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プロのクリエイターが語るAIの可能性と制約: ジェネレーティブAIとクリエイティブプロセスの未来

この記事のポイント

  • 本記事では、Googleの調査を基に、ジェネレーティブAIがクリエイティブプロセスに及ぼす影響と、プロのクリエイターたちがAIに対して持つ期待と懸念を紹介しています。
  • 生成AIがクリエイターの自己表現能力を向上させる可能性があることが示されています。
  • クリエイターたちは、創造性を維持しつつ、非クリエイティブなタスクの負担をAIによって減らすことを望んでいます。

監修者プロフィール

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

クリエイティブな仕事に従事するプロフェッショナルたちは、日々の制作活動にAIをどのように取り入れればよいのでしょうか。
この問いに応えるべく、Googleの責任あるAIユーザーエクスペリエンスチームが、17人のクリエイターとのインタビューを踏まえ、生成AIがクリエイティブプロセスに与える影響について探求しました。

本記事では、AIが自己表現能力を高め、非クリエイティブなタスクの負担を減らす一方で、クリエイターたちが創造性を手放したくないという願いや、AIの可能性と限界についての考察を深めていきます。

また、この情報をもとに、Google Cloudが提案するジェネレーティブAIの実用例も紹介します。クリエイティブな仕事とAIの共存に向けて、業界の新たな洞察とその展望を探るこころみです。

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AIがクリエイターの可能性を広げる

2024年4月26日、Googleの責任あるAIユーザーエクスペリエンス(RAIUX)チームとテクノロジー&ソサエティチームは、18か月間にわたり17人のクリエイティブプロフェッショナルとのインタビューを通じて、生成AIの影響について深い理解を得ました。

この研究から、生成AIツールがクリエイターの自己表現の能力を向上させる可能性があることが明らかになりました。AIは、クリエイティブプロセスを支援し、個々のスキルセットを迅速に拡大する手段として活用されています。

クリエイターたちは、自分たちの独創性を支えるツールとしてAIを受け入れつつも、芸術作品の創造や充実感をもたらすクリエイティブプロセスの一部をAIに委ねることには消極的です。
彼らは、創造性を奪うことなく、クリエイティブな仕事を補強する方法としてAIを活用することを望んでいます。

https://youtu.be/_WB2u3FqMDw?si=VNfd5z-HL_zmwFi7

AIによる非クリエイティブなタスクの軽減

クリエイターたちがAIに期待するもう一つの重要な役割は、「非クリエイティブなタスクの負担を軽減すること」です。
近年、マーケティングやプロモーション、ソーシャルメディアの管理、コラボレーション、ネットワーキングなど、創造性に集中することを妨げる多くの仕事が増えています。クリエイターたちは、これらのタスクを簡素化し、迅速化するための生成AIツールの使用に関心を示しています。

このようなAIツールによって、彼らは創造的な作業にもっと集中できるようになり、成功したクリエイティブキャリアを維持するための支援を得ることができます。

Googleのチームは、こうしたプロフェッショナルのニーズを理解し、彼らをサポートするための製品デザインを改善するための洞察を得ることができました。

Google CloudによるジェネレーティブAIの実用化

Google Cloudは生成AIの実用的な応用を積極的に推進しており、その一環としてGoogle Cloud Next '24で101のリアルワールドのユースケースが特集されました。
これらの事例は、AIが社会のあらゆる分野にどのように影響を与えるかを示しており、AI技術の勢いが増していることを物語っています。

また、7つのビジネス事例が紹介され、Google CloudのAIイノベーションを活用した実際のビジネスへの利点が明らかにされています。

出典:Google

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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