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Grok4 (グロック4)とは?主な特徴や料金、使い方を徹底解説

この記事のポイント

  • Grok4はイーロン・マスク氏率いるxAIの最新AIモデルで、「世界最強」を謳う
  • 高度な推論、マルチモーダル(画像,音声,ミーム)、リアルタイムWeb検索(DeepSearch)が特徴
  • Humanitys Last Examなどの高難度ベンチマークで、GeminiやClaudeを上回る性能を記録
  • コーディング専用モデル「Grok4 Code」もリリース予定で、開発支援能力に期待
  • SuperGrok($30/月)などのプランがあるが、フィルタリングの弱さなど安全性に課題も
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


「イーロン・マスクの新しいAI、Grok4は本当に世界最強なのか?」「他のAIと何が違うの?」
xAIが発表した最新AIモデル「Grok4」は、その圧倒的なベンチマーク性能と"科学者レベル"の知性で世界中の注目を集めています。しかし、その実力や具体的な機能、そして注意点については、まだ多くの人が知らないのではないでしょうか。
本記事では、この話題のAI「Grok4」について、その核心に迫る情報を徹底的に解説します。
Grok4の高度な推論性能、マルチモーダル対応、リアルタイム検索機能「DeepSearch」、そしてChatGPTやClaudeとの性能比較、料金体系、安全性に関する課題まで詳しくご紹介します。

Grokの新機能「コンパニオンモード」についてはこちらの記事をご覧ください。 ▶︎Grokのコンパニオンモードとは?使い方や料金、対応機種を徹底解説!

Grok4 (グロック4)とは

Grok4は、イーロン・マスク氏が率いるxAIが発表した最新の生成AIモデルです。Grok 3から大幅に性能が向上したとされ、より高度な推論やマルチモーダル処理に対応し、"世界最強"を謳っています。

マスク氏は「学術的な質問に関して、Grok 4はすべての分野で博士レベルを上回っている、例外はない」と述べましたが、同時に「時として常識に欠ける場合がある」「新技術の発明や新しい物理学の発見にはまだ至っていない」とも認めており、ベンチマーク性能と実用性は区別して理解する必要があります。


Grok4の主要機能と特徴を徹底解説

Grok4は従来のAIモデルと比較して、高度な推論力と多様な情報処理能力を兼ね備えています。特に科学的思考とマルチモーダル対応に重点を置いた設計が特徴的です。

高度な推論性能と「科学者レベル」の知性

Grok 4の最大の特徴は、その高度な推論性能にあります。xAIは同社のColossuスーパーコンピューター上で科学者レベルの推論のために訓練したと発表していますが、Grok 4特有の大規模GPU環境については具体的な情報は公表されていません。

しかし、その性能向上は明らかで、複雑な科学的問題や数学的推論において従来モデルを大幅に上回る結果を示しています。

Grokシリーズの進化:推論能力の飛躍的向上
Grok 4では、強化学習による推論能力の計算量がGrok 3の10倍に拡大

マルチモーダル対応(テキスト、画像、音声、ミーム)

Grok 4のもう一つの重要な特徴は、マルチモーダル対応の充実です。コンテキストウィンドウは最大256,000トークンに対応し、これは多くの競合モデルを上回る容量です。
画像・テキスト・音声対応が公表されており、特に注目すべきはミームやインターネット文化への対応も言及されていることです。

この機能により、Grok 4は単なる技術的なAIツールを超えて、現代のデジタル文化を理解し、それに応じた応答を提供できるようになっています。ユニークな点として、ミーム、スラング、ユーモアを高い精度で解釈するように調整されており、これは他のAIモデルにはない差別化要因となっています。

音声機能についても、より自然で人間らしい音声の提供が謳われており、将来的にはより自然な対話体験が期待できます。

Grok4 Code:8月リリース予定の専用コーディングモデル

開発者にとって特に注目すべきは、8月にリリース予定のコーディング専用モデルです。xAIは今後のリリーススケジュールとして、8月にコーディングモデル、9月にマルチモーダルエージェント、10月に動画生成モデルという段階的な展開を計画しています。

今後のアップデート予定

イーロン・マスク氏は「ソースコードファイル全体をGrok 4にコピー&ペーストすれば修正してくれる。Cursorよりも優れた機能だ」と投稿し、その性能の高さを強調しています。この発言は、既存の開発支援ツールとの差別化を図る意図があると考えられ、実際のリリース後の性能が注目されます。

DeepSearch:リアルタイムWeb検索機能

Grok4の実用性を大きく高めているのが、DeepSearch機能です。このリアルタイム検索機能により、Xプラットフォーム上の最新情報を反映可能と報じられており、従来のAIモデルが持つ「情報の鮮度」という課題を解決しています。

特に「X」の最新の投稿やトレンドを反映した回答を行えることが特徴で、これによりGrok4は常に最新の社会情勢や話題を把握したうえで応答を生成できます。この機能は、ニュース分析、市場動向の把握、トレンド予測などの用途で特に威力を発揮すると期待されています。


Grok4のベンチマーク結果と性能評価

Grok4は複数の標準ベンチマークで業界トップクラスの成績を記録しており、特に高難度の評価テストにおいて優秀な結果を示しています。

Humanity's Last Exam

Grok4の性能を最も象徴的に示すのが、Humanity's Last Exam(HLE)での成績です。公式発表によると、Grok 4は通常モードで25.4%、Heavy版では44.4%という結果を記録しています。これらの数字は、Gemini 2.5 ProやOpenAI o3より優位な結果となっており、現在のAI業界において最高水準の性能を示していると評価できます。

Humanity's Last Examの結果
Humanity's Last Exam

HLEは博士課程レベルの高度な問題を含むベンチマークとして知られており、人間でも5%程度の正答率とされる難易度の高いテストです。Grok4がこのテストで25.4%という成績を収めたことは、確実に注目に値する成果といえるでしょう。

ARC-AGI-2テスト

視覚的パターン認識能力を測るARC-AGI-2テストでは、Grok4は16.2%を記録し、従来の商用トップ(Claude Opus 4など)の約2倍の性能と報告されています。

このテストは、AIが視覚的パターンを識別する必要があるパズルのような問題で構成されており、AGI(汎用人工知能)への進歩を測る重要な指標とされています。

 ARC-AGI-2テストでの成績
ARC-AGI-2テストでの成績

Vending‑Bench

Grok 4は、マクロ経済・金融市場を模した仮想環境でAIエージェントの判断能力を評価する**仮想経済ベンチマーク(Virtual Economy Simulation)**においても高いパフォーマンスを示しています。

Open DeFiやMulti-Agent Tradingのようなシナリオで複数モデルを比較したところ、Grok 4は意思決定の一貫性、リスク感応性、収益最適化の観点で最も優秀な成績を収めたと報告されています。

Vending‑Benchの結果
Vending‑Benchの結果

この分野は、AIを金融・政策領域に応用するうえでの核心技術であり、Grok 4の優位性は、今後のAIによる経済予測・意思決定支援への展開において重要な示唆となるでしょう。

その他ベンチマーク(数学・論理系)

Vending‑Benchは、LLMエージェントが自動販売機運営タスク(在庫管理・価格設定・注文発注など)を長時間・ツール利用を含めて継続判断する能力を評価するベンチマークです。

xAIの発表によると、Grok 4はVending‑Benchにおいて純利益や収益最適化、戦略の一貫性などで他モデルを大きく上回り、2倍以上の優位性を見せたとしています。

論理・数学ベンチマークの結果
Grok 4は主要な数学・論理ベンチマークにおいて、他の大手モデルを上回るスコアを記録。Heavy版では全体的にさらに高スコアを達成。

この結果は、Grok 4が単に回答するモデルではなく、ビジネス判断やツール活用が必要なエージェント的文脈でも高い能力を発揮することを示しており、経済・政策・運営業務への展開にも有望な性能を示唆します。


Grok4の料金体系

Grok4は、ユーザーの利用目的や専門性に応じて複数のプランが用意されています。以下は主要な料金プランとその内容です。

プラン名 月額料金 特徴・補足
SuperGrok $30/月($300/年) Grok 4 標準版。128,000トークン対応。DeepSearch、マルチモーダル利用可。
SuperGrok Heavy $300/月($3,000/年) Grok 4 Heavy(マルチエージェント版)。ベンチマーク最高性能。法人・研究向け。
X Premium+(日本) ¥6,080/月(年額あり) X(旧Twitter)統合サービスでGrokが利用可能。内容はSuperGrok相当と推測されるが詳細非公開。


Grok 4は、ChatGPT Plus($20/月)と比較して価格は高めですが、その分機能面でも差別化されています。特にコンテキストウィンドウの広さ(128,000〜256,000トークン)や、リアルタイムWeb検索(DeepSearch)、画像・音声対応といったマルチモーダル機能が強みです。

一方、SuperGrok Heavyは価格面で突出していますが、その分「複数のAIエージェントが協調してタスクを遂行する構成」や、Grok Code/マルチモーダルエージェントなどの早期アクセス特典が含まれており、プロフェッショナル・法人向けに位置づけられています。


Grok4と他のAIツールとの徹底比較

主要AIサービスとの比較を通じて、Grok4の市場における位置づけと特徴を明確にします。

ChatGPT(OpenAI)との比較分析

OpenAIのChatGPT(GPT-4o)との比較では、いくつかの重要な違いが浮き彫りになります。料金面では、Grok4のSuperGrok(約30ドル)がChatGPT Plus(約20ドル)を上回る価格設定となっていますが、その分コンテキストウィンドウでは256,000トークンと、ChatGPTの128,000トークンの2倍の容量を提供しています。

最も大きな差別化要因は、Grok4のDeepSearch機能によるリアルタイム検索能力です。ChatGPTには同等の機能がないため、最新情報の取得や時事問題への対応において、Grok4が明確な優位性を持っています。

ベンチマーク性能では、HLEでGrok4が25.4%を記録している一方、ChatGPTの同等スコアは未検証となっており、直接的な比較は困難な状況です。

Claude(Anthropic)との比較分析

アンソロピックのClaude 4シリーズとの比較では、技術的な方向性の違いが見えてきます。Claude 4シリーズ(Opus 4、Sonnet 4)は2025年5月22日に正式リリースされており、Claude Codeも一般提供が開始されています。コンテキストウィンドウでは、Claude 4の20万トークンに対し、Grok4は256,000トークンと上回っています。

Claudeシリーズは安全性と倫理的なAI利用に重点を置いた設計で知られており、この点でGrok4の「フィルタリングされていない自由な発言」というアプローチとは対照的な方針を取っています。

用途によって、この違いが選択の決定要因となる可能性があります。

Gemini(Google)との比較分析

GoogleのGemini 2.5 Proとの比較では、ベンチマーク性能での明確な差が見られます。Chatbot Arenaのリーダーボードで首位を獲得していたGeminiですが、HLEベンチマークではGrok4が上回る結果を示しています。
これは、総合的な対話能力と特定領域での専門性において、異なる強みを持つことを示唆しています。

Googleの強みである検索技術とAIの統合という点では、Grok4のDeepSearch機能が直接的な競合となっており、リアルタイム情報取得の精度と速度が今後の競争において重要な要素となるでしょう。

用途別推奨の考え方

これらの比較を踏まえると、用途別の推奨は次のようになります。最新情報の収集・分析を重視する場合は、Grok4のDeepSearch機能が最適です。

長文処理や安全性を重視する業務にはClaude 4シリーズが適しており、総合的な対話品質を求める場合はGemini 2.5 Pro、コストパフォーマンスとバランスを重視するならChatGPT GPT-4oが良い選択となるでしょう。


Grok4の問題点と注意すべきポイント

高い性能を誇るGrok4ですが、いくつかの重要な課題や制限事項も存在します。これらの問題点を理解することは、適切な活用のために不可欠です。

安全性とフィルタリングの課題

Grok4の最も重要な課題の一つは、安全性とコンテンツフィルタリングに関する問題です。過去に発生した反ユダヤ・ヒトラー称賛コメントについては、Grok全体に関する旧バージョン(2024年5-7月)の問題として位置づけられています。Grok 4導入後、xAIは問題の修正と自動モデレーション強化を実施したとしていますが、根本的な「フィルタリングされていない自由な発言」というアプローチに対する懸念は完全には解消されていません。

この問題は、特に企業での利用や公的な用途において重要な考慮事項となります。AIの自由度と安全性のバランスをどのように取るかは、AI業界全体の課題でもありますが、Grok4の場合は特にこの点での慎重な検討が必要です。

精度やハルシネーションの問題

AI業界全体が直面している課題として、事実とは異なる情報を生成するハルシネーション(幻覚)の問題があります。Grok4においても、この問題は完全には解決されていません。特に、DeepSearch機能により最新情報にアクセスできる一方で、その情報の正確性や信頼性の検証は依然として課題となっています。

高度なベンチマーク性能を示すGrok4であっても、実際の業務での利用においては、生成される情報の検証と確認のプロセスが不可欠です。特に重要な意思決定や公開される情報の作成においては、複数の情報源での確認が推奨されます。

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まとめ

本記事では、xAIが開発した最新AI「Grok4」の特徴や性能、活用事例について詳しく解説しました。Grok4は高度な推論力やマルチモーダル対応、リアルタイム検索機能を備えた高性能AIです。特に速報性や長文処理が求められる場面で強みを発揮しますが、安全性や価格面の検討も必要です。目的に応じた活用が鍵となるでしょう。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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