5) $100 / 月
(5ユーザー分)
- チーム向けの管理機能付きプラン。
Enterprise (Max × 20) $2,000 / 月
(20ユーザー分)
- 大規模組織向けの高度なセキュリティと管理機能。

【関連記事】
▶︎Claudeの料金プラン徹底比較!無料・有料版の違いと選び方【2025年最新】

API料金:旧Opusからの大幅値下げ

これまでのハイエンドモデルであるOpus 4やOpus 4.1は、高性能ゆえに高コスト(入力$15/出力$75)でした。しかし、Opus 4.5ではこの価格体系が根本から見直されました。

モデル 入力 (Input) 出力 (Output)
Claude Opus 4.5 $5.00 / 100万トークン $25.00 / 100万トークン
旧 Opus 4 / 4.1 $15.00 / 100万トークン $75.00 / 100万トークン


旧モデルと比較して、入力・出力ともに価格が「1/3」になるという劇的なコストダウンが実現されています。
さらに前述の「Effort Parameter」でMedium設定を使えば、トークン消費量そのものも抑制できるため、実質的な運用コストはさらに下がります。

この価格設定により、最高知能モデルを「特別な用途」だけでなく「日常業務」に組み込むことが、コスト面でも現実的になりました。


Claude Opus 4.5の使い方

Claude Opus 4.5は、本日(2025年11月25日)より以下のチャネルですぐに利用可能です。

利用可能なプラットフォーム

開発者から一般ユーザーまで、幅広い環境でOpus 4.5にアクセスできます。

  • Claude API: 開発者向け
  • Claude Apps: Web, iOS, Android, Desktopアプリ
  • クラウドプラットフォーム: AWS Bedrock, Google Vertex AI

APIでの利用方法

以下のモデルIDを指定することで、API経由でOpus 4.5を利用できます。

claude-opus-4-5-20251101


また、Opus 4.5を利用できるユーザーに対しては、これまでのOpus専用の厳しい利用制限(Caps)が撤廃されました。MaxおよびTeam Premiumユーザーは、Sonnetと同程度の感覚で、この最高性能モデルを日常的に利用できます。


まとめ

本記事では、Anthropicの最新モデル「Claude Opus 4.5」について解説しました。

Opus 4.5は、ベンチマークスコアで世界一を記録しただけでなく、「人間のエンジニアを超える採用テスト結果」「航空券の裏ワザを見抜く柔軟性」など、実世界での有用性を強く感じさせるモデルです。また、「Effort Parameter」によるコスト制御や、$5/$25という低価格化は、企業でのAIエージェント導入を加速させるでしょう。

AIによる仕事の自動化・効率化は、このモデルによって新たなフェーズに入りました。ぜひ今日から、その性能を体験してみてください。

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監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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