この記事のポイント
ChatGPT Enterpriseは、GPT-5 Proへのアクセスや128Kコンテキストウィンドウを備えた、大規模組織向けの最高性能プラン
料金体系は、高度な機能を追加で利用するための「クレジットシステム」が基盤
中小規模チーム向けには、月額$25からの「ChatGPT Businessプラン」が存在
EnterpriseとBusinessの差は、モデル性能、セキュリティ(SSO等)、サポート体制にあり、本記事で徹底比較
Azure OpenAI Serviceなど他の選択肢も解説し、企業の最適なAIプラン選定を支援

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。
「自社に最適なChatGPTプランはどれだろう?」「BusinessプランとEnterpriseプランの決定的な違いが知りたい」
AIの本格的な業務活用を目指す企業にとって、プラン選定は重要な経営判断です。特に、大規模組織向けに設計された最上位プラン「ChatGPT Enterprise」は、その具体的な機能や料金体系が複雑で、導入の判断が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、このChatGPT Enterpriseについて、その核心的価値である最高性能モデル「GPT-5 Pro」へのアクセス権、128Kの広大なコンテキストウィンドウ、そして**「クレジットシステム」を基盤とした料金体系**まで、公式情報を基に徹底的に解説します。
中小規模チーム向けの「ChatGPT Businessプラン」との具体的な機能比較はもちろん、Azure OpenAI Serviceなど他の選択肢にも触れながら、貴社が最適なAI戦略を立案するための全ての情報を提供します。
2025年12月12日に発表された最新モデル、「GPT-5.2(ChatGPT 5.2)」については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎GPT-5.2(ChatGPT 5.2)とは?その性能や使い方、料金体系を徹底解説!
目次
クレジット管理方法の違い(Enterpriseプラン・Businessプラン)
ChatGPT Enterpriseで利用できるモデルと機能
ChatGPT EnterpriseとBusinessプランの比較
ChatGPT Enterpriseとは
ChatGPT Enterpriseは、OpenAIが提供する法人向けのChatGPTプランであり、大規模なビジネス利用に対応した最上位のサービスです。エンタープライズグレードのセキュリティとプライバシー、高速なモデルへのアクセス、長文処理能力、高度なデータ分析機能、そして柔軟なカスタマイズオプションを提供します。
個人向けのプランとは異なり、入力されたビジネスデータや会話に基づいてAIモデルが学習することはなく、SOC 2 Type 2準拠のセキュリティと詳細な管理者向け機能が提供されるため、大企業でも安心して導入することが可能です。

参考:OpenAI
ChatGPT Enterpriseプランの特徴
OpenAIの法人向けプランは、中小企業向けの「ChatGPT Business」と、大企業向けの「ChatGPT Enterprise」の2つが中心となっています。
現在のEnterpriseプランが、Businessプランを含む他のどのプランよりも優れている核心的な価値は、以下の4つの側面に集約されます。
1. 最高性能モデル群へのアクセス権
研究レベルの知能を持つ最上位モデル**「GPT-5 Pro」や、複雑なマルチステップタスクを得意とする「o3-pro」**といった最高性能のAIモデル群にアクセスできます。
これらのモデルは他の上位プランでも利用可能ですが、Enterpriseプランでは最速の応答パフォーマンスで、組織全体の共有クレジットプールから利用上限を気にすることなく活用できる点が大きな違いです。
2. 圧倒的な情報処理能力
一度に扱える情報量が最も大きい128Kのコンテキストウィンドウを利用できます。これにより、数十ページに及ぶような長大なドキュメントの読解や、複雑な文脈を維持したままの対話が可能です。
3. 最速の応答パフォーマンス
他のどのプランよりも優先的にリソースが割り当てられ、最速の応答速度を享受できます。組織全体の生産性を最大化するための設計がなされています。
4. 柔軟なクレジットシステムと高度な管理機能
契約単位で大規模なクレジットプールを共有するため、ユーザーごとの利用上限を気にすることなく、組織全体で柔軟に高度な機能を利用できます。これに加え、SAML SSOやカスタムロール設定など、大企業に必須の高度な管理機能が提供されます。
現在のEnterpriseプランは、OpenAIが提供する最高のAI性能を、最高のセキュリティとパフォーマンスで利用するための唯一無二の選択肢であるといえます。
ChatGPT Enterpriseの料金体系
ChatGPT Enterpriseの具体的な料金は、企業の規模や利用状況に応じてカスタマイズされるため、公式には公開されていません。導入を検討する場合、OpenAIの営業チームに直接問い合わせて見積もりを取得する必要があります。
料金の詳細は非公開ですが、その構造は**「クレジットシステム」**を基盤としています。
これは単純な月額固定制ではなく、基本となるサブスクリプションに加え、より高度な機能やモデルを利用した分だけ「クレジット」を消費する、柔軟な価格設定です。
クレジットシステムの仕組み
Enterpriseプランでは、GPT-5の通常利用(Instantモード)や、検索、ファイルアップロード、Canvasといったコア機能は、クレジットを消費せず無制限で利用できます。
クレジットは、以下のような、より多くの計算リソースを必要とする高度なモデルや機能を利用する際に消費されます。
- 高度なモデル: GPT-5 Thinking, GPT-5 Pro, 各種レガシーモデル (GPT-4.1, GPT-4.5など)
- 高度な機能: Agentモード, Deep Research, Image Generation, Voiceモード
この仕組みにより、組織は日常的な利用コストを抑えつつ、必要な時に必要なだけ、専門的なタスクのために強力な機能へアクセスすることが可能です。
クレジット消費レート一覧
各機能が消費するクレジットの単価は以下の通りです。
【AIモデルの消費クレジット】
| モデル | 単位 | 消費クレジット |
|---|---|---|
| GPT-5 (Instant) | 1メッセージ | 無制限 (クレジット不要) |
| GPT-5 Thinking | 1メッセージ | 10 クレジット |
| GPT-5 Pro | 1メッセージ | 50 クレジット |
| GPT-4o | 1メッセージ | 無制限 (クレジット不要) |
| GPT-4.1 | 1メッセージ | 2 クレジット |
| GPT-4.5 | 1メッセージ | 20 クレジット |
| o3 | 1メッセージ | 10 クレジット |
| O4-mini | 1メッセージ | 5 クレジット |
【高度な機能・製品の消費クレジット】
| 機能・製品 | 単位 | 消費クレジット |
|---|---|---|
| Agent | 1メッセージ | 30 クレジット |
| Deep Research | 1タスク | 50 クレジット |
| Image Generation | 1メッセージ | 5 クレジット |
| Voice | 1分 | 5 クレジット |
クレジット管理方法の違い(Enterpriseプラン・Businessプラン)
クレジットの管理方法において、EnterpriseプランとBusinessプランには決定的な違いがあります。
- Businessプラン:
各ユーザーにシートごとの利用上限が設定されています。上限を超えた場合、ワークスペースオーナーが追加で購入した共有クレジットプールから消費します。
- Enterpriseプラン:
シートごとの上限はなく、契約時に購入した巨大な共有クレジットプールから、ワークスペース内の全ユーザーが直接消費します。
これにより、Enterpriseプランでは、特定のユーザーや部署が一時的に多くのリソースを必要とする場合でも、組織全体で柔軟にクレジットを融通し合うことができ、利用がブロックされる心配がありません。
ChatGPT Enterpriseで利用できるモデルと機能
ChatGPT Enterpriseの大きな魅力は、単一の万能モデルに依存するのではなく、多種多様な特性を持つAIモデル群を、タスクに応じて戦略的に使い分けられる点にあります。日常的な高速応答から、研究レベルの深い思考まで、あらゆる業務ニーズに対応するモデルが用意されています。
モデルごとの特徴と利用上限
以下に、Enterpriseプランで利用できる主要なモデルと、その具体的な利用上限、そして公式に推奨されている主な用途をまとめました。
| モデル名 | 利用上限 | 主な推奨用途 |
|---|---|---|
| GPT-5 (Instant) | 無制限 | 日常的なタスク全般(要約、メール作成、ブレインストーミングなど)。ほぼ全ての機能を利用可能。 |
| GPT-5 Thinking | 200回/週* | より深い思考と推論が必要なタスク。 |
| GPT-5 Pro | 15回/月 | 研究レベルの知能。 複雑な分析、アルゴリズム開発、専門的な調査など、最高の精度が求められるタスク。 |
| GPT-4.5 | 20回/週 | 創造的なタスク。 感情知能が高く、マーケティングコピーや顧客対応文など、共感を呼ぶ文章作成に最適。 |
| GPT-4.1 | 500回/3時間 | 精密なコーディングと指示実行。 Web開発やデバッグなど、技術的で複雑な要件に忠実に従うタスク。 |
| o3-pro | 15回/月 | 複雑な推論。 詳細なリスク分析メモ、複数ページにわたる研究要約、金融予測モデルの作成など。 |
| o3 | 100回/週 | 複雑なマルチステップタスク。 事業戦略の立案、競合データ分析、複数工程にわたるデータ分析など。 |
*注: GPT-5 Thinkingの上限は、一時的に緩和されている場合があります。
機能ごとの利用上限
モデルだけでなく、特定の高度な機能にも利用上限が設定されています。
| 機能名 | 利用上限 |
|---|---|
| Agentモード | 40回/月 |
| Deep Research | 25回/月 |
| Image Generation | 無制限 |
| Voiceモード | 無制限 |
高度な管理機能と専用サポート
Enterpriseプランは、AIの性能だけでなく、大企業の厳格なガバナンス要件に応えるための包括的な管理機能とサポート体制を備えています。
- 管理機能と可視化:
SAML SSOやSCIMによるセキュアなID管理、ドメイン認証、そしてカスタムロールによる機能別の詳細なアクセス制御が可能です。また、管理者はダッシュボードを通じて、組織全体の利用状況やエンゲージメントを正確に把握できます。
- 専用サポートと導入支援:
契約企業には専任のOpenAIアカウントチームが割り当てられ、導入計画の策定から、オンボーディング、社内トレーニングまで、個別具体的なサポートが提供されます。これにより、AIの導入と活用を確実に成功へと導きます。
このように、ChatGPT Enterpriseは単なるAIツールではなく、企業のAI活用を本格的に支援するための包括的なソリューションとして設計されています。
Enterpriseプランの高度なセキュリティと管理機能
ChatGPT Enterpriseは、その卓越したAI性能だけでなく、大企業の厳格なガバナンス要件に応えるための包括的なセキュリティと管理機能が大きな特徴です。
データの保護からユーザー管理、そして最新の連携機能に至るまで、組織が安心してAIを活用するための機能が網羅されています。
データプライバシーとコンプライアンス
企業の信頼性とデータ主権を守るため、Enterpriseプランには最高レベルのプライバシー保護と、国際基準に準拠したコンプライアンス体制が組み込まれています。
- データ非学習:
Enterpriseプランでは、入力した会話やデータがOpenAIのモデル学習に利用されることはありません。
- データ所在地(データレジデンシー):
顧客は、自社のデータを日本、米国、ヨーロッパなど、指定したリージョンに保存することを選択できます。これにより、各国のデータ主権要件や規制に対応可能です。
- 第三者機関認証:
SOC 2 Type 2やISO/IEC 27001, 27017, 27018などの認証を取得しており、国際的なセキュリティ基準に準拠しています。
これらの対策により、企業は自社のデータを完全にコントロール下に置き、規制要件を遵守しながら、安全にAIを活用することが可能になります。
高度なアクセス管理と最新機能
実際の業務運用において、誰が、何を、どこまで使えるのかを柔軟に制御することは不可欠です。Enterpriseプランは、セキュリティを担保しつつ生産性を最大化するための、高度な管理機能を提供します。
- ID連携とアクセス制御:
SAML SSOによるセキュアなID連携や、SCIMによるユーザー管理の自動化、そしてカスタムロールによる詳細な権限設定が可能です。**IP許可リスト(IP allowlisting)**を設定し、許可されたIPアドレスからのみアクセスを許可することもできます。
- 各種コネクタと共有機能:
SharePointやGitHubなど、社内で利用しているツールと連携する「コネクタ機能」が充実しています。また、チーム内でプロジェクトやファイルを共有し、共同作業を効率化する「共有プロジェクト」機能も提供されています。
これらの機能によって、管理者は組織のポリシーに応じたきめ細やかな権限管理を実現し、従業員は既存のワークフローを分断することなく、安全にAIの能力を業務に取り込むことができます。
専用サポートと導入支援
優れたツールも、組織に浸透しなければ価値を発揮しません。Enterpriseプランでは、技術的な提供だけでなく、導入プロセスそのものを成功に導くための手厚いサポート体制が用意されています。
契約企業には専任のOpenAIアカウントチームが割り当てられ、導入計画の策定から、オンボーディング、社内トレーニングまで、個別具体的なサポートが提供されます。
この伴走型の支援体制により、企業はAI導入における技術的・組織的なハードルを乗り越え、投資対効果を最大化することが可能になります。
ChatGPT EnterpriseとBusinessプランの比較
ChatGPT EnterpriseとBusinessは、どちらもビジネス利用を想定したプランですが、対象となる組織の規模や、求められるセキュリティ・管理レベルに応じて明確な差が設けられています。
Businessプランが中小規模チーム向けの「高機能ビジネスプラン」であるのに対し、Enterpriseプランは大規模組織向けの「最高性能・最高セキュリティの包括的ソリューション」と位置づけられます。
| 比較項目 | ChatGPT Business | ChatGPT Enterprise |
|---|---|---|
| ターゲット | 中小規模のチーム、部署 | 大規模な組織、企業全体 |
| 料金 | $25/ユーザー/月 (年払い) | 要問い合わせ |
| GPT-5 / GPT-5 Pro | 無制限 | 無制限(最速レスポンス) |
| コンテキストウィンドウ | 32K (非推論) / 196K (推論) | 128K (非推論) / 196K (推論) |
| 管理者機能 | ○ (メンバー管理、ワークスペース) | ◎ (カスタムロール、権限設定) |
| SSO / SCIM | × | ○ |
| コンプライアンス | ○ (SOC 2, ISO) | ◎ (上記に加え、専用の監査ログ等) |
| サポート体制 | 標準サポート | 専任アカウントチームによる導入支援 |
ChatGPT Enterpriseは、Businessプランの全機能に加え、より大きな情報量を扱えるコンテキストウィンドウ、SAML SSOによる高度なID連携、詳細なロール設定、そして専任チームによる手厚いサポートが提供される点が大きな違いです。
企業の規模や、求めるセキュリティ・ガバナンスのレベルに応じて、適切なプランを選択することが重要です。
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ChatGPT Businessプラン(旧:Team)とは?料金や使い方、Plusプランとの違いを解説
その他の企業利用向けAIサービス
紹介したChatGPT EnterpriseやChatGPT ビジネスプラン以外にも、企業利用に適したAIサービスは多数展開されています。
ここでは、その中でもメジャーである Microsoft Copilot と OpenAI API、Azure OpenAI について解説していきます。
Copilot Enterprise (旧:Bing Chat Enterprise)
1つ目にご紹介するサービスはMicrosoftが提供するCopilot Enterprise です。

Copilot Enterprise
Microsoft 365 の一部ライセンス(法人向け)に加入している場合は、法人向けにセキュリティが強化された Copilot Enterprise が追加費用なしで利用可能です。
該当のライセンスに加入していない場合は1ユーザーにつき月額$39で利用可能です。

Copilot Enterpriseの価格
実際にログインすると以下の様な画面に移ってプロンプト作成を開始できます。

Copilot Enterpriseプロンプト作成画面

Copilot Enterpriseスマートフォン版プロンプト作成画面
Microsoft Copilotは一般ユーザー向けにも提供されていますが、エンタープライズ版では入力データの履歴が保存されない事や、セキュリティ面が強化されているなど、大規模な組織や企業での利用を想定した特徴を持っています。
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➡️Microsoft Copilot(Bing AI)とは?できることや使い方、料金体系を徹底解説
OpenAI(ChatGPT) API
2つ目にご紹介するサービスはOpenAI社の提供するChatGPTのAPI(OpenAI API)です。
ChatGPT APIは、開発者が自社のアプリケーションやウェブサイトにChatGPTの機能を組み込むことができるサービスです。

ChatGPT API (参考:OpenAI)
ChatGPT APIは、カスタマイズ性が高く、開発者が自分のニーズに合わせてChatGPTを調整できるため、自社開発や社内向けチャットボットの作成など、ビジネスにおける様々な用途に活用できます。
また、OpenAI社によって「データの保護」や「セキュリティの確保」が行われているため、外部向けサービスの開発においても安心して利用できます。
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Azure OpenAI Service
3つ目にご紹介するのは、Microsoft社が提供するAzure OpenAI Serviceです。
Azure OpenAI Serviceは、Microsoftの信頼性の高いクラウドプラットフォームと、OpenAIの先進的な言語モデルを組み合わせた強力なソリューションです。
Azure OpenAI Serviceの主な特徴
- セキュリティとコンプライアンス
Azureのセキュリティ機能と監視ツールを活用することで、企業はデータの機密性を維持しつつ、コンプライアンス要件を満たすことができます。
- スケーラビリティ
Azureのクラウドインフラストラクチャを利用することで、大規模なAIワークロードに対応可能です。必要に応じて、リソースの拡張や縮小が容易に行えます。
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➡️Azure AI Studioとは?その主要機能をわかりやすく解説!
- 統合性
他のAzureサービスとシームレスに連携できるため、既存のシステムやデータソースとの統合が容易です。これにより、AIの価値をより迅速に実現できます。
- カスタマイズ性
Fine-tuningや追加学習により、自社のデータやドメイン知識に基づいてモデルをカスタマイズできます。これにより、ビジネスに特化したAIソリューションの開発が可能となります。
企業がAIの導入を検討する際に、セキュリティ、スケーラビリティ、統合性、カスタマイズ性を重視するなら、Azure OpenAI Serviceは最適な選択肢の一つといえるでしょう。
まとめ
本記事では、OpenAIの法人向け最上位プラン「ChatGPT Enterprise」について、その料金体系の仕組みから、具体的な機能、そしてBusinessプランとの違いまでを網羅的に解説しました。
ご覧いただいたように、現在のChatGPT Enterpriseは、単にGPT-4へのアクセス権が強化されたプランではありません。
- GPT-5 Proやo3-proといった最高性能モデルへのアクセス権
- 128Kという広大なコンテキストウィンドウ
- クレジットシステムによる柔軟なリソース配分
- SAML SSOやカスタムロールといった高度な管理機能
これらを組み合わせることで、AIを組織の競争力の中核に据えたいと考える大企業にとって、唯一無二の包括的なソリューションとなっています。
もちろん、料金が明示されており、中小規模のチームで迅速に導入できる**「ChatGPT Business」プランも、多くの企業にとって有力な選択肢**です。しかし、最高のパフォーマンス、最大の情報処理能力、そして最も厳格なセキュリティ・ガバナンスを求めるのであれば、ChatGPT Enterpriseを検討する価値は非常に高いと言えるでしょう。
本記事が、貴社のAI戦略を立案し、自社の規模、セキュリティニーズ、そして目指すべきゴールに最適なプランを選定するための一助となれば幸いです。












