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Difyの料金プランを完全解説!クラウド版・セルフホスト版の違いと最適な選び方【2025年版】

この記事のポイント

  • Difyの料金プランは、手軽な「クラウド版」と自由度の高い「セルフホスト版」の2形態に大別される
  • クラウド版は無料のSandboxからProfessional($59/月)、Team($159/月)の3プランを提供
  • セルフホスト版は無料のCommunityから、サポートが充実したPremium、Enterpriseの3プランがある
  • クラウド版は管理不要ですぐに試したい個人・チーム向け、セルフホスト版はデータ管理やカスタマイズを重視する企業向け
  • プラン選択の鍵は、チームメンバー数、必要なリソース量(メッセージクレジット、ナレッジ容量)、サポート体制
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


「LLMアプリケーションを開発したいけど、どのプランを選べばいいかわからない」「Difyのクラウド版とセルフホスト版の違いが知りたい」
高い機能性で注目されるLLMアプリ開発プラットフォーム「Dify」ですが、その料金体系は提供形態によって異なり、初心者には少し複雑に感じるかもしれません。

本記事では、このDifyの料金体系について、その全貌を徹底的に解説します。
クラウド版とセルフホスト版の根本的な違い、各プランの料金と機能、そして個人開発者から大企業まで、それぞれの目的に最適なプランの選び方まで、詳しくご紹介します。

Difyの料金体系|最初に選ぶべきは「クラウド版」か「セルフホスト版」か

Difyの料金プランは、「クラウド版」と「セルフホスト版」の2つの提供形態に分かれています。それぞれの特徴と料金モデルが大きく異なるため、まずはどちらが自身の目的に合っているかを知ることが重要です。このセクションでは、両者の違いを明確にし、あなたに最適な選択肢を見つける手助けをします。

クラウド版とセルフホスト版の主な違い

根本的な違いは、誰がDifyの実行環境を管理するかです。クラウド版はDifyが管理するサーバー上でサービスを利用し、セルフホスト版は自社で用意したサーバー上でDifyを管理・運用します。

どちらを選ぶべきか、以下の比較表でそれぞれのメリット・デメリットを確認しましょう。

項目 クラウド版 (Dify Cloud) セルフホスト版 (Dify Self-Hosted)
初期セットアップ 不要(アカウント登録のみ) 必要(サーバー構築、Docker設定など)
メンテナンス 不要(Difyが自動でアップデート) 必要(自社でアップデート、保守管理)
カスタマイズ性 制限あり 完全に自由(コード変更も可能)
セキュリティ管理 Difyのポリシーに準拠 自社ポリシーで自由に管理可能
料金体系 サブスクリプションモデル 無料版+有償サポート・機能モデル
おすすめユーザー すぐに試したい、インフラ管理の手間をかけたくない個人・チーム データの機密性が高い、独自のカスタマイズをしたい企業


このように、手軽さを取るか、技術的な自由度を取るかが大きな選択のポイントになります。以降のセクションでそれぞれの料金プランを詳しく解説しますので、ご自身の状況と照らし合わせながら読み進めてください。

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【クラウド版】Difyの料金プランと機能比較

Difyのクラウド版の料金プランは「Sandbox」「Professional」「Team」の3つのプランが用意されています。個人での検証からチームでの本格開発まで、幅広いニーズに対応しています。

Difyの料金体系(クラウド版)
参考:Dify


まずは、3つのプランの主な違いを一覧で確認しましょう。

項目 Sandbox (無料) Professional Team
月額料金 無料 $59 /ワークスペース $159 /ワークスペース
メッセージクレジット 200 5,000 /月 10,000 /月
チームメンバー数 1人 3人 50人
アプリ数 5個 50個 200個
ナレッジ ドキュメント数 50 500 1,000
ナレッジ ストレージ 50MB 5GB 20GB
ナレッジ リクエスト制限 10 /分 100 /分 1,000 /分
APIリクエスト 5,000 /日 無制限 無制限
注釈クォータ制限 10 2,000 5,000
ログ履歴 30日間 無制限 無制限
Webアプリ ブランディング - 対応 対応
サポート コミュニティ 優先メール 優先メール&チャット


このように、プランが上がるごとにチームでの開発効率やビジネス利用の規模に対応できるよう、各種リソースが段階的に拡張されていくのが分かります。以下で、各プランのより詳細な特徴とおすすめユーザーを見ていきましょう。

Sandboxプラン:無料でDifyのコア機能を試す

Difyのほとんどのコア機能を完全に無料で試せるプランです。個人が学習目的で利用したり、本格導入前に機能検証を行ったりするのに最適です。

主な機能と制限:

  • メッセージクレジット: 200(使い切り)
  • アプリ数: 5個まで
  • ナレッジベース: ドキュメント数50、ストレージ50MBまで
  • APIとリクエスト: APIリクエストは1日5,000まで、ナレッジリクエストは毎分10まで
  • ログ: 30日間保存
  • チーム: 1人のみ


これらの制限はありますが、Difyの強力なアプリスタジオやナレッジベース(RAG)といった基本機能を体験するには十分な内容です。

Professionalプラン:個人開発者・小規模チーム向け

月額$59から利用できる、個人開発者やスタートアップ向けのプランです。無料プランから各種リソースが大幅に拡充され、本格的なアプリケーション開発と公開が可能になります。

Sandboxプランからの主な強化点:

  • リソース拡充: メッセージクレジットは毎月5,000、アプリ数は50個、ナレッジのドキュメント数は500、ストレージは5GBに増加。
  • APIリクエスト無制限: 日次制限がなくなり、本番環境での運用に対応できます。
  • チーム開発: 3人までのチームメンバーを招待し、共同で開発を進められます。
  • ログ無制限: ログの保存期間が無制限になり、長期的な分析や監査に対応できます。
  • ブランディング: Difyで作成したWebアプリのブランディング(ロゴなど)をカスタマイズできます。
  • サポート: コミュニティサポートに加え、優先メールサポートが受けられます。


これらの機能強化により、個人のポートフォリオ作成から小規模な商用サービスの提供まで、幅広い用途に対応できるプランとなっています。

Teamプラン:複数人での共同開発を行う中規模チーム向け

月額$159から利用できる、ビジネス利用を想定したプランです。チーム開発をさらに加速させ、より大規模な運用に対応するための機能が揃っています。

Professionalプランからの主な強化点:

  • 大規模リソース: メッセージクレジットは毎月10,000、アプリ数は200個、ナレッジのドキュメント数は1,000、ストレージは20GBへと大幅に増加。
  • チーム規模の拡大: チームメンバー数が50人まで拡張され、中規模組織全体での利用が可能です。
  • 高速な処理: ナレッジリクエストの上限が毎分1,000に緩和され、ドキュメント処理も「最優先」扱いとなり、大規模データも迅速に扱えます。
  • 手厚いサポート: Slackでの優先チャットサポートが追加され、より迅速な問題解決が期待できます。


大規模なチームでの利用を想定したリソースと手厚いサポート体制が特徴で、組織として本格的にLLMアプリケーション開発に取り組む際の基盤となるプランです。


【セルフホスト版】Difyの料金プランと機能比較

セルフホスト版は、「Community」「Premium」「Enterprise」の3つのプランがあり、技術的な自由度とビジネス要件に応じた選択が可能です。

Difyの料金体系(ローカル版)
参考:Dify

セルフホスト版 料金・機能比較一覧表

項目 Community (無料) Premium (スケーラブル) Enterprise (カスタム)
料金 無料 クラウドマーケットプレイスに基づく カスタム (年間契約)
ライセンス Difyオープンソース 商用ライセンス 商用ライセンス
ベクターDB 自己管理 自己管理 公式コンポーネントメンテナンス
Webアプリ ブランディング - 対応 対応
SSO - - 対応
マルチワークスペース - - 対応
高可用性サポート - - 対応
サポート Githubコミュニティ 優先メール&チャット 専門的な技術サポート (SLA)

セルフホスト版は、無料のCommunity版でほとんどのコア機能を利用できる一方、ビジネス要件が高度になるにつれて、サポートやセキュリティ、管理機能が強化された有償プランが用意されています。それぞれのプランの特徴を詳しく見ていきましょう。

Communityプラン:無料で使えるオープンソース版

Difyのすべてのコア機能が含まれた、完全に無料で利用できるオープンソース版です。

自社のインフラ上で自由に構築・運用が可能で、ローカルモデルの利用やベクターDBのカスタマイズなど、技術的な自由度が非常に高いのが特徴です。サポートはGithubのコミュニティベースとなります。

参考:Dify GitHubリポジトリ

Premiumプラン:手厚いサポートが必要な中規模組織向け

Community版の全機能に加え、商用ライセンスと手厚いサポートが提供されるプランです。

Microsoft AzureやGoogle Cloudのマーケットプレイス経由で導入でき、自社での環境構築の手間を省きつつ、信頼性の高い運用を求める中規模組織に適しています。

Community版との主な違い:

  • Webアプリのブランディングカスタマイズ機能
  • Dify公式パートナーによる優先メール・チャットサポート


これらの追加機能により、コミュニティ版の自由度はそのままに、ビジネス利用における信頼性とサポート体制を強化することができます。

Enterpriseプラン:高度なセキュリティと管理機能が必要な大企業向け

Premium版の全機能に加え、大企業での利用に不可欠なセキュリティ、コンプライアンス、管理機能が網羅された最上位プランです。

Premium版からの主な強化点:

  • SSO(SAML, OIDC, OAuth2): エンタープライズレベルの認証基盤と連携できます。
  • マルチワークスペース: 企業内に複数の独立した開発環境を構築・管理できます。
  • 高可用性サポート: ミッションクリティカルなシステムを支えるための冗長構成に対応します。
  • 専門サポートとSLA: Dify公式やパートナーによる専門的な技術サポートや、交渉済みのSLA(サービス品質保証)が提供されます。
  • その他カスタマイズ: モデルやツールのカスタム統合、トレーニング、コンサルティングなど、多様なニーズに対応します。


このように、Enterpriseプランは単なる機能提供にとどまらず、企業の厳しい要件に応えるための包括的なソリューションとして設計されています。


Difyの料金に関するよくある質問(FAQ)

Difyの料金プランを検討する上で、多くの方が抱く疑問点についてQ&A形式で回答します。契約前に不明点を解消しておきましょう。

Q1. クラウド版の「メッセージクレジット」とは何ですか?

メッセージクレジットは、Difyのクラウド版でAIモデルを呼び出す際に消費されるポイントのようなものです。

チャットアプリでのやり取り1回につき、1メッセージクレジットが消費されます。無料のSandboxプランでは200クレジットが付与され、使い切った場合は有料プランへのアップグレードが必要です。

Q2. 学生や教育関係者は無料で利用できますか?

はい。Difyは学生・教育者向けの支援プログラムを提供しており、申請することで有料プランの機能を無料で利用できる場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。

Q3. 年間払いにするとどのくらい割引されますか?

クラウド版の有料プランでは、年間払いを選択すると約2ヶ月分の料金が割引されます。
Professionalプランでは年間$118、Teamプランでは年間$318お得になり、長期的に利用する場合は年間払いがおすすめです。

Q4. 表示されている料金に税金は含まれていますか?

いいえ。公式サイトに表示されている全ての料金には、消費税や付加価値税(VAT)などの税金が含まれていません。居住地に応じて、決済時に別途税金が加算される場合があります。

Q5. セルフホストのPremiumプランやEnterpriseプランはどこから購入できますか?

Premiumプランは、今後Microsoft AzureやGoogle Cloudのクラウドマーケットプレイス経由で提供される予定です。Enterpriseプランは、Difyの公式パートナーを通じて、要件のヒアリングや見積もりを経て契約する形となります。

詳細は公式サイトの問い合わせ窓口からご確認ください。

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まとめ:無料プランから始めて最適なアップグレードを検討しよう

本記事ではDifyのクラウド版とセルフホスト版、それぞれの料金プランについて詳しく解説しました。最後に、あなたの目的に合ったプランを選ぶためのポイントを改めて整理します。

  • 手軽さと管理コストの低さを重視するなら → クラウド版
  • カスタマイズ性とデータ管理の自由度を重視するなら → セルフホスト版

どちらの形態を選ぶにせよ、まずは無料プランから始めるのがおすすめです。

クラウド版ならSandboxプラン、セルフホスト版ならCommunity版を試してみて、Difyの強力な機能を体感した上で、あなたのプロジェクトの規模やビジネス要件の拡大に合わせて最適な有料プランへのアップグレードを検討しましょう。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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