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保育現場におけるAIの活用とは|活用事例やメリットについて徹底解説

この記事のポイント

  • この記事は保育現場でのAI活用に関する内容を紹介しております。
  • 保育士の負担を軽減し、保育サービスの質の向上に貢献するAI技術について詳しく解説しております。
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

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Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

AIの進歩に伴い、様々な分野でその恩恵を受けている現代社会ですが、保育の現場においてもAI技術の活用が進められています。本記事では保育現場におけるAI活用事例を紹介し、AI導入によって保育士の負担が軽減され、保育サービスの質が向上している様子をご覧いただきます。また、AIを保育に導入する際の課題とその解決策についても解説し、子どもたちの成長と保育士の働きやすい環境作りを支えるAIの可能性を探ります。保育におけるAIの未来に対する期待とともに、実際の導入事例を通じて、その有用性を明らかにします。

目次

保育現場でAIが注目される背景

保育現場におけるAIとは

保育現場の問題点

待機児童問題の現状と保育施設不足による影響

保育士の不足問題と潜在保育士の活用課題

保育士の過酷な労働環境と離職率増加の実態

保育現場でAIを活用するメリット

AIによる保育士の負担軽減と業務効率化の実現

AIによる教育内容の多様化と保育の質向上

AIによる保育現場の安全性向上と事故防止対策

AIによる保育士不足の対策と業務効率化の推進

AIによる保護者とのコミュニケーション向上と情報共有の効率化

保育現場でAIを導入する際の課題と対策

保育現場でAIを活用できる業務とは

1. 安全管理業務での活用

2. 事務作業での活用

3. 保護者コミュニケーションでの活用

4. 教育・保育支援での活用

保育現場で使えるAIサービスと活用事例

MISIRU導入による顔認証AI解除システムで安全性向上と業務効率化を実現

株式会社コペルの全脳教育型AIシステム「コペルン」による保育の質向上

ルクミーICTサービスによる業務効率化と保育士の負担軽減

めいまいピーノこども園のAIロボットLOVOT導入による保育の質向上

さいたま市のAI保育所入所選考による業務効率化で作業時間を大幅削減

アリスこどもの家幼稚園のうつぶせ寝見守りAIカメラによる安全性向上

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まとめ

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保育現場でAIが注目される背景

近年、保育現場では深刻な人手不足や待機児童問題、保育士の過重労働などの課題を抱えています。これらの課題を解決する手段として、AI技術の活用が注目されています。AIを導入することで、限られた人的リソースでも高品質な保育サービスを提供できる環境が整いつつあります。

特に、事務作業の負担軽減や保育の質の向上、安全管理の強化といった面で、AIは保育現場に革新的な変化をもたらすことが期待されています。デジタル技術の進化とともに、保育業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が押し寄せており、AIはその中核を担う技術として位置づけられています。

また、政府による保育所等におけるICT化推進事業の補助金制度も整備され、保育現場でのAI導入を後押しする環境が整ってきています。こうした背景から、多くの保育施設がAI技術の導入を検討し始めています。

保育現場におけるAIとは

保育現場におけるAI(人工知能)とは、機械学習や画像認識などの技術を活用し、保育業務の効率化や安全性向上を実現する技術です。近年、出欠管理の自動化、顔認証による入退室管理、AIカメラによる見守りシステムなど、様々な場面でAIが導入されています。

AIの活用により、保育士の事務作業負担が大幅に軽減されるだけでなく、子どもたちの安全確保や保護者とのコミュニケーション向上といった保育の質的向上にも貢献しています。また、データ分析を通じて一人ひとりの子どもの成長を可視化し、よりきめ細やかな保育計画の立案も可能になっています。

保育現場の問題点

AIを導入するメリットを解説する前に、保育現場の問題点について解説します。保育の現場では、解決すべき様々な問題が存在しますが、その中でも深刻なのが、待機児童問題、保育士の不足、保育士の過酷な労働環境です。

待機児童問題の現状と保育施設不足による影響

保育業界で、大きな問題の1つに待機児童の問題があります。待機児童の問題とは、保育施設の不足により、子供を保育園に預けられない状況のことを言います。厚生労働省の資料によると、2022年4月時点で待機児童は、約3000人となっています。待機児童は年々減少していますが、大都市部を中心に待機児童問題が解消されていないのが現状です。

待機児童問題
待機児童数の推移(厚生労働省「令和4年4月の待機児童数の調査結果」より)

待機児童の増加は、働きたい保護者が仕事に復帰できない要因となり、家庭の経済状況にも影響を与えます。地方自治体は新しい保育施設の開設や、既存施設の定員増加を試みていますが、急速な需要増加に追いついていないのが現状です。

保育士の不足問題と潜在保育士の活用課題

保育士の不足も、保育業界の問題点の1つです。2021年の保育士の有効求人倍率は2.92と、全職業の有効求人倍率の1.03と比べると、3倍近い数値となっています。

保育士の資格を保有していながら、就業をしていない潜在保育士も多いのが現状です。これは、結婚や出産を機に保育士を離職したり、過酷な労働環境によって保育の現場を離れたりする人がいるためです。また、資格を保有していても、保育施設以外に勤めたり、他職種の仕事に就いてる人も多く、保育士が確保できない状況が続いています。

保育士の過酷な労働環境と離職率増加の実態

保育士の労働環境は過酷であり、これが離職率の高さ、そして保育士不足に直結しています。保育士は子どものケアに加えて、多くの事務作業や親とのコミュニケーション、施設管理など多岐にわたる業務をこなさなければなりません。業務負担が多いうえ、持ち帰り残業が発生したり、休日が取れない場合もあります。これにより、心理的および身体的な負担が大きくなり、長期間働き続けることが難しいこともあります。

保育現場でAIを活用するメリット

保育現場において、AIの活用は保育士の業務負担軽減や安全性向上、保育の質向上に大きな可能性をもたらしています。

AIを取り入れることで、事務作業の自動化や子どもたちの見守り強化、保護者とのコミュニケーション円滑化などが実現できます。また、データ分析による個別最適化された保育計画の立案や、人材不足への対応も期待されます。

保育現場でAIを活用することで、主に以下の5つのメリットがあります。

業務効率化

メリット 期待効果
事務作業の自動化 登降園管理や連絡帳記入の時間削減
帳票作成支援 保育日誌や指導計画の作成時間短縮
情報管理の効率化 データの一元管理と検索性向上

安全性向上

メリット 期待効果
入退室管理の強化 不審者侵入防止とセキュリティ向上
見守りシステム うつぶせ寝検知など事故の未然防止
異常検知の自動化 迅速な対応と保育士の負担軽減

保育の質向上

メリット 期待効果
個別支援の充実 データ分析による発達状況の可視化
教育内容の多様化 デジタル教材による学習機会の拡大
保育計画の最適化 AIによる分析と提案の活用

コミュニケーション強化

メリット 期待効果
保護者との情報共有 リアルタイムでの活動状況配信
多言語対応 外国籍保護者とのコミュニケーション円滑化
相談対応の効率化 よくある質問への自動応答

人材不足への対応

メリット 期待効果
少人数での運営 業務自動化による人員配置の最適化
保育士の負担軽減 より重要な業務への集中が可能
労働環境の改善 働きやすい職場環境の実現

以下で、各メリットについて詳しく解説します。

AIによる保育士の負担軽減と業務効率化の実現

AIを導入することで、日常の事務作業や書類作成の自動化が可能になります。例えば、出欠管理や連絡帳の記入を自動化することで、保育士はこれらの業務に費やす時間を削減し、より多くの時間を子どもたちと過ごすことができます。また、AIによるデータ分析を活用することで、子ども一人ひとりの成長や発達を効率的に追跡し、保育計画の立案を支援します。

AIによる教育内容の多様化と保育の質向上

AIは、多様な学習リソースやコンテンツを提供することができます。例えば、インタラクティブなデジタル教材、バーチャルリアリティを用いた体験学習など、従来の教育方法では提供できなかった豊富なリソースを利用することで、子供たちの興味を引き付けることができます。

AIによる保育現場の安全性向上と事故防止対策

AIを活用した監視システムやセンサーにより、園内の安全性が大幅に向上します。例えば、AIカメラを使用して園内の動きを常時監視し、異常行動や不審者の侵入を即座に検知することができます。さらに、AIセンサーを用いることで、温度や湿度の管理、設備の異常検知なども可能となり、子どもたちが安全に過ごせる環境を維持することができます。

AIによる保育士不足の対策と業務効率化の推進

AIによる業務効率化により、少ない人数でも保育業務を効果的に行うことが可能になります。例えば、AIアシスタントを導入することで、保育士が手が離せない時でも、基本的な問い合わせに対応したり、緊急時の指示を行ったりすることができます。また、AIを活用した研修プログラムを通じて、新人保育士の育成を支援し、早期の戦力化を図ることができます。これにより、保育士不足の問題に対処し、より良い保育サービスを提供することができます。

AIによる保護者とのコミュニケーション向上と情報共有の効率化

AIの導入により、保護者とのコミュニケーションが大幅に改善されます。AIシステムが子どもの日々の活動や体調変化をリアルタイムで保護者に通知することで、保護者は子どもの状況を常に把握でき、必要な対応を迅速に行えます。さらに、AIチャットボットが保護者からの質問や要望に迅速に対応し、保育士の負担を軽減します。保護者からのフィードバックを自動的に集計・分析することで、保育の質を向上させることも可能です。プライバシーとセキュリティの確保にも配慮されており、データは厳重に管理されます。

保育現場でAIを導入する際の課題と対策

AIの導入は、保育現場に多くのメリットをもたらす一方で、効果的に活用するためにはいくつかの課題も克服する必要があります。導入コストや保育士のトレーニング、データプライバシーの保護、保護者の理解など、AI導入には事前に解決すべきポイントが多く存在します。

課題 概要 対策
導入コストと環境整備 AIシステムの導入には高額な初期費用や運用費用が必要であり、特に中小規模の保育施設にとっては財政的負担が大きい 子ども家庭庁による「保育所等におけるICT化推進等事業」の補助金を活用し、段階的な導入を検討する
データプライバシーとセキュリティ 子どもや保護者の個人情報を扱うため、データ漏洩や不正アクセスのリスクがある データの暗号化、アクセス制御、定期的なセキュリティ監査を実施し、安全なデータ管理体制を構築する
保護者からの理解 AI技術に対する不安や懸念を持つ保護者がいるため、導入への理解を得る必要がある 説明会やデモンストレーションを開催し、導入の目的やメリット、安全性について丁寧に説明する
保育士の抵抗感 新しい技術に対する抵抗感や不安を持つ保育士がおり、スムーズな導入が困難な場合がある AIの有用性を説明し、トレーニングプログラムを整備する。現場の声を反映したシステム改善も継続的に実施
AIと人のバランス AIに任せる業務と人が行うべき業務の適切な配分が必要 データ処理や監視業務はAIに、子どもとのコミュニケーションや感情的サポートは人が担当する役割分担を明確化

AI導入により、保育現場では業務効率化や安全性向上、保育の質向上が可能となります。各業務でのAI活用による自動化や高度化は、保育士の負担軽減だけでなく、子どもたちの成長をより効果的にサポートするための重要な施策です。


保育現場でAIを活用できる業務とは

AI活用事例を紹介する前に、ここからは具体的にどのような業務でAIを活用できるのか、業務カテゴリ別に解説します。

1. 安全管理業務での活用

入退室管理
顔認証AIシステムを活用することで、保護者の入退室を自動で管理できます。なりすまし防止やセキュリティ強化が実現し、不審者の侵入を防ぐことができます。

  • 効果:セキュリティ向上、保育士の確認作業軽減
  • ツール例:MISIRU、顔認証システム

見守りシステム
AIカメラによる見守りシステムは、園児の安全を常時監視します。うつぶせ寝の検知や異常行動の自動検出により、事故を未然に防ぐことができます。

  • 効果:事故防止、保育士の負担軽減
  • ツール例:午睡チェックセンサー、AIカメラ

2. 事務作業での活用

登降園管理
AIを活用した登降園管理システムは、出欠管理や連絡帳の記入を自動化します。手作業による入力ミスを減らし、保育士の事務作業時間を大幅に削減できます。

  • 効果:事務作業時間の削減、記録の正確性向上
  • ツール例:ルクミー、ICTシステム

帳票作成
保育日誌や指導計画などの帳票作成をAIがサポートします。テンプレートの自動生成や過去のデータに基づいた提案により、作成時間を短縮できます。

  • 効果:書類作成時間の短縮、業務効率化

3. 保護者コミュニケーションでの活用

情報共有
AIを活用したアプリやシステムにより、保護者への一斉配信や個別連絡を効率的に行えます。写真や動画の共有も簡単になり、保護者とのコミュニケーションが向上します。

  • 効果:コミュニケーション円滑化、保護者満足度向上
  • ツール例:連絡アプリ、保護者向けシステム

4. 教育・保育支援での活用

教材提供
AIを活用したデジタル教材は、子どもたちの興味や発達段階に応じた学習コンテンツを提供します。個別最適化された教育が可能になります。

  • 効果:教育内容の多様化、個別対応の充実
  • ツール例:コペルン、デジタル教材システム

発達記録分析
子ども一人ひとりの発達記録をAIが分析し、成長の傾向や課題を可視化します。より効果的な保育計画の立案をサポートします。

  • 効果:個別支援の質向上、保育計画の最適化

保育現場で使えるAIサービスと活用事例

ここからは、保育現場で使えるAIサービスと、実際にAIを活用している事例を紹介します。

MISIRU導入による顔認証AI解除システムで安全性向上と業務効率化を実現

従来、幼稚園や保育園では、登園時の門扉解錠は、保護者の入園許可証をカメラ付きインターホン等で確認して行っていました。この作業は、手作業で行うため、膨大な時間と手間がかかっていました。

MISIRUは、顔認証AIシステムを利用することで、門扉解錠を自動で行えるシステムです。インターホンに映し出された顔を認証して電気錠を解除することや離れた事務所のモニターで来訪者を確認することができます。

また、顔認証リーダーと事務所内のモニター(PCやタブレット等)を連動させることで、保護者の顔と名前を随時チェックすることができます。登録された保護者の顔でのみ解錠するため、なりすましによる不審者の侵入を防ぐことができ、園児の安全を確保するこもできます。

MISIRU 本体機能MISIRU 本体機能

MISIRUは、スマートフォンで簡単に顔認証が登録できる点もポイントです。従来は、園内のパソコン等で撮影を行い、職員が登録を行う必要があり、保護者への説明や撮影時間の調節が課題になっていました。しかし、MISIRUでは、保護者のスマートフォンで、専用サイトから説明を確認し、好きなタイミングで撮影や登録申請を行うことができます。

(参考)

株式会社コペルの全脳教育型AIシステム「コペルン」による保育の質向上

株式会社コペルは、幼児教育の可能性を広げる革新的な全脳教育型AIシステム「コペルン」の全国の幼稚園・保育園向けに販売を開始しました。

コペルン

コペルンは、幼児教室コペルのメソッドと最新のAI技術を使って、5,000種のデジタル教材を誰でも簡単に使える「コペルンクラス」と、子供の話相手に、ママ・パパの子育て相談に応えるAI会話「コペルンホーム」の2つの機能を搭載した新しいシステムです。

「コペルンクラス」は、大型タッチディスプレイを使用した、5,000種の教育動画や知育ゲームを提供しています。PCなどが苦手でも利用できるよう使いやすさを追求しており、基本的に電源を入れるだけで利用可能です。また、毎月コンテンツが増えるアップデートを実施しており、子供を飽きさせない工夫がされています。

「コペルンホーム」は、コペルンオリジナルの白くまAI「ペルくん」が子供の話相手に、ママ・パパの子育て相談に応えます。会話の内容を記憶しており、過去の会話に基づいた会話が可能です。また、ママ・パパの子育ての悩みや、子供の質問例を3000パターン以上登録しており、コペル社が30年培ってきた教育ノウハウを基に回答してくれます。

(参考)

ルクミーICTサービスによる業務効率化と保育士の負担軽減

ルクミーは、「Look at me(私を見て)」に由来し、保育現場のテクノロジー支援を行っています。保育士は多くの記録業務や事務作業に追われていますが、その負担を軽減し、保育士が子どもたちにもっと目を向けられるようサポートすることを目標にしています。また、人材不足にも対応し、テクノロジーの力で保育の質を向上させることを目指しています。

ルクミーでは、幼稚園・保育園のさまざまな課題や理想の実現をサポートする幅広いサービスを展開しています。

例えば、業務負荷を軽減させるために、クラス情報の一元管理、帳票作成・管理、午睡チェックセンサー・記録アプリなどのサービスがあります。また、保護者コミュニケーション支援として、おたより・お知らせの一斉配信、送迎バスGPS共有のサービスなどもあります。

ルクミ―ロゴルクミーロゴ

この画像はルクミ―のロゴで、保育者と保護者が子どもを見守り包み込む。ふたつの呼吸がひとつになり、寄り添い見守っている姿を表しています。

(参考)

めいまいピーノこども園のAIロボットLOVOT導入による保育の質向上

ロボットベンチャーのGROOVE Xは、子どもたちの未来のため教育分野における「LOVOT」の可能性を発信する「LOVOT EdTechプロジェクト」の活動を展開しています。その活動において、幼稚園・保育園など合わせて9園に「LOVOT」の導入が決定しました。

令和3年4月に開園した、めいまいピーノこども園では、新しい時代のこども園としてAI技術を取り入れ、子供たちに最新のテクノロジー体験を提供するため、「LOVOT」を導入しました。

子どもたちは「LOVOT」に優しく声をかけたりして、面倒を見ています。乳児も最初は怖がりますが、徐々に慣れて興味を示すようになります。「LOVOT」は、園の象徴となり、「LOVOT」の影響で運動会のテーマが【人とロボットの新しい関係】になりました。この運動会を通して、子供たちのプログラミングやロボットへの興味を引き出すことができました。他にも、園外の就職フェアなどでも活躍しています。

LOVOT

(参考)

さいたま市のAI保育所入所選考による業務効率化で作業時間を大幅削減

保育を取り巻く状況には、数多くの課題がありますが、そのうちの1つに、保育所の入所選考があります。

そこで、さいたま市では、入所選考業務にAIを導入し、AIを用いたマッチング技術で最適な保育所入所選考を実現しました。
さいたま市では、共働き世帯が増えたために保育所の⼊所希望が増加し、複雑な選考基準に基づいた優先順位付けや兄弟同時⼊所希望など、様々な要望を踏まえた選考を⾏う必要がありました。

以前はその作業を、職員が1,500時間かけて実施してましたが、AIを利用することで、約8,000⼈、300施設への⼊所選考作業を
数秒で完了することが可能になりました。

AI保育所選考

(参考)

アリスこどもの家幼稚園のうつぶせ寝見守りAIカメラによる安全性向上

宮崎市にある認定こども園、アリスこどもの家幼稚園では、昼寝中の乳幼児を見守るAIカメラを導入しました。

2023年3月、宮崎市の保育施設で、うつぶせで寝ていた1歳未満の乳児が死亡する事故が起きており、宮崎県内の幼稚園てん保育園でその対策が求められていました。そこで、この幼稚園ではうつぶせ寝による突然死を防ぐために、AIカメラを導入しました。

このカメラは、顔の向きを仰向け・左・右・うつぶせの4方向で識別し、うつぶせが30秒続くと警報音が鳴る仕組みです。1台で同時に10人まで見守ることができます。

うつぶせ寝

(参考)

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AI・チャットボットの導入を検討されている方は、以下の記事も参考にしてください。

まとめ

AIは、保育現場に革新的な変化をもたらしつつあります。

本記事でご紹介したように、業務効率化、安全性向上、保育の質向上など、多くの利点がある一方で、導入コストやデータセキュリティ、保育士のトレーニングなどの課題も存在します。

これらの課題を克服するためには、補助金制度の活用や段階的な導入計画、そして保育士と保護者の理解を得るための丁寧なコミュニケーションが必要となってきます。AIはあくまでも保育士をサポートするツールであり、子どもたちとの温かい関わりは人間にしかできない重要な役割です。

今後もAIの進化とともに、保育現場のサービスがさらに向上していくことが期待されています。AIと人が協調した、より良い保育環境の実現を目指していきましょう。

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監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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