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Google Workspaceとは?できることや料金、導入メリットを完全解説

この記事のポイント

  • Google Workspaceは、GmailやDriveなどのツールをビジネス向けに統合し、管理機能とサポートを備えたクラウドネイティブな業務基盤
  • 2025年より全ビジネスプランで生成AI「Gemini」が標準利用可能となり、要約やドラフト作成などのAI業務支援が浸透
  • コミュニケーションからコラボレーションまで1つのサブスクリプションで完結するため、ツール切り替えコストとIT管理負担を最小化
  • ゼロトラストモデルに基づくエンタープライズグレードのセキュリティと、VaultやDLPなどのコンプライアンス機能を提供
  • Microsoft Exchange等からの移行ツールが整備されており、導入企業は3年間で336%のROIを実現するという調査結果もある
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

何百万もの企業が、Gmail、カレンダー、ドライブ、Meet などのクラウドツールを日々の業務に活用しています。
それらをビジネス向けに統合し、管理機能やセキュリティ、サポートをセットで提供しているのがGoogle Workspace(グーグル ワークスペース)です。

2025年現在、ビジネス/エンタープライズ向けのすべてのプランで、Google の生成 AI「Gemini」を標準で利用できるようになりました。メール・ドキュメント作成・会議・データ分析など、従来の業務フローに AI が組み込まれたことで、Google Workspace は「未来の働き方」に対応するプラットフォームへと進化しています。

本記事では、Google Workspace の概要から最新の料金プラン、各アプリケーションの機能、セキュリティ、そして他社システムからの移行メリットまで、公式情報にもとづいて体系的に整理して解説します。

Google Workspace とは?

Google Workspace は、ビジネスの成長に必要なツール群を1つのサブスクリプションに統合した、クラウドネイティブな業務プラットフォームです。

かつて「G Suite」と呼ばれていたこのサービスは、単なるグループウェアを超え、ビジネスに不可欠な機能を一体的に提供する「働き方の土台」として位置付けられています。

  • 独自ドメインのビジネスメール
  • オンライン会議・チャット・ファイル共有
  • ドキュメント/スプレッドシート/スライドのリアルタイム共同編集
  • AI(Gemini)を活用した要約・ドラフト作成・翻訳・分析
  • ゼロトラストに基づく高度なセキュリティ・コンプライアンス管理


組織のデータ保護と生産性向上を両立させることを目的とした、クラウド時代のビジネス基盤と考えるとイメージしやすいでしょう。

ビジネスに必須のツールが1つのサブスクリプションに

Google Workspaceには、ビジネスの現場で日常的に利用するアプリケーションが、用途別に揃っています。

Google Workspaceに統合されているサービス
(参考:Google Workspace公式サイト)

カテゴリ ツール
コミュニケーション Gmail(独自ドメインのビジネスメール)
Google Meet(オンライン会議)
Google Chat(チームチャット・スペース)
コラボレーション Google ドキュメント(文書作成・共同編集)
Google スプレッドシート(表計算・データ分析)
Google スライド(プレゼンテーション)
Google フォーム(アンケート・申請フォーム)
Google サイト(社内ポータル・簡易Webサイト)
管理・ストレージ Google ドライブ(クラウドストレージ)
Google カレンダー(スケジュール・会議調整)
Google Keep(メモ)
Google ToDo リスト(タスク管理)
管理コンソール(ユーザー/端末/セキュリティポリシー管理)
AI・新機能 Gemini(生成 AI アシスタント)
Google Vids(AI 動画作成)
NotebookLM(ソース指定型リサーチ AI)
AppSheet(ノーコード業務アプリ開発)


これらのツールはクラウド上でネイティブに連携しており、インストールやバージョン管理は不要。どのデバイスからでも同じ環境にアクセスでき、ブラウザだけでリアルタイム共同編集やオンライン会議が行えます。

メールからカレンダー、会議、ドキュメント編集、そしてファイル共有まで、アプリをまたぐ業務が 1 つのプラットフォーム上で完結するため、「ツールの切り替えコスト」を最小限に抑えられる点が大きな特徴です。


Google Workspace でできること

Google Workspace の最大の特長は、従来のコラボレーションツール群に AI(Gemini)が統合されている点です。

ここでは、各アプリケーションで具体的にどのような業務が効率化できるのかを整理します。

Google Workspaceでできること

Gemini (AI) で業務効率化

Google の生成 AI「Gemini(ジェミニ)」は、Workspace アプリのサイドバーや専用アプリから呼び出せる AI アシスタントです。

日々の細かな作業を肩代わりさせることで、担当者は意思決定や企画など、より付加価値の高い業務に集中できます。

Gmail

  • 長いスレッドの内容を数行に要約
  • 過去のやり取りを踏まえた返信案の自動生成
  • 「次アクション」「期限」「担当者」など、タスク的な情報の抽出

Google Meet

  • 会議中のメモ・アクションアイテムの自動抽出(プランにより)
  • リアルタイム字幕と翻訳機能
  • 音声ノイズの軽減や映像の自動補正

スプレッドシート

  • データのパターンや異常値の指摘
  • 特定の集計・分析を行う数式の提案
  • 売上・アクセスログなどのデータから要約コメント(サマリー文)を自動生成


このように、Gemini は「入力や調査に時間がかかる作業」を短縮することで、総合的な業務時間の削減に寄与します。

Google Vids で動画制作

Google Vids」は、AI を活用してビジネス向け動画を手軽に作成できるアプリケーションです。高度な動画編集スキルがなくても、ドキュメント感覚で動画コンテンツを構築できます。

  • AIによるストーリーボード生成
    プロンプトと Google ドライブ内の資料(Docs・Slides・PDF など)を指定すると、AI が動画の構成案(ストーリーボード)と仮のナレーション文を自動作成。

  • 編集機能
    自分の映像や音声の録画、ストック素材の挿入、テキストや図形の追加などがブラウザ上で完結します。

  • 活用シーン
    • 新入社員向けのオンボーディング動画
    • 社内制度・社内ルールの説明
    • プロジェクトの進捗報告や、月次レポートの要約動画


「読む資料」だけでなく「見る資料」を組み合わせることで、情報の定着率や理解度を高めることができます。

NotebookLM でリサーチ

NotebookLM」は、指定したソース(ドキュメント・PDF・Web ページ・YouTube など)を元に回答を返す、ソース指定型の AI リサーチアシスタントです。

  • ソースに基づく回答
    自社マニュアルや仕様書、提案書などを Notebook に登録し、その範囲の情報だけを参照して回答を生成します。
    回答には引用元も表示されるため、根拠を確認しながら使える点が特徴です。

  • 音声解説(オーディオオーバービュー)
    ドキュメントの内容を会話形式の音声解説に変換し、「ながら聞き」でのキャッチアップにも使えます(無料版は 1 日あたりの回数に上限あり)。

  • ユースケース

    • 社内規程や経費ルールの FAQ ボット代わり
    • 製品マニュアルから営業向けトークスクリプトを生成
    • 技術資料やレポートを要約し、要点だけ短時間で把握


社内資料が増えるほど「読む時間」がボトルネックになりますが、NotebookLM を併用することで、情報を探す時間・読む時間を大幅に短縮できます。

【関連記事】
▶︎NotebookLM完全ガイド | 最新機能・Deep Research・料金・使い方を徹底解説【2025年版】

Gmail / Meet / Chat

コミュニケーション系のツールは、単なるメール・会議ツールを超え、AI+セキュリティ+管理機能を備えた企業向け基盤として提供されています。

Gmail

  • 独自ドメインによるビジネスメールを提供
  • スパム・フィッシング・マルウェアを 99.9% 以上ブロックするフィルタリング
  • ラベル・フィルタ・検索演算子による高速検索

Google Meet

  • 高画質(最大 1080p)のオンライン会議
  • ノイズキャンセリング・背景ぼかし・ライト補正
  • 会議の録画、出欠確認、ブレイクアウトルーム、Q&A、アンケートなど

Google Chat

  • 1 対 1 のチャットから大規模スペースまで対応
  • メンバー全員に通知できるスレッド型の議論
  • チャットから Docs/Sheets/Slides を直接起動して共同編集に移行


メール・チャット・会議が同じプラットフォーム上で連携しているため、「メールで議題を共有 → Meet で議論 → Docs で議事録作成 → Drive で共有」という一連の流れをスムーズに実現できます。

Docs / Sheets / Slides

コラボレーションツールは、リアルタイム共同編集と AI 支援により、チームの生産性を大きく引き上げます。

Google ドキュメント

  • 複数人で同時編集しながらコメントや提案モードでフィードバック可能
  • ページレス表示で、仕様書やマニュアルなど長文コンテンツも扱いやすい
  • 電子署名機能により、契約書や申請書の承認フローもオンラインで完結

Google スプレッドシート

  • BigQuery と連携し、数十億行規模のデータにもアクセス可能(Connected Sheets)
  • Gemini によるサマリー生成や数式の提案により、分析作業の敷居を下げられる
  • アクティビティログにより、誰がいつどこを変更したかを追跡可能

Google スライド

  • PowerPoint ファイルとのインポート/エクスポートに対応
  • 「スピーカー スポットライト」で、発表者の映像をスライド内に埋め込み
  • テンプレートギャラリーにより、社内でデザインを統一しやすい

Calendar / Drive / ToDo / Keep

日々のタスク管理やファイル管理に関わるツール群も、Workspace 上で一体的に動作します。

Google カレンダー

  • 会議室や設備の予約を含めたスケジューリング
  • 外部向けに空き時間を公開できる「予約スケジュール」による日程調整の自動化

Google ドライブ

  • 個人ドライブと共有ドライブを使い分け、部署/プロジェクト単位でのファイル管理が可能
  • ファイル名だけでなく、内容やコメントも横断的に検索
  • 共有リンク(閲覧/コメント/編集権限)の細かな制御

ToDo / Keep

  • Gmail やカレンダーからタスクを直接登録
  • Keep のメモを Docs に変換したり、特定のメモを会議メモとして使い回したりできる


これらを組み合わせることで、「スケジュール調整」「ファイル探し」「メモの転記」といった細かな作業時間を削減し、「仕事のための仕事」を減らすことができます。

Forms / Sites

専門的な開発スキルがない部門でも、情報の収集・発信を自分たちで完結できます。

Google フォーム

  • ドラッグ&ドロップでアンケートや申請フォームを作成
  • 回答は自動的にスプレッドシートへ集計され、分析に利用可能
  • 社内アンケート、顧客満足度調査、イベント申込フォームなどに利用

Google サイト

  • コーディング不要で、社内ポータルサイトやプロジェクトサイトを作成
  • ドライブやドキュメント、スプレッドシートの内容をそのまま埋め込み可能


エンジニアに依頼せずとも、現場主導で小規模な業務システムや情報サイトを構築できる点も、Google Workspace の大きなメリットです。


Google Workspaceのセキュリティ機能

Google Workspaceはゼロトラストモデルに基づき、場所やネットワークに依存せず安全に業務が行えるよう設計されています。

Google Workspaceのセキュリティ機能

AI を活用した脅威防御

Gmailでは、AIを活用した脅威検知エンジンが、日々の膨大なメールトラフィックを解析しています。

  • スパム・フィッシング・マルウェアの 99.9% 以上を自動でブロック
  • 大規模な攻撃キャンペーンや、新種の脅威のパターンもグローバルに学習
  • 管理者向けに、脅威状況や検出統計をダッシュボードで可視化


これにより、ユーザーは怪しいメールを目視で仕分ける負担から解放され、安全なコミュニケーション環境を保ちやすくなります。

ゼロトラストセキュリティとアクセス管理

Google Workspace は、「社内ネットワークだから安全」という前提に頼らず、 ユーザー・デバイス・コンテキストを都度検証するゼロトラストモデルを採用しています。

  • 2段階認証プロセス(2SV)
    パスワードに加え、スマートフォンの確認やセキュリティキーを要求することで、アカウント乗っ取りのリスクを低減します。

  • コンテキストアウェア アクセス
    ユーザーの所属組織・場所・端末のセキュリティ状態・IP アドレスなどの条件に基づいて、
    「この条件ならアクセス許可/ブロック」といったポリシーを柔軟に設定できます。

  • 管理コンソールによる一元管理
    組織(OU)やグループ単位で、アプリの利用可否・外部共有の可否・端末制御などをポリシーベースで設定可能です。


テレワークやモバイルワークが前提の環境でも、統一されたセキュリティポリシーを適用できます。

データの保護とコンプライアンス

組織の重要なデータを守るため、Google Workspace にはエンタープライズ向けの保護機能が多数用意されています。

  • データ損失防止 (DLP)
    メールやドライブのファイルに含まれる機密情報(クレジットカード番号等)をAIが検出し、外部共有時に警告・ブロックを行うことができます。

  • Google Vault
    メール・チャット・ドライブ内ファイルの保持ポリシーを設定し、訴訟や監査で必要になったデータを検索・書き出すための「eDiscovery」機能を提供します。
  • 暗号化
    データは転送中・保存時ともに暗号化されており、さらにクライアント側暗号化(CSE)を利用すれば、暗号鍵を自社で管理することも可能です。


金融・公共・製造など、厳しいコンプライアンス要件を持つ業界でも採用されているのは、これらのデータ保護機能が標準で提供されているためです。

パソコン版ドライブによるランサムウェア対策

パソコン版 Google ドライブ(Drive for desktop)には、ランサムウェアやマルウェアの挙動を検知し、 被害拡大を未然に防ぐ仕組みが組み込まれています。

  • 端末上で大量のファイル暗号化などの不審なパターンを検知すると、クラウドとの同期を一時停止
  • 影響を受ける前の状態への復元をユーザーに案内
  • クラウド側のデータは定期的にバージョン管理されており、誤削除や上書きにも強い


これにより、万一端末がランサムウェアに感染しても、クラウド上のデータまで巻き込まれにくい構成になっています。


Google Workspaceの料金

Google Workspace には、ビジネスの規模や要件に応じた複数のエディションが用意されています。

ここでは、代表的な3つのビジネスプランと Enterprise プランの違いを「価格・ストレージ・会議人数・AI 機能」を中心に整理します。

Google Workspaceの料金体系


上位プランに上がるほど、以下の項目が強化されていく構成になっています。

  • ストレージ容量
  • 会議人数・録画機能
  • コンプライアンス対応機能(Vault・DLP・データ リージョン指定など)
  • 管理コンソールでの制御粒度

また、すべてのビジネスプランに「14 日間の無料試用期間」があり、実際の使い勝手を確認したうえで本契約に進むことができます。

Business Starter:コストを抑えて AI・クラウドを試したい小規模チーム向け

Business Starter は、年契約で1ユーザーあたり月額 800 円前後という低価格でありながら、ビジネスに必要な基本機能をひととおり揃えたエントリープランです。

  • メール
    独自ドメインの安全なビジネス用メールアドレス(Gmail)を利用できます。

  • AI機能
    GmailのGemini アシスタントや、Geminiアプリ(基本モデル)とのチャットが利用可能です。メールの要約や返信文案作成など、「まずAIを触ってみる」用途には十分な機能です。

  • 動画作成
    AI 搭載の動画作成ツール「Google Vids」の利用も可能で、社内向けの簡易動画コンテンツを作成できます。

  • ストレージ
    1 ユーザーあたり 30 GB のストレージが組織全体でプールされます。少人数のチームや、ファイル容量が多くない業務であれば十分です。

  • 制限事項の一例
    Meetの会議録画や一部の高度な管理機能、Vault 等は利用できません。コンプライアンスが厳しい業種では上位プランが前提になります。

おすすめの利用場面

  • 個人事業主・小規模スタートアップ
  • まずはメール・カレンダー・オンライン会議・簡易ドキュメントを安価に整備したい企業
  • 一部部門だけで試験導入し、将来 Standard 以上へ拡張する構想があるケース

Business Standard:容量・録画・AI もバランス良く揃う標準プラン

Business Standard は、多くの企業で「標準プラン」として採用されているエディションです。Starter と比べて、ストレージとコラボレーション機能が大幅に強化されています。

  • 大容量ストレージ
    1 ユーザーあたり 2 TB のストレージプールが提供され、資料・動画・画像など大容量ファイルも安心して保存できます。

  • 会議録画・ノイズキャンセリング
    最大 150 人までのオンライン会議に加え、録画、ノイズキャンセリング、出欠確認など、ハイブリッドワークに必須の機能が含まれます。

  • AI機能拡張
    Google の高性能な AI モデルが利用可能になり、Docs / Sheets / Slides / Meet など、各アプリでの AI 活用の幅が広がります。

  • 便利な追加機能
    予約スケジュール(外部との日程調整用ページ)や、ドキュメント/PDF への電子署名など、実務シーンに直結する機能が標準で含まれています。

おすすめの利用場面

  • テレワーク・オンライン会議が日常化している企業
  • ファイル容量が増えやすいマーケティング/クリエイティブ部門を抱える企業
  • 「録画・電子署名・AI での資料作成」まで含めて、一通り整えたい場合

Business Plus / Enterprise:高度なセキュリティと大規模運用が必要な企業向け

Business Plus および Enterprise は、セキュリティ・コンプライアンス要件が厳しい企業や、大規模組織向けの上位プランです。

  • Business Plus

    • 1 ユーザーあたり 5 TB のストレージプール
    • 法的保持・監査に対応した「Vault」が利用可能
    • 高度なエンドポイント管理(端末紛失時のリモートワイプなど)

  • Enterprise

    • S/MIME 暗号化、データ損失防止(DLP)、コンテキストアウェア アクセスなど、最高レベルのセキュリティ機能を提供
    • データ リージョンの指定(データ保存場所として特定の地域を指定)
    • 1,000 人規模の大規模オンライン会議や、より細かな監査ログ・セキュリティレポート

おすすめの利用場面

  • 金融・公共・製造など、規制要件が厳しい業界
  • 数百〜数万ユーザー規模のエンタープライズ
  • 監査・訴訟対応に備えて、メール・チャット・ファイルの長期的な保持と検索が必要な場合

他社システムからGoogle Workspaceへの移行(乗り換え)について

Google Workspace は、Microsoft Exchange や SharePoint、Box など、既存のシステムからの移行を前提にしたツールとベストプラクティスが用意されています。

Google Workspaceへの移行

データは安全・簡単にコピー可能

Google は、既存システムから Google Workspace へデータを移行するためのツールを提供しています。代表的なものが「Google Workspace Migrate」です。

対応サービスの例

  • Microsoft Exchange(オンプレミス/オンライン)
  • Microsoft SharePoint
  • OneDrive
  • Box
  • ファイルサーバー(NAS / ファイル共有)

移行対象のデータ

  • メール
  • カレンダー
  • 連絡先
  • チャット履歴
  • ファイル・フォルダ


移行中も元のデータはそのまま残るため、切り戻しや段階的移行がしやすい点も特徴です。
事前にデータ量とネットワーク帯域を見積もり、夜間や休日に移行バッチを実行することで、業務影響を最小限に抑えることができます。

導入・定着までの4ステップ

Googleは、Workspace導入プロジェクトを成功させるために、次の4ステップを推奨しています。

導入・定着までの4ステップ

  1. 目標定義
    まず、「何のために Workspace に移行するのか」を明確にします。
    (例:メールサーバーの老朽化対策/VPN 依存の解消/テレワーク前提の環境づくり 等。)

  2. 準備
    ユーザー数・データ容量・ネットワーク構成を洗い出し、移行スケジュールを作成します。
    パイロットユーザーやパイロット部門を決め、先行導入で課題を洗い出します。

  3. 導入
    コア IT ユーザー → 先行ユーザー → 全社展開という順に段階的に導入。
    旧システムとの併用期間(共存期間)を設け、ユーザーが慣れる時間を確保します。

  4. 定着(チェンジマネジメント)
    オンライン/対面トレーニング、マニュアル動画、FAQ などを用意し、ユーザーの利用を促進します。
    早期に「現場での成功事例」を作り、社内で共有することで、利用拡大のモメンタムを生み出します。


システムを「入れるだけ」で終わらせず、新しい働き方を組織に根付かせるチェンジマネジメントまで含めて設計することが重要です。

よくある質問 (FAQ)

Q. 既存の Office(Word/Excel/PowerPoint)との互換性はありますか?
A. あります。Google ドライブ上で Office ファイルをそのまま編集・保存できますし、Docs/Sheets/Slides 形式との相互変換も可能です。
 また、Microsoft 365 と並行利用しながら、段階的に切り替えていくケースも一般的です。

Q. 移行計画はいつから始めるべきですか?
A. 既存のメール/グループウェアのリース・保守契約終了の 1〜2年前から検討開始するのが理想です。
 プロジェクトの規模によっては、要件定義・検証・移行・教育まで含めると 6〜12 ヶ月程度を見込む企業もあります。

Q. 14日間の無料試用では何ができますか?
A. 有料プランと同等の機能をほぼフルに試すことができます。
 実際に独自ドメインを設定し、メール・カレンダー・ドライブ・Meet・Gemini などを、少人数のパイロットチームで試し、使用感を確認してから本契約に進めます。


まとめ:まずは14日間の無料試用から

Google Workspace は、Gmail やカレンダーといったおなじみのツールに、
生成 AI「Gemini」やゼロトラストセキュリティを組み合わせた、クラウド時代の業務プラットフォームです。

  • AI標準搭載
    すべてのビジネスプランで Gemini を利用でき、メール・資料作成・会議・分析など、日常業務のあらゆる場面で業務効率化が可能です。
  • 安心のセキュリティと管理機能
    企業向けのアカウント管理・ゼロトラスト・DLP・Vault といった統制機能により、クラウドでも高いセキュリティレベルを維持できます。
  • スムーズな移行と高い投資対効果
    既存システムからの移行ツールやベストプラクティスが整備されており、Forrester 調査では 336% の ROI という試算も示されています。

百聞は一見に如かずです。
まずは 14日間の無料試用 を活用し、実際に自社ドメインでメールや会議、ドキュメント共同編集、Gemini を試してみてください。
「紙とオンプレ前提の働き方」から、「クラウドと AI を前提にした働き方」へとシフトする第一歩になります。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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