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Azure DevOpsとは?できることや使い方、料金体系を解説!

この記事のポイント

  • Azure DevOpsは、GitHub Copilot連携によりコーディングやレビューの生産性を向上できるAI支援開発プラットフォーム
  • 開発から運用までを一元管理する5つのコアサービス(Boards, Repos, Pipelines, Test Plans, Artifacts)を提供
  • GitHub Advanced Securityの連携により、コード・シークレット・依存関係のスキャンをCI/CDに統合
  • 2026年のアップデートでは、Test Run HubのGA化やCopilotカスタムエージェントのBoards対応が実現
  • 5ユーザーまで無料で利用可能、従量課金制で柔軟な料金プランを選択できる
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

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Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

Azure DevOpsは、GitHub Copilotとの連携によるAI支援開発や、GitHub Advanced Securityによるセキュリティ強化により、2026年もインテリジェントな開発プラットフォームとして進化を続けています。
テストの可視性を高めるTest Run HubのGA化や、CopilotカスタムエージェントのAzure Boards対応など、開発ワークフロー全体を加速するアップデートが相次いでいます。


本記事では、Azure DevOpsの基本から、中核をなす5つのサービス、料金体系、セキュリティ機能、2026年の最新アップデートまで、専門家が網羅的に解説します。
DevOps環境の構築や開発プロセスの効率化を目指す開発者・プロジェクトマネージャーに必見の内容です。
✅Microsoft 365 Copilotの最新エージェント機能「Copilot Cowork」については、以下の記事をご覧ください。
Copilot Coworkとは?機能や料金、Claude Coworkとの違いを解説

Azure DevOpsとは?

Azure DevOps は、プロジェクト管理、継続的インテグレーション&デリバリーなど、DevOps のためのサービス群を提供しており、アプリケーション開発の計画・開発・配信・運用の4つのプロセスをAzure上で実現することが可能です。

具体的には、Gitなどのソースの構成管理、チーム間の課題やり取りやテストの不具合起票、デプロイ作業、UTの自動実行などをAzure DevOpsのサービス上で行えるようにしたものです。

Azure DevOps
Azure DevOps

DevOpsとは

そもそもDevOpsとはソフトウェア開発の概念の一つです。
DevOpsの意味は、「開発」を意味する「Development」と「運用」を意味する「Operations」の頭文字を取った言葉です。

開発と運用が密接に連携し、効率よく、柔軟に対応できる仕組み作りを推進する考え方を示します。

DevOpsイメージ画像
DevOpsイメージ画像

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Azure DevOpsとAIの融合:GitHub Copilotによる開発の加速

2026年現在、Azure DevOpsの最も大きな進化は、AI、特に**GitHub Copilotとの緊密な連携**にあります。これにより、開発者は日々の作業の中で、よりインテリジェントな支援を受けられるようになり、生産性の向上が期待できます。

コンテキストを認識した高度なコード支援

GitHub Copilotは、Azure DevOpsと連携することで、単なるコード補完ツールから、プロジェクトの文脈を深く理解した開発パートナーへと進化します。

Copilotは、現在開いているコードだけでなく、Azure Repos内の関連コードや、Azure Boardsでアサインされている作業項目の内容(ユーザーストーリーやバグの仕様)までをコンテキストとして認識します。この深い理解に基づき、より的確で質の高いコードスニペットや関数全体を提案します。

Azure Boardsを起点としたAI支援開発フロー

新しい開発フローでは、Azure Boardsの作業項目が開発の起点となります。

開発者は、自身に割り当てられたタスクやユーザーストーリーをGitHub Copilotに直接参照させ、「この仕様を満たすためのコードを書いて」といった指示を出すことが可能です。これにより、仕様の解釈ミスを防ぎ、コーディングの初速を大幅に向上させることができます。

2026年のSprint 269アップデートでは、Azure Boardsの作業項目からプルリクエストを作成する際に、リポジトリや組織レベルで設定したCopilotカスタムエージェントを選択できるようになりました。これにより、プロジェクト固有のコーディング規約やアーキテクチャに沿ったコード生成が、ワークフローの中でシームレスに行えるようになっています。

AIによるレビューとテスト、そして運用

AIの活用は、コーディングだけに留まりません。開発ライフサイクルの様々な場面で、AIによる支援が提供されています。以下に、主な活用領域を紹介します。

  • プルリクエストの要約
    Copilotが変更内容を分析し、プルリクエストの要約説明を自動生成することで、コードレビューの効率を高めます。

  • テストケースの生成
    サードパーティ製の拡張機能などを利用し、要件やコードからテストケースを自動で生成し、テスト作成の工数を削減します。

  • パイプラインの最適化
    CI/CDパイプラインの実行履歴をAIが分析し、ボトルネックの特定や障害の予測を行い、デプロイの最適化を支援します。

これらのAI支援機能を組み合わせることで、開発チームはコーディングからレビュー、テスト、デプロイまでの一連のワークフローを大幅に効率化できます。Azure DevOpsとGitHubの連携を活用すれば、AI支援の恩恵をさらに広げることが可能です。


Azure DevOpsのサービス概要

Azure DevOpsは、ソフトウェア開発のライフサイクル全体をカバーする、5つの独立しつつも連携可能なサービス群で構成されています。それぞれのサービスが「計画」「開発」「デリバリー」といった特定のフェーズを担います。

ここでは、まずAzure DevOpsの中核をなす5つのサービスを解説し、その上で、DevOpsの実現に欠かせない関連Azureサービスとの連携について説明します。

Azure DevOpsを構成するサービス
Azure DevOpsを構成するサービス

中核をなす5つのサービス

以下の表で、Azure DevOpsの中核サービスの役割と主な機能を整理しました。

サービス名 役割 主な機能
Azure Boards 計画と追跡 作業項目(タスク、バグ等)の管理、カンバンボード、バックログ、スプリント計画
Azure Repos ソースコード管理 プライベートなGitリポジトリ、プルリクエストによるコードレビュー
Azure Pipelines ビルドとリリース (CI/CD) あらゆる言語・プラットフォームへの継続的インテグレーションと継続的デリバリー
Azure Test Plans テスト管理 手動テストおよび探索的テストの計画、実行、追跡
Azure Artifacts パッケージ管理 Maven, npm, NuGet等のパッケージフィードの作成と共有

ここで注目すべきは、これらのサービスは個別に利用を開始できる点です。プロジェクトのニーズに応じて、まずはBoardsとReposだけを使い始め、後からPipelinesやTest Plansを追加するといった段階的な導入が可能です。

2026年のプラットフォーム強化

2026年のSprint 268アップデートでは、Azure Test PlansにTest Run Hubが正式にGA(一般提供)となりました。以下の機能強化により、テスト実行の可視性と管理効率が大幅に向上しています。

  • スタックトレースの視認性改善
    自動テスト実行結果のスタックトレースが読みやすく整形され、障害の原因特定が迅速に行えるようになりました。

  • キャプチャ画像のインラインプレビュー
    テスト実行中に取得した画面キャプチャを、Test Run Hub上で直接プレビューできるようになり、別ウィンドウを開く手間が省けます。

  • クロスプロジェクトの作業項目リンク
    テスト実行結果を、異なるプロジェクトの作業項目にもリンクできるようになり、大規模な組織での横断的なテスト管理が容易になりました。

また、Sprint 269ではAzure Pipelinesのデバッグ機能も強化され、ジョブやステージがキャンセル後も実行を継続する場合に警告メッセージが表示されるようになり、パイプラインの問題診断がしやすくなっています。

関連Azureサービスとの連携

Azure DevOpsの各サービスは、他のAzureサービスと連携することで、その真価を最大限に発揮します。特に、アプリケーションの「運用」フェーズでは、以下のサービスとの連携が一般的です。

  • Azure Kubernetes Service (AKS)
    Azure Pipelinesでビルド・テストされたアプリケーションを、コンテナ化してAKS上にデプロイします。AKSは、コンテナオーケストレーションサービスであり、アプリケーションのスケーリングや管理を自動化します。

  • Azure Monitor
    AKSなどで稼働するアプリケーションのパフォーマンスや正常性を監視します。リアルタイムで収集されるログやメトリクスを分析し、問題が発生した際にはアラートを通知することで、迅速なインシデント対応を可能にします。

このように、Azure DevOpsは開発プロセスを、AKSやMonitorは運用プロセスを主に担当し、一体となってDevOpsのサイクルを回していきます。


Azure DevOpsの料金プラン

Azure DevOpsの料金体系は、ユーザー単位のライセンス課金と、個別サービスの従量課金で構成されています。ここでは、各プランの条件と価格を解説します。

ユーザーライセンスの料金

以下の表に、Azure DevOpsのユーザーライセンス料金をまとめました。2026年3月時点の価格です。

プラン 無料枠 有料料金
Basic 最初の5ユーザーまで無料 6ユーザー目以降 $6/ユーザー/月
Basic + Test Plans - $52/ユーザー/月
Stakeholder 無制限(無料) -

ここで注目すべきは、Basicプランの5ユーザー無料枠です。小規模チームであれば、コストをかけずにAzure DevOpsの主要機能を利用開始できます。また、Visual Studioサブスクリプション保有者は追加費用なしでBasicアクセスが含まれます。Stakeholderアクセスレベルは人数制限なく無料で利用でき、作業項目の閲覧やフィードバック提供が可能です。

個別サービスの従量課金

Basicプランに加えて、以下の個別サービスにも無料枠と従量課金が設定されています。

サービス 無料枠 超過時の料金
Azure Pipelines(Microsoftホステッド) 1,800分/月 追加パイプライン $40/月
Azure Pipelines(セルフホステッド) 1並列ジョブ(無料) 追加並列ジョブ $15/月
Azure Artifacts 2 GiB $2/GiB/月

PipelinesのMicrosoftホステッド無料枠は月間1,800分と十分な量が提供されており、個人開発やスタートアップの小規模プロジェクトであれば無料枠内で運用できるケースが多いでしょう。

Azure DevOpsの料金は、Microsoft公式が提供しているAzureの料金計算ツールで見積もりを算出できます。Azureの無料アカウントから始めて、必要に応じてプランをアップグレードするのが一般的な導入パターンです。

【関連記事】
Azureの料金体系を解説!サービスごとの料金例や確認方法も紹介


Azure DevOpsの使い方

新規にAzure DevOpsを導入する際のステップバイステップのガイドラインを提供します。
アカウント作成からプロジェクトの設定、初期チームメンバーの招待までのプロセスを詳細に説明します。

Azure DevOpsはMicrosoftアカウントまたはGitHubアカウントでサインアップする必要があります。
アカウントが無い方は、Microsoftアカウントを作成するか、Azure DevOpsを無料で始めるからアカウント作成を行ってください。

今回は、初めての利用を想定しBasicプラン「無料で始める」を選択します。

  1. 利用の開始

手順1


無料で始めるをクリック

  1. 自身の情報を入力します。

手順2


情報を入力

  1. 作成完了

手順3


作成完了

作成手順から運用開始までがかなり早く、リポジトリに関してもすぐに作成することが出来ます。お手軽に始められる点は、クラウドサービスの大きなメリットです。プロジェクトを作成したら、まずはAzure BoardsとAzure Reposを使ってチーム開発の基盤を整え、CI/CDの自動化はAzure Pipelinesで段階的に導入するのがおすすめです。


Azure DevOpsのセキュリティとコンプライアンス

Azure DevOpsは、開発プロセスの早い段階からセキュリティを組み込む「DevSecOps」を実現するための、強力なセキュリティ機能を提供します。その中核となるのが、GitHub Advanced Security for Azure DevOps です。

GitHub Advanced Security for Azure DevOps
GitHub Advanced Security for Azure DevOps

GitHub Advanced Security for Azure DevOpsの主要機能

この機能は、主に3つのスキャン機能を通じて、リポジトリの安全性を自動的に確保します。以下に、それぞれのスキャン機能の概要を紹介します。

  • コードスキャン (Code scanning)
    静的コード分析エンジン「CodeQL」を利用し、コードがリポジトリにプッシュされるたびに、SQLインジェクションや認証バイパスといった潜在的な脆弱性を検出します。

  • シークレットスキャン (Secret scanning)
    リポジトリ内に誤ってコミットされたパスワード、APIキー、接続文字列などのシークレット(機密情報)を検出します。プッシュ保護を有効にすることで、シークレットを含むコードのプッシュを未然にブロックすることも可能です。

  • 依存関係スキャン (Dependency scanning)
    プロジェクトが利用しているオープンソースのライブラリやフレームワーク(依存関係)をスキャンし、既知の脆弱性が含まれていないかを検出します。

これら3つのスキャン機能をCI/CDパイプラインに組み込むことで、開発チームはセキュリティの懸念事項を早期に特定し、迅速に対処できます。

2026年の主なアップデート

2026年には、セキュリティ機能の精度向上に加え、プラットフォーム全体の使い勝手を改善するアップデートが提供されています。

  • セキュリティスキャンの精度向上
    新しいシークレットのパターンが追加され、検出精度が向上しました。また、既存リポジトリに対する定期的な再スキャン機能により、過去にコミットされたシークレットの発見が容易になっています。

  • アラート管理の改善
    検出されたアラート(警告)に対して、UI上から直接「誤検知」や「リスク許容」といったステータスを付与できるようになり、トリアージ作業が効率化されました。

  • 通知機能の最適化
    Sprint 268のアップデートにより、低価値な通知の削減とコンテンツの簡素化が行われ、重要な変更に集中できるようになりました。セキュリティアラートのサービスフックも引き続き利用可能で、外部システムとの連携が容易です。

  • プルリクエストテンプレートのネストフォルダ対応
    マルチレベルブランチに対応したプルリクエストテンプレートのネストフォルダ構造がサポートされ、チームごとのセキュリティチェックリストを整理しやすくなりました。

これらの改善により、DevSecOpsの実践がより容易になり、製品全体のセキュリティ品質を継続的に高めることが可能です。

【関連記事】
Azureのセキュリティ対策を徹底解説!主要機能や製品、導入事例も


Azure DevOpsの導入事例

Azure DevOpsの活用事例として、MicrosoftがVisual Studio IntelliCodeの開発で実践したMLOpsパイプラインの事例を紹介します。

C#メソッドを予測するAIと機械学習のモデルは、Visual Studio IntelliCodeの基盤となり、開発者のコーディングを支援するAI支援のコード予測機能を提供します。
しかし、この機能をVisual Studioユーザーに提供するためには、品質、可用性、およびスケーリングに関する厳格なテストをクリアする必要がありました。

プロトタイプから実稼働までのスケーリング、およびクラウド運用モデルへの適応という課題に直面し、両チームはMLOpsの文化を採用し、機械学習ライフサイクル全体にDevOpsの原則を拡張しました。

これにより、機械学習パイプラインを構築し、モデルのトレーニングプロセスを自動化しました。
このパイプラインを利用して、IntelliCodeは6つのプログラミング言語をサポートし、オープンソースGitHubリポジトリからのコードサンプルを用いた新しいモデルの定期的なトレーニングが可能になりました。
参考:Azure DevOpsでAIと機械学習のモデルを開発

さらに、Azure Machine Learning、Azure Data Factory、Azure Batch、Azure PipelinesなどのAzureサービスを使用して、カスタムモデルのサポートを含む機能を大規模に実行することができます。
これにより、Visual StudioとVisual Studio Codeのユーザーからの月間9,000件を超えるモデル作成リクエストを処理しています。

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まとめ

本記事では、MicrosoftのDevOps支援プラットフォーム「Azure DevOps」の特徴や使い方、料金体系、セキュリティ機能について解説しました。

Azure DevOpsは、開発の計画から運用までの一連のプロセスを5つのコアサービスで一元管理し、チームの協力体制を促進します。2026年には、GitHub CopilotカスタムエージェントのAzure Boards対応やTest Run HubのGA化など、AI支援とテスト管理の両面で進化を続けています。

5ユーザーまで無料で利用を開始できるため、まずはBasicプランで試験的に導入し、GitHub Advanced Securityによるセキュリティ強化や、Azure PipelinesによるCI/CDの自動化を段階的に取り入れていくことをおすすめします。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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