この記事のポイント
- この記事はGoogleの開発者向けツールの最新動向について詳しく述べています。
- 開発者が複数プラットフォームにまたがってアプリを効率良く開発、管理できるよう支援するツールをGoogleが提供しています。
- GoogleはKotlinやFlutterなどを通じて、プライバシー強化とプラットフォーム横断的な開発を促進しています。
- 開発者コミュニティのエンゲージメントは、さまざまなリソースとプログラムを通じて盛んに行われています。
- Googleの利用規約とプライバシーポリシーへの遵守の重要性が強調され、多言語でのガイダンスとサポートが提供されています。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
開発者がアプリを作成し、プラットフォームを横断して効率的に管理するため、Googleは幅広い開発ツールを提供しています。
この記事では、Googleが推奨するKotlinやJetpack Composeの利用を始め、Flutterによる複数プラットフォーム対応開発、プライバシー強化への取り組みについて概観します。
さらに、Google Identity Servicesのガイドライン更新、開発者コミュニティのエンゲージメント促進、利用規約とプライバシーポリシー遵守の重要性など、開発者向けの最新動向と技術スタック選択に役立つ情報を掲載しています。
Googleの開発ツールがどのように進化し、開発者の作業をサポートするのか、本記事でその最新動向をご紹介します。
Google開発ツールの最新動向:多様なプラットフォームに対応する開発者向けツール
Googleは、開発者がアプリを作成し、管理するための様々なツールを提供しています。
特に、Android開発ではKotlinが推奨されており、最新かつユニークなAndroid機能の活用をサポートしています。
KotlinとJetpack Composeを使用することで、高品質でプレミアムなAndroidアプリを作成することが可能です。
また、Kotlinマルチプラットフォーム(KMP)は、Android、iOS、デスクトップ、ウェブ、サーバー間でビジネスロジックを共有するためのツールとして機能します。
一方で、FlutterはビジネスロジックとUIコードの両方を複数のプラットフォーム間で共有する際にGoogleが推奨するSDKです。
これにより、開発者はより迅速かつ効率的にアプリを構築できるようになります。
Google Identity ServicesとCI/CDのプライバシーへの取り組み
Googleはプライバシーに対する取り組みも強化しており、Google Identity Servicesの連合クレデンシャル管理(FedCM)移行などのベストプラクティスを提供しています。
これに加えて、プライバシー順守を目指す開発者向けのCI/CDガイドも提供されており、コンプライアンスチームに役立つ情報が含まれています。
これらのガイドラインは、開発者が法規制を守りながら、ユーザーの個人情報を守ることを支援するためのものです。
開発者コミュニティとエンゲージメントの促進
Googleは、開発者コミュニティのエンゲージメントを促進するために、様々なプラットフォームを通じてリソースを提供しています。
ウーマンテックメーカーズ、Googleデベロッパーグループ、Googleデベロッパースチューデントクラブなどのグループを始め、Googleデベロッパーエキスパートやテックエクイティコレクティブなどのプログラムが存在します。
これらのコミュニティは、ソーシャルメディアや様々な開発者コンソールを通じて、開発者が情報を共有し、協力し合うことを支援しています。
利用規約とプライバシーポリシーの遵守
Googleは、開発者が利用する製品やツールに関する利用規約とプライバシーポリシーの遵守に重点を置いています。
開発者は英語、スペイン語、バハサインドネシア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、簡体中国語など、多言語で提供されるリソースを通じて、これらのポリシーへの理解を深めることができます。
Googleは、開発者が安心して製品を使用し、かつ最終ユーザーの権利を尊重できるように、適切なガイダンスとサポートを提供することに注力しています。