この記事のポイント
- ChatGPTの登録に電話番号はは不要になったものの、APIを利用する際には引き続き必要です。
- 電話番号を複数アカウントで使用する場合、最大3回までの制限があります。
- APIの無料枠は電話番号を認証した初回の1アカウントのみです。
- OpenAIはプライバシーを重視しており、電話番号の安全な取り扱いを約束しています。
- 登録時にエラーが発生する場合の原因と対処法も提示されています。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
2024年現在、ChatGPTの登録時には電話番号の提供が不要になりましたが、ChatGPT APIを利用する場合や、複数アカウントの作成には電話番号が必要な場合があります。
本記事では、電話番号が不要になったメリットや、現在でも認証が求められるケースについて詳しく見ていきます。また、電話番号を登録する際の安全性や、登録時のエラー発生時の対処法についても説明しています。
最新モデル、OpenAI o1(o1-preview)について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください⬇️
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ChatGPT登録時の電話番号は不要に
以前はChatGPTを利用する上で、OpenAIアカウント作成時に電話番号の認証が必須でしたが、2023年12月のアップデートで不要になりました。
これにより、メールアドレス、もしくはGoogle、Microsoft、Appleのアカウントを保有していれば、誰でもChatGPTを利用することが可能です。
ChatGPTのAPIを利用する場合は電話番号が必要
ChatGPTの利用には電話番号は不要ですが、ChatGPT APIを利用したい場合は電話番号の登録が必要です。
これはセキュリティ上の理由によるもので、現状は電話番号を登録せずにAPIを登録する方法はありません。
ChatGPT APIの利用方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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固定電話やGoogle Voice、VolP(仮想電話番号)も登録に使える?
ChatGPT(OpenAI)の電話番号認証には、固定電話および携帯キャリア以外の電話番号を使用して登録することはできません
また、確認コードの受信はSMS経由のみ可能です。音声通話やメールによるコードの認証はできません。
同じ電話番号を複数アカウントで認証できる?
APIを利用するには電話番号の登録が必要と説明しましたが、1つの電話番号でOpenAIアカウント3つまで認証をすることが可能です。
ただし、電話番号のリンクを解除したり、認証をしたアカウントを削除しても、そのカウントは減りません。
電話番号の認証はアカウントの状態に関わらず通算3回までということを注意してください。
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ChatGPTに電話番号登録をするのは危険?
ChatGPTを運営しているOpenAIは、個人情報の取り扱いについて非常に慎重であり、電話番号をアカウント検証、プラットフォームの安全性を確保以外の目的に使用することはなく、ユーザーのプライバシーを重視していると述べています。
一般的な懸念点として挙げられるのは、ChatGPTへの入力データが学習に使用される可能性です。これはあくまでもChatGPTとの会話におけるデータの取り扱いであり、登録した個人情報そのものが学習に利用されることは考えにくいです。
また、ChatGPTは多くのユーザーによって利用されており、企業規模も大きいことから、電話番号の悪用リスクは低いと言えます。
一般的な利用者として登録することにおいて、安全性には十分な注意が払われていると言えるでしょう。
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電話番号の登録時にエラーが出た場合の対処法
ここでは、ChatGPTの電話番号登録ができない原因と対処法について説明しています。当てはまる症状や原因があるか参照してみてください。
ユーザー側の問題
- 入力情報の誤り*
電話番号等の関連する情報が間違っている可能性があります。再度確認してみましょう。
- アカウントの制限
他のアカウントで同じ電話番号が既に登録されている場合、新しいアカウントに同じ番号を3つ以上登録することはできません。他の番号を試してみてください。
- SMSの受信設定の問題
SMSの受信を拒否するようなテキスト ブロッカー アプリケーションを使用していないことを確認してください。
電話番号登録がうまくいかない原因と対処法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
➡️ChatGPTの登録ができない原因は?よくあるエラーと対処法を解説
ChatGPT(OpenAI)の問題
通信エラー
インターネット接続が不安定な場合、登録処理が正常に完了しないことがあります。安定したWi-Fiまたはデータ接続を使用が推奨されています。
- サーバーエラー
登録を処理するサーバーに問題がある場合、エラーが発生する可能性も。時間をおいて再度試してみましょう。
- システムの問題
電話番号の認証時にコードSMSが届かない場合、認証試行回数もしくは、最初のリクエストで問題発生したため、システムが一時的にブロックした可能性があります。数時間後にもう一度登録をやり直すことをお勧めします。
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➡️ChatGPTのネットワークエラーの原因と対処法をわかりやすく解説
上記の原因に当てはまらない、もしくは対処法を試したが解決しなかったという場合は、OpenAIのサポートチームに問い合わせることをお勧めします。
OpenAI ヘルプページ
まとめ
本記事は、ChatGPTの登録プロセスにおける大きな変更点である電話番号の認証が不要になったこと、OpenAIのAPIを利用する場合には電話番号の認証が引き続き必要であること、そして電話番号の登録ができない場合やエラーが生じた際の解決策について解説しました。
ChatGPT登録時に電話番号の認証が不要になったことで、電話番号を持っていないユーザーや、プライバシー上の理由で電話番号を提供したくないと考えていたユーザーもChatGPTを利用できるようになりました。
一方で、OpenAIのAPIを利用する際には依然として電話番号の認証が求められます。これは、セキュリティや不正利用防止のために認証が必要とされるためです。APIを利用する開発者や企業は、このプロセスを通じて自身のアプリケーションやサービスの安全性を保証する必要があります。
この変更は、ChatGPTやOpenAIのAPIを利用するユーザーにとって、利便性とセキュリティのバランスを取るための重要なステップです。
今後もOpenAIはユーザーのフィードバックを元にサービスの改善を続けていくことが期待されます。