AI総合研究所

-法人GAIで変わる建設業のDX-

この記事のポイント

  • この記事は清水建設のデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みについて述べています。
  • 「法人GAI」という生成AIサービスが、作業効率と品質の向上に貢献していることが紹介されています。

監修者プロフィール

坂本将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

建設業界において、デジタルトランスフォーメーション(DX)の必要性が高まる中、安全性を重視した技術導入が求められています。この記事では、清水建設が2023年11月に採用した「法人GAI」という生成AIサービスを紹介します。法人GAIの導入背景には、作業効率の向上や品質改善の要請があり、セキュリティリスクを抑えながら最新技術を取り入れることが挑戦でした。このサービスを通じて、清水建設はプレゼンテーション資料の作成からコーディングのサポートまで、従業員のアシストを実現しました。しかし、AIの誤情報や使いこなしに関する課題も浮き彫りになっています。今回は、建設業におけるDXとその効果、そして残る課題について深掘りしていきます。

建設・建築業界に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。建築・建設業界では、IoT機器・データとAIを活用した事例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください

【導入事例概要】

清水建設の企業ロゴ清水建設の企業ロゴ

清水建設は、2023年11月に「法人GAI」サービスを導入し、建設業界におけるDXを加速させる施策を推進しています。法人GAIはギブリーが提供する生成AIサービスで、セキュリティ面に優れ、入力データの安全性が保たれています。

【導入の背景】

建設業界のDX進展に伴い、作業効率の向上と品質改善が求められていました。最新の技術を早期に取り入れつつ、セキュリティリスクの最小化と安全な展開が重要となる状況で、法人GAIの導入を行いました。

【元々の課題】

業務効率と品質のバランスを高める必要がある一方で、誤情報(ハルシネーション)の発生やAIの利用方法に不慣れな点が課題とされていました。従業員が生成AIを効果的に使えるような対策が必要とされていました。

【解決策】

法人GAIは従業員のプログラミング補助、文書生成、要約などに活用され、作業時間の短縮と質の向上に寄与しました。また、トライアルを通じて社内データを学習する機能評価や利用ルールの整備を進めています。

法人GAIの導入法人GAIの導入

【効果】

法人GAIの導入により、プログラムが書けるようになる、メール作成時間の削減、誤字脱字の減少、発表資料の構成作成の容易化など、従業員の業務効率と品質が向上しました。一方で、誤情報の問題に対しては今後、教育を実施する予定です。

法人GAIの社内データ学習機能のトライアル法人GAIの社内データ学習機能のトライアル

【出典】

清水建設の事例、清水建設より

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編集者

坂本将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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