この記事のポイント
AWSを通じてHugging FaceのEnterprise Hubへアップグレードする方法について説明しています。
登録が簡単で、AWSとHugging Face間でシームレスな統合が実現し、シングルサインオンが可能になります。
アップグレードにより、GDPR準拠のストレージや高性能GPUを使用したモデルトレーニングなど、強化された機能が利用できます。
請求はAWSを通じて行われ、月額$20/1ユーザーの標準料金が適用されます。
Hugging Faceのエンタープライズサポートチームが提供するサポート体制を利用できます。
![](https://aisouken.blob.core.windows.net/background/FacePhoto/FacePhoto-1.webp)
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
AI技術やモデル開発をさらに進化させたい企業に朗報です。2024年、革新的なAI研究プラットフォームであるHugging Faceが、AWS経由でEnterprise Hubへのアップグレードサービスを開始しました。
これにより、Hugging Faceの企業ユーザーは、AWSマーケットプレイスを介して、高度なセキュリティ、多様な計算オプションといった新機能を利用することが可能となります。
本記事では、アップグレードの手順、強化された特長、請求方法とサポート体制について解説します。
高性能GPUによるモデルトレーニングやGDPR準拠のデータストレージなど、強化された機能が利用できるようになることで、AI開発の効率を飛躍的に向上させることが期待されます。
AWS経由でのHugging Face Enterprise Hubアップグレードの手順
2024年、AI研究とモデル開発のプラットフォームであるHugging Faceが、AWS経由でのEnterprise Hubへのアップグレードを可能にしました。
このアップグレードにより、ユーザーは高度なセキュリティや計算オプションなど、多くの新機能を利用できるようになります。
アップグレードを行うためには、Hugging Faceの組織で管理者であることが条件です。
登録後は、AWSとHugging Faceの間でシームレスな統合が実現し、組織のメンバーはシングルサインオンでサービスを利用できるようになります。
AWSマーケットプレイス
Enterprise Hubを通じたHugging Faceの強化された機能
Hugging FaceのEnterprise Hubアップグレードを通じて、ユーザーは多くの強化された機能にアクセスできるようになります。
これには、個人データの保護規則(GDPR)に準拠したストレージ、リソースの管理と監視を容易にする監査ログ、高性能なGPUを使用したモデルのトレーニングなどが含まれます。
また、NVIDIA DGXクラウドでのトレーニングやプライベートデータセットのビューアーを通して、データのセキュリティとプライバシーを保ちながら、モデル開発をスピードアップすることが可能です。
プレミアムサポートも提供され、ユーザーはより迅速な対応と専門的な支援を受けられるようになります。
Hugging Face Enterprise Hubの提供機能
アップグレード後の請求とサポート体制
Hugging FaceのEnterprise Hubにアップグレードすると、請求はHugging Faceの標準料金(月額$20/1ユーザー)に基づき、AWSを通じて行われます。
ユーザーは席の数と請求頻度を選択することができ、これらの請求情報は組織設定の中で簡単に監視することが可能です。
また、アップグレードプロセス中や使用中に不明点や問題が生じた場合、Hugging Faceのエンタープライズサポートチームがサポートを提供します。
さらに、詳細な手順や追加情報については、関連するブログ投稿を参照することができ、ユーザーはよりスムーズにEnterprise Hubへの移行を進めることができます。
出典:Hugging Face