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Azure Information Protection(AIP)とは?機能や名称変更、ライセンスを徹底解説

この記事のポイント

  • 文書やメールに「ラベル」を貼り、アクセス権限や暗号化を動的に適用するサービス
  • 旧名称 AIP から「Microsoft Purview Information Protection」へ統合・リブランディング
  • AI(機械学習)がファイル内の中身を解析し、機密情報を自動で検知・ラベル付け
  • 組織外へ送信された後も「誰がいつ開いたか」を追跡し、必要に応じて権限を即時剥奪可能
  • Microsoft 365 Copilot等との連携により、AI利用時データのガバナンスを強化
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

AI導入で企業DXを推進する人| Microsoft AIパートナー|東工大修士(領域:NLP,金融工学)|NHK放送技術研究所(AI,ブロックチェーン)→シンガポールでweb3企業経営→LinkX Japan株式会社代表

Azure Information Protection(AIP)は、機密文書やメールを暗号化・分類して保護するためのクラウドサービスです。
2026年現在、AIPの機能は「Microsoft Purview Information Protection」へと統合・進化しており、Officeアプリへの標準搭載やAIによる自動検知など、より高度なデータ保護を実現しています。

本記事では、AIP(最新のMicrosoft Purview)の仕組みや最新機能、2024年に実施されたクライアント統合の影響、そしてAI時代のデータ漏洩対策について詳しく解説します。
「社外にメールした資料が勝手に開かれないようにしたい」「機密情報をAIが自動で見つけてほしい」といった企業の切実な悩みを解決するヒントを提供します。

Azureの基本知識や料金体系、利用方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
➡️Microsoft Azureとは?できることや各種サービスを徹底解説

Azure Information Protection(AIP)とは

**Azure Information Protection(AIP)**は、電子メールやドキュメントを分類・ラベル付けし、必要に応じて暗号化を適用することで保護するクラウドベースのソリューションです。

最大の特徴は、「データの場所」を問わずに保護が継続される点にあります。一度ファイルが暗号化されれば、それがUSBメモリで持ち出されたり、社外のクラウドストレージに保存されたりしても、許可されたユーザー以外は中身を開くことができません。

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以下では、具体的な役割と最新のブランド統合について整理します。

Microsoft Purviewへの統合と名称変更

2026年現在、AIPの主要機能は「Microsoft Purview」というデータ管理ブランドの一部として提供されています。現在は 「Microsoft Purview Information Protection」 が正式名称となり、Office 365(WordやExcel等)に標準機能として組み込まれる形に進化しています。

「ラベル」によるシンプルな管理

ユーザーは文書作成時に「社外秘」「極秘」「一般」といった感度ラベルを選択するだけです。ラベルの背後では、「極秘なら自動的に暗号化し、印刷を禁止する」といった複雑なセキュリティポリシーが動いており、ITに詳しくない従業員でも簡単にデータを守ることができます。

インテリジェントな自動分類(AI連携)

2026年の最新仕様では、AIがファイルの中身を常にスキャンしています。例えば、ファイルの中に「クレジットカード番号」や「マイナンバー」に類似した文字列が含まれていると、AIが自動で検知して「このファイルは社外秘ラベルを貼るべきです」と推奨、あるいは強制的に保護を適用します。

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Microsoft Purview Information Protectionの主な機能

データの「ライフサイクル」全体を守る強力な機能が備わっています。

感度ラベルの適用(分類・保護)

WordやExcelの画面上に表示されるボタンから、ワンクリックでラベルを貼ることができます。ラベルによって「閲覧のみ許可」「コピー禁止」「透かしの挿入」などのルールが瞬時に適用されます。

データの暗号化と認証

Azure Rights Management (RMS) 技術により、ファイル自体が暗号化されます。ファイルを開く瞬間にクラウド経由で本人確認(Microsoft Entra ID認証)が行われるため、万が一ファイルが流出しても、第三者は中身を見ることができません。

追跡と取り消し

社外へ共有したファイルに対しても、「いつ、誰が、どこから開こうとしたか」を管理者が追跡できます。プロジェクトが終了した場合や、誤って送信してしまった場合には、後から遠隔操作で「アクセス権を取り消す」ことも可能です。

2026年最新:AIエージェント・Copilot保護

生成AI(Microsoft 365 Copilot等)を利用する際、AIがどの情報を読み取っていいかを「感度ラベル」に基づいて判断します。ラベルによって保護された極秘データを、権限のないユーザーへの回答に利用させないといった、AI時代のガバナンスを強力に支援します。

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ライセンス体系と移行の注意点

以前の「AIP P1 / P2」ライセンスは整理され、現在はMicrosoft 365のプランに統合されています。

1. ライセンスの選び方

  • Microsoft 365 E3 / Business Premium
    手動でのラベル付けや、基本的な暗号化機能を利用できます。

  • Microsoft 365 E5 / Complianceアドオン
    AIによる「自動ラベル付け」や、Teams/SharePoint上での動的なデータ保護が可能になる最上位プランです。

2. 【重要】クライアントアプリの統合

以前は「AIP統合ラベル付けアドイン」という追加ソフトをインストールする必要がありましたが、このアドインは2024年4月に廃止されました。

  • 2026年の標準仕様
    Officeアプリ(Word, Excel等)に標準搭載されている「組み込みのラベル付け機能」を使用することが必須となりました。追加インストール不要で利用できるようになった反面、古いOffice環境(永続版の一部など)では動作しない場合があるため注意が必要です。

導入の3ステップ

効果的なデータ保護を開始するための標準的な流れです。

STEP 1:機密情報の定義(分類スキーム)

自社にとって何が「極秘」で、何が「社外秘」なのかを定義します。ラベルの名前や、それぞれに適用する制限(暗号化の有無など)を管理画面で設定します。

STEP 2:ポリシーの公開

作成したラベルを特定のユーザーやグループに「発行」します。これにより、従業員のWordやExcelのメニューにラベル選択ボタンが表示されるようになります。

STEP 3:自動化の検討(E5プラン限定)

「保存ボタンを押した瞬間に中身をAIがチェックする」といった自動保護機能をオンにします。これにより、従業員の「ラベルの貼り忘れ」による事故を物理的にゼロに近づけます。


まとめ

AIPからMicrosoft Purviewへと進化したデータ保護機能は、2026年のビジネスにおける「情報漏洩対策の決定版」です。

  • 「場所」ではなく「データ自体」を守るという考え方にシフトする
  • AIによる自動検知を活用し、従業員の負担を減らしつつ漏洩を防ぐ
  • Copilot(AI)利用時のデータガバナンスとして感度ラベルを再構築する

情報の価値がこれまで以上に高まる中で、外部共有を前提とした安全なコラボレーション環境を、Microsoft Purview Information Protectionで実現しましょう。


監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

AI導入で企業DXを推進する人| Microsoft AIパートナー|東工大修士(領域:NLP,金融工学)|NHK放送技術研究所(AI,ブロックチェーン)→シンガポールでweb3企業経営→LinkX Japan株式会社代表

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