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Googleが進化させるAR体験:Geospatial CreatorとARCoreの最新動向

この記事のポイント

  • GoogleはGeospatial Creatorを用いた拡張現実(AR)技術の進化を牽引しており、開発者は地理的な場所を基にAR機能を簡単に作成できるようになりました。
  • Geospatial Creatorはパフォーマンス向上を遂げ、Adobe Aeroとパートナーシップを結び、グローバルなコンテンツ作成をサポートしています。

監修者プロフィール

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

現代のテクノロジーの中でも、拡張現実(AR)は最も注目されている分野の一つです。
Googleがその先端を行くAR体験をさらに進化させるべく、Geospatial CreatorやARCoreの最新動向に関する情報を提供します。

新しいツールによって、世界中の開発者が現実世界に重ね合わせるデジタル情報を用いたインタラクティブな体験を容易に作ることができるようになりました。

Googleはまた、世界中のコミュニティを育成し、自宅でARアプリケーション開発を行うイニシアチブを推進。
この記事では、そのような新たなAR体験の可能性と、それを支えるGoogleの技術・プログラムに焦点を当ててご紹介します。

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GoogleのAR技術の革新:Geospatial Creatorとパートナーシップ

Googleが拡張現実(AR)技術における革新を進めています。
開発者はGeospatial Creatorを使って、GoogleのARCoreやGoogle Maps Platformと統合することで、地理的な場所に基づいたAR機能を簡単に作成できるようになりました。

このツールは、デジタル情報を現実世界にオーバーレイさせ、さまざまな用途での対話型体験を向上させることを目的としています。

最近のコンペティションで2,700人以上の参加者が様々なARアプリケーションを開発したことで、この分野の可能性が広がっています。

Google MapsでのAR体験
Google Mapsのレンズ機能や、ストリートビューでARコンテンツを表示可能に

Google Mapsとの連携:パイロットプログラムとパートナー体験

GoogleはGoogle Mapsを通じて、特定のパートナーと協力し、パイロットプログラムとしてARコンテンツの統合をテストしています。

例えば、シンガポール観光局やGoogle Arts & Cultureが提供するシンガポールやパリなどの場所でのAR体験が実施されています。
これにより、ユーザーは観光地やアート作品を新しい形で体験することが可能になります。

https://youtu.be/3NPlc3rjI_o?si=RsRmJIVKO933xMb1


また、Geospatial Creatorはアップデートされてパフォーマンスが向上し、Adobe Aeroとの協力でグローバルなコンテンツ作成もサポートされています。

AR core
Adobe Aeroの「Geospatial Creator」。ウェイトリストが廃止・50カ国以上で利用可能に。

開発者向けの新機能と地域拡大:Unity EditorとARCore Geospatial API

ARの世界は開発者にとってもさらにアクセスしやすくなっています。Unity EditorとC#を使用して、Geospatial Creatorを使い、複数の地理的な場所にARコンテンツを配置することができるようになりました。

ARCore Geospatial APIは新たにインドを含む地域に拡大され、世界中の多くの都市で利用可能になっています。

Googleはさまざまな開発コンソールやリソースを通じて、開発者がAR技術のアップデートに続けて関心を持ち、アプリケーション開発を促進するためのサポートを提供しています。

Geospatial Creator
Geospatial Creatorでの開発画面

コミュニティ育成と開発支援:自宅でのARアプリケーション開発イニシアチブ

Googleは技術者コミュニティを育成するために、さまざまなプログラムを提供しています。
最近では、開発者が自宅でARアプリケーションを開発できるイニシアチブを発表しました。これにより、AR技術に興味を持つ人々が、自分の家で新しい体験を作り出すことが可能になります。

Googleはこのような取り組みにより、技術者が新しいアイデアを形にし、世界中で新しいAR体験を創出することを後押ししています。

出典:Google

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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