この記事のポイント
Suno AIはテキストから高品質な音楽を生成するAIサービス。最新V5で音質・構造・ボーカル表現が大幅に向上
日本語対応でスマホアプリからも利用でき、Suno Studioで本格的な音楽編集も可能
クレジット制の3段階料金(Basic無料/Pro月$10/Premier月$30)で、ニーズに応じたプランを提供
YouTubeの収益化やストリーミングサービスへの楽曲配信など、商用利用にはPro以上のプランが必要
AIによる音楽創作の可能性を広げる一方で、著作権や倫理的課題についても考慮が必要

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。
音楽制作に興味はあるものの、作曲のスキルに自信がない方もいるでしょう。そんな人に向けた革新的なサービスが「Suno AI」です。
Suno AIは、シンプルな操作でテキストから音楽を生成できるツールで、最新バージョンV5では音質・ボーカル表現・楽曲構造がさらに進化しています。
この記事では、Suno AIの特長や活用法、最新の料金体系(クレジット制)、商用利用の注意点などを詳しく解説します。
Suno AIとは
Suno AIは、テキストから音楽を生成するAIサービスです。音楽制作の知識がなくても、歌詞や曲のイメージを入力するだけで、オリジナルの楽曲を作ることができます。
最新バージョンV5では、ELOベンチマークスコア1,293を達成し、音質・楽曲構造・ボーカルのリアリズムにおいて過去のバージョンや競合を上回るパフォーマンスを実現しています。無料ユーザーを含む全てのユーザーが利用可能です。

SunoAIで生成した画面の画像
試しに、SunoAIで生成した曲を聴いてみてください。
SunoAIで生成した楽曲の一部(登録不要で再生できます!)
AIが作ったとは思えないほどクオリティが高いですよね。この曲は、適当に書いた歌詞を入力し、ジャンルを「HIPHOP」に指定しただけで作られたものです。
音楽制作の経験がない人でも、SunoAIを使えばプロ並みの楽曲を手軽に作れるようになったのです。
Suno AI v4とは?(v3.5からの進化)
Suno AI v4は、2024年末頃に一般公開された最新モデルです。v3およびv3.5からの主な進化点は以下の通りです。
- 音質の向上
よりクリアでプロフェッショナルな音質を実現。
- ダイナミックレンジの拡大
より表現豊かで抑揚のある楽曲構造。
- 歌詞の明瞭化
ボーカルが聞き取りやすく、歌詞がより鮮明に。
- 新機能の追加
- Remaster v2やv3など旧モデルで作成した楽曲を、v4の品質にアップグレードする機能。
- Lyrics by ReMi 歌詞のアイデア出しや作成をAIが支援する機能。
- Instrumental指定 ボーカルなしのインストゥルメンタル楽曲の生成がより容易に。
- カバーアートの向上 より創造的で多様なカバーアートデザイン。
v3.5で実装された最大4分の楽曲長や拡張機能もv4で引き続き利用可能です。Pro・Premierメンバーは高音質の.wav形式でのダウンロードも可能です。
Suno AIの進化:v4からv4.5へ
Suno AIは継続的に進化を続けており、ユーザーは常に新しい音楽体験を得ることができます。
Suno AI v4(2024年末頃一般公開) では、それ以前のバージョン(v3、v3.5)から音質が向上し、ダイナミックな楽曲構造や鮮明な歌詞が実現されました。
また、旧モデルで作成した楽曲をv4品質にアップグレードする「Remaster」機能や、歌詞作成をAIが支援する「Lyrics by ReMi」などが追加され、無料ユーザーを含む全てのユーザーが利用可能でした。
そして2025年5月2日、待望の最新モデル「Suno AI v4.5」がリリースされました。 このv4.5では、v4の高品質さをベースに、さらに多方面での大幅な進化を遂げています。
音楽表現と品質の飛躍的向上
- よりダイナミックな音楽表現
全体的な音楽のダイナミズム、ジャンルの多様性と正確性が向上し、ボーカルも一層豊かになりました。
- ジャンル再現性と高度な組み合わせ
「パンクロック」や「ジャズハウス」といった指定はもちろん、「ミッドウエストエモとネオソウル」のような複雑なジャンルの組み合わせも、よりクリエイティブかつ自然に表現します。
- 深化したボーカルの感情表現
繊細なニュアンスからパワフルな歌唱まで、ボーカルの感情の幅が広がりました。
- サウンドのディテールと複雑性の追求
「高揚感のあるノスタルジックなトーン」や「メロディックな口笛」といった、より細かな音楽的指示を楽曲に反映できるようになりました。
- 向上したオーディオ品質
ミックス全体のバランスが改善され、音の劣化や揺らぎが低減。特に長い曲でも一貫した音質を保ちやすくなりました。
v4.5での制作機能強化と利便性向上
-
プロンプト解釈能力の強化
入力されたテキストの意図(雰囲気、楽器、感情など)をAIがより深く理解し、楽曲に反映します。
-
新機能「プロンプトエンハンスメントヘルパー」
入力したジャンルのアイデアを、AIがより具体的で豊かなスタイル記述へと発展させる手助けをします。
-
進化したカバー機能・ペルソナ機能
カバー曲作成時のメロディ保持性が向上し、ジャンル変更もよりスムーズに。これらを組み合わせることで、声・スタイル・構成を一度にリミックス可能です。
-
楽曲生成速度の向上
楽曲がよりスピーディーに作成できるようになりました。
-
最大8分の楽曲制作が可能に
従来の4分から、最大で8分間の長さの楽曲を、品質を保ったまま作成できるようになりました。
これらの進化により、Suno AI v4.5は、初心者からプロのクリエイターまで、誰もがより直感的に、そしてより深く自身の音楽的アイデアを形にすることを可能にしました。
Suno AI V5と Suno Studio
2025年後半にリリースされたV5は、v4.5をさらに上回る最新モデルです。ELOベンチマークスコア1,293を達成し、音質・楽曲構造・ボーカルのリアリズムにおいて過去のすべてのバージョンを凌駕しています。
また、V5と同時に登場したSuno Studioは、AIネイティブなデジタルオーディオワークステーション(DAW)です。ステム分離(ボーカル・楽器パートの分離)や高度な編集機能を備え、Pro・Premierメンバーは生成した楽曲をより本格的に編集できます。
V5も無料ユーザーを含む全てのユーザーが利用可能です。(Pro・Premierメンバーは高音質の.wav形式でのダウンロードやSuno Studioの全機能が利用可能です)
Suno AIの使い方
SunoAIの操作画面(インターフェース)は、直感的にデザインされており、洗練されています。
画面上では文章を入力したり楽曲スタイルを指定したりできますが、どれも簡単に操作することができます。
Suno AIの登録方法
下記URLにアクセスし、右上の「Make a song」を選択することでアカウントの作成をする手続きが始まります。
Suno AI公式サイト

SunoAIのトップページ SunoAIより)
サインアップはシンプルで、基本的な個人情報および連絡先を入力するだけで進めることができます。
基本的な使い方
アカウント作成が完了すると、下記のようなページに遷移します。
左側の列に「Explore」「Create」「Library」という項目があり、これらを通じて操作をしていきます。

SunoAI 操作画面 (参考:SunoAI)
「Explore」:世界中のSunoAIユーザーが作成した音楽を探すことができる
「Create」:AIによる作詞/作曲のサポートを受けながら楽曲制作できる
「Library」:自分で制作した曲やプレイリストに登録した曲を保管できる場所
ここでは、Createに注目しましょう。ここで楽曲制作ができます。ここからは楽曲制作のプロセスに焦点を絞ってご紹介します。
1.キーワード・歌詞の入力
SunoAIでの楽曲生成における最初のステップは、インスピレーションとなるキーワードや歌詞を入力することから始まります。この入力が音楽の方向性を決定づけます。望む雰囲気やテーマを反映させた内容を考えて入力しましょう。

SunoAI 操作画面.2 (参考:SunoAI)
具体的には、「Song Description」の入力欄に、文章を入力すれば、その文章の内容に従う形で音楽が数パターン生成されます。
「試験に落ちてしまった人を励ましてくれるような曲」と入力すれば、すぐに2種類の楽曲が生成されました。

楽曲が生成される (参考:SunoAI)
2.音楽ジャンル選択とカスタマイズ
「Song Description」の上にある「Custom Mode」を選択し、オンにしてみましょう。初期状態ではオフになっています。
このモードをオンにすれば、歌詞だけ自分で作成し、メロディはAIに任せることができます。また、希望に応じてジャンルや曲のテンポをカスタマイズすることなどもできます。
歌詞やスタイルをランダムで生成してくれる機能もあります。

SunoAI 操作画面.3 (参考:SunoAI)
例えば以下のように、lyric部分に「egg」、Style of Music部分に「アンビエントミュージック」と入力すると以下のような音源が制作されました。
サンプル曲を聴く(登録不要で再生できます!)
今回のeggのように、単語レベルで歌詞を入れると、ジャケットだったり世界観に影響を与えることがわかります。逆に言えば、歌詞として認識してもらうのはある程度の長さのある歌詞を入力する必要があります。
4.ダウンロードと共有
楽曲が完成し、満足のいく結果が出たら、楽曲をダウンロードし、必要に応じて共有することができます。
SunoAIはダウンロード形式もサポートしており、さまざまな用途に合わせた共有が可能です。
Suno AIの料金体系
SunoAIには、ユーザーのニーズに合わせた3つの料金プランがあります。
| 各プラン | 月額料金(月払い) | 月額料金(年払い) | クレジット | 生成楽曲数目安 | 商用利用 |
|---|---|---|---|---|---|
| Basic Plan | 無料 | - | 50クレジット/日 | 約10曲/日 | × |
| Pro Plan | 10ドル/月 | 8ドル/月 | 2,500クレジット/月 | 約500曲/月 | ○ |
| Premier Plan | 30ドル/月 | 24ドル/月 | 10,000クレジット/月 | 約2,000曲/月 | ○ |
Suno AIの料金は1回の生成に約5クレジットを消費するクレジット制を採用しています。以下に各プランの特徴を説明します。
-
Basic Plan
無料で使えるプラン。1日50クレジットが付与され、基本的な機能が利用できます。音楽制作初心者や趣味で使う人に最適です。
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Pro Plan
月2,500クレジット(約500曲分)と商用利用権が付与されます。V5モデルへのアクセスや、優先キュー(高速生成)も利用可能です。
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Premier Plan
Pro Planの上位プラン。月10,000クレジット(約2,000曲分)に加え、Suno Studioの全機能(ステム分離、高度な編集)や早期アクセスが利用可能です。
年払いを選択すると20%割引となります。支払いはVISA、Mastercard、American Expressなどの主要クレジットカードのほか、一部地域ではGoogle PayやApple Payにも対応しています。
Suno AIの活用シーン
SunoAIは音楽制作だけでなく、ゲームのBGMや映像の音楽など、様々なシーンで活用できます。
XやFacebookには、すでにSunoAIを使った作品が数多く投稿されています。
Sunoに課金して作ったBGM
— シロアリ@ゲーム自作してます (@shiroarigamer) March 14, 2024
インストゥルメンタルモードで、スタイルに「rock」「8-bit」「battle」みたいに入力すると
いい感じにゲームのバトル風BGMを作り出してくれる
趣味でゲーム制作もやってるから、こういうBGMをたくさん作ってくれるのはありがたい#SunoAI pic.twitter.com/u89dG0d8WE
いまはやりの SunoAI でレゲエというかダンスホール作らせてみた!
— こんどう@音楽用 (@kondojamaica) December 14, 2023
どうがんばってもなんとなく古い感じの曲調かつポップな感じになってしまうけど、それっぽい曲作れるのすごい
from Kingston to Montego Bay の部分がお気に入りですw pic.twitter.com/4Vzd1TfxLS
Suno AIは、音楽制作の経験がない人でも気軽に楽曲を作れるようにするだけでなく、プロのクリエイターの制作をサポートするツールとしても期待されています。
アイデア出しの効率化や、コストの削減など、音楽業界に新しい創作の形をもたらす可能性を秘めているのです。Suno AI以外のAI音楽生成ツールについては、おすすめのAI音楽生成・AI作曲ツールランキングもあわせてご覧ください。
Suno AIの商用利用について
SunoAIで生成した楽曲を商用利用するには、有料プランへの加入が必要です。
商用利用には、YouTubeでの収益化、Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスへの楽曲のアップロード、広告・映画・テレビ番組・ポッドキャストなどでの楽曲のライセンス使用などが含まれます。
これらの用途で楽曲を使用したい場合は、「Proプラン」か「Premierプラン」への加入が必須です。
無料プランで生成した楽曲は、非商用目的でのみ使用が許可されています。
ただし、無料ユーザーから有料プランに移行しても、それまでに生成した楽曲の商用利用は認められません。あくまで、有料プランに加入後に生成された楽曲のみ、商用利用が可能となります。
音楽制作の幅を広げるSunoAIですが、ビジネスでの活用を考える際は、利用規約をしっかり確認する必要があります。
Suno AIで音楽創作はどう変わる?AI音楽と著作権の課題
SunoAIに代表される音楽生成AIは、音楽制作の在り方を大きく変えるかもしれません。作曲家はAIを活用することで、アイデア出しの効率化や、表現の幅を広げられるようになります。
ただし、AIはクリエイターの創造性を補助するツールであって、完全に代替するものではありません。人間ならではの感性や表現力が、AIとのコラボレーションでさらに磨かれることが期待されます。
一方、AI音楽には著作権の問題もつきまといます。SunoAIで生成した楽曲の権利は、誰に帰属するのでしょうか?クリエイターの権利をどのように保護していくべきか、音楽業界全体で議論が必要なところです。
AIの発展と、著作権のバランスをどう取るか。音楽生成AIを活用する際は、倫理的な側面にも注意を払う必要がありそうです。
SunoAIは、まさにその課題の最前線に立つサービスだといえるでしょう。
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まとめ
本記事では、テキストから音楽を生成するAIサービス「Suno AI」について詳しく解説してきました。
Suno AIは、音楽制作の経験がない人でも、歌詞やイメージを入力するだけでオリジナル楽曲が作れる画期的なツールです。最新のV5モデルでは音質・ボーカル表現・楽曲構造がさらに向上し、Suno Studioによる本格的な編集も可能になりました。
無料プランでも高品質な楽曲が生成でき、音楽制作のハードルを大幅に下げてくれます。商用利用を検討する場合はPro(月$10)またはPremier(月$30)プランへの加入が必要です。
ただし、AI音楽には著作権の問題など、倫理的な課題も残されています。音楽業界全体で、AIの活用方法を議論していく必要があります。
Suno AIは、まさに音楽制作の未来を切り拓く存在です。音楽の新しい可能性を感じてみたい方は、ぜひSuno AIを体験してみてください。












