この記事のポイント
- この記事は、ビズリーチが開発した「GPTモデルのレジュメ自動作成機能」について解説しています。
- AI技術による新機能導入によって、求職者のスカウト受信数が約40%向上した事例を紹介しています。
監修者プロフィール
坂本将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
転職市場において、求職者と企業のマッチングを高精度にすることは非常に重要ですが、そのための重要な工程の一つに、職務経歴書の作成があります。しかし、多くの求職者が自分自身の経歴を効果的に表現することに苦労しています。この課題を解決するため、ビズリーチは東京大学マーケットデザインセンターとの共同研究により、AI技術を駆使した「GPTモデルのレジュメ自動作成機能」を開発しました。この画期的な機能を転職サイト「ビズリーチ」に実装することで、求職者による職務経歴書の作成を大幅に簡素化し、スカウト受信数が約40%増加するなど、転職活動における大きな進展をもたらしました。本記事では、その開発背景と導入後の効果について具体的にご紹介します。
人材業界に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。人材・人事業界では、転職、コンサルティング領域、コンテンツマーケティング活用の事例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例概要】
ビズリーチの企業ロゴ
ビズリーチは、転職サイト「ビズリーチ」に新機能「GPTモデルのレジュメ自動作成機能」を開発しました。これにより、職務経歴書の自動生成が可能となり、スカウト受信数が約40%増加しました。
【導入の背景】
企業と求職者のマッチング精度を高めるため、東京大学マーケットデザインセンターと共同研究を行い、AI技術を活用することを決定しました。
【元々の課題】
求職者が自身の職務経歴を効果的に表現することが難しく、企業とのマッチングがうまくいかないケースが多く見られ、課題となっていました。
【解決策】
AI技術を用いて、求職者が回答した内容をもとに自動で職務経歴書を作成するGPTツールを導入しました。このツールは、入力内容のレコメンド機能も備えているため、求職者の手間を大幅に軽減することが可能となりました。
GPTツールの導入
【効果】
このツールの導入により、職務経歴書の質が向上し、求職者が受け取るスカウト数が平均40%増加しました。また、ビズリーチのキャリアコンシェルジュによる評価でも高得点を獲得しました。