この記事のポイント
- サーバー、ストレージ、ネットワークを統合したハイパーコンバージドインフラの実現
- Azure連携による高度なハイブリッドクラウド環境の構築
- 仮想デスクトップやエッジコンピューティングへの対応
- Azure Arc、Site Recovery等との連携によるシームレスな運用
- Azure Hybrid特典を活用したコスト最適化の方法
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
企業のIT環境は、オンプレミスとクラウドの両方のメリットを活かしたハイブリッド化が進んでいます。Azure Stack HCIは、この潮流に応えるMicrosoftのハイパーコンバージドインフラストラクチャソリューションです。
サーバー、ストレージ、ネットワークを統合的に管理し、Azure連携による高度な運用を実現。仮想化技術とソフトウェア定義インフラにより、柔軟なリソース配置と効率的な管理が可能です。
さらに、Azure ArcやSite Recoveryとの連携で、セキュリティ、バックアップ、災害対策も強化できます。
導入時のコストは物理コアあたりの月額課金で、Azure Hybrid特典を活用することで大幅な削減も可能。60日間の無料試用期間も用意され、効果を確認しながら段階的な導入を進められます。
本記事では、Azure Stack HCIの主要機能から具体的な設定手順、活用シナリオまで、実務で即活用できる情報を体系的に解説します。ハイブリッドクラウド環境の構築に取り組む組織に、実践的なガイドを提供します。
目次
仮想化機能とハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)
Microsoft Defender for Cloudとの連携
Azure Stack HCIとは
Azure Stack HCIは、Microsoftが提供するシステムで、企業内のサーバーやストレージ、ネットワーク機能をひとつにまとめて管理できるプラットフォームです。
仮想マシンやコンテナなどもまとめて扱えるため、企業のITインフラを最新化し、効率化するのに適しています。データやアプリを効率よく管理しつつ、Azureクラウドとも簡単に連携できます。また、Azureとの連携で災害対策やデータ管理も可能です。
Azure Stack HCIイメージ画像
例えば、古くなったサーバーやストレージを更新したい企業や、複数の拠点でデータを安全に管理したい企業が、Azure Stack HCIを利用することで、Azureの機能を使いつつ、社内システムの運用を最適化することができます。
た、クラウドの良さを活かしつつ、重要なデータを社内に保持することができるので、セキュリティ面でも安心です。
Azure Stack HCIのメリット
Azure Stack HCIを利用するメリットとしては、次のような事が挙げられます。
クラウドの便利さとオンプレミスのセキュリティを両立
クラウドは便利ですが、重要なデータは社内(オンプレミス)に保管したいと考える企業も多くあります。
Azure Stack HCIを使えば、社内のデータを安全に保ちながら、クラウドの便利な機能も組み合わせて使うことができます。
コストの最適化
Azure Stack HCIは、使った分だけ支払う料金プランなので、不要なコストをかけずに必要な機能だけを利用できます。
また、既存のサーバー設備の更新や維持にかかる費用を抑えられるメリットもあります。
高い安定性と障害対策
Azure Stack HCIには、万が一の障害に備えた復旧機能があり、システムの安定性も高められています。
AzureのSite Recoveryサービスを使えば、障害が起きても迅速にデータやシステムを復旧することが可能です。
リモート拠点やエッジ環境での利用に最適
複数の拠点やリモート環境のデータもひとつにまとめて管理できます。
Azure Arcという管理ツールと連携することで、離れた拠点のサーバーも中央から管理できるため、複数拠点を持つ企業にとって便利です。
このように、Azure Stack HCIは、社内とクラウドの良いところを組み合わせて、データやシステムを効率的に、安全に管理できるようにするためのソリューションです。
Azure Stack HCIの主な特徴
ここではAzure Stack HCIの主な特徴についてご紹介します。
AzureStackHCIイメージe
仮想化機能とハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)
Azure Stack HCIは、以下の仮想化機能とハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)を備えているので、効率的な管理や運用が可能です。
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仮想化機能
Microsoftの仮想化技術であるHyper-Vを基盤として1つのサーバーで複数の仮想マシンやアプリを動かすことができます。
そのためアプリケーションやワークロードの配置を柔軟に変更することが可能です。
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ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)
ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)とは、コンピューティング(サーバー)、ストレージ、およびネットワーキングをソフトウェアで統合し、1つの仮想プラットフォームとして管理する技術です。
サーバーやストレージ、ネットワーク機能を一体化して管理できるため、物理的な機器を減らして効率的に運用することができます。
ハイブリッドクラウド機能
Azure Stack HCIは、社内システムとAzureクラウドをつなぐハイブリッドクラウド機能を提供します。
社内システムとAzureクラウドが統合されることにより、Azureのセキュリティや監視機能に加え、Azure ArcやAzure Site Recoveryといったクラウドサービスを組み合わせた、IT環境を一元管理し、災害時のデータ復旧なども行いやすくなります。
ストレージとネットワーク機能
Azure Stack HCIは、以下のようなストレージとネットワーク機能を備えています。
これにより、必要に応じてストレージ容量を簡単に増やしたり、ネットワークの速度やセキュリティを高めることができます。
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ソフトウェア定義ストレージ
ソフトウェア定義ストレージとは、ハードウェアに依存せずに、ソフトウェアだけでストレージ(データの保存・管理)の機能を提供する仕組みのことです。
必要な容量に合わせてストレージを拡張できるので、コストを抑えつつデータ管理がしやすくなります。
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信頼性のあるネットワーク
ネットワークのセキュリティや速度を強化し、障害が発生しても迅速に復旧できる構成になっています。
Azureの他のサービスとの連携
Azure Stack HCIは、次のようなさまざまなAzureサービスと連携することで、オンプレミス環境でもAzureクラウドの強力な機能を活用でき、セキュリティや運用の効率化を実現できます。
Azure Arcとの連携
Azure Arcは、オンプレミスや他のクラウド環境で稼働するサーバー、Kubernetesクラスター、データベースなどのリソースをAzure上で一元的に管理できる仕組みです。
Azure Arcを利用することで、オンプレミスのAzure Stack HCIに加え、他のクラウドやオンプレミスにあるサーバー、コンテナ、データベースもAzureポータルから一元管理できるようになります。特に、分散した拠点やエッジ環境でのシステム管理に適しており、各拠点のインフラを効率的に制御できるため、複数の場所に拠点がある企業に便利です。
【関連記事】
➡️Azure Arcとは?その特徴や料金、使い方をわかりやすく解説!
Azure Site Recoveryとの連携
Azure Site Recoveryは、災害やシステム障害からオンプレミス環境のデータを保護するためのAzureサービスです。
Azure Stack HCIと連携させることで、重要なデータやシステムをAzureクラウドに迅速にバックアップし、トラブル発生時にはスムーズに復旧できます。
Azure Policyとの連携
Azure Policyは、Azure環境全体のルールや基準を設定し、それに従ってリソースを管理・監視するためのツールです。
Azure Stack HCIと連携させることで、セキュリティやコンプライアンスに関する基準をシステム全体に自動的に適用できます。さらにAzure Arcと組み合わせることで、ポリシーの適用が一層効果的になります。
Microsoft Defender for Cloudとの連携
Microsoft Defender for Cloud(旧Azure Security Center)は、クラウドやオンプレミス環境のセキュリティを包括的に管理し、脅威を検出・対策するためのサービスです。
Azure Stack HCIと連携させることで、セキュリティ監視と脅威対策を強化できます。
統合によるメリット
Azureクラウドとオンプレミス環境を統合することによるメリットは以下のとおりです。
- 災害復旧とバックアップ
Azure Site Recoveryといったクラウドサービスを活用して、災害時のデータ復旧やバックアップが簡単に行えます。
そのため、重要なデータをクラウドに保管し、万が一のトラブル時も迅速な復旧が可能です。
- セキュリティの強化
Microsoft Defender for Cloudと連携することで、社内とクラウドの両方のセキュリティ管理が可能になります。
ポリシーの一元化や脅威検出機能を活用して、強固なセキュリティ体制を構築できます。
- 一元的な管理
Azureポータルを通じて社内外のリソースをまとめて管理できるため、システムの状況把握やメンテナンスが容易です。
これにより、リソースの最適化や運用の効率化が実現します。
- Azure Hybrid特典の利用
Azure Hybrid特典は、既存のWindows ServerライセンスをAzureでの使用料に充当できる特典です。
Azure Stack HCIとAzureクラウドを組み合わせた運用時のコストを抑えることができ、特にWindows Serverをすでに導入している企業にとってコスト削減が可能です。
詳細は、こちらをご覧ください。
Azure Hybrid特典イメージ
Azure Stack HCIの導入手順と必要な構成
では、ここからはAzure Stack HCIの導入手順についてご説明します。
Azure Stack HCIの購入方法
Azure Stack HCIソフトウェアの購入には、2つの選択肢があります。
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選択肢 1
パートナーから購入する方法です。この場合、Azure Stack HCIがすでにプリインストールされたハードウェアが提供されるため、インストール作業が不要でスムーズに導入が進められます。
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選択肢 2
自分の環境に合わせてインストールする方法です。無料の60日間試用版を使用して、新しいハードウェアや既存のハードウェアにAzure Stack HCIをインストールできます。
具体的な流れ
大きな流れは以下のとおりになりますが、詳細を知りたい方は、こちらも合わせてご覧ください。
なお、上記の選択肢1を選んだ場合は、ステップ2およびステップ3が不要になります。
ステップ1:Active Directoryの準備
Azure Stack HCI環境で使うためのActive Directory(AD)を構成し、サーバーが参加できるドメインを用意します。
ステップ2:Azure Stack HCIソフトウェアのダウンロード
Azureポータルにアクセスし、Azure Stack HCIソフトウェアをダウンロードします。
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Azureポータルにサインイン
Azureポータルにアクセスし、Azureアカウントでサインインします。
Azureポータル画面
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Azureポータルの検索画面で「Azure Stack HCI」と入力し、Azure Stack HCIを選択します。
検索画面
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Azure Arcの「Azure Stack HCI」画面が開かれます。真ん中の「Azure Stack HCIのダウンロード」をクリックします。
Azure Stack HCI画面
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ダウンロード画面が開かれるので、必要事項を入力し、「Azure Stack HCIのダウンロード」をクリックします。
Azure Stack HCIダウンロード画面
ステップ3:OSのインストール
ダウンロードしたISOファイルを使用して、サーバーにAzure Stack HCIのOSをインストールします。
ステップ4:Azure Arcに登録し、アクセス許可の設定
各サーバーをAzure Arcに登録します。これにより、Azureポータルからオンプレミスサーバーの一元管理ができるようになります。必要なアクセス許可もここで設定します。
ステップ5:クラスターのデプロイ方法を選択
AzureポータルまたはResource Managerテンプレートを使って、クラスターの構成(デプロイ)を行います。ここではAzureポータルによる方法をご紹介します。
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ステップ2と同様に、Azureポータルにサインインし、Azureポータルの検索画面で「Azure Stack HCI」と入力し、Azure Stack HCIを選択します。
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Azure Arcの「Azure Stack HCI」画面が開かれます。右の「クラスターのデプロイ」をクリックします。
クラスターのデプロイボタン
- 画面が開かれるので、必要事項を入力します。入力後、「確認および作成」をクリックします。
デプロイ画面
Azure Stack HCIの管理と運用
ここではAzure Stack HCI導入後の主な管理・運用機能についてご紹介します。
システム管理とモニタリングツール
Azure Stack HCIでは、Azureポータルからシステム全体を管理・モニタリングすることが可能です。
Azure Monitorや専用のモニタリングダッシュボードを使用することで、サーバーのパフォーマンスやリソースの使用状況、エラー発生状況などをリアルタイムで確認できます。
【関連記事】
➡️Azure Monitorとは?導入目的やメリット、料金体系を解説
Azure PolicyやAzure Security Centerを使ったセキュリティ管理
Azure PolicyとMicrosoft Defender for Cloudというサービスを以下のように活用することで、Azure Stack HCIのセキュリティ管理を徹底できます。
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Azure Policy
ポリシーの適用やコンプライアンスチェックを自動化し、システムがセキュリティ基準に準拠しているかを確認。
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Microsoft Defender for Cloud
脅威検出や脆弱性対策を強化し、リアルタイムでリスクを管理。
アップデートとサポート体制
Azure Stack HCIは、Microsoftが提供する定期的なアップデートとパッチを通じて、常に最新の状態に保たれます。
アップデートはAzureポータルから簡単に管理でき、セキュリティや機能の強化が迅速に行えます。また、Azureサポートの体制も整っており、技術的な問題が発生した場合には迅速に対応が可能です。
Azure Stack HCIの課題と考慮点
Azure Stack HCIは多くのメリットを提供する一方で、導入や運用に際していくつかの課題や考慮すべき点も存在します。
ここでは、主な課題とそれらを考慮する際のポイントをお伝えします。
初期導入コストとライセンス管理
Azure Stack HCIはハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)を構築するため、初期導入に必要なハードウェアやライセンスコストが発生します。
また、Azureのサービスと組み合わせて利用するため、クラウド上の従量課金にも注意が必要です。
導入計画の段階でコストシミュレーションを行い、予算を適切に見積もることが重要です。Azure Hybrid特典を利用して、既存のWindows Serverライセンスを活用することでコストを抑えることも検討しましょう。
Azure Arcとの連携設定の複雑さ
Azure Stack HCIでAzureの一部機能(Azure PolicyやMicrosoft Defender for Cloudなど)を利用するには、Azure Arcとの連携設定が必要です。この設定がやや複雑であるため、特にAzureに不慣れな場合、初期設定に時間と手間がかかる可能性があります。
導入時にAzure Arcの設定や管理に精通したメンバーを含めるか、必要であればMicrosoftや認定パートナーからの支援を検討するとスムーズです。
ネットワークとセキュリティ管理の強化が必要
Azure Stack HCIでは、オンプレミスのデータとAzureクラウドが連携するため、ネットワークとセキュリティの管理がこれまで以上に重要になります。
ネットワークの信頼性やセキュリティポリシーが適切に構成されていないと、データが脅威にさらされるリスクがあります。
Microsoft Defender for Cloudを活用してセキュリティリスクの監視と対策を強化することが推奨されます。必要に応じて、社内のセキュリティポリシーも見直しましょう。
継続的なメンテナンスとアップデートの対応
Azure Stack HCIでは、Microsoftからの定期的なアップデートやパッチが提供されるため、継続的なシステムメンテナンスが求められます。
アップデートのタイミングによってはシステムが一時停止する可能性もあるため、メンテナンス計画の事前策定が重要です。
定期的なアップデートとメンテナンスのスケジュールを事前に計画し、業務に支障が出ないようにすることが重要です。
専門知識の必要性
Azure Stack HCIの導入や運用には、Azureクラウドやハイパーコンバージドインフラストラクチャの専門知識が求められます。社内にAzureの知識がない場合、運用面でのハードルが高くなる可能性があります。
導入前にAzureやHCIのトレーニングを受講する、または外部の専門家のサポートを受けることで、スムーズな導入と運用が期待できます。
Azure Stack HCIの料金体系
Azure Stack HCIでは、オンプレミスのサーバーの物理コアごとに月額で料金が発生します。ただし、「Azure ハイブリッド特典」がある場合、料金が大幅に割引されます。
料金は以下のとおりです。
インスタンス | タイミング | 料金 | Azure ハイブリッド特典付きの価格 |
---|---|---|---|
Azure Stack HCI | 月単位のサービス料金 | ¥1,520/物理コア/月 | ¥0/物理コア/月 |
無料試用期間
Azure Stack HCIを初めて登録した場合、最初の60日間は無料で利用できます。この期間内に試用することで、コストをかけずにAzure Stack HCIの導入効果を確認できます。60日を超えると、通常の月額料金が自動的に請求されます。
Azure Stack HCIのユースケース
ここではAzure Stack HCIの活用場面についてご紹介します。Azure Stack HCIは、さまざまなビジネスニーズに応じて柔軟に利用できます。
仮想デスクトップ(VDI)の構築
Azure Stack HCIは、仮想デスクトップ(Virtual Desktop Infrastructure、VDI)の環境構築に最適です。VDIを利用することで、社員がどこからでも会社のデスクトップ環境にアクセスでき、リモートワークや在宅勤務がスムーズになります。
例:
- リモートワークのサポート:社員が自宅や出先から安全にアクセスできる仮想デスクトップ環境を提供します。
- スケーラビリティ:ユーザー数の増加に応じて、仮想デスクトップの数を柔軟に増やすことが可能です。
データセンターのモダナイゼーション
Azure Stack HCIは、既存のデータセンターを最新化するためにも効果的です。
例:
- インフラの効率化:物理的な機器を減らし、運用コストや管理の手間を削減します。
- クラウドとの連携:Azureのバックアップ機能や災害対策機能を組み合わせて、安全性を強化できます。
リモート拠点やエッジ環境での活用
Azure Stack HCIは、リモートオフィスやエッジ環境(例:製造現場や小売店舗など)での運用にも適しています。
例:
- 一元管理:複数のリモート拠点やエッジ環境のリソースもAzureポータルから管理可能です。
- 安定した運用:エッジ環境でも災害対策やバックアップが可能で、リモート拠点のシステム運用を効率化できます。
まとめ
本記事では、Azure Stack HCIの概要・必要性・特徴・ユースケース・導入手順・料金体系などについてご紹介しました。
Azure Stack HCIは、Microsoftが提供するハイパーコンバージドインフラストラクチャソリューションで、仮想化されたコンピュート、ストレージ、およびネットワーキングを一体化したシステムです。ハイブリッドクラウド時代に適したインフラストラクチャソリューションとして、企業にIT基盤に新たな可能性を提供します。
ぜひAzure Stack HCIを導入することで、Azureのリソースを活用しながら効率的なITインフラの構築を行ってください。今後、データ主権やコンプライアンスのニーズが高まる中で、Azure Stack HCIは重要な役割を果たすでしょう。
本記事が皆様のお役に立てたら幸いです。