2025-04-19

【AIでジブリ風画像】ChatGPTで無料の画像生成のやり方と著作権を紹介

この記事のポイント

GPT-4oでは自己回帰型モデルによる高品質な画像生成が可能に
ChatGPT上で簡単にジブリ風画像が作れる
無料プランでも1日3枚まで画像生成が可能
生成エラーは指示内容や画像サイズに注意すれば回避可能
著作権・倫理的な配慮が必要

監修者プロフィール

坂本将磨

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Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

2025年3月、OpenAIがリリースした最新モデル「GPT-4o」では、テキスト生成に加えて画像生成機能も搭載され、大きな注目を集めています。
中でも話題なのが「ジブリ風イラスト」の生成。
ChatGPT(チャットGPT)に写真をアップロードし、簡単な指示をするだけで、まるでスタジオジブリ作品のような幻想的な画像を作り出せます。
本記事では、実際に試したプロセスや仕上がりの感想、注意すべきエラーや著作権の観点まで、詳しく解説します。
OpenAIが発表した最新のモデル、「o3」についてはこちら⬇️
OpenAI o3(ChatGPT o3)とは？特徴や料金体系、o4-miniについて解説！
ジブリ記事の英語版についてはこちら⬇️
Ghibli-Style AI Art with ChatGPT|Free Tool to Try the Latest Ghibli AI Trend【GPT-4o】

ChatGPT（チャットGPT）のAIでジブリ風とは？AI画像生成の特徴

画像生成機能の特徴

実際にジブリ風画像の作り方（ジブリフィケーション）

🔧 手順

o3モデルで画像生成機能のクオリティが向上

ジブリ風以外の生成（AIで擬人化・ビックリマンチョコ風の方法）

画像生成（生成AI）の著作権で考えるべきこと

ジブリ風画像生成のユースケース10選

まとめ

ChatGPT（チャットGPT）のAIでジブリ風とは？AI画像生成の特徴

2025年3月に登場したGPT-4oでは、テキストだけでなく画像も生成できる新機能が追加されました。
中でも多くの注目を集めているのが、「ジブリ風（ジブリフィケーション）」の画像を生成する機能 です。

この「ジブリ風」とは、スタジオジブリのアニメ作品に見られるような柔らかい色合い、温かみのある風景、アニメ調の人物描写など、独特の世界観をAIが模倣して再現するものです。ユーザーがアップロードした画像に対して「ジブリ風にして」と指示を与えるだけで、AIがそのスタイルを学習ベースで適用し、独自のイラスト風画像へと変換します。

こうしたスタイル変換が可能になった背景には、GPT-4oに搭載の新たな画像生成モデルの存在があります。

GPT-4oの画像生成の詳細は、以下の記事でご確認ください。
【関連記事】
ChatGPT4o(GPT-4o)の画像生成とは？使い方や料金、プロンプトを解説！

画像生成機能の特徴

ChatGPTの画像生成機能の特徴は以下の通りです。

自己回帰型モデルを採用
　従来の拡散モデルに比べ、構図や色彩が一貫しやすく、自然な仕上がりになります。
テキストと画像の高度な連携
　「◯◯風にして」といった指示でも高精度にスタイル変換可能。
動作はChatGPT上で完結
　アップロード・指示・生成のすべてがChatGPTのUI上で行えます。
無料ユーザーも利用可能
　1日の画像生成が無料プランでも提供されています（※制限あり）。

実際にジブリ風画像の作り方（ジブリフィケーション）

GPT-4oの画像生成機能を使って、実際に「ジブリ風」の画像を生成してみました。ここでは、画像のアップロードから生成結果の確認までの具体的な手順を、順を追ってご紹介します。

🔧 手順

ChatGPT（GPT-4o）を起動する
OpenAIの公式サイトにアクセスし、GPT-4oモデルを選択します。無料プランのユーザーも画像生成機能が使えますが、生成制限があります。
スマホでもPCでも利用可能です。
画像をアップロードする
画面下部の「＋」アイコンから、生成に使いたい画像（例：人物写真、風景など）をアップロードします。画像形式はJPGやPNG、サイズは2MB以下が推奨です。

画像のアップロード

「ジブリ風にしてください」と指示を入力する
テキスト入力欄に、「この画像をジブリ風にしてください」など、わかりやすいスタイル指定のメッセージを入力します。
AIによる画像生成を待つ（約1分〜3分）
指示を送信すると、GPT-4oが画像を処理し、変換結果を提示します。生成には1-3分ほどかかる場合があります。

ジブリ風の指示画像
ジブリ風の生成画像

生成された画像を確認する
出力された画像は、そのまま画面に表示されます。気に入った画像はダウンロードして保存することも可能です（※私的利用に限ることが推奨されています）。

画像編集の方法

生成された画像は、さらに編集が可能です。例えば、色合いや明るさを調整したり、特定の部分を強調したりすることができます。これにより、より自分好みの仕上がりに近づけることができます。

まずは修正したい箇所を選択します。

画像をクリックして選択

画像の修正

選択した部分に対してチャットで指示を与えます。
今回は「お腹の部分を白くして」と伝えました。

お腹の部分を白くの指示

しっかりとした指示を与えることで、AIがその部分を修正してくれますね。

o3モデルで画像生成機能のクオリティが向上

OpenAIは最新モデルの「o3」を発表し、画像生成のクオリティを向上させています。
今まで文字を生成すると崩れることが多かった生成画像ですが、o3モデルではより自然な仕上がりになっています。

o3モデルの画像生成2
o3モデルの画像生成

また、o3モデルではこのように風景写真を送るとここがどこか推測することも可能です。

o3に画像を送りここはどこと聞いた画像

皆さんここはどこかわかりますか？
その答えと、新たなo3モデルについて知りたい方は以下の記事をチェック！してみてください。

ジブリ風以外の生成（AIで擬人化・ビックリマンチョコ風の方法）

ジブリ風画像生成だけでなく、他のスタイルへの変換も可能です。例えば、以下のようなスタイル変換ができます。

ビックリマンチョコ風
ビックリマンチョコのキャラクター風に変換することもできます。
擬人化
動物やキャラクターを擬人化することも可能です。

ビックリマンチョコ風の画像

では、次はビックリマンチョコ風の画像を生成してみましょう。

くまモンのインプット画像

「ビックリマンチョコ風にして。キラキラでレアカードのようにして。天使の王子様みたいなやつが良いな」

と伝えてみました。

出力画像

な、懐かしい、、！と言ってしまうようなビックリマンチョコ風の画像が生成されました。

擬人化の画像

擬人化の画像

ジブリ風だけでなく、プロンプト変更することで擬人化も可能です。
上記の画像は、犬を男の子に擬人化しました。

また、おじさんのようなキャラクターにすることも可能です。

おじさんに変更指示

このような面白い使い方もできますね。詳しくは以下の記事をご覧ください。

できない時、エラーとその回避策

生成がうまくいかないこともあるようです。
その場合の課題は以下のようなことが考えられます。

エラー内容	原因	解決策
アップロードに失敗する	ファイルサイズが大きすぎる	画像のリサイズ
ジブリ風にならない	指示が曖昧	「ジブリ風と端的に指示
処理が途中で止まる	利用者集中時のサーバ負荷	時間帯をずらして再試行（深夜〜朝が比較的安定）
商用利用できる？	著作権の懸念あり	公開・商用利用は控え、私的利用にとどめる

回数制限もありますので、注意が必要です。特に無料プランでは1日3回までの制限（有料プランでは回数の拡大あり）がありますので、計画的に利用することをおすすめします。

回数制限の表示

回数制限については以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】
ChatGPTの回数制限とは？時間あたりの使用上限や対処法について解説

画像生成のプロンプトのコツ

プロンプトの内容によって、生成される画像の質が大きく変わります。以下は、ジブリ風画像を生成する際のプロンプトのコツです。

具体的な指示を与える
「ジブリ風にしてください」だけでなく、「ジブリ風の色合いで、背景は森にしてください」といった具体的な要望を伝えることで、より理想に近い画像が得られます。
画像のサイズを考慮する
画像のサイズが大きすぎると、処理が重くなり、生成に時間がかかることがあります。適切なサイズ（例：800x600px）を選ぶと良いでしょう。
スタイルの参考を示す
「ジブリ風」といったスタイルだけでなく、「〇〇のような色合いで」といった具体的な参考を示すことで、AIがより正確にスタイルを理解できます。
フィードバックを活用する
生成された画像に対して、「もう少し明るくして」や「色合いを変えて」といったフィードバックを与えることで、AIが学習し、次回の生成に活かされます。
複数のプロンプトを試す
同じ画像でも、異なるプロンプトを試すことで、さまざまなスタイルや雰囲気の画像が得られます。例えば、「ジブリ風の夜景」や「ジブリ風のキャラクター」といった具合に、異なるテーマで試してみると良いでしょう。

色々試すことで多様な出力が実現できます。
はじめてAIを使う方もそうでない方も、ぜひ試してみてください。