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Claudeの料金プラン徹底比較!無料・有料版の違いと選び方【2025年最新】

この記事のポイント

  • Claudeには無料プランからAPIまで多様な料金プランが存在し、ニーズに応じて選択可能
  • 無料プランでも最新のClaude 3.7 Sonnetが利用可能だが、利用量に制限あり
  • Proプランは無料の5倍利用量、モデル選択、追加機能(Projects等)を提供
  • MaxプランはProの5~20倍の利用量でヘビーユーザー向け、Team/Enterpriseは組織利用に特化
  • APIは従量課金制で、性能やコストに応じて複数のモデルから選択できる
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

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Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


高性能AI「Claude」を使ってみたいけど、料金プランが複雑でどれを選べばいいか分からない…そんな悩みを抱えていませんか?
無料プランから個人向けPro/Max、チーム向け、さらにはAPI利用まで、Claudeには多様な選択肢があります。しかし、それぞれの違いや利用制限を正確に把握しないと、コストを無駄にしたり、必要な機能が使えなかったりする可能性があります。
本記事では、最新のClaude料金プラン体系について、その全貌を徹底的に解説します。
各プラン(Free, Pro, Max, Team, Enterprise, API)の特徴、料金、利用量、ChatGPTとの比較、そしてあなたの使い方に最適なプランを選ぶための具体的なポイントまで、詳しくご紹介します。

Claudeの料金体系:全プラン比較早見表 【2025年5月版】

Claudeには、個人の無料利用から、ヘビーユーザー、チーム、大企業、そしてAPI開発者向けまで、多様なニーズに応えるプランが用意されています。

ここでは各プランの概要、対象ユーザー、料金、主な特徴を一覧で比較します。

プラン名 対象ユーザー 月額料金 (年払い/月払い) 主な特徴/利用量目安 その他利用可能モデル(Pro以上)
Free 個人 (お試し、ライトユース) $0 基本機能、利用量制限あり -
Pro 個人 (日常的な生産性向上) $17 / $20 無料の5倍利用量, Projects, Extended Thinking, モデル選択可 3.5 Haiku, 3.5 Sonnet (Oct 24), 3 Opus
Max ($100) 個人 (ヘビーユーザー, 頻繁利用) $100 (月払いのみ) Proの5倍利用量 (無料比25倍), 先行アクセス, 優先アクセス (Proと同様)
Max ($200) 個人 (日常的なヘビーユーザー) $200 (月払いのみ) Proの20倍利用量 (無料比100倍), 先行アクセス, 優先アクセス (Proと同様)
Team チーム/組織 (5名以上, コラボレーション) $25 / $30 (ユーザーあたり) Proより高い利用量, 管理機能, 共同作業 (Proと同様)
Enterprise 大規模企業 (高度なセキュリティ, カスタム) 要問い合わせ Team機能+, SSO, SCIM, 監査ログ, 拡張コンテキスト窓など (要確認)
API 開発者 (アプリケーション統合) 従量課金 (トークン単位) 各モデル利用可能, 独自アプリケーション開発 3.7 Sonnet, 3.5 Haiku, 3.5 Sonnet, 3 Opus, 3 Haiku

Claude 無料プラン

Claudeを初めて利用する方や、まずは機能を試したい方におすすめなのが無料プランです。

驚くべきことに、最新・最高性能の「Claude 3.7 Sonnet」を無料で利用できます。ここでは無料プランでできること、利用可能なモデル、そして知っておくべき制限について解説します。

無料プランの主な機能

無料プランでは、Claudeの基本的な機能を体験できます。

  • Web、iOS、Androidアプリでのチャット形式での対話
  • テキスト生成、編集、要約、翻訳
  • 質疑応答、ブレインストーミング
  • コード生成(一部言語)
  • 画像やテキストファイルのアップロードと分析
  • データ可視化(ベータ機能)


日常的な簡単なタスクや、Claudeの性能を試すには十分な機能が提供されています。

利用できるモデル

無料プランの大きな魅力は、追加料金なしでAnthropicの最新かつ最も知的なモデルである「Claude 3.7 Sonnet」を利用できる点です。

他のAIサービスでは、最新・最高性能モデルは有料プラン限定の場合が多い中、これは特筆すべき点です。

利用制限(メッセージ数上限、ファイル上限など - 需要により変動)

無料プランには、利用量に制限があります。

  • メッセージ数:
    送信できるメッセージの数には上限があります。この上限は、会話の長さ、添付ファイルのサイズ、そしてサーバーの混雑状況(需要)によって変動します。
    具体的な数値は明示されていませんが、上限に近づくと通知が表示されます。

  • ファイルアップロード:
    アップロードできるファイルの数やサイズにも制限があります。

  • 利用頻度:
    短時間に大量のリクエストを送ると、一時的に利用が制限される場合があります。


これらの制限は、ProプランやMaxプランといった有料プラン比較すると厳しく設定されています。

無料プラン利用時の注意点

  • 商用利用:
    基本的に非商用利用を想定しています。(利用規約を確認してください)

  • 混雑時のアクセス:
    サーバーが混雑している時間帯は、応答が遅くなったり、アクセスが制限されたりする可能性があります。

  • 機能制限:
    Projects機能やExtended Thinkingなど、一部の高度な機能は利用できません。

まずは無料プランでClaude 3.7 Sonnetの性能を体験し、利用頻度や必要な機能に応じて有料プランへのアップグレードを検討するのが良いでしょう。


Claude Pro【個人向け有料プラン】

無料プランの利用制限に物足りなさを感じたり、より多くの機能を使って日常的なタスクの生産性を高めたい個人ユーザーには「Claude Pro」プランが最適です。

ここではProプランの料金、無料プランとの違い、追加機能、そして導入するメリットについて詳しく解説します。

Claude Proの料金

Claude Proプランの料金は以下の通りです。

  • 月払い: $20 / 月
  • 年払い: $204 / 年 ($17 / 月相当)


年払いにすると、月払いよりも割引価格で利用できます。料金は米ドル建てですが、多くの国で利用可能です(居住国の税金が適用される場合があります)。

無料プランとの比較:利用量増、モデル選択肢、追加機能

Claude Proにアップグレードすると、無料プランに比べて以下の点が強化されます。

機能/制限 無料プラン Claude Pro
利用量 基本レベル 無料の5倍以上
利用可能モデル Claude 3.7 Sonnet (デフォルト) 3.7 Sonnet(デ), 3.5 Haiku, 3.5 Sonnet(Oct24), 3 Opus
Projects機能 ×
Extended Thinking × ○ (3.7 Sonnet利用時)
優先アクセス なし
早期アクセス なし ○ (場合による)
  • 利用量の大幅増:
    無料プランと比較して少なくとも5倍のメッセージ送信が可能です。これにより、より多くのタスクや長い会話を制限を気にせず行えます。

  • モデル選択の自由度:
    デフォルトのClaude 3.7 Sonnetに加え、他のモデルも利用可能になります。

  • Projects機能へのアクセス:
    複数のチャットやドキュメントをプロジェクトとして整理・管理できます。ナレッジベースを活用し、長期的な作業を効率化します。

  • Extended Thinkingへのアクセス:
    Claude 3.7 Sonnetの「拡張思考」機能を利用し、より複雑で深い思考が必要なタスクに取り組めます。

  • 混雑時の優先アクセス:
    サーバー混雑時でも、無料プランユーザーより優先的にアクセスできます。

  • 新機能への早期アクセス:
    新しい機能がリリースされた際に、先行して利用できる場合があります。

Claude Proを導入するメリット

  • 利用制限を気にせず、より多くの作業をこなせる。
  • タスクに応じて最適なモデル(速度重視のHaikuなど)を選択できる。
  • Projects機能で複雑なタスクや情報管理が効率化される。
  • Extended Thinkingで高度な分析や思考が可能になる。
  • 混雑時でも比較的スムーズに利用できる。


日常的にClaudeを活用して文章作成、コーディング、情報収集などを行うユーザーにとって、Proプランは生産性を大きく向上させる価値のある投資と言えるでしょう。

Claude Proの登録・支払い方法

ClaudeのWebサイトまたはアプリから簡単にアップグレードできます。支払いには主要なクレジットカードが利用可能です。


Claude Max【ヘビーユーザー向け】

Proプランの利用量でも足りない、あるいはClaudeを仕事や研究で集中的に活用したいヘビーユーザー向けに「Claude Max」プランが用意されています。

2段階の料金設定で、Proプランの5倍から最大20倍という圧倒的な利用量を確保できます。

Claude Maxの料金体系:2つの階層

Maxプランは、利用量に応じて2つの価格帯が設定されています。

  • $100/月:
    Proプランの5倍の利用量を提供。Claudeを頻繁に利用するユーザーに適しています。
    無料プランと比較すると約25倍の利用量になります。

  • $200/月:
    Proプランの20倍の利用量を提供。日常的に、ほとんどのタスクでClaudeと共同作業を行うようなヘビーユーザーに最適です。
    無料プランと比較すると約100倍もの利用量です。


MAXプランはいずれも、支払い方法は月払いのみとなります。

Proプランとの比較:大幅な利用量拡大と追加特典

Maxプランの主なメリットは、Proプランと比較した際の圧倒的な利用量です。

  • 利用量目安:
    • $100プラン (Proの5倍): 会話が比較的短く、ファイル添付が少ない場合、5時間あたり少なくとも225通のメッセージ送信が期待できます。
    • $200プラン (Proの20倍): 同様に、5時間あたり少なくとも900通のメッセージ送信が期待できます。


  • リサーチ機能へのアクセス:
    ClaudeのWeb検索機能である、「リサーチ機能」へのアクセス権が含まれます。

  • 高度な機能への先行アクセス:
    Anthropicが開発中の高度な機能に、他のプランユーザーより早くアクセスできます。

  • 混雑時の優先アクセス:
    Proプランよりもさらに高い優先度で、混雑時でも安定したアクセスが期待できます。

機能/特典 Proプラン Maxプラン ($100) Maxプラン ($200)
利用量目安 Pro基準 (無料x5) Proの5倍 Proの20倍
リサーチ機能 × ○ (※要確認) ○ (※要確認)
先行アクセス △ (場合による)
優先アクセス ◎ (より高い) ◎ (より高い)
モデル選択
Projects機能
Extended Thinking

Maxプラン利用時の注意点

Maxプランでも無制限に利用できるわけではありません。以下の点に注意が必要です。

  • メッセージ数/ファイル長の変動:
    送信できるメッセージ数は、メッセージ自体の長さ、添付ファイルの大きさ、会話履歴の長さによって変動します。

  • 5時間ごとのリセット(セッション):
    利用量のカウントは、最初のメッセージから5時間でリセットされます。この5時間を「セッション」と呼びます。

  • セッション数の制限:
    1ヶ月に50セッションを超えると、アクセスが制限される可能性があります。これは、極端に短時間の利用を繰り返すことを防ぐための措置と考えられます。

  • トラフィック集中時の制限:
    Anthropicは、トラフィックが極端に多い時間帯にアクセスを制限する権利を留保しています。


Maxプランは大量利用を想定していますが、効率的な使い方(後述のベストプラクティス参照)を心がけることが重要です。


Claude Team【小規模チーム・企業向け】

個人ではなく、チームや組織全体でClaudeを活用したい場合には「Claude Team」プランが適しています。

メンバー間のコラボレーション機能や管理機能が強化されており、ビジネス利用に最適化されています。

Claude Teamプランの料金:$25/月/ユーザー(年払い) or $30/月/ユーザー(月払い)

Teamプランの料金はユーザー単位で設定されています。

  • 月払い: $30 / 月 / ユーザー
  • 年払い: $300 / 年 / ユーザー ($25 / 月相当)
  • 最低利用人数: 5名から利用可能です。
  • 登録: 登録には仕事用のメールアドレスが必要です。

Pro/Maxプランとの違い:管理機能とコラボレーション

Teamプランは、Proプランの全機能に加え、チーム利用に特化した以下の機能が提供されます。

  • 利用制限の緩和:
    Proプランよりもさらに高い利用制限が設定されており、チームメンバーはより多くの作業を行えます。

  • 中央管理コンソール:
    管理者がメンバーの追加・削除、利用状況の確認、設定の管理を一元的に行えます。

  • 請求の一元化:
    チーム全体の利用料金をまとめて支払うことができます。

  • 新しいコラボレーション機能への優先アクセス:
    チームでの共同作業を支援する新機能がリリースされた際に、優先的に利用できる可能性があります。

Teamプランの導入メリットと活用シーン

  • チーム全体の生産性向上: メンバー全員がClaudeの高い能力を活用できます。
  • 情報共有と共同作業の効率化: プロジェクトやドキュメントを共有し、共同で編集・レビューできます。
  • 管理・運用の簡素化: メンバー管理や支払い管理の手間を削減できます。
  • コスト管理: チーム全体の利用状況を把握し、コストを最適化できます。


マーケティングコンテンツ作成、ソフトウェア開発、リサーチ、カスタマーサポートなど、チームで協力して知的生産活動を行う様々なビジネスシーンで活用できます。


Claude Enterprise【大規模企業向け】

数百人以上の大規模な組織や、より高度なセキュリティ、管理機能、カスタマイズが必要な企業向けには「Claude Enterprise」プランが用意されています。

Enterpriseプランの主な機能(Teamプラン機能含む)

Enterpriseプランは、Teamプランの全機能に加え、大企業向けの機能が強化されています。

  • さらに多くの利用量と拡張コンテキストウィンドウ:
    組織の規模やニーズに合わせて、利用量や一度に扱える情報量(コンテキストウィンドウ)をカスタマイズできます。

  • シングルサインオン (SSO):
    既存のIDプロバイダーと連携し、安全かつ簡単なログインを実現します。

  • ドメイン管理:
    組織のメールドメインに基づいたユーザー管理が可能です。

  • SCIM (System for Cross-domain Identity Management):
    ID管理システムと連携し、ユーザープロビジョニングを自動化します。

  • 監査ログ:
    セキュリティとコンプライアンスのために、ユーザーのアクティビティログを確認できます。

  • ロールベースアクセス制御 (RBAC):
    役職や役割に応じて、機能へのアクセス権限を細かく設定できます。

  • 専用サポート:
    専任のサポート担当者によるサポートが受けられる場合があります。

カスタム料金と導入プロセス(要問い合わせ)

Enterpriseプランの料金は、組織の規模、利用量、必要な機能などに応じて個別に設定されるカスタム料金体系です。導入を検討する場合は、Anthropicの営業担当者に問い合わせる必要があります。


Claude APIの料金

自社のアプリケーションやサービスにClaudeのAI機能を組み込みたい開発者向けには、「Claude API」が提供されています。

利用した分だけ料金が発生する従量課金制で、目的に応じて様々なモデルを選択できます。

Claude API利用の料金体系

Claude APIの料金は、処理するテキストの量(トークン数)に基づいて計算されます。

  • トークンとは: テキストをAIが処理しやすい単位に分割したものです。英語では概ね1単語が1トークン強、日本語では1文字が1〜3トークン程度になります。

  • 課金対象: APIに送信するテキスト(Input)と、APIから返されるテキスト(Output)の両方のトークン数が課金対象です。

  • 料金単位: 通常、「MTok」(Mega Token = 100万トークン)あたりの料金で表示されます。

主要モデル性能・料金比較表

APIで利用可能な主要モデルのスペックと料金は以下の通りです。(最新情報はAPIドキュメントで必ず確認してください

モデル名 特徴/強み 最大出力トークン数 コンテキスト窓 コスト ($/MTok Input/Output) 学習データカットオフ
Claude 3.7 Sonnet 最高知能, ハイブリッド推論, 高性能 64k (Beta: 128k) 200K $3.00 / $15.00 2024年10月
Claude 3.5 Haiku 最速, 日常タスク向け 8k 200K $0.80 / $4.00 2024年7月
Claude 3.5 Sonnet バランス型, 高知能 (旧Ver) 8k 200K $3.00 / $15.00 2024年4月
Claude 3 Opus 複雑タスク向け (旧世代ハイエンド) 4k 200K $15.00 / $75.00 2023年8月
Claude 3 Haiku 最速・コンパクト (旧世代) 4k 200K $0.25 / $1.25 2023年8月

【用途別】最適なClaude料金プランの選び方

多様なプランの中から、自分や組織に最適なものを選ぶためのポイントをまとめます。

1. まずは無料プランで「Claude 3.7 Sonnet」を体験

  • 対象: Claudeを初めて使う人、AIの性能を試したい人、利用頻度が低い人。
  • メリット: 無料で最新・最高性能モデルを試せる。
  • 判断基準: 無料プランの利用制限で十分かどうか、数日〜数週間試してみる。

2. 【個人利用】ProとMaxどちらを選ぶべき?

  • Pro ($17-20/月):

    • 対象: 無料プランでは足りないと感じる日常的なユーザー、レポート作成、ブログ執筆、コーディング補助などで頻繁に使う人。
    • 判断基準: 無料の5倍程度の利用量で十分か?モデル選択やProjects機能が必要か?

  • Max ($100/月 - Proの5倍):

    • 対象: Proプランでも利用量が足りない、仕事や研究で集中的に使うヘビーユーザー。
    • 判断基準: 利用量がProの5倍程度必要か?先行アクセスや優先アクセスに価値を感じるか?

  • Max ($200/月 - Proの20倍):

    • 対象: 日常的にClaudeがないと作業が進まらないレベルの超ヘビーユーザー、大量のテキスト処理や分析を行う人。
    • 判断基準: 圧倒的な利用量が必要か?予算的に許容できるか?

3. 【チーム・ビジネス利用】Teamプラン・Enterpriseプランの選択基準

  • Team ($25-30/月/ユーザー):

    • 対象: 5名以上のチームや中小企業で、メンバー間の連携や管理機能が必要な場合。
    • 判断基準: チームでの利用か?メンバー管理や請求一元化が必要か?最低5名以上の利用が見込めるか?

  • Enterprise (要問い合わせ):

    • 対象: 数百名以上の大企業、高度なセキュリティ要件(SSO, 監査ログなど)がある場合、利用量や機能をカスタムしたい場合。
    • 判断基準: Teamプランの機能では不足するか?セキュリティ・コンプライアンス要件が高いか?

4. API利用がおすすめなケース

  • 対象: 開発者、自社サービスにAI機能を組み込みたい企業。

  • 判断基準: チャットUIではなく、プログラムからClaudeの機能を利用したいか?

  • モデル選択:

    • 性能重視: Claude 3.7 Sonnet (高コストだが最高性能)
    • 速度重視: Claude 3.5 Haiku (低コスト・最速)
    • コストと性能のバランス: Claude 3.5 Sonnet (中コスト・高性能) or Claude 3.5 Haiku
    • 旧モデル: 特定の互換性が必要な場合を除き、新しいモデルを推奨。

プラン選択で考慮すべきポイント(共通)

  • 利用量: 自分がどれくらいClaudeを使うか(メッセージ数、ファイル処理量)
  • 機能: 必要な機能(モデル選択、Projects、管理機能、API連携など)
  • 予算: 月額または年額で支払える費用
  • 管理要件: チーム利用の場合、管理機能やセキュリティ要件

ClaudeとChatGPTの料金比較

Claudeのプランを選ぶ上で、他の主要なAIサービスとの比較も重要です。

ここでは代表例としてChatGPTと比較します。(情報は変動するため参考程度とし、各公式サイトで確認してください

Claude Pro/Max vs ChatGPT Plus/Team

項目 Claude Pro ($17-20) Claude Max ($100-200) ChatGPT Plus ($20) ChatGPT Team ($25-30/user)
主なモデル 3.7 Sonnet, 3.5 Haiku等 (Proと同様) GPT-4o,o3,o4-mini GPT-4o,o3,o4-mini
利用量目安 無料の5倍 Proの5-20倍 o4-mini,o3などは制限あり Plusより多い制限
独自機能 Projects, Ext.Thinking (Pro機能含む), 先行アクセス GPTs, 画像生成, データ分析等 Team機能, 管理コンソール
強み/特徴 安全性, 長文理解 大量利用, 優先アクセス 多機能性, GPT Store チーム利用, 高セキュリティ


考察:

  • Claude Pro vs ChatGPT Plus:
    ほぼ同価格帯。Claudeは最新モデル(3.7 Sonnet)へのアクセスや長文処理能力、安全性が強み。ChatGPT PlusはGPTsや画像生成(DALL-E)など多機能性が強み。利用量制限の厳しさは状況による。

  • Claude Max:
    ChatGPTには直接対抗する個人向け超ヘビーユーザープランがない。大量利用が必要な場合の選択肢。

  • Claude Team vs ChatGPT Team:
    類似の価格帯と機能。管理機能や利用量制限、得意なタスク(Claudeは長文やコーディング、GPTは汎用性など)で比較検討が必要。

Claude API (3.7 Sonnet, 3.5 Haiku) vs OpenAI API (GPT-4oなど)

モデル名 コスト ($/MTok Input/Output) 最大出力 (Token) コンテキスト窓 強み/特徴
Claude 3.7 Sonnet $3.00 / $15.00 64k (Beta: 128k) 200K 最高性能, 長文理解, コーディング, 安全性
Claude 3.5 Haiku $0.80 / $4.00 8k 200K 最速, 低コスト
GPT-4o $5.00 / $15.00 4k (128k窓全体) 128K 高性能, 高速, マルチモーダル
GPT-4 Turbo $10.00 / $30.00 4k (128k窓全体) 128K 高性能 (旧世代)


考察:

  • 性能: Claude 3.7 Sonnet と GPT-4o が最高性能モデルとして競合。ベンチマークや得意タスクで比較が必要。

  • コスト:
    • 最高性能帯では、入力はClaude 3.7 Sonnetが安価、出力は同等。
    • 高速・低コスト帯では、Claude 3.5 Haiku が GPT-4o より安価だが、性能差を考慮する必要がある。

  • 機能:
    コンテキスト窓の大きさ(Claudeが有利)、最大出力トークン数(Claude 3.7 Sonnet Betaが有利)、マルチモーダル性能(GPT-4oが先行)などで違いがある。


APIの選択は、必要な性能、コスト、速度、特定の機能(長文処理、画像認識など)の要件によって最適なものが異なります。


Claude料金プランに関するよくある質問(Q&A)

Claudeの料金プランに関して、よくある質問とその回答をまとめます。

Q1. 支払い方法は何がありますか?日本円は?請求書は?

  • 支払い方法:
    主にクレジットカード(Visa, Mastercard, Amexなど)が利用できます。

  • 通貨:
    基本的に米ドル (USD) 建てです。カード会社の為替レートで現地通貨に換算されて請求されます。

  • 請求書払い:
    TeamプランやEnterpriseプランでは、請求書払いに対応している場合があります。詳細は営業担当への問い合わせが必要です。

Q2. 料金プランの変更や解約はいつでもできますか?

  • プラン変更:
    通常、アカウント設定からいつでも上位・下位プランへの変更が可能です。変更は次の請求サイクルから適用されることが多いです。

  • 解約:
    いつでも解約可能です。解約した場合でも、現在の請求期間の終わりまではプランを利用できます。
    日割りでの返金は通常ありません。年払いの途中解約についても返金ポリシーを確認してください。

Q3. Teamプランの最低利用人数未満の場合は?招待方法は?

  • 最低人数:
    Teamプランは最低5名のライセンス購入が必要です。5名未満での利用はできません。

  • 招待:
    管理者が管理コンソールからメンバーをメールアドレスで招待します。招待されたメンバーはアカウントを作成または既存アカウントを紐付けて参加します。

Q4. メッセージ数の具体的な上限は?なぜ変動する?

  • 具体的な上限: Anthropicは具体的なメッセージ数上限を公表していません。
    これは、メッセージの内容(長さ、ファイル添付)やサーバーの負荷状況によって、処理に必要なリソースが大きく変わるためです。

  • 変動理由:
    公平なリソース配分とシステムの安定稼働のため、需要が高い時間帯や、リソースを多く消費する使い方(長文の処理、大きなファイルの分析など)の場合に、一時的に制限が厳しくなることがあります。
    上限に近づくと警告が表示されます。

Q5. 利用量を効率的に使うには?(ベストプラクティス紹介)

メッセージ数の制限を最大限活用するには、以下の点が推奨されています。

  • 具体的で明確な指示: 曖昧な質問を避け、一度のメッセージで必要な情報を伝える。
  • 会話の継続性を活かす: 新しいチャットを乱立せず、関連する話題は同じ会話内で続ける(Claudeは会話履歴を記憶しているため)。
  • 関連リクエストのまとめ: 複数の関連する質問やタスクは、1つのメッセージにまとめる。
  • 送信前の確認: 誤字脱字や不明確な点を修正し、追加のやり取りを減らす。
  • トピック変更時は新規会話: 全く異なる話題に移る際は、新しい会話を開始する(これによりClaudeが読み込む履歴が減り、処理が軽くなる)。
  • Projects機能の活用: 長期プロジェクトではナレッジベースを活用し、繰り返し同じ情報を提供するのを避ける。

Q6. APIのトークンカウント方法は?

  • Anthropicは独自のトークナイザーを使用しています。Webサイトにトークン数を計算するツールがある場合があります。一般的に、英語は単語数に近い数、日本語は文字数の1〜3倍程度が目安ですが、正確なカウントはAPIのレスポンスやドキュメントで確認するのが確実です。

まとめ

本記事では、Anthropic社のAIモデル「Claude」の最新料金プランについて、無料プランから個人向けPro/Max、チーム・企業向け、そして開発者向けAPIまで詳しく解説しました。

  • 無料プラン: 最新モデル「Claude 3.7 Sonnet」を試せるが利用制限あり。
  • Proプラン: 日常ユーザー向け。無料の5倍利用量、モデル選択、追加機能。
  • Maxプラン: ヘビーユーザー向け。Proの5〜20倍の利用量、優先アクセス。
  • Teamプラン: 5名以上のチーム向け。管理機能、共同作業強化。
  • Enterpriseプラン: 大企業向け。高度なセキュリティとカスタム対応。
  • API: 開発者向け。従量課金で各モデルを利用可能。

Claudeは、その高い性能と安全性への配慮から、今後ますます多くのシーンでの活用が期待されます。この記事を参考に、ご自身のニーズや予算に合った最適なプランを選択し、Claudeの能力を最大限に引き出して、学習やビジネス、創作活動を加速させてください。

繰り返しになりますが、料金や機能は変更される可能性があるため、最終的な判断の前には必ずAnthropic公式サイトで最新情報をご確認ください。

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