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DXの次にくる!VXとBXとは?その概要や活用事例、取り組みを徹底解説

この記事のポイント

  • この記事はVX(バーチャルエクスペリエンス)とBX(バイオエコノミー)について詳しく解説しています。
  • バーチャルや拡張現実を駆使した新しい体験価値を提供するVXの概念を解説しています。
  • 持続可能な生物資源を利用した経済活動であるBXの重要性や、その具体例を紹介しています。

監修者プロフィール

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の持つ変革の波はさらに進化し、新たな価値と可能性を持つ「VX(バーチャルエクスペリエンス)」と「BX(バイオエコノミー)」が次なるキーワードとして注目されています。

この記事ではそれぞれの特徴や意義、事例を取り上げ、どのようにこれらがビジネスや社会に新しい展望をもたらすのかを解説します。

「そもそもDXについてよく分かっていない」「DXについて包括的に知りたい」という方は、こちらの記事もご覧ください。
➡️DXとは?その定義や必要性、IT化との違いや、実際の事例を徹底解説

VX(バーチャルエクスペリエンス)とは?

VX(バーチャルエクスペリエンス)は、仮想現実(VR)・拡張現実(AR)・ミックスドリアリティ(MR)などの技術を駆使して、現実世界とは異なる体験や価値を提供する概念です。

VXは、教育、エンターテイメント、ビジネスミーティング、ソーシャルイベントなど、あらゆる分野でその可能性を広げています。

VXとは?
VXとは?

VXとDXの違い

DX(デジタルトランスフォーメーション)とVX(バーチャルエクスペリエンス)は、ともにデジタル技術を活用した変革を表す概念ですが、その目的や焦点、影響する範囲には大きな違いがあります。

特徴 DX(デジタルトランスフォーメーション) VX(バーチャルエクスペリエンス)
目的 ビジネスプロセスやサービスを根本から変革し、新たな価値を創造する 個々のユーザーの体験の豊かさや没入感を高める
焦点 ビジネスや組織の変革 ユーザーが仮想空間内で体験する「体験」
主な影響 組織全体のデジタル化と効率化 個人の体験価値の向上


このように、DXは、企業がデジタル技術を導入し、「ビジネスモデルや業務プロセスを根本から見直すことで、効率性と競争力を向上させること」を目的としています。

その焦点は組織全体のデジタル化と業務改革にあり、業務の自動化・最適化によるコスト削減と生産性向上、さらには新たなビジネスチャンスの創出などの効果が期待されます。

DXを支える技術基盤には、クラウド、ビッグデータ、AI、IoTなどが挙げられ、製造業におけるスマートファクトリー化、小売業におけるオムニチャネル化、金融業におけるフィンテック導入などが代表的な適用例です。

【関連記事】
➡️DX成功の鍵!デジタル時代の必須技術10選と効果的な活用方法

一方、VXは、仮想空間における没入感の高い体験を提供し、「ユーザーの満足度と関与度を高めること」を目的としています。その焦点は個人のバーチャル体験の質と価値にあり、ユーザーのエンゲージメント向上、ブランドロイヤルティの強化、新しいサービスの可能性などが主な影響として挙げられます。

VXを実現する技術基盤には、VR、AR、MR、メタバースプラットフォームなどのバーチャル技術が不可欠です。

VXを支える技術

VX(バーチャルエクスペリエンス)を実現するためには、複数の先進技術が組み合わさっています。これらの技術は互いに補完しながら発展していきます。

以下に、VX実現に不可欠な主要な技術をいくつか挙げます。

技術カテゴリ 説明
1.仮想現実(VR)技術 ユーザーを完全に仮想世界に没入させる技術。専用のヘッドセットやコントローラーを使用して、視覚と聴覚を通じて仮想環境を体験させる。
2.拡張現実(AR)技術 現実世界にデジタル情報やオブジェクトを重ね合わせる技術。スマートフォンやタブレット、ARメガネを使用して、現実世界とデジタルコンテンツの融合体験を提供する。
3.ミックスドリアリティ(MR)技術 VRとARの特徴を組み合わせた技術で、現実世界と仮想世界の間でシームレスな体験を提供する。MRデバイスを使用することで、リアルタイムで物理的環境と仮想環境が融合する。
4.3Dモデリングとアニメーション 仮想空間内でのオブジェクト、環境、キャラクターなどをデザインし、それらをリアルタイムで動かす技術。
5.センサー技術とトラッキング ユーザーの動きや位置を検出し、それに基づいて仮想環境内での反応やインタラクションを実現する技術。モーショントラッキング、アイトラッキングなどが含まれる。
6.人工知能(AI)と機械学習 ユーザーの行動や好みを学習し、パーソナライズされた体験を提供する技術。AIは、自然言語処理や画像認識など、VX内でのインタラクティブな体験を向上させるためにも使用される。
7.ネットワーク技術(5G/6G) 高速で低遅延の通信を提供し、リアルタイムでの仮想体験を可能にする技術。高いデータ転送速度は、複雑な仮想環境をスムーズに体験するために重要。

VXとメタバースの関係

メタバースとVXの関係は相互に発展を促すものであり、「VX技術の進化はメタバースをより魅力的なものにし、その逆もまた真」です。このような関係性は、デジタル技術が私たちの生活やビジネス、社会全体に与える影響を再定義しています。

特徴 メタバース VX(バーチャルエクスペリエンス)
定義 インターネット上に存在する仮想世界の集合体 メタバースの概念を実現するための重要な要素
ユーザー活動 アバターを通じての交流や活動 メタバース内での体験の提供
提供体験 多岐にわたる(コンサート、学習プログラム、社会活動など) メタバース内での体験を豊かにする
技術発展の影響 よりリアルで没入感のある体験の提供 メタバース内での体験を現実世界と変わらない、あるいはそれ以上の価値にする

VX推進のポイント

企業がVX(バーチャルエクスペリエンス)を推進する際に特に重視すべき3点は以下の通りです。

ユーザーエクスペリエンスの最適化

企業がVXを通じて提供する体験の品質は、その成功を左右します。直感的で使いやすいインターフェース、リアルで没入感の高いコンテンツは、ユーザーのエンゲージメントを高め、継続的な関与を促進します。

ユーザーが求める価値を的確に理解し、それに応えることが重要です。

セキュリティとプライバシーの保護

VXサービスを利用する際、ユーザーは個人情報や機密データを提供することが多々あります。企業はこれらの情報を安全に保管し、不正アクセスやデータ漏洩から守るための厳格なセキュリティ対策を講じる必要があります。

ユーザーの信頼を獲得し、ブランドの信頼性を保つためにも、プライバシー保護とデータセキュリティは最優先事項です。

継続的な技術革新とアップデート

テクノロジーは常に進化しており、新しい技術が次々と登場しています。

企業は最新のトレンドを追い続け、VXプラットフォームやサービスを定期的にアップデートし、技術革新を取り入れることで、競争力を維持し、ユーザーに新鮮で価値ある体験を提供し続ける必要があります。


VXの導入事例

NTTdocomoは2024年1月17日~18日に東京国際フォーラムで「docomo Open House’24」を開催しました。
本イベントでは超多人数接続技術による新時代のバーチャルイベントAIと人間がシームレスに共存するメタコミュニケーション空間が展示されました。

他にも生成AI・5Vや6G・デジタル治療・人間拡張基盤を用いた味覚の共有技術など様々な最先端の技術が紹介されています。

VX導入事例:NTT docomo
VX導入事例:NTT docomo (参考:NTT docomo>プロジェクトストーリー>メタバース)


BX(バイオエコノミー)とは?

BX(バイオエコノミー)とは、生物資源(植物、動物、微生物など)から持続可能な方法で製品やエネルギーを生産する経済活動のことを指します。

これには、農業、林業、水産業からの生物資源の利用だけでなく、バイオテクノロジーによるイノベーションを通じた新たな製品やサービスの開発も含まれます。
BXは、化石燃料に依存した従来の経済からの脱却と、持続可能な生産・消費パターンへの移行を目指しています。

BXの目的

BXは単に経済成長を目指すのではなく、人間の活動が自然の循環システムと調和しながら、地球上の生命を支える生態系を保護し、将来世代に豊かな環境を残すことを意味します。

BXの主な目的は、環境への負荷を最小限に抑えつつ、経済成長と社会の持続可能性を実現することです。これは以下のような方法で達成されます。

方法 説明
持続可能な生物資源の活用 再生可能な生物資源を原料として使用することで、化石資源の消費を減らし、環境負荷を低減します。
炭素循環の促進 植物が光合成を通じてCO2を吸収するプロセスを活用し、温室効果ガス排出の削減に貢献します。
バイオテクノロジーの進展 遺伝子工学や発酵技術などの進展により、食料、医薬品、バイオ燃料、バイオプラスチックなど、新しいバイオベースの製品の開発が進められています。
経済的価値と雇用の創出 バイオベースの製品市場の拡大は、新たなビジネスチャンスを生み出し、地域経済の活性化や雇用創出に繋がります。
食料安全保障の強化 持続可能な農業技術の推進により、食料生産の効率化と安定化を目指します。

BXは経済、環境、社会の三つの柱を統合した持続可能な開発の理念に基づいています。バイオエコノミーは、持続可能な未来に向けた重要なステップであり、地球規模での環境問題に対する有効な解決策の一つとされています。


BXとバイオテクノロジーの関係

バイオテクノロジーの進化は、医療、農業、環境保護など、多岐にわたる分野で革新的な変化をもたらしており、これらの影響は社会全体に深く及んでいます。以下に、バイオテクノロジーの進化が社会に及ぼす主な影響をいくつか挙げて説明します。

1.医療分野での影響

  • 個別化医療の実現
    ゲノム解析技術の進化により、個々の患者の遺伝的情報に基づいたカスタマイズされた治療法の提供が可能になりました。これにより、治療の効率化と副作用の軽減が期待されています。

  • 新薬の開発
    バイオテクノロジーは、新たな医薬品の開発において中心的な役割を担っています。特に、がんや遺伝性疾患など、従来の治療法では難しかった病気の治療薬開発が進んでいます。

  • 再生医療の進展
    幹細胞技術や組織工学の発展により、損傷した臓器や組織の修復・再生が可能になることで、多くの疾患の治療に革命をもたらしています。

2.農業分野での影響

  • 作物の改良
    遺伝子組み換え技術による作物の改良は、病害虫への抵抗性や栄養価の向上を実現しました。これにより、食料生産の効率化と食料安全保障の向上が期待されます。

  • 持続可能な農業の推進
    バイオテクノロジーは、農薬や化学肥料の使用量を削減しつつ、作物の生産性を高めることで、環境に優しい持続可能な農業の実現を支援しています。

3.環境保護分野での影響

  • バイオリメディエーション
    微生物を利用して環境汚染を浄化する技術が開発されています。重金属や有害化学物質の除去に有効であり、環境保全に貢献しています。

  • バイオ燃料の開発
    石油に代わる持続可能なエネルギー源として、バイオエタノールやバイオディーゼルなどのバイオ燃料の開発が進められています。これにより、化石燃料の使用減少と温室効果ガス排出の削減が期待されます。

日本におけるBX(バイオエコノミー)への取り組み

日本では、2030年に向けて世界最先端のバイオエコノミー社会を実現することを目標に、バイオ戦略が推進されています。

この戦略は、持続可能性、循環型社会、健康(ウェルネス)をキーワードに、産業界、大学、自治体などの幅広い参加を得て、バイオテクノロジーや再生可能な生物資源を活用し、持続的で再生可能性のある循環型の経済社会を拡大させることを目指しています。

積水化学

化石資源に依存しない資源循環社会の創生に向け、米国ベンチャー企業ランザテック社と共同開発し、微生物を活用して可燃性ごみをエタノールに変換する技術を確立しました。
この技術はBR技術の社会実装に向けた取り組みとして期待されています。

(参考:積水化学:サステナビリティレポート2023

北海道下川町

木質バイオマスボイラーを活用した熱自給率49%の実現や、地域おこしにも熱を利用するなど、循環型社会の実現に向けた具体的な取り組みが進行中です。

これらの活動は、バイオエコノミーの概念を取り入れ、持続可能な社会づくりに貢献しています
​ (参考:農林水産省;再エネインタビュー)​。

また、バイオプラスチックの開発に関する研究も活発に行われており、医療分野での利用が進むなど、バイオエコノミーの推進が産業構造の変革をもたらすことが期待されています。

東京農業大学

東京農業大学の田口精一教授は乳酸ポリマーの生産効率や生体適合性の研究を行っています。ポリマーを生成する大腸菌を改良し、乳酸ポリマーの製造工程を簡略化しています。

(参考:研究領域「二酸化炭素資源化を目指した植物の物質生産力強化と生産物活用のための基盤技術の創出:研究課題「植物バイオマス原料を利活用した微生物工場による新規バイオポリマーの創製および高機能部材化」

BXに関する提言と役割

経団連は、バイオトランスフォーメーション(BX)戦略において、社会課題の解決と経済成長の両立を目指しています。

経団連のBX戦略
経団連のBX戦略

分野 概要 期待される効果
ホワイトバイオ(工業・エネルギー) 化石資源を使わず、バイオマスや微生物を活用するモノづくり。 地球温暖化の緩和、資源制約の解消、環境汚染の低減。
グリーンバイオ(食糧・植物) 遺伝子改変技術による農作物の品種改良や代替タンパク質の生産。 食糧生産の効率化、栄養価の向上、食糧安全保障の強化。
レッドバイオ(医療・健康) 再生・細胞医療、遺伝子治療など新たな治療法の開発。 難病治療の新選択肢、健康寿命の延伸、新興感染症への迅速対応。
ブルーバイオ(海洋) 海洋資源の活用、品種改良による食料問題解決、海藻類のエネルギー源利用。 海洋資源の有効活用、食料課題の解決、新たなエネルギー源の開発。
グレーバイオ(環境) 微生物を利用した汚水処理、汚染土壌の浄化、循環資源の再資源化。 環境負荷の低減、温室効果ガスの排出削減、資源循環の促進。


また、経団連は、BX実現のための「五つの戦略」を提言しており、経済界が積極的に役割を果たすことを宣言しています。

戦略 詳細
1.バイオで価値を創造する~エコシステムの構築 世界中の人材・技術・資金・情報が集まり、各プレイヤーが有機的につながる中で異分野融合が進み、大企業とスタートアップが躍動するエコシステムの構築を目指す。
2.バイオで国民のくらしを守る~経済安全保障の確保 最先端の科学技術の発展を図るとともに、同盟国・友好国と協力し、バイオ原材料の安定的な確保やバイオ製品の生産設備の増強、高度人材の育成・活躍促進に向けた取り組みを強化する。
3.バイオで世界に打って出る~グローバルなルール形成 バイオの有効活用を通じたイノベーションの創出と社会実装、国際展開に向け、レベルプレイングフィールドの実現とグローバルなルール形成を働きかける。
4.バイオを国の重要課題に~司令塔による政策の一元化 国家戦略の策定と振興施策の一元的遂行を担う政府司令塔組織とともに、産業界も幅広い業種のビジネスモデルを変え、産業構造の転換をもたらすBXに向き合い、各ステークホルダーがベクトルを合わせて取り組む。
5.バイオを社会全体で応援する~国民理解の醸成 国民からバイオの価値が正しく認知されて受容されるよう、丁寧な説明と理解を得る取り組みを積極的に行う。


このような戦略は、他国に先駆けたバイオエコノミーの実現を目指し、バイオ産業を国の成長を牽引する基幹産業に位置付けることを目標としています。
参考:経団連:バイオトランスフォーメーション(BX)戦略


VXとBXの今後

VX(バーチャルエクスペリエンス)とBX(バイオエコノミー)は新たなビジネス機会を開く可能性を持っています。日本企業にとってこれらのトレンドは、グローバルな競争において独自のアドバンテージを築くための重要な機会を提供します。

VXによる新たな機会

VXは、エンターテイメント、教育、リモートワーク、ヘルスケアなど、多岐にわたる分野での革新的なサービス開発を可能にします。

特に、日本が持つ高度なゲーム開発技術やアニメーション制作技術を活用することで、没入型のエンターテイメント体験や教育コンテンツを世界市場に提供することができます。
また、高齢化社会においては、VXを活用した遠隔医療やリハビリテーションのサービスも重要なビジネスチャンスとなり得ます。

BXによる新たな機会

BXは、持続可能な資源利用と環境保護の観点から、化石資源に依存しない製品やエネルギーの生産に関するビジネスチャンスを提供します。
日本は、バイオマス資源の豊富な森林や海洋資源を有しており、これらを活用したバイオプラスチックやバイオ燃料の開発、さらには海藻や微生物を用いた持続可能な食料生産技術の開発に強みを持つことができます。

また、先進的なバイオテクノロジー研究による新薬の開発や再生医療など、ヘルスケア分野でも新たなビジネスチャンスが期待されます。


VXやBXへの日本企業の取り組みと課題

VXやBXへの取り組みについては、直接的なデータは少ないものの、これらの新たなトレンドに対応するためには、DXの成功が基盤となると考えられます
DXの成功には「ビジョンの明確化」、「人材確保・育成」そして「業界ごとの特有の課題」に対する理解が必要です。

しかし、日本企業のDXにおいては業界特有の課題への対応が遅れているという指摘があります。
テクノロジー・IT、製造業は比較的進んでいますが、ヘルスケアや飲食、小売などは遅れています。また、「大企業と中小企業間でのDX成熟度に差がある点」も指摘されています。

また、DXを実現する上でエコシステムの構築が遅れているという問題があります。これは、ビジネスモデルや業務プロセス全体をデジタル化し、顧客体験を向上させるためには、関連する企業や機関との連携が不可欠であることを示しています​。

【関連記事】
➡️DX推進の課題とは?変革を阻む3大要因とその解決策を解説

様々な課題は挙げられますが、日本企業ならではの強みもあります。

強み 説明
技術力 日本企業は精密機械やエレクトロニクス、バイオテクノロジーなどの分野で世界をリードする技術力を有しています。これらの技術をVXやBXの分野に応用することで、革新的な製品やサービスを開発し、グローバル市場での競争力を高めることが可能です。
研究開発体制 日本は、大学や公的研究機関と企業との連携による研究開発が活発です。この体制を活用して、VXやBXに関連する最先端技術の研究開発を進めることで、新たなビジネスモデルの創出につながります。
市場の多様性 日本国内市場は、消費者のニーズが多様で、高品質な製品やサービスに対する需要が高いことが特徴です。この市場での成功経験を基に、グローバル市場に向けた製品やサービスの開発を行うことで、世界各国の多様なニーズに応えることができます。


このように、高い技術力・先進的な研究開発体制・国内市場での成功経験を活かして、これらの分野でグローバルな競争力を高め、持続可能な社会の実現に貢献することが期待されます。
VXやBXへの適応は、日本企業にとって単なる生存戦略ではなく、新たな成長機会として捉えられるべきです。


まとめ

この記事では、DXの次にくるとされるVX(バーチャルエクスペリエンス)とBX(バイオエコノミー)について、DXとの関連性を踏まえつつ、それぞれの独自の価値と将来性について解説しました。

DXが企業のデジタル化とプロセスの変革を目指すのに対し、VXは没入型体験を通じてユーザーとの新たな関わりを、BXはバイオテクノロジーを活用した持続可能な経済活動を目指しています。VXとBXは、DXの成果を基盤にして、技術革新と社会の持続可能性を追求する次の段階として重要な位置を占めています。

これらの分野は、ビジネスモデルの革新、新しい顧客体験の創出、そして地球環境への貢献という、現代社会が直面する課題に対する解決策を提供する可能性を秘めています。日本企業がグローバルな競争の中で生き残り、成長を続けるためには、これらの新たなトレンドに積極的に取り組むことが求められています。

VXとBXは、DXの延長線上にありながらも、それぞれ独自の方向性を持っています。企業は、自社の強みや資源を活かしながら、これらの領域への参入を検討し、新たな価値創造に挑戦していく必要があるでしょう。

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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