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ChatGPTのカスタム指示とは?設定方法やすぐに使えるプロンプト紹介

この記事のポイント

  • カスタム指示は毎回同じプロンプトを入力する手間を省く最も有効な機能であり、業務効率化の第一歩として設定すべき
  • ブラウザ版・アプリ版の両方で設定可能で、2026年現在は「設定→パーソナライズ→カスタム指示」からアクセスできる
  • 文字数制限は1,500文字以内のため、職種・トーン・出力形式など汎用的な指示に絞り込み、タスク固有の指示は個別プロンプトで補完すべき
  • 2026年はProjects(プロジェクト別指示)・Memory(暗黙的な学習)・GPTs(カスタムGPT)との使い分けが重要になっている
  • チーム内でカスタム指示のテンプレートを共有すれば、回答品質のばらつきを抑えて業務標準化が図れる
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

ChatGPTをさらに自分好みにカスタムし、より具体的な用途に合わせて使いたいと考えたことはありませんか?そんな時に役立つのが「カスタム指示(Custom Instructions)」です。GPT-5.4やGPT-4oが主流となった2026年現在も、すべてのチャットに共通の前提条件を設定できるカスタム指示は、業務効率化の基本機能として広く活用されています。

この記事では、カスタム指示の設定・解除方法から、効果的な書き方のコツ、すぐに使えるプロンプト例、さらに2026年に充実したProjects・Memory・GPTsとの使い分けまで体系的に解説します。

ChatGPTの新料金プラン「ChatGPT Go」については、以下の記事をご覧ください。
ChatGPT Goとは?料金や機能、広告の仕様、Plus版との違いを解説

最新モデル「GPT-5.5」については、以下の記事をご覧ください。
GPT-5.5とは?使い方や料金、GPT-5.4との違いを解説

ChatGPTのカスタム指示(Custom Instructions)とは

カスタム指示(Custom Instructions)は、ChatGPTに対して「自分はどんな人物か」「どのように回答してほしいか」をあらかじめ登録しておく機能です。一度設定すれば、新しいチャットを開くたびに同じ前提条件が自動的に適用されるため、毎回プロンプトの冒頭で職種や出力形式を伝え直す必要がなくなります。

語尾に「にゃ」をつけるように設定した例


たとえば「フレンドリーなトーンで回答してほしい」「ビジネスマン向けに専門的な内容で解説してほしい」といった指定が可能です。これにより対話の質が向上するだけでなく、よく使うテンプレートを登録しておけばプロンプト入力の手間を大幅に省けます。

GPT-5.4やGPT-4oといった最新モデルが主流となった2026年4月現在でも、カスタム指示はChatGPTのパーソナライズ機能の基本として広く利用されています。後述するProjects(プロジェクト別指示)やMemory(会話記憶)が登場した現在も、すべてのチャットに共通で適用される「グローバル設定」としてのカスタム指示の役割は変わっていません。

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カスタム指示の設定・解除手順

ここでは、カスタム指示の設定手順と解除方法について、ブラウザ版・スマホアプリ版それぞれの画面で解説します。2026年4月現在、ブラウザ版のUIは「設定→パーソナライズ→カスタム指示」に変更されていますが、入力項目の構成は従来と同じです。

ブラウザ版の設定手順

  1. ChatGPTの画面左下の、ユーザーネームをクリックします。
    ChatGPTカスタム指示の設定手順1
    ChatGPTページ左下

  2. 「カスタム指示」を選択すると、次の様な画面が表示されます。
    ブラウザ版でのカスタム指示の設定手順
    カスタム指示の画面

  3. 画像上の欄には、自身について知ってほしいこと(職業や年齢など)を入力し、画像下の欄には、ChatGPTにどのように振舞って欲しいかや出力形式を入力します(「プロのライター風に」や「小学生でもわかるように」など)。

  4. 指示を入力したら、画像下部の「新しいチャットで有効にする」を選択し、保存を押します。
    ブラウザ版の設定手順3
    設定の保存

  5. これで設定は完了です。新しいチャットを開くと、カスタム指示に入力した内容に沿った回答をしてくれます。

なお、2026年4月時点のブラウザ版では、画面左下のユーザーネームではなく**設定アイコン→「パーソナライズ」→「カスタム指示」**から同じ画面にアクセスできます。上記のスクリーンショットと配置が異なる場合がありますが、入力項目と操作手順は同一です。

ChatGPTのブラウザでの利用方法を解説!便利な拡張機能も紹介

スマホアプリ版の設定手順

  1. ChatGPTのアプリを開きます。アプリ版のインストールがお済みでない方は、以下の記事で手順を確認できます。

ChatGPT公式アプリのインストール方法と注意点

アプリ版の設定手順1
アプリ版の設定手順1

  1. 左上の二本線を選択し、サイドバー1番下のユーザーネームをタップします。
    アプリ版の設定手順2
    アプリ版の設定手順2

  2. 「Custom instructions」をタップすると、カスタム指示が設定できます。英語表記ですが、それぞれの項目についてはブラウザ版と同様です。

ChatGPTのアプリの使い方を解説!日本語対応で音声会話機能も

カスタム指示を解除する方法

一度保存したカスタム指示は、オフにしない限りすべてのチャットに反映されます。解除したい場合は、上記の手順に従って再度カスタム指示の画面を開き、「新しいチャットで有効にする」をオフにしてください。

chatgptのカスタム指示を解除する方法
カスタム指示設定の有効化トグル


解除しても入力した内容自体は削除されません。再度有効にすれば同じ設定がそのまま適用されるため、一時的にカスタム指示なしで使いたい場合にも気軽にオン・オフを切り替えられます。


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カスタム指示の注意点と効果的な書き方

カスタム指示は設定するだけで効果を発揮しますが、文字数制限や同期の仕様を理解したうえで書き方を工夫すると、より高い効果が得られます。ここでは注意点と、実務で成果を出すための書き方のポイントを解説します。

文字数制限と同期の仕様

カスタム指示に設定できる文字数の上限は、「自分について」「回答方法」のそれぞれ1,500文字以内です。2026年4月現在もこの制限は変わっていません。

chatgpt カスタム指示の文字数制限
カスタム指示の文字数制限


また、カスタム指示の設定内容はブラウザ版とスマホアプリ版で自動的に同期されます。どちらか一方で変更すれば、もう一方にも即座に反映されるため、デバイスごとに別々の設定を持つことはできません。業務用PCとプライベートのスマホで異なる設定を使い分けたい場合は、後述するProjectsやGPTsの活用を検討してください。

効果的なカスタム指示の書き方

1,500文字という制限の中で最大限の効果を引き出すには、「汎用的な前提条件」に絞り込むことが重要です。タスクごとに変わる具体的な指示は個別のプロンプトに任せ、カスタム指示にはすべてのチャットで共通して使いたい内容だけを記載します。

以下の表で、カスタム指示に含めるべき要素と記載例を整理しました。

要素 「自分について」の記載例 「回答方法」の記載例
職種・役割 「IT企業のマーケティング担当者です」 -
知識レベル 「プログラミングの基本知識はありますが、機械学習は初学者です」 -
出力言語・トーン - 「日本語で、ですます調で回答してください」
出力形式 - 「箇条書きと見出しを使い、要点を先に述べてください」
回答の長さ - 「簡潔に回答してください。必要に応じて詳細を追記してください」
避けてほしいこと - 「推測で回答しないでください。根拠が不明な場合はその旨を明記してください」


この表のポイントは、「自分について」欄で自身のバックグラウンドを伝え、「回答方法」欄で出力の形式と品質基準を指定するという役割分担です。両方の欄を組み合わせることで、ChatGPTは質問の意図をより正確に汲み取り、適切な粒度で回答できるようになります。

実務では、まず上記の6要素を1〜2文ずつ書き出し、合計で800〜1,000文字程度に収めるのがおすすめです。残りの余白は、業務で頻繁に使うフォーマット指定(レポート形式、メール文体など)に充てると効率的です。OpenAIのプロンプトエンジニアリングガイドでも、モデルに期待する役割と出力形式を明確に伝えることが推奨されています。


カスタム指示のおすすめ設定と活用事例

ここでは、ChatGPTの能力をさらに引き出すおすすめのカスタム指示設定を紹介します。用途を問わず様々な質問に活用できるプロンプトなので、ぜひ試してみてください。

応答精度を向上させるカスタム指示

ChatGPTにポジティブな言葉を与えることで応答精度が向上するという研究結果があります。一見すると非科学的に思えますが、この手法は学術論文でも効果が実証されています。

参考論文 CultureLLM: Incorporating Cultural Differences into Large Language Models


具体的には、「あなたは非常に優秀なアシスタントです」「丁寧かつ正確に回答してください」といったポジティブなフレーミングをカスタム指示に含めることで、回答の質が改善される傾向があります。ChatGPTは指示に含まれる期待値に応じて出力品質を調整する性質があるため、明確な品質基準を示すことが有効です。

専門分野に特化させるカスタム指示

ChatGPTに特定分野のプロフェッショナルとして回答するよう指示することで、より専門的で実用的な出力が得られます。設定方法は「あなたはプロの翻訳者です」「あなたは10年の経験を持つソフトウェアエンジニアです」など、具体的な職業や経験年数を指定するだけです。

このカスタム指示は非常に汎用性が高く、普段の質問でも有効です。専門分野を設定しておけば、その分野の用語や慣例を踏まえた回答が返ってくるため、後から修正する手間が大幅に減ります。

画像生成の品質を高めるカスタム指示

ChatGPTのカスタム指示は、文章出力だけでなく画像生成においてもその効果を発揮します。2026年現在、ChatGPTの画像生成はGPT-4oに統合されており、従来のDALL-Eと比較してより高品質な画像を生成できるようになっています。

通常、ChatGPTに画像生成を依頼した場合、一度に生成される画像は限られています。しかし、カスタム指示で「画像生成時は必ず4枚のバリエーションを作成してください」と指定しておくことで、一度に複数の画像を得られます。


さらに、画像生成の品質を向上させるには「日本語で入力されたプロンプトを英語に自動変換してから画像を生成する」「ステップバイステップで生成プロセスを進める」といった指示をカスタム指示に含めるのが効果的です。日本語のままでは英語に比べてニュアンスが伝わりづらいという課題を、この方法で解消できます。

番外編:カスタム指示の面白い活用例

ここでは、Xで話題を集めたカスタム指示のユニークな活用例を紹介します。業務利用だけでなく、こうした遊び心のある設定を通じてカスタム指示の幅広い可能性を体感してみてください。

「学会の怖い教授」と「アーニャ」の融合

「学会発表における質疑応答で発表者を強く詰める教授」と、人気アニメ「スパイファミリー」のキャラクターであるアーニャの口調を組み合わせた例です。アーニャの特徴的で可愛らしい口調と医学分野の教授という設定が混ざり合い、かなりユニークな出力になっています。

ハードボイルドな男性風の回答

ChatGPTに「ハードボイルドな男性」の話し方で回答してもらうよう設定した例です。通常のChatGPTの応答はやや機械的ですが、このカスタム指示を適用するとダンディな雰囲気の回答に変わります。


上記で紹介した事例以外にも、ビジネスはもちろん、医療、金融、クリエイティブ産業など様々な分野でChatGPTの活用が広がっています。詳しくは以下の記事で50の活用事例を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

ChatGPTの活用事例50選!企業や自治体、教育現場での例を徹底解説!

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カスタム指示・Projects・Memory・GPTsの使い分け

2026年現在、ChatGPTには応答をパーソナライズするための機能がカスタム指示以外にも複数用意されています。それぞれの機能の特性を理解し、目的に応じて使い分けることで、ChatGPTの活用効果を最大化できます。

以下の表で、4つのパーソナライズ機能の特性と適用範囲を整理しました。

機能 適用範囲 設定方法 主な用途
カスタム指示 すべてのチャットに共通適用 手動で入力(1,500文字×2欄) 職種・トーン・出力形式など汎用的な前提条件
Projects プロジェクト単位で適用 プロジェクト作成時に指示とファイルを設定 案件・業務テーマごとの専用指示(カスタム指示を上書き)
Memory 全チャットに暗黙的に適用 ChatGPTが会話から自動学習+手動で「記憶」を保存 ユーザーの好み・過去のやり取りの蓄積
GPTs 専用チャット内のみ GPTビルダーで作成 特定タスクに完全特化したカスタムChatGPT


この4機能の使い分けで重要なのは「適用範囲の違い」です。カスタム指示はすべてのチャットに共通で適用される「グローバル設定」であり、Projectsはプロジェクト単位の「ローカル設定」として機能します。Projectsでカスタム指示と異なる内容を設定した場合、そのプロジェクト内ではProjectsの指示が優先されます。

実務での推奨は、まずカスタム指示で「自分の職種」「出力言語」「基本的な回答トーン」といった共通の前提を設定し、案件ごとに異なる要件はProjectsで管理する方法です。Memoryは意識的に設定する必要がなく、日常的にChatGPTを使っていれば自動的に蓄積されていきます。ChatGPTが記憶している内容は設定→パーソナライズ→Memoryから確認・削除できます。

GPTsは、社内の問い合わせ対応やレポート生成など、繰り返し発生する定型タスクに最適です。カスタム指示やProjectsで対応しきれないほど複雑な前提条件がある場合は、専用のGPTを作成して運用するのが効率的です。

なお、Memoryには「保存された記憶」(ユーザーが明示的に保存したもの)と「暗黙的なインサイト」(ChatGPTが会話の中から自動的に学習したもの)の2層構造があります。カスタム指示とMemoryの内容が矛盾した場合はカスタム指示が優先されるため、重要な前提条件はカスタム指示に明記しておくのが確実です。

ChatGPT Canvasとは?主要機能や使い方、料金体系解説!


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カスタム指示でChatGPTの応答スタイルを自分の業務に合わせて調整できたなら、「AIに的確な指示を出す」スキルはすでに身についています。この指示設計の力は、個人利用にとどまらず、組織の業務プロセスにAIを組み込む場面でもそのまま活きてきます。

AI総合研究所では、ChatGPTのカスタマイズで培った知見を業務全体のAI化に発展させるためのガイド資料を提供しています。どの業務から着手すべきか、チーム全体でAIの指示設計を標準化する方法まで、実践的な手順を確認できます。

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カスタム指示でChatGPTの応答を自分好みに調整できたなら、その「AIへの指示設計力」は業務プロセスのAI化にも直結します。組織全体でAIを導入する手順を体系的にまとめたガイド資料をご活用ください。


まとめ

この記事では、ChatGPTのカスタム指示(Custom Instructions)の設定・解除方法から効果的な書き方、おすすめのプロンプト設定、そして2026年に充実したProjects・Memory・GPTsとの使い分けまでを解説しました。

カスタム指示は、毎回のプロンプト入力を効率化するだけでなく、ChatGPTの応答品質を底上げする基本機能です。1,500文字の制限内で「自分のバックグラウンド」と「期待する回答スタイル」を明確に伝えることが、すべての活用の出発点になります。

まだカスタム指示を設定していない方は、まず「職種」と「出力形式」の2点だけでも登録してみてください。それだけでChatGPTの応答が自分の業務に合ったものに変わることを実感できるはずです。さらに深いカスタマイズが必要になったら、ProjectsやGPTsの活用も検討してみましょう。

ChatGPTのプロンプトテンプレート30選!仕事で使えるプロンプトを紹介

監修者
坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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