ビジネス活用できるAIおよびDX導入事例を多様な業種でご紹介します。
昨今のビジネス現場では、自社サービスに生成AIを活用する事例、自社効率性の向上の事例が多く報告されています。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。
弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【概要】
大阪ガスと大林組は、建設現場における安全で効率的な施工管理を支援する「建設工事向けAI気象予測サービス」の開発に着手しました。
2025年大阪・関西万博開催予定地「夢洲(ゆめしま)」で実証実験を行い、サービスの有用性を評価する予定です。
取り組みの全体像
【導入の背景】
建設工事では、気象条件に合わせて工程を調整し、品質と安全を確保する必要があります。
一方、2022年12月の法改正により、気象予報士を介さない気象予測結果の提供が可能になりました。
大阪ガスは独自の気象予測技術を開発・運用してきた実績があり、大林組は複数の気象情報活用システムを開発してきました。
【元々の課題】
建設現場では、雨天時のコンクリート打設工事の延期、強風時のクレーン作業の中止、猛暑下での熱中症予防など、気象条件に応じた適切な対策が求められていました。
しかし、高精度な気象予測情報をタイムリーに入手することが課題でした。
【解決策】
大阪ガスの気象予測技術と、現地の気象観測データを学習したAIを組み合わせることで、高精度なピンポイント気象予測情報を迅速に提供します。
建設現場の各種作業に必要な気象情報を、適切なリードタイムで、活用しやすい形式で提供するサービスを開発します。
コンピュータが自動で提供するAIを活用した高精度な気象予測のイメージ
【効果】
「建設工事向けAI気象予測サービス」により、建設現場の施工管理者や作業員に対して、必要な情報を効果的に伝達することができます。
これにより、工程変更の判断や安全対策がスムーズになり、建設工事の生産性と安全性の向上が期待されます。夢洲での実証実験を経て、他の建設工事にも広く展開・活用していく予定です。
【出典】
大林組