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Midjourney(ミッドジャーニー)とは?使い方や料金体系、商用利用を解説

この記事のポイント

  • この記事では、画像生成AI「Midjourney」について具体的に紹介しています。
  • 「Midjourney」はユーザーの入力した言葉からリアルで高精細な画像を生成するAI技術を持っています。
  • デビッド・ホルツによって創業され、現在はバージョン.6まで進化しており、その差異は比較画像でも明確に示されています。
  • 使い方はユーザーが文字を入力すると、それに合致する画像が生成されるというシンプルなものですが、細かい指定が必要となる場合もあります。
  • Midjourneyの利用には有料プランがあり、Basic、Standard、Pro、Megaの4種類があるため、用途に応じて選ぶ必要があります。

監修者プロフィール

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

画像生成AIの分野で加速度的に進化する技術は、多くのクリエイティブな可能性を秘めています。「Midjourney」は、そんな新しい時代を切り開く画像生成AIの一つです。わずか1年半で、誰もが見分けがつかないほどの画像を生み出せるようになりました。

この記事では、「Midjourney」がどのようなサービスで、なぜ注目を集めているのかを紐解きます。ユーザーの入力した言葉から、リアルで高精細な画像を生成するその技術の全貌、使い方、そして注意点についても詳しく解説します。
あらゆるクリエイティブな業界で、画像生成AIはゲームチェンジャーとなりうるでしょう。Midjourneyが開く、新たな表現の地平を一緒に探求していきましょう。

Midjourney(ミッドジャーニー)とは

2021年、アメリカのサンフランシスコに拠点を置くAI開発企業OpenAIが「DALL-E」という画像生成サービスをリリースしました。
そのサービスの核心は、ユーザーの入力する言葉を分析し、その言葉に合致する画像を高速かつ高精度で作り出す点にあります。

「DALL-E」のリリース後、各社から矢継ぎ早に繰り出される画像生成AIモデルは日進月歩の一途をたどっており、確認できるだけでも10種類以上の画像生成AIが提供されています。

ここ数年間は、世界中の企業がこぞって開発競争を繰り広げており、「Midjourney」は、そのような流れの中でてきた1つのサービスということになります。


Midjourney(ミッドジャーニー)の使い方

先ほどの紹介で、Midjourneyの核心は、「ユーザーの入力する言葉を分析し、その言葉に合致する画像を高速かつ高精度で作り出す」という点にあると述べました。
これはどういうことでしょうか。ここでは実際に例をとって説明していきたいと思います。

こちらは、Midjourneyを使う画面です。一番下の部分で、文字を入力することができます。

Midjourney トップページ

試しに、このMidjourneyを創業した「デビッド・ホルツ」という名前を打ち込んでみます。すると出てくるのは、お世辞にも人間とは言い難い、ファンタジー風景です。

デビッド・ホルツ.1

なぜでしょうか。ここで、少しだけMidjourneyの仕組みを説明してみます。
そもそもMidjourneyは、インターネット上に転がっている画像と、その画像に与えられている名称を大量に学習しています。

例えば、「犬と猫の画像」があったとします。片方は公園で散歩中の犬で、もう片方は家で留守番をしている猫です前者をA、後者をBとし、ここでは、この画像の名称を、どちらも「犬」として学習させると仮定します。
すると、その学習をしたMidjourneyに、犬という言葉を渡すと、何が起こるでしょうか。

Midjourneyにとって「犬」という言葉を与えられた時に想起するのは、AとBの画像です。なぜなら、Midjourneyは、AとBの画像しか見たことがなく、その両者がどちらとも犬を指し示していると理解しているからです。
そのため、犬という言葉に対して、AとBの成分がちょうど半分くらい混ざった画像をユーザーに対して出力する ことになります。

ここでは簡易的に説明してみましたが、実際は、人間の認知限界を超えたレベルで学習してます。
先ほど、「デビッド・ホルツ」という言葉を打ち込んだ時には、「デビッド・ホルツ」という名称が付けられた全ての画像を参考にしています。
そのため、Leap motion の設立者であり、Midjourneyの生みの親であるところの「あのデビッド・ホルツ」をうまく出力することができなかったのです。

では、どうすればいいでしょうか。
そのためには、Midjourneyが「あのデビッド・ホルツね!」と理解できるように情報を伝える必要があります。
試しに、「リープモーションの共同設立者であるデビッド・ホルツ」という言葉に変更してみました。

デビッド・ホルツ.2

ちゃんとそれっぽい画像がでてきましたね。
このように、「この言葉を受け取ると、どのようなイメージを想起するのか」ということを念頭においておくと、画像生成がうまくいきやすいです。

ここではMidjourneyの仕組み・使用例に焦点を当てて紹介しました。

実際の登録方法や、生成画像の出力精度を上げるためのポイントについてはこちらの記事で解説しています。ぜひあわせてお読みください。
➡️初心者でも簡単!Midjourney(ミッドジャーニー)の使い方を徹底解説


Midjourney(ミッドジャーニー)の料金プラン

Midjourneyは現在4種類の有料プランが提供されており、それぞれで出来ることや性能が異なっています。
ここでは、それぞれのプランを簡潔に紹介していきます。

Basic Plan

Basic Planは初心者向、あるいは、小規模なプロジェクト向けです。生成回数に制限があり、頻繁に大量の画像生成を必要としない場合におすすめです。

Standard Plan

Standard Planは、使い慣れてきて、たくさん画像を作っていく予定の人向けです。無制限で生成する必要がある場合、このプランが最適です。

Pro Plan

大量に画像生成をする予定がある人や、企業向けです。このプランからステルスモードが使えるようになります。ステルスモードでは、商用利用や著作権を気にする場合におすすめです。

Mega Plan

Fast GPU』の時間が一月あたり60時間です。Pro Planの上位互換と考えてもらってかまいません。Proで満足できなかった場合は、Megaにしましょう。

Midjourneyの料金プランについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
➡️Midjourney(ミッドジャーニー)の料金体系を解説!各プランの特徴も紹介


Midjourney(ミッドジャーニー)の商用利用と著作権について

Midjourneyは画期的な画像生成AIツールですが、利用する際には以下の点に注意が必要です。

商用利用の可否

Mijdounreyで生成した画像は、基本的には商用利用が可能という旨がプライバシーポリシーに記載されています。

midjounreyの商用利用
商用利用の条件出典:Midjoureny プライバシーポリシー

ただし、「年間収益が100万ドルを超える企業または企業の従業員である場合」、「他者の創作物をアップスケール」など、いくつかの例外があります。

Midjourney利用時の、商用利用の条件について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
Midjourney(ミッドジャーニー)の商用利用で注意すべきポイントを解説

著作権の問題

MidjourneyによるAI生成画像の著作権は、一般的にMidjourney Inc.に帰属すると考えられています。プライバシーポリシーによると、以下のようになっています。

Midjourneyのモデルが生成した画像の著作権は、Midjourney Inc.が保持しています。ただし、個人利用であれば無料でライセンスを許可しており、商用利用には有料のライセンスが必要になります。

midjourenyの著作権
著作権の取り扱い出典:Midjoureny プライバシーポリシー

また、Midjourney公式Discordの#ipという専用チャンネルでは、「入力したプロンプトについても同様にMidjourney Inc.に著作権が帰属する旨」が記載されています。

しかし、その一方で「AIに入力したプロンプトの著作権はユーザーに帰属する」といった見解もあります。
➡️AIで生成した作品の著作権はどうなる?注意したいポイントを徹底解説

このように、AI生成画像の著作権については依然として解釈が定まっていない部分もあり、利用時には最新の公式ガイダンスをよく確認する必要があります。
商用利用や著作権の取り扱いについては、利用規約をしっかりと確認し、ルールを守った利用を心がけましょう。


まとめ

この記事では、画像生成AIの新しい潮流を作り出した「Midjourney」について、その概要から実際の活用方法まで幅広く解説してきました。

Midjourneyの誕生背景と、テキストプロンプトから高品質な画像を生成できるという革新的な機能についてや、有料プランの選択肢と、著作権や商用利用に関する留意点も解説しました。

もちろん、クリエイターに依頼する側のニーズを適切に汲み取り、時にはその要望をオーバーラップする形でアウトプットを生み出すようなプロの仕事は今後も残り続けるかと思います。
そこには、人間同士のコミュニケーションにおける深部といってもいいような、AIが原理的に介入できない領域が存在する。

Midjourneyは、誰もが手軽に高クオリティな画像を生成できるようになったという点で、画期的なAIツールです。本記事を参考に、ぜひあなたも思い切ってMidjourneyの世界に飛び込み、新しい表現の可能性を切り開いてみてはいかがでしょうか。

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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