この記事のポイント
Claude Desktopは、Windows/Macで動作するAnthropic公式アプリであり、ブラウザを開かずにAIへ即座にアクセス可能
グローバルショートカットや常駐機能を備え、ローカルファイル・画面共有・音声入力をシームレスに統合
ConnectorsやDesktop Extensions (MCP)を通じてSaaSや社内システムと連携し、業務全体のハブとして機能する
文書作成や調査などの一般業務に加え、Claude Codeとの連携により開発者のコーディング作業も強力に支援
Freeプランから利用可能だが、実務での本格利用にはPro以上のプランが推奨され、Team/Enterpriseでの管理も可能

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。
Anthropicは、生成AI「Claude」をWindowsおよびmacOSで利用できる公式デスクトップアプリ「Claude Desktop」を提供しています。ブラウザ版と同じモデルにアクセスしながら、グローバルショートカットやスクリーンショット連携など、OSネイティブな機能を活用してPC作業全体を支援する常駐型アシスタントとして設計されています。
本記事では、Claude Desktopの基本機能からブラウザ版との決定的な違い、ConnectorsやClaude Codeとの連携、そして導入手順までを体系的に解説します。
目次
Claude Desktopでできること【機能とユースケース】
Desktop ExtensionsとMCPでローカル・社内システムと連携する
Step2:サインインと基本設定(言語・ショートカット・通知など)
Claude DesktopとClaude Codeを組み合わせるメリット
Claude Desktopと他ツールの違い(Claude Web / Claude Code / 他AIツール)
Claude Desktop vs Claude Code / Claude Code on Desktop
GitHub Copilot / Cursorなどとのざっくり比較
Claude Desktopとは?
Claude Desktopは、Anthropicが提供する公式のデスクトップアプリです。WindowsとmacOSに対応しており、ブラウザを立ち上げなくても、PC上のどのアプリからでも素早くClaudeにアクセスできるように設計されています。

Claude Desktopの特徴をまとめると、次のようになります。
- Windows / Mac向けのネイティブアプリ
- ブラウザ版Claudeと同じモデルにアクセスしつつ、OSレベルの機能と連携
- ブラウザ版Claudeと同じモデルにアクセスしつつ、OSレベルの機能と連携
- 常駐型のAIアシスタント
- グローバルショートカットから即時起動
- Dock / タスクバー常駐で、作業の合間にすぐ呼び出せる
- 画面・ファイル・音声と密接に連携
- スクリーンショット、ウィンドウ共有、ファイルドラッグ&ドロップ、音声入力などを前提にしたUI
簡単に言うと、Claude Desktopは「ブラウザタブの中のAI」ではなく「PC作業に常駐するAIアシスタント」という立ち位置のクライアントです。
ブラウザ版との違い

次に、ブラウザ版ClaudeとClaude Desktopの違いを、体験ベースで比較します。どちらも同じClaudeですが、「どこから」「どうやって」使うかで向いているシーンが変わります。
まずはざっくり比較表です。
| 項目 | Claude Web(ブラウザ版) | Claude Desktop(デスクトップアプリ) |
|---|---|---|
| 起動方法 | ブラウザを開き、タブにアクセス | グローバルショートカット/Dock/タスクバーから即時起動 |
| コンテキストの共有 | テキスト・ファイルのアップロードが中心 | テキスト・ファイルに加え、スクリーンショット・ウィンドウ共有・音声入力など |
| 常駐性 | ブラウザ/タブを閉じると実質終了 | PC起動時に自動起動させておけば、いつでも呼び出し可能 |
| 連携機能(Connectors / MCPなど) | Web UIでも利用可能 | 同様のConnectorsに加え、Desktop固有の拡張(ローカルMCPなど)も扱いやすい |
| 向いているシーン | 簡単なチャット、ドキュメント作成、ブラウザ完結の調査 | 日常業務の随所でAIに相談したい、複数アプリを跨いだ作業をまとめてAIに任せたい |
ブラウザ版が「いつものWebサービス」として使えるのに対し、Claude DesktopはOSレベルでのショートカットや常駐を前提に設計されている点が大きな違いです。
Claude Desktopでできること【機能とユースケース】
Claude Desktopは、ブラウザ版Claudeと同じモデルを使いながら、デスクトップアプリならではの操作感と連携機能を提供します。
ここでは、「Desktopだからこそ便利なポイント」と「Web版と共通だがDesktopから使うと効率が上がるポイント」をまとめて紹介します。

ショートカット起動と常駐アシスタント
Claude Desktopの大きな特徴は、どのアプリを開いていてもすぐ呼び出せる常駐アシスタントとして動作する点です。
- グローバルショートカットから入力欄を即座に表示
- 例:「Optionキーの2回押し」、「Option + Space」など(キー設定は変更可能)
- 例:「Optionキーの2回押し」、「Option + Space」など(キー設定は変更可能)
- Dock / タスクバーからワンクリックで新規チャットを開ける
- ブラウザやIDE、Officeソフトなどを切り替えずに、その場で下書き作成やエラー相談
ブラウザ版でも同じモデルは利用できますが、「ブラウザを開く → タブを探す」というワンクッションが発生します。
DesktopではOSレベルのショートカットに直結するため、思いついた瞬間に相談しやすくなるのが違いです。
ファイル・スクリーンショット・音声を前提にしたやり取り
ファイル添付はWeb版でも利用できますが、Desktopではローカル環境との距離が近く、より自然なフローで使えます。
- エクスプローラー / Finderからのドラッグ&ドロップ
- PDFレポートを渡して「重要なポイントを3〜5個に要約してほしい」
- Excel / CSVファイルを渡して「この売上データの傾向を説明してほしい」
- スクリーンショットの共有
- ダッシュボード画面を切り取って「グラフから読み取れることを箇条書きで整理してほしい」
- デザインカンプの画像を送り、「UXの観点で改善候補を挙げてほしい」と依頼
- 音声メモのテキスト化
- 会議後に音声で要点を話し、「議事録のたたき台に整形してほしい」と依頼
Web版でも同様のことは可能ですが、Desktopではローカルファイル・画面キャプチャ・音声入力が一体になっているため、「今見ているもの」「今持っているファイル」をそのまま渡しやすいのが強みです。
ConnectorsでSaaSとつなげる
Connectors Directoryは、Claudeを外部SaaSとつなぐための公式カタログです。
Notion、Confluence、Google Drive、Slack、Canvaなど、よく使うサービスと数クリックで連携できます。
Connectors自体はWeb版とDesktop版のどちらからでも利用可能ですが、Desktopアプリから使う場合、次のようなワークフローが取りやすくなります。
- ローカルで開いているWord / PowerPointと、Notionの設計書を両方参照しながら、Claudeに構成案や差分修正を依頼する
- Google Driveに保存されている月次レポートと、手元のExcelを比較しつつ、「共通の課題」と「改善アイデア」をまとめてもらう
- SlackのサポートチャンネルのログをConnectors経由で要約し、その結果をDesktopで開いたスプレッドシートに整理していく
Desktop ExtensionsとMCPでローカル・社内システムと連携する
より高度な使い方として、**Desktop Extensions(.dxt)とMCP(Model Context Protocol)**を組み合わせると、ローカル環境や社内システムとClaudeをつなげることができます。
Desktop Extensions(DXT)
- Claude Desktop専用の拡張仕組みで、「.dxt」ファイルとして配布・インストールする形式。
- ローカルMCPサーバ(Gitリポジトリ閲覧、ローカルDBアクセス、特定フォルダ検索など)を、設定込みでまとめて追加できる。
MCP (Model Context Protocol)
- Claudeと外部ツール・データソースをつなぐためのオープンなプロトコル。
- GitHub、データベース、社内APIなどへのアクセス方法を標準化する役割を持つ。
- Web版からも利用できるが、DesktopではローカルMCPサーバ(Desktop Extensions)との組み合わせで威力を発揮する。
活用例としては、次のようなシナリオが考えられます。
- ローカルMCPサーバ経由で、手元のGitリポジトリをClaudeに見せながら、Desktop上でレビューやリファクタリング案を検討する
- 社内ネットワーク内のオンプレDBに接続し、スキーマ情報を参照しながら、安全なSQL案の生成・レビューを行う
- 社内ナレッジベースやチケット管理システムへの問い合わせを、Desktopから一元的に行う
MCPやDesktop Extensionsはやや技術寄りの機能ですが、うまく設計すると、「ブラウザからは直接触れないローカル環境や社内システム」もClaude Desktop経由で扱えるようになります。
Claude Desktopの料金・対応プラン
Claude Desktopは、基本的にClaudeの有料プラン(Pro / Max / Team / Enterprise)で利用できるデスクトップアプリです。
違いが出てくるのは、「どのプランで、どのくらいの頻度・ボリュームで使えるか」という点です。
ここでは、Claude Desktopを軸にして、個人向けとチーム向けの料金プランを整理します。

個人向けプラン(Free / Pro / Max)
個人でClaude Desktopを使う場合は、まずFree / Pro / Maxの3つを押さえておけば十分です。
| プラン | 月額の目安(USD・税抜) | 想定される使い方・ユーザー像 | Claude Desktopでの利用イメージ |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | まずClaudeを試したい人。ライトなチャットや短文生成が中心。 | Desktopは利用できるが、メッセージ数やコンテキストがかなり限られる。お試し用。 |
| Pro | $20/月前後(年額払いでやや割安) | 個人開発者・フリーランス・知的労働者。仕事で日常的にClaudeを使う人。 | Desktop+ファイル添付+Connectorsを前提に、資料作成・調査・軽いコーディングまで常用できるベースライン。 |
| Max | $100/月 or $200/月(2段階) | ほぼ毎日、長時間Claudeを使うヘビーユーザー。 | Desktopから長文ドキュメントや大規模なコードベースをガッツリ扱う用途。Proでは上限が気になり始めた人向け。 |
- Freeは「体験版」としては十分ですが、Claude Desktopのポテンシャルを活かし切るには利用量が足りないケースが多くなります。
- 仕事で毎日使うなら、Proプラン以上を前提に考えた方がストレスは少なくなります。
- Maxは、1日中Claudeを立ち上げたまま作業するレベルの人向けで、$100 / $200の2段階から選べます。
チーム向けプラン(Team / Enterpriseとシート種別)
組織としてClaude Desktopを導入し、メンバー全員に配布したい場合は、TeamもしくはEnterpriseプランを利用します。
ここでは、Teamプランの中に「座席(シート)の種類が2つある」点だけ押さえておけば十分です。
| 区分 | プラン / シート種別 | 料金の目安(USD・税抜) | 主な特徴・利用イメージ |
|---|---|---|---|
| チーム向け | Team:Standard seat(標準シート) | 年払い:$25/ユーザー・月/月払い:$30/ユーザー・月 ※5ユーザー〜 | Pro相当の機能に加え、チーム管理・一括請求・共有プロジェクトなどが利用可能。Desktopを「組織標準クライアント」として配布しやすい。 |
| チーム向け | Team:Premium seat(プレミアムシート) | $150/ユーザー・月 | Standard seatの内容に加え、Claude Codeなど開発者向けの機能と、より多い利用枠が付く。開発者やテックリードなど、一部メンバーだけ強化したい場合に選択。 |
| 大企業向け | Enterprise | 要問い合わせ | SSO・監査ログ・SCIMなど、より強いガバナンス・セキュリティ要件に対応。DesktopやConnectors、Claude Codeを組織ポリシーに合わせて集中管理できる。 |
Teamプラン自体は1つですが、その中で以下のように座席種別を組み合わせて使うイメージです。
- ほとんどのメンバー:Standard seat(資料作成・調査・ドキュメント作業が中心)
- 開発者やテックリードだけ:Premium seat(Claude Codeを含めたコーディング用途が多いメンバー)
料金の詳細や、シートごとの利用上限・含まれるモデルは、時期によって変わる可能性があります。
導入時には、公式Pricingページや、Teamプランに関するヘルプページを確認し、必要に応じて営業担当に問い合わせると安心です。
Claude Desktopの導入手順
ここでは、個人ユーザーがClaude Desktopを導入する基本的なステップを紹介します。Mac / Windowsいずれも、数ステップで使い始めることができます。
Step1:アプリのダウンロード&インストール
まずは、Claude Desktopアプリを公式サイトからダウンロードします。
- Claude公式サイトのDownloadページにアクセスし、自分の環境にあわせて、macOSまたはWindowsのインストーラを選択します。
- ダウンロードしたインストーラ(.pkg / .msix など)を実行し、画面の案内に従ってインストールします。
- インストール完了後、アプリケーション一覧から「Claude」を起動します。
インストールの流れ自体は、他のデスクトップアプリとほぼ同じです。
Step2:サインインと基本設定(言語・ショートカット・通知など)
- アプリを起動すると次のような画面が表示されるので「始める」を選択します。

- メールアドレス、またはGoogleアカウントでログインします。

- サインイン後、ショートカットの設定を求められます。お好みの設定にチェックを入れ、「続ける」を選択します。

- 以上で設定は完了です。慣れてきたら、自分の作業スタイルに合わせてショートカットなどを調整すると快適になります。
Claude DesktopでのClaude Code利用
Claude Desktopは、チャットや資料作成だけでなく、Claude Codeと組み合わせることで、コード編集やバグ調査といった開発作業にも活用できます。
ここでは、「これまでCLI前提だったClaude Codeが、Claude Desktopからどう使えるようになったか」を簡単に整理します。

以前との違い:CLI単体からDesktop連携へ
もともとClaude Codeは、ターミナルから 「claude」 コマンドを実行して使う**CLIツール(コマンドラインインターフェース)**が中心でした。
現在は、これに加えて次のような使い方ができるようになっています。
-
Claude Desktopの中から「コード専用セッション」を立ち上げる
- GUIベースでリポジトリやファイルを選択し、Claudeに読み込ませながら作業できる。
- チャット画面とコードビューを行き来しながら、レビューや修正案の確認を進められる。
-
CLI版Claude Codeと併用する
- ターミナルでは「claude」コマンドで重い処理やバッチ的な作業を進めつつ、Desktop側では設計相談や差分レビューを行う、といった分担も可能。
「ターミナルが得意な人はCLI、GUIで進めたい人はDesktop内のコードセッション」というかたちで、同じClaude Codeを好みのインターフェースから利用できるようになったイメージです。
Claude DesktopとClaude Codeを組み合わせるメリット
Claude Desktop経由でClaude Codeを使うと、次のようなメリットがあります。
- 開いているエディタや資料と並べて使える
- VS Code / JetBrains、ブラウザ、ドキュメントツールなどと並べて表示しながら、コードの相談や修正方針の検討を行える。
- VS Code / JetBrains、ブラウザ、ドキュメントツールなどと並べて表示しながら、コードの相談や修正方針の検討を行える。
- スクリーンショットやログをその場で共有しやすい
- エラーログのスクリーンショットや、テスト結果の画面をそのままClaudeに渡し、「原因候補」と「修正案」をまとめてもらえる。
- エラーログのスクリーンショットや、テスト結果の画面をそのままClaudeに渡し、「原因候補」と「修正案」をまとめてもらえる。
- プロジェクト機能とあわせて「開発用人格」を持たせやすい
- 特定プロジェクトに対して、使っている言語・フレームワーク・命名規則・コードスタイルなどを事前に伝えておき、その前提でやり取りを続けられる。
CLIだけで完結させるよりも、「普段の開発環境+Claude」を一画面にまとめておける**点が、Desktop連携の大きな違いです。
Claude Codeのインストール方法や、Claude Code on Desktop(コード専用セッション)の具体的な使い方、といった内容は、別記事で詳しく解説しています。
Claude Desktopを開発用途でも活用したい場合は、あわせてご覧ください。
▶︎Claude Code on Desktopとは?CLI版との違いや使い方、料金体系を解説
Claude Desktopと他ツールの違い(Claude Web / Claude Code / 他AIツール)
ここでは、「そもそもどの入口をメインに使えばよいのか?」という観点で、Claude Desktopと他ツールの位置づけを整理します。

Claude Web vs Claude Desktop
まずは、同じClaudeの中での比較です。
-
Claude Web(ブラウザ版)
- インストール不要で、どの環境からでもアクセスできる
- ブラウザがあればOKなため、情報システム部門の承認ハードルが比較的低い
- 共有PCや一時的な利用にも向いている
-
Claude Desktop
- Windows / Macへのインストールが必要
- 常駐・ショートカット・スクリーンショット・音声など、PC作業との一体感が強い
- ConnectorsやDesktop Extensionsを活用した「作業全体のオーケストレーション」に向いている
日常的にPCで作業する時間が長い人ほど、Desktopの利便性が高くなります。一方で、「ときどきスマホやタブレットから使う程度」であれば、ブラウザ版やモバイルアプリ中心でも問題ありません。
Claude Desktop vs Claude Code / Claude Code on Desktop
次に、開発者向けのツールとの違いです。
- Claude Desktop
- チャット/文章生成/調査/ドキュメント作成など、知的労働全般をカバー
- プログラミングに限らず、幅広いユースケースを想定
- Claude Code(CLI)
- ターミナルから利用するコード特化のインターフェース
- Gitリポジトリ単位での大規模編集やテスト実行など、コマンドラインに慣れた開発者向け
- Claude Code on Desktop
- Claude Desktop内で動作する「コード専用セッション」
- GUIベースでコードベースを扱いたい開発者向けのエージェント的ツール
非エンジニア/ライトな技術者にとっては、「まずClaude Desktop」で十分なケースが多く、より深くコードに踏み込みたい場合に「Claude Code / Code on Desktop」を追加するイメージです。
GitHub Copilot / Cursorなどとのざっくり比較
他社ツールとの比較では、次のような違いがあります。
- GitHub Copilot / Cursor
- IDE(VS Code / JetBrainsなど)に深く統合されたコード補完・生成ツール色が強い
- 「エディタ内での作業体験」に最適化されている
- Claude Desktop
- OS全体に常駐する「汎用アシスタント」として設計
- コードだけでなく、ドキュメント・タスク管理・SaaS連携を含む業務全体の支援を想定
「IDE内でのコーディング体験を強化したいか」「PC作業全体のアシスタントが欲しいか」によって、どちらを主軸に置くかが変わります。両方を併用するケースも多く見られます。
Claude Desktopの利用時の注意点とガバナンスのポイント
組織としてClaude Desktopを導入する場合は、個人利用とは別に、情報セキュリティや運用ルールの設計が重要になります。ここでは、主に情シスや情報システム担当者の視点から、押さえておきたいポイントを整理します。

データの取り扱いと社内ポリシー
Claude Desktopはクラウド上のモデルに接続して動作します。そのため、あらかじめどの種類のデータまでClaudeに渡してよいかを社内で定義しておくことが重要です。
とくに、次のような情報は慎重な扱いが必要になります。
- 個人情報(氏名、メールアドレス、住所、社員番号など)
- 機密情報(未公開の製品情報、財務情報、M&A関連資料など)
- 外部に出してはならないソースコードや設定ファイル
- 契約書・法務関連ドキュメント など
これらを踏まえたうえで、たとえば次のようなルールを明文化しておくと運用しやすくなります。
- 「この分類の情報はClaudeに渡さない」
- 「機密情報を含む資料は、マスキング・ダミー化をしてから渡す」
- 「本番環境のログや設定は、そのまま貼り付けない」
あわせて、Claude側のデータ保持ポリシーや学習への利用有無について、公式ドキュメントで最新情報を確認し、自社の情報セキュリティポリシーと整合性を取っておくことが求められます。
アプリ配布とバージョン管理(MDM / SSOなど)
Team / Enterpriseプランでは、エンドユーザーのPCにインストールされるClaude Desktopを、ある程度集中管理できます。代表的な管理ポイントは次のとおりです。
- MDM(モバイルデバイス管理)ツールによるアプリ配布・更新
- Claude Desktopの一括配布・アンインストール
- 特定バージョンへの固定や、段階的なロールアウト
- SSOによるアカウント・権限管理
- 社内のIDプロバイダと連携し、入社・退職・異動のタイミングでアクセス権限を自動調整
- 部署や職種ごとに利用できる機能やプランを切り分ける
- ログ・監査の活用
- 利用状況を定期的にモニタリングし、問題の早期検知につなげる
- インシデント発生時に、どのアカウントがどのリソースにアクセスしたかをトレースできるようにしておく
実際の導入プロセスとしては、少人数のパイロットチームで運用ルールとMDM設定を固めてから、段階的に対象部門を広げていく形にすると、社内調整や教育をスムーズに進めやすくなります。
AI導入でお悩みの方へ
まとめ:Claude Desktopを「第二の作業スペース」にする
最後に、本記事のポイントを整理します。
- Claude Desktopとは
- Anthropicの生成AI「Claude」をWindows / Macから使うための公式デスクトップアプリ
- ブラウザ版と同じモデルにアクセスしつつ、ショートカット・スクリーンショット・音声など、PC作業と強く連携するクライアント
- ブラウザ版との違い
- ブラウザを開き直さず、どのアプリからでもショートカットで呼び出せる
- ファイル・スクリーンショット・音声を前提としたやり取りがしやすい
- Connectors / Desktop Extensions / MCPを通じて、多数のSaaS・ローカルツールとつながる
- 料金・プランの考え方
- Desktop自体は主要プラン共通の「入口」であり、Free〜Enterpriseまで利用可能
- 実務で使うなら、Pro以上のプランを前提に検討するケースが多い
- 導入と運用のポイント
- まずは個人環境にインストールし、ショートカットと簡単なタスクで慣れる
- プロジェクト単位でInstructionsとナレッジを設定し、「共通前提」を固定する
- 企業導入では、データ取り扱い・アプリ配布・Connectors/拡張の制御を整理する
Claude Desktopは、「ブラウザタブの中のAI」から一歩進んで、PC上の作業全体に寄り添うAIアシスタントとして設計されています。
まずはFreeプランやProプランで、メール・資料・調査・軽いスクリプト修正などのタスクから試し、自分やチームのワークフローに合う形を模索してみてください。








