この記事のポイント
- この記事は、不動産情報サービス大手のLIFULL株式会社のAI技術活用について述べています。
- LINEチャットボットからAzure OpenAI Serviceへ移行することで、サポートの安定性とセキュリティの向上が図られました。
監修者プロフィール
坂本将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
不動産情報サービスの大手企業、LIFULL株式会社が、不動産業界の社会課題に立ち向かうため、AI技術の活用に挑んでいます。本記事では、LINEチャットボットからAzure OpenAI Serviceへの移行、住宅弱者への支援など、LIFULLが取り組んでいるAI化の具体的事例を紹介していきます。特に、情報アクセスの格差解消や安定したAIチャットサポートの提供を通じて、顧客体験の向上につながるサービス開発を推進している点に焦点を当て、その効果と社会への貢献度について考察していきます。LIFULLの挑戦は、不動産業界におけるAIの有効性を示し、他企業にも影響を与える可能性を秘めています。
不動産業界に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。不動産業界では、顧客向けサービスにAIを搭載してカスタマーエクスペリエンスを向上する事例、自社効率性の向上の事例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例概要】
LIFULLの企業ロゴ
LIFULL株式会社は、不動産・住宅情報サービスを提供し、AI技術を積極的に活用して社会課題の解決に取り組んでいます。LINEチャットボットからAzure OpenAI Serviceへの移行、対話型AIの導入による住宅弱者支援など、多方面でのAI活用が進行中です。
【導入の背景】
LIFULLは、より多くの人々に安心と喜びを提供する社会の実現を目指しており、その一環として独自開発のAIを用いたサービスを展開し続けてきました。AIの活用は早い段階から始まり、積極的な技術革新に努めている企業です。
【元々の課題】
不動産業界には、情報アクセスの格差や住宅弱者へのサポート不足など、多くの課題が存在していました。さらに、開発の独自AI活用は安定性や安全性で課題が顕在化し始め、これらを克服する新たな解決策が求められていました。
【解決策】
LIFULLは、ChatGPTからAzure OpenAI ServiceへAIツールの移行を行い、高い安定性とセキュリティ、回答品質の向上を達成しました。また、住宅弱者支援の一環としてAIチャット接客サポートを開発し、社会課題解決への取り組みを進めています。
Azure OpenAI Service導入
【効果】
AIの活用により、不動産業界における情報アクセスの平等化や顧客体験の向上が実現しました。特に住宅弱者への支援サービスは、社会的なインパクトと企業イメージの向上に寄与しています。また、生成AIを用いた革新的な取り組みは業界内の注目を集め、B-to-CサービスへのAI活用として先進的な役割を果たしています。