AI総合研究所

SHARE

X(twiiter)にポストFacebookに投稿はてなブックマークに登録URLをコピー

【OpenAI】Soraとは?主要機能や使い方、料金体系を解説!

この記事のポイント

  • Soraはテキスト入力から高品質動画を生成できるOpenAIの最新AI
  • 物理世界のシミュレーションを目指し、リアルな動画生成や映像の結合が可能
  • Text-to-Video、Image-to-Video、Video-to-Videoなど多様な入力方式に対応
  • 高度な物理シミュレーションや世界認識能力を持ち、AGI実現への重要な一歩
  • 新たな編集機能も多数追加され、より実用的なAIになった
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

OpenAIから「Sora」という革新的な動画生成AIが公式に発表されました。

OpenAIから発表されたこの革新的な動画生成AIは、テキストの入力だけで写実的かつハイクオリティな動画を生成可能です。
絵画のような画像からシミュレーションゲーム風の映像まで、Soraは数行の文章に基づいて瞬時に映像を作り出し、世界中の生成AI関係者を驚かせています。

本記事では、「Sora」とは何か、その驚くべき機能と実用化に向けた課題について、詳細にわたり解説していきます。

「画像・動画生成を企業で活用したいけど、具体的な方法がわからない」とお悩みではありませんか?
AI総合研究所なら、企業の画像動画生成環境のご提供、企業活用を一気通貫で支援いたします。
画像動画生成の企業活用事例を見てみる

2025年12月12日に発表された最新モデル、「GPT-5.2(ChatGPT 5.2)」については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎GPT-5.2(ChatGPT 5.2)とは?その性能や使い方、料金体系を徹底解説!

Soraとは?

Soraとは、OpenAIが開発したテキストや画像から高品質な動画を生成できるAIモデルです。しかし、その本質は単なる映像作成ツールに留まりません。

Soraが目指すのは**「物理世界のシミュレーション」**であり、AIが現実世界を理解し、再現するための大きな一歩と位置づけられています。

https://youtu.be/HK6y8DAPN_0?si=QCQtLWIWxyCWJYNy


従来の動画生成AIと一線を画すのは、映像の時間的な一貫性です。 例えば、人や物が一度カメラから見えなくなっても、Soraはその存在を記憶しており、再び現れた際に矛盾なく描写することができます。

この能力から、Soraは単にピクセルを動かすのではなく、その背景にある物理法則や物体同士の関係性をある程度理解していると考えられています。つまりSoraとは、私たちの住む現実世界や空想上の世界をデータから学習し、デジタル空間に再現する**「世界のシミュレーター」**なのです。

【2025年10月最新情報】次世代モデル「Sora 2」が登場

2025年10月1日、OpenAIは次世代の動画・音声生成モデルである「Sora 2」と、その能力を体験できる新しいソーシャルアプリ「Sora」を発表しました。

これは初代Soraからの飛躍的な進化であり、OpenAIはこれを言語モデルにおける「GPT-3.5の瞬間」に到達したと表現しています。

Sora 2の主な進化点:

  • 物理法則の理解: 物体の動きや相互作用をより現実に忠実にシミュレートし、映像と完全に同期したセリフや効果音も同時生成します。
  • 新機能「カメオ」: ユーザー自身や友人をスキャンし、生成する動画内にアバターとして登場させることができます。
  • 新ソーシャルアプリ「Sora」: Sora 2の能力を体験できる創造性を中心としたiOSアプリ(米国・カナダから招待制で開始)。
  • 料金体系: 基本的な利用は無料で提供され、ChatGPT Proユーザーはより高性能な「Sora 2 Pro」にアクセスできます。


Sora 2のより詳細な機能や使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎【OpenAI】Sora 2とは?使い方や料金、新アプリについて徹底解説!


Soraの仕組み:既存技術の組み合わせと「スケール」が鍵

Soraの驚異的な能力は、全く新しい革命的な技術だけで実現されているわけではありません。

その核心は、既存のAI技術である「拡散モデル(Diffusion Model)」と「Transformerアーキテクチャ」を組み合わせ、膨大な量の動画データでトレーニングさせたことにあります。

Soraを構成する主要な技術要素は以下の通りです。

1.動画データのトークン化(時空潜在パッチ)

まず、動画をAIが処理しやすいよう、時空間的なデータの最小単位(パッチ)に分解します。

これは、大規模言語モデルが文章を単語(トークン)に分解するプロセスに似ており、複雑な動画情報を効率的に扱えるようにする技術です。

2.拡散トランスフォーマー(Diffusion Transformer)

次に、ノイズだらけのパッチから、テキストの指示に従って少しずつノイズを取り除き、クリアな映像を復元していく「拡散モデル」の技術を利用します。
Soraではこの過程のエンジンとして、文章の文脈理解に長けた「Transformer」を採用しました。

これにより、動画全体の時間的な流れや、オブジェクト同士の関係性といった「映像の文脈」を保ったまま、一線のあるストーリーを生成できます。

3.高品質なデータセット作成

画像生成AI「DALL-E 3」で培った技術を応用し、動画の内容を非常に詳細かつ正確に記述するキャプションを自動で生成しました。
この高品質な「動画とテキストのペア」データセットを大量に学習させることで、Soraはユーザーの細かい指示を忠実に映像へ反映させる精度を獲得しています。

OpenAIは、Soraの能力は「3Dやオブジェクトなどに対する明示的なバイアスなしで、純粋にスケール(規模)の現象として出現した」と説明しています。

つまり、既存の優れた技術を組み合わせ、計算資源とデータ量を圧倒的にスケールアップさせた結果、物理世界をシミュレートするかのような能力が「創発した」のです。

画像生成研修


Soraの主要機能:テキスト・画像・動画から世界を創り出す

Soraは、テキスト(プロンプト)の指示に従って動画を生成する**「Text-to-Video」を基本としながら、既存の画像や動画を元に新しい映像を創り出す「Image-to-Video」「Video-to-Video」**にも対応しています。

2024年12月の一般公開では、性能を大幅に向上させた**「Sora Turbo」**エンジンが導入され、より多彩な編集を可能にするクリエイティブツール群が統合されました。

【Sora Turbo】動画生成スピードと品質の向上

一般公開版の心臓部である「Sora Turbo」により、動画生成の基本性能が大幅に強化されました。

  • 最大1080p解像度: プロ品質の高精細な映像を生成可能。
  • 最大20秒の生成長: よりストーリー性のあるシーンの構築に対応。
  • 自由なアスペクト比選択: 横長、縦長、正方形など、用途に応じたフォーマットを選択可能。

Text-to-Video:テキストから動画を生成

Soraの最も基本的な機能です。作りたい動画の内容を文章(プロンプト)で指示するだけで、高品質な動画が生成されます。

Image-to-Video / Video-to-Video:画像や動画を元に映像を生成

静止画や既存の動画を元に、動きや変化を加えることも可能です。
例えば、以下の画像とテキストをSoraに与えるだけで、静止画が生き生きとした動画へと生まれ変わります。

Sora img

多彩な編集・合成機能

Soraには、単に動画を生成するだけでなく、よりクリエイティブな編集を直感的に行える多彩な機能が搭載されています。

Blend機能:2つの動画をシームレスに結合

全く異なる2つの動画を与えると、Soraがその間を自然につなぎ、1つのシームレスな映像として結合します。

例えば、「古代遺跡を飛ぶドローン」の映像と、「海中を泳ぐ蝶」という非現実的な映像を結合させると、ドローンが蝶へと自然に変身し、舞台が遺跡から海中へと滑らかに切り替わる、驚異的な映像が生まれます。



より具体的な操作デモはこちらの動画で確認できます。

https://youtu.be/OXapuT2iVqM?si=bLzXQ9IdYU9eHUmg

Re-cut機能:動画の前後を自在に拡張

既存の動画を基準点として、その「前」や「後」に続くシーンを違和感なく生成します。
例えば、「爆発シーン」をゴールとして、そこに至るまでの異なる導入シーンを複数作成するといったことが可能です。



より具体的な操作デモはこちらの動画で確認できます。

https://youtu.be/jC0i_0wnly8?si=jC5JAd1pd5Cogjuf

Remix機能:映像内の要素を差し替え

生成した映像内の一部(背景、被写体、オブジェクトなど)を、プロンプトで指示して即座に差し替える機能です。細かな修正や、様々なバリエーションの試行錯誤が容易になります。

https://youtu.be/tC2ZELc4bOA?si=G158_GgeaCVan8Bl

Storyboard機能:フレーム単位での精密な制御

各フレーム単位で詳細なプロンプト指示を与えることで、映像全体の構成や展開をより精密にコントロールできます。計画的・戦略的な映像制作を可能にします。

https://youtu.be/6PXWAvUG8Sg?si=m8Cy53gu9NtYVxJZ

Loop機能:シームレスなループ動画を作成

動画の前後を延長し、自然につながるループ動画を簡単に作成できます。SNSなどで目を引く短いアニメーションの作成に便利です。

https://youtu.be/7BVx1PNfIRk?si=mfRNd5f1SdveaSad

デジタル世界のシミュレート

Soraは現実世界だけでなく、ゲームのようなデジタル空間をシミュレートする能力も持っています。
テキスト入力のみで、人気ゲーム「Minecraft」の世界を一人称視点(FPS)で再現した動画を生成することができます。



さらに、Video-to-Videoの技術を応用し、このMinecraftの映像と実写のバイクの映像を繋げることも可能です。異なるスタイルの世界観を見事に融合させています。


Soraの使い方

Soraを実際に利用するためには、まず公式サイトへのログインが必要です。ここでは、アカウントの準備と初期設定から、テキストや画像を使った基本的な動画生成の手-順までを、ステップバイステップで解説します。

1. ログインと初期設定

Soraを利用するには、まず公式サイトへアクセスし、アカウントでログインする必要があります。

  1. 以下の公式サイトにアクセスします。(アカウントが必要です)
    ➡️Sora

  2. アカウント情報でログインし、任意のユーザーネームを入力します。
    ユーザーネームの入力欄
    ユーザーネームの入力欄

  3. 以下の画面が表示されたら、Soraの利用を開始できます。
    Soraの開始画面
    Soraの開始画面

アクセス集中によりログインできない時には「Sora accout creation is temporarily unavailable」といったメッセージが表示されることがあります。その場合は少し時間をおいて再度お試しください。

ログインできない状態のメッセージ
ログインできない状態のメッセージ
:::

動画生成前の設定確認(推奨)

動画の生成を始める前に、右上の設定画面を確認することをお勧めします。
設定画面の確認
設定画面の確認



設定画面では、生成した動画をSoraの学習データとして提供するかどうかや、生成物を一般公開するかどうかを選択できます。
開始時はどちらも「オン」になっているため、非公開にしたい場合や学習データとして使われたくない場合は、利用前に「オフ」に変更してください。

生成物の設定画面
生成物の設定画面



また、「My plan」からは現在のクレジット使用状況やプラン内容を確認できます。
使用状況の確認
使用状況の確認

2. 動画を生成する

Soraでの動画生成には、大きく分けて「テキストから生成する方法」と「画像から生成する方法」の2つがあります。

テキストから動画生成 (Text to Video)

プロンプト(テキスト)を入力して動画を生成する最も基本的な方法です。

  1. プロンプト入力欄に、生成したい動画の内容を記述します。
    今回は「砂糖とコーヒーがワルツを踊る」と入力しました。日本語も可能ですが、英語で入力する方が精度が高い傾向があるため、翻訳ツールの利用もおすすめです。
    プロンプトの入力画像
    プロンプトの入力画像

  2. 生成ボタンを押すと、動画が生成されます。一度に複数の動画が生成され、好きなものを選ぶことができます。(生成数は調整可能です)
    実際の生成画像
    実際の生成画像

  3. 今回はより人間らしい動きをさせたかったので、「人間を模擬して踊って欲しい」という内容をプロンプトに追加しました。その結果がこちらの動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=cgP58pjLyfU

画像からの動画生成 (Image to Video)

お手持ちの画像をアップロードし、その画像を元に動画を生成する方法です。

  1. プロンプト入力欄のクリップマークから画像をアップロードします。今回はこの犬の画像を入れました。
    犬の画像
    犬の画像

  2. 画像をもとに、Soraが自動でプロンプトを生成します。このプロンプトは「Storyboard」機能で自由に編集することも可能です。
    Storyboardを利用した編集
    Storyboardを利用した編集

  3. 生成された動画がこちらです。非常に可愛いですね。
    https://youtu.be/dKuNiK3mP_c

画像動画生成の企業導入、自社モデルの作成のご相談はAI総合研究所にお気軽にご相談ください。
画像生成研修


Sora(OpenAI Sora)の料金体系

Soraは、ChatGPT Plus, ChatGPT Business, ChatGPT Pro の3つの主要な有料プランで利用できます。

プランごとに、生成できる動画の品質や機能が異なります。

プラン名 月額料金(目安) 動画生成 動画の品質 同時生成数 ウォーターマーク
ChatGPT Plus $20 無制限 最大720p (5秒)
または 480p (10秒)
最大2本 あり
ChatGPT Business(旧:Teamプラン) $25 /ユーザー 無制限 最大720p (5秒)
または 480p (10秒)
最大2本 あり
ChatGPT Pro $200 無制限 + 高速生成 最大1080p (20秒) 最大5本 ダウンロード時になし


ChatGPT PlusChatGPT Business は、Soraの基本的な動画生成機能を無制限で利用できるプランです。個人ユーザーや、チームでの利用を想定したプランとなります。

一方、ChatGPT Proは、より本格的な動画制作を求めるプロフェッショナル向けのプランです。高速な生成、高解像度・長尺の動画、そしてダウンロード時にウォーターマークが付かないなど、商用コンテンツ制作にも対応できる高度な機能が提供されます。

同時生成の様子
同時生成の様子


Soraの商用利用について

2025年時点で、OpenAIの 利用規約(Terms of Use) では、ユーザーは入力(Input)の所有権を保持し、生成物(Output)に関する権利もユーザーに譲渡されることが明記されています。
(出典:OpenAI Terms of Use

このため、Soraで生成された動画についても、商用利用は基本的に可能であると解釈できます。ただし、利用には以下の制約や注意点があります。

  • 使用ポリシーの遵守が必須
    OpenAIの「Creating images and videos in line with our policies」では、違法行為や有害コンテンツ、知的財産権や肖像権を侵害する生成を禁止しています。

  • サービス規約による制限
    Service Terms には、画像・動画入力機能の利用に関する追加的な禁止事項が設けられています。

  • 将来的な変更可能性
    現状、Sora固有の商用ガイドラインは存在しませんが、今後専用の規約や制約が導入される可能性があります。


つまり現時点では、ユーザーは生成した動画を事業活動や営利目的に利用できますが、第三者の権利侵害や法令違反を避けることが大前提となります。

違反となる利用は禁じられていますので、商用利用の際は第三者の知的財産権や肖像権など、法的・倫理的観点も遵守する必要があります。


OpenAI Sora実際の導入事例

ついに一般公開されたSoraですが、アメリカでは企業における利用ケースが報告されています。

トイザらスの事例(ToysRus)

https://www.youtube.com/watch?v=F_WfIzYGlg4

タイトルイメージ:「夢をかなえる物語:トイザらスとキリンのジェフリーの誕生を見る」

トイザらスの創業者であるチャールズ・ラザルスが、1930年代初頭にトイザらスの象徴的なブランドかつ愛すべきマスコットである
「キリンのジェフリー」に抱いた夢を、若き日のチャールズ・ラザルスとして創り上げたときの興奮をイメージして制作されているようです。

SoraだけでなくVFXも組み合わされて制作されているとのことです。音楽や音声とも組み合わさりなんとも素敵な印象を受けますね。

CMコマの一部
CMコマの一部

SNSでの生成の事例10選

  • 歴史的な場面のフェイク動画

  • 勇者とドラゴンの戦闘シーン

  • Blend機能の活用

  • ゴールデンレトリーバのサーフィン動画

  • アリの巣の中を進む視点映像

  • 目をアップした動画

  • アニメの生成


Soraの動画生成AIにおける安全性・透明性への新アプローチ

Soraの一般公開にあたり、OpenAIは映像生成技術がもたらす社会的影響やリスクにも積極的に向き合っています。

2024年2月のプレビュー時から指摘されていた安全性・透明性の課題に対し、今回の一般公開では一連の新対策が打ち出されました。

C2PAメタデータと透過的なコンテンツ管理

Soraで生成された動画にはC2PAメタデータが自動的に付与され、コンテンツの出所特定や真正性の検証が可能になります。C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)の技術を活用することで、ディープフェイクや偽情報を拡散しにくい生態系を目指しています。

加えて、初期出力時にはウォーターマークが挿入され、Proプラン以外でのダウンロード時は常時ウォーターマーク付きとなるなど、SNS拡散や二次利用時にも「Sora由来」であることが直ちに判別できる仕組みが整っています。

厳格な有害コンテンツ対策と将来のエコシステム構築

児童性的虐待コンテンツや悪意ある深度映像(性的ディープフェイク)など、特に社会的被害を生む映像生成は厳しく規制され、生成前にブロックされます。このほか、人物アップロード機能の提供対象を限定し、より厳格な管理下でテストを行うなど、段階的かつ慎重な展開を行っています。

OpenAIは将来、NGOや研究機関との連携を深め、C2PAメタデータによるコンテンツの真正性検証エコシステムを強化すると明言しています。
これにより、動画生成技術の高度化が進む中でも、社会的合意形成やルール策定に基づく「責任ある使用」が促進されることが期待されます。

地理的・年齢的制限と今後の展望

一般公開段階では、Soraは英国、スイス、欧州経済地域(EEA)を除くChatGPT利用可能地域で利用可能となっています。
一方で、18歳未満のユーザーはアクセスできない仕組みが導入され、未成年者利用に関する倫理的・法的課題への対応が示唆されています。

OpenAIは今後数カ月以内にさらなる地域拡大に向けて調整を進めており、将来的には世界中で誰もがSoraの先端映像生成を楽しめる環境が整う可能性が高まっています。

AI駆動開発


まとめ

本記事では、OpenAIの動画生成AI「Sora」について、その基本的な概要から2024年12月の一般公開時点で追加・改善された機能、安全性・透明性確保への取り組み、料金体系、商用利用の可能性、さらにはSoraが描く未来像までを詳しく解説してきました。

Soraは、わずかなテキスト記述でリアルな映像世界を創出できる革新的技術であり、当初のテクニカルプレビュー時よりも、処理速度や品質、UIの操作性、安全・透明性対策が大幅に強化されています。C2PAメタデータやウォーターマーク、厳格なコンテンツフィルタリングなど、社会的懸念への対応も進められています。

本質的に、Soraは「コンテンツを生成するツール」という域を超え、物理世界のシミュレーションやAGI(汎用人工知能)の実現へとつながるマイルストーンとしても位置付けられています。テキストから生み出す映像は単なるビジュアル表現を超え、世界理解・知識表現の新たな地平を拓く可能性を秘めています。

画像動画生成の企業導入、自社モデルの作成のご相談はAI総合研究所にお気軽にご相談ください。

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

関連記事

AI導入の最初の窓口。

お悩み・課題に合わせて活用方法をご案内いたします。
お気軽にお問合せください。

AI総合研究所 Bottom banner

ご相談
お問い合わせは
こちら!