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Azure OpenAI Serviceとは?使い方や料金体系、セキュリティを解説

この記事のポイント

  • Azure OpenAI ServiceはGPT-5などOpenAIの最新AIモデルをクラウドで利用可能
  • テキスト・画像・音声・動画まで対応するマルチモーダルなタスクに対応
  • 統合プラットフォーム「Azure AI Foundry」でモデルの選択から開発・運用までを一元管理
  • PII検出、Agent Serviceなど、エンタープライズ向けの高度な新機能が多数追加
  • 料金体系は柔軟な従量課金制と、コストが予測しやすい予約制(PTU)を提供
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

AI技術を活用し、企業のデジタル変革を加速させるためのキーとなる存在、それがMicrosoft Azureが提供する「Azure OpenAI Service」です。2025年に入り、GPT-5の登場や、音声・画像を扱うマルチモーダルAI「GPT-4o」、動画生成AI「Sora」など、その進化はとどまるところを知りません。

この記事では、最新のAIサービスを提供するMicrosoft Azureによるサービスの一種である
Azure OpenAI Service
に焦点を当てて、その主な機能や利点から、具体的な利用シナリオに至るまで包括的に解説します。AIを利用することの倫理的側面やガバナンスについても掘り下げ、責任ある技術の利用の際の注意点についても説明します。

企業経営者やDX担当者、開発者、研究者の皆さんにとって、AI技術導入の手引きとなる内容をご紹介し、AI活用のポテンシャル拡大に対する理解を深めていただけることでしょう。
Azureの基本知識や料金体系、利用方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
➡️Microsoft Azureとは?できることや各種サービスを徹底解説

Azure OpenAI Serviceとは

Azure OpenAI Serviceは、Microsoft Azureが提供するクラウドベースのサービスで、OpenAIの最先端の人工知能技術にアクセスできるプラットフォームです。

このサービスは、GPT-5GPT-4oなどの強力なAIモデルを活用して、テキスト生成、要約、翻訳といった従来のタスクに加え、画像解析、音声認識、さらには動画生成まで、多様なタスクを実行する能力を提供します。

Azure OpenAI Serviceのモデルや機能は、現在、Azureの統合AI開発プラットフォームである**「Azure AI Foundry」**を通じて利用するのが一般的です。

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Azure OpenAI Serviceの機能と特徴

Azure OpenAI Serviceは、単にAIモデルを提供するだけでなく、エンタープライズレベルのセキュリティ、高度な開発ツール、柔軟なカスタマイズ機能を備えています。2025年現在、その機能は大幅に拡張されています。

強化された新機能(2025年)

近年、特にセキュリティ、開発効率、パフォーマンスを向上させる多くの機能が追加されています。

  • セキュリティとガバナンス

    • PII検出とマスキング: テキストから個人の電話番号やメールアドレスなどの個人識別情報(PII)を自動で検出し、マスキングする機能。
    • カスタマーマネージドキー (CMK): ユーザー自身が管理する暗号化キーを使用してデータを保護できます。
    • Microsoft Entra Agent ID: 生成されたAIエージェントに一意のIDを付与し、乱立を防ぎセキュリティを確保します。
    • Prompt Shields: 不正なプロンプト(プロンプトインジェクションなど)からシステムを保護します。
  • 開発と運用の高度化 (DevOps)

    • Agent Service: 複雑なタスクを自律的に処理する「AIエージェント」を構築・管理するためのフレームワーク。
    • Azure AI Foundry Local: WindowsやmacOS上で、ローカル環境でモデルの推論や開発を行えます。
    • RFT Observability: 強化学習を用いたファインチューニング(RFT)のジョブをリアルタイムで監視・評価する機能。
  • モデルとパフォーマンスの最適化

    • モデルルーター: プロンプトの内容に応じて、コストと性能のバランスが最適なAIモデルを自動で選択・ルーティングします。
    • モデル蒸留 (Model Distillation): 高性能な大規模モデルの知識を、より軽量な小規模モデルに転移させるカスタマイズ手法。

生成AIモデルの利用

Azure OpenAI Serviceでは、OpenAIによって提供される最先端の生成AIモデルを利用できます。
2025年10月時点で利用可能な主要AIモデルとその用途は次の通りです。

モデルの名称 主な使用用途 特徴
GPT-5 高度な自然言語・コード生成、複雑な推論 従来のモデルを大幅に上回る性能と推論速度を持つ最新世代モデル。
GPT-4o リアルタイム音声対話、画像・テキスト解析 音声・画像・テキストを統合処理できるマルチモーダルモデル。
GPT-4 Turbo 自然言語やコードの生成 GPT-4の性能を維持しつつ、より高速・低コストで利用可能。
DALL-E 3 高度な画像生成 指示に対する忠実性が高く、高品質な画像を生成。
Sora テキストからの動画生成 テキストの指示に基づき、写実的で想像力豊かな動画を生成(プレビュー)。
Whisper 音声の文字起こし 高精度な音声認識で、多言語の音声をテキストに変換。
Embedding 文章のベクトル化 文章の類似度算出や、検索・分類タスクの精度を向上。
テキスト読み上げ テキストの音声変換 自然で流暢な音声を生成し、コンテンツの読み上げなどに活用。

これらのモデルは、後述する統合プラットフォーム「Azure AI Foundry」のモデルカタログから選択して利用できます。
詳細な情報はMicrosoft Azureの公式ドキュメントをご覧ください。

【関連記事】
➡️Azure ChatGPTとは?その強みや料金、ChatGPTとの違いを解説

統合AI開発プラットフォーム: Azure AI Foundry

Azure上で生成AIアプリケーションを開発する際の中核となるのが、「Azure AI Foundry」 というフルスタックの統合プラットフォームです。

これは、かつてのAzure OpenAI StudioやAzure AI Studioの機能を発展的に統合した後継プラットフォームであり、AI開発のライフサイクル全体を一貫して支援します。

Azure AI Foundryの画面

Azure AI Foundryの主な特徴は以下の通りです。

  • 豊富なモデルカタログ: OpenAIのモデルはもちろん、Meta社のLlama、Mistralなど100種類以上のAIモデルから最適なものを選択できます。
  • エンドツーエンドの開発支援: データの準備、モデルのファインチューニング、プロンプトフローによるワークフロー構築、デプロイ、運用管理までを一つの環境で実現します。
  • エンタープライズ対応: 高度なセキュリティ、ガバナンス、コンプライアンス機能が組み込まれており、企業が安心して利用できます。

Azure OpenAI Serviceの各モデルも、このAzure AI Foundryのプレイグラウンド機能を使ってテストしたり、アプリケーションに組み込んだりすることが可能です。

柔軟なカスタマイズ

Azure AI Foundryを通じて利用するAIモデルには、モデルのFine-Tuningやフィルタリング機能、システムメッセージによる役割や回答例を設定する機能が備えられています。
この機能でモデルをカスタマイズすることで、ユーザが望む回答を得ることができるようになります。

またAzure Blob StorageAzure AI Serch(旧Azure Cognitive Search)等のAzureが提供する他プラットフォームと連携することで、AIモデルに社内データを追加し、そのデータを用いてAIモデルを構築することができます。

これにより社内独自のチャットシステム構築(RAG)などが可能になります。

Azure AI Foundryのチャット画面
Azure AI Foundryのチャット画面


左側のタブでシステムメッセージの設定とデータの追加、右側のタブでモデルのFine-Tuningが可能


Azure OpenAI Serviceの活用方法

Azure OpenAI Serviceは、その強力なAI機能により、様々な業界や用途で活用できます。以下は、そのユースケースの一部です。

  • カスタマーサポートの高度化
    GPT-4oのリアルタイム音声認識・合成能力を使い、顧客からの電話問い合わせに自然な対話で即時応答するAIオペレーターを構築。待ち時間を削減し、顧客満足度を向上させます。

  • 教育分野での個別学習支援
    学習者の理解度に合わせて、説明の仕方や問題の難易度を動的に調整するアダプティブラーニングツールを開発。GPT-5の高度な推論能力が、一人ひとりに最適化された学習体験を提供します。

  • マーケティングコンテンツの自動生成
    新製品の仕様書をインプットするだけで、Soraが魅力的なプロモーションビデオを自動生成。DALL-E 3が広告用の画像を、GPT-4 Turboがキャッチコピーやブログ記事を作成し、キャンペーン全体を効率化します。

  • ソフトウェア開発の生産性向上
    仕様書や設計思想をGPT-5に与えることで、高品質なコードの大部分を自動生成。開発者はより創造的な作業に集中でき、開発速度と品質が飛躍的に向上します。


これらは、Azure OpenAI Serviceの活用例のほんの一部です。このサービスを導入することで、様々な業務の効率化や簡素化を実現し、ビジネスの生産性を大きく向上させることができるでしょう。Azure OpenAI Serviceは、AIの力を活用して業務を革新したい企業にとって、非常に魅力的なソリューションといえます


Azure OpenAI Serviceの料金

Azure OpenAI Serviceの料金体系は、柔軟性と予測可能性を両立させるために、主に3つのモデルで構成されています。(2025年10月時点)

料金モデル 特徴 最適なユースケース
Standard (従量課金制) モデルへのリクエスト量(トークン数)に応じて料金が発生する、最も標準的なPay-as-you-goモデル。 開発初期段階、需要の変動が大きいアプリケーション
Provisioned Throughput Units (PTU) 一定量のスループット(処理能力)を予約することで、安定したパフォーマンスと予測可能なコストを実現。 大規模で安定したトラフィックが見込まれる本番環境のアプリケーション
Batch API リアルタイム性を求めない大量のデータを一括処理するためのAPI。通常の半額程度の料金で利用可能。 レポート生成、データ分析、オフラインでのコンテンツ要約など



各モデルの具体的な料金は、使用するAIモデル(例: GPT-5, GPT-4o)によって異なります。
最新かつ詳細な料金を確認するには、公式サイトの料金ページやAzure料金計算ツールのご利用をお勧めします。

【関連記事】
➡️Azure OpenAI Serviceの料金体系をわかりやすく解説!


Azure OpenAI Serviceを支えるセキュリティの全体像

Azure OpenAI Serviceをビジネスで活用する上で、セキュリティの確保は最も重要な要素の一つです。特に、入力するプロンプトには企業の機密情報や個人情報が含まれる可能性があるため、その取り扱いには細心の注意が求められます。

Microsoft Azureは、長年のクラウドサービス提供で培った堅牢なセキュリティ基盤の上に、Azure OpenAI Serviceを構築しています。本セクションでは、そのセキュリティを構成する「データ保護」「ネットワーク」「ID管理」「コンプライアンス」「責任あるAI」という5つの層について、それぞれ具体的に解説します。

データ保護:お客様の情報を守るための基本原則

Azure OpenAI Serviceにおけるデータ保護は、ユーザーのデータ所有権を尊重することを基本原則としています。入力されたデータが意図せず外部に漏れたり、AIの学習に利用されたりすることがないよう、厳格な対策が講じられています。

データのプライバシーと所有権

ユーザーがAzure OpenAI Serviceで利用するデータ(プロンプト、生成コンテンツ、ファインチューニングデータ等)の所有権は、常にお客様自身にあります。Microsoftがこれらを自社のサービスや第三者のモデルの学習・改善に利用することは一切ありません。

また、お客様のデータがOpenAI社と共有されることもありません。Azure OpenAI Serviceは、Microsoftが管理するAzureインフラストラクチャ内で完結しており、お客様ごとに分離された環境で安全に運用されます。

参考:Microsoft Azure)

保存データと通信の暗号化

Azure OpenAI Serviceでは、データ保護のために強力な暗号化技術が採用されています。

  • 保存時の暗号化: Azure Storageに保存されるすべてのデータは、標準でAES-256を用いて暗号化されます。
  • 転送時の暗号化: ユーザーの環境とAPIエンドポイント間の通信は、すべてTLS 1.2以上で暗号化され、第三者による傍受を防ぎます。


これらの標準的な暗号化に加え、ユーザーが自身で管理する暗号化キー(CMK - Customer-Managed Key)を用いて、データを二重に保護することも可能です。
参考: Microsoft Azure)

ネットワークセキュリティ:不正アクセスを遮断する境界防御

企業の内部ネットワークからAzure OpenAI Serviceを安全に利用するために、外部からの不正アクセスを遮断する多層的なネットワークセキュリティ機能が提供されています。

閉域網によるセキュアな接続

Azure Private LinkおよびPrivate Endpointを利用することで、サービスへのアクセス経路をパブリックインターネットから完全に分離できます。これにより、Azureのバックボーンネットワークを経由した、より安全で高速なプライベート接続が実現します。

参考: Microsoft Azure)

仮想ネットワーク(VNet)によるアクセス制御

Azure OpenAI Serviceのリソースをユーザー自身の仮想ネットワーク(VNet)内に配置することも可能です。ネットワークセキュリティグループ(NSG)のルールと組み合わせることで、「どのサブネットからアクセスを許可するか」といった、きめ細かなアクセス制御を行えます。

また、特定のIPアドレスやIPアドレス範囲からのみアクセスを許可するファイアウォール機能も提供されており、想定外の場所からのアクセスを遮断します。(ソース: Microsoft Azure)

IDとアクセス管理:権限を厳格に管理する仕組み

「誰が」「何に」アクセスできるのかを厳密に管理することは、セキュリティの基本です。Azure OpenAI Serviceでは、Azure AD(Azure Active Directory)と連携した高度なID管理機能を利用できます。

Azure AD認証とロールベースアクセス制御(RBAC)

従来のAPIキーによる認証も可能ですが、セキュリティの観点からはAzure ADによる認証が推奨されます。Azure ADを用いることで、ユーザーやアプリケーション、グループに対して認証を行い、そのIDに対して役割(ロール)を割り当てることができます。

Azure OpenAI Serviceには、以下のような組み込みロールが用意されており、最小権限の原則に基づいたアクセス管理を実現します。(ソース: Microsoft Azure)

役割の名称 許可される主な操作
Cognitive Services OpenAI User モデルの推論実行(プロンプトの送信など)
Cognitive Services Contributor リソースの作成・管理、モデルのデプロイなど

これらの役割を適切に割り当てることで、開発者にはモデルのデプロイ権限を、アプリケーションには推論実行の権限のみを与える、といった分担が可能になります。

コンプライアンスとガバナンス:第三者機関による客観的な評価

Azure OpenAI Serviceは、Microsoft Azureが準拠する極めて広範なコンプライアンス認証を継承しています。これにより、金融、医療、公共など、特に厳しい規制が求められる業界でも安心して利用できます。

主要なコンプライアンス認証

Azureは、HIPAA(米国医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)やGDPR(EU一般データ保護規則)といった業界・地域特有の規制に加え、ISO/IEC 27001SOC 1, 2, 3など、100を超える国際的なコンプライアンス認証に準拠しています。(ソース: Microsoft Trust Center)

これらの第三者機関による客観的な評価は、Azure OpenAI Serviceが信頼に足るセキュリティ水準を満たしていることの証明となります。

責任あるAIと監視:安全なAI利用を支える機能

AIを安全に利用するためには、不適切なコンテンツの生成を抑制し、サービスの利用状況を常に把握しておくことが重要です。Azure OpenAI Serviceには、そのための仕組みが組み込まれています。

コンテンツフィルター

Azure OpenAI Serviceには、ヘイトスピーチ、性的表現、暴力的表現、自傷行為に関連するコンテンツを検出・フィルタリングする機能がデフォルトで有効になっています。この機能は、プロンプトと生成コンテンツの双方に適用され、不適切なAIの利用を防ぎます。
参考: (Microsoft Azure)

Azure Monitorによる利用状況の監視

サービスの利用状況は、Azure Monitorを通じて詳細に監視できます。APIの呼び出し回数、リクエストの成功・失敗率、モデルの応答時間(レイテンシ)、トークン使用量などのメトリクスを収集し、ダッシュボードで可視化したり、特定のアラートを設定したりできます。これにより、コスト管理やパフォーマンスの最適化、異常検知に役立てることができます。

参考: (Microsoft Azure)


開発者向けの学習リソースとサポート

Azure OpenAI Serviceの実装や活用は高度なAIやソフトウェアに関する知識が必要となるため、適切な学習資料やサポートが非常に重要です。

Microsoftは開発者コミュニティを大切にしており、充実したドキュメンテーション、チュートリアル、フォーラム、学習パスなどが提供されています。

Microsoft Azureの公式ドキュメンテーション

Microsoft Azureの公式ドキュメンテーションでは、Azure OpenAI Serviceを始めとする各種サービスの詳細な情報とガイドが提供されています。
初心者でも容易に始められるステップバイステップのチュートリアルから、より複雑なシナリオに対応する専門的な内容まで、幅広いニーズに対応しています。

また、開発者コミュニティとの意見交換や疑問解決ができるフォーラムも整備されており、Azure内外のエキスパートとの協力を促進します。

Microsoft Learnの提供

「Microsoft Learn」は、Azure OpenAI ServiceをはじめとしたAzureのサービスについて学べる、オンラインの無料学習プラットフォームです。

こちらのコンテンツは実務に即したケーススタディを基に構成されており、実際の環境でのアプリケーション開発に役立ちます。無料のオンラインコースを通じて、開発者は必要なスキルや知識を身に着けることができ、公式の認定資格を取得することも可能です。

【関連記事】
➡️Microsoft Learnとは?AzureやAIの基礎が無料で学べる方法を解説!


Azure OpenAI Service利用時の注意点

これまで説明したように、Azure OpenAI Serviceはユーザーに様々な恩恵をもたらす一方で、Microsoftは責任あるAIの実践を強調しています。

AIモデルの適用と倫理

AIの倫理的使用は、MicrosoftのAI原則に強く根ざしています。
AIモデルを構築および展開する際は、公平性、透明性、説明責任を確保しながら、ユーザーや社会に対する影響を考慮することが求められます。

Azureは、ユーザーがAIアプリケーションのガバナンスを維持するためのツールを提供し、利用されるAIモデルの監視と管理を容易にします。さらに、倫理的な問題への対処としてアクセス制限やモデル解釈の機能も備えられています。

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まとめ

本記事では、2025年の最新情報に基づき、Azure OpenAI Serviceの全貌について紹介しました。

Azure OpenAI Serviceの最大の特徴は、GPT-5やGPT-4oといったOpenAIの最先端AIモデルを、Azureの堅牢なクラウド基盤上で安全に利用できる点です。そして、これらのAI機能を最大限に活用するための中核となるのが、統合開発プラットフォーム**「Azure AI Foundry」**です。

Azure AI Foundryを使えば、テキスト生成にとどまらず、画像、音声、動画までを扱うマルチモーダルな機能を活用し、ユーザの希望に応じて自由にカスタマイズされたシステムを構築できます。

また、柔軟な料金体系や充実した学習リソース、そして「責任あるAI」を実践するための強力なガバナンス機能も、Azureが多くの企業に選ばれる理由です。

Azure OpenAI Serviceの具体的な利用方法や、より詳しい情報が知りたい方はAI総合研究所の関連記事もご覧ください。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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