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Runway Gen4.5とは?主な特徴や使い方、料金体系を解説

この記事のポイント

  • Runway Gen-4.5は、2025年12月にリリースされた最新の動画生成AIであり、独立ベンチマークで世界トップクラスの評価を獲得
  • 物理現象の再現性やカメラワークの自然さが前世代から大幅に向上し、プロンプトに対する忠実度も強化されている
  • 競合であるSora 2やVeo 3と比較しても、モーション品質や一貫性において優位性を持ち、実務利用に耐えうる水準に到達
  • マーケティング動画やSNSコンテンツ制作、映像制作におけるプリビジュアライゼーションなど、多岐にわたるビジネスユースケースに対応
  • 利用にはStandard以上の有料プラン契約が実質的に必須となっており、クレジット制による従量課金体系が採用されている
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


2025年12月1日、Runwayは最新の動画生成AIモデル「Runway Gen-4.5」を正式に発表しました。テキストから高品質な動画を生成するこのモデルは、独立系ベンチマークにおいてGoogleのVeo 3やOpenAIのSora 2を抑えて1位のスコアを獲得するなど、その性能の高さが注目されています。
本記事では、Gen-4.5の進化した物理表現やカメラワークなどの技術的特徴、料金プラン、競合モデルとの詳細な比較、そしてビジネスワークフローへの導入方法までを徹底的に解説します。

Runway Gen-4.5とは?

「Runway Gen-4.5」は、Runwayが2025年12月1日(現地時間)に発表した最新の動画生成AIモデルです。

前モデルのGen-4がシーンとキャラクターの一貫性で高評価を得ていたのに対し、Gen-4.5ではその強みを維持しつつ、以下の3点が重点的に強化されています。

  • 動きの滑らかさ・自然さ(モーション品質)の向上
    カメラワークや被写体の動きがより滑らかに

  • 物理現象(重さ・慣性・液体・布など)の再現性向上
    水しぶきや布の揺れ、物体の落下などがより自然に

  • テキスト指示に対する忠実度(Prompt Fidelity)の改善
    プロンプトで指定した構図やスタイルがより正確に反映

https://youtu.be/ei2PsDpPbB4?si=5EtW_kZFQ5SPG1Qn


また、独立ベンチマークであるArtificial Analysis Text-to-Videoにおいて、Eloスコア1,247点で1位を獲得し、GoogleのVeo 3(1,226点)やOpenAIのSora 2(1,206点)を上回っています。

runway gen-4.5の性能
参考:runway


Runway Gen-4.5の特徴

動画生成AIを実務で使う際、「プロンプト通りの映像が出るか」「動きが自然に見えるか」「品質が安定しているか」が最も重要な判断基準となります。Gen-4.5は、これら3つの要素すべてにおいて前モデルから大幅な進化を遂げています。

ここでは、Gen-4がすでに獲得していたシーン・キャラクターの一貫性を維持しつつ、Gen-4.5でどのような技術的改善が加わったのかを整理します。

Runway Gen-4.5の特徴


プロンプト追従性の向上

動画生成AIでは、「書いた通りの映像が出るか」が実用性を左右します。従来のモデルでは、複雑なシーン構成やカメラワークを指定すると、意図しない要素が混入したり、指定した条件が無視されたりすることがありました。

Gen-4.5では、この「プロンプトへの忠実度(Prompt Adherence)」が大幅に改善されています。

プロンプトへの忠実度の向上
(参考:runway)


改善されたポイント:

  • 複雑なシーン構成(複数の被写体、詳細な配置)を正確に再現
  • カメラワーク(パン、トラッキング、固定など)の指定が忠実に反映
  • スタイル指定(フォトリアル、アニメ調、シネマティックなど)が安定


従来モデルでは複数の要素を同時に指定すると破綻しやすかったのに対し、Gen-4.5では構造化されたプロンプトに対して安定した出力が得られます。

企画書レベルの文章をそのままプロンプト化し、「まずは映像としてどう見えるか」を素早く検証する使い方が現実的になりました。


物理表現の精度向上

プロンプトへの忠実度が高まっても、映像の中で物体が「不自然な動き」をしていれば、視聴者は違和感を覚えます。Gen-4.5では、物理的な説得力の向上にも注力されています。


改善された物理表現:

  • 重さと慣性: 物体が現実的な重量感、運動量、力で動く
  • 流体の動き: 液体が適切なダイナミクスで流れる
  • 細部の一貫性: 髪の毛、布地の織り目などが動いても破綻しにくい
  • 衝突と相互作用: 物体同士の接触が自然に表現される


Gen-4の段階でも「静止画としては自然」な映像は生成できていましたが、Gen-4.5では短い尺の中でも加速・減速や重心の移動が自然に感じられるカットが増えています。

広告動画やプロモーション映像、映画やゲームのプリビズなど、「動きの説得力」が重要な用途で実用的なレベルに達しました。


ビジュアル表現の多様性と一貫性

Gen-4.5は、幅広いスタイルに対応しつつ、同一プロジェクト内での視覚的な一貫性を保ちやすい設計になっています。これは、シリーズ動画やブランドコンテンツのように「世界観の統一」が求められる案件で特に重要です。

対応スタイル
対応スタイルの例 (参考:runway)


対応するスタイル:

  • フォトリアル: 実写映像と見分けがつかないレベルの質感と精度
  • シネマティック: 映画的なコントラスト、カラートーン、ボケ味
  • 非フォトリアル: アニメ調、イラスト調、絵画風の表現
  • スライス・オブ・ライフ: 日常的なシーンの自然で等身大の描写


同じカラートーンやライティングを保ったまま構図違いのカットを量産したり、似た構成のプロンプトで複数バリエーションを作っても、一つのシリーズとして並べたときに違和感が出にくくなっています。

LP動画、ブランドムービー、サービス紹介動画など、ビジュアルアイデンティティの統一が重視される用途で扱いやすいモデルです。


技術的な最適化とアクセシビリティ

Gen-4.5は、NVIDIA Hopper・Blackwell GPUに最適化されており、Gen-4と同等の生成速度を維持しながら品質を大幅に向上させています。重要なのは、この性能向上が価格据え置きで実現されている点です。

すべてのサブスクリプションプラン(Standard/Pro/Unlimited)で同一料金でGen-4.5を利用可能であり、「高品質化=高コスト化」という従来のパターンを回避しています。


Runway Gen-4.5の料金プラン

Runwayは「Free」「Standard」「Pro」「Unlimited」「Enterprise」という5つのプランを提供しており、プランごとに付与されるクレジットを消費して、各種動画生成機能を利用します。

ここでは、2025年12月時点の料金・クレジット・無料で試せる範囲を整理します。

Runway Gen-4.5の料金プラン

プラン 月払い 年払い(月額換算) 月間クレジット Gen-4 / Gen-4.5動画
Free $0 $0 125(初回のみ) 利用不可
Standard $15 $12(約20%OFF) 625 利用可
Pro $35 $28(約20%OFF) 2,250 利用可
Unlimited $95 $76(約20%OFF) 2,250+Explore無制限 利用可
Enterprise 個別見積もり 個別 カスタム 利用可

クレジットと動画尺の目安【何秒の動画を何本作れるか】

Gen-4 / Gen-4.5 を主に使う場合のイメージは、次のようになります。

プラン Gen-4の合計秒数の目安 想定される使い方
Free Gen-4 Video は不可(Turbo 約25秒) UI や出力の雰囲気だけを確認する試用
Standard 約 52 秒(5〜6 秒動画を 8〜10 本) 月に数本のショート広告・SNS 動画を作成
Pro 約 187 秒(10 秒動画を 15〜20 本) 複数案件のテストカット+本番納品を行う制作側
Unlimited Pro 相当+ Explore 無制限 本番と検証をまとめて大量に回したいスタジオ


  • Standard プラン:月に数本のショート動画を作る個人・小規模チーム
  • Pro プラン:案件ベースで一定本数をこなす制作会社・フリーランス
  • Unlimited プラン:プロンプト検証やバリエーション生成を大量に行いたいスタジオ

商用利用の注意点

Gen-4.5 を案件で利用する場合は、料金だけでなく、商用利用の条件や禁止コンテンツの範囲も事前に確認しておく必要があります。

料金検討の段階で意識しておきたいポイントは、次の三点です。

  • Free プランは基本的に商用前提ではないと考える
    ウォーターマーク付きであり、Gen-4 Video も利用できないため、実務では検証・学習用にとどめるのが現実的です。

  • 商用前提であれば Standard 以上がスタートラインになる
    Gen-4 / Gen-4.5 を使う、ウォーターマークを外す、クライアント案件に利用するといった前提では、Free プランは選択肢から外れます。

  • 権利とポリシーは案件ごとに最新情報を確認する
    実在の人物やブランド、既存 IP に近い表現を含む場合や、センシティブなテーマを扱う場合は、Runway の最新の利用規約・コンテンツポリシーを必ず確認し、自社の法務や専門家にも相談することが望ましいです。

Runway Gen-4.5の使い方

2025年12月現在、Runway Gen-4.5は段階的にロールアウト中であり、モデル選択に Gen-4.5が表示されない場合があります。
数日〜数週間のうちに順次 Gen-4.5 へのアクセスが有効化されると案内されています。

Runway gen4.5の使い方


Runway Gen-4.5と競合モデルの比較

企業や制作現場でGen-4.5の導入を検討する際、最初に直面するのが「他のモデルと比べてどう優れているのか、あるいはどう劣るのか」という疑問です。2025年12月現在、OpenAIのSora 2、GoogleのVeo 3.1など複数の高性能モデルが登場しており、単純に「最新だから優れている」とは言えません。

本セクションでは、代表的な競合との多角的な比較を通じて、Gen-4.5がどのような場面で強みを発揮し、逆にどのような制約があるのかを明確にします。

Runway Gen-4.5と競合モデルの比較


画質・スタイル・物理再現性の比較

動画生成AIを評価する際、解像度やフレームレートといった数値だけでなく、「生成された映像がどれだけ自然に見えるか」が極めて重要です。

物体の動きに物理的な説得力があるか、人物の表情に一貫性があるか、カメラワークが滑らかかといった要素が、視聴者が映像を「リアル」と感じるか「AI臭い」と感じるかを左右します。

以下の表は、公開デモ映像、複数のレビュー記事、実際のユーザー評価をもとに、Gen-4.5と主要競合の特性を整理したものです。

観点 Runway Gen-4.5 Google Veo 3.1 OpenAI Sora 2
モーション品質 非常に滑らかで安定 同程度に高品質 高品質だがシーンでバラつき
物理再現性 流体・布などが自然 高い水準 デモ映像が多く話題
スタイル表現 実写〜アニメまで対応 実写寄りに強み、音声統合 シネマティック中心
人物の一貫性 シーン継続時の安定性高 ショット間で改善 デモでは高い一貫性
アクセス性 Webブラウザで利用可 Vertex AI・Gemini appで一般提供 iOS app・Web(招待制→段階的拡大)

Gen-4.5は「安定性と実用性のバランス」に優れ、制作ワークフローへの統合がしやすいのが特徴です。
Veo 3.1は実写的な質感表現と音声統合に強く、Sora 2はシネマティックな演出力に定評があります。

重要なのは「どれが最高か」ではなく、「自社のユースケースにどれが最適か」を見極めることです。


料金・利用条件の比較

AI動画生成サービスの料金体系は、従来の月額固定制ソフトウェアとは異なり、「サブスクリプション+従量課金」のハイブリッドモデルが主流です。以下では実務利用を想定した料金比較を行います。

モデル 提供形態 料金 備考
Runway Gen-4.5 Web・Enterprise $12〜76/月(年払い) クレジット制、Freeは制限多
Google Veo 3.1 Vertex AI・Gemini API・Gemini app API: $0.75/秒、Gemini app: サブスク内 企業向けVertex AI、個人向けGemini app
OpenAI Sora 2 iOS app・Web 無料版(招待制)+Pro版$200/月 無料版は利用制限あり、Pro版は10,000クレジット/月


2025年以降、主要な動画生成モデルは「体験用の無料枠+本格利用は有料」という構造に収束しつつあります。Gen-4.5も実務利用にはStandard以上の有料プラン($12/月〜)が実質必須です。

実務コストの目安

具体的なユースケースで比較すると、コスト感が掴みやすくなります:

  • SNS向け30秒動画を月20本制作

    • Gen-4.5 Pro: 十分対応可能(月2,250クレジット内)
    • Veo 3.1 API: $0.75/秒 × 30秒 × 20本 = 約$450/月
    • Sora 2 Pro: $200/月(クレジット制限内)

  • 1分のマーケティング動画を週1本

    • Gen-4.5 Standard: やや不足、Proが推奨
    • Veo 3.1 API: $0.75/秒 × 60秒 × 4本 = 約$180/月
    • Sora 2 Pro: $200/月(クレジット次第)


実際の制作ボリュームによって最適解は変わります。重要なのは、初期投資を抑えつつ段階的にスケールできる料金体系かどうかです。


Runway Gen-4.5のユースケースとワークフロー例

Gen-4.5で何を置き換え、どの工程を短縮するのかを事前に決めておくと、「動画は作れるが実務でどこに使うか分からない」という状態を避けられます。
代表的なワークフローごとに、Gen-4.5をどこに組み込むかを整理します。

Runway Gen-4.5のユースケースとワークフロー例

マーケティング・広告での活用

マーケティング用途では、「短尺でメッセージを伝える動画」を繰り返し作るケースが多くなります。典型的な制作フローは以下です:

  1. 企画: ターゲット、訴求ポイント、尺(例: 15秒)を決定
  2. プロンプト設計: シーン・カメラ・世界観を構造化して英文でまとめる
  3. Gen-4.5で生成: 複数パターンを生成
  4. 編集: Premiere ProやRunway内エディタでカット割り・テロップ・ロゴ追加
  5. 書き出し: X/TikTok/Instagram向けにフォーマット調整


実写素材にGen-4.5で生成した短いカットを差し込むと、「AI感」が強すぎない自然な仕上がりになります。


SNSショート動画制作

個人クリエイターやインフルエンサーが、ショート動画シリーズを量産する場合の基本パターンです:

  1. フォーマット決定: 例: 1テーマ30秒 = オープニング3秒+本編24秒+締め3秒
  2. パートごとにプロンプト作成: 各パートの映像イメージを英文で記述
  3. Gen-4.5で生成: 各パートを生成し、エディタで結合
  4. 仕上げ: BGM・テロップ・サムネイル追加後、各プラットフォームに投稿


オープニングや背景だけをGen-4.5で生成し、本編は実写や画面キャプチャにすると、制作負荷を抑えつつ「AIらしい強い画」をポイントで入れられます。


映像制作・ゲーム開発でのプリビズ活用

映像制作やゲーム開発では、本番制作前に「カメラワークやシーン構成をざっくり確認する」プリビズ(Previsualization)工程があります。Gen-4.5はこの工程で「動く絵コンテ」として機能します。

  • 脚本や絵コンテのテキストから、シーンごとのラフ動画を生成
  • 監督・クライアント・チームメンバーと映像イメージを共有
  • 合意が取れたショットをもとに、本番用の3D・VFX・撮影計画を具体化


こうした使い方を前提にすると、「本番にそのまま使えないから意味がない」ではなく、「本番工程を効率化するための前工程ツール」として位置づけられます。


API連携・自社サービスへの組み込み

企業向けには、Runwayがエンタープライズ契約の一環としてAPIやカスタム連携を提供しています。自社サービスや社内システムに動画生成機能を埋め込む場合、おおまかには以下の構成が想定されます:

  1. 自社Webアプリや社内ツールでユーザーがテキストや設定を入力
  2. バックエンドからRunway APIへ動画生成リクエストを送信
  3. 完成した動画をクラウドストレージに保存し、URLをフロントエンドに返す
  4. フロントエンド側でプレビュー・ダウンロード・社内共有


具体的なエンドポイント、レート制限、SLAなどは、エンタープライズ契約時にRunway側と個別に取り決めます。

画像・動画生成AIを企業で活用するには?

画像動画生成AI企業活用事例集

企業活用事例集:2025年最新版

国内外の画像動画生成AIの企業活用事例を網羅。導入検討の参考にご活用ください。


まとめ

Runway Gen-4.5は、高品質なモーションと物理表現を備えた最新の動画生成モデルであり、マーケティング、プリビズ、SNS動画など幅広い用途に活用できます。一方で因果関係や細部の破綻といったリスクも残るため、重要案件では人のチェックと既存ワークフローとの併用が前提です。

料金はサブスクリプション+クレジット制で、実務利用にはStandard以上($12/月〜)が現実的です。小規模な検証から始め、社内ルールやポリシーを整えつつ段階的に導入範囲を広げることが、安全かつ効率的な活用の基本的な進め方です。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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